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嘘つき父さんと幻の悪魔将軍〜国防総省本庁舎の嘆き〜

Posted by yukon780 on 19.2016 鳩吹山/愛知 0 comments 0 trackback
hatobuki 2


三連休。

もちろん僕は監督(嫁)によって、お留守番三連投が命じられた。


全盛期の浅尾拓也のように、毎試合のように連休には連続お留守番登板指令。

嫁が祝日とかも休みの無いブラック企業勤めのため、連休時はそのあおりを受けまくる。

中継ぎピッチャーにHP(ホールドポイント)がつくように、留守番お父さんにも何かポイントがつかないものだろうか?

しかもかつて大エース権藤博が「権藤・権藤・雨・権藤」と呼ばれたように、僕がお留守番登板をすると「快晴・快晴・また快晴」という三連休天気予報になるからたまらない。

そんな三連休、ひたすら家で子供と共にトミカ・プラレールに興じねばならぬ切なさよ...。


いつものように子連れで遊びにいけば文句は言われないが、なんせこの時期(冬)は子供を連れ回すと過剰な心配性の嫁やお義父さんが面倒なのだ。

「風邪を引いたらどうするんだ」とか「まだ水疱瘡治ったばかりなのに」とか「ウイルスが...」とか「PM2.5が...」とか「乾燥肌が...」etc...

まあ、かと言って夏は夏で「熱中症が...」「サルモネラ菌が...」「殺人ダニが...」などといちいちめんどくさい。

はっきり言って鬱陶しい。

子供は汚いもん触って真っ黒になって血だらけになって遊んでナンボの生き物だ。

心配性なんてクソ食らえ。


なーんて事が言えない僕は、おとなしく家庭内プラレールに没してお留守番。

でも当然気づいた時にはいつものように軽発狂。


三連休の2日目の朝。

ワッと叫んで、ウッと気を失い、ハッと目覚めた時。

僕らはいつの間にか登山口に立っていた。

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何も家にいることばかりが安全なお留守番ではない。

家だってハウスダストもあれば、突然頭上に隕石が落ちて来ないとも言えないではないか。


この日は嫁が名古屋でエステ&お買物三昧の日。

どうか目一杯楽しんできて欲しい。

てことで面倒なことを言われない隙に、僕はここにお留守番しに来てしまったのだ。

肝心の子供たちのテンションが低めなのが気になるけど...。


しかし人生とはプラレールのように決まったレールを敷かれて歩いていくものじゃない。

時にはこのように、無理矢理父の個人的欲望を満たすために連れ出されてしまう時だってある。

ここは割り切って、この「鳩吹山」をしっかりお留守番しようではないか。


ってことで今回も平和親子登山。

1月2月のアイスクライミングに行きやすくなるための、ホールドポイント荒稼ぎ強化月間。

野郎3人の静かなるお留守番の模様をサクッと振り返っていこう。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


鳩吹山の登山口に向かう道。

そこで確認されたのは、子供とは思えないローテンションのりんたろくん。

これから楽しい楽しい登山が始まるだなんて微塵も予感させないやる気の無さである。

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彼としては家でヌクヌクと携帯ゲーム(キン肉マンマッスルショット)がしたかったようだが、6歳にして社会の(親の)厳しさを痛感しているようだ。


思えばこの鳩吹山は今回で二回目。

前回の時はりんたろくんもまだ2歳で、何も知らない無垢な子供だった↓。

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なぜか担いでいるのがアゴ割れMだったりするが、この時はまだ何の疑問も持たずに父の放浪に付き合ってもらっていたな。


しかし今では、登山口に着く頃にはもはや顔も上げられないほどのグッタリさ。

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全身から登山に対する「めんどくささ」が溢れ出んばかりである。


そしてスタートしてわずか5分。

早くもりんたろくんが「腹へって死にそうなのよ。休憩しようよ。」と訴える。

ついさっき父がマックに寄って贈賄ハッピーセットを買ってやったばかりだと言うのに、早くも休憩おにぎりタイム。

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景色もクソも無い、なんとも味気ない登山道の脇でのまさかな早漏ランチだ。

そしてこの時の、元気なこーたろくんと対照的に、おにぎりを食う時のりんたろくんの生気の無い顔と言ったらどうだ。

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ここまで目から希望を失った表情の子供を見た事がない。

そんなに登山がイヤのか?

