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新春ロンリーマラソン2016

Posted by yukon780 on 05.2016 マジョガー生活 0 comments 0 trackback
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今年もやってまいりました。

毎年恒例、お正月のマゾり初め。

新春ロンリーマラソン2016の開催であります。


今年でついに4回目の開催となったこの新春行事。

「いつかはフルマラソン完走を」という目標のため、毎年走り続けては心身を粉々に破壊。

そして新年早々動けない体になって、春一番のマゾを楽しむという伝統行事。

どっちみち遊びに行けないのなら早めに体を破壊しておこうという、養子男の苦肉の新春隠し芸なのである。


2013年大会は31キロ地点でヒザが爆発して無念のリタイヤ。

2014年大会は胃腸風邪なのに無理して走って15キロ地点で朦朧リタイヤ。

2015年大会はこーたろくんの新春骨折により走る事すら出来なかった。

そして迎えた2016年大会。

僕はこの一年間の体調不良のせいで、ほぼ満足に走っていないという仕上がり。

体重も1年で5キロ以上増加し、ヒザも再び弱弱になっている。

はっきり言って完走どころか5キロも走れるのか怪しい状態だ。


そんな私の復活をかけた運試し。

今年はスケジュールの都合で31日の大晦日にトライ。

結局走ってるのは新春ではなく2015年の年末なんだけど、そこんとこはスルーでお願いします。

養子ってのは都合良く日時指定なんて出来ないんです。


それでは新春ロンリーマラソンという名の年忘れロンリーマラソン。

2016年大会の始まりであります。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


大晦日。

多くの家族が団らんのひと時を過ごすこの日。

人知れずスタートの号砲が鳴り響く。

参加者が一人きりのマラソン大会のスタートである。


男は白い息を吐きながら静かに走り始める。

実はもうこの時点で「どうせ完走なんてできない」と思っており、実は「正直今年は棄権してのんびり子供達と遊びたい」なんて思ったりしちゃったり。

しかしここでマゾらねば、縁起の良い新年は迎えられないと自分に言い聞かせて重い足取りで突き進む。


スタート地点は「新揖斐川橋」。

こんな日に限って超快晴。

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真っ白な伊吹山が「おいで」と呟き、美しき揖斐川も「遊ぼうよ」と誘って来る。

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しかし半日しか時間は貰えてないし、自分で決めちゃった事だから嫌でも走るんです。

この理屈はサドの人には理解出来ないだろう。


そして目指すはおよそ43キロ先にある「琵琶湖」。

最近10キロ走るのがアップアップな状態からすると気の遠くなる距離である。


やがて「大垣市」突入。

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さすがに走りながらなので、己撮りも自然と生首スタイルになってしまう。

ここからの区間は車だと走りやすい道。

いつも車でしか通らないから気にしてなかったが、ランニングで行くと「歩道がなかった」というまさかに直面。

それを知らずに突入して行った為、ひたすら車道を走る事に。

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自分の横1mの所を大型トラックなどがびゅんびゅん通って行く。

しかし逃げ場がないから、ひたすらダッシュしてこの区間を通り抜けるしかない。

長丁場のマラソン大会なのに、早くもスパートして体力を大消耗。

かろうじて歩道に出た時には、すでに虫の息という絶望的なスタートダッシュとなってしまった。

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ここでもいかんなく発揮されたズサンプランナーのコースミス。

しかもである。

次こそは車道を走ってなるものかと、迂回ルートを選択。

するとあれよあれよと言う間に迷路に迷い込む男。

気づいた時には、なんと「田んぼのあぜ道」を通らざるを得ない状況に。

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なんて不明瞭なマラソンコースなのか?

私は無事にこの大垣市を抜ける事が出来るのだろうか?


シューズを泥だらけにしながら田んぼを抜けると、今度は入り組んだ住宅地に吸い込まれて行く。

ここは一体どこなんだ?

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市街地ですら遭難してしまう男。

こいつは春から縁起が良いぞ。


結局グーグルさんに「OKグーグルさん。国道まで案内しておくれ」と言わざるを得ない状況に。

全く走る事に集中出来ず、距離も進んでないのに疲弊感だけが募って行く。


やがてグーグルのお導きにより、なんとか国道に復帰。

しかしここに来て、ここ一番の「伊吹おろし」が大発生。

強烈な冷たい向かい風がどどっと吹き寄せて来た。

もうプリウスの懸垂幕が吹っ飛んで行きそうなほどなのである。

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この激しすぎる向かい風で、全くペースは上がらず疲れだけが蓄積。

しかも誰よりも「お腹の冷え」に弱い僕は、みるみるお腹を冷やして体調が悪くなって行く。


だがそれも過去の経験から想定内。

そんな事もあろうかと、今シーズンの雪山ハイク用に買ったこの腹巻きが登場なのである。

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これはアクシーズクインの「スソミ」という商品で、冷える腹部分は防風素材で、汗が出る背中部分は透湿素材という優れもの。

