日本一のマゾ太郎

Posted by yukon780 on 23.2012 万水川〜犀川/長野 6 comments 0 trackback
IMGP1236_20120823112914.jpg


伝説の「槍ヶ岳三日間戦争」が幕を閉じた前回。

さすがの奴らもその蓄積された疲労度は中々のものだ。

普通なら大人しく温泉に入って帰る局面だ。


しかし彼らは日本有数のアクティブマゾ集団。

疲労が蓄積された今こそその真価をいかんなく発揮する。


彼らが向かった先は長野県豊科の「万水川」(よろずいがわ)。

ここでカヌーをして、さらに疲労を蓄積して帰宅しようというのが彼らの狙いだ。

そもそもB女房はこのカヌーが目的で来ている。

彼女にしたら槍ヶ岳なぞは所詮寄り道でしかなかったのだ。


こうして始まった槍ヶ岳から万水川への、節操無しの槍万(ヤリマン)ツアー。

ここで我々はあの伝説の日本昔話の現場に遭遇する事になるのだ。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

新穂高からはるばるやって来たのは豊科運動公園の駐車場。

IMGP0971.jpg

本日もうだるような灼熱の大快晴。

この運動場の隣には「安曇野わさび田湧水群」という、すこぶる奇麗な湧き水が溢れている場所がある。

IMGP0975_20120823111453.jpg

すごく奇麗な水だが、我々はいい大人の紳士なのでただその水を眺めただけだ。

この程度ではしゃぐほど子供ではない。

IMGP0990_20120823111556.jpg

IMGP0986_20120823111537.jpg

一応紳士のたしなみとして、ちょっとだけ水に触れてみただけだ。

そもそもここが泳いでもいい場所かすら分からない。


しかし勢い余ったバターNが、なんと二日連続の少林寺奥義「水上槍ヶ岳」を早くも披露。

IMGP0981_20120823111517.jpg

認めてしまおう。

そう、我々は激しく浮かれていたのだ。



この三日間、ずっとストイックな戦いを繰り広げて来た4人。

ココロもカラダも干し椎茸のようにすっかりと乾きまくっていた状態。

このクソ暑い日に山を登るなんてとんだマゾだったのだ。

やっぱり夏の川は最高だ。



やがて運動場脇の用水路から出発。

IMGP0994.jpg

この川のスタートは他の川と比べて、抜群に雰囲気がないスタート箇所だ。

だって用水路なんだもの。

それでもこの川は徐々にその姿を変えて行くバリエーション豊かな川。

しかも鮎がいないので、夏でも気兼ねなく川下り出来る数少ない名川なのだ。

IMGP1024.jpg

ストレートで危険箇所もない素敵な用水路。

流れは早くて、漕がなくてもいいくらいで快適そのものだ。

IMGP1037.jpg

あの歩いても歩いても全く進んでる気がしなかった槍ヶ岳を思うと、体感速度はウサイン・ボルト級だ。

そして信州特有のこの牧歌的な雰囲気と広い空。

IMGP1048.jpg

まるで北海道の川でも濃いでいるかのような開放感。

早くも漕ぐ事をやめてくつろぎ出す男たち。

SANY0116.jpg

ああ、やっぱり川はいい。

あの悲壮感たっぷりの山旅のあとだけに、もうとろけてしまいそうだ。

IMGP1058_20120823111830.jpg

暫く進んで行くと橋がある。

その橋をくぐると、途端に密林の中に吸い込まれて行く。

IMGP1065_20120823111912.jpg

すぐ近くに市街地があるとは思えないほどの色濃い原生林。

用水路区間から密林区間への第二幕だ。


ここを少し進むと一本の細い流れが合流して来る。

その流れを必死で遡上して行く。

するとお馴染みの水車小屋のご登場ですな。

IMGP1067_20120823111943.jpg

IMGP1076.jpg

ここに来るのは実は7年ぶり。

すごく雰囲気のいい場所なんだが、明らかに7年前と違う光景が展開されていた。


以前はカヌー野郎たちの独壇場だったこの場所が、沢山の巨大な観光ラフトに占拠されていたのだ。

