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走れ!チェリーメン 後編〜落合さんの陰謀〜

Posted by yukon780 on 20.2013 霊仙山/滋賀 0 comments 0 trackback
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大人になってしまった二人。

もう無邪気だった青春時代には戻れない。

操を奪われた男達は、よりディープな大人への階段を駆け抜けるのだ。


ここは滋賀の名店「霊仙山」。

山頂までの「脱トレラン童貞」の道程は既に終わった。

ここからはさらに店の奥へと侵入し、いよいよ会員制の周回ロングコースが始まる。


何気に常連客の僕も、この山頂の先の世界は初体験。

毎度時間がないから山頂ピストンで事を済ませていたが、この日は「午前中」という時間をフルに与えられていた。

ついにVIPルームへの挑戦権を得て、僕としてはここからが本番だ。


しかしその先に待っていた「落合さん」という名の熟女が、今まで培って来た我々のトレラン自信を粉々に打ち砕く事となる。

分不相応なトレランチェリーメンの周回VIPルーム奮戦記。

じっくりと振り返ってみよう。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


苦節34年。

ついにトレラン童貞を喪失したジョンボーA。

その余韻に浸って、すっかり放心状態だ。

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しかしまだここはゴールではなく、通過点にすぎない。

トレランの楽しさは、ここから始まる尾根道と下りにこそ集約されている。


そんなVIPルームへの道で、先輩は「早く来いよ」と後輩をせかし、

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余韻に浸る間もなく山頂から駆け下りてくる後輩。

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若いから回復も早いだろう。

ここから先は、この先輩の「追いラン道中」に付き合ってもらうぞ。


やがてそのVIPルームの入口に到達。

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実はこここそが霊仙山の本当の最高到達点。

さっきの山頂は、素人童貞達が間違ってこのVIPルームに入って来れないようにしむけたダミー山頂なのだ。


そして二人はVIPルームの扉を開ける。

そこには眩しすぎる程の絶景世界が広がっていた。

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霧男と晴れ男の同時入店により、奇跡的に水墨画のような幻想的な世界が展開。

朝の光が放射状に山並みに降りそそぎ、ため息ものの妖艶さで我々を挑発している。


汚れたチェリー達には少々刺激の強い世界。

しかしその絶景と引き換えに、ここからの道は「滑落と隣り合わせ」のエキサイティングロードの始まりだ。

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これはさすがに飛ばして走ってしまえば、たちまち転落人生真っ逆さま。

やはりVIPルームだけあって、若さに任せたパワープレーでは乗り切れないようだ。


しかし筆下ろしホヤホヤのジョンボーAは、いい感じで力が抜けていて落ち着いたナイスランをかまして来ている。

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もう彼は若さに任せた速球派のピッチャーではない。

一夜にして緩急織り交ぜた老獪なテクニックを手に入れ、早くも山本昌のような「打って捕らせる」投球を見せつけている。

先輩としても嬉しい限りだ。


そしてこの区間を越えて行くと、もはや「思いっきり抱いて」と言わんばかりの素敵な尾根道が登場。

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これほど走ってて気持ちEトレイルは中々他に無いだろう。

しかし走ってばかりもいられない。

そのトレイルからの景色が絶景すぎて、ついつい足も止まってしまうからだ。

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「山は白いものだ」と教わって生きて来た彼にとって、もうこのノーモザイクの世界をまともに直視する事が出来ない様子。

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いっそこのお店に住んでしまいたい。

さすがは会員制のVIPルームだ。


気を良くした二人は、お店にオプション料金を支払ってさらに奥へと侵入して行く。

すっかりルンルンポーズで下ってくるジョンボーA。

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あの若さでこんな素敵な体験をしてしまったのだから無理も無い。

VIPを体験してしまい、もはや彼は通常のお店では満足できない男になってしまったのだ。


しかし次第にトレイルの踏み跡が消え、周りの様子がおかしくなって来た。

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我々は尾根を走って来たはずだったが、何だか変だぞ。

そこでGPSを確認してみると、猛烈にルートから外れている事が発覚。

やはり浮かれてしまったのがいけなかったのか、我々はすっかり道を外れたアブノーマルな「外道の世界」へと突入していたのだ。


木もウネウネし始め、実に怪しげな気配が漂いまくる。

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さっきまであんなに浮かれていたジョンボーAも不安一杯のご様子。

やはり童貞明けの彼にはこの世界はまだ早過ぎたのか?


