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ヤツオリンピック・赤岳編4〜地蔵尾根下山戦線〜

Posted by yukon780 on 14.2014 赤岳/長野 0 comments 0 trackback
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ついに悲願の金メダルを手に入れた日本選手団。

4年間の思いを結実させ、最高の形で赤岳山頂の表彰台を独占したのだ。


この快挙に日本中が歓喜に包まれ、感動の嵐が吹き荒れた。

喜びのあまり、道頓堀にダイブする若者も後を絶たなかったと言う。


しかしである。

表彰台から降りるとすぐ、日本選手団の顔から笑顔は消える。

なぜなら彼らの戦いはまだ終わっていないからだ。


ここから先は、選手村(赤岳鉱泉)に向けた下山戦が始まる。

気の抜けた下山時にこそ、オリンピックの悪魔は忍び寄るもの。

しかもここからは、本来登りで使うはずだった「地蔵尾根」を使っての下山。


弟の文三郎と兄の赤岳の敵討ちとばかりに襲いかかる次兄のお地蔵様。

赤岳三兄弟の中で、もっとも急登で荒々しいと評判の男。

その男が今、下山になってその姿を現したのだ。


奴はあわよくば我々の金メダル強奪を画策している可能性が高い。

無事に選手村に辿り着いてこそ、初めて日本選手団の完全勝利。

お地蔵様の追撃を振り払い、選手村で美酒に酔う事だけを目指す地蔵尾根下山戦線。

最後の最後まで気を抜いてはいけないのである。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


笑顔から一転。

再びファイターの顔に戻った日本選手団。


ここからは獲得した金メダルを死守しながらの下山戦線。

もちろんのっけからこのスペシャルな斜度が襲いかかる。

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その気になればいつだってローリングwithストーンズがかませそうな状況。

もちろん高度感も下りの方がリアルさを増し、高所恐怖症のレジェンド団長にとっては早くも正念場だ。


そして前方を見れば、「どっからでも滑落カモン」と言ってるかのような陽気な岩の稜線。

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まずはこの稜線を越えて、お地蔵様が待つ下山道を目指す戦いだ。


しかしすでにオリンピックチャンピオンとなった日本選手団。

下山戦と言えど観客からの注目度は抜群。

彼らは「アイ・オブ・ザ・タイガー」のテーマ曲に乗せて、激しいスポットライトに照らされながらその戦場に向けて入場して行く。

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しかし何気にこのスポットライトが意味するのは「日没が迫っている」という事。

実は15時には選手村に帰還する予定だったが、文三郎達との死闘のせいで時間が長引いてこの時点で「15時」だったりする。

さすがにこの時期に15時に山頂じゃとても笑っていられない。

なのでこの時点で彼らはタイムアタック下山にその身を投じ、日没という新たな敵とも戦う事になったのだ。


しかしそんな逼迫した状況でも、ただ一人金メダルの余韻に浸ったまま浮かれが止まらないシェルパ弟。

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レジェンド団長は声を枯らして「浮かれるんじゃない!」と訴えるが、彼は耳が聞こえない様子。

もちろん現場の誰もが、まだ彼がゴーストハイカーのサムラゴーチである事には気づいていない。


一方で、後方から何やら新手のアメリカンヒーローのような男がフラフラとやって来る。

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今にもアベンジャーズに出演してしまいそうな勢いだが、実際はここまでの戦いの傷が癒えていないグッタリとするパパラッチKだ。


やはりここまでの激しい戦いのせいで、皆一様に体力の消耗が激しい。

レジェンド団長に至っては、顔の表情は見えないのに漂っている疲労感がハンパない。

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やはり長丁場となると、このベテランにはいささか負担が大きい様子。

この頃にはもうすっかりクライマーズハイの魔法は解け、四十路間近の現実的な肉体疲労が一気に襲いかかって来る。

そして高所恐怖症の彼に突きつけられるこの高度浮遊感。

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この高度感に対し、彼のケツはアカギのような「ざわざわ」と言う効果音が支配する。

このままでは四十路間近の良い大人が「ジュンジュワー」と失禁してしまう事は必至。

これは早くも金メダルと大人の威厳喪失のピンチだ。


しかしそんなピンチなベテランに仲間達がエールを送る。

シェルパブラザーズが「ワタシタチイルカラ ナニモシンパイイラナイ。ダカラモットカネヨコセ。」と強力サポートを約束し、

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パパラッチKも杉良太郎ばりの流し目で「スクープは私にお任せください」と言わんばかり。

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そしてかつて「街でほんわかカメラ女子」だった低血圧Mちゃんに至っては、今では武蔵の様に勇ましく上段にピッケルを構えて「いざ!尋常にマゾタイム!」と激を送る。

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仲間達の熱いエール。

これにはレジェンド団長も再び奮起。

金メダルを手に入れてさらに結束が高まった我らが日本選手団。

このチームワークに対し、敵国の応援団もヤンヤの喝采だ。


そして彼らは観客達の声援に手を振りながら、勝利の下山を進めて行く。

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会場はジャパンコール一色。

そんな中、やがて稜線上に赤岳天望荘が見えて来た。

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ここが地蔵尾根下山戦直前の選手控え室だ。

そしてそこに王者の風格たっぷりに入室して行く選手達。

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手前のランボーNはサングラスで表情が分からないが、実はこの時点で相当のシャリバテ状態。

この昼から続く胃もたれからのシャリバテアタックで、彼の内蔵系マゾはかなり追い込まれた状態になっている。

屈強なシェルパ族の彼だが、中々日本の食文化に苦戦しているようだ。


一方で、あれ程山頂直下で浮かれていたもう一人のシェルパ族に元気が無い。

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そしてすぐさまこの場で彼は眠り込んでしまった。

今思えばあれはきっと寝ていたんじゃなく、ゴーストハイカーとして罪の意識に苦しんでいたんだろう。


そしてちょっと休憩のつもりが、疲労の濃い選手団はここでバッチリ休んでしまったという失態。

そうしている間にも時は刻々と刻まれて行く。


結局この控え室を出たのは15:50。

下山予定時刻を大幅に遅れた状態でまだ稜線にいるという「やっちまった感」。

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やはり完全に下山するまで気を抜いてはいけなかった。


そしてこの浮き足立つ日本選手団に対し、「ここが好機」とばかりについに姿を現したお地蔵様。

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ついに赤岳三兄弟の次兄がその姿を現した。

ここからはいよいよこの地蔵野郎との下山タイマン戦線だ。


先頭を切るレジェンド団長が、試しにこれから下山して行く地蔵尾根をそっと覗いてみた。

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気のせいだろうか?

私にはこの先が崖にしか見えないが...。


たちまち恐怖のあまり、マナーモードのように全身のバイブ機能が止まらないレジェンド団長。

彼の得意のネガティブシンキングは、その脳裏に「滑落」の二文字しか映し出さない。

進んでも死、留まっても死。

嫁と口論になっている時と同様の心理状態に、団長の顔から血の気が引いて行く。


しかし進むしか生き残る道はない。

せっかく手に入れた金メダルを、こんな所で失うわけにはいかないのだ。


こうして果敢に地蔵尾根に攻め込んで行く日本選手団。

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しかしその崖の先は、お下劣極まりない大急降下の世界だった。

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たちまちレジェンド団長の脳裏に、子供達との楽しかった日々が走馬灯のように駆け巡る。

そして浮かび上がる保険金の書類を手にほくそ笑む嫁の姿。


後方からは、同じく嫁さんに大量の生命保険を掛けられている胃もたれ男が崖を下って来る。

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しかしこの男は関東屈指の高所変態男。

このような現場になればなるほど、「ぬへ、ぬへ、ぬへへへへ」とこみ上げて来るニヤリを抑える事が出来ないのだ。

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こうなってくると彼はとても頼りになって来る。

そして彼は恐怖に怯える団長の方を見て言った。

「ダイジョブネ。ワタシ、モッテルカラ。」と。

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何という安心感。

彼が中盤でゲームを組み立ててくれれば、この下山戦線もなんとか乗り切れそうだ。


しかしこの時は気づけなかった。

彼が「モッテル」と言ったのは、単に「胃がモタレテイル」と言いたかっただけだという事を。



それでも何とかこのモッテルスマイルに励まされて、彼らの身もすくむような滑落下山は続いて行く。

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やはり強敵、地蔵尾根。

文三郎も大概だったが、こいつも相当やんちゃな傾奇者だ。

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そして我々が歓喜に包まれた赤岳方面を見ると、もうすっかり太陽が傾いちゃってるじゃない。

