スポンサーサイト

Posted by yukon780 on --.-- スポンサー広告
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

焼岳天候決戦3〜傷だらけのエース〜

Posted by yukon780 on 09.2013 焼岳/長野 0 comments 0 trackback
yakedake_20130708112639.jpg

初戦で劇的な大逆転勝利を収めたチーム・マサカズ。

試合終了間際でゴールネットを揺らした「焼岳の奇跡」。

この勝利で「我々は北アルプスでもやれる」という自信がついた歴史的勝利だった。


一方で、善戦しつつも最後まで晴天を守りきれなかったジョンボーA。

初戦は完全アウェーの中、最後まで理不尽な中東の笛に苦しめられて苦汁をなめた。


しかし彼はまだ燃え尽きてはいなかった。

この「下山戦」に全てのパワーをつぎ込み、最終決戦地「かっぱ橋」での青空逆転勝利を狙う。



下山は行きとは違うコースで、聖地上高地を目指すルート。

決戦場「かっぱ橋」にて、到着時の天候にて雌雄が決する天候対決第2ラウンド。

果たしてその時の記念撮影写真は、「青空絶景&笑顔」なのか「燃え尽きた真っ白な世界」なのか?

それとも予想外のエンディングを迎えるのか?


傷だらけのエースの雄叫びが山間にこだまする。

さあ、チーム・マサカズの底力を見せつける時が来たようだ。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


山頂で英気を養い、二戦目に突入して行く男達。

077A0327.jpg

試合開始直後から、早くも強烈なモクモクさんに追い出されるように下山して行く両チーム。

IMGP5464_20130708120158.jpg

こちらの下山ルートは、ひたすらに岩場の急降下が続く足場の悪いグラウンド。

そんな悪いコンディションに苦しむチーム・マサカズ。

老いから来る疲労も手伝って初戦のような勢いがない。


すかさず、若さで勝るジョンボーAが動いた。

彼は我々がぐったりしている隙に、そっと後方の青空にサインを送る。

077A0333.jpg

その合図にすかさず反応した青空が、早速モクモクディフェンスを突破。

見事に辺りが晴れ渡り、眼下に雄大な景色が現れてジョンボーAもこの表情。

077A0341.jpg

2戦目ともなれば彼も審判の癖を理解し、くたびれた我々の隙をついて見事なプレーを繰り出してくる。

しかしこの絶景にはさすがのチーム・マサカズも大満足だ。

077A0360.jpg

我々がこれから目指す上高地と梓川の大展望。

決戦場までの遠さに皆感動して、嬉しさのあまり若干ゲロを吐きそうだ。

それでも、かつてこれほど爽快な景色の中での下山を経験していないチーム・マサカズのメンバーは感動しきり。

077A0367.jpg

IMGP5469.jpg

やはり北アルプスは良い。

こんな汚れたおっさん達でも、ちゃんと文句も言わず優しく雄大に包み込んでくれる。

やれ加齢臭で枕が臭いだの、トイレに小便が飛び散ってるだのと細かい事なんて言ってこない。

僕のような弱い家庭内奴隷男としては、あっという間にこの北アルプスの優しさに溺れてしまうのだ。

人はこうして抜け出せない「登山不倫」という闇に落ちて行く。

恐るべし魔性の女、北アルプス。


そんな魔性の女に対し、いち早くアタックを開始したのがジョンボーA。

彼は突然下半身を露出し、己の存在を誇示し始めた。

IMGP5489.jpg

彼は隠れたつもりだったんだろうが、無念にも放尿シーンを雄大に切り取られてしまった。

IMGP5490.jpg

放尿シーンですら壮大なスケール感。

このように油断した時の放尿シーンが本人の意思と関係なく、このブログによって勝手に全世界に配信されてしまうのがチーム・マサカズの伝統。

彼も立派にチーム・マサカズのメンバーとしての伝統を受け継いでくれたようだ。


もちろん先輩としても、ここは意地のお花摘みを見せつける。

DSC08707.jpg

もちろん登山道からだいぶ離れた場所だが、やはりこのようにしっかりと撮影されてしまった。

何気に奥の方にはアゴ割れMもしっかりと良いポジションで伝統行事中。


こうして伝統行事ですら我々は五分の戦いを繰り広げながら、ポツンと見えている焼岳小屋を目指す。

077A0355.jpg

正直、この時の焼岳小屋までの下山がマックスに楽しい時間だった。

すっかり自分たちがマゾ集団だという事も忘れて、一般登山者と同じく楽しんじゃってる自分たちがいた。

天気もよくて圧倒的にジョンボーAの攻勢なんだが、当然誰一人反撃に出ようとしない。

IMGP5492.jpg

077A0379.jpg

IMGP5500.jpg

これがジョンボーAの世界。

そして一般の登山者の皆さんが体験する「通常」の登山。

チーム・マサカズのドブネズミ達は、ただただ動揺してこの素晴らしい登山の感動を中々受けきることができない。

アゴ割れMなぞは、すっかりその場にうずくまってしまっている。

IMGP5506.jpg

いつもは真っ白な頂上で「感動が欲しい...」という名言を吐く男が、やっとここに来て感動に包まれている。

かと言っていつまでもこんなポーズしていたら、ケツから彼のイボが飛び出して来て流血に包まれてしまう。

感動か流血か。

彼の人生はいつだってデッドorアライブだ。


そうこうしていれば、たちまち空に青空が広がりだす。

077A0382.jpg

たちまち稜線上は光に包まれ、スペシャルな状況になって来た。

IMGP5503.jpg

正直、この時はこの素晴らしい体験がジョンボーAの聖なる力によるものだと思っていた。

しかしそれは間違いだった。

我々が何の代償も払わずに快晴登山を楽しもうなんざ虫がよすぎたというもの。

実はこの大快晴は、この後ある男による「偉大な代償」にってもたらされたサービスタイムだったのだ。

その代償は数時間後に支払う事になるが、この時はまだ誰もその事は知らない。


今ならこの時の北アルプスの囁きが聞こえた事だろう。

「せいぜい今のうちに浮かれているがいい」という囁きが。

でもこの時は誰もそれを聞く事が出来なかったのだ。



やがて浮かれまくった男達は中尾峠まで到達。

IMGP5507.jpg

ここで振り返れば、さっきまでいた焼岳の勇姿がドドンと鎮座している。

IMGP5519.jpg

こちらから見る焼岳の迫力は、江田島平八クラスの威圧感。

確かに急斜面ではあったが、こうして見ると随分と急降下して来た事がよくわかる。

IMGP5525.jpg

何事にも「箔がつく」という事を愛してやまない小木Kも、焼岳を見上げて「この山登ったって言ったら箔がつくなあ」と喜んでいる。

IMGP5528.jpg

そんな小さな男の前では、景色はより雄大に見える。


一方で青空が似合うヤングナイスガイ・ジョンボーAは、やはり絵になる男だ。(ヤングと言っても30半ばの立派なおっさんだけど)

