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世紀末救世主伝説3〜生贄のクリスタルジャギ〜

Posted by yukon780 on 17.2014 唐松岳/長野 2 comments 0 trackback
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運命を切り開く男がいる。

天に背く男がいる。

それは悪天候神拳二千年の宿命。


見よ。

今この永きマゾの歴史に、

終止符が打たれる...。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


天に選ばれし悪天候三兄妹の驚異的な威力。

そしてその悪天候に、突風で彩りを添える風のヒューイ。


そんな負のオーラにまみれた4人に対し、孤軍奮闘獅子奮迅の活躍を見せつける晴れ男ジャギ。

そしてついに、幕営地にて彼の隠れ奥義「テン斗神拳」が炸裂した。


これにてジャギは事態を快晴に持ち込む事が出来るのか?

ついに快晴下のランドネ的アヒージョパーティーは開催されるのか?

そして「大快晴の唐松岳山頂」で、悪天候三兄妹がジャギにひれ伏すのか?


武論尊もシナリオが読めずに固唾を飲んで注目する一大決戦。

世紀末救世主伝説最終章。

厳かに振り返っていこう。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


無事に谷底から帰還したジャギとラオウ。

昼飯前のひとマゾを達成して、彼らは満足げにテントの設営を続行する。

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しかし現場の誰もがシャリバテ状態で体が重い。

テン斗神拳を繰り出したジャギの疲労度も相当なものだ。


だがそんな状態の我々だが、僕とジョンボーAと低血圧Mちゃんはいよいよ初めての雪上テント設営。

車で白馬に向かう途中からワクワクが止まらず、「ランドネのような爽やかな世界でのんびりとテント設営して、雪のテーブルなんか作っちゃってさ、のんびりと日の光を浴びてランチとか出来たら最高だよね。」なんて言っていたほど。

そう、あの移動中は快晴で無風の世界だった...。

しかしそんな我々に突きつけられた素敵な現実がこれである。



もはやランドネ的世界を通り越した乱取り的な世界。

風のヒューイの暴走が止まらず、過剰な風のおもてなしが続いている。


こんなアブノーマルな形で念願の雪上テント泊童貞を捨てる事になってしまうとは。

このような壮絶な初体験をしてしまうと、今後はこの状態が我々のスタンダードになってしまうじゃない。


そしてそんな暴風の中、トキが非常に地味な自損マゾプレイ。

なんと己のテントのポールを激しく突っ張り過ぎて、フライシートを突き破るという快挙。

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ただでさえ夏用インナーメッシュテントだというのに、フライが破れて通気性が当社比30%アップの状態に。

そして純粋に大切なテントを破ってしまったという精神的ショック。

ジャギのテン斗神拳のような華々しさこそ無いが、「柔のマゾ」と謳われるだけあってトキのマゾは他人に迷惑をかけずにひっそりと行われるのだ。


そしてその後も、テントを風から守るために雪の壁を作る必死な作業は続く。

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とにかく風が強すぎるから、昼飯を食うためにはテントを先に張ってしまうしかないのだ。

だが、余計なテン斗神拳とかあったせいでもはや時間は「15時」へ。

この幕営地に「腹減った。もう限界だ。」と言って辿り着いてから、実に2時間の時が経過している。


とてつもないハードマゾ。

雪上テント泊とはかくも過酷な世界なのか?

皆が空腹に耐えながら無言で黙々と作業する様は、もはや「シベリア強制労働」の一コマにしか見えない。

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時折日本の風景や家族の顔を思い浮かべながら、彼らは祖国に帰還できる日を信じて雪のブロックを積み上げ続ける。

徐々に心も無になっていき、今自分たちがあくまでも「遊び」でここに来ている事すら忘れてしまいそうな労働感。

しかしもちろんここまでしても給金は貰えず、疲労と空腹だけを蓄積させていく強制労働者達。


やがてそんな戦場のような中で、やっとテント設営完了して各々テントの中で昼飯にありつく。

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結局「快晴下でみんなで雪のテーブル囲んでランチ」というささやかすぎる夢は風とともに吹き飛んでいったが、言うまでもなくこの時のメシは五臓六腑にしみ込んでいく美味さだった。