しかし「本業はマゾです」と言い張る彼の先輩は、とても居心地良さそうにその悪魔空間を彷徨う。

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地獄的風景の中で、水を得た魚の様にうろつき出すマゾ野郎。

やはり彼には青空や絶景は似合わない。

このような絶望感溢れる檻の中で「ニヤリ」としている時こそ、彼は輝きを放つ。

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さすがはVIP会員。

彼はあくまでも「これは遭難ではない。人に敷かれたレールの上を歩かないアウトロースタイルだ。ここからは自分なりのマゾをこの山に刻み込め。」と言い張っている。

そんな先輩の言葉に感動し、急いで写真を撮ってその言葉をメモする後輩マゾ。

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こうして「樹木牢獄の館」というオプションプレイを楽しんだ二人。

ひとしきり汗を流してスッキリすると、再び尾根道に戻る事に成功。

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余計な店内遭難によって、随分と体力を持って行かれた。

しかしVIPルームの美しさは相変わらずで、まだまだ我々を挑発してくる。

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もう骨抜きだ。

腰がガタガタと崩れ落ちそうなのは、絶景の感動からなのか?

それとも蓄積疲労か、はたまた風邪の諸症状なのか?

もう何だっていい。

この快楽にただただ溺れるばかりだ。


やがて「近江展望台」という所まで到達。

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さすがにそろそろ足に来ていたのか?

何でもない場所で足をグネらせて悶絶する先輩。

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たちまち現場は近江展望台から「老い身展望台」へ。

いつまでも若いと思って無理するけど、思ったほど体が付いて来ないという中年の悲哀を展望できるビュースポットだ。


そんな痛々しい光景を展望した後は、一気に高度を下げる下山タイムに突入だ。

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登山での下りは苦痛でしかないが、身軽で専用シューズを履いたトレランでの下りはまさにご褒美タイム。

日頃の鬱憤やストレスを抱えた人間程、下りの快感は極上なものとなるのだ。

そしてそんな下りを、ミスター・ストレスが猛烈な勢いで駆け下りて行く。

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養子のストレス。

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育児ストレス。

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鬼嫁ストレス。

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男は涙をまき散らしながら駈け下る。

しかしVIPコースの女性は、そんな彼の愚痴をただ優しく微笑みながら聞いてくれる。

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この男がストレスフリーになる唯一の瞬間。

そんな先輩の背中を「かわいそうに」という表情で見守る後輩。

その美しいまでの「早朝育児トレイルランナー」のくだらない下りの姿を目に焼き付けるジョンボーA。


やがてVIPルームならではのサービス提供も開始される。

それがこの「オススメ映画レビュー」だ。

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VIP会員にはお馴染みのこのオススメ映画シリーズ。

誰の仕業か分からないが、以前僕は伊吹山のVIPルームでもこのサービス提供に出くわした。(参考資料↓)

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この時は滑落必至の雪の急斜面で、皮肉たっぷりに映画「スピード」をオススメされたものだ。

そして今回の映画タイトルは「死刑台のエレベーター」。

毎度毎度不安を煽ってくれる愛情溢れたVIPサービスだ。


やがて樹林帯まで降下してきた。

思いがけないVIPサービスは続き、木々はすっかり紅葉に満たされている。

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実に素晴らしい。

ここからは落ち葉の絨毯の上を駈けて行くという素敵さ。

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しかし素敵過ぎて、落ち葉が滑ること滑ること。

結局踏ん張る為に余計な筋肉がパンプして行き、筋肉がプチプチと心地よい音を奏でる。

そんな追い込みタイムに、先輩の表情はすっかり愉悦にまみれている。

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そろそろこの周回コースも、紅葉とともにマゾ色が強まって来たようだ。

一方で、後輩の様子がだんだんとおかしくなって来た。

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彼は明らかに下りになってから失速。

ついに彼の左膝が暴動を起こし、主に対して反乱を始めたのだ。

やはりまだ童貞直後の身の彼を、いきなりVIPルームに連れ込んでしまったのはいささか早計だったか。


しかしちゃんと心得ているVIPルーム。

すかさず現場に熟女を派遣し、疲れきった我々にリンゴを提供してくれたのだ。

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実に熟女らしい心のこもったおもてなし。

そして「写真撮って良いですか?」と聞けば、「顔は撮らないで」って言ってくる恥じらいもまたグッと来る。

やはりVIPルームもここまで奥まで来ると若い山ガールではなく、ツウの要望に添った粋な熟女配置でやすらぎの提供に打って出たようだ。


しかしまだそんな渋みの効いた熟女に癒しを見いだせない男は、かなり限界色濃厚な表情になっている。

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彼の膝の反乱は、もう本人の意思では鎮圧出来ない状況にまで追いつめられていた。

そしてついに反乱軍の一撃が炸裂。

ジョンボーAは、足を取られた曙のようにずっこけたのだ。

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すかさず先輩は「大丈夫か!」と言う前に「はい、そのまま!ビッグチャンスです!」と言ってシャッターを切った。

