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不惑の庭男〜今宵はやさしくHold me tight〜

Posted by yukon780 on 16.2016 ◉日々のツレヅレ 2 comments 0 trackback
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あの男が帰って来た。

晴れた休日にどこにも行けない時に現れるダークヒーロー。

「庭男」である。


もはやすっかりシリーズ化してしまったこの哀れな企画。

今回はそんな彼の心の傷口にモンゴル岩塩を塗り込むかのような、さらなる自傷スパイスが加味されている。

ついに彼は禁断の荒技、「自分の誕生日を庭で一人で過ごす」というハードプレイに打って出たのである。


40歳になる節目の日に庭で過ごす。

彼にはちゃんと家族がいるはずなのに、一体何故?

人によってはこれほど悲しい情景はないだろう。

しかし彼は自ら望んでそんな自傷行為に突入して行ったのである。


とある地方に暮らす、そんなささやかな40歳ホヤホヤ男のお庭風景。

ハンカチ片手にサラッと振り返って行こう。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


誕生日当日。

庭にはお馴染みのアイツの後ろ姿が確認された。

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この庭男シリーズの時は、毎回空はほんと透き通るような青空ばかりだ。

だからと言ってヒャッホイと叫んで遊び行ければ、こんなダークヒーローになんかなりはしない。

庭男はただただ恨めしそうに、その青空を眺める事しか出来ない。

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このように「喉から木が出てしまう」ほど遊びに行きたいがそうはいかない。

今日はこの庭でどうしてもテストしたい事があるのである。


この土日はどこにも遊びに行けないが、実は来週末は遊びの許可が出ている。

そこで男が狙っているのは「1泊2日・鈴鹿セブンマウンテン完全縦走」。

極限まで荷物を減らさないと達成不可能なこの企画に対し、男は初の「タープ泊」を目論んでいた。


しかし春と冬が行ったり来たりのこの時期、果たして虚弱で冷え性なこの体がタープ泊に耐えられるのか?

そのテストの意味を込めて、彼は「今日は試しに庭でタープ泊してみよう」と思い立ったわけである。

それがたまたま快晴の誕生日にぶち当たってしまったわけで、別に彼も好きでこの日を選んだわけではない。


そしてサササッとタープ設営。

やっと正式にお披露目の運びとなった、ローカスギアの「タープX・デュオ・シル」である。

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実は去年の夏の段階で購入し、沢泊で使うつもりだったこいつ。

しかしお馴染みの台風のせいで沢登りの計画は潰れ、その代わりに行われたのがあの「小太郎の悲劇」。

そこで僕は山頂でゲロを吐いた挙げ句に廃人になってうどんをすする羽目になり、このタープも日の目を見ぬままお蔵入りしていたのだ。


ちなみに最近になって、やたらと自分の中でタープ熱がアツい。

もうすっかり自分の中で「テント」という選択肢は無くなり、「シェルター」とか「非自立式」というワードに対してハァハァと興奮が抑えきれない体になってしまった。

特にタープの自由度や開放感たるや、その姿を眺めているだけで「男のロマン」という名の欲情が溢れんばかり。

ネットでやたら美しく張れてるタープを見るだけで、もう下半身は大変な事になってしまう。

このように居住性を上げるべくガイラインで引っ張った美しいケツを見るだけでも、何杯でもご飯が食べれそうなほどだ。

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この張り方は一番オーソドックス(なのか?)な感じで、この庭特有の伊吹おろしの突風ですらシャットアウトする。

そしてすかさず今夜の寝床をセッティング。

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ちょうどこの時、お義母さんが洗濯物を干しに庭に出て来て、「え!今日ここで寝るの?」と眉間にしわを寄せて驚いていた。

折り悪くお義父さんまで出てきて、「そんな馬鹿な」といった表情。

普通のテントでもご両親の理解を超えた行動だったのが、ついにタープという1枚布だけで庭泊宣言する謎の養子。

価値観が1800度も違うこの親子のカルチャーギャップは、もはや埋まる予感がしない。

ご近所の手前も「マジ勘弁」と思っている事だけは間違いないだろう。


これが中学生がすることならば「中二病」とでも言って諦めもつく。

しかし彼は本日40歳のお誕生日を迎えた立派な大人。

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中学生だった頃の自分に言いたい。

君がイメージしていた40歳ってもっとちゃんとした大人だったはずだ。

快晴のもと、庭でこんな事してるなんて想像もしてなかっただろう?

