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男の操を堅守せよ〜黒尊川編〜

Posted by yukon780 on 18.2012 黒尊川/高知 2 comments 0 trackback
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「四国なアイツ」の2回目一人カヌー旅の3日目。

前日の海部川からの続きで、今回は「黒尊川」のご紹介。

1回目一人カヌー旅の時に、いつかは下ろうと思っていた川を早くも下る時が来た。(参考記事

本流の四万十川が増水した時のみに下れる、とてもレアな川だ。


それでは、前回記事の続きからでございます。

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翌日、朝目覚めてテントを出る。

改めて自分は街のサッカー場の隣で寝ていた事に気づき、恥ずかしさのあまり急いでその場を離れた。


この日は天気予報でずっと雨と分かっていたので、丸一日移動日と決めて水量確実だと思われる仁淀川を目指した。

もちろん下道で、気に入った所に寄り道しながらの移動だ。


やはり、四国の底力はすごい。

名も無い川でも覗いてみると、至る所に清流が現れる。

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ほんと、羨ましい。

インドア派の人には何も無い退屈な場所だろうけど、僕からしたら宝石箱や。


古い建造物も、たちまちアートになる。

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月日が作り上げた造形美。

この手の遺跡化したモノの、自然と同化して行く様が結構好きだ。


とても気分よく四国縦断の移動は続く。

すると突然、山中の断崖絶壁に雄々しくオシッコをする小僧を発見。

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こんな恐ろしい状況で放尿出来るのは、前田慶次とこの小僧くらいだろう。

漢だねえ。


この先には「祖谷温泉」という温泉がある。

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この温泉はケーブルカーに乗って渓谷まで降りて行き、そこにある川沿いの露天風呂につかるというオツな温泉だ。

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実にいい気分で温泉につかる。

やはり高速道路を使ってスパッと目的地に行くのもいいけど、こんな行き当たりばったりな旅が大好きだ。


移動は続き、平家の落ち武者伝説で有名な「かずら橋」へ寄ってみた。

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観光地なんで、たかだか橋を渡るだけで500円取られるのはちょっと痛い。

この橋は平家の落ち武者が、源氏の追撃を逃れて山中に隠れた際に作られたツルで出来た橋だ。

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はっきり言ってメチャクチャ怖い。

隙間が明らかに足の大きさよりも大きく空いている。

こんな所渡らせてもいいのか?

ジジイ、ババアなら2.3人は落ちてるだろう。

かなりのスリルを満喫したが、基本一人なので楽しげなリアクションもとれず、ただ黙々と吊り橋を渡る。


さらに進んで、またもや温泉に入る。

雨の日の移動日は温泉ハシゴに限りますわ。

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なぜここに入ったかと言えば、単に「混浴」というフレーズに飛び込んだ夏の虫。

人生初の混浴にドキドキしながら入って行ったら、くたびれたおっさんが3人いただけだった。

頑張って粘ってみたんだが、来る人来る人おっさんばかりなので温泉を出た。


すっかりのぼせてしまったので、併設の囲炉裏小屋でまったり休憩。

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夢の混浴は叶わなかったが、中々良い移動が続いている。


途中の東屋でメシを作って食う。

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この頃の僕は、旅先では頑に自炊にこだわっていた。

いかに金を使わないかが旅の基本だった。

金のない若さ故の悲しさだが、今思えば随分良い経験だったと思うよ。


やがて雨も強くなってきて、車から見える川が激しい濁流になっていったのがわかった。

案の定長い移動の末、やっと仁淀川へ到着して愕然とした。

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支流からの茶色い濁流が仁淀川を黄河に変えてしまっていた。

