焼岳天候決戦1〜ジョンボーからの挑戦状〜

Posted by yukon780 on 03.2013 焼岳/長野 0 comments 0 trackback
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「チーム・マサカズin北アルプス」


去年「マゾを楽しむアウトドア集団」として立ち上がったチーム・マサカズ。

登山の実力は素人だが、マゾの実力はもはや職人の域に達している男達。

そんな汚れたチェリー登山野郎達が、ついに「聖域」北アルプスに足を踏み入れたのだ。



先月、失踪野郎でおなじみの小木Kが「山行きたい。メジャーな山がいい」とリクエストした。

そこで僕がチョイスしたのが、北アルプスの中でも日帰り登山が可能な「焼岳(やけだけ)」(2,455m)。

日本百名山の一つで、今なお噴煙立ちのぼる「活火山」だ。


しかしこのチームのメンバーだけで行ってしまえば、天気が悪いどころか大噴火することは間違いない。

いくらマゾ集団だからと言って溶岩流にまみれて下山するほど変態ではない。

大噴火の餌食になるのは家庭内だけで十分だ。


そこで今回、この負にまみれたチームに新メンバーが加入。

果たしてその男はチームに好天を運んでくれる「救世主」なのか?

それとも「同じ穴のマゾ」なのか?


その自称晴れ男はかつて登山中に雨が降った事は無く、全てが「快晴」だったという伝説の持ち主。

一方、チーム・マサカズは快晴とは無縁の「白い世界の住人達」。


果たして勝つのは「大快晴男」なのか「白い恋人達」なのか?

北アルプスを舞台に繰り広げられる究極のホコ×タテ勝負。


そんな「焼岳天候決戦」の激戦の模様を振り返って行こう。


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今回は場所も遠いので前日入りの車中泊。

平湯の駐車場で目を覚ました僕は、我が目を大いに疑った。

「曇り時々雨」の予報だったというのに、この晴天は一体何事だ。

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絶対に見る事は出来ないと思われた「笠ヶ岳」が丸見えじゃないか。

いつもの我々なら、「曇り時々雨」の予報の時は「雨時々土砂降り」が相場だったのに。

一体何が起きているんだ?


いつもと違う事といえば、本来「ゲリM」がいる場所に颯爽と立っているオレンジ服の男の存在。

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左からビビるS、アゴ割れM、僕、謎の男、小木K、矢作C。


この謎の男こそ、伝説の晴れ男「ジョンボーA」。

かつて何人もの「自称晴れ男」の自信を粉々に打ち砕いて来たチーム・マサカズだったが、今回はこの男のいきなりの「快晴攻撃」をモロに食らってしまった形だ。


実は彼はこのブログがきっかけで僕と知り合った若手マゾ野郎。

今回はしばらく参加できない「ゲリM」の代わりに、僕が急遽ドラフト1位で指名してここに連行して来た期待のマゾルーキーだ。


しかも彼は僕がかつて修行を積んだ男子校「岡崎城西高校」の後輩にあたる。

城西高校は今では男女共学の普通の高校になってしまったが、かつては男塾のような変態高校だった。

彼は我々より4つほど年下だが、そんな男塾時代の最後の生き残りだ。



僕がいた当時の城西高校は、教室のベランダに人糞が落ちていたりするような荒くれた状態だった。

地域からも愛されて「寄るな城西、触るな三河」と謳われた名門高校。

受験で忙しい3年の夏に、登山未経験の学生を「夏山合宿」と称して無理矢理「槍ヶ岳」や「奥穂高岳」に登らせるような恐ろしい学校だった。


とにかく「学力上昇」よりも「男気上昇」に力を入れているというマゾの登竜門。

地域の皆さんは、そんな彼らの事を愛情を込めて「ジョンボー(城西ボーイの略)」と呼んだ。

ジョンボーAは、僕同様に青春をマゾに捧げてしまった悲しい過去を持つ男だ。


しかし彼はどこで道を踏み外したのか、僕とは真逆の「晴れ男」として成長して僕の前に現れた。

ここは僕も先輩として、そんな浮かれてしまった後輩にカツを入れてやる必要がある。

城西高校卒業生として、誇りを持ったマゾ野郎に教育し直してやる時が来たようだ。


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新中の湯登山口にある駐車場へ移動。

ここは10数台分しか停められないから空きがあるか心配だったが、見事に残り1台分のスペースに滑り込んだ。

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こんな幸運は、この負のチームの歴史には刻まれた事の無い奇跡だ。

「救世主(メシア)」ことジョンボーAの勢いが止まらない。


空は相変わらずの快晴で、普段「自分の影」を見慣れてないメンバー達はうろたえるばかり。

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一方で最後尾で余裕の佇まいのジョンボーAは、その様になっているいでたちからまるでガイドさんみたいだ。

本日はおっさんだらけの登山素人達のガイドを頼まれ、ため息まじりのガイドとなった。


しかし何気に彼はこう見えて、僕のブログきっかけで去年の8月に登山を始めたばかりの男だったりする。

それでも彼は登山開始直後から次々とビッグネームの山を落とし、単独行で非難小屋縦走や雪山登山にまで手を出してしまったというご乱心ぶり。

一年目から「やりすぎた男」として一躍時の人となった男だ。


最近このチームには、生き急ぐ女(低血圧Mちゃん)や望遠すぎる男(パパラッチK)などの行き過ぎた奴らが集まって来ている。

そろそろチーム名を「特攻野郎Mチーム」に変えなくてはならないだろうか?