これが現実だ。

そしてもう一つだけ言っておく。

お前、とんでもないドSな女と結婚するから覚悟しておけよ。



と、ひとしきり惨めな気持ちに浸った所で次のテストへ。

鈴鹿セブン完全踏破のためには、さらに1gでも軽くしていかねばならない。

「じゃあさっさと痩せて身を軽くしろよ」という外野の声には耳を貸す気はさらさらない。

ってことで、今回はバーナーやガス缶を持って行かずに固形燃料で勝負。

それでちゃんとメシが炊けるか、というテストです。


使用する台?ゴトク?(この場合なんて言えばいいんだ?)はこちら。

こっちも半年以上出番がなかった散財アイテム、T'sストーブの「固燃Ti五徳」&エスビット固形燃料。

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猛烈な軽さ&上下可変式のニクい奴。

もちろんこんなマニアック商品は、お馴染みの闇商人・ランボーズデポのご推薦があった事は言うまでもない。

風はタープでシャットダウンしてるから、あえて風防も無しでトライ。

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あとはひたすら燃料を継ぎ足しながら炊けるのを待つ。

家の中ではお義母さんがせっかく美味しいスパゲティを作ってくれているというのに、あえて庭でメシを炊いてしまうというダンディズムだ。


そんな時、初めて子供会の会合に行っていた嫁がりんたろくんと共に帰宅。

そしてあろう事か、子供会で仲良くなったという他のお母さんとその子供まで一緒ではないか。

嫁としては「最初が肝心」とばかりに気張ってママ友を作って家にご招待したはいいが、いつの間にか庭で旦那がタープ張ってメシを炊いていたというまさか。

その顔からは「何やってんだ」「恥ずかしい」「死ね」というオーラが溢れまくり、戦慄におののく庭男。

ママ友さんも、「え?何?これが旦那さん?え?何この状況?」と行った戸惑いの苦笑い。


そしてりんたろくんがそのママ友さんに、「お父さんは今日ここで寝るんだよ」と余計な事を言う。

ママ友さんは、「へえ〜、そう..なんだ〜」と動揺しまくっているご様子。

こいつは早い段階で、子供会で妙な噂が広まりそうな予感がビンビンである。


やがてママ友さんは早々に帰って行き、嫁は「どうせ風邪ひいて終わるんでしょ。子供たちにうつすなよ」というありがたいお言葉を残して家に入って行った。

この日初めて嫁に会ったが、もちろん「誕生日おめでとう」なんて言葉は発せられる気配すらなかった。


さあ、気を取り直してりんたろくんと共に飯炊き再開。

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物心つく頃から父のこのような姿を見て来た彼は、この状況に何の疑問も持っていない。

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りんたろくんの「お父さん。雨って天使の涙みたいやね。」という謎のポエムを聞いていると、やっと飯炊き完了。

ちゃんとホカホカのおいしいご飯ができた。

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りんたろくんも「うめーうめー」と喜んでほおばる。

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もちろんご飯で腹一杯になってしまったりんたろくんは、この後昼ご飯のスパゲティを一口も食わなかった。

そして庭男は嫁に「なんで昼飯前にメシ食わしてんだ、このニンニク爆弾野郎が!」と言われてしまう事に。

ニンニクなんて食ってないのに...

しかもご両親の前で...

そして私今日誕生日なのに...




午後からは嫁と子供たち連れて庭から移動。

その時の車の中で「あれ?あんた今日誕生日だっけ?ハハ、忘れてた。」と言われる庭男。

中学生だった頃の私よ。

これが現実だ。


向かった先は名古屋の天白公園。

ここには「てんぱくプレーパーク」というものがあり、子供たちは木に登ったり火をおこしたり穴掘ったりノコギリ使ったりって感じで実に自由な感じが良いらしい。

と、調べてはるばる来たのはいいけど、いつものように「閉園時間」に現場に到着するというズサンプレー。

で、結局そこの裏山をハイキングすることに。

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正直ここに来たのは子供たちのためというより、嫁に少しでも自然に慣れてもらおうと画策した我が策略。

この誕生日という一日を、全て「テスト」に費やすと覚悟したのである。

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しかしのどかで何の危険もないハイキングだったんだが、どんどん嫁の機嫌は悪くなる一方。

挙げ句子供が石を持てば「危ない!」、木の棒を持てば「危ない!」、少しよろければ「危ない!」、はしゃぎ回れば「危ない!」と、果てしなくめんどくさい事に。

男の子から木の棒を取り上げるなぞ、武士の魂を取り上げるようなものだ。

ここはさすがに庭男も「あんたは“あぶない刑事”か!大人が危ない危ない言ってたら子供は何も出来ないじゃないか!」と徹底抗戦スタイル。

すると嫁の口から本年度もこのような名言が飛び出した。


「うるさいね。顔に犬の肛門押しつけるよッ!」と。


しばし時が止まり、事態の把握に奔走する庭男。

全く話が繋がっていないように感じたのは私だけか?

ちょっと反抗しただけでさすがに顔に犬の肛門はキツい。

そっちのが木の棒を持つよりよっぽど危ない気がするのは私だけだろうか?

そしてそんな事を言われちゃった私。

何度も言うが、今日はお誕生日です...。



余談だが、何故かこの時りんたろくんが突然カミングアウトをした。

「僕ね、保育園のみんなに“僕のお父さんは大人なのにウンコを漏らした事があるんだよ”って言っちゃった」と。


なんて事をしてくれたんだ、りんたろう。

確かに二十歳を超えてから4回ばかりウンコを漏らしたが、それを言っちゃあいけないぞ。

むしろあんた「うんこマンJr.」とか変なあだ名つけられるぞ。

というか、お父さんは悲しいぞ。


もはやご近所でも子供会でも保育園でも「不思議な人」で通って行ってるような気がしてならない。

もう、なんか色々どうでもいいや。



さあ、気を取り直して次のテスト場所へ。

夢のファミキャンに向けて、少しでも嫁にテントでの団らんの楽しさを知ってもらう第一歩として向かったのがここ。

グランピング気分が味わえる「8カフェ」でございます。

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インドアだけど、シャレオツなキャンプ場的な雰囲気を醸し出し、テントの中でメシを食うというコンセプトのこのカフェ。

個人的にはこのオシャレ洪水に「くっ、こしゃくな...」的な気分になってしまうが、嫁的にはこれ以上ない「第一歩」な場所。

しかも特筆すべきは、この場所は嫁が見つけて予約したってこと。

これは夢のファミキャンに向けての大きな前進ポイントだ。


そんなこんなもあって、少々落ち着きがない庭男。

実は嫁が予約する時、何らかのバースデーサプライズをお店側に頼んでいるんじゃないだろうか?

突如照明が暗くなり、スピーディーワンダーの「HappyBirthday」が流れてクラッカーが鳴るんではないか?

そしてなんか火花がバチバチなってるケーキなぞが運ばれて来ちゃうんじゃないのか?


ソワソワし続ける庭男。

しかしいつまで経ってもスピーディーの曲は流れない。

やがて普通にデザート頼んじゃってる嫁と子供たち。

そして何事もなく全てが終わった。


所詮庭男に似合うのはケーキではなく、犬の肛門だけである。

家に帰った庭男は、暖かい家庭の光に背を向けて静かにタープの中に入って行った。

その頭上には、いつも山ではお目にかかれない満天の星空が。

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こうして彼の記念すべき誕生日の夜が更けて行く。

夜空には流れ星がひとしずく。

そして庭男の頬にも何かがキラリひとしずく。

彼が静かに願いを唱える。


誰か私を...