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まずいぞ。

この時点で時間はすでに16時。

さすがに焦り始める日本選手団。


しかし頼りになる男ランボーNが、本田圭佑から大門刑事のような厳しい表情にチェンジ。

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何という安心感。

こなまま選手団の団長の座が彼に奪われてしまいそうなほどだ。


しかし日没への焦りと急降下の恐怖が、じわじわと日本選手団を追い込んで行く。

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そしてついに選手団の中に幻覚を見始める者達が続出。

ジョンボーAは、岩に抱きついてキャバクラのお姉ちゃんと岩との区別がついていない危険な状態。

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そしてパパラッチKは雪山でショッピングをするブルース・ウィルスファミリーの幻覚を見て、驚喜してシャターを切っている。

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疲労と焦りと恐怖で精神が攪乱されて行く日本選手団。

そんな我々を見て「してやったり」とほくそ笑むお地蔵様。

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しかし奴はこれ以上は雪で身動きが取れないようだ。


ここが勝負所。

奴が雪に埋まってる隙に、一気に下山をかますのだ。


しかしここからが樹林帯前のラスト急降下ポイント。

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下を見れば、笑けるほどの斜度が迫り来る。

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本来は登りで使う予定だったこの地蔵尾根。

きっと登りだったら、文三郎以上に相当打ちのめされていた可能性は高い。

下から登って来る登山者は気の毒なほどヘロヘロ状態。

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ある意味で、我々は作戦勝ちをしたのである。(道を間違えただけ)


やがて地蔵尾根の追撃を振り切り、ついに樹林帯への入口が見えて来た。

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これで勝利を確信した我々。

ここまでお地蔵様の攻撃を受け続けるだけだったが、ついにチャンピオンが本気になる。

ここで日本選手団は一気に攻勢に出たのだ。


レジェンド団長が高らかに「野郎ども、行くぞ!」と言って滑落して行く。

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そしてその後を追うように、ランボーNが「ウへ、ウへ、ウヘヘへ」とニヤケながら追随。

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後続の選手達も次々と滑落して来る。

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ついに炸裂した「サムライシリセードアタック」。

5人のケツを受け止めたお地蔵様の「ぎゃあああ」という断末魔が八ヶ岳に響き渡る。


これにて赤岳三兄弟、最後の男お地蔵様を颯爽と撃破。

まさに日没サスペンデット直前の劇的勝利。

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後はもう余裕のビクトリーロード。

夕日に照らされた美しき樹林ハイクのみ。

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しかしそれでも諦めの悪い赤岳の残党達が時折現れる。

だがもちろんそんな雑魚どもは、再び我々のケツで黙らせればいいだけの事。

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もはやメダリストの我々を誰も止める事は出来ない。

しかし若干シリセードアタックをし過ぎたのか、痔主のレジェンド団長の動きが変な事になっている。

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それでも彼は振り向いて不敵に笑う。

ひょっとしたら、彼のケツは鮮血にまみれて「赤だけ」になっているかもしれない。

そんなチープなオチでいかがだろうか?



やがて長かった戦いが終わる。

ついに我々は選手村に帰還。

時間は、実に下山予定時間から2時間遅れの17時。


選手村では、我々の帰還を祝うアイスクライミングセレモニーが開催中だ。

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見ず知らずの人達からもこのように祝福されて、すっかりご満悦の日本選手団。

勝利の下山記念撮影では、団長が嬉しさのあまり「ピッケルを首に刺す」というイリュージョンまで披露。

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他国の選手からも健闘を称えられ、鳴り止まない拍手と賛辞の嵐。

胸を張って選手村の部屋に引き上げる日本選手団。


やがて彼らが部屋に行くと、なんと部屋の中で今まで一緒に戦っていたはずの「ジョンボーA」が寝ているではないか。

ここで彼がゴーストサムラゴーチに代行登山を依頼していた事が発覚。

これに激怒した低血圧Mちゃんと団長が怒りのリンチだ。

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この己のチーム内で起こった大スキャンダルに、パパラッチKも思わずシャッターを切る。

そしてこれに対してジョンボーAは「名誉毀損で訴えます」と逆ギレ会見。

こうしてあれ程一枚岩だった日本選手団の団結は、脆くも崩れ去った。


しかしここからはご褒美のお時間。

色々あったが、ここは一旦仲直りして食堂にてビールで乾杯。

噂通り、この選手村の飯は実に美味しそうだ。

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そしてここの名物と言えば「ステーキ」であるという事はすでに調査済み。

激しい戦いの後の肉ほど美味いものは無い。

ここまで「とんこつラーメン胃もたれ」と「シャリバテハンガーノック」で苦しんで来たランボーNも、好物の肉に対して鼻息が荒い。


しかし我々の前に現れたのはステーキではなく、まさかの「サンマ」だったのだ。

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これを見て愕然とするシェルパ族の男。

そしてこちらを見て「ワタシ...イチバンニガテナモノ...。ソレハサンマネ。」と哀しそうな目で訴えた。


限界空腹胃もたれ状態で現れた、ガッツリ脂の乗った苦手食材。

完全勝利を確信した男に襲いかかった、赤岳からのまさかのラスト攻撃。


それでもサンマをバイオハザードのようにぐちゃぐちゃにしながら、彼は生きるために必死でサンマに食らいつく。

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彼の長いサバイバル人生の中で、最も死の危険と隣り合わせのサバイバル。

しかし彼は「コノママサンマクッタラ、ワタシヘリデハンソウサレテシマイマス。ミナサンニメイワクカケテシマイマス。」と涙ながらにサンマ登頂を断念。


窮鼠猫を噛む。

赤岳は我々に「最後ッ屁」をかまし、地獄への道連れにランボーNをチョイスしたのだ。


最後の最後で哀しき犠牲者を排出してしまった日本選手団。

しかし彼らは満足げに眠りについた。

なんせ翌日からは「硫黄岳」という名のアイスリンクで、お気楽な「エキシビジョン」が開催されるからだ。


赤岳との激戦の後は、フリースタイルで観客を楽しませるエキシビジョン硫黄岳。

しかしその先に待っていたのは、お気楽を通り越した思いがけない「暗闇急登ハイク」。

そして山頂に仕掛けられていた「まさかの罠」に団長の悲鳴がこだまする。



祭りの舞台は「硫黄岳」へ。


まだまだヤツオリンピックは終わらないのだ。




赤岳編 完


〜ヤツオリンピック・硫黄岳編へ〜 つづく


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ヤツオリンピック・赤岳編3〜赤岳山頂決戦〜

Posted by yukon780 on 06.2014 赤岳/長野 0 comments 0 trackback
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文三郎との激戦を制した日本選手団ご一行。

そのお下劣過ぎた「大急登わんこマゾアタック」で抱えてしまった激しい疲労。

しかし彼らはその歩みを止めない。


彼らが目指すは、この「八ヶ岳連峰で一番高い場所にある表彰台」。

その表彰台とは、もちろん標高2,899mの「赤岳山頂」だ。


文三郎を撃破して稜線に達した彼らは、ついにその赤岳山頂への挑戦権を獲得。

距離にしたら目と鼻の先の山頂への決戦地。

しかしここからはいよいよむき出した岩場も登場する、マゾでマゾを洗う激戦区。


日本国民が祈るようにテレビにかぶりつく。

各選手の地元公民館には続々と親族や仲間達が応援に駆けつける。

にわかに増して来た報道陣の数。


翌日の一面を飾るのは「金メダル!日本選手団!」の見出しか?

それとも惨憺たる結果に終わり「レジェンド団長!土下座!」の見出しになってしまうのか?

はたまた、胃もたれが限界に達して「ランボーN!ついに嘔吐!」の見出しか?

もしくは「低血圧Mちゃん!ニヤリ過ぎて血圧急上昇!」という見出しなのか?

さては「パパラッチK!金メダルよりも金!黒い疑惑発覚!」なんて見出しなのか?

まさかの「ジョンボーA!実は耳が聞こえていた!今までの登山は全てゴーストハイカーの仕業だった!」という驚きの見出しになってしまうのか?


