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信長包囲網〜金華山完全制覇〜

Posted by yukon780 on 11.2012 金華山/岐阜 0 comments 0 trackback
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「美濃を制するものは天下を制す」


かつて織田信長がこの言葉をスローガンに、金華山(当時は稲葉山)の稲葉山城を攻め落として岐阜城と名を改め、天下統一への足がかりとした。

以来400年以上この城は誰にも攻め落とされていない。


そして現代。

岐阜にやって来た一人の養子野郎が立ち上がる。

天下布武はもう古い。これからは天下マゾの時代だ。



岐阜城は金華山山頂にそびえる山城だ。

山城を攻める際に最も有効な手段は、山を完全に包囲し糧道を断ち、兵糧攻めの後に降伏勧告で無血開城させる事が上策だ。

すなわち全ての登山ルートを封鎖する事がこの戦いの鍵となる。

そこで岐阜城への全ルートをおさらいしてみよう。

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バイパスルートも含めて、コースは全部で「10」のセクションに分けられる。

この10コースを完全制覇(下山も含めて)する。

各セクションには織田家の猛将達が待ち構えているだろうが、全て突破してみせる。

一日でこの全ルートを制圧し、信長包囲網を完成させて奴を降伏させるのだ。


この攻城戦に於いて自分なりに決めたルールがある。

登りの際は健脚コースを選び、下山時はファミリーコースを使用する。

最もマゾったルートでの奇襲攻撃が基本戦術だ。

もちろん不必要な荷物も背負っての訓練仕様で挑む。



一応ネットで見る限り、まだ誰もこの包囲網を完成させた者は見当たらなかった。

この手のパイオニア的な匂いのするチャレンジは男心を刺激してやまない。


しかし後で気づく事だが、このチャレンジは「ただ辛いだけで、何も楽しくない」という爆弾を抱えていた。

誰もやろうとしない理由が満載の岐阜城攻城戦。

男の今シーズン登山の開幕戦。

登山二年目の開幕にふさわしい「岐阜城の戦い」が始まった。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


重要な初戦に、あえて最難関の「馬の背登山道」をチョイス。

待ち構えるは織田家最強の武将、柴田勝家だ。

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さすが猛将、鬼柴田。

この威圧感はいつ来ても圧倒される。


自衛隊が訓練でも使うお馴染みのマゾルート。

岩場を掴みながら這うように攻め上がる。


一番ハードだが、一番の最短直登コース。

僕は鬼柴田を蹴散らしつつ20分で駆け上がり、まずは一本目の糧道を制圧した。

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すでにいつでもゲロを吐けそうなほどに体内の兵力を消耗してしまった。

さすがは家中随一の猛将の力だ。


城の前の広場には多くの登山者がたむろしている。

皆一様に登頂の達成感を噛み締めているようだ。

しかし彼らにとってはゴールでも、今日の僕にとっては長い戦のスタートでしかない。


まだまだ達成感には浸れない。

なんせまだ残り9本の道が残されている。


「鼻高道」から下山。

IMG_0575.jpg

このコースは再び攻め上がる道なので、守護将の前田利家をやり過ごして大参道を目指す。


「鼻高道」と「大参道」と「大釜道」の分岐点まで来た。

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このように分岐点には地図の看板が立っていて、現在地も把握しやすい。

