京都トレイル北山西部編〜紅葉嵐山決戦〜

Posted by yukon780 on 28.2014 京都一周トレイル/京都 2 comments 0 trackback
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紅に染まる京都に現れた三匹の汚れたマゾ。

別名「黒いM三連星」と呼ばれる「アゴ割れM」「ゲリM」「ドM」の3Mのみなさん。

彼らはたった3人になってしまった「チーム・マサカズトレラン部」の残党。

あの悲劇から約半年。

ついにトレラン部、リベンジの秋がやって来たのだ。



思い返せば今年の4月下旬。

まだ桜残る京都。

トレラン部のメンバーは、京都トレイル「北山東部コース」に挑戦した。

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この時は膝を痛めてトレラン部から早期引退したジョンボーAの代わりに、「パパラッチK」を緊急入部させて挑んだ戦いだった。

しかし蓋を開けてみれば、なぜかその新入部員の「iPhone捜索」にひたすら時間を費やすことに。

挙げ句その新入部員は、iPhone捜索中に早々と膝を痛めるというまさか。

そしてそれに触発されるように負傷者が続出。

僕は早々に腰をやられ、

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アゴ割れMは古傷痛めて肉離れ寸前に。

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パパラッチKなどは最終的に「盲目の人」と化してしまったほど。

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結果、まともに走れるのがゲリMだけに。

そして後半は通常の登山者にも追い抜かれるという、まさかの歩け歩け大会となってしまった惨劇。

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一応北山東部コースを最後まで完走(完歩)はしたが、トレラン部と言いながらただの「軽装ハイキング部」に成り下がってしまった情けなさ爆発の回だった。

しかもこの時の膝の負傷により、せっかく引き込んだ新入部員のパパラッチKはまさかの高速引退。

帰り道の車の中で早々と退部宣言してしまったのだ。(参考記事:京都一周トレイルラン〜北山東部コース〜


我々はその時から「次回は秋の嵐山でリベンジをかましてみせる」という言葉を胸に生きて来た。

そして秋。

今度こそただのハイカーからトレイルランナーになるべく、男達は再び京都の地に舞い降りたのだ。


果たして我々は紅葉で染まる京都で男を刻むことが出来るのか?

それとも再び血の紅葉でマゾが染まって後悔が刻まれてしまうのか?


そしてパパラッチKの離脱によるトレラン部存続のこの危機。

今回も失敗したら、また僕一人だけで走っていた東山コース時代に逆戻りだ。(参考記事:京都一周トレイルラン〜東山コース前編〜

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この時みたいに大文字山の火床で、一人大文字になって外国人観光客に笑われる時代に戻ってしまう。

そうならないため、全てはこの嵐山決戦を立派に完走して皆で勝利を味わうのだ。


さあ、秋の京都に男を刻め。

目指すは天下の嵐山「渡月橋」。

トレラン部のマゾ乱舞。

しっぽりと振り返って行こう。


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半年ぶりに京都に戻って来た男達。

彼らの顔は「軟弱だったあの頃とはひと味違うぜ」といった自信に満ちあふれていた。

アゴ割れMはこの日に照準を合わせ、数日前に再び古傷を発症させて肉離れ寸前だという仕上がりの良さ。

ゲリMも負けじと靴擦れによる水ぶくれという見事な調整。

そして僕に至っては、先週の伊吹山弾丸トレランで痛めた腿が早くも爆発寸前。

なぜか走る前からすでに激しい筋肉痛で、前日までまともに階段を下りることも出来なかったというプロの仕上がり。


男達は万全の状態でその日を迎えたのだ。

40歳周辺の年齢ともなれば所詮こんなもの。

出発前からのこの悲壮感、確かにあの頃とはひと味違っている。


そんなベストマゾコンディションのまま、前回ゴール地点の懐かしの「とんち橋」までやって来ました。

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老朽化のため「この橋わたるべからず」と書かれた表札に対し、迂回する元気もなかった我々は「これは桔梗屋さんのとんちである。堂々と真ん中を渡れば良いのだ。」と言って無理矢理渡った思い出の橋。

そんな前回の北山東部コースのゴール地点から、今回の北山西部コースが始まるのである。

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もうここにパパラッチKの姿はないが、彼の分まで必ず完走してみせるぞ。

いざ、この二ノ瀬から嵐山までの25キロの戦いの幕開けだ。


今回は遊びじゃない。

あくまでもリベンジマッチ。

気合い入れて気を引き締めて行くぞ!



京都に響く気色の悪い笑い声。

天気がまさかの晴天だったことで、思いがけず早くも浮かれてしまったのだ。


しかしすぐに我に返って気合いを入れ直す。

ここからは向山の山頂を目指す急登登山道。

前回はしょっぱなから飛ばしすぎて後半大失速したから、僕は「あの時の失敗を糧にゆっくりと行こうぜ。」と皆に指示を出す。

しかしである。

アゴ割れMが早くもチーム行動をかき乱す絶倫行動に打って出た。

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あれ程「登りでは体力温存で」と言っていた僕の忠告を豪快に無視したスタンドプレー。

やはり奴の溢れ出る絶倫ホルモンは制御できない。

ついにはこのような変態的な走法を見せつけて来た。



40歳とは思えないこの驚異的身体能力。

こうなってしまうと、もうこの精力決壊野郎は誰の言うことも聞かなくなる。

結果的に僕とゲリMまで奴のペースに巻き込まれて、結局ハイペースでどしどしスタミナを消耗。

早くも完走が危うくなって来たぞ。


こうしてやたらとハイペースで向山制覇。

向かい合って健闘を称えます。

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アゴ割れMのせいで随分無駄に体力を消耗してしまったが、ここまでは非常に順調だ。


しかしこんな時こそ落ち着いて慎重に行かねばならない。

向山からの下りも気を引き締めて行くぞ。

と、思って後ろを振り向くとまだ奴のホルモン流出が止まっていない。

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一体どれだけ絶倫なのか?

もうそのまま宇宙企画専属男優「チョコボール向山」として鮮烈デビューしても良いんじゃないのだろうか。


しかしここからはなだらかな下り基調の道で、気持ちよすぎるハイスピードランタイムへ。

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猛烈に良い道が続いてやたらと楽しいぞ。

京都の山はしっかり整備されてて、本当に走って気持ちのいい道なのだ。


下りでかっ飛ばすのが好きな僕は、あまりの気持ち良さにすっかり浮かれてしまった。

調子に乗って、猛烈な勢いでひたすらノンストップで山を駆け下りた時。

途中で大事なカメラ用三脚「ゴリラポッド」をポケットから落としていたことが発覚して、すっかりブルーになっていた。

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浮かれあればマゾがある。

もはや毎回何かを失くすのが定番になって来たが、今回の奉納アイテムはゴリラポッド。

晴れた上に浮かれたんだからしょうがないよね。


やはり今回も浮かれた者から順に京都の魔物に取り憑かれて行くパターン。

改めて衿を正し、己のマゾと真摯に向き合って進んでいく。

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そんなこんなでいい感じにグヘグヘになって来た頃、山を抜けて雰囲気のいい里に出た。

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実は京都トレイルではこの「のんびりとした里の風景」こそが一番危険な場所。

前回は大原の里ののどかな雰囲気に完全に飲み込まれて、全員が「なんかもう走るのいいや」というやる気無しモードになってしまったのが敗因だった。


しかし分かっちゃいるけど、今回もこのゆっくりとした時間が我々の足をついつい止めさせてしまう。

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塀の上には「嫁に留守番を命じられて家の中から青空を恨めし気に眺める僕」というタイトルの置物まであって、なんだか心が和む。

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そして秋のすすきが、「まあ走ってないでのんびりしておくれやす」と言っているかの様に優しくなびいている。

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いかん。

このままではまたあの時の二の舞だ。


しかし幸いここには「氷室神社」という名の神社があった。

ここでアゴ割れMが再び気合いを入れ直すべく、氷室神社に伝わる伝統的な祈りの儀式を開始した。

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これにてメンバーに再び気合いが注入された。

これがその時の、やる気を復活させるという氷室神社の伝統儀式を撮影した貴重な資料である。



ただこれで元気が出るのは、35〜45歳くらいの人だけに限られるから注意が必要だ。


これで元気を取り戻した我々は、再びグヘグへと登り続ける。

もう息があがりすぎて、その吐息は次第にセクシーに。(注:周りに人がいる所で大音量で流すと妙な誤解が生じる可能性があります。イヤホンを使用してご視聴ください。)



そして喘ぎながら、再び京都の山中に埋没して行く。

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相変わらず「京都である必要があるのか?」と自問自答してしまうほど、地元の里山と変わりがない風景の中をストイックに駆け抜けて行く。

しかしやはり相変わらず道は走りやすく、男達は加齢臭を巻き散らかしながら颯爽と走り続ける。



そしてその勢いのまま、一気に「沢ノ池」まで突っ走る。

いよいよトレラン部として「部活色」が濃厚になって来た。



我々は観光やレジャーで京都に来ているわけではない。

あくまでもこれは部活動なのである。

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もちろんまだ浮かれてなどいない。

アゴ割れMは、テルマエロマエの出演者のように険しいローマ表情で先を見据えている。

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ゲリMも池のほとりでケツからゲリ汁をブシャーッとさせ、

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僕も負けじと黒ブラジャーを着けた変態のような出で立ちで池を睨みつける。

