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絶望雪中おマゾ行軍〜恵那山豪雪道場〜

Posted by yukon780 on 17.2014 恵那山/長野 0 comments 0 trackback
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「修行・苦痛・絶望・無念」


マゾ野郎にとって、これほど甘美な言葉は無いだろう。

そして彼らはその苦しみの中に「愉悦」を見い出し、誰彼ともなく「ニヤリ」としてしまう生き物。


これはそんな哀しき宿命を背負ってしまった4匹のマゾどもの物語。

修行の舞台は、中央アルプス最南端に位置する「恵那山道場(2,191m)」。

大雪翌日で豪雪にまみれるその山に、あえて飛び込んで行ってしまった傾奇者達。


実は彼らがここに至るまでも非常に地味な戦いを演じて来ている。

その模様はヒマ人の方のみ前回の記事を参考にしてもらいたい。(参考記事:始まらない物語〜苦悩男のヒマラヤ登山〜

それでは本編の前に、前回記事を読んでない人もいるだろうから軽くプレイバック。


まだ登山は始まっていないのに、待ちきれないジョンボーAは早くも「車押しラッセル」を始めてしまう。

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もう登山口まで待ってられない。

とにかく我々は早急にゾクゾクしたいのだ。


もちろん仕込みも万全。

パパラッチKは、「サンダル」のまま車押しラッセルに参戦。

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例えスタート前だろうと、その足を凍傷寸前にまで追い込む事を忘れない。


一方で低血圧Mちゃんは、あえて雪が降り注ぐ位置へ絶妙なポジショニング。

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このドリフ的な一人プレイで、登山開始前にして早くも雪まみれだ。

もうとにかく皆一様に待ちきれないのだ。


そしてやっと準備が整って、「登山口を目指す戦い」をスタートさせた4匹のマゾ。

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左から凍傷サンダル男こと「パパラッチK」、本意気マゾ男こと「僕」、雪まみれドリフ女こと「低血圧Mちゃん」、そしてワイハ帰りの日焼け黒人男こと「ジョンボーA」の4匹。

ついに集結したチーム・マサカズ雪山部のフルメンバー。

ようやく彼らの戦いがスタートする。


それではそんな彼らのマゾな生態をドキュメンタリーで追って行こう。


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ようやく道場を目指して動き出したマゾ達。

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一見戦いが始まったように見えるが、ここからは「ただ登山口を目指すだけ」という実に地味で長いアプローチ。

本来であれば車でもっと上まで行けるんだが、この日はもちろん豪雪により車は無理。

ゆえに遥か彼方の登山口まで歩いて行くしか方法はないという、マゾにはたまらない立ち上がりとなった。


こののっけからワクワク感ゼロの移動行軍だが、そんな我々をワクワクさせるものがある。

それはこの「影」の存在。

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基本的に太陽とは無縁の我々は、普段から山で「己の影」を見る事は滅多に無い。

いつもは暗くジメジメした道で暗闇に同化してうつむいて彷徨う我々だが、この時点で天気予報通りの大快晴。

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苦心して天気予報とにらめっこして、この日最も好天を予想されたのがこの恵那山だったのだ。

まさに雲一つない大快晴。

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この調子のまま山頂まで行けば、南アルプスのとんでもない絶景が拝めるはず。

いくら我々がマゾだからって、やっぱり絶景というご褒美がなきゃ厳しい修行には耐えられない。

よっぽどの事がない限り、本日は山頂でパーフェクトな絶景が拝めるはずだ。


そのスペシャルな絶景だけを励みに、ひたすら登山口を目指す。

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そして実に40分ほど歩き続け、「本来の駐車予定地」だったゲートにようやく到達。

本当はここに駐車して登山口を目指すはずだったのに、あえて無駄に40分も歩いて来てしまったぞ。

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しかも次第に積雪も素敵な状態となり、まだ登山口にすら着いていないのにすでに「膝下」まで雪で覆われている。

