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トラウマ兄弟と小さな巨人〜骨休め妙法ヶ岳〜

Posted by yukon780 on 18.2017 妙法ヶ岳/岐阜 0 comments 0 trackback
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BBGのベータ版公開後。

多少落ち着くどころか輪をかけて忙しくなっている。


想定していたことから全く想定していなかったことまで、問題が同時多発乱交パーティー状態。

各所で西部警察の爆破級に容赦ない問題が炸裂しまくる。

見た人からも「スマホで見にくいじゃねえか!」とか「間違い探しっていうか間違いだらけじゃねえか!」というご指摘も。

分かっちゃいたけど、後回しにしていた「スマホ見やすい化」もとたんに急務に。

挙句作業は遅れに遅れ、中々修正すら手がつけられないという精神消耗戦線。

システム的な作業に関しては自分たちで手が出せず、ひたすら待つことしかできないというもどかしさ。

毎晩夜11時くらいになると、ジョンボーAとともに「沈痛泥沼闇会議」が始まって、お互いに闇の沼に飲み込まれないように必死で励まし合うという厳しい毎日。

もうキレたり絶望したり、そっから一周回って爆笑してたりと情緒の不安定さはとどまるところを知らない。



まあ、よくよく考えたら、今まで僕が関わることで物事が計画通りに進んだことなんて皆無。

ベストズサンプランニストとか、Mr.本末転倒野郎とか呼ばれる私が事業計画どおりに事を運ぶなんて不可能。

しかも今年はそこに輪をかけて「本厄イヤー」という強烈な一撃が加味されている。

もう何やっても思い通りには行かないんだから、マゾはマゾなりにこのハプニングデイズに快感を見出す他に道はなし。

多少時間かかってでも、なんとか快楽にまみれてオモロイものを作り上げるのみである。


とは言えやはり休息と癒やしの時間は必要だ。

いくら私が重度のマゾ野郎でも、ムチばかり食らっていてはやがてそれに慣れてもっと変な路線に進んでしまう可能性がある。

バランスボールの椅子がいつの間にか三角木馬に変わって、それに乗って普通に仕事しているなんてことも容易に想像できる。

ってことで休めた日、子供たちと軽く低山に行って気晴らしタイム。

子供たちとのふれあいの時間も少なくなっていることだし、ひとつここらで「おとうさん大好き!お山って楽しい!」と言ってもらって癒されようではないか。


今回はそんなちょっとした休日の低山登山の模様なのである。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


休日。

もちろん本当はこの疲れきった体を休めたい。

しかし例のごとく家にいるほうが疲れてしまう養子の身としては、山でマゾる方が体は休まる?のである。


選んだ山はご近所低山の妙法ヶ岳。

久々に登場のこーたろくんもこのご機嫌さである。

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まだ4歳の彼は、兄と違いあまり山に連れ回されてないからまだ山に対する抵抗は少ないようだ。

しかし出発後、まだ登山口前で早くもこの表情に変化。

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基本的にインドア嫁の血を色濃く受け継いでいる彼は、嫁同様外界で10歩以上歩くと不機嫌になるのである。

このままでは登山口前撤退もあり得ると判断し、すかさず露店のたい焼きで買収を図る。

これにより、こーたろくんの機嫌は治ったが、奥にいる「日雇い労働者の出勤風景」みたいなりんたろくんは終始不機嫌である。

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もうはっきりと「山嫌い」と公言してやまない彼は、その全身から山イヤイヤオーラを撒き散らす。

最近では「ボクに将来子供ができたら山には行かせない。イオンで遊ばせる。」と言っては父を悲しませている。


そんな中、この参道名物の顔出し看板。

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それをただ眺めるだけのりんたろくん。

思えばりんたろくんが3歳位のころ、当時「りんたろ登頂記」としてこの山に来て彼も顔出し看板を喜んでやっていたなあ。↓

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で、当時は7月だったから山の中はヒルまみれだったね。

お父さんはそこに生足半ズボン突入したもんだから、ふくらはぎに10匹以上のヒルが食いついていて発狂したよね。(参考記事:流血のヒルクライム

で、散々血を吸われたあと、苦労してたどり着いた山頂では景色は何も見れないし、君は号泣するわで何も良い思い出がないよね。

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そして死んだように寝落ちしてたな。

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こんな事ばっかしてたから山嫌いになっちゃったのかな?


登山前の出発記念写真では、もはや前すら向いてないものね。

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そうは言っても彼はもう小学1年生。

いざスタートすれば元気ハツラツで登ってくれるはずだ。


しかしである。

登山開始「6段目」で早くも脱落。

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開始10秒という曙級の早期ノックダウン。

で、階段を一段登るたびに「疲れちゃったのよ」「もう無理なのよ」「楽しくない」「イオンが良かった」などの愚痴が止まらない。

そんな不甲斐ない兄をよそに、まだ父によるトラウマ被害の少ないこーたろくんはガンガン進んでいく。

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で、振り向けば反対野党の牛歩戦術みたいな男がノロノロと歩いてくる。

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で、あまりにも進まないもんだから結局そのASIMO野郎を回収して背負うことに。

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推奨年齢3歳までのこのベビーキャリアだが、我が家では7歳でもしっかり活用している。

いずれBBGでベビーキャリアをレビューさせたら私の右に出るものはいないだろう。


もちろんりんたろくんも重いし、色々荷物も背負ってるから肩に食い込むGは飛翔白麗レベル。

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それでもここんとこのインドア生活でストレスという名の大重量を背負い続けてきた身としては、マゾ的に良いご褒美で肩に心地よし。

長年の定位置についたりんたろくんも、してやったりのこの笑顔。

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基本的に担いでやれば彼は機嫌が良くなって急に饒舌になる。

しかしその時間は長くは続かず、悪路になり始めるとこーたろくんを担ぐことになるから彼は再び歩かされる。

そんな時に限って、登山道は「想定外の荒れっぷり」を提供してくるのである。

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普段は整備されてて歩きやすいというこの登山道が、なぜ今日に限ってこんなに荒れ荒れなのか。

どうやら数日前の悪天候と父の厄年が重なって猛烈な悪路になってしまった模様。


こうしてまた彼に新たなトラウマが植え付けられていき、彼はますます山が嫌いになってくというあたりまえ体操。

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できればお父さんだって普通の登山道を歩かせてやりたい。

しかしお父さんはマゾの星の下に生まれちゃったし、君もその血を受け継いでいるからしょうがないじゃない。

山ってのはヒルと倒木まみれで、景色とか見れない陰湿で不毛な世界だ。

やはりおとなしくイオンに行ってあげるべきだったのか...。


で、すっかりヘロヘロになって行くいたいけな歯抜け太郎。

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顔もどんどん僕に似てきたし、このヘロヘロな姿も鏡を見ているようだ。

結局彼はこの中途半端な場所にてギブアップ宣言。

「ここが山頂でいいじゃん」と、勝手にこの登山に終止符を打ってしまったのである。

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まあどうせこの山は山頂に行っても景色なんて見れないし、ここが山頂でも良しとしておこう。

余計なことだが、こういう時だけはやたらと天気が良い。


とりあえず滝があって雰囲気の良いっぽい場所でランチ。

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実際は雰囲気が良いっぽいだけで、足場は斜めで凹凸も激しく快適さはゼロだった。

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で、食い終われば再び苦行の時間を味わい、

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こーたろくんにも十分にトラウマを植え付けて、

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下山完了。

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登山後に死亡するこのスタイルだけは、何も教えなくても父の意志を受け継いでくれているようだ。

下山後にここまで美しく死ねる小学1年生はそうそういないだろう。

しかも若干ニヤリとしているところを見ると、かれの「性癖開花」の時はそう遠い先ではないのかもしれない。

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なんだかんだ言って、君も大人になったら率先してグハグハ言いながら山で笑ってマゾるようになるはずだ。

結局今回も「お父さん大好き!お山楽しい!」という世界から八万光年離れた場所に着地してしまったが、いつかきっとこの楽しさに気づいてくれる時が来るだろう。


そしてこのまとまりのないゴール写真を撮ったあと、

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本来は縦走した先でたどり着く予定だった横蔵寺へ車で移動。

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ここはなにげにモノホンのミイラ(即身仏)が安置されてて、普通に公開されているスポット。

写真撮影できないから、「横蔵寺 ミイラ」で画像検索でもしておくれ。


とりあえずここでUMA好き(UMAじゃないけど)のりんたろくんのご機嫌を取って、ありふれた親子低山登山は終了。

ちなみに父はこの日から数日間、猛烈な肩の痛みに襲われながらのお仕事となった。

四十肩+飛翔白麗のせいで、「今日本で最も万歳三唱ができない男No.1」の座は盤石のものとなったのである。


さらにちなみにどうでもいい事を記録として書き残しておこう。

クタクタになって帰宅した僕に対し、嫁が笑わずに言った。

「何その顔。ボケーッと歩いてる小型の進撃の巨人みたいな顔しやがって。」と。



いろんなトラウマを植え付けられてるのは子供たちばかりではないのである。


ちなみにこの翌週が僕の誕生日だったんだが、その日一日家族と一緒にいて誰からも「おめでとう」と言われなかった。

おもいっきり忘れられたまま、私は静かにまた一つ歳を取ったのであります。



さあ、とりあえずこうして子供たちとも嫁とも特殊な形で触れ合って英気を養った。

小型ですぐに首の後ろを切られてしまう巨人だとしても、BBGの進撃を止める訳にはいかない。

ちょっとギアの検索比較ページの完成には時間をいただくことになるけど、その分読み物系を前面に出してごまかし工作に走る予定であります。

もうちょっとしたらそのBBG記事ページがオープンする(ほんとにするのか?)ので、そこでしばし気を引かれてくださいませ。

その隙に裏側でせっせとギアの検索比較ページを形にして、スマホでも見やすくできるようにしていきます!