IMGP5529.jpg

それにしてもまたモクモクさんがチョロチョロとうろつきだした。

急いでかっぱ橋まで降りて行かないと、まだまだ何が起こる分からないぞ。



その後さらに一山越えて行くと、

IMGP5532.jpg

IMGP5533.jpg

焼岳小屋に到達。

DSC08710.jpg

ここからはひたすらに上高地まで下って行けばいいのだ。

休憩なんてせずに、さっさとかっぱ橋まで行こうではないか。


しかしここには「冷たい飲み物」という名の欲望が売っていた。

そしてそんな久しぶりの欲望に群がってしまった餓鬼達。

これがモクモクさんの仕掛けた巧妙な罠だとも知らずに。


結局この小屋の庭ですっかり腰を落ち着かせてしまった男達。

余計な昔話に花が咲き、挙げ句お菓子などを大量に広げてしまう始末。

突然山中で始まってしまった不毛なる中年男子会。

これがまた大いに盛り上がってしまい、ここで大幅にタイムロスだ。


今思えば、この時の男子会さえ無ければその後の悲劇は無かったかもしれない。

あの男があんな代償を支払う事は無かっただろうに。

しかしこの時は誰もそんな事になるとは思っていない。



気を取り直して再び下山開始。

IMGP5538.jpg

あんな男子会を開催していた間に、すっかり空は元のモクモク世界に包まれていた。

急いで下山しないといけないのに、行事熱心なアゴ割れMのせいで余計な時間が過ぎて行く。

IMGP5539.jpg

彼は最年長なだけに、妙にオシッコが近くて困る。

しかしこの後、僕としてはそんな事を言ってられないような光景に遭遇。

まさに僕こそ漏らしてしまいそうな、強烈なハシゴがご登場だ。

IMGP5544_20130708114644.jpg

IMGP5546.jpg

もはやリポビタンDのCMにしかみえない。

視聴者からも「なぜそんな場所に行くんだ?」「一体君たちは何がしたいんだ?」というツッコミが聞こえてきそうなあのCM。

今まさに自分が同じような状況下に置かれることになろうとは。

DSC08712.jpg

口から変な息を漏らしながら降下して行く強烈な高所恐怖症の男。

そしてそんな僕を見て、ついにあの男が動いた。

先ほどまで従順な後輩を演じていたジョンボーAが突然の豹変。

いきなり無防備なこのへなちょこ状態の男に向けて、まさかの「落石」をかまして来たのだ。


石はなんとかギリギリ僕の横を落ちて行ったが、もう少しで大惨事。

この突然の後輩の攻撃に、思わずニヤリとするマゾ野郎。

DSC08714.jpg

ジョンボーAは「スイマセン!スイマセン!」と謝っていたが、その表情には「しくじった」という悔しさがにじみ出ていた。

僕はこのとき確信した。

奴は嫁に雇われたヒットマンだったという事を。


その後も続々と降下してくる男達。

DSC08716.jpg

ほんと、怖いからもうこういうのやめて。

そう呟く高所恐怖症男をよそに、次々と二重三重の罠を張る焼岳さん。

IMGP5560.jpg

IMGP5562.jpg

そんな中で、ジョンボーAの様子がおかしい。

恐らく、僕の嫁からの「落石事故に見せかけた暗殺依頼」に失敗してしまって動揺しているのだろう。

そんな彼に待っているのは、任務失敗によってコンクリート漬けにされて長良川に流されるというヒットマンの悲しき運命のみ。

ついに気が触れてこんな事に。

IMGP5566.jpg

かわいそうに。

死の恐怖からか、突然変態仮面戦士マムートさんに変身してしまったではないか。

嫁も惨い事をするものだ。


度重なるチーム・マサカズとの負の世界での戦いと、暗殺のプレッシャーの中で戦い続けて来たジョンボーA。

ついに彼の持っていた聖なる力がみるみる失われて行く。

そこを見逃さないチーム・マサカズの老練なるメンバー達。

ここが勝負所と見て、ついに本気全開のフルスロットル。


下山開始直後はあんなに晴れていたのに。

今ではすっかりこんな有様に。

IMG_2471_20130708114443.jpg

ついにチーム・マサカズの「正装」レインウェアがご登場。

ここに来て、まさかの「雨」という猛攻に出たのだ。


この段階でのモクモクを越えた奥義の炸裂に、すっかり弱り切ったジョンボーAはただただ呆然とするばかり。

そればかりか、快晴育ちの彼は生まれて初めて「山でレインウェアを着る」という事態に。

突然奪われた彼の「雨具童貞」。

チーム・マサカズの優しい導きにより、彼も立派に大人の仲間入りだ。


彼も突然操を奪われてご立腹なのか、今にも矢作Cに襲いかかろうとしている。

IMGP5573.jpg

まさかこんなおっさん達に雨具童貞を捧げる事になろうとは。

一方で、若い男の操を奪ったおっさん達。

大好きな雨の登場で、水を得た魚のように生き生きとし始めた。

IMGP5598.jpg

アゴ割れMと小木Kのいいおっさんコンビが水でじゃれ合っている。

実に痛々しい光景だ。


そして晴れてる時はあんなに力の抜けたような感じだった彼らだが、この雨によって急に凛々しくなっていく。

その後ろ姿は、自信に満ち満ちた雨男達の余裕が見て取れる。

IMGP5600.jpg

今にも活命茶風のBGMで「これでなくっちゃ」という歌声が聞こえてきそうな環境。

やはりこのチームは雨がよく似合う。


そしてこんなジメジメした状態で、やたら長くて退屈な道が続く中を突き進む。

そしてやっとこさ上高地へ進む林道に到達。

IMGP5603_20130708114814.jpg

いよいよゴールの決戦地、かっぱ橋が近づいて来た。

この流れのままで行けば、今回も我々の圧勝で終わりそうだ。


しかしジョンボーAの「どうせ長良川に流されて殺されるなら」という最後のあがき。

梓川まで到達した我々には信じられない光景が待っていた。

IMGP5614.jpg

077A0398.jpg

ザ・大快晴。

さっきまで快適な雨を堪能していたのに、ここに来てまさかの大逆転快晴。

恐るべき火事場の城西魂。

さすがは我が後輩だ。


これまで一度も拝む事が出来なかった明神岳もズルムケ状態でお出迎えだ。

IMGP5616.jpg

DSC08721.jpg

このままではかっぱ橋での大逆転完敗は必至。

そして徐々に近づいてくる最終目的地「かっぱ橋」。

077A0415.jpg

チーム・マサカズも最後の力を振り絞る。


そしてついにかっぱ橋に到達。

077A0421.jpg

DSC08729.jpg

男達は橋の麓の記念撮影場所に駆け寄る。


快晴を押し切って逃げ切りを狙うジョンボーA。

せめて引き分けにまで持って行き、なんとか勝ち点1をもぎ取りたいチーム・マサカズ。


その写真の背景に青空と穂高岳が写っていれば完敗。

一方で真っ白背景なら完勝。


やがてセルフタイマーが時を刻み、カメラのカラータイマーが点滅。

そして試合終了の瞬間。

審判の笛が上高地に響き渡る。


ピーーーーーーーッ!

