スケパン男とスネえもんの夏〜道根往環〜

Posted by yukon780 on 21.2013 道根往還/愛知 0 comments 0 trackback
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禁欲の夏を発狂男が駆け抜ける。

帰省中にほんのわずか出来た早朝のランタイム。

「夏に生きた」という痕跡を刻み付けるかのように山中を走る男。


飛び散る水滴は汗か涙か。

立ち上る湯気は蒸発した汗か煙を噴いたストレスか。



場所は愛知県岡崎市「道根往環(どうねおうかん)」。

特に特記すべき事はない場所なので、今回は旅記録と新アイテムの感想の回です。

家でジッと育児ばかりしてるんで書く事は特にないのであります。

お暇な人だけどうぞ。


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動きを封じられたアウトドア野郎がストレスを発散できる唯一の手段。

それはアウトドアグッズのネットショッピング。


前回ご紹介した「スラックライン」もその発散ショッピングの一つ。(参考記事:苦肉の綱渡り〜マゾ中毒患者の断末魔〜

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実はこのスラックライン以外にも同時に買ったものがある。

それは新たなるトレラン用のウェアのみなさんです。

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8月軟禁明けの9月一発目が「塩見岳トレラン」と決まっているだけに、ちょっと前から気になっていたウェアをご購入してみたんです。

まずは以前にも紹介したことがある(参考記事:肉を切らせて骨を買う〜トレラン事始め〜)ずっと欲しかったこいつ。

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マウンテンハードウェアの「ウェイ2クールショートスリーブT」でございます。


(マウンテンハードウェア)Mountain HARD WEAR ウェイ2クールショートスリーブT(マウンテンハードウェア)Mountain HARD WEAR ウェイ2クールショートスリーブT
(2013/03/12)
Columbia(コロンビア)

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こいつは「クールQゼロ」という新素材が使われてて、それが購入の決め手となったもの。

クールQゼロとは、ホームページによれば「汗で発動する軽量の冷却剤で満たされており、これが素材の温度を下げ、体の熱を抑えエネルギーを最大限活用できるようにします。」というもの。

要は汗をかけばシャツがひんやりと涼しくなるって代物ね。

(世界のトップランナーによる検証動画はコチラ


これは時間がないから仕方なくこのクソ暑い灼熱地獄の中を走らざるを得ない僕にとって、トレランならずとも普段のランニングにも活用していけるアイテムだ。

もちろん暑い時期の登山でも使えそうなTシャツなんです。


でも気になるのは、走ってる時の前からの風と汗冷えによる内蔵の冷えの問題。

常にゲリ気味の僕にとって、腹部の保温は絶対条件。

だが、このクールQゼロ素材が使われているのは主に背面部分。

直接風が当たる前面部分は、これまた計算された位置に絶妙なメッシュが入っていて風抜けが考慮された作りで常時ドライをキープ。


でも夏とは言え3000mクラスの山で使用するのは何となく冷えすぎないかと不安。

そんな時は行く山や気候に応じて、前回紹介したノースフェイスの「ハイブリッド フラッシュドライ ジオメッシュ ジップアップ タンク」と使い分けて行こうと思う。

ノースフェイス NT11352 Hybrid FlashDry GeoMesh ZipUp Tank ハイブリッド フラッシュドライ ジオメッシュ ジップアップ タンク(メンズ) 【Mens】ノースフェイス NT11352 Hybrid FlashDry GeoMesh ZipUp Tank ハイブリッド フラッシュドライ ジオメッシュ ジップアップ タンク(メンズ) 【Mens】
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THE NORTH FACE(ザ・ノースフェイス)

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こちらは腹部が防風素材なんで高標高の場所では安心感があります。


で、こちらは買うつもりは無かったけど特価で売ってたんで思わず買ってしまったパタゴニアの「ストライダーショーツ」。

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人生初のインナー付きショートパンツ。


(パタゴニア)patagonia M's Strider Shorts - 7 in.(パタゴニア)patagonia M's Strider Shorts - 7 in.
(2013/06/03)
patagonia(パタゴニア)

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そもそも35年以上ランニングとは無縁の世界で生きて来た僕にとって、ショートパンツを履くというのは若干の恥ずかしさを伴う行為。

生足で履こうものならB'z稲葉チックになって中年の真っ白な太ももがあらわになる。

これに慣れてない身としては、そのまま走り出すのは全裸で繁華街に突入するに等しい羞恥にまみれる事になる。


しかも僕にはこの「インナー」という存在の正しい使い方すらわからない。

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果たしてこれは「直」で履くものなのか、一発パンツをかませてから履くものなのか?