引き続き、がんばります!




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秋のリフレッシュゲリ祭り〜季節の狭間の攻防戦〜

Posted by yukon780 on 27.2016 四阿山/長野 0 comments 0 trackback
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ご無沙汰しております。

時間がなさすぎて全く更新ができず、すっかり冬が来てしまいました。

更新が途絶えたので、当ブログに詳しい方は「とうとう嫁に毒殺されたのか...」とか思った人もいるかもしれない。

しかし僕はいたって元気であり、別にずっと長良川に沈められていたわけではないのです。


今年の6月に突然「勉強のため」と言って発表したブログ充電宣言。(参考記事:沼の淵に潜むマゾ〜しばしの充電〜

そこから半年、ついに「実際何をしていたのか?何をしようとしているのか?」を発表する時がいよいよ近づいて来ました。

薄々気づいてる人もいるだろうけど、もちろんこの世紀の遊び人が「勉強」なんてしていたわけがないんです。

次なる「壮大な遊び」のための準備期間だったのですよ。


まあその発表はまだできる段階じゃないんで次回です。

とりあえず、今回は死亡説を払拭するためにアゲ記事をサラッとお送りする次第。

記事的にはすごい間が空いちゃったけど、前回の奈良井川の翌日の「四阿山(あずまやさん)」登山の模様ですね。

時間ないからボツにするつもりだったけど、せっかくの100名山なので記録用として簡単に。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


体を張ったリフレッシュマゾとなった奈良井川の翌日。

まだまだリフレッシュしきれてない僕は、せっかく塩尻まで来たってんでそのまま松本へ。

そこで松本に移住したチーム・マサカズの「低血圧Mちゃん」を強制連行し、その足で一気に群馬県境の100名山「四阿山」を目指した。


天気予報は「-3℃、風速20m」」というオシャレさだったが、低血圧Mちゃんを連行したのはその防御策。

僕の悪天候マイナスパワーに、彼女の悪天候のマイナスパワーを加えて天候をプラスに調整するのが狙い。

それによって、ヘルミッショネルズのマグネットパワーレベルに強大な二人の負の力で、何と登山口の時点で「晴れている」という快挙に恵まれたのである。

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いつも白い世界の中にいる二人は「これってどうやって使うんだっけ?」と言いながら、久々のサングラスに興奮気味。

低血圧Mちゃんが地味に石に乗って身長をかさ上げしているのも見逃せないところだ。


そしてこの山は牧場スタートなので、何ともピースフルでチャッピーな雰囲気が充満しまくっている。

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白樺と落ち葉と部屋とYシャツと青空。

こんな気持ち良い空間が我々の身に巻き起こっても良いのだろうか?

景色もご覧の通りの素晴らしさ。

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はるばる来た100名山なんだし、昨日酷い目にあってるんだから、ここはひとつ浮かれても良いのではないだろうか?


もちろん、そう一瞬でも思ったが最後。

さっきまで雲一つない快晴だったのに、突然我々の向かう四阿山方面だけがやたらとホワイティに。

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二人はすかさず「だよね。」「ですよね。」と言って静かにサングラスを外す。

次に彼らがサングラスをかけるのは4年後くらいだろう。


そしてそれを合図に、前日まで降り続いた雨の余波が陽気に二人を襲い出す。

それがこの栄光への「グローリーゲリロード」なのである。

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1000人のゲリストたちが縦並びで一斉に道に脱糞したかのような壮絶さで、このグローリーゲリロードはこの先延々と続くことになる。

そして足元をグッチャグッチャさせながら笹薮のハイタッチアーチへ突入。

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靴は滑るし、笹薮はバシバシ当たるしで、マゾい二人はニヤリが止まらない。

しかも紅葉を楽しみにして来たんだが、今年はハズレ年なんでそれもイマイチ。

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それどころかまだ10月なのにすっかり山は白化粧。

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そしてここに来て-3℃の予報を忠実に守り出したのか、秋山なのに樹氷で紅葉すら白くして来る四阿山。

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すごく寒くなって来た。

低血圧で低体温で低収入の二人は、とにかく体を冷やさないために動き続けなくてはならない。

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しかしこの時点で途中で休憩してたおっちゃんが話しかけて来た。

またそのおっちゃんのトークがエンドレスに終わらない。

みるみる汗冷えで体幹を冷やしていく二人。

それでもおっちゃんはトランス状態でしゃべり続け、その場に我々を食い止める。

僕らとおっちゃんの手に汗冷える攻防戦。


たっぷりとおっちゃんの武勇伝を堪能した後、何とか会話の隙間を見出して動き出した頃には、すっかり僕はブルブル震えていた。

そんな中、ついに四阿山の山頂を捉えたのである。

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もう目に見えてわかる冷気感。

そして勢いを増すゲリ感。

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いろんな意味で楽しめる山。

さすがは日本100名山である。


で、しっかり予報通りに風は強風と化して、予報通りにクソ寒くなってきた。

結局、そのまま歯を食いしばって登頂を果たし、いつも通り白い背景をバックに記念撮影。

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北アや鈴鹿の白も好きだが、群馬側を望む白もまた格別。

景色は空想で楽しむものだと言い張ってやまない二人は、これでも十分に大満足。

むしろここに来て大寒波な強風が吹き荒れ、とてもじゃないけどその場に滞留することができないからニヤニヤしちゃってもう。

持って来た防寒服を全て着込み、冬山登山同等の厳重装備にて下山開始。

秋の紅葉の山をのんびり楽しむ予定だったんだが、我々には紅葉登山なんて分不相応だったらしい。


山頂でメシを食う予定だったが、そんなことしてたら「マゾ兄妹」というタイトルの2体の氷のオブジェができるだけなので、とりあえず風を凌げる樹林帯まで移動。

しかしそこは風こそ凌げたが、頭上から樹氷の氷が不定期に落ちてくるというスペクタクルなランチスペースだった。

運が悪ければ頭にうずらの卵大の氷が激突し、お湯を沸かしたコッヘルの中に落ちればたちまちお湯が冷えるからまた沸騰させねばならない。

おかげで沸騰しきれてないお湯で作ったカレーメシは、カレールーが溶けきらずに画期的な不味さとなった。

そんな中でも氷の玉が次々落下して来るから、焼夷弾の雨の中で飯食ってるみたいで落ち着かなかい。

しかしそれもまた楽しいと言い聞かせるのである。


で、こっからはお隣の「根子岳(ねこだけ)」を経由しての下山。

正直100名山の四阿山よりも、こっちの根子岳のが楽しみだったのだ。

根子岳の山容は、なんだか鈴鹿の竜ヶ岳に似た感じでもっさりしてて非常に僕好み。

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この手の優しい山容に憧れるのは、普段から優しさに飢えているからなのだろうか?

アルプスのイカツイ感じも好きなんだが、家庭内で毎日大キレットクラスの罵声を食らっている身としては、たとえ相手が山だろうとたまにこの手の優しさに触れることは重要な事なのである。


そしてその根子岳への登りの途中から後方を振りかえれば、幻想的に広がるこの光景。

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いつもならこのアメリカ人みたいに唐突に始まるモクモクさんのパーティーには苦しめられるんだが、今日はそんなモクモクが良い雰囲気を演出。

こういった天気の時、ごくたまにこういう幻想的な光景を見せてくれるから、いつまでも悪天候でマゾることをやめられないのである。

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フォググラファーの低血圧Mちゃんも、喜んで写真を撮っている。

彼女はいろんな場所の真っ白な写真を量産するのが趣味なんだが、今日ばかりはこの山域をフォグの渦に巻き込まないように必死で力をセーブしている。

それほどに、いつまでも見ていたい光景だった。


しかしである。

よく見るとその光景の中に、あのエンドレストーキングのおっちゃんの姿が。

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このまま追いつかれてしまったら、また激しく体幹を冷やすことになってしまう。

すごく良い人なんだが、いかんせん話が長すぎるのでる。


そっから根子岳までは迫り来るシングライクトーキングとの一進一退の攻防戦。

一度道を間違ってしまった際に追いつかれてしまったが、その時はたまたま他の登山者がいておっちゃんのトークの矛先はその人たちに。

その隙を見逃すことなく一気に駆け上がり、無事に体を冷やすことなく根子岳の山頂に到達である。

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これにて後は牧場に向けて下山するのみ。

もちろんこの段階でやっと晴れたのは言うまでもない。

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微妙な紅葉から始まり、ゲーリンググローリーからの寒波&強風の真っ白山頂を経て、焼夷弾ランチの後は幻想とおっちゃんの狭間で優しさに包まれ、最後はポカポカ陽気の中で下山するという、まるでヴィクトリノックスのマルチツールのようなお得な山行だった。