やさしく抱きしめて....



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こうして華々しい40代のスタートを切った庭男。

毎度この庭男シリーズは涙なしには直視出来ませんね。

ちなみに翌日、彼の渾身のタープは子供たちの恰好のサッカーゴールになってました。

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トレッキングポールとタープにバシバシボールや足が当たって、お父さんはヒヤヒヤでした。


そんなこんなな厳しすぎた誕生日を乗り切ったのも、全ては今週末の鈴鹿セブン完全踏破のため。

最近の平和ボケしたこの体に喝を入れ、昔のようなくだらない無茶がしたくなったのである。

そしてそんな覚悟の庭男の前にはこのような週間天気予報が。

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天からの小粋なバースデープレゼント。

庭では散々晴れる男も、やはり現場はいつも通りの安定感。

雨の日にタープデビューなんておマゾが過ぎるぜ。


ってことでさすがに嫁に頼み込んで日・月(祝日)に予定変更。

でも、もう正直今回は景色なんてどうでもいい。

あくまでもこれは男塾訓練。

久々のがっつり論愚覇威苦。

二日間での累積獲得標高は実に5,000mオーバー。

もちろん今回共にアタックするのは、追込み請負人「モンゴリアン松尾」。

しかし鍛え抜いた?このボディで、今度は奴を吐かせてみせる。


ってことでその日は鈴鹿のどこかにこの松尾・田沢コンビが出没します。

物好きな人はぜひ救援物資・ゲロ袋などを持って応援に駆けつけて来てくださいませ。

そしてどうか田沢をやさしく抱きしめてやって欲しい。

何ならバチバチ火花のケーキとか持って来てもらっても良い。

とにかく犬の肛門以外だったらなんでもウェルカムである。



とりあえず華の40代のスタート。

現在の老衰っぷりから考えると、恐らく52歳くらいで死んでしまう気がする。

なので1秒1秒、全て遊びに費やして生きて行ってやる。

と言いながら来週あたり、鈴鹿で身元不明の変死体が2つ発見されるかもしれないけど。

美しく張られたタープの下で。


そうならないよう強く生きて行く。


とりあえず、俺。


ハッピーバースデー!






不惑の庭男 〜完〜



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賀正2016

Posted by yukon780 on 01.2016 ◉日々のツレヅレ 2 comments 0 trackback
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明けましておマゾでおます。

プロゲロファー・マゾです。


ついに40代突入の節目の年がやってまいりました。

まさか自分が40代になるなんて想像もしてなかったです。

中学生時代など、40代になれば立派な大人の人だと思ってました。

まさか変態ブログを書きながら、プロゴルファー猿に自分の顔を合成して喜んでるような大人になるだなんて夢にも思ってませんでした。


未だにキン肉マンとか北斗の拳とか男塾の話題ばっかだし、基本的に男ってやつは何も変わらないんですね。

でもしっかり体の老化は進み、残尿感と吐き癖と戦う毎日。

心の中二感と、体の初老感とのギャップがハードでございます。


まあそんなこんなで、昔中国の偉人が「四十にしてマゾらず」なんて言ってたけど、今年も変わらずマゾりまくる所存。

今年はアイスクライミング、雪山登山、沢登り、パックトランピング、パックラフト、縦走登山、トレイルランニング、vs嫁というアクティビティではっちゃける予定。

もちろん夢のファミリーキャンプや、子供たちとの登山やカヌーなどもね。


気持ちは平和なアウトドア、結果は悲惨なアウトロー。

そんな心意気で2016年はまったりとやっていくつもりです。


こんな不束なマゾですが、今年もよろしくお願いします!

ハッピーニューイヤー!