その結果やいかに。

じっくりと振り返って行こう。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


決戦を前に緊張感が高まる日本選手団。

これから始まる戦いに向け、各人がさらに武装を固めて準備に余念がない。

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ここに至るまでの4年間の苦難の日々が頭を駆け巡る。

その4年間の中では、喜びもあったが挫折もあった。

怪我に泣いた者やスランプに陥った者もいただろう。


中にはレジェンド団長やランボーNのように、この4年で子供が生まれて大きくライフスタイルが変わってしまった選手もいる。

赤岳を見上げる二人の脳裏に、夜泣きやオムツ替えやミルク作り、そして嫁によるサディスティックな自宅待機命令の日々が走馬灯のように駆け巡る。

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思わず二人とも、「なぜ嫁は私に優しくないのか?なぜこの赤岳のように厳しいのだろうか?」という弱音に飲み込まれそうになる。

しかしその苦労もすべてこの一戦のため。

一番綺麗な色のメダルを家庭に持ち帰り、嫁の愛を取り戻して自由を勝ち取るのだ。


さあ、行くぞ日本選手団。

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今こそヒーローになるための第一歩を赤岳山頂に向けて刻み付けるのだ。

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こうしてついに赤岳との決勝戦の笛が鳴る。


そしてスタート直後から、早速急登の波に飲み込まれて行く日本選手団。

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やはり文三郎との激戦の傷が癒えていないのか、選手団の足取りは非常に重い。

そしてさすがのシェルパ族の英雄ランボーNも、胃もたれの吐き気+シャリバテという厳しい状況に。

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しかしそれでも彼は愚直に任務をこなし、ザックから衛星電話を取り出してはベースキャンプへの状況報告を欠かさない。


やがてそんな弱り始めている日本選手団に対し、早速岩の露出を開始し始める赤岳さん。

アイゼンでの慣れない岩場歩きに苦戦する日本選手たち。


しかしそこはもちろんランボー・ジョンボー兄弟が、前と後ろから低血圧Mちゃんを「ワタシタチイルカラダイジョブネ。アナタメノマエノキョウギシュウチューネ」と献身的にサポート。

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ここまで日本選手団を決勝まで導いてくれたシェルパブラザーズ。

残念ながら彼らは生粋の日本人ではないが、今となっては我々選手団にとってなくてはならない存在だ。

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これに発奮して頑張る低血圧Mちゃん。

しかし赤岳さんは攻撃の手を緩めない。

この先には彼女の血圧が急降下してしまいそうな大急登が控えていたのだ。

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文三郎もビックリのウハウハ大急登。

やはりそう簡単には表彰台には上がらせてもらえないようだ。

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しかし赤岳さんは知らない。

肉体疲労時の急登補給ほど、我々マゾを奮い立たせるものは無いという事を。

この胃もたれアラフォー男なぞは、笑いをかみ殺すのに必死な様子。

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状況が悲惨で高度感が増すほどに、彼は「ゾックゾクスルワ!」とシェルパの血をたぎらせる。

そして後方から這い上がって来る低血圧Mちゃんもバラクラバでその表情を窺い知る事は出来ないが、恐らくニヤリを通り越して大爆笑している事は間違いない。

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赤岳さんは急登を仕掛ける相手を間違ったのだ。


だが、そこはやはり決勝まで勝ち上がって来た赤岳さん。

今度はそんな我らの覚悟の上を行く「超急登」という力技で押して来たのだ。

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もはやこれはスノークライミングと言った世界。

これにはたまらず、マゾ自慢の日本選手団からも荒い嗚咽声が漏れてしまう厳しい局面。


シェルパ族の弟も、低血圧Mちゃんの足を支えて必死のサポート。

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こうでもしないと、足のリーチが不利なちびマゾ子ちゃんではこの超急登を登る事が出来ない。

僕は団長として、そんな努力の人の必死な姿に修造ばりに声を枯らして大声援を送る。

彼女も後に「ついて行くのに必死で記憶が無い」と語ったほどに疲弊度マックス。

その姿はフラフラだが、その小さな体で一歩一歩確実に登って来る彼女の姿に日本中が感動の嵐だ。

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そしてそんな超急登を乗り越え、暑さからかバラクラバを下げる低血圧Mちゃん。

さすがに限界を通り越して、もはや笑ってなどいないだろう。

ついに彼女の苦悶の表情をカメラにとらえる事が出来るのか?


全世界が注目する中、中継のカメラが彼女の顔にズームイン。

そしてNHKアナウンサーがディオ化して絶叫する。


「ああっと!わ、笑ってるゥゥゥッッッッ!」

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このまさかなスマイルに、献身的なサポートをしていたシェルパ族も後方でズッコケている。

やはりさすがは女性で唯一日本代表マゾに選ばれただけの事はある。

グハグハに打ちのめされるほどに、さらに強く覚醒して行くサイヤ人のような才能を見せつける低血圧Mちゃん。


この感動の光景に奮い立った他の選手達。

他国の選手にあおられながらも、必死で這い上がって来るパパラッチK。

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もはやその姿は大和田常務を彷彿とさせる「土下座」にすら見えて来る急斜面。

その姿を見て、すかさずジョンボーAが「ツイカデ1200ルピーヨコセバタスケテヤルヨ」と交渉スタート。

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もちろん「金で解決できるなら」と言うかと思ったが、そこは自力で這い上がったパパラッチK。

低血圧Mちゃんの姿に感動し、彼も黒い疑惑を払拭しようと改心したようだ。


ジョンボーAの「チッ」という舌打ちが聞こえたが、こうして何とか超急登を突破した日本選手団。

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しかし喜びも束の間。

全力を出し切った我々の前に現れたのは、さらなる大急登タイムだった。

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この時の絶望を、ウォーズマンの心境で例えてみると以下の通り。

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思わず誰もがこの追加大急登に「なにぃ!」と言ってしまったほど。

我々が100万パワーで必死に駆け上がった急登の先にあった、この圧倒的な力の差。


さすがはオリンピック決勝の舞台。

もはやガックリと肩を落として動かなくなってしまった低血圧Mちゃん。

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いよいよリアルに彼女の限界が近い。

そこで僕は団長として禁断の手に打って出る。

僕はシェルパブラザーズの袖の下に、そっと2000ルピーを忍ばせた。


それを受け取ると、シェルパ兄は静かな声で「コレデカゾクラクニナル。ワタシタチ、マスマスカノジョサポートシマース。」と言い、低血圧Mちゃんの後方支援へと回った。

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これにて後方から、ベテランシェルパ族の適切な指示が低血圧Mちゃんに与えられる事に。

2000ルピーに気を良くした弟のジョンボーも、再び彼女の踏み台となって献身的サポート。

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この万全のシェルパ体制で、なんとかまだまだ頑張る低血圧Mちゃん。

しかしこの急登は後半になればなるほど、その変態的斜度を増して行く。

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もう這いつくばって登って行くしか勝利の道はなし。

気がつけばこの身の毛もよだつ高度感。

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高所恐怖症であるレジェンド団長からすると、もはや油田級の失禁は免れない局面。

しかし本日のレジェンド団長は終始クライマーズハイ状態なので、なんとかパンツちょい塗れ程度の被害で済んでいる。


さあ、後少しでこの変態急登との戦いも終わるぞ。

間もなく最終の分岐である稜線に到達だ。

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見上げると、いつのまにか先行しているシェルパ族の英雄が勇壮に佇んでいるのが見える。

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その先に大絶景が広がっていたのか、それとも怒った嫁さんがいたのかランボーNはピクリとも動かない。

それともただ単に吐き気と戦っているだけなのか?


その答えは自分の目で確かめる必要がある。

日本選手団はランボーNを追うように最後の力を振り絞って這い上がる。

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そしてついに、選手団全員が赤岳さんの大急登フェアを打ち負かして分岐に到達。

そしてその先に広がっていたものを見たレジェンド団長。

彼は思わず「うあああっ!」と絶叫。


やはり嫁がいたのか?