靴は肥溜めにはまったかのようにグチャグチャだが、気持ちは実にさっぱりしている。

なかなか良い感じの追いリフレッシュだったな。

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こうして奈良井川〜四阿山という二日間に渡るリフレッシュの旅は終わった。

若い時なら「もう1リフレッシュ」と言いながら2本くらい川下りを追加しているところだが、老いた僕にはこのくらいでちょうど良いだろう。

もう尿切れの良かったあの頃の僕ではないのだ。


さて、このリフレッシュの旅のおかげでしっかりリフレッシュできたのか、あれから約1ヶ月、僕はずっと風邪をひいています。

これ打ってる今なんて喉痛と頭痛とズビズビの鼻水と悪寒に耐えながらの渾身のマゾアップ作業。

もう老いを通り越してそろそろ「風邪死」しそうです。

アウトドア界一体の弱い男の面目躍如でございます。


それでもカヌー野郎は、こんな軟弱な体を引っさげてでも次なるステージへ向かって動き出します。

次の更新がいつになるか未定ですが、早い段階で何かしらアップしたいっす。

楽しみにお待ち下さいませ。




では、とりあえず次なるステージとか言う前に風邪治します...。


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今回のギア

【上半身】
・ベース/ファイントラック「スキンメッシュT」
・インナー/スマートウール「NTSミッド250クルー」
・アウター&ミドル/パタゴニア「ナノエア」
・ハードシェル/MHW「ドライステインジャケット」

【下半身】
・下着/ノースフェイス「ドライショート」
・パンツ/マムート「ソフテックトラバースパンツ」
・レインパンツ/ティートンブロス「ブレスパンツ」

【足】
・ソックス/フィッツ「エクスペディションブーツ」
・シューズ/ノースフェイス「レックミッドGTX」

【頭部】
・キャップ/マーモット「ニット帽」
・ネックウォーマー/ibex「インディークイックリンク」
・サングラス/オークリー「ピットブル」

【手】
・インナーグローブ/ミズノ「ブレスサーモインナーニットグラブ」
・オーバーグローブ/借り物

【ギア】
・トレッキングポール/ローカスギア「cp3」
・ヘッデン/ブラックダイヤモンド「ストーム」
・座布団/サーマレスト「Zシート」

【ザック類】
・ザック/グレゴリー「Z40」
・リザーバー/プラティパス「ビッグジップLP2L」
・GoProセルフィー入れ/ノースフェイス「TRポールホルスター」
・デジカメ入れ/ノースフェイス「小物入れ」
・エマージェンシーキット
・財布/スノーピーク「山財布」

【デジ物】
・一眼カメラ/ペンタックス「K30」+レリーズ
・三脚/ベルボン「キューブ」
・ウェアラブル/GoPro「HERO4silver」

【食】
・バーナー/プリムス「P-132」&ガス缶
・コッヘル/エバニュー「チタンクッカーセット」
・ライター/ソト「ポケトーチ」
・箸/モンベル「野箸」
・水筒/プラティパス「プラティ 2L ボトル」
・カレーメシ、行動食のパン


男は黙って五里霧中〜ガチンコ笠新道〜

Posted by yukon780 on 19.2016 笠ヶ岳/岐阜 2 comments 0 trackback
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風と雨が乱舞する標高2,800m地点。

そこで「サヨナラ」のダイイングメッセージを残して息絶えた一体の屍が発見された。


ザックの中に残された手記によると、この屍の名は「田沢慎一郎」。

田沢とは言わずと知れた男塾一号生の塾生。

かつては「山頂で吐かせたら日の本一」と称されたあの伝説の廃人うどん男である。


元々田沢はここん所やたら勉学に忙しくてハードなマゾプレイは控えていた。

しかしそんな田沢を見た一号生筆頭の松尾鯛雄が、「ぬるい!男塾の塾生が勉学などという軟派な事はしてはいけない。世の中根性さえ鍛えていれば大概の事がうまく行く!」と一喝。

そして当初は「南アの塩見岳登って蝙蝠岳まで縦走して、また塩見戻って、安倍新倉岳まで縦走してまた塩見戻って来る」という、訳の分からない男塾名物「南アY字縦走」という大苦行に田沢を巻き込もうとしていた。

松尾は100高山制覇のために、度々田沢を無名なよく分からん山に連行しようとするのである。


しかしさすがにそれは田沢も「そんな事したらうどんどころか内蔵を吐いてしまう。」と断固拒否。

すると松尾は「じゃあ100高山で北アの抜戸岳(ぬけどだけ)が残ってるんで、そこ行ってついでにお隣の笠ヶ岳もサクッと落としましょう。」と提案。

田沢も南アY字縦走のイメージがあったため、「あ、それなら行けそうね。OK。」と軽く返事をしてしまう。


しかしよくよく考えてみれば、その抜戸岳に行くにはあの“クソ長き悪魔の急登”で名高い「笠新道」を突破しなくてはならない。

何となくOKしてしまったが、結局今回もマゾい事態に自ら突っ込んで行ってしまったのである。


あの伝説の鈴鹿セブン1日大縦走大惨敗(遭難して2座しか落とせず)の苦い記憶から約半年。

再び松尾&田沢コンビが北アでマゾり舞う。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


早朝の新穂高登山者用無料駐車場に降り立った二人。

左が田沢で右が松尾である。

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わざわざ三脚立てて記念写真撮るのもめんどくさいんで、今後しばらくはこのハマの番長ブログスタイルでお送りします。


元気いっぱいの松尾と、始まってもいないのに早くも「車内で汗冷えしてお腹が冷えて苦しい」と訴える田沢。

それでも早速登山口より「笠道場」に殴り込みをかけ、

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やたら長い林道をサクッと割愛して、いざ笠新道がスタートだぜヨロシク。

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ここから稜線まで、実にコースタイムで6時間半ほど徹頭徹尾急登し続けるというマゾの聖域。

誰もが途中で「クソ長えっ!」と叫んでしまうというクソ長新道の始まりである。


もちろん出だしは林道の変わらぬ景色を黙々と登り続けるウォーミングマゾ。

汗冷えでお腹を冷やして体調をゲリ化させる田沢はいつも通りだが、本日は珍しく追込み人松尾の調子が上がらない。

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いつもならその無尽蔵の精力を武器に後方から全盛期の朝青龍ばりの圧力をかけて来る松尾。

しかしここ最近全然運動をしていなかったらしく、モンゴルに帰ってサッカー遊びばかりしていたのかのように動きが鈍い。

今まで散々田沢のことを老人扱いして「情けないっすね」と追い込んできたが、そんな彼も齢37に突入して徐々に「田沢の世界」に足を踏み入れてきた模様。

田沢の写真の表情を見て分かる通り、正直田沢的には「いいぞ!今日は吐かされずに済みそうだ。」としたり顔なのである。


田沢はここぞとばかりに「今日の俺、ちょっと久々に調子いいぞ」と浮かれ宣言。

しかしその数分後には「ハァ..ハ...ぐ..ぐえ...ぐええええ...」といつもの悶絶ヘロヘロ状態に。

結局本日は二人とも絶不調である。


そんなボディーブロー合戦をひたすら繰り広げる中、このようなヘビーな登山道状態に。

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後に知ることになるが、実はこれ昨日倒れたてホヤホヤの巨木。

このヘロヘロ状況で、ザックを先に木の隙間から通してからギリギリ自分の体を通らせていくという難技。


そのような笠新道との長い殴り合いの末、やっと景色が開けるところまで抜け出た。

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突き抜ける快晴!