そして皆が昼飯を食って落ち着いたあとで、日帰り予定のティートンKさんとはお別れです。

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結果的に彼女はこのハードなテント設営を手伝いに来ただけという、彼女なりの「日帰りマゾ」を堪能した模様。


しかし彼女はその恐るべき「風のおもてなし」で、ラオウに託された役目を見事に全うした。

白馬五車星・風のヒューイはニッコリと笑って「お粗末様でした」と言ったかと思うと、

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「拳王様、バンザイ!」と言って雪稜の彼方に消えていった。

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途端。

先ほどまでの風がパッタリと止んだ。

そして空に「青」が広がっていく。


ついに悪天候援軍・風のヒューイの効力が無くなり、悪天候軍団の均衡が崩れたのだ。

もちろんこのビッグチャンスにハイエナのジャギが黙っちゃいない。

ここが勝負所とばかりに、ついに彼はその能力を爆発させたのだ。

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徐々に広がる青空、そして穏やかになっていく風。

さっきまでのシベリア抑留風景がウソのような素敵な状況へ。


これに対してすっかり浮かれてしまったジャギ。

彼はビール片手にトキのテントに押し掛けて、またしても得意げに「俺の名を言ってみろ」と言わんばかりのしたり顔。

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しかし彼の本領が発揮されるのはここからだ。

このあと、自分のテントに戻ったジャギは言う。

「あれぇ。僕のシュラフがないぞ。誰か僕のオレンジ色のシュラフ見てないすか?」と長いネーミングの奥義の名前を言ったのだ。


いよいよ彼が快晴のための追い込み作業に突入した模様。

やがてジャギはラオウに導かれて、再びあの「ジャギの谷」を覗き込む。

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ラオウは言う。

「見よ。あの谷底で光り輝く死兆星を。」と。


慌ててジャギはカメラのズームを最大にして谷底を見つめる。

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すると、遥か彼方に光り輝くオレンジ色の死兆星が。

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ジャギのカメラを持つ手がワナワナと震え出す。

彼は叫ぶ。

「見える!我が目に死兆星、またの名をモンベルスパイラルダウンハガー#2の姿が見えるぞ!。」と。


なんと彼は「テン斗神拳」を炸裂させた時、意図したのか偶然なのかシュラフを見逃して回収し損ねていたのだ。

確かに以前の写真を振り返ってみると、すでに彼らの背後には死兆星が光り輝いているのが分かる。

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ジャギのひとり相撲が止まらない。

彼は快晴勝利を確実にするために、どこまでも己の身をこの八方尾根に捧げるつもりなのだ。


死兆星を確認し己の運命を悟った彼は、静かな表情で再びアイゼンを身につけ、

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ラオウから「おぬしなら我らの悪天候を止められるやもしれぬ」とビーコンを受け取り、

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この乱世に終止符を打つべく、旅立っていく。

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世紀末救世主伝説。

今再び救世主が壮大に動き出す。

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皆の期待を一身に背負い、快晴とシュラフを取り戻すジャギの孤独な戦いが始まったのだ。


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『シュラフをとりもどせ!!』

     作詞 トキ
     作曲 ラオウ
     唄  クリスタルジャギ

〜intro〜

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俺はShock 谷にシュラフが落ちている

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俺はShock 辛くて涙も落ちてくる

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マゾな心 クサリでつないでも 今は無駄だよ

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邪魔する奴は 指先一つでダウンシュラフ

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俺はShock 疲労で鼓動早くなる

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俺はShock 動悸息切れ早くなる

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シュラフ求め さまよう心 今 熱くマゾッてる

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全てとかし 無惨に飛び散る羽毛さ

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俺との晴れを守るため テントは旅立ち

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シュラフを 見失った

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温もり忘れた夜では 死んでしまうのさ

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シュラフを取り戻せ・・・

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ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


ジャギは死んだ。

奴は己の身を山に捧げ、代わりにこの乱世に終止符を打った。

こうしてついに、夢見続けて来た「快晴・無風」の世界がやって来たのだ。

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世紀末救世主伝説。

ありがとうジャギ。

さようならジャギ。

我々はきっとあなたの事を忘れないだろう。


そして好天の勢いは止まらず、吉兆と呼ばれる珍現象「彩雲」が発生するというまさか。

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そしてその彩雲の登場を合図にするかのように、唐松岳方面の雲が少しづつ晴れて行く。

