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ユーコン川漂流記〜エピローグ〜

Posted by yukon780 on 26.2011 ユーコン川漂流記 2 comments 0 trackback
8/21(土)

現在6:50。

ホワイトホース空港2階のレストランにて朝食を注文した所だ。




5:30頃田中さんに起こしてもらい、準備をする。


タクシーまで時間があったから、インターネットで日本の情報を仕入れた。

なんと日本がオリンピックで、大量12個(20日時点)のメダルを獲得していた。


嬉しさ半分、見れなかった悔しさ半分だ。

でも他の人から見ればただの川下りだが、彼らのメダルに匹敵する体験を出来たと思っている。

良しとしとこう。


外に出ると昨日の夜が蘇る。

DSC02179.jpg

入口横のテラスが僕ら旅人同士が語り合った場所だ。


DSC02181.jpg

6:30にタクシーが来た。

サンタクロースのような見事な白ヒゲのおじいちゃんだった。

空港に着いて、なんら待つ事なくあっという間にチェックインが済んだ。

DSC02182.jpg

そして今、2階のレストランでモーニングみたいなもんを食べて現在に至る。

ホワイトホースを離れるのが、実に名残惜しい。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


現在13:00。

バンクーバー空港にて、名古屋空港行きAC09便を待ちながらこれを記す。




朝食を終えて空路に着いた僕は、名残惜しくホワイトホースの姿を目に焼き付けた。

DSC02183.jpg

さらば、ユーコン。

恐らく僕はまたここに来るだろう。

何十年経っても、ユーコン川は今と変わらぬ姿を見せてくれるはずだ。


眼下には、どこまでも続く雄大な大自然が広がる。

DSC02185.jpg

DSC02187.jpg

DSC02190.jpg

僕は全てを目に焼き付けるように、愛おしい気持ちで眺め続けた。


やがて山々は一面の雲海に吸い込まれていった。


妙に機体が揺れる。

恐らく空路を変更したのか、到着予定より30分遅れてバンクーバーに到着した。

もうエアカナダには何があっても驚かない事にする。


空港に着いて、そのまま免税店へ行った。

なんだか日本人だらけで、人も多すぎてだんだん嫌な気分になってくる。

特にあのような大自然で何日も過した身にとっては、観光客丸出しの日本人を見ているとつらくなってくる。

なんだろう、凄くうっとうしく感じる。

人混みに対しても、ひどくアレルギー体質になってしまったようだ。

やはりしばらくは日本での社会復帰はできそうにない。


日本までの長く寒い機内に向けての防寒対策は万全にした。

バンクーバーは酷い雨だ。

ついに最後の最後で、しっかりと雨に降られてしまった。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


現在日本時間で8/22日(日)16:35。

東名岩津行きの高速バスの中だ。



帰りのエアカナダ便は、前座席のない足が伸ばせる席でかなり快適だった。

しかし、帰りもエアカナダはやってくれた。

なんと機内食を作る会社の労働組合がストライキに入り、メシがないと言うではないか。

結局非常食のようなカップラーメンで済まされてしまった。

ここまで来ると、エアカナダも中々楽しめる。


長い長い時間が過ぎ名古屋空港が近づいて来た。

この時、かつて味わった事のない耳の痛みに難儀する。


空港に着くと、日本の夏のじめっとした空気がまとわりついてきた。

嫌な暑さだ。


これでまた元の生活に戻るわけだが、恐らく1週間程はうわの空で過すだろう。

帰って来たはいいが、心をユーコンに起きっぱなしにして来てしまった感じだ。


旅は終わってしまったが、僕の本格的な旅人生はここから始まる予感がする。

この旅で出会った人達が色んな事を教えてくれた。

日本に出稼ぎにでも来てるつもりで生きていこうかね。

また、ユーコンや色んな場所に帰っていきたい。


僕は今日まで28年生きて来たわけだが、生きてる実感を持って過したのはとても僅かだ。

でも今回の旅は全てがフルライフだった。

すごく自分が生きてるって感覚を味わえた。


いつかまた僕はユーコンに帰るだろう。

次来るときは、息子と一緒かな?

また一人だろうなあ。


ユーコン川漂流記 〜完〜

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


〜おまけ〜


この後、耳の痛みはどんどん激しくなり、バス停に迎えに来た母さんの車に乗り込むなり病院へ直行した。

激しい頭痛と吐き気で話す事もままならない。

カナダから帰ってくるなりこんな状態で、母さんはかなり動揺しただろう。

要は単に気圧の変化で耳抜きに失敗した男の末路だった。


最終的には病院送りで終わった旅でした。

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▶ Comment

素晴らしい旅ですね、旅への勇気が蘇りました。
簡潔でかつ情景が浮かびます。
前回コメントのご返信いただきありがとうございます、再読し真夜中のラブレター並みの乱筆申し訳ありませんでした。
ちょっと補足情報を、頑張って浦島現象より現代に戻るべく、ここの所通勤でもスマフォで読み漁ってます。初期の深夜のひっそり読みでは苦笑ました。
今後ともよろしくお願いします。
2013.09.07 11:53 | URL | hamatoshi #9Lqq.z4E [edit]
hamatoshiさん、ありがとうございます!
これは当時の日記をほぼそのまま載せてるんで、稚拙な文章ですが当時の生の情景が出てるから個人的にも大好きな旅行記です。
若さ故の特権で、色々悩みを抱えつつ恐怖と好奇心をパンパンにして体験した最高の青春です。
当時は実感として大きく感じませんでしたが、この旅以降確実に人生が変わりました。
ユーコンは今でも僕の聖域で、いつか息子達ともう一度下る事が今の僕の夢でございます。
ぜひhamatoshiさんさんも行ってみては?
2013.09.10 13:09 | URL | yukon780 #- [edit]

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