ファミリーカヌー映画祭〜小木と共に去りぬ〜

Posted by yukon780 on 11.2014 武儀川/岐阜 4 comments 0 trackback
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猛烈に忙しくてまるで記事が書けんかった。

もうすっかり1ヶ月前の出来事で記憶も定かではない。

昨日の昼飯のメニューすら思い出せない男が1ヶ月前の出来事を書けるのか疑問だが、そこは何とか適当に繋いで行こう。


と言っても今回は骨休め的な平和カヌーの模様。

岐阜の隠れ清流3本の矢シリーズの合間で執り行われた、チーム・マサカズのファミリーカヌーイベントの模様でございます。


元々この企画はアゴ割れMの為に開催されたもの。

実は去年僕は彼にポリ艇を贈呈したのだが、彼がそのカヌーを家に持ち帰ると「こんな邪魔なもの貰って来て」とか「置く場所が」とか「そもそもちゃんとやるのか?」というバッシングを食らったというまさか。

僕としてはアゴ割れファミリーの家庭円満の為のプレゼントだったんだが、このままでは逆に家庭崩壊の危機。

そこでいつかは、なんとか彼らファミリーと共に川を下って「ああ、カヌーってこんなに楽しいんだ!」って思ってもらわねばならんという使命感を抱いていた。

そしてついに今回、その機会が巡って来たと言うわけである。


これは平和なカヌー大会であるが、僕とアゴ割れMにとっては「勝負の一日」。

しかしそんな我々の前に最大の敵が立ちはだかる。

素直に平和な一日で終われないチーム・マサカズのファミリーカヌー&BBQ大会。

舞台は岐阜の清流「武儀川」。


それでは、そんな薄れゆく戦いの記録を振り返って行こう。


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何気に久しぶりのチーム・マサカズ初期メンバーフル出場。

その家族と友人含め総勢23名。

なので当然カヌーが足りないから、今回は2班に分けて短い距離を下ります。

僕は引率として(という名目で)2回下ります。


まずA班がいつも通り山県市役所美山支所の駐車場に集合。

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そしてそこから武儀川合流手前の神崎川の川原へ。

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相変わらずいい雰囲気の神崎川。

昨日は本来ここにゴールしたかったんだけど、この上流1キロ地点でもみくちゃにされて心が折れたんですね。(参考記事:天国情事と地獄事情〜浮かれた男の失楽園〜


A班は僕とりんたろくん、そしてビビるS・ボニーY・TKTのビビるファミリー。

そして注目すべきは、タオルを首にかけた坊主男。

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彼は今回、実に9年ぶりにカヌーの世界に帰って来た「シャクレY」である。

かつて僕とともに長良川に引きずり込まれ、「人間洗濯機」という画期的なアトラクションを楽しんだ戦友。

あれ以来彼は強烈なトラウマを植え付けられ、「水が恐い」と言ってジャグジーにすら入れなくなってしまった悲しき男。

そしてシャクレYは静かにステージにパドルを置き、この世界から引退して行ったのだ。(参考記事:ナガラデイズ 後編 〜さよならシャクレ野郎〜


あの時も彼は長いブランク明けの第一戦だったが、僕の「楽勝だから」という心ない一言に騙された挙げ句に長良川の藻くずとなった。

そして今回も彼は9年のブランクの末、「ファミリーで下れる楽勝の川だから」という甘い言葉で釣り上げられた。

もちろん僕の言葉に対して彼は相当疑心暗鬼だったが、9年の歳月がついに彼を川に呼び戻したのである。


さあ、ここから小木Kとかが待つBBQ会場まで漕いで行くぞ。

何気にみんなカヌー経験者だから、時間通りスムーズに行く事が出来るだろう。


しかしもちろん9年前とは状況は違う。

今、我々の鍵を握るのはこの二人の子役達。

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カヌーそっちのけで自由に遊び始め、全くその場を動こうとしない。

なんとか「さあ、早く川下ろうよ」と言っても、彼らは黙々と川に石を投げている。

りんたろくんなどは、もはや川などどうでも良いとばかりにバッタ捕りに邁進している。

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すかさずシャクレYが、ヨイショしながら「先生、そろそろ出番です。川下りましょう。」とご機嫌を伺う。