新春発狂物語2015〜ジャングル放浪者の叫び〜

Posted by yukon780 on 06.2015 ◉日々のツレヅレ 5 comments 0 trackback
僕は夢と希望に燃えていた。

2015年を迎える事を機に、一気に運気を好転させてやるのだと。

ここまでの悪い流れを断ち切ってやるのだと。


今回はそんな強い決意の男の年末年始の記録。

はっきり言って、かなり個人的な愚痴の回。

新年早々たまった鬱憤をここでぶちまけてスッキリしようという企画。

僕以外の人には何の関係もない回なので、おヒマな人だけこの先へご侵入下さいませ。


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実は去年の11月頃から妙に悪い流れが続いていた。

まあそのずっとずっと前から悪い流れの中にいるから「今更気づいた?」と言われそうな気もするが、ここの所やる事なす事うまくいかない。


最初は厄介な仕事が乱発してかなり追いつめられていた事から始まった。

そしてその猛烈な荒波がやっと落ち着き、「さあ、ここから私の華々しい雪山登山の始まりだ!」と意気込んだ時。

突然背後から追突され、カマーホリックにご招待されてしまったのは記憶に新しい。(参考記事:カマーホリック2014〜冬の私のムチウチブギウギ


そこからの運気の下がりっぷりは見事だった。

細かい事までいちいち書くと、新年早々全12回くらいの大長編になりそうだからここでは書かない。

とりあえず何をやってもうまく行かない中、むち打ちによる頭痛とイライラが常時つきまとう。

そして面倒くさい保険会社とのやり取りや接骨院・整形外科通いの日々。

当然全ての登山予定はキャンセルとなって、ストレスの増加は強烈なものに。

むち打ち中で日頃の運動も控えめになる中、ついストレス食いして体重の増加もスペシャルに。

そして体重が増えるほどに焦りと苛立ちもスパーク。



とにかくこの悪い流れを断ち切らねばならない。

僕は去年末、家の徹底大掃除に着手した。

何とか年明け前に家中を猛烈に綺麗にし、キレイさっぱり新年と新しい自分をお迎えするのだと。


なんせ僕はこう見えて整然と整頓された世界が大好きな超A型人間。

マゾでムダな行為は大好きだが、部屋にムダな物が溢れているのが大嫌い。

アウトドアでは真っ白な空間はご遠慮願いたいが、ことインドアに関しては精神と時の部屋クラスの何もない状態が大好き。

僕が大自然でのテント泊が落ち着くのは、そこにはその日その時に必要な物以外存在しないからだろう。

不自然なものがキライで自然が大好き。

だからダムとかの不自然な建造物に猛烈な違和感と嫌悪感も抱いてしまう。

とにかく煩雑な空間(ドンキホーテとか)は、そこにいるだけでめまいがしてしまうんです。



しかしそんな年末大掃除に燃える僕には強烈なライバル達がいる。

それは整理整頓と断捨離が全く出来ない「ご両親」。

そして天性の脱ぎ捨て散乱の才能を持ち、全然服を片付けてくれない「嫁」。

さらに「散乱させる事こそ我が人生」とばかりに部屋を荒らす「りんたろ&こーたろ兄弟」。

この3つの難関を突破しない限り、私に晴れ晴れとした新年はやってこないのである。


僕は年末年始の休暇に入った途端、狂ったように掃除を開始。

とにかくひと部屋づつ全ての物を一旦外に出す。

そしてアシュラマンが顔を変える時のように、「大人しい養子」という仮面から「面倒くさいA型養子」という仮面へチェンジ。

そして鬼となって、普段は遠慮するご両親に対しても「無駄な物は容赦なく捨てます」と宣言。

お義母さんの「これはいつか使うかもしれないから...」という言葉も遮って、「そのいつかは永遠に来ません!」と容赦なくボッシュート。

そして整理整頓出来ない人こそやたら買って来がちな「100均便利整頓グッズ」も、必要以上に増えて邪魔になってるだけだから見つけ次第破壊。

己の厄を祓うかのように目を血走らせながら次々と物を捨てて行く、年に一度現れる「年末A型鬼養子」の勇姿である。


しかしそんな鬼の前にりんたろ&こーたろが立ちはだかり、片付けた側から次々と物を散乱させて行く。

少し目を離せば、せっかく綺麗に整頓した部屋が再び元のカオスな世界へ。

そして奴らは散々部屋を荒らすと「怪獣ごっこしようよ」と僕をよじ登って邪魔して来る。

その隙にお義母さんが、またハサミを文具コーナー以外の場所に戻そうとしている。

その度に僕は心を痛めながら「だから同じ系統の物は同じ場所に戻さないとダメなんですって!」と言う羽目に。

そして子供達に「頼むから物を散乱させないで!出した物は片付けてェー!」とヒステリー。

そんな戦場のような世界の中、テレビの前で微動だにしない嫁から「ちょっと肩揉んで」というビッグサプライズ発言。


ここは世紀末なのか?

ただの年末じゃなかったのか?

いつの間に北斗の拳のようなカオスな村に紛れ込んでしまったんだろうか?

Welcome to this crazy time.

このふざけた我が家へようこそ。



いかん。

こんな事をもう4日も繰り返している。

このままじゃ厄を振り払えないまま年が明けてしまう。

というかなぜ丸々4日間掃除し続けてもこの家は片付かないんだ?


それでもむち打ちの不快感に耐えながら、根性で最低限の掃除&整理整頓を続けた。

しかし嫁の謎の大量書類とぬぎ捨てられた大量の服は、僕では判断がつかずに手が出せない。

勝手な僕の判断で捨てようものなら、そのまま僕も一緒に捨てられる事は明白。

かといって「じゃあ片付けてくださいよ」と懇願しても、「私は忙しい」「買い物に行かないと」「頭痛がする」「子供達を見ている」と言ってはテレビの前から微動だにしない。

そして「肩甲骨揉んで」となって、作業は全く進んでいかない。


とりあえず埒が明かないから嫁のものを一カ所にまとめて開かずの部屋に封印。

結局完璧に全ての掃除が完了できず、なんとも気持ちの悪い状態で新年を迎えてしまった。

この事が後に我が運命をさらに悪化させて行く事になる。

「掃除さえ終わればすっきり厄が落ちる」と信じてこの数日を生きて来た僕にとって、この時の年越し蕎麦の苦い味は忘れる事が出来ない。



翌元日。

もう年は明けてしまったが、この封印されたものの整理だけ嫁がやってくれたらスッキリと新年を楽しめる。

そしてその先には5つのお楽しみが待っているのだ。


1.買ったばかりのテント(詳細はいずれまた)を庭で試し張り

2.来週に迫った雪山テント泊に向けて新アイテム購入やパッキングテスト

3.石井スポーツ初売りくじ引きで50%オフに当選してニューギア大量ゲット

4.毎年恒例の「新春ロンリーマラソン」で今年こそ完走

5.密かにこーたろくんが2歳になる前に金華山を1歳自力登頂させる


さあ、楽しい新年にして悪い流れを好転させるぞ。

そして10月の五色ヶ原以来3ヶ月ぶりのテン泊登山で、新しい自分の再スタートだ。



僕は嫁が作業に集中できるよう子供達の面倒を見る。

嫁の片付け完了による「大掃除完全終了」という勝利の瞬間を待った。

後少しでこの悪い流れから解放されるのだ。

もうあと少しの辛坊だ。



その時である。

次男こーたろくんが突然ソファから謎のダイブ。

りんたろくんのライダーキックをさばいていた僕は、そのあまりの唐突な行動に全く対処できない。

そしてこーたろくんは軽くクッションの上に落下。


大した事なさそうだったが、彼は号泣。

慌てて作業を中断して駆けつけて来る嫁。

大迫力で「なぜこうなった?」と迫り来る進撃の嫁。

なぜと言われても「あまりにもあなたがソファに服を脱ぎ捨てるから、それを防止するべくここに移動させたらこーたろくんがダイブしたんです」とはもちろん言えず、「すみません。私の不注意でございます。」と平謝り。

