立ちはだかる壁〜伊吹山前夜祭〜

Posted by yukon780 on 25.2012 伊吹山/滋賀 0 comments 0 trackback
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ついにこの時がやって来た。


あまりにも長過ぎたここまでの日々。

お預けを食らい続けた男の5度目のアタックチャンス。

初心者雪山登山シリーズ最終章「伊吹山」を落とす時が来たのだ。



何度も言って来たが、とにかく冬のこの山の天候は安定しない。

僕はこの2ヶ月以上、毎朝かかさずに我が家の二階の窓からの「伊吹チェック」をしてきた。

いつも雲に覆われていて、1日中快晴なんて事は滅多になかった。

晴れたとしても「伊吹おろし」で有名な強風に見舞われる事もある山だ。


そんな中でも、過去4回だけ休みの日に快晴・無風に恵まれた日があった。

一回目のアタックチャンスは「アンパンマンミュージアム」に費やされ、二回目は無情なお留守番命令のために「もんもんサンデー」となり、三回目は保険証紛失による「交番出頭宣言」が飛び出し、四回目は二日前の「階段ヒットパレード」だった。

もうこれ以上の「寸止めお預けプレイ」はごめんだ。

いくら僕がドMでも、限度というものがある。


はっきり言って、もう伊吹山の雪はすっかり溶けちゃって「厳冬期」から「残雪期」に変わり果てている。

憧れの女の子をやっと自分のものに出来たと思ったら、すっかりお互い老け込んでしまってたって感じだ。

しかし、どうあっても雪のある内に抱いてやらないと今シーズンを締めくくる事が出来ない。

池田山に始まった壮絶な初心者雪山シリーズ。

ついに完結編、雪山中級者の山「伊吹山」の始まりです。


今回は出発までの前哨戦でございます。


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水曜日。

あまりにも唐突に、翌日の木曜日の仕事が休みになった。

即座に僕がした事は、もちろん仕事のスケジュールチェックではなく伊吹山のお天気チェック。


晴れだ。

風も穏やか予報。

唐突に訪れた五度目の伊吹山アタックチャンス。

今週末に雨が続く予報だから、おそらく「雪山」としての伊吹山の本当のラストチャンス。

もう、なにがなんでもこのチャンスを逃す事は出来ない。


しかし体力的には少々厳しい事になっている。

土曜日に雨の中修行登山をし、火曜日に階段筋トレ登山をした疲れを引きずりつつの木曜日登山。

六日で三回目の登山にして、少々風邪気味。

過去最もハードな雪山登山に対して、こんなコンディションで大丈夫なのか?


しかし、考えようによっては「通常コンディション」だ。

これで雨でも降ろうものなら、僕にとってはベストコンディションと言える。


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帰宅後、翌日が休みになった事を伝える前にお義父さんに切り出された。

「なんや、りんたろの腹にブツブツができとるで明日は病院に連れて行かんとな。」


またなのか。

嫌な予感が僕を支配した。

これで「明日休みになりました」って言ったら、話の流れからして僕がりんたろくんを病院に連れて行く事になる。

息子よ、なぜこんな時に湿疹おこしてんだ。

見るからに大した事はないんだけど、心配性のこの家族が見過ごす事はないだろう。


しかし今日の僕は固い決意を胸に帰宅して来ている。

恐る恐る「明日休みになりました」と切り出した。

すると案の定お義父さんが「じゃあ病院に行ってから、天気もいいからスタッドレスタイヤをノーマルタイヤに替えるか?」と言って来た。

病院のみならず、一項目やる事が増えてるじゃないか。

なぜ、わざわざ天気のいい日にタイヤを替えなくてはならんのだ。

そんな事は中途半端な天気の日の夕方にでもやれば良い事じゃないか。


なんて事はもちろん言えません。

しかしマスオだってたまには抵抗して、波平の囲碁の誘いを断る事だってあるんだぜ。


僕は激しく喉をカラカラにさせながら「明日はどうしても外せない野暮用がございまして」と強行に拒否宣言。

突然休みになったにも拘らず、どうしても外せない野暮用があることもおかしな話だ。


こうして、心に強烈なストレスを刻みながらも何とか翌日の自由をもぎ取った。

「ダメ養子」のレッテルの一枚や二枚、気にするものか。

自由を手に入れるには相応の犠牲が必要なのだ。


一度で良い。

万全な体調で、かつストレスを感じずに登山に向かえる日が来るんだろうか?



嫁はまだ帰宅前だったので、メールだけ入れてさっさと寝た。

寝てしまえばこっちのものだ。

もうこれ以上誰にも僕の伊吹山登山の邪魔はさせない。

次に目が覚めた時には、ついに伊吹山に向けて旅立てるのだ。


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目が覚めた。

正確には無理矢理目が覚めた。

まだ真夜中だ、何事だ?


ここに来て、まさかのりんたろくんの凄まじいまでの「夜泣き」が炸裂したのだ。

こいつ、最近めっきり夜泣きしなくなったと思っていたのに。

しかもこの日に限って、とてつもない激しさ。

収まる気配は全くなく、家族中が目を覚ますという深夜の大騒動。


しかもこの時に「夜泣き時のあやし方」の見解の相違で、嫁と見事に対立。

鳴り止まない夜泣きと、ミッドナイト夫婦喧嘩が勃発。


結局夜泣きと喧嘩のストレスという新たな参入者によって、さらに激しく疲弊して行く男。

「連続登山疲労」「風邪気味の体」「マスオストレス」の3本立てに加えて、「夜泣き寝不足」と、「夫婦喧嘩の後味」の2本が加わった。


さすがは最後の難関伊吹山。

毎度の事だが、登山は登る前から勝負は始まっているんだ。

今回も中々ハードな前夜祭だ。



結局激しい寝不足で、予定より1時間以上寝坊してしまった。

この1時間の寝坊が、後に「九合目の恐怖」への伏線となって行く事になる。


しかしここまで来たら、どんな障害だってはね除けて行くまでだ。

過去4度の無念の日々を思えばこれしきの事屁でもないわ。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


朝6時。

こうして僕はついに「伊吹山」に向けて旅立って行った。

しかしこの時、男はまだ知らない。

数時間後、彼は激しく「流血」し、さらにルート外の場所で途方に暮れる事になる。



男は無事に伊吹山を制覇することが出来るのか?


「死して屍、拾う者なし」の雪山登山シリーズ最終章。

伊吹山登山、開幕です。



ーーつづくーー


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