しかしこの気難しい子役は、全く監督の言う事を聞いてくれない。

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いきなり僕の作成した台本のタイムスケジュールがズタズタに破壊されて行く。

何気にこんな大所帯でのカヌーイベントを仕切っているだけに、僕は早くも焦りが止まらない。

僕は必死で「この先の川原で可愛い子役女優ちゃん達が待ってますんで。お願いですからカヌーに乗ってください」と懇願。

それに対し、やっと重い腰を上げたベテラン子役は「うむ」と言って渋々ご乗船。

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しかし一度キャメラが回れば、やはり演技に集中して絵になる光景になるあたりさすが。

もう一人の子役のご機嫌も上々だ。

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さすがは「陽のファミリー」と言われるビビるSファミリー。

一方で9年ぶりに川に浮かんだセカンドバージン野郎も、久しぶりの感覚に酔いしれている模様。

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かつて本気で僕に対して「殺す気か」と言った時の迫力はもうない。

あごのしゃくれは相変わらずだが、9年という歳月が彼を穏やかな心へと導いてくれたようだ。


そんなベテラン俳優の復活劇に対し、我が子役の自由なアドリブ演技が止まらない。

どうやら「普通に乗ってるだけじゃ絵にならんだろう」というご判断なのだろう。

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勝新太郎の自由な演技を彷彿とさせる勝手りんたろうの行き過ぎた演出。

そして「カット」がかかると、早速監督に対し「どうだった?俺の演技は?」としたり顔だ。

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まあいいさ。

お父さんとしては君がカヌーの上で笑ってくれてるだけでオールオッケーだ。


そんな中、ビビるSファミリーは台本どおりに「正しいアウトドアファミリー」を安定した演技力で披露。

すかさずカメラマンの木村大作が、その光景を美しく切り取って行く。

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その光景をただただ指をくわえて羨望の眼差しで眺める監督。

僕だってほんとはファミリーでカヌーがやってみたい。

だって嫁がアレだから...。

アレでアレでアレなのだから...。


そんな叶いもしない夢を台本に書き、メガホンを取った孤独な養子監督。

ビビるSファミリーのあまりにも幸せそうな光景に対し、肩を震わせている。

その姿に対し、助監督が近づき「グッ」と親指を立てる。

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9年前、僕のせいで死の淵まで追いやられた男の無言の励まし。

共に死線をさまよった戦友同士、もはやこの映画を作り上げるのに言葉なんていらないのだ。


そしてそんな監督の心情を敏感に汲み取った天才子役がビビるファミリーに忍び寄る。

子供らしからぬ最高に横柄な態度で、見事に彼らからお菓子のトッポを強奪だ。

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彼はいつだって台本無視のアドリブ演技男。

いつだって監督の思い通りには動いてくれない。


そんな調子で撮影は順調に進行。

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そして無事にクランクアップ。

さすがは全員がしっかりしたカヌー経験者だけに、A班の撮影は順調に終了だ。


試写会の会場には、すでにB班の連中がパーティーの準備を完成させて待っていた。

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ゴールについたらすぐBBQという、中々新しいスタイル。

そして子役達が沢山いるというのがなんとも微笑ましい光景だ。

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久しぶりにほんわかしたカヌーの日。

大人の男優達もすっかりまったりし始めている。

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そしてこういう時、チーム・マサカズの従軍キャメラマン矢作Cのキャメラは冴え渡る。

彼は登山やカヌーなどのチーム活動中にはヘロヘロになって一切写真を撮らないが、止まってるとやたら精度の高い写真を撮るのだ。

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なにやら雑誌インタビュー的な写真だ。


そこでそんな9年ぶりに復活したシャクレYに対し、ついに雑誌社のインタビューが敢行された。

次号のカヌーライフで特集されるのがこちら。

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やはり業界からの関心が高いのか、3ページぶち抜きのロングインタビューとなった模様。