IMGP1073.jpg

IMGP1083_20120823112033.jpg

ラフトにじいちゃんばあちゃんが多数乗っているという異常な情景。

去年NHKで放送された連続テレビ小説「おひさま」のロケ地になったらしく、そこに目を付けた観光協会が遊覧ラフトを設置したってとこだろう。

そのお値段15分で900円。

IMGP1114.jpg

途端に越前屋ばりの悪い顔になる僕とB旦那。

これは観光客を引き抜いて15分500円でカヌーに乗せてやれば一儲けできてしまうぞと。

だってこんなにも順番待ちしている人で溢れてるんだもの。

IMGP1135.jpg

でもこの人達の羨望の眼差しを浴びながらのカヌーも悪くなかった。

なんせこっちは自由自在に時間制限なく漕ぎ回れるし、こっから先にも下って行けるぞという優越感。

IMGP1090.jpg

ここはカヌー野郎がちょっとだけヒーローになれる数少ない場所。

普段家庭で罵倒され蔑まれている僕にとって、唯一の悦に浸れる貴重な空間なのだ。


そしてすっかり観光地化してしまったが、やっぱりここの水車小屋はいい雰囲気。

SANY0136.jpg

まるで日本昔話の一コマのようだ。

お子さんがいる人はこんな感じで読み聞かせてあげるといいだろう。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


むかしむかし、あるところの川でおBさんがカヌーを漕いでいました。


すると川の上流の方から、どんぶらこどんぶらこと一匹のマゾが流れて来ました。

おBさんはそいつを捕まえて、カヌーの舳先に縛り付けました。

IMGP1095_20120823112136.jpg

やがてそのマゾの足がV字にパカッと開脚。

IMGP1097.jpg

中から疲れた中年の男が現れました。

おBさんは男に「マゾ太郎」という名を付けて痛めつけましたとさ。


やがて成長したマゾ太郎は鬼が棲むという「鬼嫁が島」へ鬼討伐に向かいました。

犬のバターN、猿のB旦那、キジのB女房を引き連れてついに島に上陸。

IMGP1115.jpg

槍ヶ岳という苦難の道のりを経てここまで辿り着いたマゾ太郎ご一行。

そんなマゾ太郎の前に、ついに鬼嫁が突然登場。

「おら!いつまで遊んどるんじゃ、このブタ野郎!」

IMGP1117.jpg

うおお、めちゃくちゃ怒ってるじゃないか。

しかもりんたろくんまで怒ってるぞ。


こうして恐怖におののいたマゾ太郎は戦わずして降参。

IMGP1119.jpg

やがてマゾ太郎はそのまま鬼嫁が島に養子として捕らえられました。

そして日々罵倒されて、幸せな人生を送りましたとさ。


おしまい


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


随分と救いのない昔話だが、この話は実際に現代に生きるある一人の男がモデルだと言われている。

上の土下座姿は、岐阜県のとある家庭内でもよく見られる光景だ。



さて、上陸したのは「大王わさび農場」。

こんな感じで川旅中に上陸して観光できる軟派な川なのである。

IMGP1124.jpg

ここで買うのはお約束の「わさびビール」と「わさびソフト」。

IMGP1123_20120823112413.jpg

IMGP1127_20120823112425.jpg

何やら7年前よりわさび感が薄くなっている気がしたぞ。

その分観光ラフトに金をつぎ込んだのかな?

で、これがその巨大ラフト。

IMGP1136.jpg

これなら大歩危小歩危も漕がずに突破できるんじゃないか?


ここで「おひさま」のポスターを発見し、井上真央と同じポーズで悪ノリをするB女房。

IMGP1138.jpg

井上真央よりはるかにおひさま的笑顔を炸裂させているが、いかんせん「軍手」だった事が惜しまれる。

そして「おひさま偽証罪」の罪で、B女房が奴隷船に売られて行った。

IMGP1103.jpg

このように本日も暑さで徐々に頭をやられ始めるご一行。


そして大勢の観光客の面前でバターNが卑猥な行動に出る。

体勢を整えて...

