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南ア男塾 後編〜白豚ショッカーズの絶頂行軍〜

Posted by yukon780 on 28.2013 仙丈ヶ岳/長野 3 comments 0 trackback
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死して屍拾う者無し。

ここは男の道場、南アルプス。


苦難の長行軍からのジョジョ的ホーリーナイトで、すっかり疲弊した二人の挑戦者。

それでも彼らは持ち前の負けん気とマゾん気を奮い立たせ、その足を山頂へと進ませる。


待ち受けるは南アの女王・仙丈ヶ岳。

戦いの舞台は、風速15mで-19℃のお下劣極寒ワールドへ。


いよいよマゾがマゾを呼ぶ3,000m雪山世界と、12時間耐久大長行軍。

2013年を締めくくるにふさわしい、濃厚マゾ納め。


それではそんな彼らの修行模様を振り返って行こう。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


小仙丈ヶ岳での大満足のご来光。

ついにここから、本格的な3,000m峰での雪山稜線との戦いだ。


ご来光に背を向けて動き出す挑戦者達。

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耐寒準備も万全にし、そのいでたちは仮面ライダーの新シリーズが始まったかと見まごう程。

そんな新種の仮面マゾラー達が向かうは、陽光で頬をピンクに染めて恥じらう女王様。

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甘い表情で我々を誘惑しているが、彼女の本性はサディスティッククィーンだという事は分かっている。

このまま女王様の懐に飛び込めば、とんでもない罵倒の嵐を浴びせられる事も承知の上。

しかし分かっちゃいるけど、その足を止められない白ブタ達。

だってこんなに艶かしい流線的な肢体を晒された日には、我々のような純朴な男達では到底抗う事なんて出来はしない。

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しかも女性らしい演出で、雷鳥の足跡で我々を優しく誘導。

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甘い蜜だと分かっていても、その懐に導かれて飲み込まれて行ってしまう。

もちろん左を見れば、常時「ご来光」「富士山」「北岳」という絶景三点セットももれなく付いてくるというお得さ。

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さらに右を見れば、雲海に浮かぶ北アルプスの山並み。

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ここに辿り着くまでに随分と時間がかかったが、やはり来てよかった。

簡単には辿り着けないからこそ、この快楽に身を委ねられる権利を得たのだ。


風も比較的強風ではなく、優しい稜線上をひたすらに女王様めがけて進んで行く男達。

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しかしそうは言ってもここは-15℃の世界。

外界に肌を露出すると、たちまち凍傷の危険に晒されてしまう極寒ワールド。

昨日の山小屋で会った人も、耳が凍傷になってパンパンに膨れ上がっていた程だ。


しかしそんな過酷な状況で、ついに一発目の女王様の攻撃。

なんと猛烈な「尿意」が襲いかかって来たのだ。


これから先、進むにつれて状況は厳しくなって行くはず。

しかしこの状況下での放尿は自殺行為ではないのか?

男は悩みに悩んだ末、風が弱まるのを待ってついに決断の時。

地肌を晒せばたちまち凍傷になるというこの世界で、命がけの露出行為を開始した。

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標高3,000m、-19℃の世界で己の最重要拠点を解放させる極限露出男。

風のない今がチャンスだが、もしここで強風が吹けば凍傷は免れない。

たちまちカチカチに凍り付き、その小さなマイバナナで釘が打てるかもしれない。

そうなれば3人目のベビー誕生は絶望的。

まあここで凍らなくても、嫁の愛が凍結しているその男には関係のない事だったのかもしれない。


しかし何とか無風状態の時に放尿を完遂。

見事にこの難局を乗り越え、女王様に己の男気を示してすっかり満足げなマゾ男。

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ひょっとしたらマイバナナがフリーズドライ化している可能性はあったが、まあ下山後の温泉で元に戻るだろう。


その後もズンズンと進んで行く男達。

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やがて、いよいよ息を飲む程に美しさを増す女王様。

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むさ苦しい男の世界で一夜を過ごした男達には、いささか刺激が強すぎるエロスティックさ。

女王様の誘惑が止まらない。

しかしそのエロスの先に待っていたものは、強烈な「急登オブジョイトイ」。

それは月に向かって一直線に伸びる、素敵なSMの館だったのだ。

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まさに月を目指して登っているかのようなエンジョイマゾタイム。

マゾが冒した罪と罰。

いよいよ我々が月に帰る時がやって来たのか?


後方からは荒い息づかいの中年後輩が必死に登って来ている。

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さっきまであんなに優しかった女王様が、ここに来て豹変。

我々は急登という名の鎖で絡めとられ、容赦なく猛烈なムチをノーガードで浴び続ける事に。

この角度を見ていただければ、そのお下劣さがよく分かっていただけるだろうか?

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この酸素の薄い中での急登プレイは、さすがの我々でもおマゾがすぎる。

登れども登れども、アームストロング船長の月面足跡のような光景がひたすら月まで続いている。

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NASAの月面ヤラセ写真はここで撮影されたんじゃないかって程の、この人間を寄せ付けない異質な雰囲気。

しかも足下は氷と深雪が入り乱れ、時折思いっきり足を取られるハード行軍。

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一歩一歩がムチで叩かれているかの様にしんどいプレイ。

まさに今、我々は女王様に試されているのだ。

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やがて我々はそんな急登オブジョイトイを乗り越える事に成功。

もうこの男なぞは、天を見上げてその快感に身を委ねてしまっている。

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この山に入って以来、一体何度目の昇天だろうか?

さすがに我々はもう若くないので、そう何度も昇天してられない。

もう我々には「回復力」という力は無いに等しいのだ。


しかしここで撤退を決断させないだけの美しさはさすが女王様。

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すぐさま我々は延長料金を支払い、さらに女王様めがけて進んで行く。

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その延長指名に気を良くしたのか、ご褒美に再び美しき絶景を披露してくる女王様。

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美しいが、足下は完全に氷の海。

嫁の心の中をビジュアル化したらきっとこんな世界が広がっている事だろう。


そして北アルプスの山並みをバックに、女王様を激撮する新種の仮面ライダー。

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しかし女王様によって、ここまでの急登プレイで飼いならされてしまった彼は「イッー!」と言って従順を示している。

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すっかりショッカー戦闘員に成り下がって、女王様の言いなりだ。


こうして元仮面ライダーだったショッカー戦闘員達が、氷の道をさらに進んで行く。

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そんな従順なしもべ達に対し、女王様は容赦ない仕打ち。

このナイフリッジのような場所で、猛烈な突風を吹かせて来たのだ。

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左から右上にかけて、強烈に雪が舞っているのがお分かりだろうか?