実はここから登山口は、まだ遥か先のお話なのだ。


そもそもパパラッチKの確信犯遅刻により30分時間が押しており、ここに来てさらに往復80分の無駄な林道歩きが加算された。

次第に「我々はまさか登山口にすら辿り着けないのではないか?」という不安がよぎり始める。


幸い物好きな先行者がいてくれたおかげで、トレースが付いているからなんとか歩く事は出来る。

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「ラッセル泥棒集団」と恐れられる我々はありがたくその道を利用させてもらうが、なんせこの先行者の付けた歩幅が短くて我々のスピードも次第に低下。


そこでついにまだ登山口に着いていないのにも関わらず、僕はスノーシューを装着し、低血圧Mちゃんはワカンを装着。

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そしてその光景を、ワカンを持っていないパパラッチKが呆然と眺める。

なんと彼はこの豪雪の恵那山をツボ足だけを武器に進んで行く道を選んだのだ。

凍傷サンダルと言い、本日の彼は随分とやる気に満ちている。


そしてそんなパパラッチKに付き合って、ジョンボーAもワカンを持っているのにあえて「ノーワカン戦法」というイバラの道を選択。

そしてパパラッチK自慢の重量マゾアイテム「バズーカレンズ」を持ってはしゃぎだす。

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しかし本人はバズーカを撃っているつもりなんだろうが、顔が黒過ぎて「ラジカセを持って地下鉄に乗る黒人ニューヨーカー」的な光景になっている。

このままこのブラザーマゾを放っておくと、突然ディスり始める可能性があるので急いで再出発だ。


しかし歩けども歩けども、一向に登山口は現れない。

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一方で進めば進むほどに積雪量は増して行き、歩きにくい事甚だしい。

だがそんな感じでヒイヒイ言えば言うほど、このマゾ達は笑顔が弾けまくる。

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登山口に着くまでに、これほどまでに体力を消耗させられるという幸せを噛み締めるメンバー達。


そしてノーワカンで新たなコーフンに身を捧げ出すパパラッチK。

浮力ゼロの男は見事に腰まで雪に埋まり、普段は無表情なパパラッチKもご覧の笑顔だ。

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後方から来るブラザーマゾも「YO!What's Up?」と驚きを隠せない様子。

しかし余裕をかましていたそのブラザーも見事に陥没。

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穏やかな山間に「Oh!Jesus!」という叫び声がこだまする。

そして抜け出した2歩目も見事に埋まり、

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3歩目も埋まり、

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4歩目も埋まって、ついにブラザーは笑顔で「Holy shit!」と叫んで雪に対してディスり出す。

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まだ登山口前なのに、みるみる体力が奪われて行く。

こいつは想像以上のサディスティックロードだぜ。


ここですかさず、この二人のノーワカン戦法を見かねた低血圧Mちゃんが動く。

ノーワカンの二人に対し、「ワカンの方が断然歩きやすいですよぅ。」と勝ち誇ったルンルン顔で言い放つやいなや、思いっきりその場で己のワカンを踏んで転倒。

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自作自演のおマゾタイム。

結局ワカンをしていようがしていまいが、行き着く先はマゾなのだ。


そしてそんな牛歩集団たちは、まだまだ延々と先にある登山口を目指して歩いて行く。

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やがて闇に吸い寄せられるように、トンネルへ突入。

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太陽の光が遮断され、本来のパワーを発揮し出した闇の住人達。

トンネル内から後方を見れば、闇に取り憑かれた超人「アシュラマゾ」が迫って来る。

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トンネル内に太い声で「カーカッカッカ」という笑い声が反響する。

やはりこのメンバー達は暗くジメジメした世界でこそ輝きを放つようだ。


この後方から来るアシュラマゾに影響され、僕も負けじと「あえて新雪の道を進んで体力を消耗させる」という自傷行為でその想いに応える。

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もちろん後方のブラザーも一瞬「Really?」という表情になったが、すぐに笑顔でラッセル開始だ。


そんな事しながらも、相変わらず登山口は一向に現れない。

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もう車を出発してからかれこれ1時間半以上が経過している。

一体いつになったら我々は「スタートライン」に立つ事が許されるのか?


そんな中、ついに我々は「登山口」に到達した。

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実に長く苦しい旅路だった。

まだ登山口なのに、この達成感は何事だ?