しかし父はこの絶望顔を過去に一度見た事があるぞ。

おにぎりじゃなくてうどんだったけど...。

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受け継がれる意思。

きっとなんだかんだ言いながら、彼も33年後には山に登って同じ表情で吐いて喜んでいるはずだ。


とりあえず僕は死んだ目をした少年に対して、「山頂に行ったらキン肉マンマッスルショットのガチャをやらせてやる」と約束して生気を取り戻させる。

ついでに「山頂でガチャやったら、念願のレア悪魔将軍が手に入る確率が高まるぞ」と小粋なウソをかます。

ゲーム内のガチャをやる度にザコキャラしか当たらない彼は、「ほんとに?地獄の断頭台じゃなくて地獄の九所封じの方の悪魔将軍だよ!」とやる気を出した。

私は子供に対して「ウソは良くないぞ」と言う資格ゼロのクソ野郎である。


こうして無事にやる気を出したりんたろくん。

6歳にして40以上の山に登った(登らされた)兄として、弟のこーたろくんに「足元危ないから気をつけて」とばかりに優しく寄り添う。

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しかしその直後に、激しく転倒する男。

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弟の股間に捕まってもがく姿に、兄の威厳が溢れかえっているね。


かと思えば、二つに分かれる道に遭遇すると、山のベテランのりんたろくんが再び動く。

左に行くべきか右に行くべきか。

そんな時彼は地図にも父にも頼らず、「トレッキングポールが倒れた方に行く」というシャーマン的な方法を選ぶのだ。

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しかしこのポールはなぜか毎回逆方向に倒れるので、彼一人で山に行ったらイチローの打率を上回る遭難率を叩き出すだろう。

しかも分岐点じゃない所でも突然この儀式が行われ、何度か崖方向に進まされそうになる事もあるから恐ろしい。


そして時折道の途中で座り込んでは、「ア〜ア〜 ベルリンに〜赤い雨が降る〜。ハーイル ブロッケン ブロッケン」とブロッケンJr.のテーマソングを歌い出す。

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こうなると彼は完全に自分の世界に入り込み、ここが山だという事を忘れ空想の中で遊び出す。

ある意味クライマーズハイ状態なので、こうなれば結構彼は無意識に山頂に向かって歩いていくからしめたものだ。


一方で、まだまだ無垢なこーたろくんは終始ゴキゲン。

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最初の金華山から自力で歩かされてるだけあって、その足取りはしっかりしている。

だが二回目以降の登山で、「父に担がれる事の楽さ」に味を占めてしまったのか。

自力登頂なんかになんのこだわりもない彼は、即座にダッコ要求だ。

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それでもりんたろくんが2歳だった頃の事を思えば、結構根気よく途中まで登って来る。

りんたろくんが2歳の頃は、大抵登山口前から「ダッコダッコ」の連呼だった。

それを思えば将来有望なアウトドアマンである。


しかしキン肉トランス状態になったりんたろくんも負けてはいない。

結構な急登を登って景色の良い尾根道にまで到達。

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そして道で拾った、彼曰く「アノアロの杖」をトレッキングポールに取付けてパワーアップ。

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彼は彼なりに、この望んではいない登山を楽しんでいるようだ。


こうなったらお父さんも黙ってられない。

君たち兄弟にお父さんの偉大な力を見せてやろう。

頭上を見てごらん。

快晴予報だったのに、とってもグレーだろ?

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そしてなんだか寒風が吹きさらして来たね。

だうだ?山って楽しいだろ?


そんな寒々しい登山が続き、しばらく歯を食いしばって進んでいく。

やがてなんとか山頂に到達して笑顔の3人。

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まあ、実際笑ってるのはお父さんだけだけどね。


りんたろくんにとっては山頂なんてどうでもいい。

彼の頭の中は「ガチャでレア悪魔将軍をゲットすること」その一点。

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「山頂ではレア超人の獲得率が上がる」という父のウソを信じてここまでがんばって来た男。

彼は「お願い!キン肉アタルでも良いから★6個の超人出て!」と祈るようにガチャボタンを押す。

すると出て来たのはこいつ。

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IMGP3352 のコピー

ペ...ペンタゴン...。


ここに来て全く使えない★4つの超ザコキャラを引いてしまったりんたろくん。

陽気にはしゃぐこーたろくんをよそに、しばしその場で画面を見つめて固まってしまっているではないか。

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ウソをついた張本人の僕は、「どうやらちょっと標高が足りなかったみたいだな。300m程度のお山だとペンタゴンが精一杯みたいだね。だから今度は富士山の頂上でガチャろうね」と、ウソを新たな陰謀で塗りつぶしていく。

実に酷いお父さんである。


ちなみにペンタゴンが出る事は、オープング写真とサブタイトルでヒントがありました。

わかったでしょうか?