そんなやりすぎガイドさんに見守られながら、新中の湯登山口から焼岳を目指す。

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しばらく行くと、なぜか山中に車の残骸が。

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その車の残骸から草が生えて、スタジオジブリ的な世界観に包まれる不思議な滑り出し。

いずれ我々もこのように朽ち果てる事になるのか?

期待感が高まるマゾの宅急便たち。


そして期待通りの急登ワールドに身をゆだねる男達。

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大快晴で無風というのは非常にありがたい世界だが、この急登ワールドではその暑さが苦行度により一層の彩りを添える。


そしてさらに僕を苦行に陥れるのは、僕の前を歩くアゴ割れM。

急登のせいで、僕の目線には常に彼の暑苦しいスネ毛が踊っている。

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ただでさえ暑くてしんどいのに、このモジャリ度が僕の不快感をマックスにする。

そもそも40歳手前のおっさんが「生足半ズボン」とは一体どういう了見なのか?

彼はサポートタイツを忘れてしまったと言っていたが、だからといってスネ毛タイツで他人に迷惑をかけるのはやめてもらいたいものだ。


そんな絶倫ホルモンの固まり「アゴ割れM」の勢いが早くも止まらない。

溢れ出る精力を制御できずにズンズンと先に行ってしまって、僕のカメラのシャッターも追いつかない勢いで山中に消えて行く。

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元野球部とは思えない程に集団行動をかき乱す絶倫スタンドプレー。

そして早くも、重い一眼カメラ持参の矢作Cが無情にも突き放されて行くといういつもの光景に。

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心配そうに見つめるガイドさん。

早くも「チームとしてのまとまりを欠いた光景」に驚きを隠せないジョンボーA。

こいつは大変な奴らのガイドをまかされてしまったと不安でいっぱいの立ち上がりだ。


そんな中でさらに不快感をあおってくるのは「小さな虫たち」。

我々の周りでやたらと大量の虫が飛び回り、油断すると奴らは目や口の中に突入してくる。

この山では、口を開けていれば自然と行動食が食べれるという画期的なシステムが楽しめるのだ。


そんなありがたくない虫の行動食を味わっていると、すかさずジョンボーAが「これ使ってください」と虫除けスプレーを取り出してくれる。

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本当にガイドさんのような気のききよう。

今までこのチームのメンバーは「他人のために何かする」という感情が欠落した問題児だらけだったので、ジョンボーAの気遣いにとても爽やかな風が吹いた。

その行為に、スタンドプレーを続けるアゴ割れMも感心して虫除けスプレーを使用。

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しかしスネ毛樹海で虫を絡めとって窒息させるアゴ割れMには、この虫除けスプレーは必要ない気がする。


そうこうしていると、やがて目指す焼岳がその姿を現した。

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しかし焼岳よりも先に目に飛び込んで来た奴がいる。

この大快晴の中で、あの焼岳の奥にいるひときわ目立つ白いアイツ。

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奴だ。

モクモクさんだ!


ついに現れたチーム・マサカズの熱烈サポーター。

ジョンボー効果で大快晴となった空の中、我らの目指す「焼岳一本」に絞って押し寄せて来たモクモクフーリガン。

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ここに来てついに反撃に出たチーム・マサカズ。

晴れなくてもいい樹林帯にてジョンボーAの快晴パワーを泳がせ、景色が開けるこの段階で打って出たのだ。

この見事なタイミングのモクモクさんの登場に、僕も思わず嬉しくて頭を抱えてしまっている。

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先週の冠山で息の根を止めたはずだったのに、モクモクさんは生きていたのだ。(参考記事:冠リベンジ 後編〜モクモク退治と鯉の流れ星〜


やがて見晴らしの良い所に出て、戦況を見守る悪天候軍団と晴れ男。

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パノラマで見ると非常に分かりやすいが、焼岳を中心にして大快晴とモクモクさんが対峙している。

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実に分かりやすい正と負の戦い。

それを見上げる正の男と負の男。

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「そんな馬鹿な」といった表情でモクモクを見上げる晴れ男と、「してやったり」の表情のモクモク使い。

ついにここに城西高校OB同士による、男達の熱き「天候決戦」が始まったのだ。


いざ決戦の舞台、焼岳山頂を目指して歩みを進めるメンバー達。

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あの山の頂上で登頂記念撮影をした時、背景が「絶景」なのか「真っ白」なのかでこの天候対決の前半戦の勝負が決する。

数では圧倒的不利のジョンボーAだが、ここまでは試合を優勢に進めている。

しかし山頂に近づくにつれ、その本領を発揮するのがチーム・マサカズ。


ここに来て、ついに焼岳以外の会場からも大量のモクモク援軍が発進した。

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快晴を切り裂くように、四方八方から勢いよく飛び出して来た新手のモクモク親衛隊。