IMGP1143_20120823112520.jpg

一気に屁をこいた。

IMGP1144_20120823112539.jpg

ように見えるが、実は体を一回転させてカヌーに乗り込もうとして出だしから失敗している状態だ。

もしこれが屁だとしたら、この勢いなら間違いなくさっき食べたわさびソフトが散乱したはずだ。


お金払って観光ラフトに乗るのもいいが、やっぱり川は中に入ってこそなんぼだ。

IMGP1148.jpg

あー、楽しかった。



で、再び密林区間に戻ってツーリング再開。

IMGP1167.jpg

やがてお馴染みの「おせっかい看板」が現れる。

IMGP1177_20120823112618.jpg

懇切丁寧に「この先流木有り」「右に寄って合流してください」などの看板がADのカンペのように次々と現れる。

散々恐怖を煽った末に、結果は全然大したことないという余計なお世話千万な看板だ。


やがて密林区間が終わると、方々から5本の川が合流して「万水川」は「犀川」となる。

密林を抜けるとズバッと一気に空が開けて、いよいよ第三の区間に突入です。

IMGP1183.jpg

IMGP1187.jpg

水量も水流も一気に豊富になり、大きな空のもと快適に流されて行く。

西を見れば豪勢に北アルプスを眺めながらの川下りだ。

IMGP1192_20120823112655.jpg

昨日の朝にはあの山の奥の槍の先っちょで格闘していたなんて信じられない。

これぞ槍万ツアーの醍醐味だ。


そしてここで再び神々しく天を見上げるマゾ太郎の登場。

IMGP1211_20120823112707.jpg

ついに暑さで彼の我慢が爆発した。

長年の夢を叶える時が来たようだ。


技を極めた剣豪は、晩年になるともはや剣を持つことなく相手を威嚇するという。

そしてマゾを極めたカヌー野郎は、暑くなるともはやカヌーすら漕がないで川を下るという。

己の身だけで川を下る「ライフジャケッティング」という新ジャンルの漕法だ。

IMGP1216.jpg

颯爽とトップをどんぶらこするマゾ太郎。

しかし早くもB旦那に先頭を奪われるマゾ太郎。

IMGP1217_20120823112800.jpg

そこでスペシャルターボエンジンを発動。

IMGP1218.jpg

しかし槍ヶ岳で足腰に重傷を負っている手負いのマゾに勢いがない。

そこでわずかに元気な上半身での必死の追い上げ。

IMGP1219.jpg

そして男は力尽きた。

IMGP1220_20120823112824.jpg

これにて完全なる五体破壊を達成し、満足げな表情のマゾ太郎。

余計な体力を使わせたら、彼は日本一だ。


結局力尽きたマゾ太郎はそのまま搬送された。

IMGP1224.jpg

何も事情を知らない人が見たら驚くかもしれない。

IMGP1227.jpg

明日の東スポの一面に「信州に蘇る魚人伝説。犀川に珍獣サイちゃん出現」などという見出しが躍るかもしれない。

でもこれが思いのほか凄く楽しかった。

IMGP1238.jpg

やっぱ川は夏だよなあ。

各県に一本、せめて少しの区間だけでもいいから鮎釣り禁漁区があったらなあ。

などと思いながらダンディーに川をライフジャケッティングする男。

IMGP1243_20120823113011.jpg

と、余計な事をしていたら前方に瀬が迫って来た。

慌ててカヌーに乗り込むライフジャケッター。

IMGP1245_20120823113025.jpg

そして大満足のツーリングが終わり上陸。

今回は短めに龍門淵公園でのゴールとなった。

IMGP1248.jpg

おや、アクティブマゾ集団と言う割に随分短めじゃないと思われたかもしれない。

実はここに一度は漕いでみたかった、とある場所があるのだ。


この公園内にはカヌーの競技場などいうマニアックなものが存在している。

IMGP1265.jpg

実際、ここにバターNと車を置きに来た時にもここでラフティングの練習が行なわれていた。

その時の写真ね↓

IMGP0970_20120823111428.jpg

長いカヌー人生を行きて来たが、正直競技的なカヌーとは全く無縁の世界で生きて来た。

ほぼカヌー技術はゼロで、基本スタイルは「漕がない」がモットーの僕のカヌー。

でも一度でいいから、このようなコースを漕いでみたかったのだ。


柵をよじ登ってコース内に侵入。(注/一応本には自由に使っていいと書いてあったし、後で会った人にもいいって言われたから問題ないと思う。多分ね。)