さにあらず。

そこには強烈な富士子ちゃんのあられもない姿がどかーん。

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もはや鼻血と前屈みが止まらないレジェンド団長。

そして眼下に広がる大絶景に「なんじゃこりゃあっ」と優作化も止まらない。

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この出会い頭の大絶景感がたまらなすぎる。

変態大急登の果てに突然現れた超絶大絶景。

絶景慣れしていないレジェンド団長は、もう穴という穴からエクトプラズム大放出。

感動のあまり、失禁を通り越した脱糞排泄マシーンと化してピクピクと地べたに転がっている。


ランボーNも「ウへ、ウへ、ウヘヘへ」と妙な笑いが止まらない。

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彼も長らく遊びに行けない日々が続いて、もはやこの手の感動を忘れかけていた絶景セカンドバージン野郎。

この久しぶりな感動と、高度感から来る高揚感も相まって気が触れ始めている。

このまま放っておいたら、窪塚的なアイキャンフライをかましてしまいそうな勢いだ。


そして団長の後から這い上がって来た他の選手も、この突然現れた絶景に大感動。

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ここまで間違った方向でニヤケていた低血圧Mちゃんも、ようやく感動と達成感で会心の笑顔。

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急登がリアルにヘビーだっただけに、その感動もひとしおだろう。

そして黒い疑惑にまみれたこの男も、今はすっかり清らかな気持ちでこの景色を眺めている。

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苦労の末に勝ち取った、この金では買えない絶景にすっかり魅了されているようだ。

そしてジョンボーAも、遥か先にある生まれ故郷のネパール方向に対して熱心に祈りを捧げている。

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恐らく彼ら兄弟の帰りを待つ家族28人分の幸せを祈っているんだろう。


これにて、ほぼメダルを手中に入れたも同然の日本選手団。

この快挙に対し、中継カメラに向かってすっかり浮かれ出してしまった若手選手達。

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前列から「アラレちゃん」「キン肉マン」「ジョジョ立ちの男」という「浮かれ少年ジャンプ」が炸裂だ。


しかしここでレジェンド日本選手団団長が「バカヤロウ!」と喝を入れる。

かつて試合終了間際で、数々のうっちゃり負けを喫して来たレジェンド団長の重い叱責。

誰よりも浮かれた後のしっぺ返しの恐怖を知った男の魂の喝だ。


浮かれたらそこで試合終了だ。

しかしまだ我々の戦いは終わっちゃいない。

ここからは最後の岩との戦い。

まずは伝説のシェルパ族の男が果敢にその岩場に取り付いて行く。

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それにレジェンド団長が追随。

そしてその後を、団長に叱責されて「どうもすいません」と林家三平ポーズで反省する若手選手団もその後を追う。

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これにて完全に隙が無くなった日本選手団。

攻め手を失った赤岳さんは、ただただ彼らの侵攻を黙って見ている事しか出来ない。

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会場は大歓声に包まれる。

日本からやって来た応援団は声を枯らして最後の大声援を送る。

日本の公民館で見守る仲間達も涙ながらに彼らの勇姿をその目に刻み付ける。


やがて最後のハシゴの先で、選手団を牽引して来たランボーNが勝利を確信してグッと親指を立てる。

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そして最後のハシゴを駆け上がり、彼に駆け寄る日本選手団。

電光掲示板の残り試合時間は「3」「2」「1」...とカウントダウンを始め、ついに目の前に「栄光の標識」が。

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高らかに鳴り響く試合終了のホイッスル。

NHKの中継アナウンサーが大絶叫。

「ヤッタ!日本選手団、悲願の金メダル獲得!」

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ついに彼らは歓喜に包まれた。

長く苦しかった4年間とここまでの辛かった道のり。


360度全方向から降り注ぐ温かい拍手。

その拍手を送るのは、かつてこの4年間で戦った多くの山達だ。

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富士山や御嶽山、中央・南そして北アルプスの皆さん。

あなた達との死闘と嫁との死闘があったからこそ、今ここに私はいるのであります。

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感動にうち震えるレジェンド団長。

インタビュアーが「おめでとうございます。今の心境は?」と問えば、「とにかく...青い空が眩しくて...晴れるって素晴らしい事なんですね...」と嗚咽まじりに答える団長。

しかし執拗なインタビュアーが「ここに来るまで随分と登山用品で散財してきたみたいですが、それに関して奥さんに言いたい事があれば是非」と余計な質問をすると、団長はうなだれて「なんも言えねえ...」と名言を放った。


続いてインタビュアーは若い力で金メダルを勝ち取った二人にインタビュー。

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インタビュアーが「低血圧Mさん、何やらご両親には危険な雪山登山なんてしていないと言っているようですが、今中継をご覧になっているご両親に一言。」と言えば、彼女は「お父さん、お母さん。私、ピッケル持ってこんな所でマゾってるよ。そしてニヤリが止まらないの。どうか許して。」と言ってお茶の間の涙を誘う。

そして「パパラッチKさん、今大会中に黒い疑惑が出ましたがやはり今後もこのスタイルで行くんですか?」と質問すれば、彼は「私はお金なぞに興味は無い」と言いながら早くも観客席で若手歌手といちゃつくパリス・ヒルトンを激写。

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これでまたたんまり金を手に入れ、破れたスパッツとシェルパ族のガイド代金が払える。

例え栄光の舞台でも彼はあくまでも仕事熱心だ。


一方、日本に帰化してまでこの栄冠を勝ち取ったシェルパブラザーズの二人。

役目を終えた兄ランボーは、静かにネパール方向を向いて佇んでいる。

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インタビュアーがマイクを向けても、「ウッウッ」という嗚咽しか漏れて来ない。

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シェルパ族の英雄として讃えられた彼だったが、その誇りを捨ててまで家族のために日本人に帰化した苦労人。

これで彼の家族28人はしばらく食う事に困らない事だろう。


そして弟ジョンボーは、重責を果たした安堵感からか喜びを爆発させている。

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やはり彼越しに写真を撮れば、八ヶ岳もたちまちヒマラヤの山並みに見えて来てしまう。

そして彼はインタビュアーに対し、「ワタシタチ ニホンジンナルトキ トテモナヤンダ。アニジャ サムライナロウト ムリシテトンコツラーメンクッテ イ モタレタ。デモアニジャイッタ。ハキソウニナテモ シェルパノホコリワスレナイ。アニジャナイテヨロコンデル。」と。


そして、彼らはここで再び兄弟二人きりで写真が撮りたいとインタビュアーに要求。

それを家族に送るんだと。


そしておもむろにゴーグルを外し記念撮影。

ハイチーズ。

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何やら随分と顔が変わった気がするぞ。

ランボーはどう見ても本人だが、ジョンボーは明らかに顔が違う。

(※これに対し、後にオリンピック委員会が調査に動き出す事になる。結果的にジョンボーかと思われた男は、実はいとこのシェルパ族サムラゴーチであることが判明。何と彼はゴーストハイカーを雇っていた事が発覚して社会問題を巻き起こす事になる。もちろん彼の金メダルは剥奪された。)



しかしこの時は誰もその事に気づいていない。

やがて日本選手団の面々に金メダル替わりの金の擬宝珠が贈呈され、

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ついに彼らは八ヶ岳連峰で一番高い場所にある表彰台、赤岳山頂に立ったのだ。

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歴史的な栄誉。

そして会場には厳かに君が代が流れ出し、我らの目の前に「日の丸」が高々と掲げられたのだ。

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こうして雪山登竜門、赤岳の頂上決戦が美しく終わった。



日本では駅前で号外が配られる。

各選手の所属事務所には、早くも大手企業からのCM出演依頼が殺到。

ランボーNは早くもとんこつカップラーメンの会社と契約し、低血圧Mちゃんはニヤリが買われてガーナチョコレートへの出演が決まった。


しかしである。

家に帰るまでがオリンピック。

まだ彼らには「下山」という戦いが待っている。


ここからは、本来登りで使う予定だった「地蔵尾根」との戦いが待っている。

金擬宝珠を奪われた赤岳さんが、怒って我々を追撃して来る事は容易に想像できる。

生きて選手村に辿り着いてこそ、勝利の祝杯があげられるのだ。


目指すは下山を完遂させての完全勝利。

疲弊した体に鞭打って、更に動き出す日本選手団。


やがては後に「サンマの悲劇」と呼ばれる事件も勃発する。

そしてその事件によって、ある男が死地へと追いやられる事になる。



彼らのオリンピックはまだまだ終わらないのだ。




ヤツオリンピック・赤岳編4へ 〜つづく〜


ヤツオリンピック・赤岳編2〜文三郎尾根の戦い〜

Posted by yukon780 on 03.2014 赤岳/長野 0 comments 0 trackback
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悲願の決戦地「赤岳」。

それは雪山登竜門と呼ばれる憧れのステージ。


その大舞台に今、ついに奴らがその足を踏み入れた。

その奴らとはもちろん、悲願のヤツオリンピック出場権を獲得した「日本マゾ選手団」のご一行の事だ。


この40年に一度の晴れ舞台に悲壮な覚悟で挑む風邪男「レジェンド団長」。

数々のマゾな現場で辛酸をなめ尽くして来た凍結髪ガール「低血圧Mちゃん」。

さらには日本公認従軍パパラッチとして参加を決めた「パパラッチK」。

そしてまさかの帰化シェルパ族だった事が判明した「ランボー・ジョンボー兄弟」。


この素敵な5名の日本選手団。

ここまで長い道のりを経て、やっと「行者小屋オリンピックスタジアム」にて開会式を無事に終了。

そして彼らは開会式直後に、いきなり赤岳との決戦場へと向かって行った。


早くも日本中が注目する、赤岳VS日本選手団の「文三郎尾根の戦い」。


この尾根は栄光への架け橋か?