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この黒ブラは実際はGoProのチェストマウントなんだが、いつか職務質問されそうで怖いアイテムだ。


さあ休憩もそこそこに、いざ目指せ嵐山。

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やはりこのトレイルは秋ならではの美しさがある。

そして僕にも秋ならではの変化が。

僕のサポートタイツと靴のカラーが完全に落ち葉と同化し、まるで下半身がなくなった心霊写真のような状態になることが発覚した。

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浮かれてはいないはずだったが、カメラを通すと完全に空中に浮いている。

走ってる様などは、まるで「ドムの足が着く前のジオング」が迫ってくるようで恐ろしい迫力。

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こうして「空中浮遊ジオング」「げりっしー」「テルマエヒムロック」と賑やかに変貌したトレラン部。

その後の急登タイムも、止まらない絶倫男優に引っ張られるようにマゾり続ける。

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これにはいよいよげりっしーのゲリ汁が止まらない。

コースも後半に差し掛かり、いよいよ彼の限界が近づいて来たようだ。

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それでも負けずにダッシュで下って行く。

やがて紅葉の名所、高雄に到達だ。

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ここまでのエネルギー消費は凄まじく、いよいよ空腹で辛くなって来た。

ひとまずここで昼メシだ。

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しかしもはや固形物が喉を通らないメンバーたち。

かろうじて食えそうな「冷やしざるうどん」を選択。

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もうすぐ冬だというのに、このテーブルだけに海の家のような「サマー感」が溢れている。

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しかしこのチョイスがこの後の我々をさらに雅なマゾの世界に誘うこととなる。


実はもはや胃の消化パワーが弱っている上に冷たいもの食ったもんだから、この後のランで腹痛を訴える者が続出。

ゲリMなぞ、今にもリアルなゲリ汁を大地にマーキングしながら走りそうな勢い。

いくら紅葉と同系色とはいえ、この観光地でそんな事やったら大騒ぎになること間違い無し。


それでも完走目指して歯を食いしばって走る走る。

ずっとTシャツの裾からタグが出ているが気にしない気にしない。



とにかく前回と違って、ここまでちゃんと走り続けて来てる。

もう軽装ハイカーなんて言わせない。

絶倫ヒムロックも、肉離れ手前ギリギリの所で踏ん張り続けて走る走る。

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いよいよその表情を見る限り、ついにホルモンズハイに到達した模様。

しかしその男の後方から来る男に明らかに勢いがない。

ゲリMの体力と腹痛もいよいよゲリーズハイに突入だ。


そんな中、清流清滝川沿いの実に気持ちいい道に入った。



ここからはいよいよラストスパート。

まずは北山西部コースの正式なゴールに到達。

ちなみにこの模様は一旦ヘロヘロでゴールした(この時はゴールだと気づいてなかった)後に、再びちょっと戻って取り直したヤラセTAKE2です。



若干ハイタッチ後のアゴ割れMの真顔が気になる所だが、まだまだ行くぞ。

我々のゴールはあくまでも嵐山の渡月橋なのだ。


嵐山に近づくにつれ、疲労も紅葉も美しくなって行く。



同時に我らの「男」が京都に刻まれて行く。

20キロ地点を越えても、まだちゃんとおっさん達は走っているぞ。

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だがここに来ていよいよげりっしーに限界が。

次第に遅れだし「俺の事は気にしなくていい..。先に...先に行ってくれ...。」とゲリをひねり出すような声で仲間を送り出す。

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彼の思いを受け取った僕とアゴ割れMは、さらにラストスパート。


しかしである。

嵐山まであと少しという場所で、まさかまさかの急登の嵐が吹き荒れる。

ひたすら長く続くロードのヒルクライムに、あの絶倫男がついに失速。

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とうとう前半の変態がたたって、奴の古傷がシャウトを開始。

こうなるとさしもの絶倫男優もこれ以上の撮影は不可能だ。


もちろん僕もここに来て腿の張りから膝裏の鈍痛まで、実に様々な角度からの痛みと疲労で底なしマゾの沼にどっぷり浸かっている状態。

で、遥か後方からはゾンビのようなゲリ男の姿。

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もう駄目だ。

方々から「もう限界だ...」と弱音が飛び出す。

今回はここまでなのか?


しかしそんな我々の脳裏に、引退した二人の部員達の笑顔が浮かぶ。

彼らの死を無駄にしてはいけない。

奴らの分まで我々は断固たる決意でこの峠を越えて行くのだ。


やがて六丁峠を根性で登りきった。

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あれほど前半に絶倫を誇ったチョコボール向山も、さすがにこの表情だ。

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いよいよ終了の赤い玉が出て来た様子。

すっかり昇天してしまっている。


さあ、それでもあとはこの峠を下って行けば嵐山だ。

だが下山にめっぽう弱いゲリMにとっては、もはやここからの下りは死刑宣告に等しい拷問。

ここまで酷使して来た彼の腿は限界に達し、彼曰く「腿が本気で取れるかと思った」と言ったほど。

やがて彼は自分の腿に「チクショー!」とキレだし、動くに動けないジレンマ小梅大夫タイムに突入。


それでも我々の歩みは止まらない。

ここで「歩み」と言ってしまったから正直に言うが、もうすっかり走るのやめて歩き出してます。

結局決戦の地嵐山で、見事に前回通りの「ハイカー」になってしまったトレラン部。

しかも普通に観光客に混じって、ただ普通に歩いているだけの「観光ハイカー」と化してしまったのだ。



もはやただ単に奇抜な格好をした観光客。

せっかくここまで走って来たのに、まるで緊迫感のない緩いゴール前の攻防戦。

やはり行き着く所はここだったか。


目の前を歩きながら写メで自撮りする女子高生を見ながら、ワイワイと進んで行く。

走れなくなった我々だったが、せめてそのJK達には対抗してみたい。

腐っても我々は勝負の世界に生きる者。

張り合うなら徹底的に張り合ってやる。


で、撮った写真がこれ。

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で、JK風にデコってみた。

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いよいよやってる事がトレイルランニングとは大幅にかけ離れて来たこの痛さ。

左の奴なんてもうじき41歳だぞ。


しかしこれでいいのだ。

よく考えたらチーム・マサカズは「まさかとマゾを楽しむ集団」。

例え歩こうが、JKになってしまおうが、これがチーム・マサカズトレラン部の導き出す「正解」なのである。


そしてゴールには、そのチーム・マサカズの仲間がそんな我々の栄光の瞬間を観るべく応援に駆けつけてくれた。

その仲間とは「ビビるSファミリー」。

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何やらあのマゾ共が京都を走るってんで、ひやかしついでに嵐山観光に来ていたのだ。


さすがは主婦層から絶大な支持を獲得する正の男ビビるS。

妻子を置いて京都くんだりまで来て、肉体を破壊した挙げ句にJKになって浮かれている我々との対比がすごい。

これにて彼はしっかり家族サービスを絡めてブログに登場して高感度アップ。

結果、一気に我々の「ダメ夫感」がクローズアップされる事になってしまった。


今まで散々彼の「ちょっと良い話」をこのブログで一切取り上げなかったから、ついに彼は強攻策に出た模様。

ゴールで登場されたらさすがに取り上げざるを得ないじゃないか。


しかしこれ以上書くとさらに我々の立場が辛くなるので、ここはサラッと流しておこう。


そして本来は渡月橋をゴール予定としていたが、多分人混みが凄くて記念撮影できないだろうからここで無理矢理ゴールとすることに。

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こうして見事、「二ノ瀬〜ビビる間」の25キロを完走。

結局後半ただの観光客化した挙げ句、何やら嵐山の紅葉も今イチだったという肩すかし度。

ゴール位置も中途半端だし、最終的にはビビるファミリーの登場でダメな夫達としてゴールしてしまった。


だがそれでいいのである。

それがチーム・マサカズトレラン部。

お互いの健闘を称え、ノンアルビールで天国にいるジョンボーAとパパラッチKに献杯。

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見えてるか退部した男達よ。

我々はいつでも君たちの復帰を待っているぞ。

その膝。

再び我々が破壊してくれるわ。






その後、大混雑の渡月橋を汗臭い中年達は突き進む。

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そして嵐山駅で、次回西山コースのスタート地点を決めて本当のゴール。

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やがて電車に揺られ、駐車場最寄りの駅へ。

そしてそこではすでに階段すら登れずに、老人達とともにエレベーターを使ってしまうほどの情けない男達の姿が目撃された。

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ゲリMもやっと軟便から解放されたゲリ男がトイレから出て来たかのような晴れ晴れとした顔。

その表情からは、エレベーターに頼ってしまった事に一切の後ろめたさも感じない。


そして本来ここからロードランで駐車場に行く予定だった。

しかし男達はそこでも迷う事なく、文明の利器「バス」に吸い込まれて行く。

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そして車に乗るなり迷わず向かったのは「薬局」。

大判のシップを大量購入し、限界の足の救済活動にいそしむ。

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歴史ある京都の闇に現れたパンツいっちょ族。

おっさん三人がパンツ一丁になって、薬局の駐車場で「男だらけのシップ大会」。

僕に至ってはファイントラックのスケパンなので、ほぼ下半身は丸見えだ。


そしてアゴ割れMがテーピングを剥がす度に、我が車内に大量にスネ毛を落として行く。

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もはや下の黒いのがカーペットなのかモジャリなのかの区別もつかない。

そして車を出発させても、何故か後部座席の二人はパン一族のまま。

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車内はパンツ男と汗と加齢臭とシップの匂いが入り乱れる地獄チャンプルー。

これぞ我らの男度。

この雅なる古都京都に、我らの男を刻み付ける事には成功したようだ。

主婦層から受けが悪いのもごもっともな悲惨な状況である。


もちろんそのままお約束の大渋滞に巻き込まれて、1時間半も京都に足止めマゾ。

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こうして彼らは厳かに京都を去って行った。


果たして彼らは勝負に勝ったのか、それとも負けたのか?

