天幕一武道会〜手に入れろ!雪山理想郷〜

Posted by yukon780 on 21.2015 ・愛すべき旅道具たち 2 comments 0 trackback
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おっす!

オラ妖怪死に魚!


お久しぶりです。

すっかり更新も遅れて疲れ果ててるスーパーサイヤク人(災厄人)です。



結局2015年がスタートしてからひたすら引きこもりの日々が続いている。

終わらないむち打ち治療、骨折こーたろくんの監視、そして一向に部屋を片付けてくれない嫁...。

新年明けてから今日まで、もはや「ため息で呼吸してないか?」ってくらい毎秒ため息が止まらない。

うまくすれば美木良介効果で痩せそうなものだが、なぜかストレスで体重も白髪も増えて行く一方だ。


もう去年の10月以降、かれこれ3ヶ月以上もまともに遊びに行けていない...。

もはや発狂を通り越して廃人と化し、そろそろ肉体と精神が発酵し始めて腐りかかっている状態。

今ならノーメイクでスリラーのバックダンサーが務まりそうなゾンビ感。

そして、日々晴れた屋外を眺めては「ううぅううぅぅぅぅぅぅ」とうなる冬彦さん的危険な状況。

まだまだ我が闇のトンネルは抜け出せそうにない。



という事でもちろん特筆すべき遊びの記事もない。

しかしアウトドアに行けないなりに、しっかりと僕は遭難していた。

この苦悩の1ヶ月、僕はAmazonの密林を探検したり、ヤフオク平原を彷徨ったり、好日山荘でビバークしたり...。


そこで今回は、その旅の中で獲得した(やっちまった)ギアの中の「おニューテント」の回。

こうでもしてブログを更新しておかないとすぐ「カヌー野郎死亡説」が出回るから、不人気企画のギアものだろうと「僕は生きてるよ」と世に知らしめておく必要がある。


そんな中でも、今回は需要の少ない「雪山テント(4シーズンテント)を考える」というコアな企画。

しかもたった一回しか雪山でテント泊してない知識無し男が、悩みに悩んだ末に導き出した「雪山テントの理想郷」。

そこに到達するまでの苦悩の泥沼模様をお送りいたします。


そしてその悩みの模様を、あえて「天下一武道会」で解説してみようという企み。

例えれば例えるほどに「結局よく分からない」と評判の少年ジャンプ例えシリーズですね。

テントの専門的な事や細かいスペックはいちいち書くのが面倒なので、各メーカーのホームページをご覧下さい。


ちなみに4シーズンテントに関しては、はっきり言って湿度の高い日本の風土を知り尽くした日本ブランドの王道テントが間違いない選択です。

アライとかエスパースとかモンベルとかダンロップとかメスナーとか。

そんな事は重々承知した上で、それでも我が所有欲を満たしてくれるのはやっぱりパツキンの外国美女軍団。

非常に個人的趣向が強い記事なので、間違っても4シーズンテント購入の参考にしようと思って読まないように。

普通に日本のテント買いましょう。



さあ、山に行けない腹いせで始まった雪山テントの理想郷を探すこの戦い。

その名も「天幕一武道会」。

群雄割拠の4シーズンテントの中で、見事我が理想郷に選ばれた栄光の選手は誰なのか?

じっくりと振り返ってみよう。


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ことの始まりは去年の4月に遡る。

初の雪山テント泊として挑んだ、伝説の「八方尾根の悲劇」。

「穏やかな雪山で優雅に雪山テン泊デビューだ!」、と期待で胸をいっぱいにした我々の前に展開した世界がこれだった。



雪山テン泊チェリー達に突きつけられたあまりにもハードプレイすぎる童貞喪失風景。

しかもこの時、ジョンボーAは突風でシュラフごとテントを谷底に葬り去られ、2014年度のボクデミー賞助演男優賞を獲得した事は記憶に新しい。

以来、我々の中で雪山テント泊とは「血で血を洗う修羅の世界」として記憶に刷り込まれる事になった。


しかもこの時僕はMSRのハバHP(夏用)という、インナーテントが「半分メッシュ」という通気性抜群の自殺スタイルで挑んだ。

しかしフリーズドライ死覚悟の挑戦だったが、実は意外と快適に夜を過ごした。

そして「防寒はテントでするもんじゃない。シュラフでするもんだ!」と織田裕二的にポンと膝を叩いたのだ。


メッシュで換気ぱーぱーのハバHPだと、テント内結露もせず意外と快適。

シュラフと防寒着さえしっかりしていれば、雪山でも十分3シーズンテントでやって行けると判明したのだ。


しかしこの時の最大の問題点は「狭さ」にあった。

夏に比べてただでさえ荷物が増えまくる冬登山。

一人用のテント内は、もはやゴミ屋敷のような状態で身動きを取る事が出来ない。

で、無理矢理着替えをしようと変な体勢になると、確実に脇腹をツるという地獄。

それは寒さとの戦いというより、「居住性」との戦いだったのだ。


そして、「そろそろ二人用のテントを求めても良い頃ではないだろうか」と欲情が沸き上がる。

せっかくなら4シーズン使えるものが良い。

そうなると居住性はもちろん、結露が起きにくく、そして耐風性もあって軽量なもので、設営の早さも重要だ。

しかもカッコ良くて天の邪鬼な僕を満足させるようなコアな奴が望ましい。



そこで私は旅に出た。

辿り着いた先はWEB島で行われるという「天幕一武道会」。

まずは予選の会場に顔を出してみる。


そこで真っ先に我が目に付いた男がいる。

それは北欧テントメーカーの雄「チャパ王」(ヒルバーグ)である。

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悟空が現れるまでは、対戦相手全員から一度も体をかすらせずに優勝したほどの実力を持つこの男。

多くのアウトドア野郎達から絶大な支持を得ており、僕もずっと憧れ続けて来たヒルバーグテント。

だがいかんせんプライドが(お値段が)高すぎるのがネック。

そして北欧仕様なので、日本の湿度に対して結露が発生し易いなどという噂も。

実力自体は折り紙付きだが、チャパ王はもう少し先の楽しみに取っておくとして今回は予選落ち。


続いて目に入ったのは「チーム鶴仙人」のみなさん。

チーム鶴仙人の共通特徴は「ダブルウォールテント」だということ。

結露対策としては安心なんだが、今回は「軽量」と「設営の早さ」を重視しているから無念の予選落ち。

正直見栄え的にはチーム鶴仙人のメンバーは優勝候補が多かっただけに、実に惜しまれる。

せっかくなのでそんな彼らをざっと紹介しておこう。


まず目立ったのが、変わり種の鶴仙人(EXPED Venus2)だ。

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あれ?鶴仙人って選手だったっけ?と思われた方もいるだろう。

それは、あれ?EXPEDってテントも作ってるの?と同じインパクト。

革新的なダウンマットが有名なスイスメーカーだが、テントもまた一級品。

両サイドにガッパリ入口があって、4シーズンと言えど夏でも快適に過せそう。

さすがはかつての亀仙人のライバルだけあっていい仕事をしているのである。


続いてはチーム鶴仙人(ダブルウォールテント)の中で、群を抜いてカッコ良くてそそった男。

もちろんそいつの名は天津飯(MSR フューリー)である。

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この天幕一武道会開催前までは、ただ単純に「カッコいいから」という理由だけで優勝候補だった男。

もちろん実力もちゃんとしており、好きなメーカーだから迷う必要もなかった。

しかしいかんせん総重量3kgオーバーという重量があまりにもヘビーすぎた。

それはまさに「気功砲」のようなもので、威力は凄いが気の消耗が激しくて使用者が死んでしまう恐れがあるという諸刃のテント。

やはり重量登山の雪山においては、カッコいいだけでは越えられない問題が有るのだ。


そこで注目したのが軽量級のこの男。

餃子(イーストン ハットトリック2P)である。

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4シーズンのダブルウォールテントにして、総重量2.08kgという軽さ。

だがシンプルに徹した分、見た目のインパクトがなんだか薄い。

イーストンのテント自体は天の邪鬼心をそそられるものはあるが、所詮餃子だけになんだかパンチ力がない。


で、パンチ力もあって実力もあって、日本の環境にアジャストしたサイボーグ野郎に目が行く。

それが桃白白(ニーモ クナイ2P)なのである。

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性能、居住性、軽量性、結露対策の全てにおいて秀逸な男。

それもそのはずで、ニーモがわざわざ日本の環境下を想定して日本向けに作ったんだからムダがない。

重量も2kgを切っており、最近では冬用の外張りまで登場させて来る力の入れよう。

実は僕はこの桃白白を購入第一候補としてリストアップしていた。

しかしショップで現物を見た時、なんか形的にも色的にもアライテントっぽくてなぜか心が動かなかった。

これはもう好みの問題なのでどうしようもない。


という感じでチーム鶴仙人は惜しくも予選でグッバイとなり、本戦はシングルウォール一本に絞って行われる事に。

まあどうせ結露なんて防ぎようがないんだし、ここは割り切って軽量性と設営の早さに絞った方が良いと判断。


そしてもちろんこの予選会場に多くのジャパンブランドのテントも参加していたが、僕の個人的な「人と同じのはイヤだ」という極端な審査基準によって軒並み予選落ち。

普通に戦ったら間違いなく優勝候補な選手達だけに、実に申し訳ない気持ちでいっぱいである。

あとは「何となく違うんだよなあ」という理由だけで、「ナム(ビッグアグネス)」「ギラン(マーモット)」「ランファン(テラノヴァ)」「パンプット(ファウデ)」にも予選でお帰りいただいた。

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あくまでも個人的な武道会なので、全ての勝敗は我がさじ加減一つなのである。


さあ、いよいよ本戦の始まりだ。


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我が脳内にアナウンサーの絶叫がこだまする。

「理想の4シーズンテントを決める天幕一武道会!ここに開催です!」

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沸き上がる歓声。

この日を待ちわびていた観客たちのボルテージは最高潮。


本戦に勝ち上がったシングルウォールの選手達、総勢8名。

「孫悟空」「クリリン」「ヤムチャ」「ジャッキー・チュン」「ピッコロ」「チチ」「バクテリアン」「男狼」

予選では20張りほど候補があっただけに、この本戦に進出した時点でどれ買っても後悔のない猛者達。

でも選んで行かなきゃ終わらないから、まず一回戦で4名を脱落させます。


まず最初の脱落者。

それはバクテリアン(シエラデザイン コンバート2)です!

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まずは勝手にバクテリアンにしてしまって、シエラデザインの人に謝罪したい気持ちでいっぱいです。

別に臭いわけでもないし、屁やタンで攻撃して来るわけでもない。

見た目も悪くないし、マニアックさとしても天の邪鬼な僕の心を満たしてくれている。

ただやはりシングルウォールのくせに総重量3kgというのがいただけなかった。

「お、珍しいテント使ってるね」という一言が欲しいがために、こんな巨漢野郎を担いで雪山を彷徨い続ける気にはなれない。

そんな事したら、それこそ汗だくになって僕自体がバクテリアン化してしまう。

クリリンならいいけど、僕にはちゃんと鼻があるから厳しい。

普段から嫁に「クサッ!この万年ニンニク野郎!」と言われる僕にはピッタリな気がしたが、やはりバクテリアンは初戦敗退となってしまいました。



そして続いての1回戦敗退者はこちらの方。

初戦敗退の常連男、ヤムチャ(ノースフェイス アサルト2)です!

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実は「かっこよさ、安定感、バランスの良さ」のトータルで僕はヤムチャを非常に気に入っていた。

重量は2.38kgと2kgオーバーだが、なんと言っても見た目がカッコいいし所有欲が満たされる。

しかし僕がヤムチャに手を出そうとした瞬間、なんとあの伝説のテント飛ばし屋「ジョンボーA」が先に購入していたというまさか。

ジョンボーAとテントがかぶって妙なホモ疑惑が出ても困るので僕はヤムチャを諦めた。

だから悔しいから「カッコだけの男・ヤムチャ」という不名誉な名前をこのテントに授けてみた。

まあどうせジョンボーAのことだから今シーズン中に谷底に飛ばすのが関の山。

そしてこのお馴染みの「白目ヤムチャスタイル」で雪山のもずくと化すのみ。

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でも悔しいけどこのテントはいいテントだ。

ジョンボーAにはこのアサルト2とアテント2を上手に使って、しっかり結露と尿漏れを阻止していただきたいものである。



そして初戦敗退残りの2名は同じメーカーから。

共にマウンテンハードウェアのテント。

まずは優勝候補だったジャッキー・チュン(MHW EV2)である。

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シングルウォールテントの中でも異彩を放つデザインと、確かな実力を兼ね備えた素晴らしいテント。

なんせ悟空が初出場した武道会で優勝しているほどの実力者。

その正体は亀仙人なだけに、その独特の亀甲模様的な見た目が美しい。

ただ残念ながらヤムチャ同様2kgオーバーという重量と、10万円オーバーというスペシャルなお値段がネックとなってしまった。

そんなお金があったら、一体何回「ぱふぱふ」できることだろう。

と言う事で所有欲は相当かき立てられたが、今回は初戦で散っていただいた。



で、同じくマウンテンハードウェアで、もう少しお手頃価格だけど初戦敗退となったのがこの人。

チチ(ダイレクト2)である。

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何と言っても今大会で一番軽量だったのがこのチチ。

その重量わずか1,200gで、携行性だけ考えると抜群の伴侶。

別売りのベスティブル(前室)を合わせても2kg以下だ。

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実用性を考えると、ジャッキー・チュンよりかなり現実的な女である。

でもEV2のかっこ良い姿を見た後では、やはりどうしても見た目的な格好良さに欠けてしまう。

しかもベスティブルまで買っちゃうと何気にジャッキー・チュンとそんなに値段が変わらなかったりする。

どのみちチチは将来とんでもないサド嫁になる女。

もう私に、これ以上サド嫁はいらないのである。



という感じで「バクテリアン」「ヤムチャ」「ジャッキー・チュン」「チチ」の4名が初戦敗退。

準決勝に残ったのは「孫悟空」「ピッコロ」「クリリン」と、まさかの大穴「男狼」。

いよいよ目が離せない天幕一武道会。


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さあ、休憩時間も終わっていよいよ準決勝。

ここで2名の方に脱落してもらいます。

と言ってもこの準決勝に残った4名はどれもこれもが優勝させてあげたい奴ばかり。

ここからはいよいよ苦渋の選択を強いられそうです。


まずこの方にグッバイです。

ここまでよく善戦してくれました。

ドラゴンボール読者でも忘れがちな、男狼さん(ブルックスレンジ Invasion Tent)です!