時折耐風姿勢をとりつつ、体を持って行かれない様に慎重に進んで行く。

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いよいよ抜き差しならない「雪山やってます感」。

風は強風に変わり、瞬く間にゴーグルも凍って行く。

もはや風の音と、己の喘ぎ声しか耳に入らない厳しい時間帯。

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なんという壮大なスケールでの自慰行為なのだろうか。

もはやこのような世界でしか快感を得られなくなってしまった二人。

手を握っただけでコーフンしていたあの頃(夏の低山ハイク)には、もう戻れないのだろうか?


やがてそんな二匹のマゾショッカー達の前に、ついに女王様の頂点が現れた。

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いよいよ絶頂まであと少し。

しかし我々のコーフン以上に、女王様の動きが激しくなって来た。

この段階で、この日一番の大烈風が炸裂だ。

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雪煙が狂喜乱舞し、乱れに乱れまくる女王様。

そして風速15mのファンタジーの中で、素敵なラスト急登。

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一歩登っては一歩止まるの厳しい戦い。

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後方ではこれでもかと雪煙のムチ。

必死でパシッ、パシッとムチを振り下ろす女王様と、喜んでそのムチの嵐の中に身を投じる2匹の白豚ショッカーズ。


やがて三人は、ついに絶頂の瞬間を迎えた。

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そこには、360℃見渡す限りの絶景が広がっている。

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強烈に素晴らしい。

これが冬の女王様からの眺めなのか。


さあ、ラストは女王様と我々白豚ショッカーズの3人で記念撮影だ。

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しかしこの強風下で「三脚を立てる」という行為が実に大変な作業。

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3,033mという相当な高飛車なこの女は、やはり我々のような下々の者とは一緒に写りたくないのか。

今にもジョンボーAがカメラもろとも吹き飛んで行ってしまいそうだぞ。

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それでも何とか三脚を雪にぶっ刺し、大急ぎで女王様の元に駆け寄る。

そして、ついに女王様と奴隷2人による、奇跡のスリーショット撮影達成です。

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調子に乗って浮かれまくる奴隷達と、やっと「女」の顔になって素直に我らを受け入れた女王様。

奴隷にだって、その気になれば女王様と戯れる事は可能だったのだ。


白豚ショッカーズたちはガッシリと握手と抱擁を交わし、お互いの健闘を称え合う。

昨日駐車場を出発してから、実に24時間目で辿り着いた歓喜の瞬間だ。


さあ、だからと言ってあまりのんびりもしてられない。

まだ我々は、ここから7時間以上歩いて駐車場まで帰って行かねばならんのだ。

女王様とのアバンチュールもそこそこに、我々はすぐさま下山を開始した。

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女王様との別れを惜しみつつ、ホクホク顏で下山を続ける2人。

しかし気の緩む下山にこそ「闇」は潜んでいる。


ほんの出来心だったのだ。

僕は実に軽い気持ちで、ちょっと数mほどシリセードしてみようと思ってしまった。

すると、自分が想定した方向と逆の方向へと滑って行くではないか。

しかも強烈に滑りまくり、一気にスピードアップ。


その光景を見たジョンボーAは口から心臓が飛び出る程ビックリしたらしい。

だってその先は奈落の底ですもの。(写真左側)

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猛烈に焦り出した時、露出していた岩に右腿が激突。

かなり痛かったが、そんな事よりちゃんと止まった事への安堵感のが勝っていた。

その時はピッケルではなくポールだったから、本気でヤバかった。


これにて猛烈に反省。

自分が別の立場でそこにいたら、恐らくぶん殴って怒っていただろう。

己のあまちゃんぶりが急に情けなくなってしまって、一気にテンションダウン。

こういう場所で気を抜くとどういう事になるかを勉強させてもらった。

その時の打撲した右腿は、1週間近く経つ今もジンジンと痛んでいる。


そんな姿に女王様も飽きれたのか、一気に天候が暗転。

青空はどす黒い雲で覆われ出し、風も止む気配がない。

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そんな時に登場したのが、登りの時に大急登で死にそうになった場所の急降下地獄。

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行きは暗かったし登りだったから良かったが、下りとなるととんでもない斜度に感じる。

写真では伝えきれないが、もうビルの5階くらいから飛び降りるような気分。


2,3歩下ってみたが、あまりの恐怖で再び元に戻ってしまったほど。

なんとか後ろ向きで降下をして行くが、さっき死線を覗いてしまった身としては恐怖で体がこわばっている。

そしてなんとか下まで降りきった時は、もうすっかり虫の息。

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そこからはもうゾンビのような下山が続く。

樹林帯に入るといよいよ2人の疲労は色濃くなり、何度もグッタリとその場に立ち尽くす。

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もう「我々は永遠にこの樹林帯から出られないんじゃないか」と思う程、全く終わる気配がない樹林帯。

その間の写真はほとんど撮っていないが、今思い出しただけでも吐ける自信がある。


やがて、やっっとの事で長衛荘がある北沢峠に到達。

もうすっかり疲労困憊でうなだれる男達。

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またいつものヤラセ写真だろうと思われるかもしれないが、これはほぼリアルなこの時の2人の状況でございます。


そして長衛荘でカップラーメンを食べ、その場で死んだ様に仮眠。

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山荘のご主人が我々を仮眠中のスタッフと思って起こしに来るハプニングがあったが、きっとそれがなかったらそのままご一泊のコースだっただろう。


そしてグロッキーな体を引きずったまま、昨日散々「もう飽きたよ」と言わしめた川原地獄目指して下山開始。

やはり15分程度の仮眠で体力は回復するはずもなく、激しく足をもつれさせて転倒する38歳。

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もちろんこの時、痛めている右腿裏を岩で強打する事も忘れない。

相棒のジョンボーAも「大丈夫ですか」と言う前に、「はい、それ頂きます」と言ってすかさずシャッターを切っていた。

我々はあくまでもザイルパートナーではなく、ただのマゾパートナー。

お互いを助け合える程の余裕は持ち合わせていない。


長い長い下りの樹林帯を抜け、再び長い長い川原の旅へ。

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もうこの頃にはすっかりお互いしゃべる事もなく、黙々と己の限界マゾと戦っていた。

そう言えば昨日の登りの時、挨拶しても無言で通り過ぎて行く登山者を見て「男塾だなあ」と思ったものだが、今まさに自分たちがその状態になっている。

これでやっと我々も、南ア男塾の1号生になれたのだろうか?