思わず田沢は「どこだここは?」と動揺が隠せない。

彼の中で北アルプスと言ったら真っ白い精神と時の部屋だっただけに、久々の北アの生の姿を見てプルプルと震えている。


しかしこの快晴は晴れ男松尾がいるだけが理由じゃない。

実は田沢はこの登山計画が決まった時、突然車のエアコンが謎の故障を起こして熱風しか出ない状態に。

その修理代金として実に「8万円」というビッグサプライズ奉納をかましている。

ゆえに彼は歴史的な金欠状態となったことで、ようやくここまで北ア晴れ渡らせることに成功したのである。

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私のような者が人様と同様タダでこの景色を見ようだなんて分不相応だとわきまえている。

たったの8万円でここまでの眺望を得られたのならお安いものだ。

そう田沢慎一郎は歯を食いしばって語ったのである。


しかし景色が良いからってそっちにばかり目をやるわけにはいかない。

このアホほど長い急登はひたすら続くから、ただただ上を見上げて突き進むしかない。

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勉強ばっかりしていた40男と運動不足の40間近男から会話が消えていく厳しい時間帯。

いつもなら立ったまま10秒しか休憩させてくれない松尾も「しっかり休憩しましょう」と、この慈愛に満ちた仏顔。

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かつて小太郎山でフランスパンすら食えないほど追い込まれた田沢も、ここぞとばかりに喜んでパンを食う。

ついに松尾も年寄りの気持ちがわかるようになり、鬼の安西から仏の安西先生へ。

笠新道は過酷な道だが、その過酷さゆえ人を優しい心に導いてしまうのである。


とは言え、その急登っぷりには一切の優しをを含ませない笠新道。

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ブハー!ブハー!っと荒くれた男どもの吐息が蒼穹の空に溶けていく。

やがて田沢が何度目かの「もう飽きたぜ!」という言葉を吐いた時。

ようやく「杓子平」に到達。

そして目の前に、ついにずどーんと笠ヶ岳のお姿が。

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田沢は思わず「遠い!」と叫んで喀血。

景色は見事だが、ここまでのボディブローが効きすぎてこの先の長さを主張する景色のカウンターパンチに立ってることができない。

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右がこれから登る抜戸岳で、そっから左にゴンゴンと伸びる稜線の先に笠ヶ岳。

まずこの結構な標高差をほぼ直登ズドンで抜戸岳に抜け、

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そっからひたすら続くアップダウンの果てに笠ヶ岳。

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せっかくの好天を楽しむ間もなく胃酸の逆流をひしひしと感じてしまう。


しかし進まねば終わらない。

塾生たちは黙々とその苦行の世界への直進行軍を続ける。

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田沢などはここであえて「飲み水を飲みきってしまう」という決定的なミスを冒す。

リザーバーだから残量がわかんなかったってのもあるけど、想像以上にここまで給水を必要としまったのだ。

さすがは火中のマゾを拾わせたら右に出る者無しの田沢慎一郎。

瞬く間に彼は疲労と脱水と戦う孤高のマゾ戦士に進化したのである。


もちろん即座にノックアウト。

松尾に「すげえ腹出てますよ。よくこんなデブで笠新道登れますね。」とディスられても言い返すことができない田沢。

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せっかくの快晴槍ヶ岳に背を向けて、ひたすら体力回復に集中する40歳。

景色は素晴らしいが、笠ヶ岳がまだまだ遥か遠くで思わず目を背けてしまう。

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でもここからの槍ヶ岳はやたらとカッコ良かった。

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ヘロヘロ田沢も「なんだか純粋に山を楽しんでた頃を思い出すなあ。この景色が見たくて山登ってたんだよなあ。」と感慨深げ。

いつの間にか良い景色よりも良いマゾを求めるようになってしまい方向がずれてしまった。

しかし今日は良い景色も良質なマゾも楽しめて実にお得な日である。

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松尾もいよいよ「苦悶 行っくもん♪」と言った恍惚の表情。

休憩を挟んできたとはいえ、何気に結局ここまでハイペースで登り続けてるから疲労が半端ない。


しかしこの踏ん張りどころで「男」という生き物は、女性にはできない奥義を繰り出すことができる。

それが男塾奥義「火事場のエロ力」。

それはひたすら「理想のパイオツとはなんぞや?」などの下ネタを語り続けることによって、肉体と精神を切り離すという強攻策。

体は疲労困憊だが、頭は花園。

まさに体はハイエースで顔だけ渋谷と言った、ソフトオンデマンド・ハイの状態になって疲れ知らずとなるのだ。


ただひたすらに中学生のような会話でこの苦行を乗り切るベテランの二人。

やがて話題が「ふわふわのセーター着た女性がシートベルトした時のおっぱいに勝るものなし」という一つの結論に到達した頃。

ついに二人は長すぎた笠新道を突破して稜線に到達したのである。

そして目の前にはズギャーンッと笠ヶ岳までの大稜線。

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笠新道が終わったからと言ってホッとすることは許さない。

そしてこの時点で田沢はすっかり忘れていたが、一旦この稜線に背を向けて抜戸岳という特に行きたくもない山頂を目指さねばならない。

「もう行ったことにしようよ」と言う田沢に対し、もちろん松尾は「ここで行かないとまた来なきゃいけないから行きましょう」と言う。

実は彼は4年くらい前に一度笠ヶ岳を登頂しているんだが、その時に抜戸岳をスルーしてしまったばかりに二度目の笠新道を楽しむ羽目になってしまった男。

仕方ないからここからちょっと逆走して、なんとか抜戸岳の山頂らしきところで記念写真。

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「山頂らしきところ」と書いたのは、ここにはなんの山頂標識もなかったから。

なんだかもっと先に山頂っぽいのが見えたが、そんなものは見えなかったことにして無理やりここを我々の抜戸岳山頂と宣言したのである。

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後にネットで「抜戸岳 山頂」って検索したら普通に山頂の標識が写っていた。

きっとこの日はなんらかの理由で山頂標識が抜けていたんだろう。

じゃないと松尾は3度目の笠新道を登る羽目になってしまう。

誰がなんと言おうとここは抜戸岳山頂なのである。


そして田沢は本心から抜戸岳はどうでもいいと思っていたが、何気にここは北ア屈指の槍ヶ岳展望台だったから結構感動していた。

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いいぞ。

ここまでの長大急登地獄は辛かったが、ここからは久々すぎる大快晴の中での稜線歩き。

やっと北アを真から楽しめるお時間の始まりだ!


そう田沢が浮かれた瞬間。

松尾は飛騨側から溢れかえるモクモクの存在に気づく。

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気づいた時にはすでに二人に日の光は当たっていない。

そしてあれよあれよと、

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信じられないスピードで屋根が閉まっていく笠ヶ岳ドーム球場。

そして田沢の前にはいつもの北アルプスの光景が。

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苦しい笠新道を突破して「これからだ」と言った時のこの絶望感。

アタック25で優位に青パネルを埋めていたら、突然白のパネラーの「25番!」の一言で全面が一気に白になってしまったかのような失望感。

所詮田沢は田沢なのである。


しかし晴れ男松尾は諦めない。

渾身の晴れパワーで「21番!」と踏ん張って青パネルを復活させる。

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しかし田沢の8万パワー(車の修理代)はすでに底を尽き、白パネラーの勢いは全く止まらない。

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それでも青と白の一進一退の攻防は続き、笠ヶ岳山荘まであと少しの「ガンバ岩」まで到達。

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「ン」が消えかけてるからどうしても右からバカと読んでしまいがちだが、いよいよここからが最後の踏ん張りどころ。

そして何気にここから笠ヶ岳山荘までのラスト急登が本気できつかった。

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脱水疲労著しい田沢は、もう松尾に付いていくことができない。

松尾が振り返ると、ベロベロに酔った終電間際の新橋サラリーマンのような男がフラフラとはるか後方に。

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もう田沢の頭の中には「ビール...ビール...ビール...」という呪文だけが駆け巡っている。

ここまで追い込まれたのは久しぶりだ。


やがてヘロヘロのままやっっとこさ笠ヶ岳山荘に到着。

そして到着ざま田沢慎一郎は「グハッ」と血を吐いたかと思うと、その場でダウン。

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このブログを初期から読んでいる人は何度も見てきただろう懐かしい死亡写真。

久々に燃え尽きた。

笠新道...。

クソ長かったぜ...。


しかし死を迎えた男塾塾生たちは、「王大人(ワンターレン)」と呼ばれる聖杯を飲むとたちまち生き返ってしまうから不思議である。

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当たり前だが、笠新道からの脱水行脚の末に飲むビールの壮絶な美味さは筆舌に尽くしがたし。

五臓六腑から尿道・肛門に至るまで突き抜ける快感。

ハッキリ言ってもう大満足だから笠ヶ岳に登る気などはどんどん失せてくる。


しかしここで30分ほど仮眠(そのまま朝になるかと思った)を終え、塾生たちは笠ヶ岳山頂を目指す。

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やがて山頂の姿を捉えると、

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長すぎた戦いの果てにようやく笠ヶ岳山頂に到達。

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田沢がアタックザックを忘れてコンビニ袋に荷物入れて持ってきたもんだから、まるで近所のコンビニ帰りの公園みたいで2,898m感が台無しである。

そして善戦はしたものの、北アルプスオールスターズが展望できる方向はもちろん白一色。

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前半の大快晴が嘘のような白さだが、それでも関係ない方向だけはしっかりと眺望確保。

全体の7割がほぼモクモクさんだが、それでもここまで迫力ある雲海は一見の価値があった。

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そしてこれが二人が見た最後の「青」となり、この後は白のパネラーの完全勝利が決定。

テン場まで下山し(山荘からやたら遠い)、白にまみれていそいそとテント設営。

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そしてここで初登場となるのが、ちょっと前に酔った勢いで買ってしまったSIX MOON DESIGNSの「Skyscape-Trekker」である。

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重量680gのトレッキングポール2本で立てるソロ用テント。