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月を見ると人間になてしまうという、ブルックス山脈からやって来た謎の男狼。

こいつは僕がWEB国立公園を徘徊中、偶然見つけたマニアック極まりないテント。

そもそもこのメーカーはアメリカの小さな会社で、日本ではタープやスノーギアで一部の人に知られているようだ。

特質すべきはその軽さ。

チチよりは少し重いが、前室一体型のタイプでは最軽量の1.36kg。

換気口も6カ所もあって結露の問題にも安心。

そして何より、誰も持ってなさそうというニッチ感がたまらなくそそるのである。

しかし魅力的ではあるが、あまりの情報量の少なさに恐くて手が出せない...。

買うにしても現地からダイレクトに買うしかなさそうで、はっきり言ってめんどくさい。

すごく欲しいんだが、買って使えなかったら悲しすぎる。

男狼も結局ジャッキー・チュンに催眠術で人間の姿に戻してもらったが、結局クリリンに「どっちにしても女の子にモテない気がする」と呆れられていたし。

挑戦欲は駆り立てられたが、どうしてもその一歩が踏み出せなっかのです。



さあ、続いてこの準決勝で散ったのはこの人。

まさかまさかの準決勝敗退。

孫悟空(ニーモ テンシ)であります!

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そのカラーリングからして、見事に孫悟空そのもののようなニーモのテンシ。

格好良さと実力を兼ね備えた実にそそる一品。

大きく開くリアハッチや、上部3カ所にある換気口で結露にも強そう。

そして何より僕の心をくすぐったのが、この内部カーテンの存在。

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これによって、一番結露の原因になりそうな呼気によるテント内の凍結を最小限にしてやろうという心意気。

何よりもギミック好きの僕には、このような「なくても良さそうなもんだが、他の奴らとは違うんだぜ」というスタンスが大好きなのだ。

しかしたった一つだけ僕の要望を満たせなかったのが、やはり「重量」だ。

本体のみなら2kg以下なんだが、この独特の前室なぞ含めた総重量は3kg行ってしまう。

じゃあ前室置いて行けばって感じだけど、そうなると途端に見た目が普通のテントになってしまう。

やはり鉛の道着(前室)を着た悟空がカッコいいのであって、その点で今回は準決勝敗退となってしまった。

実に残念である。



と言う事で準決勝で「男狼」と「孫悟空」が脱落。

決勝はまさかの「クリリン」VS「ピッコロ」となった模様。


いよいよクリリンが悲願の初優勝を果たすのか?

それともピッコロ(マジュニア)が父の無念を晴らすのか?

さあ、いよいよ決勝戦だ。


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ついにここまで辿り着いた天幕一武道会。

正直一体どれだけの人がここまで読み進んでいるだろうか?

4シーズンテントに興味ある人も、ドラゴンボール好きな人にも邪魔な情報だらけで何も伝わってない気がする。

だけどこれはあくまでも我が脳内で繰り広げられている戦い。

書く事がないし、遊びにも行けないから好きなようにやらせてもらうぞ。


まず積極的に動いたのは初優勝に燃えるこの男。

クリリン(Rab ラトックウルトラMK1)でございます!

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まずrabにテントがある事自体知らなかったんだが、ランボーNに教えてもらってゾッコンになったrabテント。

特筆すべきは、何と言ってもGORE-TEXよりも透湿性が素晴らしいeVENT素材を使用しているという点。

重量も1.6kgと軽く、前室こそないが「軽さ」「透湿性」「防水性」に優れた一品で、マニアックさも中々だ。

だが気になるのが、クリリンだけに80cmという背の低さ。

何かとテント内で色んな事をしなくちゃならない雪山テント泊で、これは若干窮屈なんじゃないかと。

実はこの1個前のタイプで「Summit Superlite Bivy」というテントがあったようで、さらに軽量で高さもあったんだが何故かこれはもう廃番となってしまった模様。

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正直こっちのクリリンがまだ売っていたなら、迷う事なく優勝は早々とクリリンのものだった。

実は何気にランボーNがこれを持っているらしい。

さすがである。



さあ、そんなクリリンの攻撃に対してこの男の反撃。

ピッコロ(ブラックダイヤモンド ハイライト)です!

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この独特なピッコロカラーが実に良い。

このピッコロには入口が縦型の「ファーストライト」という奴もいるが、僕の好みの問題で横型の「ハイライト」をチョイス。

こいつは何と言っても軽くて総重量1.42kg。

別売りのベスティブル(前室)含めてもわずか1.84kg。

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しかも横型のハイライトで前室含めれば、素晴らしい居住空間が得られる。

天の邪鬼的な観点から行くと、実は雪山では結構人気が高かったりする(それでも少ないだろうけど)。

その実力は折り紙付きで、耐風性も素晴らしくて風の厳しい稜線上でも問題なく使用可能との事。

ただ一つ難点があるとすれば、防水性。

あくまでもテントではなくシェルターのカテゴリーだから、通常の雨程度なら問題ないけど土砂降りになると若干水が漏れて来るという話も。

土砂降りと言えば私、私と言えば土砂降りと言われる僕にとっては、中々悩ましい所なのである。



さあ、実に実力拮抗した手に汗握る決勝戦。

一言で言えば「透湿性とマニアックさ」を取るか「軽量性と居住性」を取るかの決勝戦。

固唾を飲んで見守る観客達。

アナウンサーも絶叫を繰り返す。


だが次の瞬間。

突然天幕一武道会の会場に「ドガーン!」という凄まじい音。

辺りはたちまち粉塵にまみれる。

やがてその煙が晴れた時。

誰もが目を疑う光景が展開。


なんとクリリンもピッコロも場外にはじき出されて泡を噴いて倒れているではないか。

唖然とする会場。

良く見ると競技場の上に一人の男の姿が。


と..


と...


富樫源次だ!

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まさかまさかの乱入者。

突如ドラゴンボールの世界に現れた、濃厚すぎる劇画野郎。

事態が把握できずに立ち尽くすアナウンサー。

一体何が起こったのか?


富樫は叫ぶ。

「男のくせにちまちま悩みやがって。快適な4シーズンテントだ?マゾのくせに甘ったるい事言ってんじゃねえ!」と。

そして彼は突然煮えたぎった油風呂の中にその身を投じて言う。

富樫源次

「男なら底なしの根性見せてみろや。」と。

そして「雪山だろうとテントに底なんて必要ねえんだ!前室もいらねえ!男ならふんどし一本ドス一本で勝負しろや!」と叫ぶ。

やがて絶叫。

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富樫(ゴーライト シャングリラ3)は言う。

男に床(フロア)なんて必要ない。

たとえそれが雪の中だろうと、ダイレクトに大地を感じてこそ男。

寒さなんて根性の前では無力。

幕はふんどし1枚で十分。

そしてドス(ポール)も男らしくど真ん中に1本あればいいのである。

何より男である以上、丸くならずに常にいきり立った三角でありたいものだ。と。



ここまで散々ドラゴンボールで検討を重ねて来たのに、ここに来てとんでもない奴が現れてしまった。

実はこのようなまさかな提案をして来たのは、怪しい薬の常用疑惑があるランボーN。

僕がクリリンかピッコロで悩んでいると相談した時の答えが、この見当違いのまさかすぎる「富樫」だったのである。


しかしよくよく考えてみると、この底なし根性スタイルは雪山テント泊では十分理にかなっている気がした。

最初は「そんな馬鹿な!殺す気か!」と思ったものだが、ランボーNの言う事に目からウロコが落ちまくる。


そもそもテントで防寒が出来るわけじゃないから、フロアに1枚薄い布があろうが温かくなるわけでもない。

マットなどで自分の寝る場所だけしっかりと断熱対策すれば問題はないはずだ。

しかもテント内でフロアレスだと調理も楽だし、その場で雪を溶かして水が作れるし、最悪の場合用を足す事も出来る。

雪掘って玄関作れば、靴を履くのも難なく出来る。

そして何より本体だけだと脅威の「650g」という、果てしない軽さを手に入れる事が出来る。

非自立だからしっかりペグを打たないといけないが、設営も早い。

下部からの風の吹き込みは雪で埋めてしまえば問題ないはず。

ベンチレーションもしっかりついてるから、結露も多少は抑えられる。


そして注目すべきは、このとんでもない軽さを維持しながらのスペシャルな居住空間。

風の強い時なんかは、ここに4人くらい入って鍋を囲む事も可能。

低血圧Mちゃんくらいの小さい人なら中で立てるし、なんと三人が寝ても十分なスペースがある。

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ただこの図を見て気になるのは、なんと真ん中の人はお腹にポールが突き刺さっているという驚愕の事実。

これこそゴーライトが提唱する「細かい事は気にするな」と言った宮下あきら的世界。

真ん中で寝る人は、常に極小路秀麻呂なみの根性が試されるのである。

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男なら己の腹でポールを支えるべし。

ここまでやれば、もはや寒いだのと言ってる場合ではなくなるだろう。


しかもこのテントにはこのようにフロア付きのメッシュインナーも付属。

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実はいずれ子供達とキャンプできるよう、広いファミリーテントの購入も考えていたからこいつは一石二鳥。

フルメッシュインナーだから、今夏の沢での探検でも活躍してくれそうだ。


まさに追い求めた理想郷。

テントの理想郷を探すべく開催されたこの天幕一武道会。

このテントの名前は「シャングリラ」。

それを訳すと「理想郷」。

そう、実は最初から答えは出ていたのだ。


実はこのような底なし根性テントの中にもいくつか候補はあった。

MSRのツインシスターズや、ブラックダイヤモンドのベータライト、キューベンファイバー素材のHMGのUltaMidなどなど。

でもそこまで追求しちゃうとまた一から天幕一武道会を開催しなきゃならない。

ただグッドタイミングなのかバッドタイミングなのか、この時点でシャングリラ3の新品がヤフオクでお安く出品されていたのを発見。

もうその時の私に、己の人差し指のクリックを止める力など残されてはいなかった。

こうしてついに僕は富樫をご購入。

天幕一武道会は、富樫源次の優勝というまさかな形でここに終結したのである。


なんだか勢いで買ってしまったが、本当に良かったんだろうか?

今最も判断能力が低下している時だけに不安で一杯だ。

さては死神ジャンキーのランボーNにはめられてはいないだろうか?

結局僕程度の根性では、あっと言う間に雪山で凍死して王大人に「死亡確認」されてしまうのではないだろうか?

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そして富樫の辞世の句「マスラオの マスせんずれば 若き血潮 ほとばしり じっと手を見る」が炸裂するんだろう。


しかし一番の問題は、そもそも今シーズン中に雪山テント泊に行けるかどうかの大問題が立ちはだかる。

こんな長々とテント選んでるより、早く現場で遊びたい...。

でもまだ行けない...。


という事で次回は「富樫源次を庭で試して寝てみる」という地味で悲しい模様をお送りいたします。

また今年も帰って来たんだね、あの庭男が。


ふう...

山...

行きてえなあ....



マリポーサからの使者〜中年ジャンプのGoPro事始め〜

Posted by yukon780 on 11.2014 ・愛すべき旅道具たち 2 comments 0 trackback
キン肉マン。


キン肉星の王位継承者であり、言わずと知れたスーパーヒーロー。

彼は幾多の激戦の末、数々の超人達に勝利を収めて来た。

彼が負けたのは師匠であるプリンス・カメハメ戦くらいなもので、まさに最強の超人なのである。


しかしそんなキン肉マンが、プリンス・カメハメ以来の敗戦を喫した唯一の相手がいる。

その超人の名は「ミキサー大帝」。

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言わずと知れたマリポーサチームの中堅。

元々はただの家庭用ミキサーであり、夢の島に投棄されていた時に超人に生まれ変わったという豪快な設定の超人である。


しかしミキサー大帝は己の実力でキン肉マンに勝ったわけではない。

彼を裏で支えたチームメイトの存在があったからこそ、ミキサー大帝はキン肉ドライバーを封じ込めて勝利を収めた。

そのチームメイトの名は「ミスター・VTR」。

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彼は身体がビデオ編集機器で構成された機械超人。

撮影した映像に対し巻き戻しやビデオ合成などの操作をすると、それがそのまま現実に反映されるという特殊能力を持つ。

ミキサー大帝がキン肉マンに勝てたのは、彼がミキサー大帝の負けるシーンを編集でカットするという荒技を繰り出したからだ。

まさにゆでたまごワールドが見事に反映された超人。

言ってみれば、彼こそ史上最強の超人だと言っても過言ではないだろう。


そんな彼が世に登場してからおよそ25年。

時空を超えて今、なんと我が家に「ミスター・VTR」が届いたのだ。

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ついに時代がゆでたまご先生に追いついた。

小学生の頃、ワクワクして少年ジャンプを見ていた我が眼前にあのマリポーサチームの次峰の姿が。

25年が経って多少姿形は変わったが、当時の面影はしっかり残っている。


現在のミスター・VTRは「GoPro(ゴープロ)」と名を変え、世界中の超人とタッグを組んでいるという。

彼のサポートは多岐に渡り、主にエクストリームな現場で戦う超人にピッタリくっついてその能力をいかんなく発揮している。

時に大波と戦うサーファー、時に滝を落ちるカヤッカー、時に大空を舞うスカイダイバー、時に氷壁を登るクライマーetc...。

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今、こんな感じで世界中にミキサー大帝が氾濫中。

彼らはミスター・VTRを身につける事によって、よりその行動範囲が変態になっていった。

世界中の命知らず達が「俺のカッコいい姿を見てくれ」とばかりにハードな場所でのハードな撮影を始め出し、己の無茶さを世に配信し続けている。

言わば「マゾの媚薬」と言っても過言じゃない呪いのアイテムと化していたのだ。


その呪いによって調子に乗ったミキサー大帝達は思わぬ事故に巻き込まれる事もしばしば。

噂ではあの某元最強F1レーサーがまさかのスキー場クラッシュで事故ったのも、このミスター・VTRが原因だったとも言われている。

思えばキン肉マンを撃破して最強超人と思われた本家ミキサー大帝も、その後「ミートくん」に破れるというハイパーまさかを披露している。

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GoProの魔力に見入られた者は、思いもよらない事故に巻き込まれるという良い教訓だ。