なんだか妙に悪い事してる気分で、別のハラハラ気分も味わいながらの侵入だ。

そして両選手のスタートです。

IMGP1257_20120823113052.jpg

IMGP1259_20120823113104.jpg

IMGP1260_20120823113119.jpg

なんだかんだ10年以上カヌーやってるからそこそこいけるかなって思ってた。

でもそんな思いはズタズタに切り裂かれた。


そもそも二人乗りダッキーでそんな細かい動きは出来ない。

僕などは思いっきりポールに頭をぶつける始末。

バタバタと船を左右に振るだけで、結局川の中心を突っ切って行っただけの惨めすぎる結果だった。


続くB女房、バターNも惨憺たるものだった。

IMGP1284_20120823113149.jpg

やはり所詮我々はアスリートではなくただの「遊び人」だ。


なんて事をしていたら、思いがけない出会いがあった。

何気に話しかけて来たこのお兄さん。

IMGP1291.jpg

どうも話していると、朝ここで練習していたラフティングチームのスタッフの人っぽい。

話をしてみるとこの方は、ラフティングプランナー柴田大吾さん。

多摩川御岳渓谷で「A-yard」(ええ宿って意味ね)という宿を経営しているそうだ。HPは→コチラ

IMGP1292.jpg

御岳に行けばラフティングの練習が出来るみたい。

自分たちだけでラフトを漕ぐなんて考えもしなかったが、これは面白い事になって来た。


しかもこの方、あの世界一のラフティングチーム「テイケイ」の関係者の方っぽい。

さすがの僕でも「テイケイ」の名は当然知っている。

俄然ラフト熱に火がついてしまったマゾ太郎ご一行。


ひょっとしてこの出会いは歴史的な出会いかもしれない。

この出会いが後に「ラフティングチーム・マゾタロウ」としての世界一に輝く事になる伝説への第一歩かもしれない。

IMGP1293.jpg

ひょっとしたらいつかあの世界一の「テイケイ」のメンバーに会えるかもね。


実はこの数日後にB旦那から驚くべき動画が送られて来た。

これはテイケイが世界一になった時の映像だが、これの1:33あたりと2:47あたりに注目したい。



まさかとは重うが、見た事ある人が映ってるぞ。

しかも世界一メンバーの一人として。


なんとあのただの気の良い宿屋のご主人だとばかり思っていた柴田大吾さんは、チームテイケイの世界一メンバーの一人だったのだ。

これは例えてみれば、草野球してたら外人さんに話しかけられて、家に帰ってテレビ見たらあれはヤンキースのA・ロッドでしたって感じの驚き。


僕は基本的にツキのない男だが、なぜか旅先で結構「マニアックだけどその筋の人にとっては憧れの人」によく出会う。

早く柴田さんのA-yardに泊まりに行って、「チーム・テイケイ/マゾ部」の設立に尽力してもらわないといけない。

しかしいかんせん場所が奥多摩。

他のメンバーは横浜組だからいいが、僕だけ岐阜組。

さすがに一人でのラフティングの練習は寂しすぎる。


いつか関東遠征の際、必ず柴田さんの宿を訪れてみたい。




と、この場所で思った以上に盛り上がって話し込んでしまった我々。

実はこの最終日はりんたろくんのお風呂には間に合うように帰りますと嫁に伝えていた。

しかしすっかり時を忘れてしまって、帰る頃には100%お風呂に間に合わないという時間帯になっていた。


恐る恐る嫁に電話。

お風呂にも夜ご飯にも間に合わない事を伝えると、5秒ほど氷の沈黙。

僕の飲み込む唾の音だけが信州の空に消えて行く。

さすがに本場の「鬼嫁が島」の迫力は石像の比ではない。


そして沈黙を突き破る嫁の一言。

「最初からお前に食わせる飯なんてねえ」



さすがのチーム・テイケイでもこの荒波を突破する事は不可能だろう。

彼らが世界一のラフティングチームなら、僕は世界一立場の弱いマゾ養子。

決して引けはとらないぜ。


こうして僕はいつものように慌ただしく皆と別れて帰って行った。

IMGP1294.jpg

なんにしても長い長い三日間が終わった。

槍ヶ岳から始まった渾身の三日間。

信じられない大快晴は最後まで続き、いつもの快晴代償の被害もなかった。


しかしこの時はまだ知らない。

この三日間の快晴の代償は後日きっちりと用意されていた。

まあそれは後々のお話。


ひとまずこれにて槍ヶ岳〜万水川の長編紀行はおしまいです。

なんだか記事書くのがとても大変だったな。

次は彼がどんな素敵な夏休みを過ごしたかをお送りしますね。


〜おわり〜


スポンサーサイト

おもひでくるくる

Posted by yukon780 on 24.2011 万水川〜犀川/長野 2 comments 0 trackback
DSC03491.jpg

「あん時のアイツ」シリーズ第5弾。

今回は長野県にある万水川(よろずいがわ)・犀川(さいがわ)でも紹介しておこう。

万水川は犀川の支流なので、支流から本流まで下るってコース。

この区間、基本的に鮎がいないから夏場でも気兼ねなく下れる貴重な川だ。

前半の雰囲気ある感じから、後半の瀬まで含めてとてもバリエーション豊かなカヌーツーリングが楽しめる。

気分的にとてもいい感じで下れる川で、かなり好きな川の一つだ。


2003年に2回、2004年と2005年に1回づつ下ってるが、それぞれに記憶が飛んでいるから、今回は全てひっくるめて掲載する。

雨降ってたり、晴れてたり、人が違ってたりするがお気になさらず。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