やがてその中から、進撃の巨人が現れた。

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巨人はジッとこちらを見ている。

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この日、人類は思い出した。

我々でも景色を見ていいんだという事を。

なぜなら、良く見るとその巨人は、もう一生見られないと思っていた「不帰の嶮・一峰」のお姿だったのだ。


慌てて稜線上に移動し、白馬の絶景を見るべく移動する悪天候三兄妹。

ジャギもいつのまにか息を吹き返して、そこに参加。

そして悪天候神拳の継承者たち4人の力を結集して、天に祈りを捧げ出す。

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非常に危険度の高い宗教行為に見えてしまうが、実際は凍傷にならないように指先に血を送っている所です。

そうこうして極寒の中待っていると、いよいよ素敵なマジックアワーがスタート。


広大な光景が、夕暮れとともに群青と紫に染まり始め、

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徐々に雲の中から白馬三山が姿を現し、

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それを呆然と眺める悪天候長兄と妹とジャギ。

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普段あまり晴れどころか景色に出会えない彼らから激しい感動が伝わって来る。

もちろんトキに至っては、目の前の光景が信じられないとパニックになっている。

そんな弟に対し、長兄ラオウが優しく寄り添う名シーン。

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そして「泣きたくば泣くがよい。もう責めはせぬ。」と優しく呟く。

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これに対し、今まで真っ白な白馬しか見た事なかったトキ。

ついにこらえきれず、涙して白馬三山を眺める。

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八方尾根上に感動の嵐が吹き荒れる。

ついにこの悪天候軍団が、素敵な光景に包まれてしまっているのだ。

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やがて、不帰の嶮が燃えるように我々を祝福し、

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その炎は穏やかな紫色となって、一日の終りを讃えている。

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救われた。

世紀末のような我々にも救世主は手を差し伸べてくれたのだ。


そして日は暮れる。

とても穏やかな夜だ。

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もうすでに風のヒューイは下山しているので、この八方尾根に奇跡の無風タイムがやって来た。

ジャギの谷の前から白馬の街を見れば、この美しき夜景。

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薄い雲が出て来てまだ星こそ見られないが、我々には十分すぎる光景だ。

そしていよいよ念願の「アヒージョパーティー」の瞬間が近づいて来ている。


そもそも野郎だけだったら、このままアルファ米でも食ってさっさと寝ていた局面。

しかし今回はマゾンナ低血圧Mちゃんが同行なので、アヒージョなる小洒落たメシが実現したのだ。


その低血圧Mちゃんは、おごそかにテント内でアヒージョ作成の儀式に突入。

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現場は一気に黒魔術的な様相を呈し、テント内からグツグツという音と呪文の声。

やがて彼女のテント内は水蒸気でモクモクになっていき、ニンニクの香りをテントにしみ込ませていくというひとりマゾタイムへ。

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やがて燻り出されるように彼女が出て来た時、なんと頭部がミカンになってるではないか。

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これが世に聞く「アヒー女」の最終形態なのか?

そんな彼女の、己のテントをニンニク臭にまみれさせてまで作り上げた渾身のアヒージョが完成。

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こいつにフランスパンを浸して食べるのです。

そして風も穏やかなため、念願の外でのディナータイムへ。

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ケンシロウがアヒージョの神に祈祷を捧げた後、

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ラオウとジャギが一心不乱に貪りつく。

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かつて経験した事の無い驚異的な美味さ。

あの荒れ狂っていたテント設営時には、てっきりテントの中で寂しい晩飯になると覚悟していたトキはもう泣きながら食っている。

そして酒も止まらず、ウイスキーやらワインやら梅酒やらをアヒアヒと飲み干していく男達。

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見た目はもはや完全にホームレスナイト的な雰囲気だが、猛烈に楽しい時が過ぎていく。

ここに至るまでかなりの激戦を強いられたが、本当に来て良かった。

しかも明日は好天が予報されていて、唐松岳の山頂はもはや手中に収めたも同然。

皆で翌日の健闘を祈りつつ、「悪天候よ、さらば」とばかりに記念撮影。

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そして大満足の夜は更け、各自安らかな眠りの中へ。

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さあ、明日は大快晴の唐松アタック。

もはや我々の前に悪天候なぞ存在はしない。

悪天候野郎達の夜明けはすぐそこだ。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


どれほどの時間が経った事だろう。


もそもそと起き上がって時計を見るトキ。

どうやら朝が来たようだ。


それにしてもさっきからなんの音だ?