しかし残念ながら本格的な復帰はまだないとの事。

登山もやらないという彼は、「私はチーム・マサカズの永遠の候補生である」という言葉を残し、再び普通の電気屋さんに戻って行ったという。


そしてこの時、もう一つのインタビューも敢行されていたらしい。

それがこちら。

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第一回奴隷総選挙で、2位の佐々木健介に倍以上の得票差を付けて1位に輝いた男の特集記事のようだ。

さすがは「謝罪の王様」のモデルになったと言われる男だけに、その佇まいは堂々といている。


さらには小木Kもこのような特集も組まれた模様。

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この記事だけは「週刊無礼ボーイ」に袋とじ企画で掲載される模様。

やはり2013年度のボクデミー賞の助演男優賞を受賞した男だけに、世間からの関心も高いようだ。(参考記事:2013年度ボクデミー賞〜前夜祭〜


そんなくだらない事をやっている間にも、子供達は浅いトロ場で優雅にカヌー遊び。

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今回は川下りはしないが、シャクレYとともにチーム・マサカズ候補生に名を連ねるピロリMも実に楽しそうだ。

彼もシャクレY同様、昔何度も僕の負の力の被害に遭って来た男。

過去にはスノボしに行こうと言って出かけたら、すぐに車が壊れて名古屋からすら出られなかった事もあった。

その時は暖房も壊れて、真夜中の名古屋で二人で寒さに震えながら救助を待った記憶がある。

ちなみにその時、夜中に呼び出されて助けに来てくれたのがシャクレYだったりする。

要するに二人とも僕に巻き込まれた辛い過去を持っている男達だ。

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そして何気にピロリMの嫁さんは僕の嫁と同等クラスのサド人強度を誇る超人。

もしこの二人の嫁が手を組んだら、あのヘル・ミッショネルズですら敵わない最強のタッグ。

当然僕とピロリMのようなはぐれ奴隷超人コンビでは歯が立つはずもない。

ちなみに彼は第2回奴隷総選挙で1位を獲得している。


一方で、現場はひたすら和やかな雰囲気。

助監督は相変わらずベテラン子役のご機嫌を取る事に従事。

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シャクレYの「ナイスカエルですね!」という声が響き渡る。

一方、後半の撮影に向けて英気を養うB班の俳優陣たち。

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お騒がせ俳優の小木Kと、最近熱愛が発覚した矢作Cも肉食って準備万端。

そして続々と他の俳優たちも駆けつけて来る。

今回はカヌーしないが、友情出演のゲリMもニヤニヤしながら現場入り。

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もちろん友情出演とは言え、彼の尋常じゃないスネ毛の存在感は凄まじい。

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一瞬、「あれ?サポートタイツ履いて来た?」と誰しも目を疑ってしまったほどのモジャリ感だ。

そしてモジャリ度では他の追随を許さないもう一人の男も到着。

ついに本日の主演、絶倫ホルモン男優のアゴ割れMの登場だ。

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彼が積んでいるカヌーこそ、僕が去年彼に贈呈したキウイ3。

ここまでは「板取事変」でクレーンに吊るすなどの画期的な使い方をして来たが、本日こそ本来の使い方で彼のファミリーに「カヌーって楽しいね」と言わしめるのだ。


そしていよいよ第二陣、B班の川下りへ。

まずは旅の安全を祈願して、僕と小木Kの「お豆さん対決」からスタート。

どちらがより乳首が立ってるかで吉兆を占う、この地方に200年続く伝統的な行事だ。

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無礼ボーイの完勝。

ここは見事小木Kに軍配が上がり、彼が本日のキーマンという事が判明した。


その後、アゴ割れMのカヌーをみんなでワッセワッセと運ぶ。

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今では僕はパックラフトで軽々と移動しているが、昔はこの30kg以上あるこいつを一人で持ち運びしていたなんて信じられない。


そしていよいよB班の撮影がスタート。

小木K親子、矢作製作所の面々、アゴ割れファミリー、僕というメンバー。

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なんか若い頃は孤独にストイックなカヌーばかりやっていたが、こうして沢山の子供達と下れる日が来るなんて実に感慨深いものがある。