駐車場から1時間40分でようやく「出発記念写真」を取る事に成功。

もうここがゴールでもいいんじゃない?ってくらい、皆の顔は達成感に満ち満ちている。

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そして何気に僕だけ手が雪まみれなのは、セルフタイマーをセットして立ち位置に行く途中で前のめりに転んだからである。

なぜか登山口の時点で足に来ていた結果である。


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さあ、ついに「恵那山豪雪道場」の門を叩いた手負いのマゾ達。

もうすでに半分くらいの体力を持って行かれているが、本当の戦いはここからだ。


登山口の標識を越え、記念すべき一歩を颯爽と道場に刻んだ低血圧Mちゃん。

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しかし次の瞬間。

入山わずか2歩目にして、いきなり滑落して行く低血圧。

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血圧の降下っぷりも凄いが、自身の滑落っぷりもやはりお見事。

登山開始5秒で炸裂させた「出会い頭のマゾ」。

雪に埋もれながらも、もちろんその顔はヨロコビの笑顔が弾けている。

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そしてそんな低血圧Mちゃんのファーストマゾアタックを、実にクールな表情で見つめるパパラッチK。

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その表情は「俺はそんなくだらないミスはしない」と言わんばかりだ。

しかしその直後。

彼は光の速さで足を滑らせ、見事なスライディングをかましてきた。

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そしてすかさず体制を立て直すが、足を取られまくって陽気に踊りながら滑落して来るパパラッチK。

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後方のブラザーも「Yeah!So Cool!」とそのマゾダンスに興奮を隠せない。

まだスタート直後だと言うのに、奴らの祭りが止まらない。


一方でそんな「動のマゾ」の後は、しっぽりと「静のマゾ」をたしなむ心も忘れない。

先頭を行くMr.高所恐怖症が、雪でスベスベの橋をこれでもかというほどの腰の引けっぷりで静かに渡って行く。

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この時ばかりは笑顔無しで必死のASIMO男。

そしてその後方から、もう一台の高所恐怖症ASIMOがクールな表情で渡って来る。

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そんなASIMO達のクールさに感動したブラザーは、いよいよ武藤化が止まらない。

そしてそんなMr.悪ふざけのジョンボーAは、後方からもの凄いプレッシャーをかけてパパラッチKを追い込んで行く。

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しかし毎回調子に乗っては痛い目に遭うこのニューヨークっ子。

余裕ぶっこいていたが、最後に思いっきり橋で足を滑らせて転落。

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まさに「人のマゾを笑う者はマゾに泣く」の良い例である。


そしてここからそんな我々を見て、恵那山が早くも熱烈歓迎ムードに。

いよいよ「熱烈大急登」のお時間が始まったのだ。

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そのあまりに強烈すぎる新雪の大急登は、もはや僕のスノーシューでは太刀打ちできない斜度。

1歩進んでは3歩ずり落ちると言った悲惨度で、思わず僕も「オー、モーレツ」と呟かざるを得ない状況。


このままじゃとても進んで行かないので、僕はスノーシューを外して遥か後方に。

このモーレツな斜度が分かって頂けるだろうか?

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もちろん僕の後方は、あくまでもツボ足を貫き通すパパラッチKの勇姿が見て取れる。


それでは誰がこの地獄の急登を先頭で切り開いて行っているのか?

それは唯一のワカンイストとなった低血圧Mちゃんだ。

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野郎が3人もいながら、女性を先頭に立ててラッセルさせるというまさかな行軍スタイル。

しかし低血圧Mちゃんは「野郎ども、私に付いてらっしゃい!」と背中で語りながら、ガシガシと道を切り開いて行く。

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これぞチーム・マサカズの誇るマゾンナの勇姿。

料理が出来る女性より、ラッセルが出来る女性こそ僕らの憧れ。

今マゾ総選挙が行われれば、彼女はぶっちぎりのセンター獲得で「恋のフォーチュンラッセル」を高らかに歌いあげる事だろう。


そしてひたすらラブリーな急登は容赦なく続いて行く。

豪雪の雪中行軍は予想以上のハードさで我々を快楽の世界へと導いてくれる。

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しかしこんなにしんどい思いしてるんだから、もうかなり登った事だろう。

そろそろ5合目くらいかと思った矢先。

目の前にこのような親切なご案内が掲出してある。

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なんとこの時点で全体の「1/10」だったという、誤植を疑ってしまうほどの信じられない情報。