もうそんな事はどうだっていい。

今はただただこのクソ長い川原地獄から抜け出す事で精一杯だ。


永遠に続く彼らのマゾヒスティック放浪。

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もう朝の快晴女王様との戯れなんて、3週間くらい前の出来事にすら思える。

そしてついに、志半ばで過労死に至ってしまった38歳。

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もうリアルに立ち上がれない。

彼はジョンボーAに対し、喉元まで「君はまだ若い。私を置いていきなさい。家族の事は頼んだ...。」と言いそうになっていた程だ。

この時点で、朝4時に出発してから11時間の時が経過していた。


しかし最後のマゾ場のくそ力を発動。

2人はフラフラした足取りで、ひたすらに駐車場を目指して奮闘。


先輩マゾの方は、なんと血を吐きながらの行軍。

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雪の上に鮮血が舞い、見事な赤いシュプールを南アルプスに刻み付ける。

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まさに男塾を見ているかのようなこの鮮血行軍に、さすがのジョンボーAも声が出ない様子。

(注:もちろんこれは、猟師が獲物を担いで行った時の血です)


そして歩く。

まだまだ歩く。

ひたすら歩く。

アホほど歩く。


やがてスタートから12時間目。

戸台の駐車場。


そこには行き倒れた死体が2体転がっていた。

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死して屍拾う者無し。

ここは男の道場、南アルプス。


彼らの上にしんしんと雪が降り積もって行く....

遠くにジングルベルの音色が聞こえる...


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ヘッドラインニュースの時間です。

24日未明、長野県の山中で身元不明の変死体が発見されました。


長野県警から発表された情報によると、一人はセレクトショップ勤務のAさん(35)で、もう一人は著名なマゾピニストのMさん(38)だという事。

2人は「男になる」と言って入山したあと、行方が分からなくなっていました。

しかしこの度地元の猟師さんによって遺体となって発見され、家族の元に無言の帰宅を果たしました。


発見当時まだかろうじて息のあったAさんは、「もうしばらくは山も見たくないです」と語ったと発見者は語っています。

一方、息絶えたMさんが残した最後のメモには「これで大人しく正月を過ごせそうです」と力なく綴られていた模様。


政府では、このような無謀なマゾの入山を規制しようという動きも出始めています。

是非皆さんは安全で計画的な登山を楽しんでください。


では、続いてのニュースです。

ニコニコ動物園で、カピパラの双子の赤ちゃんが生まれました。

クリスマスと言う事もあって、動物園は大変なにぎわいで....


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こうして彼らの戦いは幕を閉じた。

完璧なる2013年のマゾり納めが大成功。

もうしばらくは動けない程にボロボロになる事に成功したのだ。


さすがは南アルプス男塾。

2013年の締めにふさわしい決闘でした。



どうかみなさん。


南アルプスのご利用は計画的に。




南ア男塾 〜完〜



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南ア男塾 前編〜ジョジョと僕らのホーリーナイト〜

Posted by yukon780 on 26.2013 仙丈ヶ岳/長野 2 comments 0 trackback
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「冬期南アルプス」


それは浮かれた登山者達を決して受け入れない静かなる山域。

はっきり言ってしまえばツウ好みの「地味」な場所。

もちろんそこに、キャピキャピの山ガールなどは存在しない。

そこはむさ苦しい男どもの荒い息使いだけが支配する世紀末。

陽気な八ヶ岳が「きゃりーぱみゅぱみゅ」で、秀麗な北アルプスが「長澤まさみ」だとするならば、この冬期南アルプスは「高倉健」といった所。

そう。

男は黙って南アルプス。


「アクセス悪い」「でかい」「距離が長い」という体力一本勝負。

そこに今回「弱い」「臭い」「マゾい」という、岐阜が誇る二人の変態男どもが挑戦する事に相成った。


2013年、ラストマゾ。

先輩マゾの僕と、後輩マゾのジョンボーAが挑む雪山3,000m峰。

大人しく正月を迎えるための2013年マゾり納め。

お相手は南アの女王こと仙丈ヶ岳(せんじょうがたけ・3,033m)。


女王様のサディスティックな仕打ちが、二人のマゾ男を昇天へと導く。

やがて二人のハートがふるえて燃え尽きるほどヒートした時。

白銀の波紋が疾走し、大絶景がほとばしる。


そんな男達の登山(修行)風景。

しっぽりと振り返ってみよう。


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そもそも南アルプスでマゾろうだなんて思ってもいなかった。

計画当初は、ジョンボーAと「八ヶ岳の初心者雪山で、軽く日帰り登山かまそうか」などと話していた。


しかしいつものように二転三転する天気予報。

それにより八ヶ岳の「天狗岳」から中央アルプスの「木曽駒ヶ岳」へ予定変更。

しかしその後も天気予報はブレブレ。

やがて北アルプスの「西穂独標」へと変更を余儀なくされ、挙げ句は1泊で「燕岳」へという無謀な計画へ変化。


「雪山登山は絶対に好天の場所にしか行かない」と宣言している身としては、どこに行きたいかというよりどこが天気が良いかという選択方法。

そしてほぼ燕岳で決定かと思った矢先、思わぬ野郎が「俺、天気良いすよ」と手を挙げた。

まさにそいつこそが、当初想定すらしていなかった「南アルプス」さんだったのだ。


しかし我々のような雪山初心者レベルの人間が行ける山は限られている。

唯一行けそうな仙丈ヶ岳は、通常だと「2泊3日」の行程。

夏は北沢峠までバスで行けるから日帰り可能な山だが、冬はそのスタート地点にたどり着くまでに1日を費やしてしまうのだ。


しかし我々に許されたのは「1泊2日」。

これが何を意味するかと言えば、2日目に「雪山を12時間歩く」という覚悟を強いられると言う事。

まさに高倉健らしい、八甲田山的な雪中行軍。


こうして、出発間際になってスペシャルマゾプランが急浮上。

そして、まんまと「飛んで山に入る冬のマゾ」。

悲惨な体力勝負になる事が分かっていながらも、やはり男達はイバラの道を選択してしまったようだ。


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そしてやって来てしまった戸台の駐車場。

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ここから気の遠くなるほどの長い道のりを超えて行かねばならない。