詳しい説明はここではしないが、本来は低山用のものであってこんな高所の稜線上向きのもんじゃない。

でもどうしても張りたかった男心。

どうせならガッツリ風に吹かれてどこまで行けるか試してやろう。

ディランも言っている。

友よ、答えは風の中にあると。


しかしこの日の風がまた猛烈に寒かった。

外で酒飲みながら松尾と談笑していたが、全てのダウン系衣類を着込んでも寒いのなんのって。

結局16時半の段階で外に居られなくなり、「寒い!限界だ!また明日!」と松尾とグッバイ。

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そこから田沢の笠新道なみに長い長い夜が始まる。


まず大して腹減ってなかったがやることないから炊飯開始。

これも「高所稜線上テント泊でも固形燃料で炊飯できるか?」というテストがてらのチャレンジ。

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結果として芯が残りまくりの過去最大級にクソまずい飯が炊きあがった。

やっぱり平地感覚より結構長めに炊き込まないとダメだった。

かと言って捨てるわけにもいかないから、涙目になって時折「オエッ」って餌付きながら必死の晩飯。

よせばいいのにサンマの缶詰ぶっかけちゃったもんだから見た目もグロテスクだ。


なんとか魔の晩餐を終えると、どうしても「サヨナラ」と書いてあった岩でダイイングメッセージ写真を撮りたくなってサヨナラ岩へ。

オープニングの写真は翌日に松尾に撮ってもらったものだが、実は田沢は前日のクソ寒い中一人で己撮りにチャレンジ(松尾に声をかけたが彼は寝ていた)していたのである。

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結局まともな写真が撮れなかったばかりか、この姿を他の登山者に見られてしまった。

すげえ変な人に見えたはずだ。

辛く寒い夜だ。


やがて日も沈むと、辺りは「冬山か?」と思うような強烈な寒さに。

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田沢の新調テントは、インナーがフルメッシュで夏の低山でも快適に過ごせるという。

しかしここは極寒の稜線上テント場。

ほぼフロアレステントにちょっとフロアありますよ的形状は、これでもかと寒風をテント内にウェルカムしてしまう。

おまけに風速15mはあろうかという風がギャンギャン吹きまくる。

田沢は「ほほう、これが噂の生き地獄ってやつか...」と呟き、全く眠れない夜の闇に落ちていった。


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翌朝。

いつものように田沢はお気に入りのナチュラルアラーム(テントを叩く雨音)で目を覚ます。

やはり北アの朝はこうでなくっちゃ。


猛烈な寒さの中準備を整え、濡れて重みを増したテントなどをザックインして下山開始。

再び笠新道からの下山になるが、もちろん昨日とは違う景色が楽しめて実にお得である。

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ここからのクソ長い下山を、ずーーーーっとこの同じ白い景色見ながら下れるなんて本当最高。

しかもすごい風も吹いててすっごく楽しい。

田沢はグローブ家に忘れてきて軍手だから、冷たい雨を吸い込んだ挙句に冷風に吹かれて凍傷寸前ね。

で、顔にバチバチと雨も当たってとても刺激的。

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やっぱり北アルプスは最高ダネ!




その後、いったいどれほどの長い時が流れたことだろう。

アホほど長い長い下山。

男塾奥義「火事場のエロ力」を持ってしても肉体の疲労と精神を分断させることはできない。


やがて悠久の時の果て、やっと下山し終えた二匹のドブネズミ。

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田沢は変な快感に浸ってイキかかっているし、松尾は若干キレかかってる。

何にしても長すぎた戦いはここに幕を閉じた。

最初の快晴は何処へやら、結局いつも通りの展開で美しいフィニッシュである。


初日に比べて下山記事の割愛っぷりが凄まじいが、特記すべきことはないくせにただただずっと辛かったという花のないマゾだった。

勉強中の息抜き的な気持ちでこの登山を敢行したが、間違いなくしばらくは勉強する気も起きない。

実に恐ろしくサディスティックな道だった、笠新道。

もう二度とお前に会うことはないだろう。


こうして田沢慎一郎は再び日常に帰って行った。

再びこのコンビが現れるのはいつのことか。

南アのY字縦走か、それとも雪中大行軍か。

そろそろ休塾中の虎丸も招集して血みどろの戦いをしてみたいものだ。


根性さえあれば全てがうまくいく。


心にドスを一本握りしめ、40過ぎても男田沢慎一郎は今日もマゾり続けて行くのである。





男は黙って五里霧中 〜完〜


※しんどすぎて動画全然撮ってないからおまとめ動画なしだぜヨロシク。


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今回のギア

【上半身】
・ベース/ファイントラック「スキンメッシュT」
・ミドル/マムート「アタカソジッププルAF」
・ミドル/パタゴニア「キャプリーン3」
・アウター/パタゴニア「ナノエア」
・レインウェア/モンベル「ストームクルーザー」
・防寒/モンベル「ライトアルパインダウンジャケット」

【下半身】
・下着/ノースフェイス「ドライショート」
・ミドル/マムート「ソフテックトラバースパンツ」
・レインパンツ/ティートンブロス「ブレスパンツ」
・防寒/ナンガ「スーパーライトダウンパンツ」

【足】
・ソックス/フィッツ「エクスペディションブーツ」
・シューズ/ノースフェイス「レックミッドGTX」
・サンダル/ダイソー「250円サンダル」

【頭部】
・キャップ/マムート「MTR 201 Cap」
・サングラス/オークリー「ピットブル」

【手】
・グローブ/The GUNTE

【ギア】
・トレッキングポール/ローカスギア「cp3」
・ヘッデン/ブラックダイヤモンド「ストーム」

【ザック類】
・ザック/グレゴリー「Z40」
・リザーバー/プラティパス「ビッグジップLP2L」
・GoProセルフィー入れ/ノースフェイス「TRポールホルスター」
・デジカメ入れ/ノースフェイス「小物入れ」
・ダウン類圧縮/グラナイトギア「eVent シルコンプレッサー 」
・ゴミ袋/モンベル「O.D.ガベッジバッグ」
・エマージェンシーキット
・財布/スノーピーク「山財布」

【デジ物】
・GPS時計/スント「アンビット」
・コンデジ/ソニー「RX100」
・三脚/JOBY「ゴリラポッド」
・ウェアラブル/GoPro「HERO4silver」

【住】
・テント/シックスムーンデザインズ「スカイスケイプトレッカー」
・ペグ/MSR「ニードルテントステイク」
・マット/サーマレスト「ネオエアーXサーモS」
・シュラフカバー/SOL「エスケープライトヴィヴィ」
・キルトシュラフ/ローカスギア「ニィクス」
・ピロー/モンベル「U.L.コンフォートシステムピロー」
・座布団/サーマレスト「Zシート」

【食】
・ゴトク/T’sストーブ「固燃Ti五徳」&エスビット固形燃料
・風防/トークス「チタニウム ウインドスクリーン」
・コッヘル/ロータス「アルミポッド」
・箸/モンベル「野箸」
・シェラカップ/モンベル「チタンシェラカップ」
・水筒/プラティパス「プラティ 2L ボトル」
・ラーメン×2、朝食兼行動食のパン
・グロテスクセット(米1合+サンマ缶)
・焼酎、コーヒー、スープ


乗鞍リベンジ〜フェアリー真田丸の悲願〜

Posted by yukon780 on 10.2016 乗鞍岳/岐阜 0 comments 0 trackback
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「乗鞍岳」

それは「最も簡単に登れる3,000m峰」として、多くの人々に親しまれている山。

特に登山をした事ない人や、子供老人にも登りやすい難易度の低い山だ。


しかしである。

そんな乗鞍岳を、過去に三度挑戦して三度敗退した男がいる。


彼の一度目の挑戦は、晴れ予報を信じて有給休暇まで取って行ったら現地でこの状況↓になった時。

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この時は登山靴を忘れて麓まで靴を買いに走り、戻ってきて往復のバスチケット買った直後に豪雨という悲惨さだった。(参考記事:連鎖する悲惨〜福地山〜


そして二度目のチャレンジは、当時まだ2歳だったりんたろくんを背負ってのリベンジ登山。

その時は出だしこそ快晴で快調だったが、山頂付近で突然の濃霧&寒気&突風&小雨という乱交パーティー状態に。

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そしていたいけな2歳児は唇が紫色と化し、低体温症寸前になって号泣。

よって山頂まであと50mという寸止めお預けプレイが炸裂して無念の撤退。

撤退時も思いっきり転倒して膝の皿を割ったかと思うほどの追い打ち土産をもらい、完全敗北にて追い出されている。(参考記事:惨敗に乾杯〜乗鞍岳〜


そして三度目は、晴れ予報が当日になって突然暴風雨となり、現地に行く事すら出来なかった。

もはや乗鞍と戦うリングにすら上がれなかったのである。(参考記事:ジョーのつぶやき〜柿の種野郎の化粧品〜


だがそんな男に、ついに4度目の乗鞍リベンジマッチの時が訪れた。

そして前回パープルリップで死線を彷徨った2歳児は、今7歳となって己の足でのリベンジを誓う(本人の意思ではない)。

さらには当時のりんたろくんと同じくらいの歳である次男こーたろくんも、初挑戦にて初登頂を目論む(本人の意思ではない)。


親子二代で挑む乗鞍真田丸。

難攻不落の山・乗鞍岳との因縁、今こそ断ち切ってみせるのである。


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今回は万全を期して、日帰りではなく前泊スタイル。

麓の平湯キャンプ場にて、野郎3人でのキャンプである。

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もう嫁のアウトドア化への道は完膚なきまでに断ち切られてしまったので(参考記事:神々の理想郷〜デスゾーンの彼方に〜)、今後は僕と息子達だけの父子家庭スタイル。