077A0425.jpg

ドロー!


チーム・マサカズの最後の抵抗により、なんとか穂高岳の絶景をモクモクさんで覆い隠す事に成功。

最後まで快晴で逃げ切る事が出来なかったジョンボーAはその場でフィールドに倒れ込んだ。


そしてルーキーの猛攻を「いぶし銀」の負の力で食い止めたチーム・マサカズ。

アゴ割れMと小木Kに至っては、かっぱ橋でこの渋さだ。

IMGP5631_20130708114836.jpg

やはり第一線で活躍するビジネスマンのお二人だ。

この中年の醸し出すダンディズム感。

それはそのまま、大手百貨店の広告に使っても遜色の無いニヒルさだ。

sinsi.jpg

しかしこの百貨店には、基本的に酒か痔の治療薬しか売っていない。

まあそれもある種、男のたしなみである。



こうして長かった焼岳天候決戦が終わった。



「なんだ、最後は結局ドローかよ」という文句も出てくる頃だろう。

もちろんこんな中途半端なエンディングを迎える気は我々としてもさらさらない。

こうして男達は勝手に、誰も望んでいない「第3試合」に突入して行った。


上高地からタクシーで登山口に移動。

そこから矢作Cのハイエースに乗って、車がある平湯の駐車場を目指す。

IMGP5635.jpg

この頃には、すっかりチーム・マサカズの一員になってしまったジョンボーAの晴天効果はなくなっていた。

もう誰も我々の負の力を抑えられる奴はいない。

解き放たれた我々のフルパワーが北アルプス全土に襲いかかる。

IMGP5636.jpg

悲壮感すら漂う土砂降りに発展。

もはや試合というより、圧倒的な横綱相撲へ。

平湯の駐車場に着く頃には、スコアは10対0くらいの楽勝ムードに。

IMGP5638.jpg

このやられ放題にジョンボーAもすっかり戦意喪失。

IMGP5637.jpg

第三試合はチーム・マサカズの大圧勝。

これにてジョンボーAは完全に我々の軍門に下り、ヨゴレに成り下がった。


余談だが、この次の週に彼は北八ヶ岳の「天狗岳」を攻めている。

今まで大快晴しか体験してこなかった彼だったが、チーム・マサカズ色に染まった彼はやはり成長していた。

後に彼が送って来たその時の写真がこれだ。↓

1062601_388427831262053_599852093_n.jpg

そこには浮かれた大快晴男の姿は無く、美しく大暴風雨と戦う男の姿が写っていた。

これでこそチーム・マサカズの名を汚さない汚れっぷり。

先輩として、後輩に素晴らしい教育が出来た事を誇りに感じる次第だ。




そしてあとは温泉に入って帰るだけ。

もうネタは十分だというのに、まだ満足しない男がいた。

それはここまで最後尾でずっとゴールを守り続けていた矢作C。

いつも姿を見せないこの男が、ついにこの段階で大爆発。


彼は新人ジョンボーAに、「男とは何ぞや」を身をもって示す道を選んだ。

温泉への移動時。

矢作Cは自らのハイエースごと「柱に突っ込んで行く」という大技を発動。

見事に自分の車を破壊する事に成功し、その男気を天下に示した。

IMGP5640.jpg

アゴ割れMも、この突然の矢作Cの体を張った自損プレーに驚きを隠せない。

この壮絶な一人第4試合の結末に、誰一人言葉を発する事も出来ない。

IMGP5641.jpg

誰もここまでの完勝を望んでいなかったのに。

いくら出番が少なかったといって、ここまですることはなかったのに。


矢作Cの命がけのビッグプレーを目の当たりにし、ジョンボーAはもちろん我々も彼にかける言葉が見つからない。

IMGP5642_20130709143418.jpg

我々は矢作Cのこの勇姿をしっかりとこの目に焼き付けた。

今回なんだかんだと晴れて、そして楽しかったのはこの体を張った「代償」があってこそ。

この傷だらけのハイエースと、隠れたチームエースの心の傷の上に成り立っていたという幸せだったのだ。


あまりに不憫すぎて、おぎやはぎコンビを組む小木Kは彼に温泉代金をおごっていたほどだ。

そしてアゴ割れMは、彼の車に乗って励ましながらの帰路となった。



こうして長過ぎた全4試合の壮絶な焼岳の戦いは終了。

トータル結果としては、第4試合のビッグプレーによってチーム・マサカズのぶっちぎりの優勝。

たかだか日帰りの登山ですら、全3回の壮大なストーリーになってしまうあたりはさすが北アルプス。

もし今後、北アルプスでテント泊大縦走なんてやったら相当スペクタクルな話になりそうだ。

最終的にはハイエースが全壊している事は間違いないだろう。


どうしても「頑張り所」を誤りがちなメンバー達。

今後もこのチームの動向から目が離せない。



我こそはという晴れ男、晴れ女たち。

そしてレインウェア童貞を捨てたいというチェリーたち。


我々はいつでも君たちの挑戦を待っているぞ。



焼岳天候決戦 〜完〜



スポンサーサイト

焼岳天候決戦2〜情熱フットボールアワー〜

Posted by yukon780 on 05.2013 焼岳/長野 0 comments 0 trackback
yakedake2.jpg

ともだちの細菌兵器に立ち向かう「21世紀中年」。

よげんの書通りに進んで行く、お決まりのモクモクストーリー。

細菌兵器焼岳が噴出する毒ガスとアゴ割れMが対峙する「痔の大晦日」。


ともだちの正体はすでにモクモクさんと判明しているが、それより気になるのは「青か白か」という問題。

これは我々が山頂に着く時、記念撮影時の背景の色が青空なのか真っ白なのかの天候決戦。


今回初参加の猛烈晴れ男ジョンボーAの聖なる力が勝つのか、それとも猛烈悪天候集団チーム・マサカズの負の力が勝るのか?