しかもこのショーツはゴム紐の部分が繋がってるじゃない。

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このままじゃ締まりがないし、結ぼうにも繋がっちゃってるし。

これどうやって調整するんだろ?

とりあえずインナーで固定されてるからずり落ちる事は無かったけどなんか気持ち悪い。

誰かご存知の方はインナー含めてアドバイスコメントヨロシクです。



で、続いて「インナーの下に履くインナー」としてお馴染みのこの一品。

ファイントラックの「フラッドラッシュパワーメッシュボクサーショーツ」でございます。

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ファイントラック(finetrack) フラッドラッシュパワーメッシュボクサーショーツ男性用 FUM0805ファイントラック(finetrack) フラッドラッシュパワーメッシュボクサーショーツ男性用 FUM0805
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ファイントラック(finetrack)

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要するに内側からの水分は外に排出して、一度外に出た水分は絶対に戻って来ないという優れものの素材。

生地自体に保水力がないため、常に肌をドライに保てるという逸品。


このシリーズは上半身用のものを愛用しているから、その効果は実証済み。

上半身の場合は汗冷え防止用に買ったが、今回は股間のムレムレ防止用。

サポートタイツを履くとどうしてもこの時期はムレムレしちゃって不快だったから、タイツとも相性がいいこいつを買ってみた。


最近はまた年のせいか「尿切れ」が悪く、チョロ漏れしたアンモニア異臭さんによる鼻への闘魂注入ビンタが気になってきていた。

そういう意味ではメリノウールパンツとセットで使って防臭対策としてもちょっと期待している。


ただ大きな問題点がある。

こいつはこのようにスケスケの状態であるという事。

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これだけを履いている姿は変態以外の何者でもない。

これが届いた時一人で試着していたんだが、その姿を嫁に目撃された。

もちろん僕の携帯ポークビッツがスケスケ状態でお出迎え。

それはまるで、ストッキングをかぶって後ろから引っ張られるお笑い芸人の顔のような状態と言えば分かりやすいだろう。

下手すると全裸でいるよりもその変態度は突き抜けている。


何も知らない嫁から見たら「旦那が通販でスケスケのパンツを買って履いて喜んでいる」というビジュアル。

僕は必死で「違うんだ。これはパンツの下に履くインナーで、汗が戻らない素材で...」と弁明するが、焦れば焦る程にウソをついているような状況に。

しかしそんな汗の出る状態でも、このパンツは律儀に汗を排出して肌をドライにキープする。

さすがだ。


でもこれも買ってから気付いたが、これを洗濯したときのお義母さんの心中を想像してみると何とも暗い気持ちになった。

一体このスケスケのパンツを見てお義母さんは何を思うのだろうか?

中学時代に隠していたエロ本が母によってそっと机の上に置かれていたみたいに、静かに僕のベッドの上に置かれているかもしれない。

かと言って前もって弁明しておくのも余計怪しいし。

いい商品なんだが、ある程度前もって家族に対する説明はしておいた方がいい。


と、こんな感じの3点のお買い物でした。


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そんなお買い物だけでもちろんストレスは発散しきれない。

やはり使ってみてナンボだ。


今回1日だけ実家に帰省する事が出来、りんたろくんを実母に預けて無理矢理早朝に時間を捻出。

まだ岡崎に住んでいた頃、何度かMTBで行った「道根往環」という所でミニトレラン敢行です。

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この「道根往環」なんだけど、特記すべき事がないと書いておきながら、実は日本のトレイルランニング史上重要な場所。