周りのキャンパーのお父さんが笑いながらビール飲んでたり寝転がって昼寝しているのを横目で見つつ、僕は各種設営から子供らとの遊びやオムツ交換に至るまで大汗をかきながらこなして行く。

もはや時給1万円クラスのハードワークな気がしてならないが、父子家庭スタイルでしかキャンプ出来ないんだから我慢一徹だ。


それでも陽気に遊ぶ子供たちを見ればそれも報われる。

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当時まだ2歳だったりんたろくんも、逞しく成長して乗鞍リベンジに向けて「もうパープルリップにはならないぞ」と気合い十分。

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そしてまさかこれから3,000mの世界に連行されるとは夢にも思ってないこーたろくんは、スラックラインを乗りこなして終始ゴキゲンだ。

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今回もこのような無垢な幼児達の唇を紫化させしてしまったら、そろそろ幼児虐待で通報されてしまう。

なので今回は少しでも天気予報が怪しかったら行かないと心に決めている。


フラフラになりながらも何とかメシを作り、

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ジュースから肉に至るまでぶちまけまくりのこーたろくんの面倒を見つつ夜は更けて行く。

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大人一人だと気軽に子供ら置いて便所も行けないし、何より嫁から「何かあったらいかんで」と禁酒命令されているのが痛すぎる。

キャンプ場に泊まって焚き火を前にして酒が飲めないというお預けプレイ。

そんな苦行も全て明日の乗鞍リベンジのため。

4度目のチャレンジ、必ず成功させてみせる。

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ついにやってきました、乗鞍岳スタート地点の畳平。

やっとこさ僕は乗鞍と戦うリングに上がる事が出来たのである。

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そして今回は松本に移住して北アが「ご近所」になった低血圧Mちゃんが急遽参戦。

まるで愛人を連れた疑似ファミリー登山のような光景だが、これも全てこのリベンジマッチを成功させるための秘策なのである。


彼女は松本移住後、松本市の平均雨量を激しく向上させる事に成功して正式にプロのアクテンカー(悪天候人間)となった名選手。

我がマイナスパワーをプラスに変えるには、僕と同等のマイナスパワーをぶつける必要があったのだ。

これぞ「マゾをもってマゾを制す」の深謀遠慮なのである。


さあ、その作戦も成功して空は快晴。

意気揚々と走り出したのはこーたろくんだ。

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さては自力登頂してしまうのではないか?

これを見た僕は、「我が家に麒麟児が生まれていたか!」と司馬懿のように喜んだ。

しかし次の瞬間、こーたろくんは「もう歩けない。背中に乗るの。」と早々にリタイヤ宣言。

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まさかの駐車場の段階で自力登頂を断念した我が家の麒麟児。

2歳で金華山を自力登頂した時は「将来有望!」と喜んだものだが、だんだんとお兄ちゃんに似てきてしまった。

そもそも子供はベビーキャリアに一回担がれると、その楽さに味を占めて頑張らなくなってしまう。

今思うと買って正解だったかどうかは怪しい所である。


一方、2歳の時にこの畳平に来た時のお兄ちゃん。

当時のレインボー過ぎる写真がこちら↓。

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そして5年後の今がこちら↓。

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あんなに無邪気だった2歳児は、今やキン肉マンにかぶれすぎてマスクマンとなってしまった。

そして根性のなさだけは進化して「足が痛い。膝が痛い。もう歩けない。」と、水曜どうでしょうの大泉ばりに愚痴が止まらない。

そしてマスクマンのままベビーキャリアに掴まって引っ張るから、ベビーキャリアの体感重量は25kgほどのしんどさなのである。

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もちろん僕は車にトレッキングポールを忘れて来るという仕込みが済んでいるため、荷重を分散させる事が出来ずに足腰への負担がマゾいことに。


そしてそんなマゾ兄を横目に、低血圧Mちゃんは4年に一度の快晴に対して腰を抜かしている。

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しかし彼女の雲呼びのスキルは向上しており、早くも山間からお馴染みのアイツがコンニチハしているではないか。

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まずい、もう見つかったぞ。

アイツがモクモクして来る前に、早々に決着をつけないとまたしてもパープルリップの洗礼を浴びてしまう。


我々は急いで肩ノ小屋まで移動。

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そこではこんな懐かしいアイテムと再会。

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この毛糸のポンチョ。

りんたろくんがパープルリップになって撤退してきた際、低体温症の体を冷やすべく急遽5,000円はたいて購入した思い出の一品。

その時の写真がこちら。

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ガタガタ震えながらも、この頃からiPhoneを手放さない男。

しかしそんな男もやはり5年経って成長したのか。

レディーの低血圧Mちゃんに対して、「僕のトッポあげる」と親切にお菓子をあげているではないか。


しかしそのお菓子は空箱だった。

かつてチーム・マサカズの小木Kにやられたことを、今ここで別の人(しかも女性)にリベンジするというまさか。

しかも彼は「この人イケメンが好きだと思って。」と言うではないか。

良く見るとトッポの箱の裏にイケメンが。

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低血圧Mちゃんがよほどイケメンに飢えているように見えてしまったのだろうか?


ちなみに僕が「このお姉さんは移住してお山に住んでいる妖精さんだ。自在に雨を降らすんだよ。」と紹介。

それも十分失礼な紹介の仕方だったが、りんたろくんはその上を行っていた。

彼は「この人は妖精じゃないよ!だって妖精は18歳までなんだもの!」と失礼の上塗り。


これが妖精さんの怒りを買ってしまったのか?

小屋の向こう側から、モクモクが一気に浮上してきた。

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急がねばならない。

状況は大惨敗したあの時と酷似している。


さあ、ここからがいよいよ乗鞍への本格的な登りが始まる。

そして嬉しい事に、ここで再び麒麟児こーたろくんが「ボク、のぼる。」と自力登頂宣言。

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しかし開始1分で「もうダメなの」とリタイヤ宣言。

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ベビーキャリアは何かと束縛されるマゾ父には非常に便利なアイテムだったが、子供にとっては麻薬のような中毒性があってなにくそ精神が育たないのかも...。

ただ利点もあって、これで子供担いでるとすれ違うハイカーさんから「まあ、すごい」「お父さんガンバ」などと温かい声援を貰える。

日常生活中に嫁から温かいお言葉をミジンコの糞ほども貰えない身としてはちょっと嬉しい。

ただ乗鞍はヤング山ガール率が低く、おばちゃんが「私も背負ってもらおうかしら。ドゥハハハハハ!」とデーモン閣下のような笑い声で絡んで来るのが実にハードである。


しかし一方で、過去にこのベビーキャリア中毒にどっぷりだったりんたろくんがここで謎のスイッチオン。

突然ガシガシとハイスピードで登り始めたのだ。

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あのパープルリッパーだったりんたろが、ここまで逞しく...。

この成長を目の当たりにして喜びにむせる父に対し、りんたろくんは逞しい顔で言う。

「さっさと終わらせて早くおもちゃ欲しいから」と。


確かに大泉ばりの愚痴が止まらないりんたろくんに対して、「しょうがねえな。ちゃんと登りきったらおもちゃ買ってやるから。」と大人的贈賄策にて懐柔を図っていた。

彼はその希望だけを頼りに、特にリベンジとかしたいとも思わない山に登っていた模様。

彼にとっては、おもちゃを貰うためのやりたくもないバイトのようなものだったのである。


そんな不純な動機で登る男に根気が続くわけがない。

まるで僕を見ているかのように、みるみるヘロヘロ状態になって行くではないか。

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なるほど、僕を客観的に見るとこんな感じなのか。

妙な形でだが、はっきりと親子の血の繋がりを感じてお父さんは嬉しいぞ。


おもちゃのための厳しい苦行が続くりんたろくん。

しかし3,000m目前に来て、他の低山では味わえない光景が彼の前に広がる。

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でも彼は驚きの無表情で無感動。

妙な形でだが、はっきりと君の母との血の繋がりを感じてお父さんは悲しいぞ。


そんなこんなで頑張って登って行くと、ついに因縁の場所に到達。

前回挑戦時、頂上を目前にして撤退を決意した山頂小屋の地点である。

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当時は泣き叫ぶ低体温症の息子を抱えながら、真っ白な世界の中で右往左往しながら苦渋の決断をしたものだ。

しかし今日は低血圧マイナスパワーとの衝突のおかげで、実に良いお天気を持続している。

行ける。

4度目の挑戦にして、今日こそ北ア最難関(個人的に)の山を制覇するとき。

りんたろくんもイケメンに飢える(飢えてないけど)妖精さんに連れられて、逞しく最後のビクトリーロードを進む。

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そして妖精さんの「ここ危ないね。滑落しちゃいそう。」という声に対して、りんたろくんは「この人カツラ落としそうなんだって。妖精ってカツラだったんだ。」とラストスパート失礼発言。