それとも絶望への駆け足か?


もう誰も彼らの勢いを止める事は出来ない。

ついに金メダルをかけた戦いが始まったのだ。


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感動の開会式を終え、一路決戦地に向けて進路を取る日本選手団ご一行。

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実は早くもここで彼らはやらかしている。

本来の予定では「地蔵尾根から登って文三郎尾根で下山」という予定だった。

しかし彼らはいきなり道を間違えて、本来は下山で使う予定だった「文三郎尾根」に向かっているのだ。


早くもオリンピックの魔物に取り憑かれた日本選手団。

せっかくシェルパブラザーズをガイドに雇ったのに、何と言うガイドミスだ。


僕は団長として、早速兄のランボーNに抗議する。

しかしランボーNはしらばっくれて「金さえ手に入ればこっちのもんだ」と言わんばかりの表情。

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しかしよく見ると様子がおかしい。

どうやら彼は昼に食った「とんこつラーメン」が思いのほか胃腸に重くのしかかり、今にも吐きそうになっているのだ。

こいつは厄介なガイドを雇ってしまったようだぞ。


これにて日本選手団が誇るベテランの二人が、「風邪」と「胃もたれ」という非常に苦しい立ち上がり。

やはりそう簡単にはメダルを穫らせてもらえないようだ。



そんな中、早くも文三郎が仕掛けて来た。

試合開始直後から、いきなりの急登オンザロード。

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本日の文三郎は随分とやる気だ。


これには早くも相手の圧力に屈しそうになるが、しかしここは日本のホーム。

ここで後方から「ニッポン!チャチャチャ!」の大声援。

その声援に反応して、ランボーNが吐き気をこらえながら振り返ると、

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なんとそこには「北アルプス応援団」のみなさんの姿が。

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今まで日本選手団を育ててくれた北アルプスのみなさんが、わざわざ応援に駆けつけてくれたのだ。

いつもなら「北アルプスにいながらも北アルプスの景色が見れない」というレジェンド団長は、そんなズルムケな彼らの姿に大感動。

晴れているって素晴らしい。


これで奮起した日本選手団。

ここはまず冷静に相手の弱点を探りたいところ。

そこでパパラッチKの得意のバズーカレンズで赤岳の弱点を暴く作戦に出た。

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しかしこれがまさに赤岳の罠だった。

赤岳激写に集中するあまり、がら空きになった足下に攻撃を浴びてしまったパパラッチK。

思いっきり己のアイゼンで己のレインウェアをざっくりと切り裂いたのだ。

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相手の罠にはまり、早くもうなだれる切り裂きジャック。

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しかしここで、彼の裏の顔に火がついた。

彼は不敵な笑みを浮かべながら「こんなものは金で解決すれば良いだけの事。金で解決できない物はないのだ。」と突然のヒルズ宣言。

この爽やかすぎる八ヶ岳の森で突如出現した「ブラック・パパラッチ」。

この迫力に、赤岳も他の日本選手団も若干ひるんだ模様。

(後々彼は慌ててこの時の事を「正確には、世の中大事なもの程お金で解決出来ない(しにくい)または得る事が出来ないことが多いので、解決出来るものは全てお金で解決するのがよいと思う。であります。」と弁明して来たが、時すでに遅しである。)


しかしこのブラック・パパラッチKの身を呈した活躍により、相手の弱点を暴いた日本選手団。

この若手が切り開いたチャンスを逃さじとばかりに、果敢に切り込んで行く風邪男と胃もたれ男。

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普段は家庭内で果敢に子供のオムツ替えをこなすこのベテラン勢。

常日頃から育児とサド嫁という大急登と戦う男達。

彼らにとって、この程度の急登なぞ赤子のオムツをひねるくらいちょろい物だ。

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とは言え、まだ「家庭内大急登」の餌食になった事が無い若手三人の動きが鈍い。

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低血圧Mちゃんに至っては、一歩の歩幅が合わなくて大苦戦だ。

これに対し、ランボーNがクラーク博士のように「少年少女よ、この絶景を見るがよい」と指差す先には、

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美しすぎる阿弥陀岳の勇姿と、

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秀麗なる中岳の佇まい。

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そして左手は横岳から硫黄岳に向けての稜線があり、

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後方には北アルプス応援団のみなさん。

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で、再び上に目をやると、お下劣極まりない文三郎の大急登。

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この「絶景とマゾのバランス」が絶妙だ。

これには普段家庭から出る事を許されず、マゾ飢えが著しいベテラン勢二人がたまらないコーフンに包まれている。

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特にレジェンド団長の方は、ここまでの苦難の日々が多過ぎたせいでクライマーズハイに陥っている様子。

もうどこまでもマゾっていけそうなほど全く体が疲れない。

ある種非常に危険な状態だ。


しかし普段の生活から、嫁や育児の急登にさらされていない後方の少年少女達は虫の息。

いよいよ高度感も斜度も増して来て、マゾヒスティックな光景になって来た。

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必死で頑張る低血圧Mちゃんと、それをサポートするシェルパ族の男とヒルズ族の男。

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日本マゾ代表の彼らも、さすがにこのしんどさでは笑顔は出ないか?

しかし後方のパパラッチKが激写したのは、このハイレベルマゾ急登に「ニヤリ」が止まらない日本選手団の勇姿だった。

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その表情からは「我々はまだまだマゾれる」というサムライ魂が見て取れる。

しかしこの団結力を「挑発」ととらえた文三郎。

これでもかとばかりに、さらなる大急登で巻き返しを図って来た。

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横見るとご覧の変態的斜度だ。

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これはジョークなのか、本気なのか?

しかしこの変態的な急登を打ち負かさない限り、メダルへの希望はない。

いよいよここが踏ん張りどころだ。

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しかし悲惨な状況になほどにテンションを上げるランボーNのニヤリが止まらず、あまり悲壮感が漂っていない。

何気にこんな風にニヤリとしているが、この時の彼は喉元までとんこつラーメンを吐きかけている状態。

このベテランのビッグプレーにより、急登の変態度をランボーNの変態度が上回った形に。


これで勢いがついた日本勢。

一気に盛り返して、集団でマゾり上がる。

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もう上から見てると、人間が雪からにょきにょきと生えて来るように見えるほどの急斜面だ。

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普通の女性ならここらで根を上げてもおかしくない局面。

しかし、そこはさすが日本を代表するマゾガール低血圧Mちゃん。

拡大してみると、もちろんその表情は自然と「ニヤリ」が炸裂している。

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この表情を見て、たまらず中継のNHKアナウンサーが「ソチが真央ちゃんならヤツはMちゃんだ!」と絶叫。

これぞ日本中に感動をもたらした「Mちゃんスマイル」。

男性陣とのリーチの差を、持ち前の血圧の低さで必死でカバーする感動的なスケーティング。

現場がマゾればマゾるほど、彼女のノクターンは美しき旋律を奏でるのだ。


そんな低血圧Mちゃんの頑張りの甲斐も有り、ついに文三郎尾根核心部手前の最後の休憩スペースに到達。

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いよいよここからは、文三郎との本格的な決戦だ。

日本選手団が誇る偵察部隊が、あらゆる方向から相手の弱点を暴いて行く。

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そこに映し出されたのは、これから登って行く文三郎の姿。

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すでに他の国の選手団が取り付いているが、その姿は地獄へと彷徨う亡者にしか見えない。

