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りんたろくんのお勤め〜温泉への道〜

Posted by yukon780 on 04.2013 東谷山/愛知 0 comments 0 trackback
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西暦2013年3月1日夜。

場所は我が家のお風呂場。

ついにその歴史的な瞬間がやって来たのだ。


決して聞き間違いではない。

奴は確かに今こう言った。

「お父さん、お山に行こうよ。」と。



我が息子りんたろくんのアウトドア英才教育。

ここまで父の打つ手打つ手が全て裏目に出て、すっかり彼はアウトドアが苦手な男になってしまった。

しかし苦節3年8ヶ月。

ついに初めて彼の口から「山に行こう」というポジティブな一言が飛び出したのだ。


思わず僕は頭からシャワーを浴びる。

この感動の涙を悟られないように。


しかし息子は言葉を続けた。

「お山に登ったら温泉だからね。わかった?お父さん。」と。



なるほどね。

要するにコイツ、大好きな温泉が目当てな訳だ。

父の登山に我慢して付き合えば、もれなく温泉に連れて行ってもらえると言う事を計算しての一言。

まるで売れないアイドルが我慢してプロデューサーと一晩を過ごして役を貰うような計算を感じてしまう。

3歳児にして恐ろしき床営業だ。



まあいいさ。

形はどうであれ、彼が自ら山に行きたいと言った事が重要だ。

この一歩は人類にとっては小さな一歩だが、お父さんにとっては大きな一歩だ。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


翌日。

我々が向かった先は名古屋市最高峰の山「東谷山(とうごくさん)」。

最高峰って言っても、名古屋市にはほとんど山が無いんで標高198mしかありません。


出発前の記念撮影。

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ここで注目したいのは、早くもお父さんがりんたろくんを担がされているという事実。

「山に行きたい」と言ったからには、彼を行ける所まで自力で登らせるつもりだった。

しかし駐車場で車を降りた瞬間、まさかの「ダッコダッコ宣言」。

薄々気付いていたが、この男には全くやる気が無い事を確信した瞬間だった。


仕方ない。

彼にとって父との登山とは、温泉に行く為のアルバイトのようなもの。

嫌々付き合う「お勤め」のお時間。

彼の中には「出来る限り楽して乗り切ろう」という心意気がはっきりと見てとれる。


そして結局いつものように、日に日に重量アップの息子を担ぎ上げるマゾが山中に消えて行く。

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何気に階段が多くてヘビーだ。

温泉まで力を温存する息子と、ニヤケながら汗だくで登って行く父。

二人が解り合える日は来るのだろうか?



やがて途中でこんなものを発見。

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この山はリスやムササビが結構いるらしく、保護観察の為にこのようなものが所々設置されていた。

これを利用しない手は無い。

僕はりんたろくんのテンションをアップさせるべく「おい、見ろ。あれヤマビコビトとモクモドキオオコビトを捕まえる為の罠だぞ」と、彼の大好きなこびと図鑑のワンシーンを再現。

すると僕の背後で「どこ?モクモドキオオコビトはどこなの?」と見事に食いついてきやがった。

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いいぞ。

これで大分彼もテンションが上がったはずだ。

僕が「楽しいか?」と聞けば、彼は「うん、楽しい」と言うじゃない。


しかしここで撮ったもう1枚の写真に注目してみよう。

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僕は「笑顔で登山を楽しむ親子」という作品を撮ったはずだった。

でも拡大して見てみると...

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かつてこれほど無感情な3歳児の表情を見た事があるだろうか?

へらへら笑ってる隣のおっさんが妙に憐れに見えるぞ。


そしてこれと同じ表情をする人間を僕は知っている。

僕が嫁にゴロニャンと甘えたりすると、たちまち嫁はこの表情で「寄るな、死ね。」と言って来る。

僕はこんな二人に対して、クリスタルキング風に大声で「感情を取り戻せ!」と言ってやりたくなる。

でも彼らがこんな表情になる原因は恐らく僕にあるのだろう。

meはshockだ。


そんな悲しみを抱えながら、ひたすらお父さんは階段を登り続ける。

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相変わらずハードでニヤリが止まらない。

しかし一子相伝のこのマゾ神拳は僕の代で途絶えてしまうのだろうか?

僕は息子に対して、やはりトムキャット風に「Welcome to this crazy time.このふざけた登山へようこそ。君もマゾボーイ、マゾボーイ、マゾボーイ、マゾボーイ」と言ってやりたくなる。


やがてゴールの神社が見えたので、さすがに最後くらいはりんたろくんを歩かせる。

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かなり渋々だったが、温泉の為なら仕方が無いといった風情で登って行く。

そして登頂です。

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ほぼ担がれてただけなのに、見事に「やりきった感」溢れる表情だ。