もうそろそろ「伝えて行く側」になって来たんだなあとしみじみ。

しかしここで個人的な感傷に浸っている場合ではない。

本日の目的は、あくまでもアゴ割れファミリーの口から「カヌーって楽しい。」という一言を聞く事が第一だ。


ひとまずアゴ割れカヌーに彼の家族4人全員は無理なので、キウイ3にはアゴ割れと二人の子供達。

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そして肝心のアゴ割れMの嫁さんのツノDは、本日のキーマン小木K親子に託した。

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アゴ割れ家の中でカヌーの地位向上の鍵を握るのは、やはり嫁さんだろう。

彼女がカヌー好きになってくれれば、今後アゴ割れMの素敵なカヌーライフが約束されるだけに、小木Kの役割は非常に重要になって来る。

しかし後方から見てると、何やら小木Kがフラフラして妙に危なっかしいぞ。

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毎度何か問題を起こしてくれる男だが、さすがに今日のような穏やかな川なら心配はないだろう。

安定したハイビックス艇だし、間違っても沈するはずはないからな。


一方で早くもアゴ割れMの子供達から悲鳴が。

彼の次女がカヌーに対して「恐いィィ!イヤぁぁぁぁ!」と驚異的な拒否反応炸裂。

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必死で「大丈夫だから」と笑顔で励ますアゴ割れMの声をかき消すかのように、「もう、帰るぅぅぅ!」と彼女は泣き叫ぶ。

まずいぞ。

この展開は非常にまずい。

根本的に子供に嫌われてしまったら、完全にアゴ割れMが家族の中で孤立し、ひいては「カヌーを譲渡したあいつが悪い」という事になりかねない。


しかもただでさえ水量の少ないこの武儀川が、連日の快晴によってこの日は見事に渇水状態。

カヌー経験豊富なA班は比較的水量のある所を見定めて下っていたが、やはりB班は次々と浅瀬に突入して行ってご覧の有様。

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いよいよ「川歩き」の様相を呈して来たB班撮影隊。

次女にいたっては悲愴な顔で「地獄シャワーよりも地獄だァァ!」と言っている。

地獄シャワーが何なのかさっぱりわからないが、とにかく今彼女が楽しんでいない事だけは確かだ。


それでもこのロケーションに対し、徐々に平静を取り戻して行くメンバー達。

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やっと落ち着いて来たぞ。

さあ、ここから挽回。

アゴ割れMのためにも、最終的には必ず「カヌー楽しかった」と言わせてみせる。


そう思って、僕はふと後方を見てみた。

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おや?

何かがおかしい気がする。

あれはアゴ割れMの奥さんツノDのカヌー。

小木Kに全てを託したカヌー。

私にはどう見ても何かが違っているように見える。


僕はそのあり得ない光景に対し、カトちゃんの二度見を越える五度見をかます。

そして目をこすり、頬をつねってもう一度見てみる。

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う....うそだろう...。

この何もない場所で。

このわざと転覆するのも難しいこの場所で。

奴らは沈してしまってるじゃないか。


この台本にない衝撃的な展開に、他のメンバー達も「まさか」という表情で固唾を飲んで見守っている。

監督自身が一番度肝を抜かれた展開。

予想不可能な小木Kのノンストップ迷惑アクション。

本日国賓級の扱いでもてなし続けたツノDに訪れた、まさかすぎる悲劇。


やがて彼らは岸にたどり着く。

遠巻きに確認できるのは、「ひゃっひゃっひゃ」と笑う小木Kの姿。

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一方でツノDの表情はここからでは窺い知る事が出来ない。

もはや僕の後方にいるであろうアゴ割れMの顔を見る事が出来ない。

きっとローマ彫刻のように固まっているはずだ。


しかもである。

なんと小木KはツノDをその場に置き去り、親子二人で先に進んで行ってしまったのだ。

しかも「軽いと漕ぐのが楽だな」という超絶的な失礼発言をその場に残して、はるか川の彼方にさっさと消えて行ってしまった。


お騒がせ男優の迷惑演技に歯止めがかからない。

BBQの用意から買い出しまでの裏方は非常にソツなくこなしてくれたのに、撮影が始まると彼の無礼ボーイに火がついてしまうようだ。

こうして僕とアゴ割れMの儚い夢は、小木と共に去って行ってしまった。


結局彼が親子二人で下って行ってしまった事により、カヌー不足に陥る撮影隊。

仕方なく僕のパックラフトにアゴ割れMを乗せ、監督自らツノDと子供二人を乗せたパワー演技に突入。

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33kgのカヌーに4人乗った状態で、艇をコントロールするのは猛烈な筋トレプレイ。