しかしこの看板が、後に滝川一益の策略だという事が判明する。


ひとまず「大参道」のバイパスルートで「達目道」を目指す。

本日の2本目となる「大参道」の守将は佐久間信盛と言ったところか。

逃げ佐久間と異名を取ったマニアックな老獪武将。

あまりにも地味すぎて特記すべき事も無く、写真すら取っていない。


こうしていとも簡単に2本目の糧道を制圧。

逃げ佐久間は大した抵抗もせずに逃げて行った。


そのまま3本目の「達目道」をさらに下山。

全10ルートの中で最も平坦な貧弱道。

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でもなんだか心地のいい空間だ。

緑の木漏れ日が侘び寂びを感じさせるあたり、ここの守将は古田織部といった所か。

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全く激しさはなく、戦よりも数寄を愛するへうげもの。

まるで守る気が無い古田織部を撃破し、難なくこのルートも陥落に成功だ。


さあ、ここからは再び登りに転じる。

次の4本目「大釜道」を守るは滝川一益。

元忍者のくせに織田家の重臣まで上り詰めた猛将だ。


まずそもそも登山口が見つからない。

今までは要所要所に必ず分かり易い看板が立ってたから迷う事は無かったが、忍だけに姿をくらませている可能性が高い。

結果、よく分からない神社とかに迷い込んだりして無駄に彷徨い続け貴重な体力が奪われて行く。

そこにたまたま通りかかった登山者がいたので、道を尋ねた。

そしてその情報を元に辿って行くとやっと看板を見つけた。

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これが噂に聞く隠れみの術か。

さっきまでの地図入りの分かり易い看板から一転、存在感を消して自然と同化して意味をなしていない案内看板。

今までの分かり易い看板はここで迷わすための伏線だったのか。

さすがは織田四天王のひとり、滝川一益。


そしてファミリー向けに整備された金華山登山道とは思えない、このジャングリーな世界観。

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本日二登目はハードな忍の道だった。

しかしなんとか激戦を制し、僕は滝川一益の防衛線を突破して4本目「大釜道」を手中に収めた。


しかし今回の登りは連戦だ。

滝川大釜道はそのまま前田利家が守る「鼻高道」の健脚コースへと突入する。


滝川戦の傷が癒えぬままに、ついに現れた通称「槍の又左」。

若き日の信長のヤンキー仲間で、やたら喧嘩っ早い傾奇者だ。

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中々かぶいた登山道だ。

又左の槍が僕の体力をブスリブスリとつついて来る。

しかしちゃんと風流もわきまえる傾奇者。

景色は中々のものがあり、長良川も美しい。

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美しいが何気にここは崖だ。

IMGP8450.jpg

このように恐る恐る侵入して撮ったのがオープニングの写真だ。

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オープニング写真ではカッコつけて腰に手を当てているように見えるが、実はこの時点で彼は激しい腰痛に苦しめられている。

前日に田植えをこなした彼はすでに腰に爆弾を抱えていたのだ。

腰を痛めたその瞬間が嫁によって写されていたので証拠として載せておこう。

IMG_0557_20120612141846.jpg

今シーズンもこの腰痛に苦しめられそうだ。


そんな手負いの状態だったが、なんとか前田利家を撃破し5本目の「鼻高道」を制圧。

そのまま本日2回目の登頂を果たした。

そしてそこにはお馴染みの斎藤道三も現れ、金華山の半分を制圧した僕を祝福してくれる。

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恥ずかしそうに顔を扇子で隠しているのが斎藤道三だ。

あなたのお城を信長から取り戻してみせますよ。お任せ下さい。



すぐさま6本目の「七曲道」にて下山を開始。

ここはファミリーに最も人気のある楽々コース。

年長さんの園児でも登れてしまう軟弱な道で、守るはやはりカマ野郎森蘭丸だ。


この日もファミリーから遠足園児で溢れ返っていた。

そんな平和な登山道の中を、悲壮感に満ちた顔で全身から湯気を出したフラフラな男が駆け下りて行く。

僕にだけ明らかに異質な空気がまとわりついていた。


すかさず森蘭丸が刺客を送り込んで来る。

お小姓軍団が背後から大量に駆け下りて行った。

写真

地元野球部のトレーニングか。

やはり金華山は地元民にとっては修行の場なのだ。


大混雑の「七曲道」を制圧し、そのままバイパスルートの7本目「唐釜道」に侵入。

IMG_0597.jpg

IMG_0599.jpg

先ほどまであんなに人がいたのに、一気に誰もいなくなった。

道もあまりにも地味なトラバースルート。

ここを守るは山内一豊あたりか。


大河ドラマにもなったから有名かと思いきや、要するに女房が目立ちすぎて有名になった日陰者。

目立った軍功はないが、このような地味な場所を守り通してコツコツと出世して行った地味な男。

内助のサドに苦しむ僕にとっては、最も許せない男だ。

僕は山内一豊を徹底的に撃破し、女房に助けてもらってばかりのこの地味野郎に鉄槌を下した。



道はそのまま8本目の「東坂道」に合流。

ここを守るは織田家臣団ナンバー2の丹羽長秀だ。

彼はその地位とは裏腹に、特に目立たずにいまいち人気もない男。

しかし裏工作に長けたこの男が、そろそろ限界が近づいて来た僕に襲いかかる。


策略家の丹羽長秀が仕掛けて来た。

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これは罠か?