ちなみに日本での著名なミキサー大帝はこの人である。

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彼が度々頭に付けているのがミスター・VTR(GoPro)。

実は一日テレビを見ていれば、必ずどこかでGoProが使われている場面に遭遇する。

最近頻繁に見られる空撮映像のほとんどがGoPro+ドローン(ラジコンヘリ)によるもの。

それはミスター・VTRが、普通にテレビ番組使用でも十分耐えられる画質を誇っているということを意味するのである。


今回はそんなGoPro購入記。

久しぶりの道具ネタ。

はっきり言って興味ない人にはどうでもいい内容が続くので、これ以上は深入りしないように。

映像に関してはド素人なので、専門的な事は他のブログとかを参考にしてもらいたい。

ここではあくまでもマゾ目線、そして少年ジャンプ目線で分かり易く(むしろ分かりにくく)解説して行きたい。

恐らく少年ジャンプを元にGoProを語っているブログは、ここが世界初だと自負している。


GoProに興味があって、本気で暇な同世代のおっさんだけが読むといい。


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そもそもGoProなんて買う気はさらさらなかった。

長らくその存在は知っていたが「映像=めんどくさい」という観点から手を出さずにいた。


でも最近カヌーやってて、絶対濡れちゃいけない一眼レフカメラを持ちながらの決死の川下りに激しいストレスを感じていた。

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万が一撮影中に沈したらそのままグッバイと言う、なんだかロシアン一眼ルーレットって感じの命賭けカヌー。

これじゃ落ち着いて遊びに集中できない。

当然一番美味しい瀬の場所での撮影は出来ず、凄い所切り抜けても証拠がないから誰にも信じてもらえない。

どんなに文章で頑張って書いても、「また盛りやがったな」と言われておしまいである。


かと言ってハウジング無しで完全防水の一眼レフカメラなんて存在しない。

じゃあ防水コンデジ買えば済む話なんだが、どうしてもみんなJPEG撮影のものでRAW(生データ・後で深く色調整可能)で撮影できるコンデジが存在しなかった。

JPEG撮って出しではもう満足できない体になってしまっているんです。

今ではやっとミラーレスタイプのものでRAW撮影できるのが登場したが、これではメインカメラとしては画質が物足りず、サブカメラとしてはデカすぎて中途半端。

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(2013/10/31)
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でもこれの登場で、いずれは一眼レフの耐衝撃・防水ものが出ると期待。

そうなると、そこまでの「繋ぎ」が必要だ。

どうせ画質に期待できないんだったら、中途半端なもん買うよりなんか面白い画が撮れるお遊び的な繋ぎが欲しい。

なおかつ撮影はカメラ任せで、ちゃんと遊びに集中出来るやつが。


そこで昨今何かと注目されている「ウェアラブルカメラ」に目が行った。

または「アクションカメラ」とか「スポーツカメラ」とか呼ばれて、未だその呼び方すら定まっていないこの分野。

写真メインじゃなくて映像メインだけど、こいつなら基本体に装着した状態で撮影出来るから両手が自由になって実にストレスフリー。

小さいボディにハウジングがついてるからもちろん防水・耐衝撃。

写真に関しては「ついでに写真が撮れる」程度のもんだけど、激しい現場やシャッター切ってる場合じゃない現場でもしっかり記録可能。

しかも超広角なので、画的に非常に面白い。

こういう「別になくてもいい」程度の大人のおもちゃこそ遊び人には必要なのだ。


ただこの分野の発展は目覚ましく、各社競ってオツな製品を続々と世に投入し始めている。

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これは一部だが、もうその種類は豊富すぎて何選んでいいのかさっぱり分からない。


そんな時である。

遠くの方から「ケーケケケ」というどこかで聞いた笑い声。

我が脳裏に25年の時を越え、なんと奴が現れたのだ。

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なぜ今私の前にマリポーサチームの次峰が?


そう、実は彼こそこのウエアラブルカメラの先駆けの男であり、この分野の世界的トップブランド「GoPro」なのだ。

実はソニー製のものと最後まで悩んだが、父の遺言で「悩んだ時はシェアNo.1を買っておけ」という言葉を思い出したとか思い出さないとか。

やはりここは「少年マガジン」よりも、シェアNo.1の「少年ジャンプ」だという理論に則ってみたのだ。


で、このGoProを簡単に説明すると、アメリカのサーファーが「もっとカッコ良く己撮りできないかな?」というノリで作った製品。

そして「プロのアングルみたいに撮影できるカメラ」って事で「GoPro」と名付けられた初代機がこれ。

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もう絶対ゆでたまご先生にインスピレーション受けたとしか思えないパクリデザイン。

日本人にはお馴染みの超人だが、まだミスター・VTRの事を知らない世界中の人達からこのカメラは大絶賛。

一躍これがサーファー達を中心に世界に広がって行った。

これを分かり易く、時代時代で「最強」が存在したドラゴンボールで例えるなら「ピラフ一味」と言った所か。

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当時はまだギャグ色が強かったから、この程度の敵でも十分最強の敵として成り立っていた。

GoProも1代目はまだまだマニアックな奴らのギャグ的なカメラだったのだ。


そしてスペックアップして出された2代目「HERO2」が登場。

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これの登場にてサーファー以外のエクストリーム野郎達にも一気に浸透。

この当時のウエアラブルカメラとして「最強」と名乗って良いハイスペックカメラとなった。

そう、ギャグ色の強かった中で初めて「最強の殺し屋」として登場したリアルな敵。

まさに桃白白(タオパイパイ)のようなカメラだったわけだ。

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これを見て分かる通り、けり飛ばした柱に飛び乗って空を飛んで行くような奴に持って来いのカメラ。

まだ「舞空術」が一般的じゃなかった当時としては、まさに最強だったのである。


しかしそんな桃白白もかすんでしまうような「最強」が現れる。

それが3代目「HERO3」である。

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ついに小型カメラでありながら、高解像度の4K撮影を実現させてしまったのだ。

これにてコアなエクストリーム野郎だけでなく、テレビ業界にまで普及して爆発的にGoProは世界中に広がって行く。

まさに世界征服を目論んだ最強の敵「ピッコロ大魔王」を彷彿とさせる最強っぷりなのである。

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いよいよこれで業界No.1として確固たる地位を築いたGoPro。

しかし快進撃はまだ終わらない。

この大ヒット作HERO3の性能をさらにブラッシュアップして発表されたのが「HERO3+」である。

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まさにピッコロ大魔王をさらに研ぎすました最強の男、「ピッコロ」の誕生なのである。

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これにてウエアラブルカメラとしての「世界最強」は決定的となった。

僕も「よし!買うぞ!」と意気込んだ時点での最強は、まさにこのピッコロだったのだ。


僕はこのピッコロ(GoPro HERO3+ ブラックエディション)に絞って、ヤフオクという名の平原を彷徨い続けた。

資金は限られているから、少しでも安く上げるためだ。


だがこのピッコロ、やはり人気のキャラクターだけあって相場が全く下がらない。

出回っていてもほとんど定価と変わらないし、おまけのマウントとかがつくとむしろ定価を上回る。

相場としては40,000〜45,000円といった所だ。

僕は悩みに悩んでいた。


そんな時である。

突然空からボール状の宇宙船がドガーンッと降って来たのだ。

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しばらく事態が飲み込めない。

しかしこの宇宙船の扉が開いた時、この地球上の「最強」の称号が一気に塗り替えられた。

中から出て来たのは「ベジータ」。

images-1.jpeg

そう、なんとこのタイミングで最新機種「HERO4」が発表されたのである。

gopro-hero4-black.jpg

殺人鬼と魔物の次はまさかの宇宙人。

読者も戸惑う豪快な展開。


そしてベジータは戸惑う僕に対し、挨拶替わりとばかりにこのようなサンプルムービーをぶっ込んで来た。

全編GoPro4ブラックエディションのみで撮影されたこのムービー。

是非大画面で設定HD画質にして食らってみて欲しい。



もはや映画である。

元々サーファーの人がカッコ付けたいだけで始めたものが、今やマグマ探検野郎までもが手を出す危険なアイテムと化してしまったのだ。


僕はこのベジータのギャリック砲をモロに食らってしまった。

ピッコロでも十分だったのに、もう今更ヤフオク平原を彷徨う気になれない。


しかしこのベジータ、さすがは惑星ベジータの王子。

なんと税込価格63,720円という、とんでもなくお高く止まった戦士だったのだ。

いくら大人のおもちゃとは言え、さすがにそんな金は出せない。

嫁にバレたらギャリック砲どころじゃない威力の罵声を浴びてしまう。


しかしである。

黒いベジータの宇宙船の横にもう一つシルバーの宇宙船が落ちて来た。

中から出て来たのはこいつ。

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「HERO4 シルバーエディション」である。


ベジータは最強種のブラックエディション。

で、こいつは「ベジータほど最強じゃないけどピッコロより強いぞ」というスタンスの男。

ちょっとお得なそいつの名は「ナッパ」である。

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このエクストリーム向きなやる気満々な感じが好ましい。

しかもこいつ税込50,760円とベジータより大分お得。


まあそれでも正直高い。

ピッコロとの差はおよそ1万円だが、果たして1万円分の実力差があるのだろうか?


という事でその日から僕の頭の中で、「ピッコロVSナッパ」で連日天下一武闘会が開催されることになった。

かつて最強だったピッコロと、2番手だけどピッコロ同等の機能を持つ実力均衡の両者。

正直スペック的にはこの二人はほぼ変わりがない。


そうなると値段の安いピッコロが試合を優勢に進めて行くが、時折ナッパが卑怯な反撃を繰り出す。

なんとナッパが地中に植えた種から6匹の「サイバイマン」が出撃。

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それぞれ「ナイトラプス機能」「暗所撮影に強い」「フルHD時最大60fps撮影」「音声録音の質向上」「ハイライトタグ機能」「クイックキャプチャ機能」というピッコロにはない機能でバンバン自爆攻撃。

そしてひるんだピッコロに対しナッパが口をカパッと開ける。

そして本人最高の技を繰り出した。

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そう、この技こそ「内蔵タッチスクリーン」なのである。

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起死回生の必殺技。

あのベジータにすら搭載されていないこの内蔵タッチスクリーン。

正直バッテリー持ちとの戦いと言われるGoProの世界において、電池を食うスクリーンは諸刃の剣。

本音を言うと「余計な事しやがって」と僕は思った。


しかし良く考えるとタッチスクリーンのないGoProは細かい設定をするのが非常に難儀。

WiFi使ってスマホ経由で操作も出来るが、結局それはそれで電池食うしスマホ側の電池も食う。

タッチスクリーンなんて必要ない時は切っておけば良い事だし、そう考えればあればあったで非常に便利だ。


ここで一気にナッパが優勢に。

しかも思わぬ所から援護射撃。

なんとヨドバシカメラで買えばポイントが5,000円くらいつくから、実質45,000円くらいだと発覚。

そうなるとピッコロとの差は5,000円。

そこに「新しい物好き」という我が欲望スパイスも一気に前線へ。


その瞬間、天下一武闘会の会場がまばゆい光に包まれる。

そしてその光が晴れた競技場の上には、グッタリと横たわるピッコロの姿。

そしてその横で誇らしげに仁王立ちするナッパの姿が。

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こうして我が家に「ミスター・VTR ナッパエディション」が嫁いで来たのである。


まあこれだけ思い切れたのも、ヤフオク状況を見る限り将来的にこいつのが高く売れるからってのも決め手だった。

次回HERO5(フリーザ)が現れたとしても、ナッパをほぼ定価に近い値段で売ってちょい足しで新機種に手が出し続けられるじゃないかと。



さて、それではこの筋骨隆々のナッパちゃんをじっくり脱がして行こう。

中身はこんな感じでした。

IMGP7472.jpg

ハウジングのバックパネルが通常のもの以外に、防水は3mに落ちるけどタッチパネルを操作できるバックパネルと、防水性ゼロになるけどガッパリ空いて音声を拾い易くするパネルの3種類が入っていたのは嬉しかった。

これならカヌー程度なら防水でもタッチパネル操作可能で、耐衝撃だけ気にするような晴れた山とかでは専用フレームを買う事なく穴開きパネルで音声拾いつつ保護もできる。


そしてこのナッパ最大の必殺技であるタッチスクリーン。

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このように今までスマホ経由じゃないと確認できなかった画角の確認も容易。

そして面倒だった設定変更の作業も本体のみでサクッと出来るのが良い。

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多分僕の使用用途的にはあまり長撮りはしない(編集で1旅5分以内に収めたいから)だろうから、予備バッテリー1個持ってりゃなんとかなるだろう。