それは誰にも分からない。

ただ一つ確かな事。

それは車がやたらと臭くなったという事だけである。



それでは最後に、今回の戦いのおまとめ動画であります。



これ見ると、なんだか天気もいいし総じて楽しっかたな。


でも一番盛り上がったのは実はこのあと。

岐阜に戻って一般道を走っている時、前の車の男女が濃厚なチュウをかましていた事。

それが赤信号になる度に行われるもんだから、我々の車内はその度に「ヒュー!」「イエス!」「オッオッオッー!」などの奇声が発生。

それが今回、最もトレラン部が光り輝いていた瞬間だった。




さあ、これにて京都一周トレイルも「西山コース」を残すのみ。

次回は距離も短いし、保津川の川下りと合体させた「パックトレイルランナー」という手法でマゾって見るのもいいかもしれない。


とりあえずチーム・マサカズトレラン部はいつでも君の入部を待っているぞ。

ただあまりやる気に溢れた人は来ないでいただきたい。

あとやたら走れる人とか、やたらと膝の強い人にも用は無い。

我らが求めるのはあくまでもマゾいかマゾくないか。


でも出来ればスネ毛は薄い方がいいです。




京都トレイル北山西部編〜紅葉嵐山決戦〜  完



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京都トレイル北山西部〜予告編〜

Posted by yukon780 on 24.2014 京都一周トレイル/京都 0 comments 0 trackback
とりあえず京都走ったやつの予告であります。



浮かれるなとあるけどほぼ全編浮かれてます。

そして最終的にはしっかり肉体破壊を堪能。

本編は近いうちに...。


京都一周トレイルラン〜北山東部コース〜

Posted by yukon780 on 01.2014 京都一周トレイル/京都 0 comments 0 trackback
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古都の山に跋扈する4匹の魑魅魍魎。

かつて安倍晴明が封印したはずの「まぞのけ」が今、雅なる都を混乱に陥れようとしている。


その妖怪どもは、荒ぶる息とともに加齢にまみれた異臭を解き放ちながら古都を汚して行く。

しかし衰える肉体とは裏腹に、彼らの熱い情熱はとどまる事を知らない。


これはそんな彼らのあまりにも美し過ぎた戦いの記録。

まぞのけ達がお送りする珠玉の古都物語である。


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京都一周トレイル。

それは京都の街をぐるっと取り囲む山に整備された、全長70kmのロングトレイル。

コースは4つのセクションに区分され、僕は去年その中の「東山コース」に挑んだ。


その時の戦いは、思わず大文字山の火床で大文字になってしまうほどのスペシャルマゾな戦いとなった。

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しかし何度も吐きかけながらなんとか25kmを走破。

多くの感動に包まれながら、最終的には土砂降りの雨に追い立てられるかのように京都を脱出した激戦となった。(参考記事:京都一周トレイルラン〜東山コース前編〜京都一周トレイルラン〜東山コース後編〜


この時はまだ周りにトレランをしている人がおらず、僕一人での孤独なラン。

そもそも周囲からは「山を走る意味が分からない」「あんたのマゾも極まったな」などのお声を頂き、完全に変態扱いだった。


しかし時は経ち、去年の暮れにチーム・マサカズ内に「トレラン部」が発足。

それでも当時はまだ僕とジョンボーAの二人きり。

しかもそのジョンボーAは、記念すべき一発目の霊仙山の下りでヒザを負傷。

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以来彼はしばらく山を走れないキズ物となり、トレラン部は早くも廃部の危機にさらされた。


しかしそんな部のピンチに立ち上がった男達がいる。

ジョンボーAの無念を晴らすべく、チーム・マサカズから新たなる入部希望者がなんと3名も手を挙げたのだ。

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左から、京都でもクールマゾスタイルでスクープを狙う「パパラッチK」。

かつては「即バテ王」の名を欲しいままにしたが、最近めっきりランニングにはまって逞しくなった「ゲリM」。

そして体内から溢れ出るホルモンを制御できない絶倫イボ痔男「アゴ割れM」。


さあ、ついに4名に膨れ上がったチーム・マサカズ「トレラン部」の京都部活動。

今回は、前回の東山コースの続きである「北山東部コース」。

コースから逸れた「鞍馬寺」へも余計な回り道をかまそうという、マゾで雅な20km。


それではそんな彼らの部活動を、はんなりと振り返って行こう。


※今回は作者の都合で本来二部構成のものを無理矢理一話完結させてます。少年ジャンプ的に言えば合併号です。少々長いですがほとんど写真だらけなので、気長におっさん達の痛々しい遊びにお付き合いください。


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決戦当日の早朝。

なぜか我が家に二つの死体が転がっている。

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よく見ると、こいつらはアゴ割れMとパパラッチK。

実は彼らは、集合時間よりかなり早く来てしまったために仮眠をとっているのだ。


やがてアゴ割れMの死体が突然動き出した。

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なんとこの男つい数時間前まで会社の飲み会だったらしく、二次会・三次会とアホほど飲み倒して来たらしい。

まだ京都にすら着いていないのに、早くも二日酔いで虫の息。

この状況でこれから山の中を20km走ろうと言うのだから、さすがは絶倫男と言わざるを得ない。


やがてゲリMも合流して大移動。

そしてついに伝統ある京都の地に、マゾに汚れた男達が降り立った。


心強いトレラン仲間達を手に入れ、僕も気合い十分。

京都の町中のコインパーキングで、渋く乳首にワセリンを塗って臨戦態勢。

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人一倍乳首の摩擦に弱いモチ肌敏感男としては、乳首問題は死活問題。

しかし腹回りの筋肉だけは誰にも負けない。


そして比叡ケーブル八瀬駅から、スタート地点目指して動き出す4匹のマゾ。

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僕もTシャツの上に黒ブラジャーを装着した変態スタイルで、早くも気が高ぶっている。


そしてそのケーブル内では、各々がウォーミングマゾアップに余念がない。

誰よりも三半規管が弱い僕は、ケーブルと景色の傾斜のずれで激しい頭痛と吐き気に襲われ始め、

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ゲリMはリザーバーの水を豪快に己の股間にこぼし、

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アゴ割れMは公然わいせつ罪スレスレの顔でリザーバーの水をチュウチュウし、

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パパラッチKはクールな表情で「ケーブルの中の音楽がスピッツとは意外ですね」と言いながら、

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自分の持っているiPhoneのスピーカーから、大音量でスピッツが流れている事に気づいていなかったというまさか。

そもそも神聖な比叡山に向かうケーブルの中で、陽気にスピッツの音楽が流れている時点で異変に気づくべきだったろう。


このように、早くも男達の勢いが止まらない。

そんなやる気に満ちた男達は、やがてスタート地点で「出発の儀式」の為の準備を開始。

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まるで家族に対する反省文でも書かされているように見えるがさにあらず。

前回も僕が挑んだ「かわらけ投げ」にて、願いを成就させて華々しくスタートさせようという試み。

このようにかわらけに願いを書き込み、

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僕は往年の高津臣吾のようなサイドスローで、エイヤッと輪に向かってかわらけを投げる。

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もちろん悲願の「嫁がやさしくなりますように」は、明後日の方向へと消えて行った。

その後も続々と願いを投じる男達。

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誰か一人でも輪をくぐれば、本日のトレランもいい結果となるだろう。

しかしその結果は、遠くを見つめるアゴ割れMのこの後ろ姿が全てを物語っている。

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ちなみに彼の願い事は「酒癖がなおりますように」である。


こうして無事に出発の儀式を終えた4匹は、改めて北山東部コース一個目の標識の前で出発記念撮影。

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いよいよここから20kmに及ぶ、長い戦いが始まる。

もちろんスタート直後なので、皆の表情はまだ明るい。

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序盤は実にほのぼのとした立ち上がり。

京都の山らしく、雅に咲き誇った花を愛でながらのウォームアップランだ。

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かつてチーム・マサカズの辞書には「晴れ」と「お花」という言葉は掲載されていなかったが、この日は素晴らしい快晴でお花も綺麗。

そんな美しい世界にたれてしまった4滴の汚れた墨汁。

周りの景色が美しいほどに、彼らの醜さはひと際際立つ。

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そんな中でも最も手がつけられないのがアゴ割れM。

数時間前まで二日酔いで死んでいたはずの男だが、早くも精力が溢れかえって己の勢いを制御できない。

気づいたときにはご覧の有様で山中を駆け回っている。

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彼はこう見えて40歳。

しかし彼のホルモン年齢は20歳。

もはやその行き過ぎた絶倫がスパークし、アゴ割れMは我々の制止もきかずに空中乱舞を繰り返す。

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まるでAボタンがいかれた実写板スーパーマリオのように、彼のジャンプが止まらない。