駐車場を出発してからかれこれ2時間半以上マゾり続けた挙げ句、まだ「1合目」だったという衝撃。

まるで西遊記の「お釈迦様の手の上の悟空」状態。

このまさかな事実に直面し、我々はたちまち悦びに打ち震える。


もちろんだからと言って恵那山道場は一切手を抜く事をしない。

どこまでも急登をもたらして、おもてなしの手を緩めないのだ。

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なおかつ、この辺りから雪の下に「凍った岩」を絶妙な位置に配置して来るというトラップゾーンへ。

その隠れ岩にズルッと足を取られる度に、ごっそりと体力を持って行かれる。

あまりに酷い場所は、ポールで引っ張り合いながらの「リポビタンD」状態に。

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ファイト一発どころか、このようなCM撮影ポイントが二発三発と現れる。

もはや「肉体疲労時のマゾ補給」といった救いの無い状況になって来た。


そして後方のクールマゾガイのパパラッチKは、なんとこの時点でクールに木に足を強打。

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後に温泉で確認した際見事に足から血が出ていたが、彼の仕込みマゾはクール過ぎて見た目からは何も分からない。


その後も変態マゾ道場に身を任せて疲労を上乗せして行く者達。

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この終わらない快楽に、皆一様に絶え間なくニヤリが飛び出してしまう。

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実にチーム・マサカズ3年目のスタートに相応しい状態になって来た。

クールにヘロヘロになっているパパラッチKも、「あの丘を越えたらいい加減稜線に出ますかね?」と虫の息で語りかけて来る。

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しかしもちろんここを越えた所で、一切稜線に出る気配のない歓迎セレモニーが延々と続いて行く。

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せっかく珍しく晴れているのに、ひたすら樹林帯の中でうごめく4匹のマゾ。

随分と登って来た気がするが、正直まだ一切「景色」と言うものを拝めていない。

せっかくの雲一つない青空だったのに、一体我々は何をやっているのか?

そう思ってふと空を見上げてみる。

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気のせいだろうか?

登山開始前は雲一つなかった気がするが、随分と「白いもの」が見えますね。


まずいぞ。

これじゃ暗い樹林帯で快晴を泳がせて、いざ景色の見える山頂に行ったらモクモクまみれなんていういつものパターンじゃないのか?

これはまるで番組後半まで悪代官を浮かれさせて、20時45分あたりに印籠を取り出して一気に悪代官一味を殲滅する「黄門作戦」。

いよいよ策士モクモクさんがその重い腰を上げ始めたのだ。


急がねばならない。

山頂とは言わないまでも、せめて7合目あたりの稜線まで早く行かないと。

こんなに晴れてるのに、一切の景色が見れませんでしたなんてことがあってはならない。

しかし、もう随分と登って来たからあとちょっとで稜線に出るはずだ。


そんな我々の前に、再び現在何合目なのかのご案内標識登場。

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そろそろ7合目か?

せめて6合目だと言ってくれ。


しかしそこには、陽気なイラストとともに「3」って文字が...。

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我々にはその文字は「3」ではなく「絶望」と読み取る事が出来た。

驚きのあまり僕の目なんて、両目とものび太レベルの「3 3」になっていたほどだ。


あんなに頑張ったのに...。

出発から3時間以上歩いて3合目って...。


この「永遠の0」よりも感動的な「絶望の3」によって、豪快に音を立てながら心をバキバキに折ってしまったマゾマゾ特攻隊のメンバーたち。

この道場には一切の容赦は存在しないのか?


そしてこの時点で、時計はまさかの「12時」を表示する。

「お昼ご飯は山頂の非難小屋で食べましょう」と言っていた僕は、ただただ時計を見てフリーズしていた。

このままこのペースで山頂を目指していたら、下山できるのは夜中になってしまうぞ。


この信じられない状況に、ジョンボーAはブラザーから「上野クリニック」の広告に変身してしまっている。

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その目は「もう少し頑張って、ひとつ上の男になりましょう」と雄弁に語っている。