でも気温の低い雪山とかで使ったら、あっという間にバッテリー無くなるだろうな...。

こればっかりは現場でテストしてみんと分からんね。


そして肝心のこいつの画質なんだけど、正直4K(フルハイビジョンの4倍高画質)の高解像度は現時点では無用の長物。

あまりに高解像度過ぎて、それを編集できるハイスペックPCもなけりゃ視聴できるテレビも持っていない。

なので基本的にはフルHD(1080p)画質での撮影となる。


そしてここで注目すべきは「フルHD時最大60fps撮影可能」という部分。

映像ってのは基本パラパラ漫画みたいに静止画の集合体。

1秒間に何コマ(この場合60コマ)撮影出来るかの数値がfps。

この数値が高いほど映像はスムーズにヌルヌル動き、スロー再生時の安定感にも繋がる。

ちなみにiPhoneでのフルHD撮影時の最大fpsは30しかないらしい。


難しい事はここでは書かないので、このfpsってのを分かり易く北斗の拳で例えてみよう。

今までは誰も目で追えなかった「北斗百裂拳」。

恐らく1秒間で100発は繰り出されているはずだが、30fpsでは大量の残像しか写らなかった。

3242.jpg

これではせっかくケンシロウが頑張って1秒間に100発打ってても「ほんとに100発打ってるか?」と疑われてしまう。


しかしナッパの60fpsだと、しっかりと1発1発の拳を捉える事が可能。

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さすがに1秒間で100発までは無理だが、その内60発はしっかりと目視可能。

これが60fpsの世界なのである。


実はナッパの上位機種、ベジータは脅威の「120fps」。

もはやケンシロウ本人も気づいていなかった「もう20発」までありありと映し出し、夢の「北斗百二十裂拳」を撮影可能なのだ。

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ここまで撮れるんだから、ベジータがお高く止まるのも無理はない高性能なのである。

ケンシロウレベルのエクストリーム野郎は迷う事なくベジータを買っておくといい。


さて、話は戻って早速ナッパでの撮影テスト。

フルHD(1080p)の60fpsで撮影してみる。(粗く見える人は設定でHD画質にしてね)



これを見て「なんか全体にフラットな質感だな」と思われたかもしれない。

それは「ProTuneモード」というモードで撮影したから。

このProTuneというのは、写真でいうRAWみたいなもので後で編集・色調整する人向けのモード。

言わば「素材のまま」持ち帰って、おウチでじっくり自分色に染め上げるモードである。

一言で言えば、純情な青森の少女を都会に連れて来て上手に化粧してAVデビューさせるようなものである。


で、ちょっとだけ映画風な色調でお化粧して、手ぶれ補正もしたのがこれ。



まあ、何というか確かに変わったけどそんなには劇的じゃないね。

これはまだ僕が動画編集に慣れてないから。

「あれ?意外と思ったより綺麗でもないな」なんて思っちゃったけど、きっとそこは技量不足だと思いたい。


そもそもあのギャリック砲(サンプルムービー)が綺麗すぎるんだよな。

あれ空撮ガンガン使ってるし、プロが相当編集作業に力入れて作ってるだろうからなあ。

あれ観て「俺もこんな風に作ってやるぜ」なんて勘違いはしない方が良い。


さて、そんなこんなで編集の話になったから次は編集作業について。

そもそも撮った映像は、相当迫力ある現場じゃない限り編集しないとどうしても観てて飽きて来る。

ベストは数秒の映像をうまく繋いで4分以内に収めると見易くなるらしい。


で、編集ソフトなんだけど、GoProでは「GoProStudio」という無料の映像編集ソフトを配信している。

純正という意味ではやはりミスター・VTRご本人の編集ソフトが一番だろう。

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操作性ももシンプルだし、テンプレートも豊富だから結構手間無く良い感じの動画が出来てしまう。

普通にGoProユーザーであればこいつで十分。

ただうちのPCとの相性の問題なのか、どうもうまい事書き出しが出来ずに難儀した。


そこで「他の編集ソフトはどうだろう?」と、元々Macに入ってた「iMovie」でやってみた。

超人で無理矢理例えると、GoProStudioがミスター・VTRならiMovieは同じ機械系の「ステカセキング」と言った所か。

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もうここまで来ると無理してジャンプネタで例えなくても...という声が聞こえて来そうだが気にしない。


このステカセキングもさすがに安定した実力を持っており、初心者でも気軽に編集作業が出来るソフト。

Macユーザーとしては動画管理ソフトとしても威力を発揮する。

テンプレートも豊富だし「予告編」というテンプレートを使えば、以前アップしたこんな感じの映画予告風のものも簡単に作れてしまう。



さすがは世界中のあらゆる超人のデータが入ったカセット「超人大全集」を所有するステカセキング。

その適応範囲の広さは悪魔超人随一である。


という事で、動画編集は大人しくこのiMovie一本で行けばよかった。

しかしここで欲が出てしまうのは男の性。

「どうせ一から映像勉強するんだったら」って事で、禁断のソフトに手を出してしまう。

そう、人気実力ともにNo.1のあの機械超人。

「ウォーズマン(Adobe PremierePro CC)」なのである。

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まさにプロの現場で使われる映像編集ソフト。

素人のくせにいよいよ背伸びが止まらない。

どうせ勉強するならとことんやってみたいのがマゾ超人の性なのである。


というのも実は前回の五色ヶ原以降ほとんど遊びに行かせてもらえず、家で悶々とお留守番の日々を送っていたから。

なので屋内での時間はたっぷりあったわけで、言わば「長時間気を紛らわすため」という理由だけで手を出してしまったのである。

で、そんな中で勉強してとりあえず形にだけなったのがコチラ。



正直この内容であればiMovieでも十分出来る事だが、まだ始めの一歩なのでしょうがない。

この映像から読み取れるのは、アウトドアの現場で使うべきGoProを庭とショッピングモールで使わざるえをえないという留守番男の悲哀だけだ。

当然GoPro持ってショッピングモールで撮影していると、周りから見た「盗撮感」がハンパ無い。

しかも周りは児童だらけなので、僕が教員だったらそのままお昼のニュースに流される所だ。


そもそもこういう家庭的な現場では普通のハンディカムのが圧倒的に良い。

GoProなんてズームもなければフォーカスもないし、一般的な画を撮るには広角すぎて使い勝手悪すぎだ。

やはりGoProは現場で使ってナンボのアイテムなのである。



さて、現時点でどれだけの人がここまで到達しているだろうか?

まず間違いなく女性陣はふるい落とされ、若い世代の男も早々に去って行った事だろう。

今残っているのはジャンプ黄金期を生きた35〜45歳くらいのマニアックなおっさん達だけではないだろうか?


さあ、まだやめる気はないぞ。

なんせどこにも遊びに行ってないから、他にネタがないんです。


さて。

一旦ここで初心に戻ってみよう。

そもそもGoProを買ったのは、「川下りとかで両手フリーで写真が撮りたい」という所から始まったもの。

では肝心のその写真撮影はどうなんだろうか。


とりあえず狭い室内で撮ってみる。

GOPR0130.jpg

もはや酔っぱらい目線。

こんだけ広角だとやっぱ狭い室内はアホみたいな世界になる。

なので外で撮影。

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広い公園の砂場のほぼ全てが収まった。

まるで球体の公園でりんたろくんが遊んでいるように見える。

まさに「界王星」で砂遊びしているようなものである。

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そんな砂場があれば、そこは地球の重力の10倍だからりんたろくんもムキムキになる事間違いなしだ。


そしてGoPro撮影ならちょっとしたブランコですらこの迫力。

GOPR0156.jpg

普通のブランコなんだが、なにやらもの凄くエクストリームな事してるように見えてしまうのがGoProの魔力。

とにかく妙なアングルから撮れば、思いもよらない写真が撮れるのが実に楽しい。

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意外といい感じ。

こういうのが撮れるなら、画質は劣っても中途半端な防水コンデジ買うよりGoProで撮った方がよっぽどマシだね。

なんせたとえ普通の会話をしていようが、GoProにかかれば皆ポルナレフ的なアングルで写真に収まる事が可能なのだ。

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これであなたも夢の荒木ワールドの一員になれるぞッッッ。


しかし上の写真は実は色調整後の写真。

普通に撮っただけのものだとこんな感じ。

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で、この写真も一応ProTuneで撮影しているから、RAWほどではないにしても結構色の復元が可能だった。

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これはPhotoshopのCameraRAWフィルターってのを使って色調整したが、結構iPhoneのiOS8の色調整でもこの辺までは調整できる。

面白い効果をかけるのはむしろiOS8の機能の方が雰囲気が出たりする。

FullSizeRender-1.jpg

このようにRAWとまではいかないまでも、ちゃんとそこそこの色調整(あくまでもそこそこ)が出来ると分かったのは収穫だった。

これを分かり易く男塾で例えてみると、最初から素材十分の剣桃太郎(RAW)ならどんな色調整してもカッコ良くなるのは当たり前。

だが田沢と松尾(GoPro)程度の「元」がいまいちな素材でも...

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頑張ればこのくらいまでは調整が出来る。

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元が元だけに「綺麗なジャイアン」レベルの復元力だが、やはりこの二人は剣桃太郎にはない魅力がある。

大画面には相応しくないが、ブログレベルの使用には十分耐えられそうだ。

何より田沢と松尾は画が面白い。


で、GoProには「映像を撮影中に数秒ごとに写真も撮る」なんてモードがある。

実はこれが一番重要で、カヌーで瀬とかに突入する際いちいちシャッターなんか切ってられないから、任意の間隔で勝手に写真を撮ってくれるのは実に魅力的。

でも実際この機能使ってみると、当たり前だがブレブレ写真ばっかり撮れる。

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ううむ、設定の仕方にもよるだろうけどこれじゃ使えない。

こりゃ今後の課題だなあ。


で、所変わって愛知県岡崎市の八丁味噌工場へ移動。

雨が降る暗い環境下だったけど、しっかり撮れている。

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しかしここに来た目的は「暗所撮影テスト」。

暗所に強くなったと言うその機能を、写真でテストするためだ。

で、実際はこんな感じ。

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手持ちで撮っているにもかかわらずブレッブレである。

今思えば設定を何も変えてなかったからいけなかったんだろうが、自動でどうにかなると思ってたから残念。


なので動きの激しい時や、暗所の時の撮影設定を今後勉強してみないといけない。

という事で、今度我が家で試してみようと思う。

暗い室内、嫁が漆黒の無言で怒ってる時、我が高速の土下座を美しくGoProで切り取ってやるのだ。


というか長々とこんなジャンプネタ引き出して、いつまでもこんな解説なんてしていたくはないのだ。

頼むから早く現場で使わせてくれ。


そう言う意味では、やはり関白殿下(嫁)に土下座をして外出許可を勝ち取る必要がある。

しかし頭は下げても我がプライドまでは捧げない。

そう。

「髷は下げても頭は下げぬ」の前田慶次の心構えである。

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いつか僕もこのような傾いた土下座を決めてみせたい。

そして嫁にGoProを装着させ、秀吉(嫁)目線でこの美しいエクストリーム「DOGEZA」を世界に発信だ。

頭は下げても、我が心は常に現場を見据えているのである。



という事で、とりあえず現時点でのGoProレビューでした。

GoProのキモでもあるマウント(色んな所に取付けるためのやつ)に関しては一切触れていない。

というか余計な事書きすぎてもう疲れたので今回はここらでやめておく。


ハッキリ言ってろくに使い切れていない初心者なんで何も参考にはならなかったと思う。

しかしジャンプ黄金期を生きた者どもには、多少ノスタルジックな気持ちになっていただけた事だろう。


最終的に何が言いたかったと言えば「GoProってミスター・VTRに似てるよね」って事を共感して欲しかっただけ。

実際のところどこまで使いこなせるのかさっぱり分からない。

むしろこいつのせいでやる事が増えて、結局遊びに集中できないと言う本末転マゾを楽しむ羽目になるかもしれない。

それでも今後私はこのミスター・VTRとともに旅をする。

中年だってJUMP出来る事を世に示してみせる。


いつかミキサー大帝のように


キン肉マンを倒すその日まで




天の邪鬼男と都合の良い女〜NRSパックラフト〜

Posted by yukon780 on 22.2014 ・愛すべき旅道具たち 13 comments 0 trackback
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僕がその外国の女に恋をしたのは10年くらい前の事だろうか。

そう、それはもう一目惚れってやつだった。


当時その子は日本ではほとんど知られていない存在だった。

しかし僕はそんな彼女を、とある雑誌のほんの小さな記事で目にする事になる。


その記事によると、彼女の名は「パックラフト」というらしい。

主にアラスカなどの原野を旅する荒くれた男どもに寄り添い、彼らの旅をステキにサポートするとの事。

しかも必要な時にサッと出て来て、用が無い時は大人しく男の背中で小さくくるまっているという都合のいい女。

それでいて文句一つ言わず、スケールのデカい旅にホイホイと付いて来る軽い女だという。


当時のものではないが、その雑誌にはこのように彼女がアラスカ野郎にもてあそばれている写真が載っていた。

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当時の僕がこのアラスカ野郎に激しい嫉妬と羨望の眼差しを注いだ事は言うまでもない。


しかし、当時はまだ「珍アイテムご紹介」程度の取りあげのされ方。

もちろんまだ日本での購入先はなかった。

以来僕は彼女の事を淡い思い出の中に沈殿させて、その恋心を封印していた。


そして時は流れた。

僕は結婚し、子供が出来、その行動範囲は非常に狭いものとなった。

そして近隣のカヌーで行けるような川は大方下ってしまい、新たなフィールドにも飢えていた。

その結果「カヌー野郎のツレヅレ」と言いながら、川ではなくひたすら山でマゾる模様をお送りする事になってしまった。


次第に募って行く川への恋慕。

しかし捨てがたい山の魅力。

そして取り戻したい未知の世界に踏み入る冒険心。


なんとかこれらを総合的に両立できる遊びは無いものか?