そんなこんなで、失意ですっかり目が開けられなくなったりんたろくんと東屋に移動して本日二度目のメシタイム。

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へこむ兄をよそに終始ゴキゲンなこーたろくんは、アメリカの徴兵ポスターのようなアイウォンチューポーズ。

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というか嫁に似たその目でそれやられると、なんだか怒られてる気分になるからやめて...。


とりあえず体力が有り余ってるようだから、下山は担がずしっかり歩かせます。

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一方でまだ「ペンタゴンショック」を引きずってる男は、相棒のブロッケンJr.と戯れ出して立ち直りの気配を見せないまま。

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去年のクリスマスの日に、朝起きたら靴下の中に念願だったこのブロッケンJr.が入ってて驚いたよね。

サンタさんも「もうブロッケンJr.のフィギュアなんてまともに売ってないからすげえ高かったよ...」と泣きそうになってたやつだね。


しかたない。

お父さんとしてもウソをついてペンタゴンショックを与えた責任がある。

そこで久しぶりにりんたろくんを背負って下山する事に。

するとやっとこさテンションが上がって(苦しい登山から解放されて)、ご覧の喜び顔。

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そして見事な「してやったり顔」に。

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そもそも3歳までが使用限度のこのベビーキャリアに、6歳児が乗ってる時点で異様だ。

まあご機嫌が直ってミスター・カーメンのテーマを歌い出したから、とりあえず良しとしておこう。

山を楽しんでくれたかどうかは大いに怪しいけど。


と、そんな感じで我々のお留守番は無事終了。

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お母さんも心配せずエステ行けたし、ご両親はのんびりできたし、お父さんも楽しかったし、子供たちも...楽しかったし。

誰も傷つかない完璧なお留守番が決まった。

傷ついたのは、登場するなりため息をつかれたペンタゴン一人だけである。


そんな我が愛息達。

こーたろくんはその後、めでたく3歳の誕生日を迎える事が出来た。

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まるで祝われてるのがりんたろくんみたいに見えるが、彼は「スプリングマン」と名付けたおもちゃを楽器にしてバースデーソング(なぜかロック調)を弟のために歌ってあげてるのだ。

そしてこーたろくんの前にロウソクを吹き消してしまうと言うサプライズも披露。

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そしてケーキを食わないりんたろくんは、やる事はやったとばかりに「じゃあ2階でマッスルショットやってくるね」とこの部屋から出て行った。

こいつ、絶対将来釣った女にエサをやらないタイプの男になるな...。


何はともあれ、こうしてりんころの二人は順調にアウトドアマン?として成長中。

もうちょっと大きくなれば、泊まりで堂々と連れ回せるからその時が楽しみだ。

「遊びにいくための大義名分」から「一緒に遊べるパートナー」へ。

気ははやるが、その時が来たらもうちょっとお父さんストレス減りそうです。

でも今の時期も可愛いし捨てがたい。


色々悩ましいけど、とりあえずもっと色んな場所で留守番していこう。

そう思った、1ヶ月以上唇が割れて地味に苦しむ冬のお父さんでした。




嘘つき父さんと幻の悪魔将軍 〜完〜


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超低山みぞれ失踪フェス〜鳩吹山〜

Posted by yukon780 on 03.2012 鳩吹山/愛知 0 comments 0 trackback
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木曽川を見下ろすりんたろくんと黒いおじさん。

場所は岐阜県可児市の人気低山「鳩吹山」(314m)。

今回はチーム・マサカズの面々と平和なファミリー登山を楽しむのだ。

僕もまだ一眼レフカメラが故障から帰って来てないだけに、このくらいのライトな感じを望んでいた。


天気予報は「晴れ」予報の登山日和。

メンバーの子供達も参加してのお気楽低標高登山。

のどかな一日になる事は疑う余地もない。


しかしそこは「まさかを楽しむアウトドアマゾ集団」チーム・マサカズ。

平和なファミリー登山が、まさかの超低標高での途中撤退&とある親子の失踪へと展開して行く。


どんなに標高が低くても全力でマゾを楽しむ。

それがチームのモットーだ。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


本日「晴れ予報」の可児市。

しかしゲリMとりんたろくんの上空には、お馴染みの「重々しいアイツ」が写っている。

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そう、チームのマスコットキャラクターこと「雨雲さん」だ。