このままでは空中にある隠れブロックに当たって、スターが出て来てさらに彼がパワーアップしてしまう。

そんな事になったらもう誰も奴を止める事が出来なくなる。


まだスタート間もないと言うのに、早くもホルモンジャンプマンにペースをかき乱されるご一行。

それでもそのホルモンに必死で食らいつき、一丸となって無駄なハイペースで体力を消耗させて行く。

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徐々に一体感を増して行くトレラン部員たち。

やがて大きな三本杉の下で「フュージョン!」と唱えたかと思うと、

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ついに一体化し過ぎてアシュラマゾへと進化。

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「かーっかっかっか」という野太い笑い声が比叡山にこだまする。


このような無駄な茶番行為の繰り返しにより、実はスタートからまるで進んでいなかったりする。

しかもこの局面で、あの男がクールに動いた。

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なんとパパラッチKが、クールに「どうやら途中でiPhone落としちゃったみたいです。」と言い出すではないか。

こんな所でも彼の仕込み系マゾが炸裂。

これにて彼はせっかくここまで走って来た道を、またしても戻ってiPhoneを探しに行くという追いマゾ行為を開始したのだ。


そしてこの三本杉にて、取り残されて待ちぼうけを食らうアシュラマゾの残骸たち。

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はるばる京都までトレイルランニングをしに来たはずが、もはやただの「トレイルひなたぼっこ」といった痛々しい情景へ。

そして、待てど暮らせどパパラッチKからの携帯発見の知らせが来ない。

やがて「20kmどころか、まさかこの2km地点で早くも敗退なのか?」といったムードが蔓延し始めた頃、僕が退屈しのぎで見ていたFacebookの中に突破口を発見。

なんとパパラッチKのランニングアプリが「私をフォローしてください」というコメントとともに、ランニングの軌跡を実況しているではないか。

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私をフォローどころか、当の本人が己のiPhoneをフォロー出来ていないというまさか。

だが、これにて本人より先に我々がiPhoneの落ちている現在地を発見。


早速休養十分なホルモンマリオが、その情報を頼りにBダッシュで元来た道を戻って行く。

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やがてランニングアプリが示した通りの場所で、iPhoneを拾ってくれてたおばちゃんから無事に奪還成功。

もはやゴールしたかのような達成感に包まれる「2km地点の男たち」。

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先に進むどころか、マイナスの方向に戻り続る不思議なトレラン風景。


やがてヨロヨロと戻って来たパパラッチK。

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まるでゴール手前の力を出し切った選手のような疲弊っぷり。

そして彼はiPhoneを受け取るなり、クールに土下座をかました。

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こうして彼らの追いマゾ遊戯は終了。


この時点で、もうすでにスタート時に出会ったハイキングのシニアにすら随分と先を越されてしまったトレラン部。

まさかを楽しむのも良いが、いい加減先に進まないとリアルに日が暮れてしまう。

大急ぎで先を急ぐメンバーたち。

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と、言いながらもこのトンネルでテイク3までこだわったシルエット写真を撮ったりする無駄な行為。

さらには地蔵ポイントでも余計な事をして先に進まない。

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どうしても京都の雅さが、美に敏感な我々を足止めして来るのだ。

このままでは我々はトレラン部ではなく、ただの浮かれたハイキングのおじさん達になってしまう。


そこで一発気合いを入れ直し、やっとトレイルランナーっぽい感じで突き進む。

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グッへグッへと登りきると、やがて「玉体杉」に到達。

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「ハァハァ」と息の荒い男どもが、玉体を女体と勘違いして群がって行く。

そしてここでそんな疲労にまみれた男達に対し、突然さらなる大急登が登場。

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ゲリMもすっかり疲弊して、「30分の格闘の末にトイレから出て来たゲリ野郎」のようなうつろな表情になって登って来る。

しかし必死で失った時間を挽回しようと頑張るトレラン部員達。

ついに這いずりながらも、横高山(767m)の山頂に見事到達だ。

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さあ、大分時間を巻いたぞ。

そして「いやあ、がんばった」「つかれたつかれた」と言って、腰を落ち着かせて大休憩を始める本末転倒男たち。

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そしてこうしている間に、再びシニアハイカーに追い抜かれて行くという失態。

皆の心の中に「これは歩いた方が結果的に速いんじゃないのか?」といった思いが渦巻く、現代版ウサギと亀状態に。


それでも負けじと動き出す汚れたウサギ達。

アゴ割れMによる狂言演目「ホルモンの舞」が行われたかと思うと、



これによりトレラン部員達にホルモンパワーが注入。

やがて元気が出たメンバーは、一気呵成に山中を走り抜けて行った。



だがここで気づいただろうか?

約一名、若干動きに精彩を欠いていると言う事に。


実はパパラッチKがこの時点でヒザをやられていた事が発覚。

しかもあの「iPhone騒動の時」という随分と早い段階ですでに痛めていたというまさか。

やむなくテーピングでヒザを固定し、痛み止めの薬を飲んでまで試合を続行すると言ったスペクタクルな展開に。

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膝を痛めた幽霊部員ジョンボーAの敵討ちとばかりに挑んだ戦いで、まさにミイラ取りがミイラになるといった事態に。


進んだ距離は少ないが、悲壮感だけは100マイルレースに匹敵する痛々しさ。

それでも何とか次の急登を登りきり、

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京都トレイルの最高地点「水井山(794.1m)」に到達。

しかしここで死んでしまったのはヒザ痛のパパラッチKではなく、なぜかあのマゾ男。

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ここに来て彼の持ち味である、重い腰痛が反乱の狼煙を上げたのだ。


次々と現れる犠牲者。

ちなみに珍しく快晴が続いているが、このコースは全く展望がないのでただ暑いだけだったりする。

しかしそんな手負いのマゾ達だが、己の気持ちを奮い立たせてさらに先に突き進んで行く。

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そんな状態だが、このようなグッドトレイルが続いて行けば気分は非常に良い。

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そして気分が上がると、再び悪い虫が現れて余計な事を始める男達。

ついに4人での無駄な己撮りを始め出したのだ。

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これがいけなかった。

この何の生産性もない不毛なジャンプで、ついにあの絶倫男のホルモンに異常が勃発。

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登りでは精力無制限のホルモンだったが、こと下りとなると古傷のヒザに負担がのしかかる。

そのヒザが、この度重なる下りと余計なジャンプのせいで爆発したのだ。

で、結局この男もテーピングで固定して急場を凌ぐといった状況へ。

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怪我に苦しむ角番大関霧島のような痛々しさ。

今思えば、前半の無駄なホルモンジャンプが懐かしい。

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しかしこれこそチーム・マサカズのトレラン部。

普通に走ればいいんだが、あくまでも我々は無駄なマゾをかましたトレランの中にこそ「真の雅」が潜んでいると信じて疑わないのである。


やがて我々は、柵にぶち当たったかと思うと、

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突然、穏やかな大原の里に抜け出たのである。

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久しぶりの里の風景にホッとする男達。

しかし油断は事故の元なので、横断歩道はしっかりと旗を持って横断だ。

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どんどん絵的にトレイルランナーから遠ざかって行く気がしてならない。

しかも4人中3人が負傷している事により、もはや彼らは走ってすらいない。

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なんだかこののんびりした空気感にすっかり飲み込まれて、誰も「走ろうぜ」などと言い出さない。

一休さん的に言えば「慌てない慌てない。一休み一休み。」といった場面。

前方を見れば、トレランの我々とずっと抜きつ抜かれつを繰り返す「ハイキングの人」の姿。

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もうすっかり戦意喪失のトレイルランナー達は、もうそのハイカーに追いつく事も出来ずに悠然と歩いている。

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果たしてこれはトレイルランニングと言っていいものなんだろうか?

どう見ても「歩け歩け大会」の参加者にしか見えない。


しまいにはすっかり座り込んで、

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ジュースで乾杯し始めるトレイルウォーカー達。

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たまたま田舎だったからいいものを、この場所に居酒屋があったらそのままそこがゴール地点となっていた事だろう。


その後も彼らの健康ウォーキングは続く。

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しかしさすがにこのままでは恥ずかしすぎる。

鞍馬までの最後の急登「薬王坂」にさしかかった所で、やっと重い腰を上げて走り出す男達。

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さっきまでの平地区間で走ればいいものを、なぜかイバラの道を選択してしまうトレラン部。

ペース配分からスパートのかけ所に至るまで、全てが狂ってしまっている。


しかし登りとなると人が変わるアゴ割れMは、とても怪我人とは思えないスピードで坂を駆け上がって行く。

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やがて誰も彼のホルモンに追いつく事が出来ず、見どころ記念写真ではついにアゴ割れの姿は無い。

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それでもこの薬王坂を必死で駆け上がるトレラン部。

何気にゴール予定だった15時を越えてしまい、やっとこさ本気で走り出す。

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しかし重傷のパパラッチKは、もはや歩く事が精一杯の痛々しい姿。

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これが24時間マラソンだったなら、お茶の間の涙を誘う名場面。