さすがに気分はブルーになってくる。


ここまできたら四万十川まで行って、支流の黒尊川にかけてみよう。

四万十川増水時に、とても楽しい川下りが出来ると野田さんの本に書いてあった川だ。


どうせなら、前回お世話になった民宿「舟母(せんば)」に素泊まりしてみよう。

前回野田さんと遭遇し、メシと酒をたらふく頂いて、最後には号泣した思い出の宿だ。

電話を入れたら大丈夫だったので、ひたすら海岸沿いを西へ西へと移動して行った。

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正直、今日一日の大移動で体はクタクタだ。


やがて思い出の舟母に到着。

舟母の人は僕を覚えていてくれてたらふく酒をいただいた。

いつ行ってもとても暖かい気持ちになる場所だ。


その日はほとんど客がいなかったので、2階の16畳ほどあるだだっ広い部屋に一人で寝る事になった。

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なんともリッチなような寂しいような不思議な気持ちだ。

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正直広すぎて落ち着かなかったが、クタクタなのと酒浸りだったからあっという間に眠りに落ちた。

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6時頃に起きて四万十川を見に行く。

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もはや清流の面影などかけらも無い程の濁流だ。

ここまでいっちゃってれば、逆に諦めもつくってもんだ。


そこでスタート地点を決めに、支流の黒尊川を下見に行った。

玖木というところのカート場の奥の方に小さな沈下橋がありそこからスタートできそうだ。


しかし自転車が無いので搬送に困っていたところ、民宿の亭主が車で送ってくれるとの事。

もうとにかく混じりっけなしのいい人なのだ。

民宿に車を置いて上流へ移動。


黒尊川は昨日の雨で水量もバッチリで、川もやや白濁となってる程度でさすがであった。

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それにしてもスタート直後から、実に激しい流れになっている。

ずっと先まで瀬が続いているから、しょっぱなに沈したらずっと流されて行くぞ。

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結構、出発するのに勇気がいった。

基本僕は激流派の人間ではない臆病者なので、かなりドキドキした。

それでもせっかく来たから、意を決して出発した。


漕ぎ出して、2掻き目くらいでいきなり激流スタート。

一気に全身の毛穴からアドレナリンがバシュッと溢れ出す。

全力で漕ぎ続け、やっと瀬を抜けるとカヌーの中は水風呂状態だった。

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ううむ。

すっごい怖いけど、すっごい楽しいぞ。

その後も緊張のパドリングが続く。

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どういう状況でこうなったのか分からないが、車が川に張り付いているじゃないか。

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凄まじいワイルドさだ。

高まる緊張感。

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倒木や枝がある細い区間も、危なくて気が抜けない。

事前にネットとかで何も調べていなかっただけに、より冒険感の強い川下りとなってとても楽しい。

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しかし、さすがに疲労の色が伺える。


でもだんだんと川の流れは落ち着いて行って、やっとのんびりムードが出て来た。

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このメリハリがまたいいじゃない。

流木も豊富なので、ゆっくりメシ作って落ち着いた時間も堪能した。

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やがて四万十川合流の、口屋内の沈下橋付近にゴール。


カヌーを畳んで車に積んでる時に、なんと野田さんの本で有名な酒井青年(以前舟母でちょっと話したから顔は知っていた。今は酒井中年)にばったり出くわした。

酒井さんはシーズン中はカヌースクールをやっている。

カヌースクールのお客さんを帰して、今から船の片付けをするという。


すると「おまえ暇か?片付け手伝ってくれたら酒飲ましちゃるぞ」と言われたので喜んで片付けを手伝った。

酒井さんのトラックにカヌーを積み込んで、酒井さんの家に向かった。

野田さんの話や野村のおんちゃんの話、川の事やレスキューの事、ロープワークまで実におもしろい話が沢山聞けて楽しかった。

その後酒井さんの家で二人で飲んでたら、地元のおっちゃんらや若い衆が呼んでもないのにわらわらと酒飲みに集まってきた。

結局6人での宴会になってしまい、この日もただでたらふく酒を飲んだ。

なんて幸せな旅なんだろう。

ほんと、この川に住む人達の温かさと豪快さが大好きだ。


昔の四万十川の話なんかも聞く。

「夜、皆で飲んでいる時につまみがなくなったら竹ぼうき持って川に行くんじゃ。そんで、川を掃いたら鮎がわんさと川岸に上げられるんじゃ。それ拾って焼いて食ったもんよ。あん頃は鮎がうじゃうじゃおったき。」