呼んでもいないのに勝手に発生するストーカー野郎。

一体この空模様のどの辺りが「晴れ」なのか、気象庁に問い合わせてみたい衝動にかられる。


しかしこの程度はもはや「まさか」ではなく「基本状態」と認識しているメンバーに動揺は無い。

みんな随分と逞しくなったものだ。


そして今回は、ビビるSの息子TKTがついに初参戦。

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僕と同じモンベルのベビーキャリアでの登場。

ついにビビるSも子供を背負って山に登るイクメンクラブ、略して「イメクラ」への入会の運びとなった。

これをする事により、普段はほとんど育児をしないビビるSも周囲からイクメンと言われたりするから不思議だ。


そして小木Kの7歳の娘Cも参戦。

いつもは姉妹で参加しているが、姉Mは小学生らしく「骨折中」ということで今回は不参加。

今回は僕とりんたろくん、ビビるSとTKT、小木Kと妹C、アゴ割れMとゲリMと矢作Cの9人だ。


それでは出発前の記念撮影。

ここで従軍キャメラマンの矢作Cが痛恨のミス。

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恐らくセルフタイマーがセットされてなかったんだろう。

りんたろくんは美しいまでの後ろ向きだし、矢作Cに至ってはその姿すらない。

彼ほどのカメラマンになると、セルフマサカを自在にセット出来るようだ。


中途半端な記念撮影を終え、いざ登山開始。

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今回は313mの鳩吹山を越えて、その先の340mの西山を制覇して帰って来るルート。

最初はなだらかで平和極まりない出だしだ。

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ゆえに完全にメンバー全員がこの山をなめていた。

気分はちょっとしたハイキング気分だったのに、この後見事に全員が強烈な右ストレートを浴びせられる事になる。

この山は「安い女と思って一夜を共にしたら実は極道の娘でした」といった風情の山だったのだ。


開始5分。

早くも根気の無い男が「ダッコダッコ」とせがんで来た。

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今回もりんたろくんを行ける所まで歩かせようとしたが、「だってボク疲れちゃうの」と落合福嗣くんレベルのわがままな弱音を吐き出して早くも背負わされることに。

彼の中に嫁の遺伝子が垣間見れた瞬間だ。


一方で以前にも増して逞しく登って来る小一の山ガール妹C。

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こちらは福嗣くんレベルのお坊ちゃんの小木Kの遺伝子を受け継いでいるとは思えない登りっぷり。

りんたろくんも彼女を見習って欲しいものだ。

ちなみにアゴ割れMが「俺も坊ちゃんって呼ばれてえなあ」と呟いたので、イボ痔の彼に「イボっちゃん」と呼んであげたがあまり喜んでいなかった。


そしてTKTは、まるで早乙女太一ばりの流し目で涼しい表情。

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こんなに渋く担がれている男を他に知らない。

ウルトラマンの歌ばっか歌ってアホ丸出しのりんたろくんとは、どこか格の違いを感じさせている。


それにしても学生時代の友達と、こうして我が子を背負いながらの登山は感慨深いものがある。

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写真では確認出来ないが、先頭のアゴ割れMはイボ痔という名の我が子を背負っている。

みんなそれぞれが愛する子供と共に登り続けるのだ。

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ちなみにゲリMの子供はまだ生まれたばかりだから今は無理だが、そのうち彼もイメクラを楽しむ事になるだろう。

矢作Cに関してはまだ未婚なので、早くピッコロみたいに一人でも口から卵を産めるようになってもらわないと困る。



この鳩吹山は、意外と地味な急登を連続して提供し始める。

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僕に至っては完全にこの山をなめてかかっていたため、トレッキングポールも持って来ていない。

りんたろくんの全体重と荷物(火器禁止の山だから弁当持参)が足腰に激しくのしかかる。

2日前に突然夜中に一人でハーフマラソンを完走するというプレイを楽しんだ直後だけに、僕の足の筋肉がプチプチとステキな音を奏で始める。


寒いのに汗だくになりながら最初の展望台へ到着。

空は曇っているが、何気に良い景色だ。

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たかだか300mの展望台で、小木Kはポツリと「今までチームで登った中で一番いい景色じゃね?」と言っている。