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我々もこの先、あの亡者達と同じように文三郎に飲み込まれる運命なのか。

そしてさらに上部を見上げると、吐いてしまいそうなほどの岩の城「赤岳」の禍々しい姿。

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まさにここから先は、ヘルメットが大活躍の岩のステージだ。

転んで頭を打ったら、たちまち頭がカチ割れてしまうぞ。


しかしこの時点で何やらレジェンド団長の様子がおかしい。

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実は彼は、後頭部が「絶賛激痛中」なのだ。


彼のヘルメットはあくまでも「カヌー用」の間に合わせヘルメット。

通常の頭部でジャストフィットなこのヘルメットなのに、ニット帽とバラクラバで厚みを増してのキュンキュン状態。

そんな状態でここまで登って来たのがたたり、ここに来てヘルメットの圧迫によって激痛が走り始めたのだ。


やがてレジェンド団長は、「もうダメだ。これ以上ヘルメットしてたら普通に頭が割れてしまう。」と言ってヘルメットを脱いだ。

「いよいよこれからがヘルメットの出番だ」と言った時点での、まさかのノーヘル宣言炸裂。


結果的に彼がヘルメットを持って来たのは、あの「三億円事件写真」を撮るためで終わってしまったという本末転倒ぶり。

そして無駄に頭痛を巻き起こしただけという仕込み芸。

これが彼がいつまでもレジェンドと言われる所以である。


一方で、そんな激痛と後悔にまみれる風邪男にそっぽを向いて阿弥陀岳に夢中のパパラッチK。

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さてはお忍びでオリンピック観戦に来たブラピ夫妻の激撮に成功したのか?

例え舞台がオリンピックだろうと、彼はパパラッチとしての仕事をおろそかにしない。

ここでしっかりと稼いで、破れたスパッツを買わねばならんのだ。


さあ、休憩はここまでだ。

いよいよ文三郎との最後の戦いに出発だ。

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おや?

アホみたいに陽気なテンションのシェルパ族とヒルズ族の前で、低血圧Mちゃんがうつむいてしまっているぞ。

さすがにそろそろ足に来てしまったのか?

しかし拡大してみると、そこにはひたすら己のマゾと向き合ってニヤつくMちゃんスマイルだ。

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再びNHKアナウンサーも「魔女っ子メグちゃんもビックリのマゾッ子Mちゃんだ!」とコーフン気味にシャウトする。

自覚症状がないのか、現場が厳しくなればなるほど彼女の笑顔は弾けまくる。

そしてそんな彼女をさらに喜ばせるのが、この「雪に埋もれた階段からの大急登」だ。

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たまんねえ。

一歩一歩の体力のえぐりっぷりが素晴らしい。

そしてこの大急登をやっと乗り越えたと思って上を見ると、

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さらなる大急登が。

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これにはさすがの低血圧Mちゃんも「あちゃー」といった表情で笑顔が消える。

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そしてここがチャンスとばかりに畳み掛けて来る文三郎。

必殺技「お下劣急登わんこマゾアタック」で、一気に我々の息の根を止めに来たのだ。

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もはやこれまでか?

しかし、このようなお下劣な現場ほど輝きを放つ男達がいる。

それがレジェンド団長とランボーNの、アラフォー変態ベテランマゾ野郎のお二人だ。

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「風邪なぞは山で治すものである」を座右の銘にしているレジェンド団長は、風邪を悪化させるどころかどんどん元気になっていく。

家だと色んなストレスで一向に風邪が治らないのに、実に不思議な現象だ。

そして「晴れ」「絶景」「マゾり放題である状況」に対し、わき上がって来る感情が制御できずにニヤリが止まらない。

もうすれ違う登山者全員とハイタッチ&ハグをかましてしまいそうなほど、かつて無いハイテンションになっている。


そしてランボーNは変態急登を見つける度にこのビッグスマイル。

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とても胃もたれで吐き気と戦っているとは思えないほどの笑顔。


共に家庭内で育児にまみれ、嫁に怯えて生きている二人の「全開解放」の姿。

野に解き放たれた飢えた虎たち。

なんだか彼らが浮かれれば浮かれるほど、逆に不憫に感じてしまうのは私だけだろうか?


そんなベテラン勢の活躍で、文三郎の追い込みを振り払った日本選手団。

その逞しき姿に、日本中の感動が止まらない。

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チームの結束力はさらに高まり、開会式でもめたシェルパ族の男との距離も縮まった模様。

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ジョンボーは「ダカラワタシタチマンゾクサセルイッタ。アニジャモヨロコンデル。ダカラハヤク3800ルピーヨコセ。」と言い、パパラッチKも「分かった。金で解決できるものは金で解決しよう」と交渉成立だ。


さあ、これで文三郎がひるんだぞ。

もう少しで稜線に到達して、この長かった大急登の戦いが終わる。

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観客達の歓声が大きくなって行く。

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アナウンサーも絶叫が止まらない。

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やがて日本中の夢を乗せて、

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稜線に到達し、

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赤岳に向けての「文三郎尾根」の初戦を突破だ。


そしてそんな苦難の道のりの果て、我々の眼前には絶景が広がる。

権現岳越しに、南アルプスの盟主北岳さんのお姿がご登場だ。

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そして我々の隣には、阿弥陀岳の聖火台が大迫力で鎮座する。

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この迫力に対し、パパラッチK(右下)が腰を抜かしているほどだ。

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団長に至っては、もう失禁が止まらずに立ち上がる事も出来ない様子。

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しかしその顔はかつて無い笑顔で満たされている。

今までは頭の中で想像する事しか出来なかった絶景の世界。

恐らく彼のゴーグルの中は涙の海になっていたはずだ。


しかしここはあくまでも「初戦突破」。

まだここで失禁に浸っている場合ではない。


ここからはいよいよ本戦「赤岳山頂の戦い」の始まりだ。

見上げれば、荒々しいまでの岩の牙城がそびえ立つ。

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ついに岩と氷が入り乱れる本格雪山の世界へ。

ピッケルを持つ手に気合いがみなぎる。


さあ、マゾがうごめく決勝の舞台へ。

金メダルという名の大絶景の世界へ。

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日本の心意気とマゾ色吐息。

岩と氷と高度感。

山頂まであとわずか。


日本選手団の本気の戦いは、ここから始まるのだ。



ヤツオリンピック・赤岳編3へ 〜つづく〜



ヤツオリンピック・赤岳編1〜レジェンド団長の挑戦〜

Posted by yukon780 on 28.2014 赤岳/長野 0 comments 0 trackback
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ソチオリンピックが終わった。


多くの感動を与えてくれた選手達。

彼らは4年に一度のこのほんのわずかな一瞬の為、その長く苦しい修行の日々を乗り越えて来たという。

その輝かしい「一瞬の祭り」の為に。


そしてそのソチオリンピック閉会式直前。

この日本で、もう一つのオリンピックが開催されていた事をご存知だろうか?

それこそが、八ヶ岳連峰で行われた「ヤツオリンピック」である。


この祭りに出場するため、4年間血の滲むような修行をして来た一人の選手がいる。

登山歴4年目の彼は、これまで常に悲惨な登山修行にその身を置いて来た。


雨に打たれ、暴風に晒され、泥にまみれ、仲間に裏切られ、嫁に罵られ....