もちろんこの次点で嫁のお片付け作業は中断。

あと少しで悪い流れから解放されるかと思ったロスタイムでの、我が息子の元日の悲劇。

悪い流れが止まらない。


とりあえず万が一骨が折れてたらまずいから、慌てて救急病院へ直行。

実に2年連続での新春救急初詣となった。(去年はこちら:僕らのステキなお正月〜おめでた男の虚弱デイズ〜


相変わらずここの救急初詣は大変な賑わいで、猛烈に待たされる。

そして診断してもらった際、先生が「幼児は体柔らかいからよっぽど骨折はないですよ。一応レントゲン撮ってみましょうか?」とのことに。

やがてレントゲン撮って再び呼び出されると、先生が「まさか」という顔で「すみません。折れてました。」と言うじゃない。

そのあまりのまさかに、僕も嫁も先生をカトちゃんばりに二度見してしまったほど。

まさか元日早々骨を折るとは...。

我が家にも麒麟児が生まれていたか...。


そこからが実に長かった。

結局この救急に詣でて以来、最終的な処置が終わるまでに7時間という長い戦い。

最終的にこーたろくんの左腕はがっちり固定され、2,3週間はじっとさせなくてはならない事に。

まだ予断は許さないが、とりあえず手術にならずに済んで良かった。

長い戦いだったが、良く頑張ったぞこーたろくん。


しかしこれにより、やっぱり僕の悪い流れは加速の一途。

こーたろくんの元旦骨折。

嫁のお片付けは中途半端な状態のまま中止。

当然新春ロンリーマラソンも中止。

翌週に控えた3ヶ月ぶりの登山ももちろん中止。

当たり前だが、こーたろくんの金華山自力登頂も中止。

もちろんのんきに庭でテント張ってる場合でもない。


こうして僕が「スッキリ新年の先にある5つの楽しみ」と言っていた行事が、あっと言う間に4つも吹き飛んで行ってしまった。

去年中に大掃除が終わっていれば...

ソファの位置をずらしてなければ...

何だったらカマ掘られてさえいなければ....


次々と浮かんでは消えて行くifストーリーズ。

一体この悪い流れはいつになったら終わるのか?


しかし、まだ最後の望みがある。

それは「石井スポーツ初売り新春くじ引き」である。

本来は僕の実家への帰省も中止になるはずだったが、それではりんたろくんが可哀想だという事で僕とりんたろくんだけで帰省する事に。

その途中で石井スポーツに寄り、見事50%オフの当たりくじを引いてみせる。

そしてこの悪い流れを一気に断ち切るのだ。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


名古屋。

石井スポーツレジ横のガラガラの前。

僕はりんたろくんの右腕に全てを賭けた。

もしここで金色の玉(50%オフ)が出れば、恐らく僕は人目もはばからずに号泣するだろう。


そしてりんたろくん渾身のガラガラ。

祈るように息を飲んで見つめる父。

ガラガラからこぼれおちる一粒の夢と希望。

響け!50%オフご当選の声!

高らかに奏でろ!ベルの音よ!




数分後。

そこに立ち尽くす一人の老人。

その手には「10%オフ」のチケット。

外れクジなしのこの世界において、それはまさに大ハズレの証明。

言い換えれば、それはクズは所詮クズであるという事の証明である。


しかもそのクズ老人が厳選して買った商品が、ことごとく「割引対象外」だったというまさか。

結局彼は新春初売り大セールの店内で、通常料金の商品をご購入。

そしてもちろん、しっかりと駐車場代1,000円が飛んで行く。

はるばる名古屋まで来ずに、普通にネットで買った方が安かったのでは....。


いかん。

いかんぞ。

全く流れが止まらない。

誰か私に救いの手を!


そんな時、ピロリとメール受信。

相手はGoProのサービス担当。

実は去年満を持して買ったGoProだったが、あまりの不具合の多さにずっとやり取りをしていた。

そしてこの時に下された相手のお返事。

それは「初期不良品でした」というまさかな返事。

この悪い流れの中で、さりげなく世界で数個しかない初期不良品を掴んでいるあたりもはや疑いようもないほどの厄のつきっぷりである。


もう止まらない。

ロマンティックが止まらない。


実家に帰れば4人分用意されていた大量の肉。

もちろん来れなかった二人と、肉を食わない母さんと、小食のりんたろくんのあおりを受けて僕が大量に肉を食う事に。

ストレスも手伝って、ここで見事に体重と体脂肪がアップ。

それがまたストレスとなるストレス輪廻。


50%オフを夢見て家を出たのに、結果的にストレス50%アップで岐阜に帰宅。

もちろん嫁の荷物は片付いてないし、出発前より物が散乱してる。

いよいよマジで発狂5秒前。


そして苛立ちながら寿司食った瞬間、「ガリッ!」という音。

この段階で、まさかの奥歯の詰め物が取れると言う流れ。

もちろん歯医者はやってない。


瞬間。

僕は「ウウゥゥリィィィィッッッッッッッ!!!」と発狂。

久々に限界点突破。


山も行けない、家が片付かない、こーたろも心配、10%オフ、初期不良、奥歯、頭も痛い、やることいっぱい、やることいっぱい、やれないこといっぱい、やれないこといっぱい、いっぱい...いっぱい...いっぱい...もういっぱいいっぱい...