しかし僕は上腕二頭筋の筋を数本断裂させながらも、アゴ割れファミリーに対して「カヌーって...ハァハァ..たの....楽しい...でしょう...?」と虫の息トーク。

そんな彼の必死の演技も、撮影拒否の矢作Cとパックラフトの操船に必死で何も撮影しないアゴ割れMによって何も記録に残されていない。


ついにこの映画は「迷惑男優の失踪」「従軍キャメラマンの撮影拒否」「パックラフトでクルクル回るホルモン男優」「監督の筋トレ現場放棄」によって撮影が中断。

長い長い真っ暗な映像が続くという画期的な演出に。


やがてその暗転が解除されるともうすでにカヌーは終わってて、別のシーンが映し出されていた。

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急に天才アドリブ子役が再登場。

そして彼は「ワーン、ツー、スリー、フォー...」とカウントを始め出す。

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恐らく「テン」でこのウォーターフリスビーを飛ばすんだろう。

しかし彼は「テーン!」と言って、ウォーターフリスビーを地面に思いっきり叩き付けた。

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この謎のアドリブが8回ほど繰り返された後、映画は壮絶に終わった。

そして集合写真とともに強引なエンドロール。

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映画館はスタンディング金返せオベーションに包まれた。


しかしまあ、我々が楽しかったんだからそれでいいではないか。

前半はA班によるのんびりカヌー。

後半はB班によるエキセントリックカヌー。

まあチーム・マサカズなので、結局は落ち着く所に落ち着いたって所だろう。


何気にあの後、ツノDも「楽しかった」って言ってくれたし。

しばらくの間は、僕の頭の中の辞書から「社交辞令」という言葉を排除しておこうか。


こうして楽しく平和なファミリーカヌー&BBQは終わった。

その後アゴ割れファミリーがカヌーに出かけて行ったというウサワはまだ僕の所には届いて来ていない。

しかし最初は苦くても、いつかはあのゴーヤみたいな色のカヌーの事が気に入ってくれる時が来るはず。


がんばれ、アゴ割れM。

明日は明日の風が吹くさ。



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モルモット親子の冒険〜武儀川探索隊〜

Posted by yukon780 on 28.2013 武儀川/岐阜 4 comments 0 trackback
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ずっと気になっていた川がある。

その川の名は「武儀川(むぎがわ)」。

岐阜県山県市にある川で、名川長良川の支流の川だ。


去年の夏にりんたろくんと板取川で遊んだ帰りに下見は済ませていた。(参考記事:ぼくらのお留守蛮

その時に、夏場にも関わらず鮎釣り師がいなかった区間を発見。

たまたまいなかっただけかもしれないが、これには心が躍った。

カヌーを始めて以来一度も体験した事が無い「夏に清流で心置きなくカヌーして川遊びする」というささやかなる夢を叶えてくれそうな予感の川だったのだ。


とにかくこの長良川近辺の鮎釣り師の「一部の人」は荒々しく、僕は若い頃に幾度も石を投げられた苦い経験がある。

漁券を買った事で「川の占有権」まで手に入れたと勘違いしている人が、一部だとしても未だにいる事が非常に残念。

川は誰のものでもなく、そして子供から大人まで誰でも平等に遊べるフィールドなのに。

以来、鮎釣り解禁後も夏場に心置きなく遊べる川を探し求める日々が続いていたが、今回の区間(とても短いけど)はひとつの答えを導き出してくれるかもしれない可能性を秘めていた。


