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紅葉挟撃作戦4〜吊り尾根編・瀕死のドリフターズ〜

Posted by yukon780 on 23.2013 前穂〜奥穂〜涸沢/長野 0 comments 0 trackback
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北アルプス山中に転がる一体の死体。

現場は天下の変態一本道「吊り尾根」。

ついに革命奇襲部隊に一人目の犠牲者が出てしまったのか?



思いがけない作戦変更によって、過酷な挟み撃ちに遭う奥穂奇襲部隊。

それでも彼らは死力を尽くし、第一の難関・変態急登「重太郎新道」と、第二の難関・恐怖岩壁「前穂高岳」を撃破した。

そしていよいよ彼らは、奥穂高岳登頂に向けた最後の難関「吊り尾根」へとのその足を踏み入れる。


吊り尾根とは前穂高岳から奥穂高岳へと続く、まったく笑えない「お笑いマゾ道場」。

ついにここで「マゾ吉・バタミのおマゾコーナー」が始まってしまうのか?


一方で、ついに涸沢カールに到達した涸沢陽動部隊。

彼らの会心の逆陽動作戦「おでん・ビールまみれ作戦」が功を奏し、見事に本来の囮の役目から脱出。

彼らは彼らで新たなる戦いにその身を投じ始めた。


そろそろ書いてて疲れて来たこの「紅葉挟撃作戦」。

その終わりはまだまだ見えそうにない。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


前穂高岳との激戦も束の間。

わずかな休憩を経て、フラフラの男達が「吊り尾根」という名の地獄に吸い寄せられて行く。

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そしてこのマゾ道場の入口には「俺を越えて行け」と語る、男らしい矢印と○マーク。

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もうこの手の変態的手口を散々重太郎で味わって来た奇襲部隊。

もはや誰もこのわかりやすいボケにツッこむ事なく、ただ黙々と己の運命を受け入れて岩場に突入して行くのみ。

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この時点で誰もが気付いていた。

もうすでにここは限界だと言って引き返せるような場所ではなく、生きたいのであればこのまま突き進むしか道はないと。

この先にどんな変態的なボケが待ち構えていようと、我々には維新達成か死あるのみ。

ここからは実にシンプルな、生死の境を舞台にした消耗戦の始まりだ。


入口の岩壁を越えると、もう何がどうなってるのか分からない程の喧噪感。

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もちろんこのホリケン的な意味不明なボケに対しても、まるでツッこまないB旦那。

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その佇まいからは、前穂高岳までのハイテンションから一転して若干うんざり感が滲み出ている。

先ほどの一人プチ遭難で、彼のクライマーズ灰の効果は消失した模様。

これにて奥穂奇襲部隊の全メンバーが廃人化するという、抜き差しならない状況へと突入して行った。


そしてここの高度感たるや、まさに吊り橋を歩いてるかのような恐怖度。

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僕のケツの穴は終止「*」な感じでキュキュッと絞られ、イチモツも柿の種サイズに縮小傾向。

もうわざわざモロッコまで行かなくても、吊り尾根にいれば局地的性転換を楽しめるようだ。


そしてその気になれば、一歩足を横にずらすだけで「永遠に楽になれる」というエスケープルートがそこらじゅうにある。

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人生に疲れた人や嫁のサドに耐えきれない人にはお勧めしたい、滑落に持ってこいの変態トラバース道。

いつでも人生の途中下車が可能のこのルート。

そんな素敵な道が延々と続くので、人生を考え直す時間が沢山あるというのもおすすめだ。

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どこまでもどこまでも続く革命への道のり。

かれこれスタートから7時間程急登を登り続けて来た者からすると、この長大な距離感から来る絶望度は圧倒的なものがある。

その絶望感を例えるなら、やっと倒した重太郎ベジータの戦闘力が2万だったのに対し、吊り尾根フリーザが「53万」だと知ったときの絶望感に近い。

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今ここでこいつにフルパワーで向かってこられたら、軽いデコピンだけで我々は粉々に吹っ飛ぶだろう。

そしてそんな突然のフリーザの出現を前に、呆然と立ち尽くす戦闘力「1」の高山病男。

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しかし例え相手が宇宙一の強敵だろうと、我々は革命を成功させて神龍に「快晴の紅葉をおくれー」と叫ばねばならんのだ。


そんな悲壮な覚悟でさらに進んで行くと、「最低コル分岐」と書かれた場所へ到達。

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他に道もないし、地図にも分岐らしき場所は無い。

恐らくここが生と死の分岐点なのだろう。


そしてこの時点で、吊り橋で言う所の橋がたわんだ最下部に到達した事を意味する。

ここからは延々と緩やかに登って行くという、長い長い岩壁ロードの始まり。

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そして時折稜線上に出れば、逆側のエグレっぷりが放送禁止レベルのきわどさ。

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モクモクすぎてよく分からないが、この雲の下には間違いなく死神の大群が待機しているに違いない。

そしてその逆方向に、何やら巨大な悪魔の視線を感じて振り返る。

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あれはまさか、父さんが言ってた「竜の巣」か?