しかし前の3名は「走っては止まってパパラッチ待ち」を繰り返す事で、走ってるけど結果的にそのタイムはハイキングよりも遅いスピード。

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やがて薬王坂を降りきる頃には、パパラッチ待ちもこんな事に。

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溢れかえる精力のせいで、普通にパパラッチ待ちができないアゴ割れMがブランコでホルモンを落ち着かせている。

何度も言うが、これは一応トレイルランニングである。


やがてヘロヘロと鞍馬の門前に到達。

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ここで彼らは、まだ戦いの最中だと言うのに迷わず「そば屋」へ直行。

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もうこれがレースだったら、立派な棄権選手達だ。

しかし言ってみれば、ここは我々にとってのエイドステーション。

正直もう腹が減り過ぎてやる気を維持できないのだ。


で、このそば屋に入るなり、アゴ割れMが店員さんと間違えて客の中国人女性に話しかけるというまさかも炸裂。

ヒザだけでなく、視覚にまで影響が出て危険な状態のようだ。

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そしてアゴ割れMがそばを食い終わっても、ゲリMは注文したそうめんがいつまで出て来なくてうなだれている。

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やがてやっとそうめんが来たが、ウズラの卵がうまく割れずにイラつくゲリM。

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たとえそば屋の中だろうと、彼らの戦いは続いているのだ。


そしてこのエイドステーションで英気を養った我々は、よせばいいのに本来のコースから離れた鞍馬寺に向けて「せっかく来たんだから」と言って動き出す。

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もちろん食後の低いテンションの彼らは、誰一人走ってはいない。

でもこの鞍馬寺への道は思いの外な急勾配で、歩いているだけでもグハグハ言ってしまう場所。

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それでも拝観料200円を払ってしまった手前、引くに引けない男達。

なんとかトボトボ歩いて、大杉の前で記念撮影。

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もはや、やたらとスポーティーな恰好のただの観光客である。

しかしトレイルランナーとしてのプライドなのか、アゴ割れMだけは非常に凛々しい表情でいきり立っている。

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何やらただ立っているだけなのに公然わいせつ的な雰囲気が出てしまうあたり、彼の絶倫さが伺える。

40歳になっても、まだまだ彼は走るマカ王である。


しかし、かつて牛若丸が修行したこの鞍馬寺。

もう廃人間近の我々に対し、過剰な階段修行のおもてなしが止まらないのである。

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どこまでも続く階段修行。

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もはや腰の曲がったおばあちゃんとデッドヒートを繰り広げてしまうほどのスピード。

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もう終わっただろうと思って角を曲がるとまた階段。

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一体我々は、わざわざ200円払ってまで何をしているのか?

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マゾにマゾを重ねていくチーム・マサカズトレラン部。

自然と皆の顔もほころんで行く。


やがてやっと階段から解放されて鞍馬寺に到達。

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正直今日のコースの中で、観光客に混じって登ったこの鞍馬寺が一番ハードだった気がする。

アゴ割れMも万感の思いで線香に火をつけ、

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イボ痔治癒祈願。

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すると彼のケツから美しい花が咲いた。

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ゲリMも「ほぅ〜」と言った表情で感動している。


などということをしていたら、まだ先に「奥の院」があるとの事でさらなる階段地獄へ。

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誰彼ともなく「もう..いいよ...」という言葉もちらほらと。

やがてせっかく登った階段の先には、ヒザ痛男達には嬉しい下り階段地獄。

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さすがに限界の先の世界の住人と化したパパラッチKには、ここで杖替わりに僕のポールを渡してみた。

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しかし、もはやその姿は「盲目の男」と言った状態で、さらに悲壮感がアップ。

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ついに京都山中で発見された盲目のトレイルランナー。

そのカクカクとした動きが、より盲目度を加速させる。

スタート直後から足を痛めてここまで持たせて来た挙げ句、ついにその視力まで失ったパパラッチK。

頑にリタイヤしない彼は、ある意味すごい男なのかもしれない。


やがてやっと奥の院が出て来たが、ほとんどスルー。

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なんせ、もうすっかり日が暮れかかって来ているからのんびりはしてられない。

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責任を感じてしまったパパラッチKは「もう僕を置いて行って下で待ってて下さい」と切ないコメント。

しかし先に行こうにも、抜かしてくれない観光客が立ちはだかってじりじりとした牛歩下山が続いて行く。

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やきもきしながらもなんとか下山し、貴船の川床で有名な場所に到達。

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そして遅れて盲目パパラッチもなんとか生還し、

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みんなで無事に貴船神社まで辿り着くことに成功した。

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ゴールは近づいて来たが、もういよいよみんなの限界も近い。

だがよせばいいのに、またしても進んで階段地獄に突入していく春のマゾども。

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なんだか山を走ると言うより、ひたすら階段を走っていて気分はすっかり野球部員。

ある意味部活動らしい光景だ。


そしてわざわざ追加階段を楽しんだのには訳がある。

それはこの貴船神社名物の「水占みくじ」で今後の吉兆を占う為。

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このように水に用紙を浮かべると、その紙の中に結果が浮かび上がるというもの。

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しかしはるばるやって来たのは良いが、みんな小吉や中吉と言った中途半端なものばかり。

僕に至っては、このブログ上絶対やってはいけない大吉を出してしまう始末。

ゆえにここでの出来事は全て割愛。

この残念な結果に、言い出しっぺのゲリMも首をかしげて微妙な表情。

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これにて全ての見どころを制覇。

そのままこの奇抜な恰好をした観光客達は、とぼとぼとゴール目指して再びウォーキング開始。

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本来のコースから逸れた場所なので、ひたすら味気ない県道沿いを歩き続ける。

この車とすれすれの不快な道だが、これがまた意外なほどに長いのである。

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本来は力を出し切ったゴール手前の感動的な局面なのに、男達は普通に談笑しながら県道を歩いている。

そしてそんな我々の横を、「本物のトレイルランナー」の人が颯爽と追い抜いて行った。

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もはや悔しさすら浮かんで来ないほどの圧倒的な敗北感。

しかしこのハイキングスタイルこそ、我々のトレイルランニング。

あくまでも汗水たらさず、トレンディーに京都を闊歩するのが我らのトレランなのである。


そして世間話が盛り上がって来た頃。

唐突にゴールの標識が現れてしまい、キョトンとする男達。

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出会い頭のゴールほど無感動なものは無い。

しかも記念写真を撮ろうにも、車が横行する県道脇にある為三脚も立てられない。

これではあまりにもフィニッシュとして哀しすぎるじゃない。


と言う事で、次の北山西部コースの1個目の標識をゴールにする事に。

しかしその感動のゴール手前で、この戦いの中で最大の敵が我々の前に立ちはだかった。

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橋、通行禁止のカラーコーン、立て札。

この光景どこかで見た事がある。

標識を見れば「橋通行止め。事故が起きても責任は負いません。」と書いてあるではないか。

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ここは京都。

そうまさに今我々の前に、あの一休さん伝説の「この橋わたるべからず」が展開しているではないか。

しかもこの橋を渡った所に我らのゴールの標識が見える。

まさか最後の最後で、このようなとんち攻撃に合うとは思ってもいなかった歩け歩け大会の男達。


しかしこんなものは所詮、桔梗屋さんが仕組んだただのとんちだ。

堂々と真ん中を歩いて行けば良いだけの事。

とりあえず、たとえ橋が崩落しても無傷で済みそうな男から先に行かせてみる。

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まるで夜ばいに忍び込んだ村男のような忍び足。

当たり前だが、さすがの彼もここではホルモンジャンプを炸裂させる事は無く無事に渡りきった。


続いてパパラッチKがクールに渡って行く。

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しかし若干動きがロボットのようにカクカクしている。

思えば彼は2km地点で膝を痛めて以来、その後の18kmを走り抜いた(歩き抜いた)のは称賛に値するガッツ。

まあ神聖な比叡山のケーブルで大音量スピッツをかましてしまった報いだったんだろう。


そしてゲリMも、トイレに一直線で向かうゲリ野郎のように颯爽と渡って行く。

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結局今回の長い戦いで、唯一負傷もせずにやり抜いたのは彼一人。

かつての即バテ王も、やはり特訓の成果が出て比較的余裕な感じで最後までやり抜いた。

しかし全てを無難にこなしてしまったがために、ブログ上は非常に存在感の薄い男となってしまった。

このブログでは無難な男は取り上げられず、大きなミスを犯した者を徹底的に追及して行くという手法。

次回こそは彼の美しいゲリ顔をお送りしたい所である。


そして最後にチーム一のネガティブ思考男が、頭の中を「崩落死」で一杯にさせながらビクビクと渡って来る。

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かつて周囲から変態扱いを受けながらも孤独なトレランを続けて来た男。

しかしこの度素晴らしい仲間達に恵まれて、この京都でナイスウォーキングを果たせて感無量。

トレランと言うよりただの軽装ハイキングとなったわけだが、一応これで京都一周トレイルの2コースを制覇だ。


先に橋を渡った男達に迎えられるマゾ男。

そして4人は静かに最後の標識に向かう。

ついに来た感動の瞬間。

京都トレイル、北山東部コース+鞍馬寺の20km。


今。

完歩です!