そしてついに5年に渡る因縁の乗鞍岳との戦いに今終止符が。

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喜びに浸って笑っているのはなぜかお父さんただ一人。

りんたろくんはまたマスクマンになってたので無理矢理マスクを剥ぎ、こーたろくんに至ってはあくびをしている始末。

彼らにとって因縁もクソも感じていないこの山頂には何の思い入れもないようだ。


しかもりんたろくんは、突然エロたろうとなって三脚で妖精さんの腹をつつき続けるというセクハラタイムに突入。

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どうやら彼はノリクラとイメクラを勘違いしている可能性が高い。

ここからの下山中、彼はことあるごとに妖精さんの背中やら二の腕やらを堪能しながらの下山となった。


そしてその迷惑なお客さんの執拗な攻撃に対して妖精さんが怒った。

あんなに青空一色だった世界が、まるでドーム球場の屋根が閉まるかのように白に閉ざされて行くではないか。

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慌てて逃げ惑う乗鞍真田丸のご一行。

この頃には「足が痛くてもう限界なのよ」と、さっきまで満面の笑みでセクハラしていたりんたろくんがリタイヤ宣言。

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そこで結局今回も三面六臂のマゾモンスター「アシュラマゾ」が乗鞍にもご光臨である。

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腰が爆発しそうになって苦悶の表情を浮かべながらも、「カーカッカッカ」と喜びに浸るアシュラマゾ。

ポケモンGOの中でも一二を争うレアモンスターで、基本的に山の中での発見率が高い。


さあ、迫り来るモクモクから逃れるように最後の一踏ん張り。

かつてりんたろくんをかかえながら逃亡中に、思いっきり転倒して膝の皿を割る寸前まで追い込まれた道を横目に見つつ、

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なんとかゴールです。

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最終的にはりんたろくんが担がれちゃってるが、これもまたあの頃の再現として良き思い出である。


で、バス待ちの間にご褒美のキモいおもちゃを買ってやり、

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我々は因縁の山、乗鞍岳から去って行った。


それを確認した反対方面行きのバスに乗った妖精さん。

衝突マイナス役として役目を終えた彼女もまた、その力を再び解放して静かにいつもの白い霧の中へと消えて行った。

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こうして乗鞍は再びあの頃と同じ白の世界に包まれた。

ありがとう妖精さん。

また青空が見たい時はよろしくお願いします。



こうして4回、6年の長きに渡る戦いが終わった。

しかし我々にはリベンジ対象の山がまだまだやたらとある。

基本的に山頂で景色見れない事が多いから、もう一回行かないといけない所だらけなのだ。


我々真田丸親子の戦国を乗り切る戦いはまだまだ続くのである。



乗鞍リベンジ〜フェアリー真田丸の悲願〜   完


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今回のギア

【上半身】
・ベース/ファイントラック「パワーメッシュT」
・Tシャツ/ノースフェイス「メンズロゴTシャツ」
・ウィンドシェル/パタゴニア「アルパインフーディニジャケット」

【下半身】
・下着/ノースフェイス「ドライショート」
・ショートパンツ/アークテリクス「パリセードショート」

【足】
・ソックス/ドライマックス「トレイルランニング」
・シューズ/モントレイル「バハダ2」

【頭部】
・キャップ/パタゴニア「ダックビルトラッカーハット」
・サングラス/オークリー「ピットブル」

【ギア】
・ヘッデン/ブラックダイヤモンド「ストーム」
・スラックライン/ギボン「クラシックライン」

【ザック類】
・ベビーキャリア/モンベル「ベビーキャリア」
・カメラバッグ/パーゴワークス「フォーカスL」
・エマージェンシーキット
・財布/スノーピーク「山財布」

【デジ物】
・一眼カメラ/ペンタックス「K30」
・三脚兼腹つつき棒/ベルボン「キューブ」

【住】
・タープ/ローカスギア「タープX・デュオ・シル」
・テント/ゴーライト「シャングリラ3」
・ハンモック/ヘネシーハンモック「ウルトラライトバックパッカーA-sym」
・ペグ/MSR「ブリザードステイク×6」
・ペグ/イーストン「ブラック12′×2」
・ペグ/スノーピーク「ソリッドステイク30」
・シート/ハイマウント「オールウェザーブランケット」
・マット/サーマレスト「リッジレスト」
・マット/モンベル「U.L.コンフォートシステムパッド180」
・シュラフ/モンベル「ULSSダウンハガー#4」
・キルトシュラフ/ローカスギア「ニィクス」
・ピロー/モンベル「U.L.コンフォートシステムピロー」


劒岳〜汚点の記〜

Posted by yukon780 on 26.2016 劒岳/富山 0 comments 0 trackback
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お久しぶりでございます。

色々とやることを終わらせないと先に進めないタチなんで、やっぱり中々更新ができないなあ。

とはいえせっかく行った劒岳をボツにすんのも寂しいんで、今回は記録用として写真と動画だけザザザッとアップしておきますね。


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立山駅に集ったチーム・マサカズメンバー。

ここでは久しぶりに初期メンバーの6人が全員顔を揃えた。

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奥左から呑ん平、アゴ割れM、ジョンボーA、ゲロッパ田沢、ゲリM、矢作C。

手前左からブチ切れ姫、小木K、ビビるS。

そしてここにはいないが反対側の扇沢からは横浜組のメンバーが別で向かって来ていて、劒岳アタック前に現地で待ち合わせだ。

ちなみに久々の登場だったが、アゴ割れM、ゲリM、矢作Cは劒岳には行かずに立山のみ。

よって彼らの登場は早くもこれで終了なのであります。


室堂から一路劔沢のテン場を目指す劒岳組。

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ここで注目したいのは、いつも飄々と山を登るエセアルピニストの小木Kが早々にダウンしているということ。

今日の彼は絶不調らしく、この時点で帰りたいと文句ばかり言っている。

とても同窓会で「俺モンブランに登ったんだぜ」と迷いのない嘘をついた人間とは思えない情けなさだ。


そしてスタートしてまだちょっとなのに、早速いつもの正装である「フォーマルウェア(レインウェア)」に着替える面々。

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夜から雨の予報だったのに、早くも雨に塗れてしまういつものスタートダッシュ。

そして相変わらず後方から愚痴が止まらないMr.モンブラン。

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雷鳥平からの登りは地味にキツイのである。

やがて劔御前小舎に到達。

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そっからせっかく登りで稼いだ標高を無にするダウンヒル。

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その先には劔沢のテン場と、眼前に大豪院邪鬼ばりの迫力で鎮座する「劒岳」。

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高まる緊張感。

岩岩すぎて、僕のような高所恐怖症がいざ目の前にするとはっきり言ってドン引きである。


そしてここで後発組の横浜組メンバー合流。

劔クラスのサディスティックガール女優Eと、好物は命のやり取りだというB女房。

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そして4人用と3人用のテントを一人で担がされてきたB旦那と、

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ミスター高山病と名高いバターN。

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これにて劔組全メンバーが出揃った。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


時は経ち、いざ劔を目指すメンバーたち。

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早速の雪渓トラバースが、まあこれがまた怖かった。

ツルッと行ったらそのままゴートゥーヘル。

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まさに嫁が口を開けて待っているといった状態だ。

そんな雪渓を慎重に越え、

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やがて劔山荘に。

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ここからがいよいよ「岩の殿堂」劔岳の世界。

女優Eによる特番、「女優VS劒岳サド対決」の撮影のため、背後の撮影隊にも力が入る。

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普段はハメ撮り専門で名をはせる鬼六監督も、今日ばかりは女優と岩との世紀の対決を美しく撮ってやろうとこのやる気。

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意気上がる撮影隊。

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そんな面々を、早速劔の岩の舞いが待ち受ける。

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そしてそれを突破し、稜線に達すると眼前に開ける絶景。

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本音を言えば、今日ばかりは恐怖感煽るから絶景はいらないところだった。

そしてそこで振り返ってみるとミスター高山病の様子がおかしい。

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よく見てみるとすっかり人相が変わってしまっているではないか。

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さすがはプロの高山病マスター。

彼は我らにとって歩く高度計。

この表情を見れば、我々は「そろそろ2,600mか」と判断することができるのである。

しかも後方からはサド女優から「おっせーなぁ。早く歩けっつてんだろうが!」という珠玉のお言葉。

撮影は快調のようだ。


そうこうしていると一服劔からででんと眺める劒岳。

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ここまで来るとその迫力は江田島平八クラス。

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全く勝てる気がしないが、それでも我らは突き進む。

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そして最初の難関ポイント「前劔の門」の入り口にさしかかった。

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やがてそこには、思わず「ご冗談を...」と呟きたくなるお下劣な光景が展開。

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風に吹かれて滑ったらそのまま永遠のゼロ確定の空中はしご。

そしてその先には驚異の垂直トラバース。

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これを見ただけで8グラムほどの脱糞をしてしまったが、それでも前に突き進む。

前劔の門手前からの動画は以下の通り。

僕が渡る直前に謎の神風が吹いて猛烈に怖かった。



猛々しいへっぴり腰で勇ましく突破。

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で、そっから急降下。

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そして落ち着いたところで、ぶっ倒れる男。

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散々バターNの高山病をネタにしておきながら、ここに来てまさかの自分が高山病に。