このテントを叩くシャワシャワという音は?


まあいいさ。

本日は大快晴が約束された唐松アタックの日。

それはつまり我々の悪天候軍団からの記念すべき卒業の日を意味するのだ。

さあ、今こそテントの入口を開けるのだ。


焦るなよ。

急に目に光が入ると目をやられてしまうぞ。


さあ、いくぞ。

勝利の日光よ。

おはようございます!

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随分と飲み過ぎてしまったようだ。

辺り一面が真っ白に見えてしまっている。


しかし何度目をこすって見ても、その絶望的な白い現実は変化する事が無い。

さっきのシャワシャワ音は、まさかの雪。

テントから出てみると、皆のテントがすっかり雪に埋もれてしまってるじゃないの。

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そして、昨日の夕方に素敵なマジックアワーを体験した稜線はすっかりホワイトアワーに。

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さらに良く見ると、モクモクの先にある太陽に向かって涙するジャギの姿が。

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彼があれほどの犠牲を払って獲得した快晴は、ものの数時間しか効力を発揮しなかったのだ。

やはり奴はエセ救世主だったのだ。


失意に暮れるトキも、吹雪の中の野糞を断念して無念の帰還。

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そして帰りしな、ラオウのテントの中から嗚咽が漏れていた。

テントを覗くと、ラオウがニヤリとしながら「このラオウにもまだ涙が残っておったわ...」と震えている様子。

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希望に満ち満ちた朝。

これにて完全に心が粉々に折れてしまった悪天候神拳継承者達。

誰からともなく「もう...行かないっすよね...」とか「昨日のアヒージョで浮かれ過ぎたんだよ...」とか「俺...一生唐松岳に登れる気がしないや...」なんて声が続出。

そして「撤収!」というかけ声のもと、いそいそと撤収作業開始。


そんな無惨な悪天候神拳継承者達を、冬毛の雷鳥も「哀れだ...」と言った表情で見つめている。

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視線の先には、再び死の灰にまみれるトキの姿。

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結局いつもの男がいつもの世界で立ち尽くすという、冬の八方尾根の風物詩が展開する爽やかモーニング。

そしていつものようにうなだれる悪天候兄妹の二人と「元晴れ男」。

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やはりジャギ程度ではこの三兄妹の力を覆す事は出来なかったのだ。


そして水を得た魚のように、ラオウが白に消えていく。

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やはり彼には白が良く似合う。

そしてもうすっかり白くて見えない「ジャギの谷」を通り抜け、

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4人はメルヘンチックな世界へと突入。

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これですっかり目が覚めた悪天候三兄妹。

よくよく考えてみたら、我々のような人間が晴れた唐松岳を楽しもうなんて思った時点で勝負はついていたのだ。

そもそも我々が目指していたのは唐松岳からの絶景ではなかったはず。

我らが目指したのは真白からの絶望だったはずだ。


こうして、母のお腹の中にいるかのような安心感に包まれた三兄妹。

もうすっかり気持ちは切り替わってマゾモードへ。

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急にノリノリになってきた三匹のマゾ。

ケンシロウなんてニヤリとしながらスキップしてるではないか。

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さすがは一子相伝の悪天候神拳を最後の最後で勝ち取った伝承者。

その一方で、すっかり反撃の余地もない程に打ちのめされたジャギの姿が。

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白慣れしてない彼にはこの状況をどう楽しんでいいのか分からないようだ。


ラオウは振り向いて、落ち込むジャギに静かに言う。


ジャギよ

この状況で大切な事は、いかに想像力を維持出来るかどうかだ


悲しみを知らぬ人間に勝利は無い

見せようぞ

世紀末覇者ラオウの生きざまを


そしてついにラオウがあの言葉を放った。

固唾を飲んで見つめるジャギ。

ラオウは叫んだ。


「我が生涯に一片の晴れなし!」

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ドコーーーン!