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もの凄い達成感に満ちあふれているが、彼らの息はひとつも切れていない。

今シーズン、最も情けない写真である。


そして「おつかれー」と言って、再び二ノ瀬駅目指してトボトボ歩き出す。

だが駅に向かう道。

最後の追い打ち階段が登場。

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誰彼ともなく「もういいよ」「かんべんしてよ」「いい加減京都から出させてくれよ」と言った歓喜の言葉が漏れてしまう。

この時点で本来のゴール予定から2時間半遅れの「17時半」。

カラスの鳴き声に追い立てられるように電車に乗る男達。

京都は夕暮れに包まれ始めていた。



で、その後この男達は駐車場に戻る途中、最後の京都の見どころ「餃子の王将」を発見。

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そこでしっかりと脂ギッシュな食べ物を摂取し、本日せっかく失ったカロリーを取り戻す。

これにて真の北山東部コース完走。

男達はただただ情けない気持ちと、ヒザの痛みをお土産に帰って行った。


ちなみに、パパラッチKに対して「今後もトレランを続けるか?」と問うてみた所、彼はクールにニヤリとしただけだった。

今後もチーム・マサカズトレラン部は常に存亡の危機にさらされ続けるのである。




それでは、長々とおっさんたちの陽気なハイキングの記録を読んでくれてありがとうございます。

結局我々はこれを「完走」と呼んでいいものでしょうか?

そもそもこれは「トレイルランニング」だったのでしょうか?


走るも走らないも、


その答えを決めるのは


そう


あなた次第です。




京都トレイルウォーキング 〜完〜



京都一周トレイルラン〜東山コース後編〜

Posted by yukon780 on 21.2013 京都一周トレイル/京都 2 comments 0 trackback
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大文字山の大文字焼き火床にて大の字に横たわる変死体。

ポートピア連続殺人事件を彷彿とさせる京都ミステリー。

犯人はまさかのヤスなのか?



いきなりマニアックなファミコンネタで始まった後編。

いよいよ体力勝負の「大文字山〜比叡山の修行ラン」に突入した男。

ここからが正念場だ。


佳境を迎えたキョウトライアスロン2013。

25キロの東山コースを完走し、宇治川カヌーに突入するという酔狂なイベント。

その後のこの中年選手の雅なる動向を追ってみよう。


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光の射す方へ突き進む男。

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いよいよ昇天の時を迎えてしまったのか?


さにあらず。

彼は「ねじりマンポの辱め」から逃れて、街から山に逃げて来たフランケンシュタイン。

向かう先はいよいよ大文字焼きで有名な大文字山だ。

ここからは今までの道と違って、結構な急登が続く。

この先は「一見マゾさんお断り」の大人の世界だ。


フンガフンガと必死で駆け上がるフランケン。

もはや己撮りなんてしてる場合じゃないからこの区間の写真はほとんどない。

この時点でスタートから3時間走り続けていて、若干意識の朦朧感を楽しみ出している時間帯。

腿の裏も張りだしてきて、いよいよ肉体も精神もはんなりしてきた。


やがて「大文字山四つ辻」と言われるクロスロードへ。

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本来の京都トレイルのルートはここを左に下山して、観光地「哲学の道」へと通じるルート。

しかしそんなお洒落な場所に行く気はさらさら無い。

もう観光客にまみれて恥辱にまみれるのはゴメンだ。

僕は迷わず大文字山山頂への急登へ再び突入していった。


そしてヘコヘコになりながらなんとか山頂に到達。

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山頂には他にも数人の登山者がいたが、みんなはここが最終目的地。

そんな達成感に満ちた笑顔の登山者の中に、まだ道半ばで孤独と悲壮感にまみれるマゾ一匹。

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実はここまで頑張って登って来たはいいが、いよいよ腿裏だけでなく腰が相当にやられて来たのだ。

エネルギー消費も激しく、あのクソまずかったエネルギージェルの甘みをすんなり受け入れられてる自分がいる。

それは、最初は甘すぎてカワイイと思えなかったきゃりーぱみゅぱみゅを、いつのまにかすんなり「かわいいなあ」と受け入れていた自分に気付いた時みたいな驚きだ。

本来は辛みを増した熟女好きな僕だが、今の僕はロリーポップな甘さしか受け付けない体になっている。

こいつはよっぽど体内のエネルギーが消耗されているようだ。

しかし山頂滞在時間は2分程度で切り上げ、大文字焼きの火床を目指す。



やがて火床に到達。

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景色は素晴らしいんだが、もうそれを楽しむ余裕は無い。

この時、僕の頭の中の暗闇には「リタイヤ」という大文字焼きが煌々と浮かびあがる。

なんせこの先、この大文字山を一旦街まで下り、そこから比叡山まで600m以上のハイクアップが待っている。

とても完走できる気がしなくなってしまったので、ここで一旦大休憩。

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そんな状況でもまだこんな無駄な事をする男。

しかもちょうどこの時に下から大量の中国人観光客が登って来たという羞恥タイム。

彼らも「これが世に聞く日本の大文字マゾか」と感慨もひとしおだった事だろう。


このプレイと大休憩で再び元気を取り戻す。

ここからの下山は、下から火床目指して登って来る大量の観光客とすれ違って行くというちょっと恥ずかしい下山。


やがて街に降りて銀閣寺へ。

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もちろんこんな場所は素通りだ。


そしてこの時点で9時40分。

街はすっかり観光客で溢れていた。

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想像してみて欲しい。

この観光客の中を、全身トレランの格好をしたフラフラの男が駆け抜けて行く情景を。

この恥ずかしさと疎外感は実に京都ならではだ。

そんなフワフワした感じで、やがて「哲学の道」に合流。

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かつてマゾストテレスはこう言った。

「羞恥と苦悩を進んで自ら受け止めよ。そこに救いは無い。しかしそれこそが救いなのだ」と。


僕はその教えに則って、あえてこの場所で己撮り。

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思いっきりタクシーのおっさんと目が合って、凄まじい恥ずかしさ。

しかしそれこそが救いなのだ。


そんな感じで哲学を楽しみながら進んで行く。

やがてひたすら味気ない住宅街を走って行くという地味な苦しみを堪能し、

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地龍大明神という所から再び山道へ。

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ここからが比叡山への道かと思いきや、もう一つ「瓜生山」という山を越えて行かねばならない。

そしてここまでの山は整備された登山道だったが、ここからは実に荒々しいゲリ道になって行く。

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しかもここで道を間違えて、残り少ない体力を無駄に消耗させるというビッグプレーも飛び出す。

「引き返すなら今じゃないか?」と言う僕と、「ここからがショータイムじゃないか」と煽る僕がいる。


もちろん僕はスポットライトに引き寄せられる虫のように、フラフラとそのショータイムの舞台へと向かって行く。

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分っちゃいるけど止められない。


そしてこの山はかつて白幽子という名の「仙人」が棲んでいたと言われる山。

非常にレベルの低い看板がある井戸を横目に、仙人の岩窟を目指す。

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やがて白幽子がいたという岩窟へ到達。

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白幽子 VS 婿養子の夢のご対面。

おそらくこの白幽子とやらも、嫁から汚物扱いを受けて家出して、山に籠ったはいいが戻るに戻れなくなってそのまま仙人に祭り上げられてしまった口だろう。

僕と白幽子との間に、時空を越えた友情が芽生えた瞬間だった。


そんな白幽子の無念を引き継いで、ひたすらに駆け上がって「瓜生山」の山頂到達。

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簡素極まりない山頂看板を前に微妙な笑顔での登頂だ。

あとはひたすら比叡山を目指すのみ。

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しばらくはアップダウンを繰り返して行くが、もちろん道は登り基調。

延々と走り(歩き)続け、ついに腿と腰に重い鈍痛が。

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いよいよ老人のような佇まいになって来て、もはや平地ですらで走る事を諦めている。

「一体僕は何をしているのか?」という自問が巻き起こる苦しい時間帯。

しかしこれこそが修行の山、比叡山だ。


やがて沢を渡り、

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林間に咲くわずかな花に癒され、

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ただただ黙々と比叡山を目指す。

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しかし黙々と走り過ぎてしまったのか?