僕は外に飛び出し、家の中では飽き足らずに倉庫の大掃除を開始。

こうなったら仕事が始まるまで、この年末年始を徹底的に掃除に費やしてやる。

これでもかというスッキリ状態を生み出し、改めて仕事始めから再スタートだ。


そこからはさらに徹底した清掃&整理整頓&断捨離百烈拳。

新年早々年末大掃除。

一切の休憩も取らず、必死で己の運命と闘う厄まみれ男。

そして夜中はもちろん、固定箇所を痒がって1時間おきに号泣するこーたろくんに起こされる日々。

もはや寝正月すら許されない「寝ず正月」。

どこにも出かけてないのに、みるみる疲弊して行く家庭内遭難男。


やがてその溜まりまくったストレスが、行ってはいけない方向で爆発する。

それが「真夜中Amazon沼」。

こーたろくんに起こされて寝れなくなった深夜、パソコンの中から聞こえる悪魔のささやき。

もうまともな判断能力が奪われた遭難男は、ただただクリックを繰り返す。

画面に次々映し出されるは悪魔の呪文。


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止まらない。

発狂物語が止まらない。


やがて男は「グハッ!」と断末魔の叫び声を発した。

そしてバッタリとその場に倒れ込む。


部屋を静寂が包み込む。

美しく整理整頓されたその部屋のパソコン画面。

そこにはこのようなダイイングメッセージが刻まれていた。





「ご注文が確定されました」





男は断ち切った。

この悪い流れを断ち切った。

己の運命を己の力で切り開いたのだ。


人は「それが一番悪い流れじゃないのか?」とか「運命切り開いたと言うか金でストレス発散しただけだよね」とか言うだろう。

しかしどうか大目に見てやって欲しい。

その沼の中にしか彼が救われる道はなかったのだから...。



そしてまたしても掃除が完全に終了しないまま中途半端に仕事始め。

そして一発目の仕事から「なんか違うんだよね」というダメ出しの嵐。

じゃあどうしたらいいのかと問えばふんわりした答えしか帰って来ない。

年始早々、終わりのない禅問答のようなデザイン業務のスタートだ。



2015年。

実に厳しい立ち上がりとなった。

本来は楽しく快晴の雪山で遊んでる様子をお送りするつもりだったが、見事に愚痴を吐き倒すだけの情けない回に。

当然今後しばらくはこーたろくんの病院通いや、それに伴ってお義母さんの負担を減らすべく家の事をもっとやっていかないといけない。

またこんな時に限って嫁が「海外出張」というまさかな事実。

どこまでも止まらないこの流れ。


こーたろくんだけじゃなく僕も接骨院と整形に通い続ける日々の再スタートで、そこに奥歯のせいでなぜか「歯医者」までプラスされた。

当然お片付けの続きもやっていかないといけない。

もう遊びに行くどころか、今年中に買ったテントの試し張りすら出来るかどうか不安である。


というわけで、前回の記事で「2015年。身を粉にしてガンガン遊んで行きます。」と宣言した直後だけど、私はしばらく大人しくします。

こーたろくんの腕が治り、僕のむち打ちが治り、嫁が服を片付くてくれた時。

その時こそ「本当の2015年」が始まるのです。


その復活の時まで。


僕は今夜もAmazonの密林を放浪します。





賀正2015

Posted by yukon780 on 01.2015 ◉日々のツレヅレ 0 comments 0 trackback
yome_2014111415454271f.jpg


明けましておマゾです。

2015年シーズンの幕開けでございます。


と言っても上のオープニング画像を見て分かる通り、そろそろ本気で嫁にキレられることが懸念されるシーズン。

というかこんなもの作ってる時点で、普通に殺されても文句言えない気がする。


でも今年は次男こーたろくんが2歳になる。

今までは嫁によって「2歳まで山は禁止」と言われていた。

まあ去年の時点で随分とこーたろくんを山に連れて行った気もするが、あれはあくまでも「公園」だったからね。

いよいよめでたく「山解禁」の日が近づいている。


そして今年もできれば「パックトランピング」や「秘境おなべ隊」などのおマゾ行事をこなして行きたい。

もう今年に関しては「どこに行きたいか」ではなく、「どこが面白くマゾれるのか」という目線で楽しんできたいです。


そうは言っても、今年もまだまだ家庭内大魔神の圧力は強まって行くはず。

それに伴って我が土下座の精度も、益々磨き上げて行かなければならない。


奇しくも今年は未(ひつじ)年。

羊の皮を被った狼よろしく「奴隷の皮を被った遊び人」として邁進して行く所存。

土下座で服従を示しても、心は野心溢れるアウトドアマン。

すでに嫁の愛は失ってしまったが、ロマンだけは失わないぞ。


まあでもちゃんと家庭人としてちょっと数は減らしていこうかな。

あとブログの文章ももうちょっと短く出来るように頑張ろう。



2015年。

それでもマゾり不足の日本の活力になるべく。

身を粉にしてガンガン遊んで行きます。


本年もよろしくお願いします!



カマーホリック2014〜冬の私のムチウチブギウギ〜

Posted by yukon780 on 16.2014 ◉日々のツレヅレ 4 comments 0 trackback
夏の野外フェスと言えばサマーソニック。

しかし冬にもそのような野外フェスがある事をご存知だろうか?


そのフェスの名は「カマーホリック」。

それは神に選ばれたたった一人の観客の為に行われる野外フェス。

しかもその時は突然やって来る。

本人が望んでいなくても、何の前触れもなくやって来るのである。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