今回は夏に向けた「武儀川下見パート2」。

そもそも下れるのかどうかをテストです。


さらにはこのブログも「カヌー野郎」を名乗りながら、めっきり「登山野郎」な記事が続き、最近では「早朝トレラン野郎」といった妙な方向へ向かっている。

ひどい時は、ブログのアクセス解析を見ると「マゾ野郎」という検索ワードでこのブログにやって来る人もいる始末。

もはや何のブログかよく分からない。


ステキな川情報とカヌーの楽しさを伝えるべくスタートしたこのブログだったが、何やら「ドSな嫁情報とマゾの痛々しさを伝える」ブログになってきている。

ここらでちゃんと川とカヌーの事を書いておいて、原点を取り戻してみよう。


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二日連続の早朝トレランですっかり疲弊してしまった男。(参考記事:LOVE AFFAIR〜秘密のデート〜飴とムチ〜弄ばれた男の朝〜

しかし「快晴」の空が、男に家でのんびりと体力回復させる事を許さない。


どっちみちりんたろくんの面倒を見るのが僕の仕事なので、やはりどうせならアウトドアで遊びたいじゃない。

よく嫁に「自分が老いている事を自覚しやがれ」と言われてしまうのもよく分かる。

しかし、遊び過ぎで野外でのたれ死んでこそ男の本懐。

人生に締め切りがある以上、遊びには貪欲であるべきだ。


と言いつつ体が重くて非常にダルい。

さすがにりんたろくん担いでまた山に登る元気は無い。

でもこんな時にこそやっておくべき事を思い出した。

そろそろ暖かくなって来たから、今こそ「武儀川」の下見パート2に行くべきではないのかと。



で、はるばるやって来ました。

まずは前回ゴール予定地と見定めていた場所を視察でございます。

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相変わらず美しい。

夏に来た時は、ここはBBQ&川遊びする人達が沢山いた。

なぜか1/3くらいの人がブラジル人で、ラテンなノリと油ギッシュな肉の焼ける匂いが騒々しい現場だった。


僕の予想では、このブラジル代表チームの「カナリアディフェンス」が鮎の遡上を阻止しているからこそ、この上流に鮎釣り師がいなかったのではと睨んでいる。

さらにはここの直下には落差の激しい堰堤があるため、その堰堤から下流に釣り師が乱立していたのも確認済み。

ゆえにここからスタート可能っぽい上流までの、わずか2.5キロがカヌーサンクチュアリであるという推理と願望だ。


たった2.5キロ?って思われるだろうが、正直夏場のカヌーは川下りというより川で潜って遊ぶのがメインだから2.5キロでも十分。

要するに「一般の人が簡単に行けない場所で自由に川を謳歌する」が目的なので、カヌーなんてそのための移動手段でしかないのだ。



しかしこのゴール予定地で思わぬものを発見。

それは、3月なのにやたらと「釣り人」がいたという事。(奥の方に数人の人の竿が伸びてました)

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6月の鮎釣り解禁前だけがカヌー野郎に許された「川満喫期間」なのに。

どうやらこの日が、アマゴ放流・渓流釣り解禁の「当日」だったようだ。

見事に6月前の一番来ては行けない日にジャストヒット。

寒い上に釣り師もいて、一番救いようの無い日に来てしまった。



切ない気分のまま、ここでのゴールは諦めて上流へ向かう。

たった1.5キロほどの区間になってしまうが、前回もうひとつのゴール適所を見つけているのでそこを今回はゴールにする。


でもその1.5キロの区間は、一体どうなっているのか道路からはほとんど確認は出来ない。

かすかに木々の隙間から見えるのはこんな感じ。

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情報はこれだけ。

一応地図の地形とにらめっこして、長年の経験を加味しながら推測すれば嫌らしい瀬も落ち込みもないだろうと判断。

見る限りこの区間には釣り人もいそうにないし(そもそも下りる場所ないから)、行けるはずだ。

ここは賭けだが、ステキなサンクチュアリを見つけるためにはそれなりの冒険心が必要。

情報が溢れるネット社会において、こういった冒険プレイは非常に貴重なのだ。



スタート地点候補の山県市役所美山支所の駐車場へ。

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ここの奥から川に下りられるんだけど、カヌーと荷物担いでその道のりは筋トレ以外の何ものでもない。