例えばザックを背に山に踏み入り、車では行けない湖や渓谷をカヌーで下り、透明度の高い淵がある川原で焚き火でキャンプし、再びザックを担いで別のフィールドに向かうというようなオールインワンな旅が。


そこでふと脳裏に蘇ったのがパックラフトさん。

ついに10年の時を越え、青春の恋が再び再燃。

同窓会で出会った当時好きだった子に「一人で帰りたくないの」と言われてしまったかのような衝撃。


中年の恋ほどタチの悪いものは無い。

もはや忘れかけていた酸っぱい思いは、ひとたび燃え上がるとその延焼を阻止する事なんて不可能だ。


そこで僕はここ最近の雪山登山と平行して、水面下でパックラフトを調べに調べていた。

実は昨今、アウトドアの狭い業界内でにわかにパックラフトブームが巻き起こっている。

まあそうは言っても、ニッチなカヌー人口の中でパックラフトまで手を出してるのはそんなに多くはないんだけど。


パックラフトは一言で言えば「気軽に背負えるカヌー」であると言う事。

僕が初めて付き合った二人乗りカヤック(パーセプション・キウイ3)が体重33kg。

そこから計量化を重ねて、現在の相棒ダッキーのゴエモン(NRS・バンディット2)が12.7kg。

この時点で「軽量さは極まった」と思ったものだが、なんとこのパックラフトの重量は2〜3kg程度しかないという革命的なウルトラすぎるライトさ。


故に今まで車や電車ありきだった川旅も、アラスカ辺りではこのようなスケール感で楽しめてしまうのだ。

Alaskan Summer from Gerhard Gindl on Vimeo.



ここまでできれば理想的で、いつかはあの雨にまみれたデナリ国立公園にリベンジかましたい所。

しかし今はとてもアラスカまで行けない。



だがこのパックラフトの利点と欠点を理解すれば、日本でもその特性を生かした遊び方があるはず。

まず利点は以下の通り。


・ひたすら軽くてザックに括り付けられる。

・膨らますのがカップラーメンよりも早くできる。

・喫水が浅くて水上に出ている部分が多いから浅い川も攻められる。

・もっと浅い場所や危険箇所がある場所でも軽々と持ち上げて回避できる。

・だから夏でも鮎釣り師のいない場所に行けて、釣り師がいても回避が容易。

・行ける川のフィールドがグッと広がる。

・場所によっては登山と川下りの両方が楽しめる。

・頑張れば山上湖まで担ぎ上げて優雅に漕げるかも。

・車に積んでおけば、出会い頭の清流でも「ちょっとひと下り」とか出来てしまう。

・下らなくても人がいない綺麗な川原へ行くための道具となる。

・とにかく気軽で自由度が高い。


なんて感じでいいとこばっかりだ。

でも一方で、やっぱり以下のような欠点も懸念される。


・軽いが故に生地の強度に難がありそう。

・喫水が浅いから風の影響をモロに受けそう。

・船底がフラットだし形状的に直進性はほとんどないだろう。

・セルフベイラー(自動排水穴)がない。(※フェザークラフトでベイラー付きのが出てるけど、高価な上に重さも4kgを越えてしまう)


でもこの欠点を補えば、必然的に重くなってパックラフトとしての魅力は半減してしまうだろう。

むしろそのような場面ではダッキーやらフォールディングカヤックを使えば良い話。

つまりパックラフトは「限定的な目的」で使うのにちょうど良く、オールマイティーな性能を求めてはいけない。

なので初心者が始めに買うものというより、2艇目3艇目とう「愛人的」な位置づけこそ理想的な使い方だろう。



で、いつものようにここまで調べ上げてる時点で、もう心は購入まっしぐらで後戻りは出来ない状態。

アウトドアの遊び人とは、いつだって宵越しの金は持たないくらいの愚かさが必要なのだ。


購入候補はもちろんパックラフトの老舗であり、多分世界シェアNo.1の「アルパカラフト」のものだろう。

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僕が10年前に見た記事のパックラフトの名前が「ユーコン」だったから、そのとき見たのもこのアルパカラフトのユーコンヤックだったと思う。

日本にも代理店が出来て、白馬にある「サニーエモーションさん」がパックラフトの販売と普及活動を熱心に行っている。

一般的にパックラフトを買うならここで買うのが一番良いだろうし、体験ツアーなどもやっているからまずは試してみるのも良い。(サニーエモーションさんのページ


しかしである。

実はこのパックラフト、何気に10〜14万円と高額商品なのである。

いくら宵越しの金は持たないと言っても、今年の冬の「やりすぎ散財」の凶行は何度も紹介して来た。

ゆえにリアルに個人貯金が底をつき始め、宵どころか今年の春すら越えられそうにない現実。

なおかつ、みんながアルパカラフト(といっても凄く少数)だから、同じものを買っても天の邪鬼の僕の心は晴れる事は無い。


そこで僕の相棒ダッキー・ゴエモンの生みの親、NRS社のパックラフトに目を付けた。

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スプレースカートの無いタイプだが、そんなにガンガン激流を攻めるつもりも無いし、パックラフトの特性を生かすには乗り降りがスムーズな方がいいだろうと判断。


しかしそもそもNRSの商品自体が日本ではあまり手に入らないのに、その中でもニッチすぎる商品パックラフトを買おうと言うので情報がまるで無い。

調べる限りでは、日本でNRSのパックラフトを所有してる人の記録が一切無い。(むしろ本国アメリカでもあまり記録が無い)

これがまた僕の天の邪鬼ハートに火をつける。

これは「ひょっとしてNRSのパックラフト買ったら日本人初なのか?」という、単純な「日本人初」という甘い響きに悩殺。

恐らく誰か持ってる人はいるかもしれないが、こんなものは先に書いたもん勝ちだ。


さらに良い事に(悪い事に)、なんと日本でNRSと代理店契約を結んでいる数少ないカヌーショップの一つが、家から1時間の長良川沿いにあったというまさか。

僕は早速「まだ検討中なんですが」と前置きした上で、そのお店に向けて見積もり依頼のメールをズドンと発射。

やがて送料・関税・消費税などもろもろ含めたトータルで8万円くらいというお値打ち価格の回答が返って来た。(この時点で金銭感覚が麻痺して来ている)


そして僕は悩んだまま、前回の唐松岳雪上テント泊のアヒージョナイトに突入。

ここでしたたかに梅酒からウイスキーからワインから飲みまくり、気分よくなってテントイン。

そこでiPhoneをみると、丁度良い事に(悪い事に)圏内。


もうすっかりホクホク気分で心が大きくなってしまった僕は、酔った勢いでそのままお店に発注メールをエイヤッと発射。

浮かれた末の標高2180m地点からのダイナミックな発注。

やはり漢とは、このくらいスケールの大きなメール送信をかましてナンボだ。

※その後の浮かれ代償は周知の通りなのでここでは割愛します。(参考記事:世紀末救世主伝説3〜生贄のクリスタルジャギ〜


やがて後に冷静になってから「またやっちまった!」と頭を抱える貯金底つき男。

しかし発注したものは、当たり前だが律儀にしっかりと海を越えてやって来た。


例え酔った勢いとは言え、抱いて(発注)しまったものはしょうがない。

思えばかつての憧れのあの子が、今10年の時を経て海を渡って僕の懐に飛び込んで来たのだ。

ここは男としてしっかりと責任を取って遊んでやらねばならぬ。

誰が何と言おうと、私は何も間違った事はしていないのであります。


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と言う事で、やって来ました美濃市長良川沿いの「スピリットさん」。

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このブログのコアは読者は分かるかもしれないが、あの伝説の「板取事変」の際に僕が助けを求めて電話をしたというカヌーショップがここだったんですね。(参考記事:板取事変〜警察のちクレーン時々竜巻〜

実はここがNRSの代理店をしていて、ちょっとしたものなら毎月の入荷時にお取り寄せも可能なんで今後とも何かとお世話になりそうなお店だ。(スピリットさんのHP


そしてここで念願のNRSパックラフトを受け取り、早速板取川の川原へ移動。

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相変わらずの美しさで、試し抱きにはもってこいの逢瀬の現場だ。

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で、この度アメリカからはるばるやって来たパックラフトの箱をご開帳。

箱の中からパックラフトと4歳児が飛び出した。

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もちろんこの少年はパックラフトの備品ではなく、我が息子りんたろくん。

実はこの日は嫁に「りんたろと公園で遊んで来る」と言って家を出て来たんだが、実際彼は公園どころか人気の無い川原に連行されてしまった哀れな少年なのである。

本当は僕だけでしっぽりとこの新愛人との初の逢瀬を楽しみたかったが、今後の事もあるからこの際彼にも彼女を紹介しておこう。


さて、箱の中から出してみると中身はこんな感じ。

IMGP1209.jpg

この本体の他に説明書とリペアキットが付属してます。

広げるとこんな感じ。

IMGP1212.jpg

さあ、今からお前を私の愛で目一杯膨らましてやるぞ。


実はこのパックラフトを膨らますのは、ポンプではなく「フィルバック」という袋を使う。

4646464.png

袋の中に空気を入れ込んで、その空気を絞って注入するという入れ方。

これならポンプのようなかさ張るものを持ち歩く必要も無い。

ちなみにこれがそのフィルバッグを装着する空気注入口。

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IMGP1241.jpg

単純な構造だが、外からの空気は弁が開き、中からの空気に対しては弁が塞がって空気を漏らさない仕組み。


だがこのフィルバッグ、マニアックな商品のマニアックな備品だからなのか、本国NRSに現在モノがないというまさか。

なのでコイツだけ入荷次第別で送られるという手はずになっていて、今僕の手元にはない。

でもスピリットさんの行為で、メールではとりあえずフィルバック入荷までは中古のフットポンプを差し上げますって事だったのでしばらくはそいつでなんとかするのだ。


しかしである。

箱の中を見れどもそのフットポンプが入っていない。


仕方が無いので、出会ってまだ間もないんだがいきなりマウストゥマウスで膨らませてみる事に。

でも当たり前だが、まるで膨らんで行かないばかりか息を吐き過ぎて僕の顔がみるみる青ざめて行くばかり。

このままではパックラフトに殺されてしまう。

(後で知ったけど、口で膨らます場合は別の場所に口で膨らませる用の空気注入口がありました)


そこで仕方なくスピリットさんに電話すると、手違いがあったようで「もう一度フットポンプを取りに来てください」とのこと。

で、またしても戻って来ました。

IMGP1217_20140422150714de3.jpg

りんたろくんとしては「お父さんは川に何しに行ったんだろう?」といった気分だった事だろう。


そして、お店の人が今フットポンプを別の場所に取りに行っているから少し待っててとの事。

せっかくなんで、その時間を使ってパックラフトをザックに取付けるシュミレーションをしてみた。

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適当にやってるから、ちゃんとやればもっとコンパクトに付けられそうだけどとりあえず簡単に付けてみた。

あとはパドルとライフジャケットやヘルメットも合体。

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この、まるで聖闘士星矢の装着前のクロスのような姿が男心をくすぐってならない。

しかしその見た目の雰囲気に反し、担いでみてもスペシャルな軽さ。

これなら担いで山深く侵入して行くのもまるで苦ではない。

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もう担いでいるだけで想像が膨らんで、エロいニヤケ顔が止まらない。

心の中では「あんなことや、そんなことまでして、それからあんな場所であんなことを...」とエロい企みが次から次へと溢れかえって来る。


そうこうしている内にやっとフットポンプが手に入り、再び川原へ。

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しかしまだ膨らませられない。

一応今は「子守りの時間」という事になっているので、しっかりとりんたろくんに飯を食わせるのです。

でも彼もだんだんアウトドアっ子になって来たのか、食いっぷりが実にワイルドだ。

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彼専用の箸を忘れてしまったため、このようなインドスタイルで唐揚げ弁当を食う事になってしまった。

そして我が息子らしく、しっかり落としてお約束をかましてくれる。

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もちろんこの落ちた飯を食うのがお父さんの役目だ。


さあ、飯も食ったしいい加減膨らませてやるぞパックラフトよ。

なんだかカップラーメンよりも早く膨らませられると書いたが、箱から出してすでに2時間近くが経過している。

これがカップラーメンだったら驚異的な伸び麺をもたらした事だろう。


余計な前置きが延々と続いたが、やっと膨らませる時が来たぞ。

本来のフィルバッグではないが、フットポンプにて空気注入。

IMGP1242.jpg

りんたろくんでは無理だが、大人の僕がやればあっという間に膨らんでいく。

アルパカラフトのパックラフトとの違いは、シートを含めると全部で4気室あるという事。

これにより重量は若干増えてしまうが、例え一カ所穴が空いてもなんとか脱出分の浮力を維持できると言う事になる。


で、ものの数分で完成。

IMGP1251.jpg

ついに10年の時を越えて我が眼前にその裸体を晒したパックラフトさん。

ドラゴンズブルーのゴエモンに引き続き、FC岐阜カラーの渋いグリーンのボディ。(ちなみに色はこの1色のみ)

あのアヒージョの夜に酔った勢いで買ったから、今後コイツの事を「ナイト・オブ・アヒージョ号」と呼ぶ事にしよう。


中を見ると、アルパカラフトには付属していないフロアシートが付属。

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アルパカラフトも結局は別でここにフロアシートを入れるから、最初から付いててありがたい。

これがないとケツが布1枚で直に川だから冷えるし、岩に当たった時に痔主の僕としては致命傷は免れない。


そしてさらに良いのが、ちゃんと座る位置にもう一つ膨らますシートがある。

IMGP1250_201404221541075f1.jpg

これによって快適性も上がるし、必要以上にケツが体重で沈み込んで行くことも無くなるはず。

ただこのシート部分4つの層になってるんだけど、最初の層が膨らんだ後に次の層に空気が行きづらくて膨らませにくいのが難点。

ちなみに本体も口で膨らませる場合は、船体内部に空気注入口がある。

IMGP1249.jpg

ただこの場所を直に膨らませるのは角度的に無理があるから、なんか別でホースとかが必要だ。

何かやり方があるんだろうが、なんせ情報が無いのでいつものように想像する他に道はなし。


それにしても何と言ってもこの軽さだ。

ひょいっと持ち上げられる事はもちろん、片手でも軽々と持ち上がる。

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軽さこそ正義、軽さこそ自由。

やっぱりこの軽さは病み付きになる魔力が潜んでいる。


そしてこのおもちゃのようなボートに対し、りんたろくんの食い付きが素晴らしい。

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基本的に一人乗り用として考えていたが、結構広くて子供と一緒に乗ってもなんとかなりそう。