あれ程快晴だった空が、いつのまにかモクモクさんに支配されているではないか。

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頑張っている僕を見て、また余計な応援に駆けつけてくれたらしい。

これにより、道は薄暗くなって気分まで落ちて行く。


そんな中、いよいよ最後の長い長い急登に突入する男。

そしてその際、僕がかろうじて撮った最後の己撮りがこれ。

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腰の曲がりっぷりは80代の老人のようで、いよいよ本気の限界が来たようだ。

まるで老人ホームから山に迷い込んでしまったかのような光景で、これ以降ほとんど無の境地にて山中を徘徊する男。

この先はとても己撮りする余裕は無くなる。


そしてここに来て、どこまでもどこまでも続くじめじめとした急登。

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ここからしばらくは、写真も記憶も無くなっている。



やがてやっとこさ比叡ビュースポットへ到達。

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もう京都の町並みは見飽きたよ。


いよいよゴールが近づいて来た。

陣営に逃げ延びて来た負傷兵のようにヨロヨロと進む。

やがてゴールのケーブル比叡駅が見えて来た。

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そして東山コースの最後である「74番目」の標識へタッチ。

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ついにゴールでございます。

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実に長かった。

スタートから6時間半。

衣服の上から黒いブラジャーを着けた男が、ついにその目標を達成した瞬間だ。





しばらくはグッタリとその場で放心状態。

やがて心が落ち着いた所で周辺探索。

するとこんな場所が。

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よくテレビとかで見た事ある「かわらけ投げ」とはここの事だったのか。

かわらけ投げとは、かわらけに願い事を書いてそれを吊るされた輪に向けて投げ、見事その輪っかの中を通れば願いが叶うというもの。

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僕は早速100円で3枚のかわらけを手に入れ、3つの願いを記入した。

IMG_4312_1.jpg

25キロを完走した僕には、きっと天も微笑んでくれるに違いない。


1投目。

勢い良く投げた「ストレスと白髪がへりますように」は、往年の今中のカーブのようにするどく曲がって輪っかの遥か左へ逸れて行った。

2投目。

かわらけの軌道を学んだ僕は軌道修正して「天気に愛されますように」を投げると、全盛期の岩瀬のスライダーのように輪っかの手前で左へ大きくスライドして惜しくも外れた。

3投目。

今までは全てこの「嫁が優しくなりますように」のための予行練習。

本当に叶えたい望みはこの一点。


僕は完璧に修正した軌道でかわらけを投じた。

見事に輪っかに向かって行く「嫁」。

しかし打者の手前で鋭く変化する川上のカットボールのように、輪の手前で急激に微スライド。

嫁の優しさは、そのまま輪っかに当たって粉々に砕け散った。


結局3つの願いは全て輪っかを通る事無く、京都の山中へと消えて行った。

それと同時にモクモクさんがみるみる上空を完全に覆い、辺りは夕方のように暗くなる始末。

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願いも叶わず、せっかくゴールしたというのに何とも陰鬱なる気分。

しかしいつまでも落ち込んでる場合じゃない。

このキョウトライアスロン2013の二つ目の種目「宇治川カヌー」が残っている。

戦いはまだ終わっていないのだ。


急ぎケーブルカーにて下山。

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大急ぎで電車に乗り換え、スタートの伏見稲荷を目指す。

でもGWで人だらけのはずの京都の電車内に、なぜか乗客が僕一人だけという不思議な現象でソワソワが止まらない。

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何か大きなミスをしでかした気がするが、なんとか伏見稲荷駅へ。

スタートした頃は全く人がいなかった参道も、やはり観光客だらけ。

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のんびり京都メシでも食いたい所だが、車で移動中に運転しながらいなり寿司を食うのが精一杯。

とにかく僕には時間が無い。

この与えられた「一日フリー」というゴールデンデイを、隙間無く遊び尽くすのだ。


大急ぎで宇治川のスタート予定地へ。

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この水路から川に出られるはずだったが、全く出られる気配がない。

宇治川への水門は嫁の心のように固く閉じられている。

IMGP3928.jpg

方々探しまわるが、スタート場所が特定できない。

別の場所を車で走行している間にも、貴重な時間がどんどん過ぎて行く。


いくら「一日フリー」と言えど、8時半の子供のお風呂までには帰らなきゃ行けないから気持ちだけが焦る。

そうこうしてスタート場所を探していると、空はこんな事に。

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今日は一日晴れの予報だったのに、このフロントガラスを濡らしている液体は何事か?

数時間前の僕は、確かに大快晴の空の下で大文字になっていた気がするが。↓

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なぜこのわずか数時間後に、僕のワイパーは左右に動いているのか?

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そしてこのワイパーの速度を「MAX」にした時。

僕のキョウトライアスロン2013は終わりを告げた。


こうして男は無念にまみれてリタイヤした。

東山コースのトレランは完走したが、宇治川カヌーは出来なかったので結果的には惜敗だ。

男は無念のまま遊びを切り上げて、岐阜へ帰って行った。



やがて失意のまま我が家に帰還すると、嫁から「早かったじゃん。なんか頭痛いから肩揉んで。」と言われ、トレラン〜カヌーに次ぐ3つ目の競技「肩もみ」に突入。

さらにはとても些細な事から夫婦喧嘩に発展し、「こうなったら今日はとことん話し合おう」といったまさかな展開へ。

やがて論点は本筋からどんどん離れて「なぜお前はトイレで小便を飛び散らかすのか」という所まで飛び火。

実に1時間半に及ぶ長期戦へと発展した。


もちろん僕はまともな思考回路が無くなってしまっている程に疲れ果てているから、嫁の「日頃の鬱憤」をノーガードで打ち込まれ続ける事に。

最終的には「明日はこーたろくんの初節句だから、ひとまず仲直りしよう」と休戦協定。

もちろんこの日、僕は泥のように眠りに落ちて行った事は言うまでも無い。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


こうして第一回「キョウトライアスロン2013」は全ての競技を終了。

ある意味で僕は完走する事が出来たようだ。


次回大会は「キョウトライアスロン秋の陣」。

京都一周トレイルの「北山東部コース」と「北山西部コース」である紅葉の鞍馬・嵐山を駆け抜けて、京都の名川「保津川」をカヌーで下る戦いだ。

その時を目指して、今後も特訓の日々だ。


まずはそれまでに夫婦の問題をクリアにしておかないと。

まずはトイレにオシッコを飛び散らかさんように頑張る所から始めてみようか。




京都一周トレイルラン〜東山コース〜  完


京都一周トレイルラン〜東山コース前編〜

Posted by yukon780 on 16.2013 京都一周トレイル/京都 0 comments 0 trackback
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「そうだ、京都でマゾろう。」

これは僕がトレランを始めるようになってから、フツフツと描き続けて来た野望。

それをこの度、いよいよ実行に移す時が来たのだ。



GWに入ってからの騒々しいマゾの日々。

冷戦カヌー8耐登山20キロトレラン、そして波乱の板取事変

いくらドMの僕でも、ここまで詰め込むといささかマゾ疲れというものが溜まって来る。

そろそろ「はんなりとしたマゾ」を楽しみたい所だ。


そこで選んだ場所が京都。

もちろん観光する気なんぞさらさら無い。

京都には「京都一周トレイル」と言われる道が整備されており、文字通り京都を取り囲む山々をぐるりと一周するという全長70キロのロングトレイルがある。

実は僕は一度、マゾ開花前にこの京都一周トレイルに挑戦した過去がある。

IMGP4071.jpg

この頃はまだ登山も始めてないデブデブ時代。

あっという間にスタミナが底をつきて雨も降って来て、やがて「ずっと山道ばっかだし、こんな事をわざわざ京都でやる必要があったのか?」という自問に飲み込まれてあえなく早期リタイヤ。

そのままこのデブデブ野郎は観光に走り、コロッケを食って帰って行ったという情けない過去がある。

あまりにも情けなすぎて、「あん時のアイツシリーズ」にも登場しなかったレアな旅路だった。


しかしまだマゾに開花していなかったあの頃の僕とは違う。

今の僕なら、きっと当時歩きでリタイヤしたあのトレイルを走ってマゾれるのではないのか?と思い立ったわけだ。

そんな思いもあって、4日前に足助の20キロトレランを敢行して自分の限界点をテストしたってわけです。


もちろん全長70キロを走破する自信はまだないので、今回は4つのコースに分けられている京都一周トレイルの「東山コース」25キロをチョイス。

そしてあわよくば、25キロ完走後に「宇治川」もカヌーで下ってやろうという無謀なる作戦。

なぜこのような無理をしようとしているかというと、実はこの日一日だけが嫁から単独で遊んでも良いと許可が出た記念すべきゴールデンデイだからだ。


この「一日フリー」という権利を手に入れるために、随分と屈辱的な事をさせられたがここでは触れずにおく。

とにかく大変な思いをして手に入れた重要な一日。

「子持ちのおっさんが一日でどれだけ遊べるのか」に鋭く迫る人体実験。

この自由な一日、血ヘドを吐いてでも遊び尽くしてみせる。


こうして緊急参戦の運びとなった、東山トレラン〜宇治川カヌーの「キョウトライアスロン2013」。

参加者は僕1名。

最終結果は「優勝か死か」の二つに一つ。

いよいよ雅なるマゾの祭典が始まった。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


スタート場所は伏見稲荷大社。

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夜中の3時に家を出て来て、現在早朝5時半。

前日の疲れと長い車移動もあって、この時点で早くもリタイヤ寸前だ。


普段は観光客でごった返す伏見稲荷も、早朝は数人の物好きがパラパラいるだけの静かなる空間。

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このような観光地は早朝か夜間の内に、さっさと通り抜けるのが吉だ。


そして早朝にここを走る一番の楽しみがこれ。

誰もいない伏見稲荷名物の「千本鳥居」を走り抜けるという快感。

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早朝で人がいないから己撮りも思う存分に楽しめ、何度も往復しているから鳥居も二千本くらいのお得感。

走ってても爽快で、なんだかワープしているようで楽しい。



鳥居を抜けたら幕末にでもタイムスリップしてしまいそうな感覚だ。

しかし僕は脳外科医でもなんでもない、ただの看板屋。

イラレやフォトショのない幕末では何の活躍も出来ず、一切の歴史を変える事無く庶民としてその人生を終える事だろう。


この先にはお馴染みの「おもかる石」なるものがある。

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この石灯籠の上に乗っている石を願いを込めて持ち上げ、自分の思ったより軽ければ願いは叶い、重ければ叶わないという運試しのような物。