頭にカヌーを乗っけて、ザックに荷物を積めて背負って、パドルと一眼カメラを両手に持って移動。

その姿を写真に撮ってそのままゆでたまご先生に送れば、きっと「ニューアシュラマン」としてキン肉マンのライバルで登場する事だろう。


そんな美味しい状況を写真に撮っていないのは、そんな事してる場合じゃないってくらいに猛烈なるしんどさだからだ。

筋肉は悲鳴を上げ、常にマナーモード中の携帯みたいにプルプル震える37歳。

蓄積疲労が著しい今の僕にとって、血管がぶち切れるかと思う自虐プレイだった。

もちろんりんたろくんは手ぶらで悠々と川まで移動です。


で、グハグハ言いながら下りると(結局グハグハ言う事になるんだね)こんな感じのとこ。

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上の橋から見るとこんな感じね。

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左に写ってるスロープを、ニューアシュラマンで下りて来るわけです。



ここは正確には「神崎川」で、この先ですぐに武儀川に合流する。

もちろんこの神崎川も、それはもうエロすぎる水質の持ち主。

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ただ、夏場にこの辺で鮎釣り師の人を見たから、本音言えばもう少しだけ下流で下りられる場所を見つけたい。

そして筋肉破壊せずに下りられる場所をね。


そして出発前の記念写真。

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りんたろくんは随分と笑顔だが、まさかこれが「情報無しの賭けカヌー」だという事を彼は知らない。

実はお父さんはとても緊張しているんだよ。

だってこの先どうなってるかわかんないんだもの。

我々は、今後の夏のカヌー野郎達のためのモルモット親子なのだよ。


まずは陽光がキラキラ反射する浅瀬を抜けて、武儀川を目指す。

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今回で流水が2度目のりんたろくんは余裕の表情。

さあ、今日も父親の余興に我慢して付き合うかって感じの意気込みだろう。


そして武儀川合流。

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やっぱり奇麗だ。

凄く奇麗だ。

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これは「からだ巡り茶」の広末涼子に匹敵する透明感だ。

ここでなら、例え僕のような疲れた中年が出演しても爽健美茶のCMモデルがつとまるのではないか?


もう漕いでる場合じゃない。

すぐさま良さげな川原に上陸して清流を満喫します。

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これが「夏場」だったらと想像するだけで悶々としてしまう。

今すぐ飛び込んでしまいたいが、彼女は「夏まで待ってね」とお預け指令。

非常に心得た小悪魔的所業で、僕の興奮は早くもピークだ。


勝手にハアハアし始めたお父さん。

そんな親の姿を見たりんたろくんがついにキレたのか?

石で殴り掛かって来た。

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というのはウソで、彼もナックルの握りで石投げ遊びを開始です。

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子供とは、川を見るととにかく石を投げたくてたまらなくなるという生き物。

ついつい川に石を投げたくなるというのは、人間の本能が本来持ち合わせた欲求なのだろう。


りんたろくんも何か嫌な事があったのか、それとも父親の蛮行に付き合わされる人生に嫌気がさしたのか、狂ったように石を投げ続ける。

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それでもやはり子供は川に石を投げてなんぼだ。

川に石をどれだけ投げ入れて来たかで、その人の人生の充実度が違って来るというのが僕の持論。

少年時代に川で遊べば遊ぶ程、きっとオツな大人に成長してくれるはずだ。


りんたろくんも楽しそうな表情だから、お父さんも賭けでここまで来て良かった。

重い荷物を川まで降ろした甲斐があったってもんだ。

苦労したけど、彼も大分川が好きになって来たみたいだね。

そんな感慨深い目で我が息子を見守った。

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すると彼はこう言った。

「もうカヌー終わった?早くおうち帰ろ。」と。


僕だけだったのか。

やはりひとりよがりだったのか。

息子は間違いなく川を満喫していない。

奴の目的は、やはりあくまでもこの後に待っている「温泉」だったのだ。

彼にはまだこの檀蜜的な川の魅力を理解するには早すぎたのか?