確かに今までは展望台と言えば基本的に「真っ白な世界」が常だったチーム・マサカズ。

その度に景色を頭の中で「想像」するのが当たり前となっていただけに、山並みが見えただけで大興奮。

モザイク世界の住人だった男子中学生の中に、突然誰かが「親の部屋から遮るものの無い絶景ビデオテープ」を持って来たに匹敵する感動が我々に広がった。

実に安い男達である。


気を良くして、再びハードな急登ランドへ。

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やがて息を切らせて鳩吹山頂上直下の休憩所に到達。

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その頃には大分寒くなって来ていた。

それでもTKTはあくまでも渋く涼しい表情で鼻水を垂らしている。

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かつてこれほど男前に鼻水を垂らす男を他に知らない。

一方でりんたろくんはしわくちゃのイボじいに唇を奪われそうになっている。

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何とか接吻は逃れたようだが、危うく痔が感染する所で危ない場面だった。

そしてここらで、アゴ割れMの溢れ返る精力を制御するためにりんたろくんを背負わせてみた。

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いつも力が溢れすぎてて、その勢いでケツからイボを出すイボっちゃんにはこれくらいの重しが調度いいだろう。


やがて鳩吹山頂上に到達です。

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夕方みたいに暗いのが気になる所だが、景色が写って今までで一番それらしい登頂写真となった。

眼下には以前カヌーで下ってバクテリアンとの異臭格闘技戦を展開した木曽川(参考記事)が美しく広がる。

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実はこの山を縦走すれば「カヌーで川を下って登山でスタートに帰る」という憧れのプレイが可能だと気付く。

いつか通常のマゾでは満足出来なくなった時にでもトライしてみたい。


ここからは最終目的地の西山に向けての縦走登山。

せっかく「重し」を背負わせたにもかかわらず、鼻息粗く先頭を突っ切るのはやはりアゴ割れMだ。

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最近痔の調子がいいのか、血抜きがうまく行っていないと彼は猪突猛進野郎となってあっという間に遭難するから注意して見ておかないと大変な事になる。

そしてこの山は非常に人気の山なので、このような渋滞に巻込まれる事もある。

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しかしこのような人気の山での渋滞は、時にささやかな喜びを提供してくれる。

普段あまり出会う事の無い山ガールさん達とのすれ違いざまの甘い時間だ。

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こういう時、子供を背負っているとガール達の注目を浴びてスター気分を味わえる。

案の定、りんたろくんやTKTに対し「わあ、カワイイ」「お父さんスゴイ」などの黄色い賛辞が降り掛かる。

しかし見事に僕は事前に「重し」としてアゴ割れMにりんたろくんを担がせてしまった事によって、アゴ割れMが「ステキなお父さん」としてガール達にチヤホヤされるという悔しさにまみれる事になった。

この直前まで担ぎ上げたのは僕だというのに。


結果アゴ割れMの精力はさらに絶倫度を増し、僕は肩を落として「目立たない男」として後をついて行く。

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その背中には悔しさだけが漂っていた。


とりあえずアゴ割れMが暴走しないように、さらに重しの追加。

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妹Cが後ろから引っ張る事で、やっとアゴ割れMが落ち着きを取り戻した。

チーム一のサド野郎小木Kの血を引いているだけあって容赦がない。

恐らくアゴ割れMの体感重量は50キロをオーバーしていたはずだ。


でもりんたろくんはいつもと違う景色にご満悦の表情。

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お父さんとの二人きりの登山がマンネリ化しないように、時には別の男に抱かれてみるのもカップルが長続きする秘訣かもしれない。


一方で渋い男TKT。

その「埋まり寝」っぷりも素晴らしい。

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真っすぐに突っ伏して眠る様は、もはや武士のように涼しげな潔さを感じる。