もはやそれは「中でラピュタ浮かんでます」と言った威圧感で、じっとこちらを見つめる巨大モクモク。

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ついにモクモク幕府の本隊、「モクモク将軍」がご登場だ。


あんなのに巻き込まれたら、落雷地獄に巻き込まれる事は間違いない。

そしてあっという間に感電滑落死。

最終的には「あの言葉」を呟いてしまうこと必至の絶望的状況だ。

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いよいよもう時間がないぞ。

午後の北アルプスの落雷はほんとにシャレにならん。

何とか1秒でも早く穂高山荘に辿り着かないと、ほんとに我々はリアルな吊り尾根ドリフターズ(漂流者達)になってしまうぞ。


しかしそんな切羽詰まった状況でも、相変わらずあの男の失速ぶりが素晴らしい。

ミスター高山病・バターNが再び長い長い牛歩戦術タイムに突入してしまったのだ。

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このままでは法案の成立は不可能だ。

一歩一歩の遅さはASIMOのスピードを遥かに凌駕しているぞ。


そしてかく言うヘルメットマゾおじさんも、果てしなく限界に近い場所まで到達していた。

一旦は落ち着いた高山病だったが、再びその勢いを盛り返してきた大頭痛。

その症状を分かりやすく例えるならば、かき氷を大量にかっ込んだ時のマックスの「キーーン」という状態がずーっと続いて、常時絶望が楽しめると言ったお得感。

そしてそんな涼を感じ過ぎて、ついにあえなく倒れ込む瀕死のマゾ。

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もうダメだ。

一体我々は何時間こんな事を続ければ救われるのか?

B旦那も放心状態で心がどこかに行ってしまっている模様で、感情が見当たらない。

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バターNなんて槍ヶ岳以来の苦悶の表情で、またしても人相が変わってしまっている。

いつもは笑顔の絶えない爽やかな男だが、彼は3,000m付近ではアシュラマンの様に表情を一変させるのだ。

※参考資料:槍ヶ岳時のバターN・限界の面↓

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しかしあの頃のバターNとは違う。

彼の高山病もマゾ魂も日々進化しているのだ。

彼はこの苦しみにまみれた段階で、なんと不敵に「ニヤリ」と笑ったのだ。

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この瞬間、ついに彼のマゾレベルがさらなる高みへ到達。

この悲惨な状況ですら愉悦に浸れてしまうという、本意気マゾの危険な領域へ。

ついにバターNの最終形態「ニヤリ高山マゾバター」が炸裂したのだ。


これにより、おおいに勇気づけられた奥穂奇襲部隊。

最後の火事場のマゾ力を奮起させ、ヨロヨロと進んで行く瀕死のドリフターズ。

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苦しいのは我々だけじゃない。

本来であれば、涸沢陽動部隊がテントを貼る涸沢カールが眼下に見下ろせるこの場所。

しかし涸沢カールはとてつもないモクモクに塞がれていて、この吊り尾根からは全く陽動部隊の姿を確認する事は出来ない。

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このモクモクの中で涸沢陽動部隊は頑張って戦っているんだ。

今我々が弱音を吐いてどうする。

今頃彼らもモクモクの中で苦しい時間帯を過ごしているに違いないんだ。

さあ、頑張って吊り尾根を越えて行くぞ。


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一方、涸沢陽動部隊。

奇襲部隊が「陽動部隊もモクモクの中で頑張っている」と信じていたその時。


そこにはすっかりビールとワインで浮かれまくった、ビビるSと小木Kの勇姿が展開していた。

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何故か頭上に大量のモクモクがいるが、見事に周辺は見通しが良くて紅葉も綺麗。

モクモクの中で必死に戦っていたのは「奥穂奇襲部隊だけ」という、思いがけない光景がここには広がっていたのだ。


ちなみに奥穂奇襲部隊の現在位置はここ↓

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この圧倒的な理不尽さは何事か?