スタート場所の味気なさも天下一品で、やたらと危機感を煽る看板によってテンションもクールダウンだ。

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特質すべきは、彼らはこれから1日かけて「登山口を目指すだけ」という行動予定だと言う事。

この日一日をただの「移動日」に費やさねばならないという、なんともワクワク感ゼロのスタートだ。

これが冬の南アルプスが玄人好みと言われる所以なのか。


本日の目的地である「登山口」は遥か遥か前方だ。

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もはやこれは登山ではなく「旅」。

分かっていた事だが、若干この距離感に早くも吐き気を抑える事が出来ない。


そして広大な川原をひたすら彷徨うマゾっこ。

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まるでアラスカの原野を彷徨っているかのようなこの雰囲気。

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ここで猟犬を操る猟師が登場。

早くも銃殺されるかと戦慄が走ったが何とかここを越えて行く。

我々のような希少なマゾの皮は高く売れると聞いた事があるだけに、九死に一生を得た気分だ。


そして早く目的地に着きたいはずなのに、無駄に正規ルートから外れてしまった二人。

ただでさえしんどい行程なのに、なぜか意図せずに「バリエーションルート」に突入。


ここで男塾名物「極寒川またぎ」という試練がスタート。

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この越えられそうだけど越えられそうにないという絶妙な距離感。

しかも、仕込まれたかの様に岩がヌルヌルしているという恐怖。

万が一ここで飛び越え失敗してしまった日には、たちまち足が凍傷のピンチ。

しかし「Mr.若気の至り」と呼ばれるジョンボーAは、果敢にその難局を乗り越えて行く。

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実にギリギリのミラクルジャンプ。

一方「Mr.ネガティブ思考」の男の動きが早くも止まっている。

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何度頭の中でシュミレーションしてみても、100%転落している自分しか思い描けなくて完全なフリーズ状態。

覚悟の無いお笑いタレントが、一向にバンジージャンプに飛び出せないあの状況だ。

腰の引けっぷりが凄まじく、もはや「登山口にすら辿り着けずに撤退してしまうのか」というネガティブ思考に支配されて行く。


結果、ジャンプする際に見事に足を滑らせるチキン男。

しかし片足をくるぶしまで水没させたが、なんとかジョンボーAが腕を掴んで救出。

ここはリポビタンDの撮影現場なのか?

危うく雪山登山に来て「水死」というまさかを炸裂させてしまう所だった。


そしてそんな先輩の哀れな姿を見て大爆笑のMr.若気の至り。

彼はその報いを受けたのか、次に出て来た大した事無い川渡りでまさかの「石で足を滑らせて片足を川に突っ込む」という大失態。

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さも何事もなかったかの様に佇んでいるが、この男も水没凍死寸前だったのだ。


こうして早くも死線をさまよいつつ、二人はひたすらに「登山口」を目指して突き進む。

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長い。

アホ程長い。

冬の南アルプスで、スタートラインに立つと言う事はかくも鬱陶しい事なのか。


しかし、一方で直前のヤマテン予報通りの快晴。

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これに対して調子に乗ってしまった悪天候男。

「最近は晴れが続いている。もう私は立派な晴れ男です。私はもう気の毒な男ではありません。」と高らかに宣言。

そしてその直後に豪快に岩につまづいてスネを強打。

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浮かれてからしっぺ返しまでのレスポンスが速すぎる。

やはりここは男塾。

晴れただけで浮かれていると足下をすくわれるのだ。


そんな登山日和の中で、男達の「移動」は続く。

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101回目くらいの「もう飽きたよ」を呟いた頃。

長い長い川原区間が終わり、やっと「登山口に向かう為の登山口」に到達。

ここからはガッツリ登らされるので、アイゼンを装着して移動は続く。

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しかしここまでの長距離川原地獄で、すっかり疲労の色が濃厚になってしまった二人。

その足取りは猛烈に重い。

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それもそのはず。

彼らは「初日は所詮移動日だから」となめてかかっており、背中に大量の「ビール・ワイン・ウイスキー・つまみ」を積み込んでいたのだ。

出発当初は「男たるもの、酒の重みは自由の重みである」と言い張っていたが、この頃には二人で声を揃えて「もう二度と酒を担いで登ったりはしない」と虫の息で語っていたという。


バスなら1時間程で辿り着ける北沢峠までの長い長いアプローチ。

しかしもう出発から4時間が経過しているが、一向にスタートラインに立てない二人。

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とは言え、この北欧チックな樹林帯のハイクアップも、実に味わい深いものがあって中々によろしい感じ。

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雪も陽光に照らされてキラキラ光り、艶やかな女性の様に我々を誘惑する。

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そしてその妖艶さに、すっかりコーフンが抑えられなくなってしまった発情男が飛び込む。

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やがて変質者的な笑みを浮かべ、一人で勝手にエクスタシーに浸る迷惑客。

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ここが錦三丁目なら出入り禁止間違い無しの狂行だが、そこは「男の殿堂」南アルプス。

本能の赴くままに、その快楽に飛び込んだ者こそ勝者なのだ。


そしてここら辺で数人の下山者とすれ違ったが、その全てがむさ苦しい単独行野郎ばかり。

こちらが陽気に「こんにちはー」と言っても、彼らは無言で我々の横を通り過ぎて行く。

まさにここは己と向き合う南ア男塾。

無駄な口を開いている暇があったら、その分一つでも多くのマゾで自分を追い込むべし。


そんな彼らに「マゾの原点」を見せつけられ、再び「楽しさ」という感情を捨て去ってマゾに邁進する二人。

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いよいよ雪も深くなり、その急登っぷりもスペシャルなものに。

それでも男達は満足の笑みを絶やす事なく、ヘロヘロの状態になりつつ歩みを進める。

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やがて、やっとの事で林道に到達。

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夏ならバスであっという間に辿り着けるこの場所に、やっとこさ辿り着いたのだ。

実に駐車場から5時間かけて辿り着いた「登山口」。

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やっと我々はスタートラインに立つ権利を得たのだ。


しかしもちろんこの日はもうここまで。

今回は期間限定で冬期営業中の「長衛荘」に宿泊でございます。

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ここでさっさと荷物を整理し、わざわざ担ぎ上げて来た酒で酒盛り開始。