今まで山頂で大快晴しか経験した事無い男と、「山頂とは無念にまみれてため息をつく所だ」と言い張るマゾ集団。


山頂まで残す所155m。

ここまでは一進一退の互角の勝負。

この先は意地と意地のぶつかり合い。


そんな山頂決戦の模様を振り返ってみよう。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


噴煙を上げる焼岳山頂直下2300m地点。

男達の戦いはいよいよ熱を帯びて来た。


一見すると、再びジョンボーAが巻き返して青空を呼び込んでいるように見える。

IMGP5319.jpg

しかし我々の周りはモクモクさんがガッチリと守りを固めて、一面が「影」の世界。

自分の影を見る事無く、山頂まで登りきるのがチーム・マサカズのクライミングスタイル。

闇に生きる男達の怪しげな息づかいだけが山中にこだまする。


そして振り返れば雄大な景色の中に小木Kと矢作Cの二人。

IMGP5322.jpg

チーム・マサカズが誇る屈強なるおぎやはぎディフェンスライン。

センターバックの小木Kがしっかりと青空の侵入を拒み、ゴールキーパーの矢作Cが的確な指示を出して写真を撮るという鉄壁のスタイルだ。


そして彼らからの負のパワーを受け取り、それを増大させる中盤の男。

司令塔としてモクモクをコントロールするマッゾフィルダーの僕だ。

DSC08648.jpg

彼が上を見上げてヨロコビに浸っているのは、左サイドから駆け上がったビビるSに絶妙なスルーパスが通ったからだ。

IMGP5331.jpg

瞬く間に先ほどまであった青空が消え、ビビるSが見事なセンタリング。

もちろんその先に待つのは絶倫FWアゴ割れM。

世界屈指の「グレーな背景が似合う」ストライカーだ。

IMGP5328.jpg

彼は見事にモクモクゴールを決めて青空を蹴散らした。

ジョンボーAがうなだれ、辺り一面が歓喜のモクモクに包まれた。


しかしここで勝負あったかと思われた矢先。

アゴ割れMの溢れすぎた精力のせいで、彼はジョンボーAを追い越している場所でのシュートだった事が判明。

IMGP5329.jpg

これには審判もオフサイドの判定でノーゴール。

ビビるSも必死で抗議をするがその思いは届かない。


すかさずここでジョンボーAのカウンターアタック。

再び青空が勢いを盛り返して来た。

IMGP5334.jpg

ついに小木Kのデフェンスラインを超えて、日光がペナルティエリアに侵入。

IMGP5335.jpg

これまでかと思われた時。

かなりの後方でフラフラと登って来ていた矢作Cのスーパーセーブ。

IMGP5336.jpg

がっちりと日光を食い止めて再びモクモク大発生。

この見事なセーブに、最前線の絶倫FWも安堵の表情。

IMGP5339.jpg

「やはりアイツは頼りになる」と言った表情だ。


そしてすかさず矢作Cからボールを受け取った小木Kが、モクモクと共に駆け上がる。

077A0222.jpg

そして彼は一気に前線へロングパス。

モクモクにまみれて、前線の3選手が一気に敵陣営になだれ込む。

077A0220.jpg

慌ててディフェンスラインに戻るジョンボーA。

やがて近づいてくる稜線ライン。

IMGP5340.jpg

この稜線の先が快晴なのかモクモクなのかが、山頂決戦の明暗を左右する。

必死で快晴パワーを出しながら、稜線の守りに向かうジョンボーA。

IMGP5342.jpg

しかしすぐ後方から絶倫FWが猛烈な勢いで迫り来る。


稜線間際の激しい攻防戦に松木安太郎の興奮が止まらない。

もはや「うああ!」とか「行けえ!」とかしか言わず、全く解説の意味をなしていないほどだ。


果たして稜線の先の世界は「青」なのか「白」なのか?

やがて二人はもつれ合いながら稜線に辿り着いた。

IMGP5343.jpg

バツ印のジョンボーAとガッツポーズのアゴ割れM。

ついにアゴ割れMがゴールネットを揺らしたのか?


僕も大急ぎで稜線に駆け上がる。

しかしその稜線の先は「景色は真っ白で見えないが、見事な火口湖は見える」という互角な世界だった。

IMGP5345.jpg

完璧なゴールかと思われたが、アゴ割れMがファウルを取られて得点にまでは至らなかったようだ。

それどころか、僕の背後には見事なまでの「晴天と南峰」が出現。

IMGP5351.jpg

そして最後尾の矢作Cまでもが日光に当たってしまっている。

IMGP5355.jpg

この土壇場で、ジョンボーAの見事なゴールが決まった。

DSC08654.jpg

敵ながらあっぱれというほか無いジョンボーAの奮闘。

彼との爽やかなフェアプレーの応酬に、さすがの汚物チームもこの笑顔だ。

IMGP5359_20130704130603.jpg

かつてこのチームが山頂直下でこのような笑顔を見せた事があっただろうか?

いつもならこのあたりで誰かが「なんかさ、感動が欲しいな」と言い出す局面。

しかし本日はこの段階での晴天に笑顔を抑えきれないといった状況だ。


よく考えたら、我々だってそりゃ晴天の方が良いに決まっている。

本音を言えば、そもそもこんな勝負に勝ちたくはないのだ。

いつしか我々は自分を見失って悪魔超人に成り下がっていたのか?

そろそろ心を入れ替えて正義超人の仲間入りを果たしても良い頃なのか?