日本のトレランの先駆者と言えば鏑木毅さんや石川弘樹さんなどの名プレイヤーを想像する人が多いだろうが、実は日本の元祖トレイルランナーが駆け抜けたのがこの道根往環。


その男の名は「鳥居強右衛門(とりいすねえもん)」。

スネ夫とドラえもんが合体したようなチャーミングな名前。

このはみ出しヘアーのふんどし男こそ日本の元祖トレイルランナーだ。

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非常にリアルなマゾ野郎的な姿になっているが、こう見えても彼は僕が尊敬する郷土の英雄。

詳しくはめんどくさいからウィキってほしいが、思い切り簡単にご紹介すると以下の通り。


家康さん配下の長篠城が武田軍に包囲される。

城に立て篭るは長篠城主の奥平さん。

いよいよやばくなって持ちこたえられない長篠城。

岡崎城にいる家康さんに援軍を要請したい奥平さん。

でも城は包囲されてるから使者を出せない。

そんな命がけの使者の役目に立候補したのがスネえもん。

川底を重い岩持って歩いて敵の包囲を突破するスネえもん。

そこからひたすら山中を走り続けるスネえもん。

夜通しのトレランの末に岡崎城に到着して援軍要請成功。

戻らなくていいのに「仲間に早く伝えたい」と言って引き返すスネえもん。

案の定長篠城手前で武田軍に捕まるスネえもん。

武田さんに「城の連中に援軍は来ないと言えば命を助けてやる」と言われて引き受けるスネえもん。

そして城に向かって大声で叫ぶスネえもん。



「援軍は来るぞ!」



この知らせに大喜びで志気が上がる長篠城。

ぶち切れる武田さん。

その場で磔にされて殺されてしまうスネえもん。


と、こんな感じの男気溢れる男こそ鳥居強右衛門だ。

結局落城寸前だった長篠城は最後まで持ちこたえた。

この時の磔の姿に感動した武田の家臣が、その場で絵に書き残したのがさっきのはみ出しふんどしの絵なわけです。


この時に彼が走ったのがこの「道根往環」。

長篠との往復トレラン距離はおよそ120kmで、まさに日本トレランの草分け。

しかも裸にふんどしというスタイルで、なおかつ裸足で駆け抜けてるんだから相当な野郎だ。

是非ハセツネカップに対抗する大会、「トリスネカップ」をこの道根往環使って開催してほしいものです。



猛烈に話がそれましたが、そんな道根往環を早朝に走っただけの記録です。

まだ5時くらいなんで、スタートの東公園の駐車場に停めれなかったから路肩駐車でスタート。

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穏やかなアップダウンが続き、猛烈に走りやすいトレイルだ。

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ただ早朝という事もあり、トップ入山者の宿命である「蜘蛛の巣」との戦いを強いられる。


トレイル自体は非常に走りやすいんだが、若干夏の道根往環は虫率が高い。

少しでも休憩しようものなら、たちまちよくわからない羽虫がまとわりついて来て強烈なうっとうしさ。

故に「一切休憩を許さない」という、訓練には持ってこいのトレイルなのだ。


虫がうっとうしくて、己撮りのカメラのセットもゆっくりできない。

そのため、大切なカメラが「木から滑落して行く」という連続作品を撮る事も可能だ。

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最後は美しく空を見上げてフィニッシュ。

大事なカメラが壊れたかもしれないというドキドキが味わえるのも、夏の道根往環ならではの楽しみだ。


そして肝心の新商品レビュー。

今回はパタゴニアのショーツはお留守番してもらったんで、「ウェイ2クールショートスリーブT」と「フラッドラッシュパワーメッシュボクサーショーツ」を使用。

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クールQゼロ素材の使用感に関しては、正直想像していた程涼しくならなかったっていう事実。