実はここで我々には淡い期待があった。

「もしかしたら宿泊している山ガールさんとお近づきになれるかもしれない。クリスマス間近だし、まさかなアバンチュールがあるのではないか?」と。


しかしそこは天下の南アルプス。

この日の長衛荘は見事に「野郎ベテラン勢」で占拠され、たちまち「部室」のような荒々しい雰囲気に。

山荘のスタッフも「THE山男」と言った感じで、実に正しい風貌のヒゲ男達ばかり。

かすかにロビーにいたガールさんも、中々に女性を感じさせない屈強な雰囲気。

しかも彼女達はテント場に消えて行った。


さすがは南ア男塾。

我々の淡い期待は、遥か3,000mの稜線の彼方に吹き飛んで行った。


しかし、そこはクリスマス。

あの「THE山男」のヒゲスタッフさん達が提供してくれた料理は、実に繊細でシャレオツなメニューだった。

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しかもワインまで無料提供してくれるという太っ腹。

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雰囲気抜群の、男だらけのクリスマスパーティー。

酒を飲んで「ガハハハ」というだみ声が響き渡り、おっさん達がくっちゃくっちゃと肉を貪り食う「聖なる夜」。

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話題もクリスマスらしく、オシャレに「氷壁の登り方について」をアツく語り合う。

ここにはアバンチュールなぞは存在しない。

ここにいるのはアバンギャルドな山のおっさん達だけなのだ。


しかし冬期だけあって、宿泊者は少数の物好きでマゾ好きな者達のみ。

ゆえにその宿泊スペースは実に余裕があって快適で、これなら寝付きの悪い僕でも安心して眠れそうだ。

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しかし消灯後。

どこからともなく「ゴゴゴゴゴゴゴ」という音。

一瞬、ジョジョの世界に迷い込んでしまったのかと戦慄が走る。

やがて別の方向から「シュボボボボボ」という音。

まさかこの山荘内で、スタンド使い同士が格闘を始めたのか?


やがて各所でスタンド使い同士の合唱がスタート。

「プキー、プキィィィーッ」

「ブッシャーッ、ブブシャー」

「フゴッ.....、クッシュウウウゥゥゥ」


それは「いびき」という名のジングルベル。

ここは早く寝た者勝ちの弱肉強食の世界なのだ。


完全に出遅れた僕は、頼みの睡眠薬を飲んでも全く眠れない。

隣で寝ていたはずのジョンボーAはあまりのうるささに耐えかねて、毛布一式担いで場所を移動していたという惨劇。


こうして男達の長い長いホーリーナイトは更けて行った。


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翌3時起床。

ほとんど眠る事が出来なかった二人。

せっかくお金払って泊まったのに、逆に疲労の傷を深くしてしまったようだ。


そして4時出発。

ついに男達は、念願だった仙丈ヶ岳への「登山口」に立った。

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昨日駐車場を出てから、実に約19時間目で到達した「スタートライン」。


本来であればここから仙丈ヶ岳をピストンし、再び長衛荘に泊まって3日目に下山というのが一般的。

しかし本日が最終日の我々にとっては、仙丈ピストン後も昨日のあの長大な帰り道を帰って行かねばならない。

いよいよここから12時間耐久の、男を磨く修行パーティーの始まりだ。


暗闇極寒の中、ひたすらに上を目指して登って行く。

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幸いな事に、前日のラッセル組のおかげでしっかりした道がついている。

これぞ我らの得意技「ラッセル泥棒」。

所詮雪山初心者の我々は、他人に敷かれたレールの上しか歩く事が出来ないヘタレなのだ。


それでも雪道の急登は続き、ラッセル泥棒しておきながらも早々にヨレヨレになっていく二人。

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暗闇の山中に野郎二人の「ハアァッ!ガハッ!ウッウウッ!ヌハッッ!」などの喘ぎ声が響き渡る。

ここが街だったら、間違いなく公然わいせつ罪でお縄を頂戴する局面だ。


まだ四合目なのにリアルダウンの寝不足男。

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そして実はそんなに若くないMr.若気の至りも、後方から虫の息で這い上がって来ている。

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実は彼らがこんなにも無理をしているのには意味がある。

なんとか暗いうちに森林限界を抜け、6時50分のご来光を拝んでやろうと意気込んでいるからだ。


やがてグハグハ急登樹林帯を抜け、ついに森林限界の先の世界へ到達。

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もはや気分は月面着陸したかのよう。

しかし実情はそんな気分に浸る事なんて出来ない。

早くもこの段階で、僕の手の指先が凍傷寸前にまで追い込まれていた。


ある程度対策はして来たはずだが、やはり日が昇る前の風が吹く稜線上ではあっという間に手足が冷える。

OLなみに冷え性な僕としては、手足の末端の冷えは絶望的なものとなる。


必死で手をグッパグッパして温めている姿は、もはやパイオツに飢えた変態にしか見えない。

もうすっかり景色を楽しんでいる余裕は無いが、それでも徐々に空が白んで来た。

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いよいよ3,000m雪山世界での、壮大なご来光ショーが始まろうとしている。

遥か遠方には、美しすぎる「富士山」が雲海からその美顔を惜しげもなく晒し出し、

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その手前には南アルプスの盟主「北岳」が、大豪院邪鬼のような迫力で鎮座。

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日本の山、標高1位と2位の夢のタッグ。

まるで王と長嶋が並んで打席に入っているかのような豪華さ。


そして振り返れば奴がいる。

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いよいよ陽光に染まろうかという雰囲気の、南アルプスの貴公子「甲斐駒ケ岳」さんだ。

そしてその手前に目をやれば、強烈な大急登に対して必死で吐き気をこらえる「ジョンボーA」の勇姿。

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せっかくだから「小仙丈ヶ岳」のピークに立ってご来光を見ようってんで、またしても無理を重ねる二人。

ここの急登は「これほんとに合ってる?間違ってない?」って言ってしまった程の大急登。

そして雪も深くなり、何度も雪を踏み抜いては疲労困憊に。

もはやご来光前に、己から「ご来エクトプラズム」を出してしまいそうな厳しい状況。


それでも何とか大急登区間を乗り越え、

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小仙丈ヶ岳のピークに到達。

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やはり先ほどよりも富士子さんの迫力が素晴らしい。

やがてその富士子さんの左側より「新しい一日」が産声を上げる。

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厳しい雪山だからこそ感じられる、この清冽すぎる大絶景。

富士山と北岳とご来光が同時に見られるとうスペシャル感。

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これにはジョンボーAも、感動のあまり失禁と脱糞が止まらない模様。