僕がずっと「こんな腹巻きないかなあ」って言っていた、そんな腹巻きがあったのである。

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腹肉のパツパツ具合が気になる所だが、これにてなんとか腹部を冷やしてゲリ地獄行きにならずに済んだ。

余談だが、僕が喜び勇んでこの商品を買った翌日、この商品の新モデルが発売されるというまさかに見舞われた。

前期モデルの在庫品を定価でつかんでしまう辺りが、私の私たるゆえんなのである。


そんな感じで、ひたすら逆風に耐えながら根性のランニングは続く。

やがて長い大垣市を抜けると、不破郡「垂井町」に到達。

戦国好きにはたまらない、あの竹中半兵衛ゆかりの地。

ここに到達すると、ホストみたいなイケメン半兵衛殿がお出迎えである。

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戦国の名軍師のゆかりの地を、平成の名養子が駆け抜けて行く。


この地点で約15キロ。

とりあえず2014年大会の胃腸風邪だった自分は越えられた。

しかしずっとひたすら国道を走ってるから、地味で退屈な区間が延々と続く厳しい時間帯である。


やがて18キロ地点で、ついに「天下分け目の関ヶ原」に到達だ。

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あの激戦地も、いまやすっかり「天下分け麺処」になってしまってるという平和さ。

しかしここが僕にとっては生死の分け目。

この延々と続く向かい風フィーバーにすっかり疲弊してしまって、ここでついにダウン。

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コーナーポストによりかかり、ひたすら「行くかやめるか」の自問自答タイム。

やはり最近走ってこれなかったツケは大きく、疲れが芯から溢れ出て来る。


だがここで負けて帰ったとあってはマゾの名折れ。

何よりも関ヶ原で戦ったわが故郷岡崎市の英雄、徳川家康公に申し訳が立たない。

三河武士はたとえ死んだとしても前のめりに散るという、マゾの由来のような武士。

敗北する時は「ヒザ爆発」か「大量嘔吐」の時だけだ。


こうして一度は折れかけた心を奮い立たせ、関ヶ原を駆け抜けて行く一匹の侍。

やがて20キロ地点で、ついに目的地である「長浜」の文字が登場。

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そして関ヶ原の激戦は、ここから始まった。

ひたすら登り基調のハードな峠越えが始まったのである。

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もちろん伊吹山が近づくにつれ、伊吹おろしの寒風は冷たさを増し、そして勢いも増して行く。

向かい風の峠越えとは、なんとも豪華なマゾのおせち料理。

ここが三河武士の根性の見せ所だ。


そしてグハグハと吐くか吐かないかのせめぎ合いの中、22キロ地点でついに「関ヶ原決戦地」に到達。

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僕はこの時「なんとなく切りがいいし、もうここでゴールで良いんじゃないか...」と完全に戦意を喪失していた。

これにて今年の新春ロンリーマラソンを終わりにしようと、たまたまそこにいた子連れ家族に記念写真を依頼した。

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しかしこの時やたら虫の息の僕に対し、男の子が言った。

「なんかこのおじさん、フラフラしてるけど大丈夫?」と。

そこで僕は「いやあ、おじさん岐阜から走って来たんだよ」と言う。

するとその家族は「すごい!」と驚いてくれた。


今まで孤独に走り続けて来た男。

家族にすら応援されずに、むしろ馬鹿にされながらフルマラソンに挑戦し続けて来た彼。

急に褒められて嬉しくなってしまったのはしょうがないじゃない。

つい勢いで「そしてここから琵琶湖まで走るんですよ!」と言っちゃったのは、急に気持ちが大きくなっちゃったから。


これにてリタイヤするつもりが、その家族の手前引くに引けなくなってしまった。

足を引きずって走り出した僕を、その家族は「なぜ大晦日に一人きりで...?」という表情で見送る。

人間には人それぞれの年末があるのである。


で、結局やめるにやめられないまま、23キロ地点の「伊吹山入口」に到達。

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これにてあれほど苦しめられた伊吹おろしとはおさらば。

その代わり、新たな刺客「腰痛」が舞い降りる。

ヒザばかり気にかけていたが、思わぬ所からの痛みの奇襲攻撃に晒されたのだ。


それでもヒザが生きている以上、そしてまだゲロを吐いてない以上先に進まねばならぬ。

三河武士として生まれ、美濃の国に奴隷として拾われたこの身。

そこで培った根性を、いざ近江の者どもに見せてくれようぞ。


ということで、ここまで来たら意地でも滋賀県入りを果たしたい。

そしてついに25キロ地点。

無理矢理「滋賀県」に突入成功だ。

IMG_9434.jpg

その代償は大きかった。

この表情を見て分かる通り、彼の腰は常時台湾の激痛マッサージ師に指圧されているような激痛に。

それだけでなく、今度は両足の付け根が悲痛なシャウト。

いよいよ我が下半身の崩壊が始まったのだ。


こうなってくると、いかに三河武士と言えども戦えない。

この状態では幕之内一歩ですら立ち上がれない。

しかしまだ息がある。

誰も望んではいない事だが、根性だけで行ける所まで...。


そんな悲痛な魂が天に届いたのか?