何の変哲もない平日の朝。

会社に向けての長い車通勤。

僕はいつものように、退屈しのぎのDVDを観ていた。


その日は映画「闇金ウシジマくんpart2」をチョイス。

運転中はあまり画面を見れないから、この手の動きの少ないお気楽な映画を観る事が多い。


やがて赤信号で停車。

ちょうど画面には大久保佳代子が登場。


その時である。

突然「カマーホリック2014」が開催されたのである。

まさに何の前触れもなく。


大久保佳代子が若いホストに対して「女に夢を見せるのがホストの仕事だろうが!」と啖呵を切ったその瞬間。

突然「ズガッーン!」という猛烈な衝撃。

そしてさらに「ズゴンッ!」と二度目の衝撃。


何が起きたのか理解できない。

一瞬、4DX映画(映画館の座席が作品中のシーンとリンクして前後上下左右へ稼働するやつ)かと思ってしまったが、まさか闇金ウシジマくんpart2でそれはありえない。

当然エクストレイルにそんな機能は搭載されてないし、大久保佳代子もそこまで衝撃的な発言をしたわけでもない。


そう、その二度の衝撃音こそカマーホリック2014の開催を告げる大花火。

僕はついに念願だったカマーホリックへの入場資格、「カマーホラレー」の称号を手に入れたのだ。



僕は感動のあまりプルプル震えながら特設ビジョン(バックミラー)を見る。

そこに映し出されていたのは、このフェスのトップバッターを飾るミュージシャン。

彗星のごとく現れたその女性アーティストの名は「KCJ」。

またの名を「軽自動車に乗った中年女性」。

彼女が二度も花火を上げてしまったのは、一発目でビックリしてブレーキと間違えてもう一回アクセル踏んじゃったからである。


僕は興奮のあまりKCJに駆け寄る。

KCJもフェスのトップバッターを任されて緊張しているのかプルプル震えている。

僕は「とりあえずそこのミニストップの駐車場へ移動しましょう...」と言うのが精一杯。

KCJもそんなたった一人の観客の要望に応えてくれてミニストップへ。


やがてそのミニストップの駐車場が突如ウッドウトックを彷彿とさせる野外フェス会場へ変貌。

KCJが自身のヒット曲「I'm Sorry」を連呼熱唱する中、他のアーティストも乱入。

往年のファンにはたまらない「THE POLICE」の登場だ。


THE POLICEは僕に対し、「姉妹バンドのThe Ambulance(日本名:救急車)も登場させるか?」と聞いて来た。

その時実はちょっとだけ手足が痺れ始めていたが、フェスの興奮のせいだと思って断ってしまった。

なんかあんま大げさにしたくなかったんだね。


やがてTHE POLICEは散々名曲を演奏し、曲(手続き)が終わるとさっさと去って行ってしまった。

やがてKCJも何度も同じ曲「I'm Sorry」を歌い続け、フェス開催者(保険会社)とのやり取りの後で帰って行った。


やがてカマーホリック2014ミニストップ会場に静寂が訪れる。

本当はここから自力で運転(バンパーとリアハッチが凹んだだけだから自走できる)して、病院に行かねばならない。

しかしここに来て急にクラクラとよろける体。

まるで酔っぱらったみたいな状態で、次第に立ってられないくらいにヘロヘロに。

こんな状態で運転してしまっては第二のカマーホリックが開催されてしまう。


こんな事ならおとなしくThe Ambulanceの登場をお願いすれば良かった。

こうなったら仕方がない。

養子オーディエンスとしては心が痛いが、我家会場にいるベテランデュオ「TheGORYOUSHIN」に頼る事に。

なんとかこのミニストップ会場に迎えに来てもらい、病院まで送ってもらうのだ。


しかし、電話で助けを求めてから1時間経ってもTheGORYOUSHINが登場しない。

いよいよ僕の意識はフワフワと気持ちよくなって、車の中で横になっているのが精一杯。


こんなつらい時は、やはり極上のDIVA(歌姫)の歌声が聴きたくなるというもの。

僕は愛する嫁に電話をかけ、今自分がカマーホリックに巻き込まれて大変だということを説明する。

さすがの嫁もこんな状態の僕になら優しい言葉をかけてくれるはずだ。

僕が「なんか今、頭がフラフラして物事をちゃんと考えられないんだよね。頭が空っぽになったみたいだ。」と言うと、彼女は何の感情もない感じでこう言ってくれた。

「そんなもん、いつも通りだがね」と。


僕は思わず「WAO!」と言ってしまった。

リアルにそう言ってしまった。

さすがはカマーホリックに選ばれしDIVA。

たった一言で観客のハートを鷲掴み。

そして彼女はその一言を歌い上げると、颯爽と会場(電話)から去って行った。


再び車の中に蘇る静寂。

そして時折漏れる「う...ううむ」という僕の喘ぎ声。


というかなぜ私はこんな目に遭っているのだ?

なぜカマ掘られた上で嫁にアホ呼ばわりされているんだ?

というかTheGORYOUSHINは一体いつになったら到着するんだ?

この通勤時間の平日の朝、なぜ私はミニストップでハードにロングストップかましているんだ?


そもそもなんで「家と会社の中間」という、どっちに助けを求めても時間がかかるこの場所なのか?

それを言えば最近遅刻が多かったからと言って、何故いつもより早く家を出て来てしまったのか?

こんな事ならいつも通り遅刻してりゃ良かったのに...

そしていつもこのミニストップの手前のファミマでコーヒーを買うのに、なぜ今日に限って何となく寄らなかったんだ...

さらにTSUTAYAで5本DVDレンタルして来て、このウシジマくんがまだ1本目だったんだぞ...

家じゃ観れないから、ほぼ全部観ずにもう返さなきゃならんじゃないか...

1000円払って大久保佳代子しか観てないぞ...

そもそもなぜこんな日に限ってこんなに大快晴なんだ...


いや...ひょっとしたらここで僕がカマーホリックに招待されてなかったら他の人が犠牲になっていたかもしれない...

なんなら誰か他の人の命を救ったのかもしれないぞ...

その死ぬはずだった人が、将来りんたろくんのお嫁さんになって僕の孫を10人くらい生む人だったかもしれない...

そう考えると僕は今11人くらいの未来を守ったのだ...


なんだか眠たくなって来た


頭も朦朧として来た


あれ?


そこにいるのは健さんかい?

文太さんもいるのかい?


会いたかったんだア


嬉しいなア...




なんて感じで死の縁でダイブかまそうとしていた時、やっとこさTheGORYOUSHINが到着。

普段あまり外出しないTheGORYOUSHINは、どうやらカーナビをちゃんと操作できずに激しく道に迷ったらしい。

それが偶然なのか、確信的だったかは今となっては分からない。


しかしこれで僕はやっと近くの第二会場(病院)に搬送され、人気ロックバンド「CTscan&X-Ray」のステージを堪能。

彼らは名曲「頭部打撲」と「頸椎捻挫」を歌い上げ、それをCD(診断書)に録音して渡してくれた。

そして最後にヒットバラード「酒と運動は控えめに」を歌い終えると、もう帰っていいと言って来た。


その後は次第に頭痛・手足の痺れもおさまって、僕は自力で車を運転して帰宅。

なんてひどいフェスだったんだろうか?