そして我々は友情の記念ヤラセ撮影で、お互いの健闘を称えてユニフォーム交換。

077A0235.jpg

これが間違いだった。

試合はまだ終わっていない。

まだ山頂に着いていないというのに、我々はあろうことかこの晴天に「浮かれてしまった」のだ。


せっかく晴れたというのに、我々はこの場所で余計な時間を浪費。

急に撮影にこだわりだした矢作C先生の指示が止まらず、全く先に進んで行かない状態に。


そうこうしているうちに、我々は再びサタンに心を乗っ取られてしまった。

ものすごい勢いで晴天がかき消されて行き、我々の周りから「色彩が消えた」。

077A0254.jpg

ついさっきまでの快晴が嘘のような地獄絵図。

ほんの数分前まで、あんなにはじけていた笑顔が闇の彼方に消えて行った。


モクモクのレベルを遥かに超えた濃霧の世界。

結局我々が正義超人になるどころか、ジョンボーAまで悪魔超人の仲間入りを果たしてしまった。

077A0259.jpg

山頂まであとわずかだったというのに。

もはや試合終了かと思われたロスタイムに、まさかの5失点を喫したジョンボーAの「焼岳の悲劇」。


そしてただただ地獄の亡者となって閻魔様の審判場に向かう罪深き男達。

077A0265.jpg

そしてもはや「風景」なんて言葉を忘れさせるような真っ白な世界へ。

IMGP5363.jpg

僕はジョンボーAの肩を軽く叩き、優しく呟いた。

「ようこそ、チーム・マサカズの世界へ」と。


これが我々なりの歓迎セレモニー。

全方向が真っ白になっている事を確認するメンバー達。

IMGP5362_20130704130615.jpg

もはや背後の煙が噴煙なのかモクモクなのかの区別もつかないほどの地獄感。

後方から来る矢作C先生なんて、今にも雲の中に消えてしまいそうだ。

IMGP5369_20130704130638.jpg

ジョンボーAも岩に手を当てて、立っているのがやっとのショックっぷり。

無理も無い。

彼は山でこんな目に遭った事が無いから、少々刺激が強かったのかもしれない。

彼はもう純朴だったあの頃にはもう戻れない。

我々のように、白と黒のシルエットが似合う汚れた大人になったのだ。

IMGP5374_20130704130642.jpg

もはや教育テレビの「影絵の世界へようこそ」という番組のようだが、この男たちから学ぶべき事は何一つ無い。

モクモクに包まれて、ただアワアワと右往左往する影絵達。


そしていつものように絶景を前に心眼タイムに突入。

IMGP5376.jpg

IMGP5377_20130704130650.jpg

はるばる北アルプスまで来た甲斐があったっていうもんだ。

やはり同じ白でもどこか「品」というものを感じるではないか。

さあ、目一杯この白いキャンバスに想像力で色彩を与えてやるが良い。

おい、泣くんじゃないジョンボーA。

これは誰もが通るマゾなんだ。

涙を拭いてよくこの白を目に焼き付けろ。

君の初体験のお相手をちゃんと覚えておくんだ。



やがてさっきからずっと「プシュウプシュウ」と歓声を上げる噴煙野郎の現場に到着。

いよいよ地獄感に歯止めがかからない光景だ。

IMGP5383.jpg

IMGP5387.jpg

しかしこういう場所が妙に似合うアゴ割れMと小木K。

そして一生懸命この噴煙口を撮影しているこの姿なぞは、もはや崖の上の女子高生のスカートの中を撮影している変態コンビにしか見えない。

IMGP5385.jpg

岩に「キケン」と書いてあるが、それはこの二人の盗撮中年に向けての事だろう。

もしここに勇気ある高校柔道部員あたりがいたら、彼らは警察に突き出されて「お手柄高校生」の文字がヤフートピックスを賑わす所だ。


そしてこの攻守の要である、FWアゴ割れとDF小木が持ち場を離れて盗撮行為をしている隙を狙って来た男がいる。

もちろんそれはジョンボーA。

まだ試合を諦めていないジョンボーAが渾身の青空大反撃に打って出たのだ。

IMGP5388.jpg

もう山頂まですぐそこって位置での奇跡的カウンターアタック。

ここに来て猛烈な快晴が我々を包み込んだ。

IMGP5394.jpg

慌てて守備に戻るチーム・マサカズ。

しかしもうすでにここは山頂だ。

IMGP5398_20130704130728.jpg

「景色」なんて言葉を忘れかけていた我々の眼下にも、見事な上高地の景色が広がって来たぞ。

IMGP5400.jpg

信じられないジョンボーAの聖なる力。

このままでは山頂で「青空と絶景をバックに記念撮影」なんてことになり、我々は完敗してしまう。


誰もが負けを覚悟したとき。

ついにチームの悪天候エースが動いた。


上高地の絶景の前に立ちはだかるエースマゾ。

IMGP5402_20130705111827.jpg

たちまち景色がモクモクに包まれて行く。

そしてものの数秒であっという間にその「絶景の扉」の口を塞いだ。

IMGP5406.jpg

もはや人間業ではない彼のファインプレー。

時代が時代なら卑弥呼にもなれる程の天候イリュージョン。

これが城西高校先輩卒業生の意地。

まだまだ若い者には負けてられない、大先輩大豪院邪鬼の大いなる負の力。


そんな大先輩の登場で、あっという間に元の地獄に戻った焼岳山頂。

DSC08667.jpg

そしてついに試合終了のホイッスルの時が近づいて来た。

運命の記念撮影をする最後の男「矢作C」が、特撮ヒーローのようにモクモクの中から登場。

IMGP5408_20130705112843.jpg

いよいよ舞台は整った。

さあついに我がチームのゴールキーパーまで相手ゴール前に飛び出して来た。

時間は既にロスタイムを過ぎている。

これが最後の攻撃だ。


果たして山頂記念写真の背景は「青空絶景」なのか「純白絶望」なのか?

もはや松木安太郎は「うっ」とか「あっ」といううめき声しか言っていない。

実況アナウンサーは声をからして大絶叫。


矢作Cがコーナーポストにカメラを置き、最後のセルフタイマーのボタンを押してコーナーキックを放つ。

弧を描きながら山頂に向かう運命のボール。

チーム一丸でゴールに突入する男達と、必死でクリアしようとするジョンボーA。


そして大混乱の中、審判のホイッスルが高らかに鳴り響いた。




ピーーーーーッ!



077A0297.jpg

ゴォォォーーーーーーーールッッ!!