一方で、小仙丈ヶ岳のピークに立った事により、ついにこれから目指すべき仙丈ヶ岳がそのお姿を陽光にさらしているのが確認できる。

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ピンク色に頬を染めた、美しすぎる女王様のお姿。

その寝起き感の可愛らしさたるや、普段のツンデレ感とのギャップで萌えに萌えてしまう。

南アルプスの女王という称号は、この冬のお姿にこそ与えられた称号ではなかろうか。


そしてご来光は完全体となり、本日の長い長い一日の始まりを告げる。

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いよいよ始まる冬の女王様とのSM対決。

眠りから覚めた女王様の鞭がしなり、疲労困憊の白ブタどもに襲いかかる。


やっとここから本来の目的。

彼らの修行はまだまだ始まったばかりなのだ。




南ア男塾 後編へ 〜つづく〜


仙丈ヶ岳3〜抑えのエース緊急登板〜

Posted by yukon780 on 13.2011 仙丈ヶ岳/長野 0 comments 0 trackback



ここからの貴公子と女王様は、最高にセクシーな山容を惜しげもなく披露してくれた。

僕の中の辞書から「快晴」「快楽」「痛快」「愉快」などのワードが消えかけていただけに、忘れかけた感覚を噛み締める。


振り返れば、Hくんが腕をポリポリ掻いてるだけなのに、甲斐駒ケ岳をバックに実に絵になっている。

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何気ない光景ですら、彼をひと味違う男に引き立てる。


雄大な光景をバックにさらに突き進む。

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真っ青な空に吸い込まれて行くようだ。

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なんだか青春してる感じがするじゃないか。さすらってる感が出てるじゃないか。

僕にとっては随分遅れて来た快晴の青春。

すっかり女王様に惚れてしまったぞ。


やがて仙丈小屋に到達。頂上まであと20分ほどだ。

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山小屋には泊まりたくないが、こんなロケーションならそれもありかも。


風も出て来たので、急いで山頂を目指す。

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思いのほか、ここから山頂までは結構しんどかった。

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僕らが5合目の分岐点で回避した稜線コースの方を見れば、アリのような登山者が見て取れた。

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なんかすごくこんな光景が好きだ。下界ではこのような光景は中々見られない。


基本、文字はあまり必要ない。

壮大な光景が好きなんだけど、日本でも山に登ればちゃんと広がってるんだな。

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ガツガツ登って行きます。

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Hくんも色々と悩みがあるのだろうか。頭から煙が出ている。

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あとちょっとで頂上だ。

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みんな自然と笑顔が溢れてくる。

もう僕にいたってはヨロコビでもらしそうだ。


そしてついに登頂成功。

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マゾの分際で女王様の顔を踏みつける事に成功だ。


頂上からの眺めは、まさに360℃の大展望。

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おや。

あれはさては富士山ではないか。

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もはや脱糞ものだ。

僕は先月登った富士山を閑雅深く眺めた。

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そして登山隊での記念撮影。

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考えてみると、僕は今年本格的に登山を始めて以来仲間とともに登頂した事がなかった。

基本的にいつも一人だったし、いたとしても眠っているりんたろくんが一緒だったくらいだ。

富士山ではあれほどの大勢で行ったのに、まさかのロンリー登頂・ロンリーナイト・ロンリーご来光だった。

いつも僕は一人登頂を果たしても、軽く「ヨシ」と呟いてうなずく程度の切ない登頂だった。

でも今回は仲間がいる。空も晴れてる。景色も素晴らしい。

辛すぎた過去のマゾ登山を思い出し、悲しい登頂の歴史を繰り返して来た男は必然的に全身でヨロコビを表した。

それがオープニングのプラトーン写真へと繋がるのだ。

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周りに多くの登山者がいるが恥ずかしがってる場合じゃない。

アウトドアの世界に踏み入ってからもはや10年以上が経ったが、ついぞいい事がなかった。

僕の辞書では「トラブル=日常」と訳されていたほどだ。

喜べる時に喜んどくもんだ。


ほら、そんなこと考えていたらすごい勢いで雲が迫って来ているぞ。

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先ほどまでの快晴が嘘のように雲に浸食されて来たが、今回は奴らも一歩遅かったようだ。

そそくさと我々は逃げるように下山を開始した。

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さあ、ここからは5合目にマゾルートに行ったおかげで残しておいたスイーツな稜線歩きが始まる。

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これだよ。これ。求めていたものは。

快晴と圧倒的な景色での稜線歩き。最高だ。


しかし、残念ながら僕の体は最高ではなかった。

下山開始わずか5分にして、僕のガラスの両膝が早くもヒビだらけだ。

痛い。もう痛い。まだ雲の上なんだが。

3000m付近での下山時の膝痛は、中々に今後をを不安にしてくれる。

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まだ頂上付近なのに、いつもの「産まれたて子馬スタイル」が炸裂した。

今日の抑えのエースC3-POは6回表からの緊急登板だ。

試合終了までこの強力な打線を抑え込むことが出来るだろうか?


しかしこの緊急登板も想定内だ。

今回は秘密兵器をスギ薬局で購入して来ていた。

サポートタイツは履いているんだが、さらにその上からの膝サポートだ。

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これを装着する事により、動きはよりC3-PO化するがそこそこ痛みの軽減にはなる。


でもこれから慢性的にこの膝と付き合って行かねばならないんだろうか。

登りだけなら結構へっちゃらなんだけど。

どこかにこんな山ないかな。

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遅い昼食を済ませ、稜線歩きは続く。

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アップダウンが続き、結構ガッツリと岩場を登ったりもする。

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そして、富士山に次ぐ標高2位の北岳が見えて来た。

来年以降の目標だ。

どれほど痛い目に合わせてくれるだろう。ゾクゾクする。

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森林限界まで下降し、あとはもうただただ下山。

もう僕の下山スタイルも、一つの新しいジャンルとなりつつあるほどの完成度だ。

前衛的なダンスのように下って行く。

下山ダンスという種目があればそこそこ上位に食い込む自信はある。

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長い事かけてやっとこさ北沢峠に到着した。

山梨側のバスは最終便の15:30で、ギリギリの到着だった。

下山後のコーヒーどころか、記念撮影する暇もなくみんなはバスに乗り込んで行く。実にそつのない登山となった。

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みんなに遅れる事20分ほどで、僕も長野側のバスに乗り込む。

陽気なバスの運転手はいちいちいろんなものに解説を入れてくれる。

その度にスピードが落ちたりとまったりするもんだから、バスが進まないこと。

でも途中でカモシカは見れたけど。

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繰り返されるストップ&ゴーで、すっかり車に酔ってしまいつつ駐車場に到着した。