しかしフェスは終わらない。

その週末、新たなフェス会場が私を待っているのだ。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


土曜日。

僕は新たなカマーホリックの野外会場に到着していた。

そこは常夏のフロリダ州マイアミ会場。

IMG_6139.jpg

この会場ではカマーホリック2014兼、チーム・マサカズ忘年会が開催されるのだ。


さすがはアウトドア集団チーム・マサカズ。

例え忘年会だろうとヌクヌクとしたインドアには目もくれない。

この日初雪が降った名古屋の街中だろうと、そこはあえて根性の極寒ビアガーデン。

パパラッチKは普通にダウンを着込み、矢作Cに至ってはベテラン韓国人ラッパーのような出立ちで気合い十分。

IMG_6140.jpg

彼らは例え忘年会だろうと浮かれる事なくマゾ道一直線。

明らかに忘年会会場としてのミスチョイス感が否めないが、それでも歯を食いしばって寒さと戦うメンバー達。

もうその姿は炊き出しを待つ年末失業者的ビジュアル。

IMG_6154.jpg

それでも彼らは男らしく今後の山行に対してアツく語る事をやめようとしない。

しかしである。

そんな状態の彼らの前に、ついにカマーホリックの目玉アーティストが光臨。

このビアガーデン・マイアミが誇るトップアイドル「マイちゃんアミちゃん」のご登場だ。

IMG_6165.jpg

マイちゃんアミちゃんと言いながら何故か4人いるが気にしない。

彼女達は我々の会話を引き裂くように突然ライブを開始。

そのあまりの轟音にとてもじゃないが落ち着いて飲んで語り合う事なんて無理なのである。


大人の渋みが漂うチーム・マサカズメンバーとしては「チッ、うるさくて飲めねえじゃねえか」と愚痴がこぼれ始める。

いくら突発的な野外フェスだからと言って、あまりにも客に対して失礼ではないか。

それでも我々はグッとこらえ、静かに酒を飲みながら今後の政治経済について語り合った。

そのストイックな模様がこれである。



後生に語り継がれるこの「マイアミの悲劇」。

皆会社ではそれなりの責任を負い、立派に子供もいるメンバー達のご乱心。

ビビるSに至っては、その膨張した顔に笑顔を溜めて渾身のアンパンチ。

IMG_6145.jpg

そしてアゴ割れMは、はしゃぎすぎて古傷を痛め、

IMG_6162.jpg

小木Kに至ってはもはや原型すらとどめていない。

IMG_6158.jpg

恐るべし、マイちゃんアミちゃんのライブ能力。

さすがはカマーホリックの大取りである。


そしてここで改めて書いておこう。

やたらと激しく飛んだり踊ったりしているが、私は絶賛むち打ち中だったという事を。

「酒と運動は控えめに」と言われた3日後の出来事だという事を。



これがいけなかったのか。

事故から1週間。

僕は常時軽い頭痛を味わい、時折吐き気を催している。

見事なまでの分かり易いむち打ち症状。

これがカマを掘られた時が原因なのか、それともマイアミの悲劇が原因なのかは分からない。

とりあえず私は今せっせと接骨院に通っている。


そしてこのカマーホリックのおかげで、ここまで粘り強く交渉を続けて来た12月の雪山登山は全て却下を食らう事に。

車の修理も来年まで戻って来ない。

ちょっとバンパーとリアハッチが凹んだだけなのに、修理代57万円という驚きの見積もり。

まあ払うのは相手の保険会社だから良いけど、日産も中々やるじゃない。


はっきり言ってカマーホリックの観客に選ばれて何も良い事はない。

自分と相手の保険会社とのやり取りや書類の整理、そして接骨院と整形外科の通院の日々。

通院で帰宅が遅れて子供の面倒が見れずにお義母さんにも迷惑をかける。

そして当然代車ではDVD観れないから、長い通勤時間が苦痛で苦痛で。

挙げ句雨が降るとこめかみが痛み出し、なんか首の座りの居心地も悪くて常に気持ち悪い感覚。

もう日々エレカシの宮本みたいに頭をわしわししている状態だ。



まあでもこういう事でもない限り僕は大人しく家にいられない男だから、何気にちょうど良かったのかもしれない。

ここらでちゃんと家族と向き合って、「お父さん大好き!」「旦那様、素敵!」と言わせるチャンスが到来したと思っておこう。


さあ、ここらで腰を据えて家族へのクリスマスプレゼントでも買ってやるか。

まずはネットでどんなものが喜ばれるか見てみよう。

どれどれ...

xmas.png

さあ、何にしようかな...。





数十分後。




パソコンの画面はこんな事になっていた。

nimo.png

ev.png

rab.png

なんだ、なんだ?

一体何が起こっているんだ?

iPhoneに至っては大氾濫じゃないか。

IMG_6177.png

おかしいな。

一体どこからこうなってしまったのだろうか?


そう。

これが大人しくしてる時に突如食らってしまうという「物欲カマ掘り」。

信号待ちしてるかのように遊びを立ち止まった際、突如Web画面から追突して来るという厄介な事故。


動けないなりにやるべき事は山ほどある。

4シーズンテント、大型ザック、ヘルメット、スコップetc...

来年からの雪山に向けて、買いそろえていかんといかんのです。



しかしもっと他にやるべき事があるはず。

もっと大切なやるべき事があるだろう。


やはりダメな男はどこまで行ってもダメなのである。

基本的に大人しくはなれないようだ。


とりあえず今はむち打ちで済んでいる。

しかし嫁からのリアルなムチ打ち刑の執行。


その時はそう遠い先の話ではないだろう。





カマーホリック2014〜冬の私のムチウチブギウギ〜  完




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