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これぞ長兄の美しき姿。

これぞ悪天候男の生き様。


そしてラオウはそのまま、通称「矢作Cのたそがれベンチ」と呼ばれるベンチで遠くを見つめ出す。

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ここはかつて矢作Cが、ジャギと同様に悪天候三兄妹に打ちのめされたスポット。↓

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結局ジャギも矢作Cと同じ道を歩む事になり、ベンチに座る長兄の悪天候をすっかり憧れの眼差しで見つめている。


さあ、これにて我々の悪天候も安定期に入った。

もはや悪天候が行き過ぎて、別の惑星にいるかのようなモクモク感へ。

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ある意味壮絶で壮大な旅路だった。

結局この世紀末に救世主は存在しなかったばかりか、二度目の挑戦にして唐松岳を落とせなかった。

一人で勝手に谷底2往復する変態も現れたが、まあそこは春だから仕方が無いだろう。

むしろ結果だけ見れば「やたらと無理してアヒージョ食いに行っただけ」という無惨極まりない結果に。

しかしマゾ的には総じて大満足な戦いだった。


やがて彼らは、ここまで来て雪を踏み抜くという追いマゾを楽しみながら、

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無事に八方池山荘に到着。

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随分と達成感に満ちた顔をしているが、まだ朝9時前の早朝敗退人の皆さんのお姿である。


で、山荘で休憩中にはもちろん太陽が出現。

もちろん、休憩を終えて山荘から出た途端に吹雪です。

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もうこの頃には誰も天気に対してツッコミを入れる事なく、素直に受け止めている。

そして帰り際、ティートンKさんに別れの挨拶に行く頃にはこんな状況へ。

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この吹雪の中でもさすがのスマイル。

今後も彼女は白馬五車星として、この地の風を操って多くのテントを飛ばしていく事だろう。

(※ティートンKさん、この場を借りてほんと色々手伝ってくれてありがとうございました!勝手に風の使い手にしてしまってごめんなさい。でもいなくなった途端にほんと風が止んだんだよね...)



やがて街に出る頃にはこんな事に。

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長く白馬に暮らすラオウも「4月でこの雪はありえない」と驚くばかり。

そしてそんなラオウとのお別れ時も、横殴りの「なごり雪」が。

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やはり最後まで恐ろしい男だった。

次は修羅の国で大暴れしてもらいたい所だ。


そしてラオウの闘気が溢れかえる白馬を脱出したトキとケンとジャギ。

白馬を出た途端、人をバカにしたような晴天が攻め寄せて来た。

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三人は無言で青い空を見上げる。

ジャギが運転する車のワイパーが少し動いた。

ジャギよ。

ワイパーじゃ涙は拭けないんだぜ...。

そう言うトキとケンの目にも光るものがあったという。


そしてトキは静かに獄長の待つカサンドラへと帰っていった。



やがて翌日の月曜日。

白馬のラオウからこのような画像が送られて来た。

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あの日以来、白馬は狂ったように晴れているという。


誰か。

こんな彼らの世紀末な宿命を救ってやってくれないだろうか?

次に悪天候三兄妹に挑戦するのは君かもしれない。



我こそはという晴れ男晴れ女たちよ。


白馬にて救世主、絶賛募集中です。




世紀末救世主伝説 〜完〜


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▶ Comment

憧れのブログに出演する事ができてとってもうれしいです(≧▽≦)
ありがとうございます♪
風とはお友達なのでまたテントを飛ばしてしまうかもしれませんが
今度は是非、アヒージョ?ぱぁちぃに参加させて下さい♪
Mちゃんとジョンボーさんにもよろしくお伝え下さいね~ヽ(^0^)ノ
2014.05.05 22:16 | URL | ティートンK #- [edit]
ティートンKさん、白馬流突風のおもてなしありがとうございました。
初登場で色々手伝ってくれたのに、勝手に南斗の拳法使いにしてしまってごめんなさい...。
今までテント飛ばして颯爽と去って行くようなキャラがいなかっただけに、今後の活躍にも期待です!
もちろんアヒージョパーリーも是非参加してほしいですが、その時は風弱めでお願いしますね。

ハッポーさんのおかげで白馬がとても身近な場所になったんで、今度はりんたろくんでも連れて行こうと画策中です。
低血圧とジャギにもよろしく伝えておきます。
もう二度と風にやられないように、強靭なテントを買っておくようにと。
ありがとうございました!
2014.05.06 16:21 | URL | yukon780 #- [edit]

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