いつもの僕の登山だと、この時点で「完全燃焼」の文字が刻印されるが本日はそこそこ余裕がある。

たまにはこんな登山もいいもんだ。

というかこういう登山がしたかったんだ。

今回の登山がこの先にある地獄の登山前の蜜なのか、それとも今後は楽しい登山ライフを予告しているのか。

今後も彼の登山から目が離せない。


※結局iPhone4Sをどうするかの結論は出なかった。もうちょっと悩もう。


〜仙丈ヶ岳 完〜



仙丈ヶ岳2〜快楽に落ちて行く男〜

Posted by yukon780 on 12.2011 仙丈ヶ岳/長野 0 comments 0 trackback




7:20に登り始めて、しばし談笑しながら登って行く。

この山は取り付きから、中々に登りやすい登山道だ。

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南アルプスの女王なんて異名がついているから、僕のようなマゾ野郎は勝手に先走ってゾクゾクしていたが、要は女性的な優しさと緩やかな山容から女王と名付けられたみたい。

でも油断はしない。

最初は優しくても、結婚して子供を産んだ途端豹変するリアルな女王様を僕は知っている。



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いかにも秋の登山といった感じだ。

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完全に山が色づくにはまだ早かったけど、それでもそこそこ雰囲気は感じられた。

気温も快適だし、これが秋の登山ってやつか。いいもんじゃないか。


1時間半ほど歩いた所で5合目の大滝頭に到着。

ここからルートは二手に分かれる。

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左を行けば快適展望稜線コース。右を行けば謎の難路コース。

ここでどちらのコースを取るかの緊急会議が開かれた。

マゾ男二人、サド女一人、黒はんぺん一人というチーム構成なので、必然的に多数決で右のマゾコースを選択した。

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マゾコースに入った途端、辺りは暗くなり急に寒くなった。

いいぞ。ニヤリとする僕とB旦那。

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このマゾコースは一度谷側のコースなので、このような小川をいくつも越えて行く寒々しいコースだ。

一方で、右手の展望が開けると素晴らしい山容が姿を現す。

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しかしさすがはマゾコース、登山道はゾクゾクするような姿で我々を迎えてくれた。

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谷に落ちる一番危険な箇所が、見事に凍り付いている。

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ツルッツルの氷の上を慎重に進んで行く。

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この場面だけ見れば、ジジィとババァの行進だ。


中にはロープを使って進む場面も。

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心の中ではガッツポーツだ。

危険ではあるんだけど、適度な感じの危険度と寒々しさが僕のアドレナリンを刺激する。

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川越えも徐々にハードになって行く。

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もはや一部凍り付いてツララまで出来てる始末。

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難所を乗り越えて、勝利のコマネチを披露する黒はんぺんHくん。

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あまりの古いアクションに、寒々しさも倍増だ。

隣のサディスティック女優の顔は窺い知れないが、この位置からでも彼女の舌打ちが聞こえてきそうだ。


そんな我々を優しく見守る車山(多分)。

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やがて薮沢小屋に出た。マゾコースのおよそ1/3地点。

そろそろオシッコを催していたので、トイレの存在がありがたかった。

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右側の扉を開けようとしたら何故か鍵がかかっている。

不安を覚えたが、左側のトビラはがちゃりと開いた。

よかった。無事にオシッコ出来るぞ。

しかしそこには予想もしていなかった光景が繰り広げられていた。

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一体僕はどこに向かって放尿すればいいのだろうか?

便座らしき物の下はメッシュ地だから、僕の黄金水が突き抜けて行く事は火を見るより明らかだ。

これがもし強烈な腹痛で、うんこがケツの穴から少しコンニチハしているギリギリの人だったら、この光景を見た途端ジ・エンドだろう。

これは恐らく何かしらレジ袋のようなものをセッティングして、用が済んだらうしろのバケツに入れるという仕組みなんだろう。


あまりの驚きにトイレを撮影する女優。

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この写真だけ見ると、排便中の男を突然激写するS女に見えるがそうゆうわけではない。

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何本目かの小川を越えて、薮沢新道との合流地点へ到達。

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日陰だらけだった谷を越えて、やっとお天道様の光を浴びての登山になって来た。

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実に秋らしい光景だ。


ここから馬の背ヒュッテまでは結構な急登だ。

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しばらくグハグハ登ると馬の背ヒュッテが現れた。

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5合目からここまで1時間位。頂上まであと半分の1時間ほどの位置だ。


ここから登山道は、しばらく柿農園のような雰囲気になって行く。

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急に地元の里山にでも来てしまったかのような感覚。

地引き網の仕掛けにかかってしまった回遊魚のような気分で登って行く。


しばらく登って行くと、突然尾根に突き抜けて視界に絶景が飛び込んで来た。

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この「出会い頭の展望」というシチュエーションが大好きだ。

突然に景色が開けると、つい外人チックに「ワオ」と言ってしまう。

大変な登りも報われる瞬間だ。


背後には「南アルプスの貴公子」甲斐駒ケ岳が鎮座し、

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進行方向には、ついに「南アルプスの女王」仙丈ヶ岳の女王様のご尊顔をとらえた。

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女王らしい、実に女性的なセクシーな稜線だ。

ここに来るまでの女王様の下半身は意外とごつかったから、なおさらその美しさが目に映える。


最高だ。

登山って楽しいじゃないか。

こんな僕でも楽しんでもいいのかもしれない。

登山って修行じゃないんだね。

ましてやマゾヒストの為にあるもんでもないんだね。

もう変な被害妄想にビクビクする必要もないかもしれないぞ。


すでにこの頃にはもうiPhone4Sの問題なんてとても小さな悩みとなっていた。

携帯なんて通話出来ればいいじゃないか。

というか携帯なんていらないや。

もう仕事だっていいや。

家庭だってもういいや。

もう何だっていいや。

楽しけりゃいいじゃないか。


こうして僕は快楽のままに、ふくよかな女王様に優しく抱かれて行った。


〜仙丈ヶ岳3へつづく〜


仙丈ヶ岳1〜3033m峰と893m銭湯〜

Posted by yukon780 on 11.2011 仙丈ヶ岳/長野 0 comments 0 trackback
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ここにプラトーンばりに喜びを爆発させる男がいる。