ここで神の恵みが。

そう。

マゾ神により空はモクモクで覆われて日光が遮られ、途端にクソ寒い風が吹き荒れるというまさかなコンディションに。

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凄く寒い上に、道も強烈に地味だ。

薄暗く、あまり車も通らない寂しい峠道。

体力のみならず、気力も激しく奪われて完全に戦意喪失。

みるみる冷えて行く体。

足腰がご臨終なため、スピードも出せないから体も温まらない。


やがて下半身の感覚が無くなり、凍死目前の30キロ地点。

一本の電話がかかって来た。

嫁からである。


まさか愛する夫のフルマラソン挑戦を応援する気になったのか?

今がエールの送りどころだと察して電話して来てくれたんだろうか?

私は虫の息のままその電話を取る。

すると嫁の第一声。

「遅せえ。」


僕は走りながら「...す...すみません...。」というのが精一杯。

実は今年は走れて10キロがせいぜいだと思ってたから、昼過ぎには帰る的な事を言っちゃってたのだ。

ここで早くも「詰めの甘さ初め」が炸裂してしまったのだ。


そこからは「怒ってます?」と聞いてみても、返ってくる返事は漆黒の無言のみ。

やがてブツリと電話を切られた。

僕はそのまま失速。

やがてその足は止まった。

その場でうつむいて一度大きく長いため息を吐く。

そしてゆっくり天を見上げて目をつぶる。


完全に心が折れた瞬間だった。

我が2016年の新春ロンリーマラソンは、ここで幕を閉じたのである。

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山の中の潰れて落書きだらけのラブホ前の悲劇。

かつて諸葛孔明がたった一通の手紙で敵の大将を殺したように、今私は嫁の一本の電話で心を粉々に粉砕されたのである。


しかしこうなった以上、最後にここまで頑張った自分にご褒美を。

もうちょっと進んだ先に伊吹薬草の湯という入浴施設がある。

そこでこの冷えに冷えきった体を温めるのだ。


しかしここからはいつものパターン。

嫌な予感がして電話をしてみたら、やっぱり大晦日だから見事に休業日。

このパターンで温泉がやってるなんて我が人生ではあり得ないのだ。


結局失意に失意を上塗りし、足を引きずりながら「近江長岡駅」へ。

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これにて完全ゴール。

2016年大会は無念の32.58kmにてリタイヤ。

しかしこの体調不良&運動不足&激太り&切れ痔の体で、過去最高距離更新したんだから褒めて良いんじゃないだろうか?

まあ、毎年毎年誰にも褒められないけどね。

ロンリーマラソンは静かに始まり、こうして誰にも注目されないままひっそり終わるのである。


そこから冷え冷えの体のまま地元の駅に到着。

そこで野ざらしになりながら延々とバスを待つ。

しかし待てども待てどもバスが来ない。

で、散々体を冷やした所で「シャトルバスは大晦日運行してない」という事実にやっと気づく。


で、結局「ご両親に迎えに来てもらう」という気遣い養子として最もハードな事態に。

もう走って帰る気力も体力もないし、体が冷えすぎて風邪を引いてしまっていたから頼まざるを得ないのである。


で、結局バス待ち+お迎え待ちでたっぷり寒風野ざらし40分。

鼻水はズビズビで、目はうつろ。

さすがに写真を撮ってないが、おそらく「廃人田沢うどん」レベルの顔になっていた事は間違いない。

そして迎えに来たお義父さんの車に「すいませんでした...」と、出所して来た罪人のように平謝りしながら乗り込む。


やがて家に帰って風呂に入って息を吹き返すと、即座に嫁から「肩甲骨揉んで」という指令。

心身ボロボロの中、無言で嫁の肩甲骨を揉み続ける大晦日。

今日一日は「絶対に幸せになってはいけない養子24時」の収録だったのだろうか?



こうして我が2016年を占う、新春ロンリーマラソンが幕を閉じた。

結果的に全身ボロボロになった挙げ句風邪を引き、家族からも冷たく晒されただけの大晦日となった。

正直早く完走してこの企画を終わらせたい...。


しかしワイはマゾ。

プロゲロファー・マゾ。


きっとこれで良いのだと自分に言い聞かせ、


2016年を強く生きて行くのである。




新春ロンリーマラソン2016 〜完〜


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