何にしても、とりあえず満足してくれればお父さんはそれだけで嬉しいぞ。


そして展望台へ。

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名古屋の街が広がっております。

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しかし景色を楽しむ余裕は瞬く間に潰えた。

快晴時にはおなじみの「突風さん」が我々親子に襲いかかる。

しかも「寒波さん」という余計な友達と仲良く肩を組んで陽気に登場だ。


たまらず風の少ない所に避難し、お互いを温め合う親子。

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改めて思う。

りんたろくんが「山って楽しい!」って思えない理由はこの辺にあるのだと。

お父さんが呼んでもないのに、変なお友達を一杯呼び寄せてしまうからだと。



山頂滞在時間5分程でそそくさと下山開始。

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下山くらいは最後まで自分の足で何とかしてみなさい。

IMGP2114_20130304155743.jpg

表情は楽しそうに見えるが、口からは「ダッコしてよぉ〜」とグチがこぼれ続ける。

しかしそんな彼の元に援軍が現れる。

ついに「お母さん」がりんたろくんを応援に来てくれたぞ。

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まるで「かわうそくん」みたいなこの謎の木地蔵。

何気にこの顔、とても嫁に似ているのだ。

りんたろくんも思わず駆け寄ってしまったのは、そこに母の面影を見たからだろう。

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余談だが、後に家に帰った時この木地蔵の写真を嫁に見せて「これ、あんたソックリね」と言ってみた。

すると嫁はこの木地蔵と全く同じ表情のまま、無言で僕の肩にパンチをめり込んで来た。

それはまるで鴨川会長の鉄拳のように僕の肩に重く突き刺さり、僕はそのままマットに沈んだ。

これはあの木地蔵のたたりだったのか?


そんなS地蔵の血を引いているりんたろくん。

楽しそうに太目の木を拾ったかと思えば、

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楽しそうにそれを僕に投げつける。

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↑画面左下が僕に投げつけられた太い木。

危うく一眼レフカメラにぶつかりそうになり、驚いてアワアワしている僕を見て喜ぶS太郎。

こういう時だけやたらと楽しそうなのね。


ひとしきり父いじりを済ませて満足すると、再び「ダッコダッコ」とグチりながら歩き始める。

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やがて「なんでダッコしてくれないのよう。ボク疲れちゃうのよう。」と言って来る。

すかさず僕は「もっと笑顔で楽しそうに歩いてくれたらダッコしてやる」と言ってやる。

するとこの男。

なんと、「これでもか」というようなわざとらしい「作り笑顔」で歩き始めたではないか。

IMGP2134_20130304155903.jpg

なんという演技力の無さ。

それともこれは父を馬鹿にしているのか?


そしてしばらくしてまた真顔に戻り「はい、笑ったよ。ダッコして」と言い放った。

なんという子供だ。

お父さんはこんな形で君の成長を実感したくはなかったぞ。


結局最終的には、また担いだ状態でのゴール。

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こういう時だけ、彼は渾身のバンザイを決めてみせる。

よっぽど苦痛だったんだろうか?

やっと温泉に行けるぞっていうヨロコビが爆発しているのか?



しかし登山は終わったが、そうやすやすと温泉には行かないぞ。

まだまだお父さんの企みに付き合ってもらおうじゃないか。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


東谷山登山口の駐車場は「東谷山フルーツパーク」という大きな施設の駐車場でもある。

せっかく来たので、このままフルーツパークを歩き回って美味しい果物でも食べようではないか。

なんせここにはかなり多くの種類のフルーツが栽培されていると聞いている。

そしてたわわに実ったその果実を食べられるという。

りんたろくんもきっとテンションが上がるに違いない。


園内に侵入。

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ほほう、見事な梅園だがまだ梅は咲く前か。

お、次は梨園だね。

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そうか、まあ3月だからしょうがないか。

続いてはリンゴ園だ。

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なるほど、リンゴの面影すら無いね。

さあ、ブルーベリーはどんな感じかな?

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ふざけるな!

何一つ実って無いじゃないか!


何だこの「魚のいない水族館」的な悲惨な光景は。

見てくれ、我が息子の「何故こんな所に連れて来られたのか」という表情を。

この状況をどうしてくれるんだ。


結局このフルーツの無いフルーツパークを当ても無く彷徨う親子。

ただでさえ心に穴の開いた状態の我々に、3月の冷たい風は容赦なく吹き荒れた。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


このままじゃ終われない。

我々はさらに移動し、「愛知県森林公園」へ向かった。

ここには植物園があり、かなりの広大な森を有するビッグな公園だ。


そこで早速りんたろくんが、得意の「超低山」を発見。

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過去にりんたろくんは標高1mの山を自力登頂に成功し、標高3mの山で自力下山に失敗した過去を持つ。

今回は「りんたろ超低山シリーズ」第三弾の標高2m。

いよいよこのシリーズの集大成だ。


そして見事に標高2m制覇です。

IMGP2157.jpg

これにより、彼の自力最高到達標高は「2m」という事が立証された。

彼が自力で富士山に登るには、残り3,774m。

りんたろ超低山シリーズが富士山頂に到達する頃には、きっとお父さんは千の風になっている事だろう。



やがて300円払って、広大な植物園に侵入。

ここはとにかく巨大な森なので、森の中に入ってしまえばこの鬱陶しい寒風ともおさらばだ。

しかしそんな僕の浅はかな目論みに対し、相手は「吹きっさらしの広場」で応戦して来た。

IMGP2166_20130304160128.jpg

森じゃなかったのか?