場所は南アルプス「仙丈ヶ岳」3033mの山頂。

ついに彼にも、一般の方々と同様の完璧なエンジョイ登山を手に入れる時が来たのだ。

彼の決め台詞「こんなはずじゃなかった」は今回は炸裂せず、「これだよ、これ。求めていたものは。」というとても言い慣れてない言葉が飛び出す。

彼にとって登山とは「楽しい事はないストイックな修行の世界」だった。

今年本格的に登山を始めて以来、彼の山には常に次のようなキーワードがつきまとっていた。

「突風ナイト」「寒気」「異臭」「吐き気」「脱水症状」「低体温性」「打撲」「腰痛」「膝痛」「靴擦れ」「捻挫」「ヒル」「藪漕ぎ」「敗北」「雨」「遭難」「サド嫁」

これこそが「通常の登山」だと認識していただけに、上の写真も納得がいくだろう。

(ちなみにこの写真。実は周りには十数人の他の登山者がいる。強烈な恥ずかしさを感じながらの渾身のポージングだった。)


サディストな読者の舌打ちが聞こえてきそうだが、そんな彼の充実登山を振り返ってみよう。

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仙丈ヶ岳行きは唐突に決まった。

iPhone4Sの発表、スティーブ・ジョブズ氏の逝去の発表と時を同じくして、B旦那CEOから仙丈ヶ岳登山の計画が発表された。

iPhone4Sへの乗り換えをどうしようかと悩みすぎていた僕は、ここは一発3000m登山で悩みを吹っ飛ばそうと決意。

うまい事嫁のお許しが発せられ奉られましたので、行かせていただく事になった。


「南アルプスの女王」という異名を持つこの仙丈ヶ岳。

激しく膝を痛めている僕は、どんだけ女王様にムチでバシバシやられるかと覚悟の上での決断だった。

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登山前日の金曜日。

仕事を1時間前倒しに切り上げた僕は、iPhone4Sの予約開始直後のソフトバンクのお店へ直行した。

なんやかんやと話を聞いた後、とりあえず予約(本決まりではない)をしておいた。

さあ、あとは女王様にしごかれ罵倒された後に導き出された答えに従って決断するだけだ。


そしてこのまま、現地の仙流荘バス停駐車場まで直行だ。

とりあえず風呂に入りたかったので、会社の近くの銭湯へ向かった。


初めて利用するが、実に古き良き銭湯といった感じが好ましい。

しかし古き良き銭湯すぎて、中には全身刺青の2人組がいるではないか。

いかにもすぎるシチュエーションに少々戸惑う。

確かにこの名古屋の中村という地区はアチラ側の人が多い土地柄だ。


入浴客は僕と刺青男2人と他3人の合計6人。

やがて刺青男がその他の3人に親しげに敬語で会話を始めた。

話を聞いていると、どうやら皆お仲間さんじゃないか。

普通のおっさんに見えた人が、一番の親分のようだ。

ヤクザの方々5人に囲まれて完全に五面楚歌状態。

3033mの登山前に893m(ヤクザに囲まれたマゾ)という難局を乗り切らねばならなくなった。

よく見ると脱衣所には、服を着た若い護衛のような男が目を光らせている。

孤立した僕は、せっかく銭湯に来たのに激しい緊張でまるでリフレッシュできない。

少しのミスが命取りだ。

打たせ湯のしぶきがあの方々にかかってしまうものなら、打たせ湯どころか鉛の玉を打たれてしまう。

僕は全神経を研ぎすまし、ただただ穏便なる入浴に徹する事だけに集中した。

お金を払ってまで、なぜこんな思いをしなければならんのだ。


皆が脱衣所から出て行き、残されたのは僕と親分と護衛の3人だ。

他の組のヒットマンと思われているのか、護衛の視線を背中にびんびん感じる。

もはやしっかりと体を拭く事もままならず、ちょい濡れ状態で服を着てそそくさと銭湯を出た。


このいつも通りのトラブルスタートに、早くも今回の登山の壮絶さを予感してしまった。

すっかりトラブルに慣れてしまった男の悲しい性格だ。

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延々と車を走らせる事4時間。

仙流荘バス停の広い駐車場に着いた。

もうすでに多くの車が止まっており、車中泊している人が沢山いる。

さすがは人気の山だ。

人が多いのは嫌いだが、最近登山者は僕一人だけというマニアック登山が続いていたので少々ホッとしたりもする。


さっそくいつものように睡眠薬にて強制就寝。

もう禁煙の薬はやめたので、吐き気に悩まされる事はない。

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IMGP1855.jpg

翌朝、5:30(登山者が多いから通常より30分繰上げ)のバスに乗る。

どうしてもバスで登山口に向かうシチュエーションは、因縁の乗鞍岳を思い出されてしまう(僕の膝打撲とりんたろくんの低体温性)から不安になる。


僕の隣の席の学生の男女の会話を聞きながらの道中。

聞いていると明らかに男は女に好意がある感じだが、女は不思議ちゃんを装い軽くいなしている。

そんな微笑ましい会話を盗み聞きしては、勝手に甘酸っぱい思いに浸る三十五歳一児の父。


1時間ほどで無事、登山口の北沢峠に到着。

IMGP1856.jpg

山梨県側からのバスに乗ってくるB旦那さんご一行は、まだ到着していない。

それにしても中々に寒いじゃないか。富士山の頂上を思い出す。

はたしてみんなはちゃんと来るんだろうか?

またしても孤独な待ちぼうけをするはめになりはしないだろうか?

あの日以来待ち合わせには敏感になっている。

そしてやはり電話したくてもソフトバンクは圏外だ。

auに乗り換えちゃうぞ、がんばってくれよ孫さん。

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やがて山梨側のバスが到着し、B旦那さんご一行が疲労感タップリの顔で降りて来た。

前日12時まで飲んで寝る間もなくやってきたらしい。

しかもバスでは座る事も出来ずトイレに行く事も出来ず、寒さに震えながらここまで辿り着いたようだ。

さすがだ。自ら登山前に自分を追い込んでくる辺り、僕と同じ匂いを感じる。


IMGP1867.jpg

今回の仙丈ヶ岳登山隊は、横浜の追い込み系マゾヒストことB旦那さん、静岡の悩める黒はんぺんことHくん、鶴見のサディスティック女優ことEちゃん、そして岐阜のガラスの膝小僧こと僕の4人編成だ。

写真ではHくんが上野クリニックの広告のようになっている。


そして我々は7:20頃、南アルプスの女王様の玉座を目指し登城を開始した。


〜仙丈ヶ岳2へつづく〜


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