確かに通常のシャツよりかは「あ、なんか涼しい風が吹いてるな」って感じはするが、劇的な涼しさって程ではなかったかな。

まあまだ本格的に使用したわけじゃないからこれから実感する機能かも。

あんまり涼しすぎるのも問題あるから、このくらいが丁度いいのかな。

逆を言えば、このくらいの「ほんのり涼しい感じ」なら高標高の山でも安心して使える気がした。


一方スケスケパンティーの方。

これに関しては「存在を忘れていた」。

これはある意味最高の褒め言葉だ。


今回はスケパン+スポーツタイツの組み合わせで行ってみたが、やはりお互いがピッタリとくっつくので吸湿性のあるタイツとの相性はいい。

故に「ムレ」を意識する事無く最後まで走りきり、「存在を忘れていた」という賛辞に至る。

これはスケパン単体では最大の効果を発揮するものではないので、今後も吸湿性に優れたパンツとのベストコーデを探して行こう。

なんなら思い切ってこの「スケパンのみ」で走ってみるのも良いかもしれない。

恐らく他のトレイルランナーはみんな恐怖で道をあける事だろう。

これならUTMFでの優勝も見えてくるが、いかに警備員につまみ出されないかが勝利のポイントとなるだろう。



そしてその後も終始快適な(止まって虫に囲まれなければ)トレイルを駆け抜けて行く。

かつて全裸フンドシ男が駆け抜けたこの道を、今平成の世にスケパン男が駆け抜けて行くのである。

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非常に良いトレイルだということは自信を持って言っておきたい。

鳥居強右衛門の事もあるし、歴史的にも重要なトレイルだ。

しかし。

特にこれと言って景色が良いわけではなく、すごく標高が低いので暑いのなんのって。

結果、ブログとしてはただただ同じような光景が地味に続いて行くだけだ。

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でもこれでいいのだ。

とにかく「夏に何かした」っていう事実が大切なんです。

暗い家の中で育児に明け暮れた日々を思えば、この道根往環ですら僕にとっては「ジョン・ミューア・トレイル」と変わらないのだ。


ちなみに以前お伝えしたノースフェイスのジョン・ミューア・トレイルキャンペーン。(参考記事:運命の歯車〜そして聖地へ〜

見事に当選に漏れました。

何も出来ずグッタリしていた夏に照準を絞って発表された追い打ちのような落選。

もう僕はこれから神も運命も信じませんのであしからず。


やがてゴール。

↓ログが途中で途切れてるけど一応載っけときます。


より大きな地図で 道根往環トレラン を表示

往復わずか8キロ程度の「束の間の僕の夏」でした。

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何も好きでこんな暑い日にこんな標高の低い地味な場所を走りたかったわけじゃない。

それでも悔しくてこの時の写真をFacebookにアップしてやった。

「僕もちゃんと夏を満喫してるんだぜ」という思いを込めて。



さあ、地獄の軟禁8月が終わりまで残りあと10日。

9月になった途端に虎は鎖を食いちぎって野に解き放たれる。

飢えに飢え、腹を空かせてヨダレだらけになった狂気の虎。

その最初の解禁日に選んだ道は、もちろんハードなるイバラの道。


舞台は南アルプス塩見岳(3,047m)。

本来一泊二日で登るべきこの山を「日帰りで落とす」という華々しい開幕戦。

この暴挙に、なぜか横浜組の面々と静岡組が8人も名乗りを上げた。


みんな「日帰り塩見岳」が何を意味するのかちゃんと理解しているのか不明だが、通常登山では到底帰って来れないので、もちろんトレランスタイルにて挑む。

人生初の3,000mクラスの本格的山岳トレラン。

溜まりに溜まった鬱憤を爆発させるには持ってこいの舞台だ。


さああと少し。

郷土の英雄「強右衛門」に負けじと立ち上がった「マゾえもん」。

見事塩見岳の山頂で「自由は来るぞ!」と叫んでみせる。

結果嫁によって磔の刑で殺されるかもしれないが、そこは三河武士の意地を見せてやる。


もう一人の岡崎の英雄、「オカザえもん」にはまだまだ負けないぞ。

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今後も「スネえもん」「オカザえもん」「マゾえもん」の三英傑祭りにご期待ください。



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