おそらく迂回路に伏兵が仕込まれているんだろう。

丹羽長秀の策略を見抜いた僕は、もちろん崖危険コースに進路を取った。


ううむ、絵に書いたような崖だ。

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ゴツゴツ岩の急登が続き、右側は切り立った崖。

しまった、裏の裏をかかれてしまったようだ。

岩の伏兵達が僕に次々と襲いかかる。

IMG_0602.jpg

この頃僕はすでに気づいていた。

このチャレンジが一つも楽しくないってことに。


体の疲労感は凄まじく、気分だけは3000mクラスの登山だ。

でも景色は所詮400mクラス。

完全に疲弊損が否めない。

IMG_0603.jpg

そして何よりもこの晴天。

僕は週間天気予報で曇りになっていたから、訓練感覚でこの山を選んだ。

こんなに晴れるんだったら鈴鹿セブンの残党狩りに向かうべきだったんだ。


ブツブツと文句を言いながらも、何とか8本目の丹羽長秀を撃破。

本日3度目の登頂を果たして、激しい疲労でガックリとしゃがみ込んだ。



残り2本となったが、もう正直この時点で心が折れかけていた。

「いっそロープウェイで降りて終わりにしちゃおうか」なんて弱音も飛び出す。

しかしこんな中途半端でやめてしまったらマゾの名折れ。


僕は力を振り絞って、9本目の「瞑想の小径」の下山を開始した。


この「瞑想の小径」はかつて木下藤吉郎が岐阜城攻めに使った道。

そして今、木下藤吉郎から羽柴秀吉と改名した男が守りを固めている。


しかし正直いまいちこの時の記憶がない。

もはや苦痛を通り越して、僕は無我の境地でただ黙々と下り続けた。

覚えているのは右ひざの痛みだけだ。


こうしてヘロヘロの状態で9本目の「瞑想の小径」を制覇。

残す所は最終道、明智光秀が守る10本目の「百曲道」のみ。


しかし座り込んだ僕の体は激しく重く、もう歩く気力も無かった。

何度も何度も自問自答が続き、行くかやめるかの問答が続く。

そもそもこのチャレンジ自体誰からも注目も浴びず、やってる本人はしんどいだけだし、達成した所で何の勲章も無い。

僕は「ここは一つ嫁に励ましてもらおう」と思い立ち、嫁に電話。

昨日のステキな結婚記念日の後だけに、彼女だけは僕を応援してくれるはずだ。


しかし嫁は、残りあと1本で偉業達成だと言う僕に対し「何それ、気持ち悪ッ」といつものように一蹴。

結婚5年目のスタートの嫁とのファーストコンタクト。

いよいよ僕の心がメキメキと折れかかってきた。


しかしここは一発、己にカツを入れよう。

岐阜公園の茶屋でかき氷を疲れた体内に流し込む。

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僕はひとしきり頭痛プレイを楽しんで、最後の力を呼び覚ました。

そして体を引きずりながら10本目の「百曲道」を登り始める。

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覚悟はしていたがひとつも楽しくない。

まだ裏切る前の明智光秀の強さが、ボディブローのように僕の弱った体に突き刺さって行く。


そんな苦行道を汗だくで登っていると嫁から電話がかかって来た。

いよいよ僕を励ましてくれるのか?応援してくれるのか?


すると嫁は開口一番「なるはやでマクドナルドのポテト買って来て」という予期せぬ発言。

あまりのまさかな展開に立ち尽くす男。

「敵は本能寺にあり」を遥かに凌ぐビックリ発言が飛び出したのだ。


急いでポテトを買って帰らねばならない。

逆に僕は励まされた?形となり、必死の勢いで明智勢を蹴散らして行く。


そしてついに僕はやり遂げた。

IMG_0612.jpg

本日4回目の登頂で、金華山の全10ルートの完全制覇を達成したのだ。


もちろん誰一人その偉業を褒め称えるものもいなければ、拍手すら起こらない。

IMG_0611.jpg

ぐったりした表情で記念写真を撮ってもらい、この瞬間静かに信長包囲網を達成した。

何故僕はこんな事をしてしまったんだろう。

一つも楽しくなかったし、ましてや城を攻め落としたい気持ちなんてさらさらなかったはずだ。

一体僕は何を目指しているんだろうか。



こうして精魂尽き果てた僕は、1本目の馬の背登山道で下山を開始。

しかし下山開始直後に、降伏したはずの信長が攻撃を仕掛けて来た。


僕は何も無い場所で激しく左足をグネッて転倒。

いきなり左足を捻挫してしまったのだ。

信長は僕に一矢を報いた事を確認するや、炎の中に消えて行き自刃した。


信長の呪いを左足に抱えながらの苦痛の下山。

心から思った。

本当に僕は何がやりたかったんだろうと。


そして男は静かに金華山を後にし、一路進路をマクドナルドに定めて帰って行った。



↓こちらが岐阜城完全包囲網達成の軌跡です。


より大きな地図で 金華山完全制覇 を表示

誰もいないとは思うが、チャレンジしたい人がいたら参考にしてください。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

〜おまけ〜


帰宅後も男のチャレンジは続く。

日課のランニングを途切れさす事はできない。


順序は違うが、岐阜城陥落の後は岐阜城攻略の足がかりとなった一夜城こと「墨俣城」の攻略に向かった。

家から走り出して、墨俣城にある秀吉像にタッチして帰って来る往復5キロコース。

心身は完全に破壊されたが、そこには満足げにニヤリと微笑む男の姿があった。



次はヒルまみれの鈴鹿セブン攻略だ。

男のマゾは今年も止まる気配を見せないようだ。




信長包囲網〜金華山完全制覇〜  完

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