それでも彼は負けなかった。

景色が見れないと分かっていながらも、彼は黙々と山を登った。

トレーナーのモクモクさんと二人三脚で。


何度も心が折れかけた。

家族からもそっぽを向かれる事もあった。

あまりに報われないその日々に、引退すら脳裏によぎる事もあった。


しかしそんな苦悩の日々の末ついに彼はマゾ日本代表に選出。

そして憧れ続けたヤツオリンピックへの切符を手に入れたのだ。


だがその代償は相変わらず迷惑なものだった。

彼が「八ヶ岳に行く」と言ってしまった事により、八ヶ岳を含む関東甲信越地方が「記録的な大雪」に見舞われてしまったのだ。

彼の能力は、もはや「企画しただけ」で現地に大混乱の悪天候をもたらすまでに成長していたのだ。


その大雪のせいで、本来2月上旬に開催予定だったヤツオリンピックは延期された。

もちろんこの選手はそんな事実にもめげる事なく、豪雪の恵那山で修行をしながらオリンピックの延期開催を待ちに待った。(参考記事:絶望雪中おマゾ行軍〜恵那山豪雪道場〜


そしてついにその時がやって来た。

のちに、厳冬期の八ヶ岳では「5年に一度の好天」と言われた土日がやって来たのだ。

これぞこの選手が4年間苦汁をなめ続けて得た「一瞬の輝き」。

彼はこの土日の為に今まで苦行して来たと言っても過言ではない。

八ヶ岳にとっては5年に一度だろうが、彼にとってこれは一生に一度の奇跡。

恐らくこの選手が生きている間の「最後の大好天」となる事は間違いない。


男はアツい想いを胸に秘め、ヤツオリンピックの会場に向かう。

戦いのステージは、初の八ヶ岳にしていきなりの「厳冬期・赤岳」。

まさに「雪山登山の登竜門」と言われるこの赤岳で、ついに男は竜となるのだ。

そして光り輝くメダルを手に入れ、やがては「レジェンド」と呼ばれる男になるのだ。


それでは2日間に渡って繰り広げられた「赤岳&硫黄岳」のヤツオリンピック。

歓喜にまみれたこの選手の戦いを、じっくりと振り返って行こう。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


深夜2時。

オリンピック会場に向かう為、共に戦う選手団のメンバーが岐阜に集結。

その時、のちにレジェンドと呼ばれる男はなぜか「マスク」をしていた。


人一倍大舞台に弱いレジェンドは、なんとこの大事な日に照準を合わせて「風邪」を引いていたというまさか。

咳は止まらず、若干の寒気とともに体のだるさが素晴らしい。

心配する選手団のメンバー達に対し、彼はカッコ良く「このマスクはオシャレである」と見事な強がり。

5年に一度の好天予報の土日にしっかりと体調を崩すあたりが、彼がレジェンドと呼ばれる所以。

レジェンドの調整は今回も美しく決まったようだ。


やがて日本代表マゾ選手団は、東京から来た選手と合流して赤岳山荘駐車場へ移動。

しかしその道のりはいきなりのハード豪雪ロード。

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実はつい先日まで除雪作業が難航しており、やっと開通したばかりの道。

4WDスタッドレスのエクストレイルでも、ベタ踏みでやっとノロノロ進んで行くような重い雪。

選手団の中に「またしても現地にすら辿り着けないのか?」という不安がよぎる。


天気が好天予報だと、レジェンドの思考回路は「何か悪い事が起きるはずだ」というネガティブ思考に支配される。

結局彼は晴れたら晴れたで落ち着く事は許されないのだ。


まだ車内なのに「ハァハァ」と息をきらせながら、集中しまくった運転でなんとか駐車場まで到達。

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正直、この時点で「駐車場到達記念撮影」がしたかったほどの達成感だった。


しかしまだ油断する事なく、気を引き締める日本マゾ選手団のレジェンド団長。

今まで日の当たる世界ばかりで浮かれて来た若手に対し、「浮かれた時こそマゾり時だ」としっかりと指導する事を忘れない。

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この4年間、浮かれる度に地獄へ突き落とされて来た団長の言葉は重い。

晴れ舞台でばかり生きて来たジョンボーAも、真剣な表情でこのベテラン悪天候ジャンパーの話に耳を傾ける。


しかしそのアドバイスも空しく、彼は早くも会場の雰囲気に飲み込まれた。

言ってるそばから浮かれてしまったのか、出発記念写真の時点で雪に埋もれてマゾり出す。

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勢いでパパラッチKまで巻き添えを食って抜け出せなくなっている。

ただ八ヶ岳の看板の前で記念撮影するだけなのに、早くも奴らの祭りが止まらない。


とりあえず、改めて看板から離れて記念撮影。

これが今回のヤツオリンピックに派遣された「日本代表マゾ選手団」のメンバーである。

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前列4名はお馴染みのチーム・マサカズ雪山部のメンバーで、ジョンボーA・低血圧Mちゃん・パパラッチK・レジェンド団長の4名。

そしてその後方で、するどい視線を送る黒服の男。

彫りが深くて濃い顔なので、中東の国の選手が紛れ込んでいるように見えるがさにあらず。

実は彼は東京から来たれっきとした日本代表マゾ選手。

その名も「ランボーN」という名の、サバイバル男なのである。

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彼は幼少期に「ランボー怒りのアフガン」に出会った事により、強烈なマゾ人生をスタートさせた男。

ランボーに憧れるあまり、彼は「サバイバル」の世界にどっぷりと傾倒。

中学生の頃には一人で富士山麓を徘徊し、野宿と岩登りを繰り返す。

別に襲って来る敵がいるわけじゃないのに、侵入者に対する罠まで作ってしまったという徹底ぶりだ。


やがてその止まらないサバイバル精神のまま大人になり、クライミング・ケービング・カヤック・パックラフト・SUPボード・パラグライダー・パルクール等々に手を出す「末期マゾ状態」に。

彼は現場が危険な香りに包まれていればいる程に「コーフンが止まりません」と言ってニヤリとする。

まさに日本選手団が満を持して発掘して来た次世代マゾスター。

「サバイバルマゾ」という新分野を開拓した、関東が誇る変態である。


しかし何気にレジェンド団長と同い年のランボーN。

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そして団長と同じように二人の男の子のパパであり、めっきり家から出られずに悶々としている選手。

さらに共通点として、S嫁さんの強烈な氷結ブロックを突破できずに家庭内に監禁されてしまったという哀しきランボー。


そんな自由を奪われた囚われのランボーだったが、この度ここのヤツオリンピック出場権を獲得してやっと野に解き放たれたのだ。

なので久しぶりのこのサバイバルな現場に対し、彼は「外だ!森だ!雪だ!」とコーフンがおさまらない様子。

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ついに解放された苦労人のこの選手。

もちろん彼もメダル候補として大きな期待が寄せられている。


そんな頼りになるランボーNを選手団に迎えた一行は、一路豪雪の道を突き進んで行く。

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正直猛烈なラッセルが予想されてワカンやスノーシューを持って来たが、物好きな先行ラッセル野郎たちのおかげでトレースがしっかり付いている。

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これなら何とかスムーズに選手村(赤岳鉱泉)に到着し、開会式の会場(行者小屋)に到達できそうだ。


しかしそこはやはり厳冬期八ヶ岳。

なんと低血圧Mちゃんの髪の毛が凍り始めたではないか。

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ついに彼女の冷え性が髪の毛にまで達してしまったのか?

もはや触るだけで髪の毛がバリバリと落ちて、一気にショートカットになってしまいそうな勢いだ。


実はまだ始まったばかりなのに気温は-15℃以下。

みるみるヒゲやまつ毛が凍り始める。

まるで集団で老人ホームから抜け出して来たみたいに皆の毛は白くなって行く。

選手団の中に「このペースで赤岳山頂まで行ったらどうなっちゃうんだ?全員が凍ってしまって低血圧Mちゃんで釘が打ててしまうんじゃないか?」という不安が蔓延。


しかし状況が厳しくなればなるほど、ランボーNの血色が良くなってニヤリが止まらない。

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かつてブリザードの谷川岳でビバーク経験のある彼としては、今は常夏の戦場に乗り込んだくらいの気分なんだろう。

それとも単に家庭内束縛から解き放たれた開放感からなのか。

同じくサド嫁に管理・飼育されているレジェンド団長は、ランボーNがニヤリとする気持ちが痛いほど分かった。


その後も延々と延々と、ひたすら選手村を目指す日本選手団。

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しかし行けども行けども中々辿り着かない選手村。


そんな中。

前方の森の中にただならぬ気配が。

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あの迫力あるシルエット。

「さては嫁か?」と戦慄が走るレジェンド団長とランボーN。

まさかこんな所まで追って来て、「オラ、遊んどらんでさっさと子供のオムツ換えろや」とでも言いに来たのか?