ついに後方からは過去最大級の巨大なモクモクの固まりが急接近だ。

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これには僕とともに雨男ツートップをまかされるアゴ割れMもドヤ顔炸裂だ。

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その表情からは「さあ、ここからは心眼タイムの始まりだ」という、白い世界の住人らしい威厳が見て取れる。

そしてそのドヤ顔を合図に、見上げると焼岳のモクモクさんが巨大化して重々しい雰囲気に変貌して行く。

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まるで福岡ドームの屋根が閉まって行くかのような壮大な世界観。

我々にかかれば、広大な北アルプスだって開閉式の屋根付き修行場に早変わりだ。


これにはここまで優勢に試合を運んで来たジョンボーAも、ただただなす術無く立ち尽くすのみ。

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みるみる空から色彩が消えて行く。

大快晴の山しか知らないジョンボーAの「操」が次々と汚されて行く。

清らかな世界で生きて来た男が、こうして今回も濁流に飲み込まれて行くのだ。


それでもなお奮闘を続ける完全アウェーの男。

必死でモクモクの勢いを食い止めようと正の力を振り絞って青空を呼び戻そうとする。

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が、すかさずディフェンダーの小木Kがカットに入る。

ファウルぎりぎりのプレーだったが、ジョンボーAの抗議も空しく審判の笛が鳴らない。

完全アウェーの無情な審判に思わず頭を抱える「元快晴男」。

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それを見て余裕の試合運びでモクモクゴールに向かって行く悪天候ストライカーたち。

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その圧倒的力の差に、ガックリと肩を落とすジョンボーA。

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すかさず解説の松木安太郎も興奮気味に「ここ、踏ん張りどころですよ」と檄を飛ばす。

しかし試合巧者のチーム・マサカズも大量のサポーターを呼び寄せて、容赦なく彼を追い込んで行く。

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ジョンボーAの背後からブブゼラの大音量とともに非情なヤジが飛び交う。

ここが彼の正念場。

彼はこの時間帯を守りに徹し、やがて来るチャンスにカウンターを仕掛ける事に作戦を変更した模様。


しかし我々のエースストライカーの猛攻は続く。

雪渓ディフェンスを果敢に攻め上がるアゴ割れM。

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しかし軽アイゼンを持っていない彼は、ケツを突き出しながらずるずると滑り落ちてくる。

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突然突き出されたケツに、味方であるはずのさすがのモクモクサポーターも引いてしまった。

このチャンスを見逃さず、すかさずジョンボーAのカウンター青空。

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しかしアゴ割れMはただ滑り落ちていた訳ではない。

これぞアゴ割れMこと痔藤君を踏み台にした、チーム・マサカズの集団技。

ついに必殺シュート「スカイマゾハリケーン」が炸裂したのだ。

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まるで人類の退化の模様を現したかのような大技。

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この大技の炸裂によって、再び重々しいモクモクさんを召還するチーム・マサカズ。

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決まった。

これが我々の力だ。


もちろんさっきの退化写真は、後方の従軍キャメラマン矢作Cの的確な指示によって完成したヤラセ写真。

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我々は彼の「もうちょっと左に寄って。はいっ、歩いて!自然に!」という指示に従ったのみ。

この見事な連係プレーに、単独行ばかりやってたジョンボーAは驚きを隠せない。


しかし彼も、松木安太郎の「気合いで負けちゃだめだ!声を出せ!」という解説らしくない解説を聞いて奮起。

天に向けて「青空を!」と叫んだ。

しかしすかさずアゴ割れMも「モクモクを!」と叫び返す。

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ここからはいよいよ一進一退の攻防戦。

ジョンボーAが左サイドから攻め込んだと思えば、

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すかさずボールをカットして集団で攻め上がるモクモク軍団。

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素晴らしい攻防戦。

このあまりの熱戦に観客もヒートアップ。

ついに興奮した観客によって、会場には発煙筒が投げ込まれた。

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しかしよく見ると、これは発煙筒ではなく「噴煙」。

まさに今なお活動する活火山らしい光景。

いよいよチーム・マサカズらしい地獄のような光景になって来た。


しかしここでまさかのオウンゴール。

凄まじい「硫黄」の匂いで、人の5倍の嗅覚を持つアゴ割れMがやられてしまった。

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しかも、ここぞとばかりにあの迷惑男が動く。

硫黄の匂いに紛れて、小木Kが僕の眼前で屁をこいたのだ。


これで一気に連携が乱れたチーム・マサカズ。

すかさずジョンボーAは、その隙間に青空を食い込ませてくる。

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いよいよ試合の行方が分からなくなって来た前半ロスタイム。

山頂まで残す所155mとなった「2300m」地点。

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この段階で未だに勝負の行方が分からない「青」と「白」の均衡した比率。

この先勝つのは朝青龍か白鵬か?

二大横綱がガップリ四つで組み合ったまま、舞台はいよいよ噴煙巻き起こる山頂決戦へ。



絶対に負けられない戦いが山頂にある。



焼岳天候決戦2へ 〜つづく〜

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