もう、僕からしたらおとぎ話でも聞いているかのような話だ。


この川に限らず、昔の日本の川を知る方々と話をするといつも悔しい思いになる。

たかだか3、40年の間に、いかに川がダムや護岸工事等によって破壊され、生態系に影響を与えてしまったんだろう。

自然界に住まわせてもらっている、人間として恥ずかしい。

りんたろくんが大人になった時に、いかに昔の姿が取り戻せているかが僕ら世代の使命だと感じる。



随分遅い時間まで皆で飲みまくった。

いい加減に川原のテントに戻りますって言ったら、中の青年が「送って行くよ」と言う。

実は途中から気づいていたんだけど、この人の仕草や喋り方が明らかに「あちら側」の人だった。

平井堅を小さくして、「ぬめり感」をアップした感じの新宿二丁目な男。

だからといって、送ってくれるというのを断るのも悪かったんで送ってもらった。


やがて川原のテントに到着。

しかし一向に帰ろうとしない平井堅。

周囲は真っ暗で、二人の他には誰もいない。

すっかり座り込んで落ち着いてしまっている平井堅。


やがて堅から衝撃の一言が発せられた。

「お願いだから、キスしてちょうだい。」

おおいに我が耳を疑う。

このようなスペクタクルな展開が我が人生に降り掛かろうとは思ってもいなかった。

やばい、このままでは僕の操が奪われてしまう。

堅から操を堅守しなければならない。


僕は必死で女好きである事をアピールし、何度も断った。

しかし執拗にせがんでくる平井堅。

「もう、手の甲で良いから。お願い、ね、ね。してくれたら帰るから。」

暗闇の川原での野郎達の攻防戦。

結局このままでは埒があかないので、仕方なく堅の手の甲にキスをした。

屈辱の瞬間。

一体この時間は何なんだ。


平井堅は満足して帰って行った。

とりあえず最悪の事態は免れた。

「瞳を閉じて」なんて事にならずに本当に良かった。


こうして、僕の旅史上最も危険に満ちた夜が更けて行った。


〜四万十川編につづく〜

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▶ Comment

四国の旅、随分移動したもんだと感心しきりです。
海部川から普通だと室戸廻りですが192号線廻りですか?
僕の実家の前を通りましたね(笑)
しかもわざわざ祖谷廻りで(^^; お疲れ様でした。

僕は高知の川は釣りのみで、カヌーでは行った事無いんですが
カヌーでもきっといい川でしょうね。
いつか休み取ってゆったり下りたいですね~。

あ~タマには帰りたい。

2012.01.18 22:24 | URL | つんのこ #- [edit]
やはり四国の生まれの人には、この移動のしんどさとアホさ加減が分かってもらえるんですね。

当初は海部川〜日和佐川〜穴吹川の予定だったから、高知に行くつもりじゃなかったんです。

日和佐川が水量不足だったから、徳島県内で那賀川と勝浦川が下れるかなと思って北上したのが間違いでした。

結局吉野川まで出てしまい、水量がある仁淀川を目指してよく分からない移動をして、挙げ句四万十まで行ってしまうという、ただの移動フェチみたいな結果になってしまったわけです。

実は穴吹川横切ってるんで、つんのこさんの実家通ってますね。

土地勘が無いからこそ出来る、無謀な大移動でした。


四国の川は釣りはもちろん良いでしょうが、カヌー+釣りで行けばそれはそれはパラダイスですね。

せっかくそんな良い場所に実家があるんですから、がんがん帰りましょう。

もう、むしろ引っ越して戻ってみては?

その時はカヌー担いで、お邪魔しに行きます。

お酒用意しといて下さい。
2012.01.19 09:24 | URL | yukon780 #- [edit]

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