横になってわずかばかりの回復を図る必死なお姿なのである。

しかも彼は「ソールが硬い靴の方がいいと思って」と言って冬靴で来たことにより、靴の中が蒸れに蒸れてずっと靴づれの痛みに耐え続けている状態。

彼も世界を代表するマゾなので、これくらいの仕込みは朝飯前なのである。


そしてそんなグッタリ野郎を横目に、小木Kは美女二人によるお縄プレイを受けてご満悦の表情。

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実はこれ、スリングとカラビナ使って作る簡易的なチェストハーネス。

ヤフー知恵袋などで「劒岳にハーネスはいりますか?」なーんて質問が多いが、大概その質問に対して「そんな質問してる時点で行くんじゃない」なんて厳しいアンサーが寄せられる。

でも個人的にはチェストハーネスで鎖と繋がってるだけで安心感が全く違うし、たいした遅延にもならないので不安な人には推奨したいな。


で、そんなビクビクな僕に対し、天も粋な計らい。

ここにきてガッツリ雨を降らせてくるんだよね。

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さあ、これにて岩場は濡れ濡れとなり難易度はハイパーアップ。

そしてその段階でハードな状況に突入していく。

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垂直の壁にへばりつく小木K。

そしてその小木Kの足元から見える遥か先の絶壁内には...

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人の姿が!

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これを見てしまった僕は「あそこ行くの?嘘ん...」と呟くのが精一杯。

青ざめる僕のことを気にも留めない劔は、そこから急降下を強いる。

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やがて鞍部から眺める先は、何が何だかわかんない岩の嵐。

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そしてそこから楽しい岩とのお戯れタイムがスタート。

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女優撮影班も順調に垂直サド対決の撮影真っ最中。

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そんな我々に第二の難関「カニのタテバイ」がズドンと登場。

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まさに垂直の壁。

本日の絶好調男、ツリ吉呑ん平が全く足をツる気配もなく果敢に攻め登っていく。

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偽モンブラン登頂者の小木Kも果敢に攻め上る。

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参考までに、そんな「カニのタテバイ」を長いけどノーカット動画にてどうぞ。



こうして何とか第二関門突破。

振り返るとご覧の有様。

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B女房がものすごく生き生きしていた。

死が近づくと怪しげな笑みに満たされるという、実に危険な女房である。


さあ、タテバイを超えたら山頂は近いはず。

きっとそろそろ雨も上がって、霧も晴れて大絶景がお出ましのはず。

まあでも上に登れば登るほど、世界は白に支配されていくというおなじみの流れ。

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そしてタテバイ超えたらすぐ山頂かと思っていた我らに追い打ちをかける、意外と長い道のり。

そろそろ「いい加減にしてくれ」という愚痴が出る頃、遥か前方にビビるSのこの姿が。

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さすがは何事も美味しいところを奪っていくゲッツ男ビビるS。

皆の到着を待たずして、早くも山頂看板を高々と掲げてゲッツポーズ。


やがてわらわらと全員が念願の山頂に到達。

そしてこの瞬間、この山行中で最も激しい雨が降るという祝福レイニーブルー。

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もはや三脚立ててられないほど激しい雨だったことにより、撮影者の僕はここに写っていないというまさかな寂しさ。

そしてさすがは北アの名峰と言われるだけある360度の大絶景のホワイト。

やはり他の山のホワイトとは一味違った白さで実に味わい深い。


ってな感じで、あまりにも雨強いから(そもそも夜くらいまで降らない予報だったのに)山頂滞在時間3分ほどで、ウルトラマンのようにそそくさと退散開始。

しかし本当の核心部はここから先。

それが「カニのヨコバイ」だ。


タテバイと違って、ヨコバイは下が丸見えの状態で下に下ってから横にトラバースするという失禁必至のスペクタクルワールド。

しかも通常でも怖いのに、只今絶賛降雨中にて岩場はヌレヌレの濡れ場状態。

その恐ろしさは「カニ」なんて生易しいものではなく、まさに「嫁のヨコバイ」と言っても過言ではない恐怖の館。

そんな我々のセクシーな濡れ場シーンがこちらである。



後輩から「落ち着いて!落ち着いて!落ち着けって!」と言われるほどガタブルな子豚状態。

足の置き場が確認できないから、空中に足を投げ出すかのような恐怖感。

まさに我が命は風前の灯、嫁前の土下座。

手を離せば即座に男塾万歳ポーズで死亡確認間違いなしのスポットだった。


それでも下山コース(登りとは違うルート)の難関は続く。

そこでは人は恐怖が高まって発狂に至ると、突然キショい笑い声を発してしまうという貴重な映像サンプルが採取できた。



こうして僕は発狂した。

そこから先の下山はほとんど記憶はない。

なんにせよ、最終的には無事に下山することができた。


劒岳。

厳しい山だったが、やはり面白く、そして実にハレンチな山だった。

普通こんだけ雨に降られたら晴れた日にリベンジかましたくなるのが人情だが、私は発狂してしまったんで全く再挑戦するつもりはない。

すでに家庭内にマイ劒岳がいるので、サディスティックな仕打ちはそこだけで楽しむことにします。

あと書くまでもない余談ですが、我々の下山翌日は快晴だったようです。



ってな感じのサクッと劒岳でした。

時間ないからだいぶ端折って書いたけど、よく考えると普通のブログってこれくらいの長さなんだろうな。

いつもが長文過ぎたような気がする。

このくらいのがちょうどいいのかな。


で、忙しいなんて言っておきつつしっかりおまとめ動画も作ってます。

今回の曲はJetの「Are You Gonna Be My Girl」。

ひたすら「俺のものにしたいんだ、俺の女になってくれよ」と言い続けるという劒岳とは全く関係ないストーカーソング。

しかし我々の気持ちは、劔岳という魅力的な女を口説きに行ったようなもんなので問題無し。

まあ実際は魅力的な女じゃなくて、厳つい剣桃太郎だったけど。

(視聴制限が入ってるため動画再生はPCのみになります。)




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今回のギア

【上半身】
・ベース/ファイントラック「スキンメッシュT」
・ミドル/マムート「アタカソジッププルAF」
・ミドル/パタゴニア「キャプリーン3」
・アウター/パタゴニア「ナノパフ」
・ハードシェル/MHW「ドライステインジャケット」
・防寒/モンベル「ライトアルパインダウンジャケット」

【下半身】
・下着/ノースフェイス「ドライショート」×2
・ミドル/マムート「ソフテックトラバースパンツ」
・レインパンツ/ティートンブロス「ブレスパンツ」
・防寒/モンベル「スーパーメリノウールタイツ」
・防寒/ナンガ「スーパーライトダウンパンツ」

【足】
・ソックス/フィッツ「エクスペディションブーツ」
・ソックス/スマートウール「マウンテニアリング」
・シューズ/ノースフェイス「ヴェルトS6K」
・スパッツ/ヘリテイジ「サガルマータロングスパッツ」
・防寒/ナンガ「テントシューズロング」
・サンダル/ダイソー「250円サンダル」

【頭部】
・キャップ/マーモット「ニット帽」
・キャップ/マムート「MTR 201 Cap」
・ネックウォーマー/ibex「インディークイックリンク」
・ヘルメット/グリベル「サラマンダーXL」
・サングラス/オークリー「ピットブル」

【手】
・グローブ/モンベル「クールグローブ」
・グローブ/ノースフェイス「イーチップグローブ」

【ギア】
・トレッキングポール/ローカスギア「cp3」
・ヘッデン/ブラックダイヤモンド「ストーム」
・軽アイゼン/エバニュー「4本爪アイゼン」
・スリング8mm×120cm×1、20mm×60cm×1+カラビナ1枚

【ザック類】
・ザック/グレゴリー「Z40」
・リザーバー/プラティパス「ビッグジップLP2L」
・GoProセルフィー入れ/ノースフェイス「TRポールホルスター」
・デジカメ入れ/ノースフェイス「小物入れ」
・ダウン類圧縮/グラナイトギア「eVent シルコンプレッサー 」
・ゴミ袋/モンベル「O.D.ガベッジバッグ」
・エマージェンシーキット
・財布/スノーピーク「山財布」

【デジ物】
・コンデジ/ソニー「RX100」
・三脚/JOBY「ゴリラポッド」
・ウェアラブル/GoPro「HERO4silver」

【住】
・マット/サーマレスト「リッジレスト」
・キルトシュラフ/ローカスギア「ニィクス」
・ピロー/モンベル「U.L.コンフォートシステムピロー」
・座布団/サーマレスト「Zシート」

【食】
・焼き網/ユニフレーム「ミニロースター」
・バーナー/プリムス「P-132」&ガス缶
・コッヘル/ロータス「アルミポッド」
・シェラカップ/モンベル「チタンシェラカップ」
・箸/モンベル「野箸」+ライター
・水筒/プラティパス「プラティ 2L ボトル」
・ラーメン×2、行動食と朝飯のパン
・米一合、サバ缶、ツマミ


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