そしてやがてその時が訪れる。

「晴れ」予報の日に我々に降り注いだのは、雨を通り越してまさかの「みぞれ」だった。

晴れた日の平和なファミリー登山のつもりで来ていただけに、誰一人そのまさかな事態を受け入れられる事が出来ずにいた。

よりによって「みぞれ」とはどういう事だ。


結局西山頂上直下の東屋に避難して昼メシにします。

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惨めな難民のようなランチ風景。

しかしただ一人メシを食わずに立ち尽くしているのはゲリMだ。

彼は登る前、迷惑男小木Kに「昼は下山後に食うから持っていかんでいいぞ」と言われたため、食料を車に置いて来たのだ。

そしてそれを言った小木Kはしっかりと食料を持って来ており、「あれ?何も食べないの?」とか言う始末。

結局ゲリMはみんなからちょっとづつ食べ物を恵んでもらうという、なんだか「可哀想な人」になっていた。



そしてみぞれが降るような過酷な環境でもニヒルに決める事を忘れない男前TKT。

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まるでその目が僕を責めているようで心が痛い。

僕はこの場にいた人々に、ただただ謝罪したい気持ちでいっぱいだった。

僕が来てスミマセン、天気変えてしまってスミマセン、生まれて来てスミマセン。


と思ってたら、突然の大号泣。

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普段あやし慣れていない偽イクメンが立ち尽くす。

外は強烈に寒い上にみぞれが降っている状況。

これはりんたろくんを3,000峰に連れて行って、唇を紫に変化させてしまった時に似た状況だ。

TKTはデビュー戦にして早くもそんな被害にあってしまった。


そろそろ限界だろう。

西山山頂はすぐ近くだったが、我々は迷う事無く早々と下山を決意した。


僕はすかさずアゴ割れMからりんたろくんを取り返し、出会い頭の山ガールに備える。

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しかし「まあカワイイ、ボクちゃんいいねえ」と声をかけて来るのは山シニアのみ。

あまりの悔しさについに兎跳びで下山する男。

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これが致命傷となり、見事に膝を痛めてしまったお父さん。

これ以降ヘロヘロになりながら進んで行く事になる。

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鳩吹山から西山へ降りて来た道が、かなりハードな登りとなって我々を苦しめる。

ビビるSや小木Kも「鳩吹山をなめてました」と反省し、グハグハ言いながら登って行く。


そんな素直に負けを認めた我々についにご褒美タイム。

前方から大量の山ガールが現れた。


まるで突然「はぐれメタルの群れ」に出くわしたかのような興奮度。

彼女達は笑顔でTKTとりんたろくんにタッチしながらすれ違って行く。

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まるで韓流スターにでもなったかのような、勘違いのヨロコビがお父さん達に充満する。

凄くモテてるような気になって笑顔が止まらないオメデタイ男達。

りんたろくんが初めて僕に提供してくれた親孝行。

乾いたお父さんを少し潤してくれたんだね。

今度おもちゃ買ってやるでな。



ホクホク顏で下山を続ける男達。

しかしここであの男がついに伝家の宝刀を抜く事になる。

失踪マニアの小木Kだ。

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これがこの山で見た彼ら親子の最後の姿だった。

以前にも濃霧の木曽駒ヶ岳で謎の失踪ミステリーを巻き起こしたこの男。(参考記事

気を抜いた下山の時間帯で突然姿をくらまし、我々を不安の渦に引きずり込む。

まさかこんな標高300mの山で失踪するとは。

さすがとしか言いようが無い。


幸い低山だけあって携帯は余裕で電波が通じる。

どうやら別の登山道に入り込み、すでにそのまま下山していた。

木曽駒ヶ岳のときもそうだったが、慌てるメンバーを置き去りにしてそのまま普通に早々と下山してしまうのが彼の得意とする失踪スタイル。

結局我々が下山した後、矢作Cが車でその登山道まで迎えに行かされるという被害に遭う。

そして無事に帰還した本人は、いつものように反省ゼロの笑みを浮かべながら戻って来た。

写真

これにより彼のペナルティは木曽駒ヶ岳とあわせて2ポイントとなった。

これが5ポイント溜まった時には、鉄の掟として彼には切腹してもらうか、もしくは全裸で北アルプスを全山縦走するという重い懲罰が科せられる事になる。

どちらにしても彼の人生はそこで終わってしまうので、以後は失踪しないように願うばかりだ。


そして最後にイボっちゃんの渋い姿を撮影し、

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大満足で登山を終了して近くの温泉に入って解散した。

たまにはこうしてそれぞれの子供を集めて登山するのも悪くないね。

でも子供がいる時くらいはあまり「まさか」は遠慮したいなあ。


りんたろくんも相当楽しそうでご機嫌で帰宅したね。

でも便秘7日目だったから、容赦なくお母さんに浣腸を刺されていたね。

きっとそのショックであの楽しかった思い出はぶっ飛んだ事だろうけど、大量にウンコが出たから良しとしようね。

お父さんも臭いオナラをこいちゃって、嫁に「コルクでケツの穴を塞いで寝てる間にコンクリートで固めてやる」って言われちゃったね。

今日一の「まさか」だったね。

お父さんもショックで楽しかった思い出がぶっ飛んで、怖くて眠れなかったよ。


以来、僕は朝目覚める度にケツが塞がっていないという安堵感を感じている。

冗談であって欲しいものですね。


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