そもそも本国では重いザックや折り畳み自転車を取付けて下ってるわけだから、子供一人くらいは何の問題も無い。


そこで二人で静水試し乗り。

なんとここで想像もつかなかったことに、パックラフトの前を僕が持ち、後ろをりんたろくんが持って運搬できたという軽さ。

IMGP1262.jpg

今までのダッキーでは考えられなかった快挙。

こうしてたかだか「子供とカヌーを運ぶ」という行為だったが、色んな意味でしみじみと嬉しくなるお父さん。

もう漕ぐ前から大満足だ。

(注:二人ともPFD着けてませんが、場所も流れがなく浅い所でちょっと浮かべてみただけだったのでついついそのまま乗ってしまいました。ソロ使用で考えていた為に子供用のPFDを家に置いて来ており、僕がしていないのは子供が落ちた際に場所的に浮力がない方が助けやすいという判断です。PFD着ずに乗ったのは後にも先にもこの時だけですが、PFDは着用するようにしましょう。)


で、浅い所から底をズリズリしながら出発。

IMGP1268_20140422160630618.jpg

船底に結構な圧がかかったはずだが、やはりそれなりの強度は備えているのがわかる。


で、実際に静水で漕いでみた第一印象。

やはり漕ぎ味は軽快。

もちろん想像通り直進性はなく、漕がねば進まない。

一方で回転性はすさまじく、同方向に思いっきり3漕ぎ位するとその場で4回転くらいするほど。

なので、やっぱりこれはある程度流れのある川で細かいコントロールが必要とされる上流部での使用が適しているようだ。

川の下流や湖や海でも使えなくはないだろうが、相当漕がないと進まないし風が吹いたら艇のコントロールは難しいだろう。


あと、やっぱり前面に荷物か重い石でも置かないとバウ(船首)が浮く。

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この時は股にりんたろくんがいるから尚更だが、逆にこれは前に自転車でも十分積めるって事を意味している。

予め自転車とともに下れば、そのままその自転車に乗って車に帰れるという自由さがたまらない。

再び我が心の中に「軽量の折りたたみ自転車が欲しいな」という新たな物欲の火が燃え広がった瞬間でもある。


そして危険箇所や堰などをポーテージする際も、パドルをシートに刺せばこんな感じで軽々と運搬可能。

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試しに、パックラフトにザックを取付ければ、なんとそのまま担げてしまう。

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少々バランスが悪いが、これは今後ベストな形を作って行けば両手フリーでのポーテージが可能になりそうだ。


10年越しの思いを遂げ、ついに抱く事に成功した第一印象は全体的に大満足のものだった。

思わぬ産物として、結構りんたろくんが気に入ってくれた事により彼をこの世界に引きづりこむ良いきっかけにもなりそう。

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親子で遊べるともなれば、嫁の手前家を出て行き易くなるし。

こいつはいい買いもんをしたぞ。



後はおまけの親子清流満喫タイム。

ほとんど漕げてはいないけど、彼も大分それっぽい動作が出来るようになって来た模様。

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板取川のスケスケな美しさも相変わらずだ。

フロアも結構広いから、このように親子で向かい合って浮かぶ事も出来る。

IMGP1304.jpg

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こうして清流の上で親子で向き合い「どうだ、幼稚園で好きな子できたか?」とかいう会話が出来るのは至極の喜び。

パックラフトの本来の使い方ではないが、この自由度の高い船の使い方は使い手次第。

今後はさらに美しすぎる渓谷部にも攻めて行けるから、いい場所が見つかったらこうしてもっと彼に清流を堪能してもらいたいものだ。

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小さいうちから正しい日本の川の姿を沢山見せておけば、とりあえず悪い大人にはならないだろうからね。

だからそのためにお父さんは色々と探検していい場所を見つけなきゃならんのだよ。

多分またふらっとお父さんは遊びに行ってしまうだろうけど、それはあくまでも「下見」なんだよ。

この思い。

お母さんにも届いて欲しいね。

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と言う事で、静水での試乗終了。

あとは、プシュッと空気抜いてぐるぐる巻きにして車にポン。

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買ったばかりの商品だろうと、我が手にかかればあっという間に手荒に扱ってやるのだ。

もうお前は私の女。

これからも都合良く使ってやるから覚悟しとけよ。



さあ、これにて夢は広がる一方。

まずは今まで行けなかった近隣の川からガンガン開拓して行ってやろう。

ざっと考えただけでも阿智川・片知川・川浦渓谷・付知峡・亀尾島川・根尾東谷川・根尾西谷川・遠山川・吉田川・姫川・鈴鹿神崎川・岐阜神崎川・津保川・大内山川・王滝自然湖・堀川とかとか。

今まで行けなかったフィールドが広がって、情報も少ないからウハウハと冒険心が止まらない。

もちろん四国とかも、マニアックな鮎喰川・安居川・奈半利川・檮原川・野根川・上八川川・安田川・日和佐川あたりにも手を伸ばせるかも。

これが和歌山とかまで加わっちゃうとさらに広がるし、日本中となればそれはもう...。

なんだったら本場のアラスカへ...。



しかし嫁に「アラスカ行ってパックラフトやりたい」なんて言った日には、その瞬間「バックドラフト」の大爆発間違い無し。

だが夢見るのは自由である。

自由こそパックラフト、パックラフトこそ自由。

そんなパックラフトを手に入れた、岐阜県一不自由なサド嫁持ちの養子男。


果たして彼は無事に渓谷で自由を謳歌する事が出来るのか?

それともまさかの「買ったはいいけど使う機会を得られませんでした」という絶望を味わうのか?

はたまた嫁に巧みにパッキングされて渓谷に捨てられてしまうのか?


今シーズンから始まる新たなるパックラフト人生。


カヌー野郎の季節はもうすぐそこまで近づいて来ている。




冬のアイツのクールポコ〜散財プレイバック〜

Posted by yukon780 on 20.2014 ・愛すべき旅道具たち 0 comments 0 trackback
今シーズンの雪山が終わった。


基本的に僕はカヌー野郎なので、4月中旬から5月末までは狂ったように川に行く。

なので、前回お送りした「世紀末救世主伝説」が今シーズンの雪山納めとなった。


今シーズンは非常に充実したシーズンだった。

去年までは単独行で1000m程度の雪山を恐る恐る登っていたが、今シーズンは多くの仲間達に恵まれて山のレベルも格段に上昇。

今シーズン行った雪山は以下の通り。


・御嶽山
(参考記事:御嶽失禁オールスターズ〜奇跡の蒼いそら〜

・仙丈ヶ岳
(参考記事:南ア男塾 前編〜ジョジョと僕らのホーリーナイト〜
(参考記事:南ア男塾 後編〜白豚ショッカーズの絶頂行軍〜

・竜ヶ岳
(参考記事:竜ヶ岳リハビリ病棟〜おマゾ兄妹のニヤリ行脚〜

・八方尾根
(参考記事:夢見る男の美白道場〜うぬぼれ晴れ男の末路〜

・恵那山
(参考記事:絶望雪中おマゾ行軍〜恵那山豪雪道場〜

・赤岳-硫黄岳
(参考記事:ヤツオリンピック〜まとめ〜

・八方尾根
(参考記事:世紀末救世主伝説1〜唐松リベンジへの道〜
(参考記事:世紀末救世主伝説2〜谷底アヒージョの彼方へ〜
(参考記事:世紀末救世主伝説3〜生贄のクリスタルジャギ〜


こうして見ると、因縁の八方尾根以外は全て「大快晴」という快挙。

何度も「私は晴れ男になりました」と勘違いしては、八方尾根でその考えを修正されるといったパターンだった。

1歳の子持ちパパとは思えない遊びっぷりで多くの方から批判とお叱りの声を頂いてしまったが、本当に充実したシーズンだった。


さて、今回はそんな今シーズンに新たに購入してしまったアイテム達の総合レビュー。

買ったは良いけど、ブログの記事が追いつかずに紹介しきれなかった奴らをここで一気に片付けます。

まあ買った直後よりも、こうして実際に使用した後で書いた方が見る人にも参考になるだろうしね。


というわけで、来シーズンのための忘備録的にサラッと書いていきます。

そしてもうこんなアホな散財を防止するための記事でもあります。

全ての総額を計算すると、恐らく恐怖と後悔でガタガタと震えてしまうので値段は載せません。

あまり長々と書くつもりもないんで、★5つで評価します。


では、そんな私の「やっちまったなぁ」の記録。

お暇な方だけどうぞ。


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◆ノースフェイス「ヴェルトS6K グレイシアGORE-TEX」

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評価:★★★★☆

こいつに関しては、秋から冬にかけて全然遊びにいかせてもらえなかった反動で買っちまった商品。

その時の模様は購入時に散々書いたんでそちらをご参考に。(参考記事:極妻アウトレイジ〜風邪に吹かれて〜


コイツに関しては総じて大満足している。

この「Mr.靴擦れ」と呼ばれる僕の足に対して、完璧なフィットをご提供してくれた一品。


ただ多少の不満があるとすれば以下の二点。

僕のやり方にもよるけど、紐を締める際に結構力がいるのと若干緩み易い。

そしてこの価格帯の靴にそこまで求めるのは酷だけど、やっぱり冷え性野郎の僕としては停滞時に足先が底冷えする。

これは発熱源である僕自体の足が冷えてるからしょうがないが、足先だけでももう少し保温力が維持されると助かるなあ。


でも雪山エントリーとしては、コストパフォーマンス最強な気がする。

特に僕の足は、3シーズン用のWreckMidとともにノースに向いている事も確定した。

他の有名どころの靴より2万円くらい安くてこの使用感は素晴らしい。

ノースフェイス NF01218 Verto S6K Glacier GTX ヴェルト S6K グレイシア GTX(メンズ) 【Mens】ノースフェイス NF01218 Verto S6K Glacier GTX ヴェルト S6K グレイシア GTX(メンズ) 【Mens】
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THE NORTH FACE(ザノースフェイス)

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◆グリベル「G12・ニューマチック」

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評価:★★★★★

これも購入時に書いたんで詳しくはそっちで。(参考記事:極妻アウトレイジ〜風邪に吹かれて〜


もうこいつに関しては何一つ文句はございません。

靴との相性もバッチリで、装着時も不満を感じた事は無い。

去年まではモンベルのスノースパイク10で頑張って来てたけど、当然雪面への食い付きから安心感に至るまで格段の差。

足裏に雪のダンゴが付く事もほぼ無かったし。


高い買い物で覚悟を必要とされたけど、これを買うと言う事は雪山をやるための覚悟を示すことなんだろうね。

今後もこの極道グリベル姐さんとともに、ガシガシとカチ込みをかけて行きたいものです。

GRIVEL(グリベル) G12・ニューマチック GV-RA074A02GRIVEL(グリベル) G12・ニューマチック GV-RA074A02
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GRIVEL(グリベル)

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◆ヘリテイジ「サガルマータ ロングスパッツ バックルフィックス」

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評価:★★★★☆


買ってから長らく紹介する機会に恵まれなかったけど、密かに今期途中からこいつを履いていたのです。

というのも単純に今まで使っていたイスカの夏用ロングゲイターが、グリベル姐さんによってズタズタに切り裂かれてしまったからですね。

で、どうせ買うならってんで調べに調べてコイツを買ったわけです。


購入時はオーソドックスにアウトドアリサーチのクロコゲイターと悩みに悩んだ末にこっちをチョイス。

アイゼンに対する強度面ではクロコゲイターのが圧倒的に強いし、見た目も好みだった。

でも調べれば調べる程にヘリテイジのゲイターの評価が高い(特にリアルな山屋から)。

仙丈ヶ岳の長衛荘に泊まった際、オーナーさんもこのゲイターをお勧めしていたのも決め手となった。

やっぱり現場でガンガン活用している人の意見は重要だ。


このゲイターの最大の特徴は、ゴムではなくワイヤーで固定するというもの。

今までゴムベルトが破損した事は無いが、今後雪山レベルが上がって岩場が多くなってこればやはりワイヤーの安心感は大きいはず。

装着は若干ワイヤーがごちゃつくこともあるが、別に気になる程ではない。

わりとタイトなシルエットだからなのか、これを履き出してからアイゼンが触れて裂ける事も無くなった。

クロコゲイターほどゴツくないから夏でも使えそうなのも良い。


まあ、ゲイターに関してとやかく言える程の経験も無ければ他のと履き比べたわけじゃないんで、そう大して言う事は無い。

でも十分に買って満足している一品です。


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◆FITS「エクスペディションブーツ」

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評価:★★★★☆


こいつに関してはこっちの記事で詳細書いてます。(参考記事:冷え性OLの末端事情〜解けないパズルの迷宮組曲〜


あれから何度か使っているけど、このフィット感は病み付きになるものがある。

靴やインナーソックスのおかげってのもあるけど、とにかく靴擦れしない。

肝心の保温性に関してはスマートウールのマウンテニアリングに若干軍配が上がる気がするが、それは多分見た目(厚み)からくる心理的なものだろうと思っている。


現状、日帰りの山行なら間違いなくコイツが我が第一ソックス。

泊まりの場合は初日の樹林帯ハイクアップをこいつに任せて、翌日のアタック時はスマートウールっていう流れ。

長く悩んでいたソックス問題だったけど、しばらくはこの両輪を回して行こうと思っている。


でもやっぱもっとどん欲に保温性(特に足先)を求めて行きたい。

そんなスペシャルなソックスにいつか出会える事を信じ、あえて★4つです。

FITS(フィッツ) エクスペディション ブーツ UNISEX ULTRA HEAVY EXPEDITION RUGGED BOOTFITS(フィッツ) エクスペディション ブーツ UNISEX ULTRA HEAVY EXPEDITION RUGGED BOOT
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FITS(フィッツ)

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◆ファイントラック「フラッドラッシュスキンメッシュソックス」