豊科運動公園の脇に流れる、用水路みたいな所からスタートする。

DSC02220_1.jpg

まさに用水路なのでイマイチ気分が上がらないが、徐々に様相が変わって来るのも魅力の一つだ。

しばらくはこの用水路を流されていく。

DSC03481.jpg

DSC03480.jpg

水は結構奇麗で、結構流れもあるから意外と楽しい用水路。

途中、何度も上流から茄子やキュウリなどの野菜が流れてくる。

いつも謎なんだが、過去4回行って4回とも流れて来ているからいつも流れているんだろう。

この川のほとりにキャンプを張れば、とりあえず食うには困らない。

僕も一緒に流れていけば、洗濯中のおばあさんに拾われてM太郎と名付けられるかもしれない。


DSC02221_1.jpg

進んでいくと、所々瀬が現れる。

DSC02222_1.jpg

ストレートで何の障害もないから、単純に楽しい瀬がいくつか出てくる。

DSC00151.jpg

これ、結構楽しい。


次第に用水路は川らしい雰囲気に吸い込まれていく。

DSC02223_1.jpg

DSC02224_1.jpg

そして周りの木は鬱蒼と茂り出し、道路からも隔絶されたスバラシイ雰囲気の中を下っていくのだ。

DSC03482.jpg

DSC00132.jpg

余談だが、ここに光を浴びて登場している男は「シャクレのY」だ。

彼はこの時は楽しそうにパドルを漕いでいるが、この数年後に長良川の「引退の瀬」で轟沈し僕とともに死線をさまよってカヌー界から引退する事になった男だ。

彼はカヌーに行くたびに、足から酸っぱい匂いを発散する問題児だったが、今となってはその匂いも懐かしい。

水にトラウマを抱えてしまった彼の復活が待たれる。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

この川にはお楽しみポイントがある。

ある場所まで下って、支流の部分に入って遡上していくと素敵な場所に出られる。

もちろん逆流だから結構必死に漕ぎ上がる事にはなるけど。

DSC00122.jpg

すると水車小屋が現れる。

DSC00133.jpg

ここは「大王わさび農園」の水車小屋で、かつて黒澤明監督の「夢」という映画の舞台となった所だ。

このシーンね↓

f0104277_1922173.jpg

なんと言っても雰囲気がグンバツだ。

もちろんわさびを作っている水だから、ここの水の奇麗さはハンパない。

DSC00165.jpg

DSC03493.jpg

ちなみにここは観光地でもあるから、陸には結構な数の見物人がいたりする。

「あら、まあ」等といいながらおばちゃん達がカメラのシャッターを切る。

子供達が指を指して興奮気味に奇声を発する。

その度に何やら見せ物にでもなったかのような、気恥ずかしい気分がもれなく味わえる。

ここは普通の人間が一瞬スターになれる空間。

まさに映画を地でいく「夢」の舞台。


DSC00402.jpg

余談だがここで写っているのは女性だ。

当時好きだった子を連れて来て、二人きりでのカヌーツーリング。

非常に楽しかったんだが、トゥーシャイシャイボーイだった当時の僕は、告白する事も出来ないモジモジ野郎だった。

結局彼女とは友達のままで終わってしまうという、青春の甘酸っぱいおもひでが残る川。