まあいいさ。

今日はあくまで夏のための下見。

川で潜って魚と戯れて遊べば、きっと彼も川が好きになってくれるに違いない。



再出発。

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予想通りに素晴らしい淵があって、夏に飛び込んだり潜ったりするのに最適な場所が沢山あるぞ。

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いつかキャンプ道具一式、素潜りセット、酒、ギター、本をカヌーに積み込み、普通の人が来られない川原で焚き火しながらキャンプできたら最高だろう。

楽しいのになあ。

嫁には分ってもらえない世界なんだよなあ。



鏡のような澄み切った水面を、スウーっと流れて行くカヌーの醍醐味。

ちょっと浮かびながら進んでいるようなドラえもん気分。(ドラえもんって3mm浮かんでるって知ってました?)

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でもりんたろくんは川には興味を示さず、拾った枝に「スーパーハイパー」という名前を勝手に付けて遊んでいる。

僕が「ちょっとは楽しそうな顔したらどうだい?」とカメラを向けると、彼は本日も得意の「わざとらしい作り笑顔」で父親に気を使う。

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ちなみに前回の作り笑いはこれ↓(参考記事:りんたろくんのお勤め〜温泉への道〜

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あの頃とまるで演技力が上達していない。

ひとまず分った事は、彼の将来に「役者」という道は無いという事だ。


その後も美しすぎる川面を滑り、

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ゴールです。

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距離は短かったけど、十分に楽しめた。

これが夏だったら、と考えるだけでご飯3杯が余裕で食えそうなおかず感だったぞ。

渓流釣り解禁日じゃなかったらもいちょっと下れたんだけど、今日はこんなもんでしょう。


そしてこの素晴らしい川原でお弁当タイム。

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この雰囲気には、どんなにオシャレな代官山のカフェテラスだろうと敵わないだろう。

コンビニの唐揚げ弁当ですら、鉄人シェフクラスの絶品弁当に感じてしまう程にうまく感じる。

やはり川は良い。


複雑な気分だが、カヌーは終わったのでりんたろくんのテンションも上がって来た。

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できればその顔を「カヌーの上」で炸裂させてくれないものか。

まあでも急いじゃダメだね。

徐々に徐々に好きになってもらおう。

最悪、ダメだった時はこーたろくんの成長を待つしか無い。


そしてこれも賭けだが、カヌーを置き去りにして盗難覚悟で車を取りに行く。

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もちろんここから道路に出るのも急坂をよじ登る事になるので、カヌーと荷物の搬送は力勝負だ。


今回は距離も短いから、のんびりと歩いて車まで行きます。

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徳島の穴吹川に行った時もそうだったけど、歩きでも奇麗な川を横目で見ながらなら苦にはならない。

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りんたろくんと会話を弾ませながら、春の陽気の中をのんびり歩く。

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実はカヌーよりもこういう時間が大切だったりするんだよね。

僕も小さい頃、どこで何をしたって事よりも、父親と奇麗な自然の中で一緒にいたって事だけぼんやりと覚えている。

そしてなんか楽しかった事と、その時の匂いというかセピア色の残像とでもいうようなものが淡く蘇る事がある。

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今日の「感覚」だけでも思い出してくれれば、カヌー好きにならなくてもそれで正解なのかもね。

それだけいい雰囲気の場所だったね。



さあ、これで武儀川の下見パート2は終了だ。

正直この区間の夏の鮎釣り師動向はまだ未知数だが、ハマれば今後ここは重要な夏の基地になりうる可能性がある。

また夏に再訪した際は詳しく書きますね。


ちなみに現在入ってる情報としては、この上流も下れるけどかなりテクニカルな瀬が多いという事。

あと、下流に関しては堰堤を越えて長良川合流まで漕ぐ事は可能(鮎釣りシーズン以外)ということ。



さあ、久しぶりに「カヌー野郎」的な記事を書けてホッとしている。

あまりマゾってばかりじゃ体が持たないからね。

そう言いつつもカヌーの上げ下ろし作業でかなり追い込んでるけど、まあいいだろう。


またこんな感じでちょくちょく清流探索に出かけます。

良さそうな川の情報があったら、是非教えてくださいな。

我々モルモット親子が探索に向かいます。



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