同じ北アルプス内の同時刻の出来事とは思えない。

見下ろしているのは奇襲部隊の方なのに、明らかにこっちの勝ち組感のがずば抜けている気がする。


かつて無い笑顔で酒にまみれる男達と、かつてない苦行でマゾにまみれる男達が織りなす革命共同戦線。

この温度差は、さすがにハママサ同盟解消の絶対的ピンチだ。


しかしとある1枚の写真によって、そんな同盟解消の危機は回避された。

涸沢陽動部隊にもちゃんとマゾッてる男がいたという真実。

それは疲弊感たっぷりで、まるでテン場に迷い込んだ涸沢の猿みたいな矢作Cのこのグッタリフォトだ。

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突如涸沢に現れたフォトグラファー猿。

ここまでの登りで見事な「マゾ包み」を成功させてのテントインワン。

この姿を見れば、奇襲部隊としても納得のマゾ状態だ。


それにしてもこの時点でさすがの涸沢カール。

日が射していなくてもこの美しさだ。

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これは快晴になったらどんなに美しい事になってしまうのか?

いよいよ維新達成の瞬間が待ち遠しいばかり。

しかし奇襲部隊は、まだまだ彼らの頭上でモクモクと激戦中。

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この段階で、涸沢カールにいる人たちがこんなに紅葉を満喫中とは思ってもいない奇襲部隊の3人。

彼らは陽動奇襲部隊として、まだまだ「モクモク吊り尾根挟撃作戦」の真っ最中なのだ。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


すっかりモクモクの囮と化したその奇襲部隊。

もちろん彼らは紅葉に包まれる事無く、相変わらずハードな高揚感に包まれていた。

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何気なくダイエットで始めた登山だったが、いよいよ来る所まで来てしまったという感じがする光景。

先の方を見ると、米粒の様な人間が黙々と岩の中を彷徨い、

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上の方を見ると、岩壁をよじ登ってる亡霊のような登山者達が見える。

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僕はただ痩せたかっただけなのに。

一体どこから運命の歯車が狂ってしまい、このようなマゾランドの軌道に乗ることになってしまったのか?

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まあ来てしまったものはしょうがない。

登山を始めたきっかけがダイエットだったとは言え、今や立派に革命軍の奇襲部隊メンバーに選出されたのだ。

形は違えど、何気に現時点で随分とゲッソリして来たし。

ダイエットも出来てマゾも出来た挙げ句に革命まで起こせてしまう。

こんな幸せな人生が待っていたなんて僕は果報者だ。

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頭も割れんばかりに痛いし景色の90%はモクモクだけど、しみじみと山って良いなあと思う男。

こうして過酷な状況を無理して楽しもうと思ってしまうから、登山者はみんなマゾ野郎になっていくのだ。

一般的な目線で見れば、十分に哀れな人たちなのに感覚が麻痺して行くんだね。


そんな感じの哀れな男達が、ここまでの大量の汗による加齢臭を周囲にまき散らしながらせっせと岩壁を登って来る。

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で、ついに上を見上げると鎖付き大急登のスタート。

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ここに来て吊り尾根も最後の総仕上げに入って来た。

重太郎と前穂高岳の急登感に、吊り尾根の高度感がミックスしたスペシャルマゾミックスタイムが始まるのだ。


改めて振り返れば、奇襲部隊が虫の息で突き進んで来たここまでの道のりが見て取れる。

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あまりにも長大で変態すぎた吊り尾根さん。

幾度も心が折れかけ、バターも溶けかけてしまった地獄のマゾ一本道。


しかしそんな長過ぎた吊り尾根ともここからが最後の戦い。

もう我々は北アご入店から9時間近くこんな変態達と戯れて来たが、そろそろもうお腹一杯だ。

前菜からデザートまで、全て肉が出て来たと言ったフルコース満足感。

何度吐いても、次の肉が皿に盛られてしまうという絶望的な「わんこマゾ」。

それが我ら奥穂奇襲部隊が選んでしまった道のりなのだ。


さあ、それでも北アルプス最高峰の頂まであと少しの所まで来た。

何度口にしたか分からないが、もうあと少しでこの苦行から解放されるぞ。

もう一踏ん張りだ。


しかしそんな24時間マラソンで言う所の「26時間目の限界男達」の前に立ちはだかる、重々しい黒光りの鎖と急登と高度感たっぷりの岩の城。

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彼らは見事に最後の吊り尾根の難関を突破できるのか?

そして3,190mの奥穂高山頂にて勝利の大絶景に包まれる事が出来るのか?

それとも脱出間際で死んでしまった、ポートガス・D・エースのような大惨事が待っているのか?


さらにその先の穂高山荘では、真のマゾ革命家「坂本龍馬」が待ち受ける。

そして北ア維新の瞬間は刻一刻と近づいてくる。


マゾの夜明けは近いぜよ。



紅葉挟撃作戦5〜奥穂高岳編〜へ  つづく



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