見事な白でチーム・マサカズの勝利だ。



辺り一面真っ白に包まれた「焼岳の歓喜」。

もはやここが「北アルプス」であるかどうかすらも分からない世界観。

これがチーム・マサカズの底力だ。


これにてすっかり汚れてしまった「元快晴男」ジョンボーA。

彼もこれで見事にチーム・マサカズの正式メンバーとして認められ、長い汚物人生のスタートラインに立った。

実に素晴らしい戦いだった。



そんな彼の提案で友情の撮影会に突入。

実はジョンボーAには妄想趣味がある。

それは、いわゆる己撮りの上位技「己情熱大陸」写真を作ることだ。


彼が過去に作った大快晴時の己情熱がこれだ↓

jonbo.jpg

アホほど大快晴に包まれているが、もう彼はこの頃には戻れない。


そして今回この場で「誰が最も情熱的か?」というテーマで撮影会。

後に彼から送られて来たのがこの写真だ。

1001139_388404857931017_567775149_n.jpg

先輩の威厳に満ちた見事なる白の世界。

もう北アルプスの面影は無く、「ここは鈴鹿です」と言っても通じてしまいそうなビジュアル。

もしこの情熱大陸が放映されたとしても、全編を通してひたすら真っ白なだけの放送事故。

さすがにスポンサーのアサヒビールからストップが入ってしまうだろう。

遊びへの情熱だけは他を圧倒するが、一般のお茶の間向けの男ではない。



続いて同じ場所でビビるS。

11525_388424161262420_1381439628_n.jpg

彼も学生時代は「陽の男」として名を馳せたものだったが、このチームですっかり「陰の世界」に取り憑かれている。

それと同時に、昔はシュッとした体型だったのが、ここの所の過度なビール摂取のせいですっかり中尾彬になりつつある。

正直この「愛妻登山家」という肩書きが腹立たしいが、「恐妻登山家」の資格を持つ僕としては見逃せない放送になりそうだ。

彼の美談はこのブログでは一切取り上げないので、放送時は主婦層の熱烈な支持を獲得する事だろう。



そして同じ場所の別アングルで、腰の引けた小木Kの勇姿。

6984_388412681263568_1936188833_n.jpg

もうこの頃にはすっかり濃霧の中という状態になって、悲壮感すら漂い始めた。

今にも彼の得意技「失踪」が始まりそうで、こちらとしては気が抜けない局面だ。

基本的に情熱大陸が彼を追い続けても、ただただ毎週居酒屋で飲んだくれている姿しか撮影できずに編集にも困るはずだ。

その上、ひたすらしゃべり続けるから30分の尺では収まりきらない。

そして気を抜くと突然の失踪。

恐らく放送される事無く、お蔵入りとなったそのテープ自体も失踪する事は間違いない。



続いてアゴ割れMの番。

しかしこの男らしく、ここに来ていよいよ過剰な濃霧状態に。

ろくな写真も撮れずにただただ呆然と白い虚空を見つめる悲しげな後ろ姿。

077A0282_20130705141410.jpg

これではあまりにも不憫で情熱的ではない。

そこでジョンボーAは、今回のアゴ割れMの中で最も情熱的な写真をチョイスした。

943277_388415624596607_383098354_n.jpg

まだ快晴だった頃にエクスタシーに身を委ねる彼の情熱ショット。

恐らく彼が情熱大陸に出れば、5週ぶち抜きの壮大な物語になるだろう。

その大半が酔って記憶をなくしている状態だけに、テロップ無しでは何を言っているのか分からない。

常時クチビルをツヤツヤにした絶倫エクスタシー男の登場に、さすがに倫理委員会のストップが入って放送禁止もやむを得ない所だろう。


そしてあまりのモクモクっぷりにその場での撮影を断念し、移動してメシ。

そこでやっと矢作Cが登場だ。

1004777_388422714595898_1138969630_n.jpg

ここに来るまで最後尾でゴールを守り続けて来た彼は、写真に写っても豆粒程度だったが、やっとアップでのご登場。

最近の彼は山頂での調理に情熱を傾け始めているから、アルプス亭店主というのも納得だ。

彼は今まで「撮影しない従軍キャメラマン」「テクノメガネ愛好家」「Mr.オクレ狩リスト」など様々な肩書きを持っているが、ここでまた新たな称号を得たようだ。

彼は撮影していたり後方にいたりで、このブログ内で中々その姿を現さない男。

それだけにファンにはたまらない放送となる事だろう。



こうして無事に情熱撮影タイムも終わり、優雅に昼飯を食べる男達。

なんだかんだとジョンボーAはまだまだ効力を発揮して、上高地の絶景が見えたり見えなかったり。

IMGP5444_20130704130849.jpg

このチラ見せがたまらない。

ストレートな裸体ばかりを見て来たジョンボーAも、この新たな興奮にすっかり酔ってしまっているようだ。


しかしいくらモクモクだらけと言っても、多少晴れた時のこのスケール感はやはり北アルプス。

IMGP5446.jpg

モクモクさんがいなかったらどれだけ絶景だろう?なんて事を考えてはだめだ。

目の前の些細な幸せを噛み締める。

それがこのチームで心を折らずに生きて行くための秘訣。


出発間際のビビるSも、この雲の先にあるであろう雄大な穂高連峰に思いを馳せる。

IMGP5457.jpg

もはやアタック25の最後の人名当てクイズのような風景。

正解が奥穂高岳なのか西穂高岳なのか難しいところ。

やはりそう簡単にはエールフランスでパリには行けないようだ。


そして悶々とする我々の熱い情熱を汲み取った奥さん(奥穂高岳)が粋な計らい。

モクモクの中のほんの少しの隙間でその姿をチラ見せだ。

IMGP5458.jpg

ミニマム過ぎるチラ見せだが、その破壊力はさすがに奥さん心得ている。

それは「白シャツ乳首ポッチ」に匹敵するほどの高等チラ見せ技術。

もはや見せてすらいないのに、たちまち我々はコーフンのるつぼに。

まだまだ純朴なジョンボーAはすっかり前屈みだ。

077A0323.jpg

さあ、まだまだそんな所でハアハア言ってる場合じゃないぞ。

ここからは別ルートでの下山で、遥か上高地を目指す旅路だ。

先は長いぞ。



そしてこの下山開始から「天候決戦第2ラウンド」がスタート。

再びジョンボーAの聖なる力が呼び覚まされ、いよいよ負けじと本気の本気を出すチーム・マサカズ。

第2戦の最終決戦地は、ゴールである上高地「かっぱ橋」。

その橋の上でゴールの記念撮影をした際、我々の背後が「青空に包まれた穂高の絶景」が写るのか?

それともかっぱ橋の上で我々が「カッパを着て」写っているのか?


新たなる頂上決戦。

岩場とハシゴの乱立する世界で男達が遭遇する絶景。

そして運命の戦いは壮絶なラストに向けて動き出す。


ある男の悲鳴が山間にこだまする。

そしてその男の精神と貯金が吹き飛ぶ壮大なるエンディング。



男達は「その時」に向けて下山を開始した。



焼岳天候決戦3へ 〜つづく〜



焼岳天候決戦1〜ジョンボーからの挑戦状〜

Posted by yukon780 on 03.2013 焼岳/長野 0 comments 0 trackback
yakedake_20130703114757.jpg


「チーム・マサカズin北アルプス」


去年「マゾを楽しむアウトドア集団」として立ち上がったチーム・マサカズ。

登山の実力は素人だが、マゾの実力はもはや職人の域に達している男達。

そんな汚れたチェリー登山野郎達が、ついに「聖域」北アルプスに足を踏み入れたのだ。



先月、失踪野郎でおなじみの小木Kが「山行きたい。メジャーな山がいい」とリクエストした。

そこで僕がチョイスしたのが、北アルプスの中でも日帰り登山が可能な「焼岳(やけだけ)」(2,455m)。

日本百名山の一つで、今なお噴煙立ちのぼる「活火山」だ。


しかしこのチームのメンバーだけで行ってしまえば、天気が悪いどころか大噴火することは間違いない。

いくらマゾ集団だからと言って溶岩流にまみれて下山するほど変態ではない。

大噴火の餌食になるのは家庭内だけで十分だ。


そこで今回、この負にまみれたチームに新メンバーが加入。

果たしてその男はチームに好天を運んでくれる「救世主」なのか?

それとも「同じ穴のマゾ」なのか?


その自称晴れ男はかつて登山中に雨が降った事は無く、全てが「快晴」だったという伝説の持ち主。

一方、チーム・マサカズは快晴とは無縁の「白い世界の住人達」。


果たして勝つのは「大快晴男」なのか「白い恋人達」なのか?

北アルプスを舞台に繰り広げられる究極のホコ×タテ勝負。


そんな「焼岳天候決戦」の激戦の模様を振り返って行こう。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


今回は場所も遠いので前日入りの車中泊。

平湯の駐車場で目を覚ました僕は、我が目を大いに疑った。

「曇り時々雨」の予報だったというのに、この晴天は一体何事だ。

IMGP5158_20130702144659.jpg

絶対に見る事は出来ないと思われた「笠ヶ岳」が丸見えじゃないか。

いつもの我々なら、「曇り時々雨」の予報の時は「雨時々土砂降り」が相場だったのに。

一体何が起きているんだ?