そうだ。

ここで諦めたら女の子に嫌われちゃう。

ここまで来たらもう少し頑張って、せめて「景色」を見てから撤退したい。


ついにこの時点で、目標を「山頂」から「とりあえず景色が見れる所」までと無念の変更。

いよいよ目的のグレードがみるみる下がって行く手負いのマゾ達。


そしてこの激しい雪中行軍もここまで来ると、若干精神に異常を来し始める者も続出。

あれ程クールだったパパラッチKが、ここまでのツボ足マゾラッセルがたたってしまったのか。

ついにテンションマックスのトランス状態へ。

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まるでパリス・ヒルトンの「お忍びビーチ旅行ノーブラ写真」の撮影に成功したパパラッチのような喜びっぷり。

これでまた半年は食べて行けるぞ、と言った所だろうか。


一方で、その後方にはヘロヘロの低血圧Mちゃんの姿が。

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ついにラッセルし過ぎて血圧が下がり過ぎてしまったのか?

さすがにこの変態道場に、彼女のようないたいけな乙女を連れて来てしまってツライ思いをさせてしまったか?

しかしふと顔を上げた瞬間を激写すると、これでもかというニヤリが炸裂している。

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やはり彼女は名古屋が誇るトップマゾモデル。

悲惨度が増すほどにその笑顔は美しさを増して行く。

そして笑顔ハツラツの状態のまま「体が重い。シャリバテ(エネルギー不足)で動けません。」と嬉しそうに言い放つ。


そこで僕の行動食を与えてみる。

すると「こんなに美味いものは初めて食った」とばかりに、しみじみとチョコを食っている。

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まさに戦後のアメリカ進駐軍が、「ギブミーチョコレート」と叫ぶ子供にジープの上からチョコを渡しているような気分だ。

さあ、日本の子供達よ。

私に付いて来なさい!


しかしそこには、思いっきり足を雪に取られて前のめりに転倒するアメリカ兵の姿が展開。

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チョコレート程度で良い気になった報いを受けるがよい。

そしてこの哀れな姿を撮影したのは、同じ進駐軍仲間のブラザーウエノの仕業である。



そんな調子で、最後の一踏ん張りを突き進むメンバー達。

やがて開けた場所に出て、ついに目標であった「景色が見える場所」に到達。

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天気は申し分ないほどの青空だ。

山頂には到達出来なかったが、いよいよ我々の前に「南アルプスの山々」という大絶景が広がるぞ。

さあ、やっとここまでの地獄のような修行が報われる瞬間だ。

いでよ。

南アルプスの絶景よ!

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なんじゃこりゃあ!

思わず優作と化してその場に立ち尽くすメンバーたち。


私だけだろうか?

白くてモクモクした奴しか見えないんだが。

目線上に綺麗に整列して、南アルプスを綺麗に覆い隠しているモクモクさんしか...。


これが我々が4時間以上雪中行軍した挙げ句に頂いた「ご褒美」なのか?

こんなに天気が良いと言うのに、またしても心眼を使わざるを得ないのか?


ジョンボーAは地団駄を踏み、パパラッチKはもう景色に背を向けてしまっている。

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低血圧Mちゃんなぞは、もはや立ってすらいられないようだ。


しかしそこは「報われない慣れ」をしている屈強なマゾども。

山頂にも行けず、景色も見れず、達成感ゼロのこの状態にすら愉悦を見いだしてしまうのだ。

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そして「ここが我々の山頂である!」と江田島平八のような強引な発言で、無理矢理達成感を乾いた心に植え付ける。

で、本来山頂の避難小屋で食うはずだった飯を食い。

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そそくさと下山開始です。

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こうしてチーム・マサカズ3年目のスタートにして、雪山部本格始動一発目は「3合目撤退」という劇的な結果に。


しかしそれでもまだ恵那山道場の追撃が止まらない。

見事に雪に隠れた凍った岩で足を滑らせて低血圧Mちゃんが転倒。

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それを見た後方の二人は、彼女を助けるどころか指差して大喜びと言った非道さ。

奴らの血の色は黒色に違いない。

さらに、もう十分だと言うのにさらに滑り落ちて来る低血圧Mちゃん。

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しかしその顔はもちろん笑顔だ。

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これを見て、後方のブラザーはさらに爆笑。

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これには温厚な低血圧Mちゃんがついにキレた。

ここに来て低血圧Mちゃんの悪天候奥義「怒りのブリザード」が炸裂だ。

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木に降り積もった雪が、突風とともに舞ってジョンボーAを吹き飛ばす。