写真だけだととても素敵な状況だが、遮る物の無いこの世界では寒風が容赦なく我々に突っ込んで来る。

すっかりお手上げの状態だが、晴れているから贅沢を言ってはいけない。

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正直かなりいい雰囲気の所だから(風さえ無ければ)、それなりには気分もよろしい。


こんなHITACHIのCM的な木もあるので、

IMGP2168.jpg

思わずボラギノールのCM的な写真も撮れてしまう。

IMGP2164.jpg

「お父さん、最近オシリの調子どう?」

「おう、お前の言ってた通り、注入して中でサッと溶けて広がるから随分と調子いいぞ。」

「やったね!お父さん。」

「アハハハハハ」

「ウフフフフフ」

出演者がリアルな切れ痔主なので、実に良い仕上がりの写真となった。



その後もプラプラと散策。

IMGP2172_20130304160213.jpg

やがてやっと森に侵入です。

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ここまで来れば風が遮られて非常に気分がよろしい。

でも正直、朝からりんたろくんを担いで歩き続けているから若干この頃には腰が悲鳴を上げている。


やがて森の中にぽっかりとあった広場へ。

周りが森だから風も無く、やっとここで親子でのんびりとフリスビーだ。

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やっといつもとは違う「普通」の遊びが始まって、りんたろくんも凄く楽しそうだ。

こういう姿をお父さんはずっと見たかったんだよ。

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こんな笑顔を山では見た事が無い。

という事はやっぱり登山やカヌーに連れ回さず、近所の公園でフリスビーやってれば良かったという結論に至る。

やっぱり子供には子供らしい遊びというものがあるのだ。

そろそろ彼を「父の登山とカヌーへの欲求の為の犠牲者」から解放してあげないといかんな。


と言いつつ、その後も森をひたすら徘徊。

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やがて我々はとある集団を目撃することになる。


なんと森の中に突如として「海賊」が現れたのだ。

しかも何やら見覚えがあるぞ。

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まさかの「麦わらの一味」ではないか。

彼らは今新世界で戦っているはずなのに、なぜ愛知県の森の中にいるのだ?

我々はいつのまにかバーソロミューくまに飛ばされてしまったのか?


突然始まったゴムゴムの能力者VSマゾマゾの能力者の対決。

それにしてもロロノア・ゾロがちょっと小太りだな。

そんな事はどうでも良いが、ナミさんがあのダウンジャケットを脱いだら水着なのか?

ジャケット脱いでくれないかな?


ひたすら注目して待ってみたが、またしても寒風が吹き荒れてジャケットは脱がれないまま。

なんと言うKYな風だ。

仕方なく我々は後ろ髪を引かれつつその場を後にした。



それからもいつまでたっても温泉に行かないお父さん。

森林公園内の遊具でりんたろくんを遊ばせ、

IMGP2266_20130304160516.jpg

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やっとこさ森林公園をあとにした。

いい加減に温泉に行かないとね。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


やっと温泉と思いきや、中々温泉に向かわないお父さん。

学生時代の思い出のたこ焼き屋さん「明和(あけわ)」でたこ焼きを買い、

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車内で食った為、りんたろくんがたこ焼きのたれを躊躇無く車内に飛び散らかす。

車内の匂いも凄まじく、エアコンの送風口の奥にはたこ焼きがいるんじゃないかってくらいの匂いに包まれる。



そして腹も満たされてたこ焼きの香りとともに移動。

もちろんまだ温泉には行かない。

実は東谷山を選んだ本当の目的はこのお店に来る為でした。

IMG_1844.jpg

ここには東海地区で唯一の「トレイルランニング専門店」があるのです。

このワンオンワンさんで、人生初のトレランシューズをご購入。

これに関してはまた次回の記事でお送りしますね。


で、やっとりんたろくん念願の温泉へ到着。

IMG_1845.jpg

りんたろくんにとっては、下手な登山の山頂よりも「やっと辿り着いた」といった感動に包まれていた事だろう。

温泉に行くという事はとても遠い道のりなんだね。


こうしてバッチリ温泉を堪能して、長い一日が幕を閉じた。

もちろんこの日の夜、りんたろくんは布団に入って5分で眠りに落ちたことは言うまでも無い。

「父の遊びに我慢して付き合って温泉をつかみ取る」という「仕事」を終えた男の寝顔は美しかった。

そしてちょっと不憫でした。



なんだかんだと最終的には「楽しかった」と言ってくれたりんたろくん。

それが本心だったかどうかは今となっては解らない。


しかしこの日の夜中。

彼は強烈な夜泣きを披露。

突然「うああああッ!」と叫んで立ち上がった。

夢の中で戦っていた相手はバルタン星人なのかな?

それともお父さんなのかな?


その謎は永遠に闇の中だ。


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