さにあらず。

ついに我々の目の前に、選手村名物「アイスキャンディー」が現れたのだ。

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まるで嫁の心の中をビジュアル化したかのようなこの大迫力。

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ここは赤岳鉱泉が誇るアイスクライミング用の人工氷壁。

我々選手団は、ついに憧れ続けた選手村に辿り着いたのだ。

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そしてその隣にあるのが、赤岳鉱泉という名の選手宿泊施設。

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今回のオリンピックは、この選手村を起点に「赤岳」と「硫黄岳」という二つの種目に挑むのだ。


もちろん懐から大人のフルパワーを見せつけて、快適な個室をキープ。

ここで赤岳決戦前の最後の晩餐だ。

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実はこの時、ランボーNがひっそりと仕込みマゾを完了させていた。

実は彼はサバイバル野郎のくせに、人一倍胃腸がデリケートな男。

なぜか普段は食べないとんこつラーメンを「あえて」チョイスし、見事にこの時点から腹痛と吐き気に苦しむ事になる。

そんな彼の姿からは「快適な時こそサバイバルな状況は己で作り出すものなのだ」という教訓が見て取れた。


その同世代マゾの仕込み芸に感動したレジェンド団長。

ついに赤岳戦に向けた戦闘モードへ。

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しかし何かがおかしい。

どう見ても「これから赤岳を落としに行きます」と言うより、「これから三億円を強奪しに行きます」と言った状況に。

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このままでは事件から46年の時を経て、ついに赤岳鉱泉にてレジェンドが捕縛されてしまう。


しかし我々が奪うのは三億円ではなく、あくまでも「ロマン」である。

お金では買えないものを奪うための戦いがここから始まるのだ。

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さあ、開会式の会場・行者小屋に向けて出発だ。

レジェンド団長も気持ちが高まり、今にも凶悪犯罪を起こしそうな顔で悲壮な覚悟を見せつける。

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実は彼はこの時点で不安で一杯なのだ。

人一倍高所恐怖症の彼は、この先に待ち受ける赤岳のお下劣な高度感に対して早くも心を折られているのだ。


しかし外に出れば、すっかり日が昇って最高の天気。

晴れ慣れしてないレジェンド団長は今にも日光で粉々になってしまうそうだ。

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そして遥か先に見える先っちょが、目指すべき赤岳。

いよいよ高まって来た戦闘モード。


行者小屋の開会式会場目指して出発。

気持ちが高ぶって胃散まで高ぶってしまったのか、早くもランボーNが「うぷっ」という表情に。

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もうすっかり油物が受け入れられなくなったアラフォーサバイバル男。

改めて、何故彼はとんこつラーメンを持って来てしまったんだろうか?


そしてここから先の道は、前日まで「まだ誰も踏み入れていないノートレース状態」と言う情報が入っていて不安だったルート。

しかしこの日の先行ラッセル野郎達のおかげで、見事なトレースが刻まれている。

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日本選手団のお家芸「ラッセル泥棒」が見事に決まった。

これにて難なく木漏れ日の中を快適に突き進む選手団。

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やがて樹林帯を抜けて、開けた場所に到達。

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そしてついにその姿を現した、赤岳から横岳への美しすぎる稜線。

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これにはかつて晴れ男で、団長に出会ってから転がり落ちるように悪天候男に身をやつしたパパラッチKも「ああ、来てよかったなあ」とボソリと呟く。

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しかし彼がこのような浮かれた言葉を言った後は必ず悲劇が起こる。

前回の恵那山も「雪山って楽しいなあ」と呟いた直後に、トレッキングポールをボッキリ折っている。

もちろん今回も、彼はこの直後にアイゼンの爪でスパッツをざっくり切り裂いてうなだれた事は言うまでもない。

まだ開会式前なのに浮かれてはいけないのだ。


やがて再び樹林帯をしばらくハイクアップして行くと、

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なにやら前方の方から入場行進のテーマソングが聞こえて来た。

そう、ついに我々は開会式の会場に辿り着いたのだ。


八ヶ岳に「JAPAN!」というアナウンスが鳴り響く。

それを合図に樹林帯を抜け、会場に入場してきた日本選手団。

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そして入場するなり我々の目に飛び込んで来たもの。

それはあまりにも美しすぎる、「阿弥陀ヶ岳」の聖火台だ。

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素晴らしい。

そんな美しき聖火台を見ながら、会場の観客に手を振りつつ入場して行く日本選手団。

旗手を務めるレジェンド団長も胸を張って実に誇らしげ。

そしてふと左手を見てみる。

するとそこには、本日の決戦場「赤岳」が迫力たっぷりにズドーン。

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ついに現れた岩の城・赤岳。

オリンピックに相応しいその荒々しい姿と、変態的な絶壁急登っぷり。

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もはや団長のパンツは武者震いでビショ濡れだ。


そして眼前に広がる「赤岳」「中岳」「阿弥陀ヶ岳」の稜線を堪能しながらの入場行進。

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何と言う素敵すぎるスタジアムだろうか。

ただ開会式本番までに間に合わなかったのか、会場の小屋はまだ思いっきり雪の中でまだ必死の除雪作業が続いている。

しかし小屋前には、すでに多くの他国の選手達が入場済み。

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日本選手団も、負けじと会場入りを完了。

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いよいよ緊張感が高まって来た行者オリンピックスタジアム。

会場からは割れんばかりの拍手が降り注ぎ、スタジアムは興奮のるつぼに。

グランドレベルから会場をぐるっと見回すと、好天も手伝ってもう感動が止まらない。

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この世にこんな美しい世界が存在していたのか。

この選手なぞは、もうこの時点で涙が止まらない様子。

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嗚咽まじりに泣き崩れるレジェンド団長。

無理も無い。

彼のここまでの4年間に及ぶ苦行登山の日々。

その積み重ねによって、やっと許された「晴れの舞台」。

もう何も心配する事なく、純粋に山を楽しんで良い時が来たのだ。

人並みの幸せを噛み締めても良い場面がやって来たのだ。

もうモクモクさんの影に怯える必要はないのだ。



そしてこの時点で、何やら低血圧Mちゃんの背後の男達に落ち着きが無くなって来た。

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彼らは申し訳なさそうに言った。

「ジツハ、ワタシタチ、日本人ジャナイノネ。」と。

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なんとこの二人は「シェルパ族」だったと言う事がここで判明。

今回のオリンピックに合わせて、兄弟で日本に帰化した事をカミングアウトだ。


確かにこの二人越しに雪山を見てみると、何やらチョモランマのベースキャンプにでもいる気がして来たぞ。

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ついに姿を現したランボー・ジョンボーの「シェルパブラザース」。

その表情からは「ワタシタチガ、アカダケサンチョウマデサポートシマース。」と言っているように見える。

一体いくらふんだくるつもりなのか?


僕は慌てて「我々はシェルパ族を雇った覚えは無い」と言ってサポートを断った。

すると弟のジョンボーが「シャチョサン、ソンナツレナイコトイワナイデ」と言って、おもむろに火照った表情で服を脱ぎ始めた。

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そして流し目で、「ワタシ、イロンナサポートデキマス。マンゾクサセマース。」と言って来たのだ。

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この突然目の前で繰り広げられたシェルパの奇行に、低血圧Mちゃんはただただ呆然と立ち尽くす。

しかし彼の背中から出て来たのは、なんとハイドレーションザックだった。

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なるほど、これなら体温で水が凍る事なく補給出来ると言う事が言いたかったようだ。

彼のジェスチャーを見る限り「こうして水をチュウチュウできるのね」と言う事を伝えたいようだ。

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まさか日本選手団に帰化したシェルパ族が紛れ込んでいたとは思いもしなかったが、彼らの必死な思いは伝わったから連れて行く事にしよう。


こうして我々は改めてシェルパブラザースを雇い、いざ赤岳決戦に向けて出発。

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弟ジョンボーのファインプレーでガイドを勝ち取り、兄ランボーもホクホク顏。

この調子の良い兄弟に対し、低血圧Mちゃんは呆れて思わず「ろくでなしブルースポーズ」だ。

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さあ、茶番はここまでだ。

いよいよここからはメダルをかけた本番。

ついに憧れ続けた「厳冬期・赤岳」への戦いが始まる。

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日本を代表するマゾ選手団。

ついに彼らはその一歩を赤岳に向けて踏み出したのだ。

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この先にあるのは絶景か絶望か。

金メダルをかけた「赤岳・文三郎尾根の戦い」。


日本中が固唾を飲んで注目するこの一戦。


いよいよ彼らの4年越しの思いが爆発する。




ヤツオリンピック・赤岳編2へ 〜つづく〜



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