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評価:★★★★☆

こいつに関してもこっちの記事で。(参考記事:冷え性OLの末端事情〜解けないパズルの迷宮組曲〜


FITSのソックスで劇的に靴擦れが無くなったのも、こいつの存在が大きかった可能性が高い。

今まで軽度の踵靴擦れを起こしていたスマートウールのソックスで使用した際も、一切の靴擦れから解放されたから。

人によっては「これは必要ないよ」って言う人もいるかもしれないが、今まで靴擦れに苦しめられ続けて来た僕にとっては救世主的なお買物でした。


まあ当然生地が薄いとは言え、あまりソックスの二重履きが好きじゃない身としては無いに越した事はないんだけどね。

若干厚みが増した分、血流が悪くなるリスクもあるし。

あと履く時にどうしても指先が突っ張る感じになっちゃうけど、履いてるうちにそれは緩和されて行く。


割と今では、個人的にはなくてはならないアイテムです。

ファイントラック(finetrack) フラッドラッシュスキンメッシュソックス FSU0202ファイントラック(finetrack) フラッドラッシュスキンメッシュソックス FSU0202
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ファイントラック(finetrack)

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◆ラボラトリズム「VBLグローブ」

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評価:★★★★☆

こいつに関しても詳細はこっちの記事で。(参考記事:冷え性OLの末端事情〜解けないパズルの迷宮組曲〜


ごっつい価格のグローブに手が出なくて、安かったから半分冗談で買ったこのグローブ。

分かり易く行ってしまえばゴム手袋。

インナーに薄いゴム手袋、中間に保温力のあるフリース手袋、アウターに強靭なゴム手袋といった組み合せ。

僕はこいつを緊急用の第二グローブという位置づけで買ったんだが、蓋を開けてみれば完全に我が第一グローブの座を勝ち取ってしまったのだ。


以前のグローブでは仙丈ヶ岳で指先を凍傷寸前まで持って行かれたものだが、こいつにしてからというもの行動中に指先が危険な状況になる事は無くなった。

中はもちろんムレムレなんだが、それが暖かさをキープする秘訣。

別にムレムレって言っても想像したより不快感はなく、言ってみれば常時手だけ風呂に入っているようなもの。

山小屋に戻ってVBLグローブを脱いだとき、手からモワモワと湯気が立つ程だ。


こいつは自分の基礎体温が下がる事が無い限り、中々の保温力をキープしてくれる。

しかもアウターはゴムだから、雪がこびりつく事無くサラリとしているのもいい。

3本指ミトンタイプなのでピッケルを持つにも大した影響は無く、どうにも寒い時はミトン部分にカイロを忍ばせる事も出来る。


こんな完璧とも思えるVBLだが、やっぱり不満はある。

一番の難点は細かい作業をする際にオーバーグローブを外してスリース手袋で作業するんだけど、インナーのゴム手袋とフリース手袋が滑って作業にならない。

そしてフリース手袋を取ると、薄いゴム手袋はみるみる冷えてしまう。

このグローブの特性上、ひとたび熱源の体温が冷えると保温力の回復は非常に難しくなる。


とにかく一度このグローブを装着したらば、もうずっと外さないと言うのが正解。

なので今はハイクアップ時や細かい作業が多い時は今までのグローブシステムで、厳しい状況で登りに集中するガッツリピークハント時にこのVBLをって感じで使い分けている。

何にしてもこいつは本当に良い買い物をしたもんです。


で、来期試してみたいのがこのVBLシステムのソックスバージョン。

ノースフェイスから出ちゃってて、危うく買いそうになったのがこいつ。

それがこの「アルパインクライマーソックス」であります。

NN81230.jpg

こればっかりは実際に履いてみるしか想像もつかないけど、メーカー曰く「初日の保温力を10日目でも維持できる、まさに軽量化と実用性を両立したアイテムです。」とのこと。

この手の冒険的で面白そうなアイテムが大好きな僕としては、恐らく来シーズンに買っちゃってる事間違いないだろう。

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◆ミズノ「ブレスサーモインナーニットグラブ」

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評価:★★★★★


VBLグローブが細かい作業が出来ない反面、そいいう場面で大活躍なのがこいつでした。

細かい作業はもちろん、熱くなる樹林帯のハイクアップ時はこれだけで十分。

例え濡れても暖かさをキープできるから、実に使い勝手のよろしいインナーグローブです。


これ以外のものを使ってないから何とも言えないけど、全くもって問題ないです。

こりゃ、定価の158%アップで購入した甲斐があったってもんです。(参考生地:僕らのステキなお正月〜おめでた男の虚弱デイズ〜


不満という不満は無いけど、あえていえばベロクロ開閉のもの(スパッツとか)を触る時に毛羽立って傷むって事くらいかな。

まあそれはこれに限らずだけどね。

ミズノ(MIZUNO) ブレスサーモ インナーニットグラブ 73GM31309 ブラックミズノ(MIZUNO) ブレスサーモ インナーニットグラブ 73GM31309 ブラック
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ミズノアウトドア

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◆アウトドアリサーチ「ゴリラバラクラバ」

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評価:★☆☆☆☆


個人的には今シーズン最も残念だったアイテム。

ひとまず、購入時の詳細に関してはこちらで。(参考記事:冷え性OLの末端事情〜解けないパズルの迷宮組曲〜


実際に使用してみて、その防風性と保温性は全く問題ない効果を発揮してくれた。

だが実際はそのメリットを上回るデメリットが多くて、どうにも寒い時に仕方なく使用していた感じ。


まずとにかく付けていて鬱陶しいゴワゴワさ。

IMG_4752.jpg

そもそもあのクソ店員のせいでサイズもデカすぎてこんな大惨事になってしまった。

しかも鼻と口に開いている空気孔もなんだか息苦しい。

僕の行く山レベルには、正直鼻と口の部分はメッシュじゃなくて完全にオープンでも良いんじゃないかって最近は思う。


で、結局苦しくなって前面をオープンにするんだけど、中のやつもアゴ辺りで止まってくれれば良いのに口まで塞がって来て鬱陶しい。

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でこれを何度も下に下げては上に上がって来るを繰り返してるうちに、下唇が擦れて痛くなってくるという隠れマゾ。

そして保温力がありすぎるせいで、ちょうど良い使いどころが非常に限られて、結局使い勝手が良いモンベルの薄手のバラクラバを使ってしまう。

でも薄手のやつじゃ風が吹いた時に頬が冷たくなってくるし...。


思い切って高い値段のこいつを買っただけに、ショックも大きいのです。

でもやっぱりこの防風性は捨て難いので、いっその事鼻と口を完全に穴開けてしまって、中身ももっと下まで切ってやろうかと画策中。

こいつは来シーズンの課題ですな。

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OUTDOOR RESEARCH(アウトドアリサーチ)

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◆ジュルボ「ビヴァーク・ゼブラ」

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評価:★★☆☆☆

シーズン始めの御嶽山で、以前のサングラスのレンズが風で吹き飛ばされてしまったから急遽買ったもの。

オーソドックスにオークリーのサングラスと迷ったけど、金額的に手が出ずにこの「ジュルボ」のサングラスにした。


そうは言ってもジュルボは登山サングラスの老舗メーカーでファンも多い。

見た目も中々かっこ良かったし、調べてみてもそこそこ評価も高かった。


で、そのジュルボのサングラスの中で「偏光レンズ」にするか「調光レンズ」でかなり迷った。

最終的には、紫外線量によって透過率を変化させる調光レンズなら、樹林帯から森林限界まで広範囲に使えると判断して調光レンズに。


で、実際に使用してみると確かに暗い場所から明るい場所までいちいち外す必要もなくなった。

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しかしである。

調光してくれるのは良いんだが、根本的なレンズの色が暗くて視界がクリアではなくなるのだ。

そして偏光じゃなく調光だからなのか、太陽に向かって歩く時は眩しさを感じてしまう。

あとその際に気になるのが、太陽の光が頬に反射してレンズの内側に映り込むという事。

これによって常に視界の下の方に白い色がちらついて、若干気になってしまう。


そして僕の顔がデカくて出目なのにも問題があるが、フィット感にも不満がある。

鼻への掛かりが悪くてずり下がる事も多く、かと言って奥に押し込むとレンズがまぶたに当たる。

来期はノーズパッドでも付けて調整が必要でございます。

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Julbo(ジュルボ)

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◆スミス「i/ox」

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評価:★★★★☆

以前の安物ゴーグルが、仙丈ヶ岳と一度目の八方尾根で曇りに曇りまくって辛すぎた為に購入。

八方尾根のホワイトアウト時は、ゴーグル内もホワイトアウトでスペシャルな二重苦だった。

で、どうせ買うならっていうことで、白馬に生息するハッポーNさんのアドバイスの元で購入したのがこいつだった。


なんせこのスミスのゴーグルは「曇りにくさ世界No.1」と堂々と謳っているだけあって、その曇らなさはやはり最高だった。

前回の曇りまくるゴーグル後にこのスミスなんで、その差は歴然。

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しかもioの中でも最大サイズのXタイプなので、視界は広くて良好。

鼻の頭付近まで被ってくるから、鼻先の防寒にも宜しい。


そしてレンズも晴天用と悪天候用と二枚あるから、状況に応じて変更可能。

でもそのレンズを交換するのが結構難儀で、現場で換えるのはちょっと厳しいというのが残念。

あと晴天用のレンズは若干色味がピンキーになるので、世界が加藤茶の「ちょっとだけよ」の世界に包まれる。

雪の曲線が妙にエロく見えるんだが、欲を言えば来期はもっとクリアな色味のレンズが欲しいな。


で、当たり前なんだけど、どんなにスミスが曇らないって言っても頭の上に付けていたら曇ります。

そして二枚レンズの構造上なのか、一度曇ると中々回復が難しいのも前回わかった。

こいつに関しては一度付けたら外さないという事を、来期は心がけて行こう。

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I/OX(アイオーエックス)

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◆マウンテンダックス「ピッケルバンド・ショルダー」

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評価:★★★★☆

これも地味に今期追加されたアイテムで、ピッケルを肩がけで流出防止するリューシュ。

以前はピッケル付属のリストタイプのものを使っていたが、クライミング要素の少ない僕の雪山ではショルダータイプの方が使い勝手が良い。

ピッケルを持ち帰る時にいちいちバンドを外す必要がなくなるからだ。


で、これもわざわざ石井スポーツに行って店員さんと30分ほどあれこれ協議した。

そして最終的にショルダータイプにもリストタイプにもなるこいつを買う事に。

MountainDAX(マウンテンダックス) ピッケルバンド・ショルダー2MountainDAX(マウンテンダックス) ピッケルバンド・ショルダー2
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Mt.Dax(マウンテンダックス)

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しかしなぜか店員さんがこれとは違う商品を間違えてレジに持って行っており、結果的にショルダーオンリーのタイプを買わされていたというまさか。

マウンテンダックス(mountain dax) ピッケルバンド・ショルダー ブルー 01 CG400マウンテンダックス(mountain dax) ピッケルバンド・ショルダー ブルー 01 CG400
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マウンテンダックス(mountain dax)

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でも結果的にはこのシンプルなタイプで良かったと思っている。

現場でいちいちタイプをチェンジする事も無さそうだし、リストタイプは持ってるからシンプルにこした事はない。

そして石井スポーツではモンベルのものと迷ったんだけど、こっちの方がゴムの伸びが良かった。

特に大きな不満点は今のところございません。

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◆ノースフェイス「チュガッチ40」

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評価:★★★★★

現状必要ないのに買ってしまった一目惚れザックで、今期を代表する散財アイテム。

その愚かしい模様はこちらにて。(参考記事:冬の稲妻〜止まらないローリングサンザイ〜


実際の使用感としては、あれだけ惚れ込んで買っただけにスペシャルに気に入っている。

なんと言っても問題だったスノーシュー取り付けの鬱陶しさと、それによるザック内部アクセスのしにくさの改善が出来た事がなによりだった。

そして男心くすぐる収納ポイントの数々は、使いこなすほどに病み付きになる便利さ。

さらには、背面オープンのザックだから大した背負い心地は期待してなかったけど、思いのほかいい感じの背負い心地だった。

日帰りでの雪山登山は、こいつがあれば快適に楽しめるザックだ。


あえて問題があるとすると、小屋泊となった際に若干スペースに物足りなさを感じてしまった。

40Lザックなんだけど、構造上部屋がいくつかに別れてるから収納が足りない。

まあそれはそれで余計なものを持って行かずにすむから良いんだけど、これの50Lくらいのサイズが出ればパーフェクト。

でもこのザック自体がバックカントリー用としての用途ザックだから、きっとそんな大容量なもんは出ないと思うけど。


とりあえず買って大満足の一品でしたね。

↓これは28Lサイズ。40Lは今シーズンはもうどこも売り切れだと思います。(元々生産数少ない)

THE NORTH FACE(ザ・ノースフェイス) Chugach 28(チュガッチ28) NM61351THE NORTH FACE(ザ・ノースフェイス) Chugach 28(チュガッチ28) NM61351
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THE NORTH FACE(ザノースフェイス)

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◆ナンガ「オーロラ900DX」

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評価:★★★★★

今期、初の雪上テント泊に向けてついに買ってしまった冬期用シュラフ。

僕の中では「グリベルのアイゼン」と「冬期用シュラフ」は、足を踏み入れてはいけない領域と思っていたがどっちも買ってしまったわけだ。

これでもし絶対に手を出しちゃいけないアイテム「ダブルアックス」を手に入れたら、もう僕は社会生活不適合者への道まっしぐらだろう。

これも買った時の詳細はこちらで。(参考記事:庭男あおによし〜三連休の残像〜


正直買った時は「ちょっとオーバースペックだったかな?」なんて思ったものだが、基礎体温の低い冷え性の僕にはちょうど良かった。

-13℃の中で夏用のテントだったにもかかわらず暖かく、そして暑すぎずに快適というステキさ。

生地も撥水加工されてるから、結露で濡れても全く保温力は落ちず。

とにかく安心感がハンパ無い。

本当はロングタイプにして足もとに凍っちゃ困るものを入れるつもりだったけど、レギュラータイプでもそんなに気になる事なく必要なものはシュラフ内に入れる事が出来た。


一番心配だったのは収納時の面倒さだったが、付属の収納バッグが大きめに作られているのか慣れれば適当に押し込んで行けば収まった。(高フィルパワーなんで最初は力がいる)