この時、彼は今更ながらトレラン師匠として選ぶ先輩を間違えた事に気がついたようだ。

そして陽気に「ビッグチャンス」とか言ってるこいつも、いよいよ風邪の後遺症でアップアップ状態。

そろそろチェリーメンの限界が近い。


やがてフラフラの二人は「今畑」という、廃墟の村に到達した。

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いよいよこのVIPルームもマニアックな趣向に彩られた世界観になって来た。

そしてその廃墟の村をゾンビのようにヨロヨロと進んで行く廃人ランナー達。


やがてVIPルーム最後の「落合ルート」に向けて集落を移動。

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その落合ルートさえ抜けてしまえば、いよいよ我々はこのお店から解放されるのだ。

以外と長く辛かったこの周回120分コースも、間もなく終わりを迎える。

風邪中の男と左ひざ反乱中の男にとっては、「もう早く終わってくれ」と言った厭戦ムードが漂ってくる厳しい時間帯。


しかしそんな二人の前に現れた最後の熟女「落合さん」。

なんと彼女は、入口に堂々と「通行不能」という札を掲げて拒否宣言ではないか。

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ここまで優しかった霊仙山VIPルームのまさかなラストサービス。

我々は周回コースだから、落合さんを越えて行かないと元に戻れない。

ここが通行不能となると、今まで来た道を全て戻って山頂経由で帰らななきゃいけない。

そんなの無理だ。


先輩後輩はここで緊急会議。

「なぜ通行不能かの理由が書いてないし進入禁止の柵もない。このライトな書き方は、きっと荒れてるけど通れなくは無いんだよって事ではないだろうか?」

「という事は、言ってみれば一休さんの“この橋渡るべからず”的なトンチの可能性が高いな。」

「きっとこれは落合さんが我々を試しているんだ。ここでひるむような男は相手にしてくれないんだよ。」

「見せてやるか、我々の男気を。」

「見せてやりましょう。落合さんをひいひい言わせてやりましょう。」


意見はまとまった。

我々は重い足を引きずりながら落合さんへ突入。


すると、予想通り荒れに荒れた落合さんがご登場。

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凄まじいまでの落合さんの乱れっぷり。

もはやこの豊丸のような激しさに、ただただ呆然とするジョンボーA。

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道は所々崩壊し、「攻めて来ても良いけど、それなりの覚悟を持って攻めてらっしゃい。でも私はそう簡単には落ちないわよ。」といった状況が続く。

そして何気にずっと登り基調で、病み中限界男はみるみる疲弊して減速して行く。

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ベテラン熟女落合さんによる、いぶし銀のサド攻撃をモロに被弾しまくる限界マゾ。

結果的に早くもひいひい言わされてるチェリーメン。

この段階でのアスレチック・サディスティックに対し、もう走る事なんて到底出来ない男。

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そしてリアルに燃え尽きる風邪先輩。

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まだ我々にこのVIP熟女は早過ぎた。

もはや快楽を越えた地獄。

しかし、縛り上げられて苦痛にまみれた地獄の果てにこそ「真の快楽」は存在すると落合さんは言う。

我々も、いつしかそんなベテラン熟女に導かれるようにそのディープな世界へと溶け込んで行く。

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やがてズルズル滑る大急登の果て。

我々は突き抜けて真の快楽の世界の住人と化した。


後はもうその快楽に身をゆだねるのみ。

そして頭の中も真っ白になった頃。

我々は、ついにシャバの世界へと退店していた。

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新しい世界を体験し、長くディープな夜を越えて放心状態で朝日を浴びる男達。

もう彼らはチェリーメンではない。

立派な変態マゾメンへと昇華したのだ。


ただ一つ残念なのは、これがちゃんとしたトレイルランニングだったのかどうか怪しいという所。

ジョンボーAはただ単に「早朝にマゾさせられただけ」と言った状況で、この時点でも彼は「トレラン童貞」を捨てられていないという事くらいか。






その後先輩の方は病み上がりの無理がたたって、かつて経験した事のない強烈な筋肉痛に見舞われたという。

そんな筋肉破壊男の元に一つの招待状が届いた。

差出人はジョンボーA。

「先輩、この度はお疲れ様でした&ありがとうございました。おかげさまで、この度無事に左膝がご臨終と相成りました。つきましては、左膝お疲れパーティーを開催する運びとなりました。会場ではお食事やスイーツ、ドリンクをご用意しております。ご多忙のところ恐縮ではございますが、何卒ご来臨賜りますようお願い申し上げます。」


恐らくこのパーティーに行ったら、ドリンクに毒が盛られている可能性が高い。

彼には悪い事をしてしまったようだ。


お返しに最後のレッスンを彼に贈っておこう。



「レッスン8.マゾな先輩を信用してはダメだ」と。



まだまだチェリーメン達の魂のランは続いて行くのである。




走れ!チェリーメン 〜完〜

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