もちろん僕はこのような時に必ず願う事がある。

僕は石に手をやり「嫁にあの頃の優しさが戻りますように」と願いを込めて持ち上げた。

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石は漬物石のような重みで僕の両腕にのしかかった。

ある程度重いのは覚悟はしていたが、さらにその覚悟の上を行く重さ。

変える事の出来ない運命の重さも感じた瞬間だった。


その後も延々と千本鳥居のトンネルは続いて行く。

IMG_4035.jpg

気持ちいいんだが、何気に後半になるにつれて階段まるけになって来て早くも息が荒くなる。

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しかし今回はさすが「キョウトライアスロン2013」。

今大会は、地元ボランティアによるエイドステーションが各地に配備されているのだ。


エイドステーションとは選手に水やバナナなどを提供するという、選手にとってのオアシス。

いよいよ疲れがたまって来た時、今大会最初のエイドステーションに到達した。

そこには水やバナナではなく、猫が配備されていた。

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参加者が僕一人しかいないのに、わざわざ来ていただいた地元ボランティア猫の暖かさ。

猫好きの僕のための最高の癒しステーションだ。

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こんなに猫好きなのに、結婚した自分の嫁がまさかの猫アレルギーだったというこの憐れな選手。

日頃猫と触れ合えない分、この時の彼の感激は相当なものだったはず。

これで元気100倍と言った所だが、癒しを補給しすぎて足腰がふにゃふにゃに。

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この頃には「もういい加減、鳥居いいよ」ってくらいの気分だが、鳥居・階段コンビはこれでもかとばかりに延々と続いて行く。

しかしやがては山に抜けて行き、鳥居の勢いも弱まって来る。

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でも個人的には華々しい鳥居のトンネルよりも、このような奥まった場所にある京都的な深い空気感の方が好きだ。

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あまり人が訪れる事の無い場所で、ひっそりと歴史の空気を滞留させているこの雰囲気。

これがわざわざ京都の山を走る醍醐味なのかもしれない。


そんな雅な心にひたっていると問題発覚。

今回初めてリザーバーごとヘルシアウォーターを凍らせて来たんだが、なんと未だに凍っててどんなにチューチューしても一向に水分を補給できないという現実。

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車で移動中に足元の暖房である程度溶かして来たんだが、チューブの取付け位置周辺がまだ凍ったままだったのだ。

これは早くも脱水プレイの予感。

2Lの水分をわざわざ背中に背負っての脱水野郎ほど悲惨なものは無い。

このまま脱水死体で発見されたら、氷は溶けてるから「なぜこの男は持って来た水分を飲まなかったのか?」という山村美紗的京都ミステリーが巻き起こることだろう。


こうなったら必死に走って、早めに背中の熱で溶かすしか方法が無い。

でも必死に走ると、みるみる脱水状態になって行くという悪循環マゾ。

さらには走ってる最中、口の中に虫が入り込むアクシデントに見舞われるが、それを押し流す水分も無い。


そんな感じで、前半戦にして早くもセルフ仕込みマゾを堪能しながら必死で走り抜けて行く男。

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序盤は町や山を交互に走り抜けて行く。

歴史的な建造物や見所が所々現れるが、この選手はマゾ的建造物「階段」にしか興味は無い。

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もう、絵的に京都とか関係ない風景。

近所の野球部の特訓風景のような階段攻めに、この選手の悦びもひとしおだ。


しかし今回、そんな感じで疲れが十二分に溜まって来た時の秘密兵器を用意してある。

運動量の激しいトレランでは、適度にエネルギー補給しないと動けなくなってしまう。

でも疲れまくっていると、固形物でのエネルギー補給が困難な事は前回の足助トレランで学んだ。

その時の反省を元に、今回から導入したのがこのパワージェルだ。

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初めて今回コイツを飲んだが、信じられないまずさ。

もうクソ甘いジェルを濃縮しまくった強烈な練り砂糖と言った感じで、甘さと飲みにくさが爆発だ。


しかし京都だからってお洒落な和スイーツにには目もくれずにコイツを飲む。

今の僕にはこのマゾスイーツこそが必要なのだ。


しかしよく見ると「水で流し込むと飲みやすい」と書いてある。

しかし残念ながら今の僕の所持水分は凍っている。

結局ダイレクトで濃密なジェルを飲み、口の中が甘々の状態で猛烈に喉も乾くという結果に。

エネルギー補給どころか、逆に追い込まれている気がしてならない。



ここからいよいよ道は本格的に山道に。

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走っての登りはヘビーだが、やはり京都の森はなんとなく「意志」というものを感じる。

こんなに街の近くの山なのに、森は実に生命感に満ちているのだ。

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時折現れる道しるべも、歴史オーラを感じさせて実に京都らしい風情。

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ただ歴史風情がありすぎて、字が読みづらい事この上ない。

左と右は分かるが、清水寺はどっち方面なんだ?


そして道は非常に良く整備されていて、最高に走りやすい。

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まさに京都一周トレイルは、トレランに最高に適したフィールドだ。


やがて清水山山頂に到達。

最高最高と言っている割には、非常に疲労の色の濃い男の姿がそこにあった。

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ここから下山すれば清水寺なんだが、もちろんそんな観光地に行く気はない。

そういうのは家族旅行で来た時に嫌という程行けば良い。

今はこの、GWだというのに誰一人いない山中を宮本武蔵のようにストイックに駆け回るのみだ。

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一乗寺下がり松の吉岡一党に一人で立ち向かうバガボンド気分。

武蔵もこんな感じで京都の山を駆けて行ったんだろうか?


そして黙々と走り続けて行くと、やがて東山山頂公園へ到達。

IMG_4104.jpg

ここは観光客も車で来れる場所。

そこで早朝の静かな時間を楽しんでいた観光客カップルの前に、突然森の中から「バサッ」と男が走って現れたから奴らもビックリした事だろう。


そしてここからは京都の町並みが一望のもとの展望台がある。

何やらビジュアル的には「京都の平和を守るバットマン」のようではないか。

IMG_4126_1.jpg

しかし実際には、遊びすぎて家庭の平和すら守れないバッドマン。

いつか我が家のジョーカーに惨殺される運命の哀しきダーティヒーロー。

伝説は壮絶に終わるのか?


そんな切ない翼の折れたバッドマンへ再び援軍。

今大会二つ目のエイドステーションだ。

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ああ、たまんねえ。

身悶える程に癒される。


こうして早朝の公園で一人でハァハァし始める男。

家庭内で乾いてしまった心にしっかりと癒しを補給して、潤いチャージ完了。

意気揚々と先を急ぐ。

IMG_4131.jpg

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そんな中でも神社が現れれば必ず参拝。

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どうせ「嫁が優しくなりますように」は毎度却下されるので、この時は「嫁の猫アレルギーが治って猫を飼えますように」と願っておいた。

独身時代の僕は、いつも神社では「優しくて猫好きな女性と出会えますように」と祈っていたものだった。

決して多くは望んでいないつもりだったが、神は「ドSで猫アレルギーな女」を引き合わすという荒技でその願いに応えてくれた。

毎度の悪天候といい、僕の前世はよっぽど罰当たりな男だったんだろうか。



やがて一度街まで降下。

そして「ねじりマンポ」と言う名の、何とも陽気なNGワード的トンネルへ到達。

IMG_4148.jpg

トンネルの中のレンガの配列がねじれているのね。


せっかくなんでここでいつのもように己撮りしたいんだが、さすがにこの時間になって来ると街には人が溢れ出す。

結果的に恥ずかしくてポーズを取る事も出来ず、「挙動不審で落ち着きの無い男」という作品を撮るのが精一杯だった。

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やはりこの選手は街には向いていない。

インクラインを必死で駆け上がってさっさと街からはグッバイだ。

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そして橋を渡ってそのまま山に逃げ去って行く。

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彼はもう街では生きられない哀しきフランケンシュタイン。

しかし文明に愛されない彼も、京都の懐の深い雅な道は優しく迎え入れてくれる。

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やがて、神々しいまでの「光る木」が現れた。

IMG_4172.jpg

この時間帯の日照角度によって起きた奇跡。

まるで木自体が発光体になっているかのような光景だ。


でも非常に感動的な情景なんだが、街からのロングダッシュですっかり疲れ果ててしまったフランケン。

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ちょっと無理しすぎたでガンス。


しかしこの猛ダッシュのおかげで、この頃にはなんとか背中の氷も溶けてやっと満足な水分補給が可能に。

クソまずいエネルギージェルも快適に水分で押し流せ、再度肉体を奮い立たせる。


そしてここまでは所詮序章。

ここからがいよいよガッツリと二つの山を越えて行くハードな旅路が始まる。

まずは大文字焼きで有名な「大文字山」へ向けて男は急登を突き進む。

IMG_4185.jpg

この大文字山を乗り越え、一旦銀閣寺まで降りて再び最終目的地「比叡山」を目指すのだ。

先はまだまだ長い。


この先では大量のおマゾさんが「おいでやす」と待ち構える。

果たして東山コース完走はできるのか?

比叡山での「3つの願い」は叶うのか?

そして宇治川カヌー敢行で、悲願のキョウトライアスロン2013を制覇できるのか?

もしくは死して屍拾う者なしの末路を迎えるのか?



ひとまず今回は時間が無くなってしまったので残りは次回でございます。



東山コース後編へ 〜つづく〜


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