時は水車の様に流れ流れて、今僕はドSの女と暮らしている。

現在の甘酸っぱさは、ストレスによる胃酸の出過ぎなのか。

人に歴史有り。

歴史の川は遡上して戻る事を許さず、無情に流れ続けるのだ。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

この場所で、一旦上陸するのがオツな過ごし方だ。

DSC03492.jpg

カヌーを置いて歩いて行けば「大王わさび農園」を楽しめる。

DSC03487.jpg

DSC03490.jpg

わさび園は中々圧巻の眺めだ。

美しい水でこそ美味しいわさびが出来る。

そしてここには「わさびコロッケ」と「わさびビール」という名物があったりする。

DSC00167.jpg

個人的にはこの2品。スペシャルヒットだ。

カヌーで下ってる途中というシチュエーションもあるが、単純にウマい。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ほろ酔い気分で再び川を下っていく。

ここからは「ミニ釧路川」と呼ばれる区間だ。

DSC03495.jpg

ちょうど釧路川の源流部の雰囲気がなんとなく味わえる。

と言っても僕の中で釧路川源流部の思い出は、大雨の後大量のアブに襲われた悲惨な記憶しかない。(北海道中膝栗毛9参照


やがて万水川が犀川に合流した途端、一気に視界が開ける。

DSC03501.jpg

万水川の他にも高瀬川や穂高川も合流して来て、水量もグッと豊富になる。

流れは早いけど悪質な箇所もなく、気持ちよく下れる区間。

途中いくつか中々な瀬が出て来て、わさびビールの酔いはあっという間に消えてなくなる。

何度か水を被って、ずぶ濡れな感じで進んでいく。


やがて大きな瀬を越えたすぐ左岸に、マレットゴルフ場が出て来るのでそこでゴール。

基本的に交通機関はないから、もう一台の車かタクシーか自転車でスタートへ帰っていく。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

とまあこんな感じの川でした。

秘境感や冒険感にはかけるけど、雰囲気もよくて初めてカヌーする人を連れて行くには持ってこいの川かも。


随分ここ行ってないから、そろそろ行きたくなって来たなあ。

ここだったら嫁でも楽しめるかなあ。


ないなぁ。


プロフィール

yukon780

Author:yukon780
気の毒な男のネガティブな日常へようこそ!

カレンダー

02 | 2017/03 | 03
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31 -

カテゴリ

興味のあるテーマを選んでね。

Visiter

検索フォーム

ブロとも申請フォーム

QRコード

QR

アクセスランキング

[ジャンルランキング]
旅行
85位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
その他
11位
アクセスランキングを見る>>

にほんブログ村

にほんブログ村 アウトドアブログへ
にほんブログ村 アウトドアブログ カヌー・カヤックへ
にほんブログ村 アウトドアブログ ソロキャンプへ
にほんブログ村 アウトドアブログ アウトドア用品へ
ブログランキング・にほんブログ村へ