いつもと違う事といえば、本来「ゲリM」がいる場所に颯爽と立っているオレンジ服の男の存在。

077A0090.jpg

左からビビるS、アゴ割れM、僕、謎の男、小木K、矢作C。


この謎の男こそ、伝説の晴れ男「ジョンボーA」。

かつて何人もの「自称晴れ男」の自信を粉々に打ち砕いて来たチーム・マサカズだったが、今回はこの男のいきなりの「快晴攻撃」をモロに食らってしまった形だ。


実は彼はこのブログがきっかけで僕と知り合った若手マゾ野郎。

今回はしばらく参加できない「ゲリM」の代わりに、僕が急遽ドラフト1位で指名してここに連行して来た期待のマゾルーキーだ。


しかも彼は僕がかつて修行を積んだ男子校「岡崎城西高校」の後輩にあたる。

城西高校は今では男女共学の普通の高校になってしまったが、かつては男塾のような変態高校だった。

彼は我々より4つほど年下だが、そんな男塾時代の最後の生き残りだ。



僕がいた当時の城西高校は、教室のベランダに人糞が落ちていたりするような荒くれた状態だった。

地域からも愛されて「寄るな城西、触るな三河」と謳われた名門高校。

受験で忙しい3年の夏に、登山未経験の学生を「夏山合宿」と称して無理矢理「槍ヶ岳」や「奥穂高岳」に登らせるような恐ろしい学校だった。


とにかく「学力上昇」よりも「男気上昇」に力を入れているというマゾの登竜門。

地域の皆さんは、そんな彼らの事を愛情を込めて「ジョンボー(城西ボーイの略)」と呼んだ。

ジョンボーAは、僕同様に青春をマゾに捧げてしまった悲しい過去を持つ男だ。


しかし彼はどこで道を踏み外したのか、僕とは真逆の「晴れ男」として成長して僕の前に現れた。

ここは僕も先輩として、そんな浮かれてしまった後輩にカツを入れてやる必要がある。

城西高校卒業生として、誇りを持ったマゾ野郎に教育し直してやる時が来たようだ。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


新中の湯登山口にある駐車場へ移動。

ここは10数台分しか停められないから空きがあるか心配だったが、見事に残り1台分のスペースに滑り込んだ。

DSC08581.jpg

こんな幸運は、この負のチームの歴史には刻まれた事の無い奇跡だ。

「救世主(メシア)」ことジョンボーAの勢いが止まらない。


空は相変わらずの快晴で、普段「自分の影」を見慣れてないメンバー達はうろたえるばかり。

IMGP5168.jpg

一方で最後尾で余裕の佇まいのジョンボーAは、その様になっているいでたちからまるでガイドさんみたいだ。

本日はおっさんだらけの登山素人達のガイドを頼まれ、ため息まじりのガイドとなった。


しかし何気に彼はこう見えて、僕のブログきっかけで去年の8月に登山を始めたばかりの男だったりする。

それでも彼は登山開始直後から次々とビッグネームの山を落とし、単独行で非難小屋縦走や雪山登山にまで手を出してしまったというご乱心ぶり。

一年目から「やりすぎた男」として一躍時の人となった男だ。


最近このチームには、生き急ぐ女(低血圧Mちゃん)や望遠すぎる男(パパラッチK)などの行き過ぎた奴らが集まって来ている。

そろそろチーム名を「特攻野郎Mチーム」に変えなくてはならないだろうか?



そんなやりすぎガイドさんに見守られながら、新中の湯登山口から焼岳を目指す。

IMGP5171.jpg

しばらく行くと、なぜか山中に車の残骸が。

077A0098.jpg

077A0094.jpg

その車の残骸から草が生えて、スタジオジブリ的な世界観に包まれる不思議な滑り出し。

いずれ我々もこのように朽ち果てる事になるのか?

期待感が高まるマゾの宅急便たち。


そして期待通りの急登ワールドに身をゆだねる男達。

IMGP5177_20130702144758.jpg

IMGP5178.jpg

077A0125.jpg

大快晴で無風というのは非常にありがたい世界だが、この急登ワールドではその暑さが苦行度により一層の彩りを添える。


そしてさらに僕を苦行に陥れるのは、僕の前を歩くアゴ割れM。

急登のせいで、僕の目線には常に彼の暑苦しいスネ毛が踊っている。

IMGP5179.jpg

ただでさえ暑くてしんどいのに、このモジャリ度が僕の不快感をマックスにする。

そもそも40歳手前のおっさんが「生足半ズボン」とは一体どういう了見なのか?

彼はサポートタイツを忘れてしまったと言っていたが、だからといってスネ毛タイツで他人に迷惑をかけるのはやめてもらいたいものだ。


そんな絶倫ホルモンの固まり「アゴ割れM」の勢いが早くも止まらない。

溢れ出る精力を制御できずにズンズンと先に行ってしまって、僕のカメラのシャッターも追いつかない勢いで山中に消えて行く。

IMGP5197_20130702144916.jpg

元野球部とは思えない程に集団行動をかき乱す絶倫スタンドプレー。

そして早くも、重い一眼カメラ持参の矢作Cが無情にも突き放されて行くといういつもの光景に。

IMGP5192_20130702144857.jpg

心配そうに見つめるガイドさん。

早くも「チームとしてのまとまりを欠いた光景」に驚きを隠せないジョンボーA。

こいつは大変な奴らのガイドをまかされてしまったと不安でいっぱいの立ち上がりだ。


そんな中でさらに不快感をあおってくるのは「小さな虫たち」。

我々の周りでやたらと大量の虫が飛び回り、油断すると奴らは目や口の中に突入してくる。

この山では、口を開けていれば自然と行動食が食べれるという画期的なシステムが楽しめるのだ。


そんなありがたくない虫の行動食を味わっていると、すかさずジョンボーAが「これ使ってください」と虫除けスプレーを取り出してくれる。

IMGP5213_20130702144932.jpg

本当にガイドさんのような気のききよう。

今までこのチームのメンバーは「他人のために何かする」という感情が欠落した問題児だらけだったので、ジョンボーAの気遣いにとても爽やかな風が吹いた。

その行為に、スタンドプレーを続けるアゴ割れMも感心して虫除けスプレーを使用。

IMGP5214.jpg

しかしスネ毛樹海で虫を絡めとって窒息させるアゴ割れMには、この虫除けスプレーは必要ない気がする。


そうこうしていると、やがて目指す焼岳がその姿を現した。

IMGP5218.jpg

しかし焼岳よりも先に目に飛び込んで来た奴がいる。

この大快晴の中で、あの焼岳の奥にいるひときわ目立つ白いアイツ。

IMGP5220.jpg

奴だ。

モクモクさんだ!