さらにその後方のパパラッチKはその吹雪をモロに食らって、立っている事すら出来ない。

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そしてその低血圧ブリザードから命からがら抜け出すと、何やら己の異変に気づいて愕然としているパパラッチK。

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なんと彼のトレッキングポールがボッキリと折れているではないか。

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低血圧Mちゃんに秘められた真の力に恐れおののく悪のりパパラッチ。

指差して笑っただけで、ポールと心を丸ごと折られてしまったようだ。

またしても「マゾを笑う者はマゾに泣く」の分かり易い例である。


なんて言ってるそばから、低血圧Mちゃんのご乱心が止まらない。

少し目を離すと、すぐに雪面めがけてスライディングライダーキックをかましてしまうのだ。

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もちろん、二度もブリザードの餌食になりたくないジョンボーAは笑わずにスライディング祭りに参戦。

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この目の前で連続で繰り広げられる新喜劇に対し、パパラッチKはクールに慎重下山。

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もちろんその「場の空気を読まない行い」に対し、怒りの「低血圧ブリザード」が降り注いだのは言うまでもない。

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もはやこの下山戦線を生き残れるかどうかは、ズッコケまくる低血圧Mちゃんをいかに怒らせないかが鍵となるようだ。


それでもまだまだマゾリ足りない低血圧Mちゃん。

「ずどん」と鋭い音を山中に響かせながらのヒップアタックが炸裂。

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この越中詩郎を彷彿とさせるヒップアタックに、後方のジョンボーAは爆笑したいその表情を隠すのが精一杯。

やがては「私、雪崩ちゃってます♥︎」と言った状態に。

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もちろんジョンボーAもその流れに巻き込まれて雪崩落ちて来る。

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その光景を見た「ポール一刀流」のクールな男。

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私は同じようなミスは冒さないとばかりに、一刀流奥義「ダウジングスライダー」を炸裂だ。

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しかし想像以上に勢いが出てしまい、クールに焦り出すパパラッチK。

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最終的には、まるで馬に繋がれて市中引き回しを食らっているかのような状態でクールにフィニッシュだ。

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かつてポールをこのような画期的な使い方をした男がいただろうか?

そしてこれをきっかに、いよいよポール一刀流の奥義を極めて行くパパラッチ。

行きにあれ程苦労したASIMO橋を、ポールポジションをキープしながらのバランス渡りを披露。

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低血圧ブリザードを食らって意向、彼の雑技団化が止まらない。


やはり今回の修行は一様の効果があったようだ。

そんな雪山部メンバーたちの逞しいマゾっぷりに、僕としても一安心。

最後に僕は豪快に前のめりに転倒し、「我が背中を見て学べ」とばかりに彼らにメッセージを送る。

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そして立ち上がろうと醜くもがき、

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もがくほどに抜け出せなくなるという、体を張ったメッセージ。

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そう。

我々の目的は山頂ではない。

ましてや絶景でもなければ達成感でもない。

我々はマゾを楽しむアウトドア集団という事を忘れてはいけないのだ。


やがてアホほど長い長い林道を歩き続けて、なんとかこの「恵那山豪雪道場」をご卒業。

素晴らしき修行の一日だった。

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腰に手を当ててやたらと胸を張っているが、彼らはたった3合目で途中撤退して来た敗北者です。

しかしマゾ目線で言えば立派な勝者。

このような形でしか登山を楽しめない人々もいるのであります。

晴れた日には晴れた日なりのマゾり方があるんですね。



こうしてチーム・マサカズの3年目が華々しくスタート。

そしてこの恵那山道場でマゾに磨きをかけたこの雪山部。

次こそ、いよいよエントリー雪山の最難関・冬期八ヶ岳の「赤岳」へとその足を進めるのであります。


ここで鍛えたマゾが赤岳でさらなる高みへ押し上げられるのか?

それとも赤岳が真っ赤な鮮血にまみれてしまうのか?

はたまたまたしても悪天候で現地にすら辿り着けないのか?



彼らの2014年はまだ始まったばかりである。




絶望雪中おマゾ行軍〜恵那山豪雪道場〜  完


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