ついに現れたチーム・マサカズの熱烈サポーター。

ジョンボー効果で大快晴となった空の中、我らの目指す「焼岳一本」に絞って押し寄せて来たモクモクフーリガン。

077A0156.jpg

ここに来てついに反撃に出たチーム・マサカズ。

晴れなくてもいい樹林帯にてジョンボーAの快晴パワーを泳がせ、景色が開けるこの段階で打って出たのだ。

この見事なタイミングのモクモクさんの登場に、僕も思わず嬉しくて頭を抱えてしまっている。

DSC08626.jpg

先週の冠山で息の根を止めたはずだったのに、モクモクさんは生きていたのだ。(参考記事:冠リベンジ 後編〜モクモク退治と鯉の流れ星〜


やがて見晴らしの良い所に出て、戦況を見守る悪天候軍団と晴れ男。

IMGP5228.jpg

パノラマで見ると非常に分かりやすいが、焼岳を中心にして大快晴とモクモクさんが対峙している。

IMG_2465.jpg

実に分かりやすい正と負の戦い。

それを見上げる正の男と負の男。

077A0162.jpg

「そんな馬鹿な」といった表情でモクモクを見上げる晴れ男と、「してやったり」の表情のモクモク使い。

ついにここに城西高校OB同士による、男達の熱き「天候決戦」が始まったのだ。


いざ決戦の舞台、焼岳山頂を目指して歩みを進めるメンバー達。

077A0167.jpg

あの山の頂上で登頂記念撮影をした時、背景が「絶景」なのか「真っ白」なのかでこの天候対決の前半戦の勝負が決する。

数では圧倒的不利のジョンボーAだが、ここまでは試合を優勢に進めている。

しかし山頂に近づくにつれ、その本領を発揮するのがチーム・マサカズ。


ここに来て、ついに焼岳以外の会場からも大量のモクモク援軍が発進した。

IMGP5246.jpg

快晴を切り裂くように、四方八方から勢いよく飛び出して来た新手のモクモク親衛隊。

ついに後方からは過去最大級の巨大なモクモクの固まりが急接近だ。

IMGP5247.jpg

これには僕とともに雨男ツートップをまかされるアゴ割れMもドヤ顔炸裂だ。

IMGP5241.jpg

その表情からは「さあ、ここからは心眼タイムの始まりだ」という、白い世界の住人らしい威厳が見て取れる。

そしてそのドヤ顔を合図に、見上げると焼岳のモクモクさんが巨大化して重々しい雰囲気に変貌して行く。

IMGP5252.jpg

まるで福岡ドームの屋根が閉まって行くかのような壮大な世界観。

我々にかかれば、広大な北アルプスだって開閉式の屋根付き修行場に早変わりだ。


これにはここまで優勢に試合を運んで来たジョンボーAも、ただただなす術無く立ち尽くすのみ。

077A0181.jpg

みるみる空から色彩が消えて行く。

大快晴の山しか知らないジョンボーAの「操」が次々と汚されて行く。

清らかな世界で生きて来た男が、こうして今回も濁流に飲み込まれて行くのだ。


それでもなお奮闘を続ける完全アウェーの男。

必死でモクモクの勢いを食い止めようと正の力を振り絞って青空を呼び戻そうとする。

IMGP5256_20130703142136.jpg

が、すかさずディフェンダーの小木Kがカットに入る。

ファウルぎりぎりのプレーだったが、ジョンボーAの抗議も空しく審判の笛が鳴らない。

完全アウェーの無情な審判に思わず頭を抱える「元快晴男」。

IMGP5262.jpg

それを見て余裕の試合運びでモクモクゴールに向かって行く悪天候ストライカーたち。

IMGP5259_20130703142922.jpg

その圧倒的力の差に、ガックリと肩を落とすジョンボーA。

IMGP5270.jpg

すかさず解説の松木安太郎も興奮気味に「ここ、踏ん張りどころですよ」と檄を飛ばす。

しかし試合巧者のチーム・マサカズも大量のサポーターを呼び寄せて、容赦なく彼を追い込んで行く。

IMGP5278.jpg

ジョンボーAの背後からブブゼラの大音量とともに非情なヤジが飛び交う。

ここが彼の正念場。

彼はこの時間帯を守りに徹し、やがて来るチャンスにカウンターを仕掛ける事に作戦を変更した模様。


しかし我々のエースストライカーの猛攻は続く。

雪渓ディフェンスを果敢に攻め上がるアゴ割れM。

IMGP5282.jpg

しかし軽アイゼンを持っていない彼は、ケツを突き出しながらずるずると滑り落ちてくる。

IMGP5283_20130702145607.jpg

突然突き出されたケツに、味方であるはずのさすがのモクモクサポーターも引いてしまった。

このチャンスを見逃さず、すかさずジョンボーAのカウンター青空。

IMGP5281_20130702145515.jpg

しかしアゴ割れMはただ滑り落ちていた訳ではない。

これぞアゴ割れMこと痔藤君を踏み台にした、チーム・マサカズの集団技。

ついに必殺シュート「スカイマゾハリケーン」が炸裂したのだ。

077A0190.jpg

まるで人類の退化の模様を現したかのような大技。

11122222_20130703160202.jpg

この大技の炸裂によって、再び重々しいモクモクさんを召還するチーム・マサカズ。

IMGP5295.jpg

決まった。

これが我々の力だ。


もちろんさっきの退化写真は、後方の従軍キャメラマン矢作Cの的確な指示によって完成したヤラセ写真。

IMGP5302.jpg

我々は彼の「もうちょっと左に寄って。はいっ、歩いて!自然に!」という指示に従ったのみ。

この見事な連係プレーに、単独行ばかりやってたジョンボーAは驚きを隠せない。


しかし彼も、松木安太郎の「気合いで負けちゃだめだ!声を出せ!」という解説らしくない解説を聞いて奮起。

天に向けて「青空を!」と叫んだ。

しかしすかさずアゴ割れMも「モクモクを!」と叫び返す。

IMGP5298.jpg

ここからはいよいよ一進一退の攻防戦。

ジョンボーAが左サイドから攻め込んだと思えば、

IMGP5307.jpg

すかさずボールをカットして集団で攻め上がるモクモク軍団。

077A0205.jpg

素晴らしい攻防戦。

このあまりの熱戦に観客もヒートアップ。

ついに興奮した観客によって、会場には発煙筒が投げ込まれた。

IMGP5310.jpg

しかしよく見ると、これは発煙筒ではなく「噴煙」。

まさに今なお活動する活火山らしい光景。

いよいよチーム・マサカズらしい地獄のような光景になって来た。


しかしここでまさかのオウンゴール。

凄まじい「硫黄」の匂いで、人の5倍の嗅覚を持つアゴ割れMがやられてしまった。

IMGP5312.jpg

しかも、ここぞとばかりにあの迷惑男が動く。

硫黄の匂いに紛れて、小木Kが僕の眼前で屁をこいたのだ。


これで一気に連携が乱れたチーム・マサカズ。

すかさずジョンボーAは、その隙間に青空を食い込ませてくる。

IMGP5313.jpg

いよいよ試合の行方が分からなくなって来た前半ロスタイム。

山頂まで残す所155mとなった「2300m」地点。

077A0206.jpg

この段階で未だに勝負の行方が分からない「青」と「白」の均衡した比率。

この先勝つのは朝青龍か白鵬か?

二大横綱がガップリ四つで組み合ったまま、舞台はいよいよ噴煙巻き起こる山頂決戦へ。



絶対に負けられない戦いが山頂にある。



焼岳天候決戦2へ 〜つづく〜


プロフィール

yukon780

Author:yukon780
気の毒な男のネガティブな日常へようこそ!

カレンダー

04 | 2017/05 | 06
- 1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31 - - -

カテゴリ

興味のあるテーマを選んでね。

Visiter

検索フォーム

ブロとも申請フォーム

QRコード

QR

アクセスランキング

[ジャンルランキング]
旅行
107位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
その他
13位
アクセスランキングを見る>>

にほんブログ村

にほんブログ村 アウトドアブログへ
にほんブログ村 アウトドアブログ カヌー・カヤックへ
にほんブログ村 アウトドアブログ ソロキャンプへ
にほんブログ村 アウトドアブログ アウトドア用品へ
ブログランキング・にほんブログ村へ

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。