あとは防水圧縮袋に入れればサイズも小さくなる(といってもデカいけど)から、なんとかなった。


問題点は、やっぱりロフトが潰れる背中はちょっとひんやりとした事。

もちろんこれはシュラフの問題ではなくマットの問題なので、来シーズンはちゃんと雪山に適したマットを購入する必要がある。


とにかく大満足な一品で、こいつの安心感のおかげで来シーズンは雪上テント泊が増えそうな予感。

二児のパパとしてさらなる堕落が約束されたシュラフである。

ナンガ(NANGA) オーロラ900DX(760FP) ロング -22度〜-37度 マミー型 00020ナンガ(NANGA) オーロラ900DX(760FP) ロング -22度〜-37度 マミー型 00020
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NANGA(ナンガ)

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◆ナンガ「スーパーライトダウンパンツ」

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評価:★★★★★

こちらも初の雪上テント泊に向けて買ったナンガ三兄弟のひとつ。

買った時の詳細はこちらで。(参考記事:庭男あおによし〜三連休の残像〜


とにかく冷え性な僕としては、ここに関しては見た目とかブランドとか多少の価格差とかは気にせずに、ひたすら保温性一本に絞って調べた末のダウンパンツ。

この写真は袋から出した直後だからいけないけど、実際はもっとふっくらしてきます。

今回僕はこいつの上にアウターパンツを履いてしまったから写真がないけど、ハッポーNさんも同じやつだったからこの写真を参考に。(↓一番右)

IMGP1000.jpg

実際に使用しても、このように外で停滞している時や夜に外でアヒージョ食った時もまるで寒さを感じる事なく快適に過ごす事が出来た。

モノとしてもシンプルで、何一つして無駄がなくて大満足の一品。

冬に限らず、夏の高所テン泊時にも欲しかったアイテム。

夏用シュラフの寒さに不満があって買い替えを検討していたけど、これがあればそれももう必要無さそうだ。

それなりのお値段はしたけど、色んな事考えれば本当にこれ買って良かったと満足している。

ナンガ(NANGA) スーパーライトダウンパンツ ブラック 00058ナンガ(NANGA) スーパーライトダウンパンツ ブラック 00058
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ナンガ(NANGA)

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◆ナンガ「テントシューズロング」

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評価:★★★★★

これもシュラフ・ダウンパンツとともに雪上テント泊に向けて買ったナンガ三兄弟のひとつ。

とにかく一番恐れていたのが足の指先の冷えだったから、これも随分と悩んだ結果やっぱりナンガの製品で落ち着いた。


そして念には念を入れて僕独自の「5レイヤードシステム」を炸裂させるという念の押しよう。

5レイヤードシステムを含む買った時の詳細はこちらで。(参考記事:庭男あおによし〜三連休の残像〜

今回はさらに「貼るカイロ」を付け足して「6レイヤードシステム」が爆発。

IMGP0917.jpg

ここまでやったら、さすがに足先に寒さを覚える事は皆無だった。


ということでこのテントシューズ単体での防寒能力は?のままなんだが、能力の高さは十分実感出来た。

そして実際テントの外に出れるのはほんの少しの時間だけだろうと思っていたが、実際は想像以上にこれだけで雪の上を気にする事なく歩いて行けた。

これも文句のない商品でございました。

ナンガ(NANGA) テントシューズロング 00065ナンガ(NANGA) テントシューズロング 00065
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ナンガ(NANGA)

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◆グラナイトギア「eVentシルコンプレッサー」

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評価:★★★★★

巨大なシュラフをザック収納時に防水+圧縮する為に買ったスタッフサック。

たかだかシュラフを縮める為だけに4000円以上出費しなくてはならないという所に相当悩まされたが、結果的には良い買い物したと満足している。

これも詳細はこちらで。(参考記事:庭男あおによし〜三連休の残像〜


なんせこの袋、ボトム部に透湿防水の高級素材eVentが使われてるから、圧縮時にエアを逃がしやすくて楽に圧縮できる。

そして当初はシュラフ用にと買ったものだったが、うまい事詰めて行くと「シュラフ」「ダウンパンツ」「ダウンジャケット」「テントシューズ」というダウンもの全てがこれ一つに収まった。(シュラフ意外はスタッフサックに入れずにそのまま隙間に突っ込んで行くのがコツ)

それでいて収納時はシュラフの2/3程度になるから素晴らしい。

どっちみちダウン製品用にちゃんとした防水サック買わなきゃと思っていた所だから、これ一つでまかなえて大満足でございます。

GRANITE GEAR(グラナイトギア) eVent シルコンプレッサー カラー:アソート LサイズGRANITE GEAR(グラナイトギア) eVent シルコンプレッサー カラー:アソート Lサイズ
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GRANITE GEAR(グラナイトギア)

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と、ざっと今期の雪山用新導入アイテムの皆さんでした。

正直これらの総額は恐ろしくて数えていません。

何気にここに出て来てないGPS時計の「アンビット」や(参考記事:北欧のアマゾネス〜痛い男の宵越しダンシング〜)、防水耐衝撃のiPhoneケース(参考記事:ゆうしゃのよろい〜iPhoneタフギア化への道〜)とかまで含めると、考えただけで膝がガクガクしてきます。


まあでも命に関わる現場なんで、やっぱりそこはケチれないわけでございます。

結局ケチってごまかして来たゴーグルとかグローブで実際に痛い目にあってまた買ってるわけだから、最初から良いもん買っておくにこした事はないのであります。

そう信じてやまないわけであります。

決して間違った方向に進んでいるわけでも、「じゃあ行かなきゃ良いじゃないか」という外野の声も聞こえないわけであります。


まあ何にしても一度足を踏み入れてしまったこの散財の泥沼地獄。

きっと来シーズンは来シーズンでまた物欲が爆発し、「いや、だって必要だから。命に関わりますから。」と呟きながらAmazonポチリが炸裂するんです。

このゴールがない地獄は続いて行くのであります。


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次回予告


マゾエでございます。

雪山シーズンも終わって、いよいよ次はカヌーシーズン到来ですね。

カヌーに関してもあれやこれやが欲しくなるお年頃。

全く困った事ですね。


さて、来週のマゾエさんは、


マスオ、パックラフトに恋をする

マスオ、物欲ホーリーナイトでポチリ

マスオ、気づいた時には浮かんでた


の、三本です。

お楽しみにね。


んっ、がっ、くっく。

うふふふふふふ。



冬の稲妻〜止まらないローリングサンザイ〜

Posted by yukon780 on 20.2014 ・愛すべき旅道具たち 12 comments 0 trackback
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止まらない

私のロマンティックが止まらない


誰か

誰かこのロマンティック止めて

胸が 貯金が

苦しくなる


白い世界に 甘く溺れて

Hold me tight


せつなさは

Fu 止まらない


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雪山登山。

それは多くの人々を魅了してやまない美しき世界。


しかしその一方で、凍傷や遭難や滑落など多くの危険が伴う世界。

そのイメージからか、一般的な登山者は中々その世界に立ち入ろうとしない。


だが、「これから雪山始めようと思ってるんですけど」なんて考えてる人は多いだろう。

そんな人々に送りたいメッセージがある。


確かに遭難や滑落は恐ろしい事。

事実、一年に必ず数人の犠牲者が出てしまっているのが現状だ。

しかしそれ以上に、雪山登山者が必ず遭遇してしまう「真の遭難」という危険な世界が存在している。

そう。

それが「散財遭難」というものだ。



「散財遭難」とは非常に危険で恐ろしい世界。

みんなこの遭難によって思考回路がホワイトアウトにまみれ、やがて個人口座は凍傷にかかってしまう。

そしてその凍傷によって嫁への奉納金の額が減った事により、「愛の切断」という最悪な結果も起こりえるのだ。


だからこれから雪山始めようって思っている人々よ。

特に小さいお子さんを抱えているそこのあなた。

悪い事は言わない。

やめておきなさい。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


僕はいつものように思考のホワイトアウトに突入していた。

毎度雪山登山に行く度に「不便に感じていた問題」が、今僕を再び遭難への道へと導いて行く。

それはザックの問題だ。


今までの遭難パターンは「雪山登山の為に最低限必要なもの」に絞って、必要に迫られた上で散財して来た結果だった。

なので、とりあえず夏のものが使えるザックに関しては、今年の散財リストからは漏れていた。

でも毎回毎回、スノーシューを括り付けたり外したりの作業が面倒でしょうがなかった。

もちろんスノーシューが付いている間は、外すのが面倒でザックの中にアクセスしようなんて気も起こらない。


僕はホワイトアウトの中で自問自答を繰り返す。


もっと簡単にスノーシューの脱着が可能なザックな無いものか?

刃に負けない強靭な生地で作られたザックは無いものか?

スノーシュー付けたままでも簡単にザック内部にアクセス可能なものは無いものか?

もういっその事「雪山使用限定」ってくらいに機能を特化したザックは無いものか?

必要な機能以外全く無駄な物がない質実剛健なる相棒はいないものか?

とりあえず今は日帰り・小屋泊用程度の容量で十分なんだ。

でももう今シーズンは何も買わないって決めたじゃないか。

もう個人貯金は底をつき始めているぞ。

もうすでに抜き差しならないほどの遭難をしているんだぞ。

もしここで買っちゃったらどうなってしまうんだ?

この道を進んで行ったらどうなってしまうのか?

危ぶむなかれ、危ぶめば道はなし。
 
踏み出せばその一足が道となりその一足が道となる。

迷わず行けよ。

行けばわかるさ。

1

2

3

嗚呼っ!

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何だ?この突然目の前に現れたニューザックは。

私はただホワイトアウトの中を彷徨っていただけなのに、なぜ我が家に新しいザックが鎮座しているのだ?


こうして人は後戻りできない闇に飲み込まれて行く。

しかし彼はまだ遭難している事に気づいていない。

むしろ「神の導きにより我が目の前に新しいザックが立ちふさがったのですね」と感激すらしている。

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そして彼は歌う。


あなたは稲妻のように私の心を切り裂いた

僕は蒼ざめた心ふるわせて立ち尽くす 一人立ち尽くす


You're Rollin' Thunder 突然過ぎた

You're Rollin' Thunder お前の登場


忘れない あなたが残して行った散財の傷跡だけは


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


非常に長い前置きになってしまいました。

こうでもしないと、今の僕の胸のドキドキを抑えられそうになかったからです。


そうです。

またやっちまったんです。

もう今シーズンは何も買うまいと心に決めておきながら、また遭難してしまったんです。


前回の恵那山で僕がふと「ザックが気に入らない」と呟いた時、ジョンボーAが「もうおニューのザック買っちゃうしか無いですね」と悪魔の囁き。

彼は冗談で言ったつもりだろうが、その心無い一言が見事に僕の「心の聖火台」に点火しやがったのだ。

その火はやがてメラゾーマのような火柱を上げて、我が欲望に痛恨の一撃を加えてしまった。


そしてそのままホワイトアウトの中に突入し、突然目の前に稲妻のように現れたのがこいつだったわけです。

それがこのノースフェイスの「チュガッチ40」なのであります。

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THE NORTH FACE(ザ・ノースフェイス) Chugach 40(チュガッチ40) NM61350THE NORTH FACE(ザ・ノースフェイス) Chugach 40(チュガッチ40) NM61350
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THE NORTH FACE(ザノースフェイス)

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もうこいつを一目見た瞬間、僕の脳髄には強烈なサンダーが炸裂。

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冬の稲妻は一発で僕の心を打ち抜いた。

あれ程「今シーズンはもう買わない」と言っていた思いは粉々に砕け散ってしまった程の衝撃。

それほどまでにこのザックは僕の要望を満たし過ぎていたのだ。


実はこのザックはいわゆる「バックカントリー用」のもの。

スキー板やボードを括り付けてハイクアップする為に作られているもの。

でも機能さえ僕の要望に添っているのであれば、バックカントリー用だろうとバックギャモン用だろうと関係ない。

例えデザインがキャピキャピのきゃりーぱみゅぱみゅモデルだったとしても、機能が見事なら問題ないのだ。


それではこの新しい僕の冬限定の愛人「チュガッチさん」のどこに惚れたかを解説して行こう。

今まで使っていた夏用愛人「トリコニさん」と比較しながらお送りして行く。

今後狙っている男の人に振り向いて欲しい女性は、このチュガッチさんの女性としての魅力を参考にするといいだろう。


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いい女ポイント1.「節操がないほどの露出狂」


まず僕がトリコニさんに抱いていた一番の気に食わない点は、スノーシューを付けた状態だとザック内部へのアクセスが大変不便だったって事。

要するに「スノーシューを外す」という一手間かけたシチュエーションを演出しないと、トリコニさんはその内側を晒してくれないめんどくさい女だったのだ。

こっちとしてはいちいちフランス料理とか食べに行かずとも、一気にホテルへと直行したいのだ。


しかしこのチュガッチさんはそんな回りくどい女ではない。

まずトリコニさんと同じように外側にスノーシューを付けてみる。

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ここでトリコニさんだったら、ガッチリ固定でガードが固く、ザックの上蓋から内部に侵入するのは非常に困難。

しかしチュガッチさんは、「裏の顔」が実に節操がないのだ。

背面はこんな感じで大人しい顔をしているが、

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いきなり「ガバッ」とその裸体をさらけ出すのだ。

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もはや露出狂痴女のような突然のフルオープン。

男としては若干引いてしまう部分があるが、時間に追われる雪山のデートでは非常に効果的。

何よりも情熱的で良いではないか。


荷物を入れてない状態だとこんな感じ。

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なんかポケットが二つ付いているが、バックカントリー用として使用しない僕にはその用途は不明だ。

完全に己をさらけ出しながらも、少しだけミステリアスな部分を残す。

そんな所がまた男にはたまらないのだ。


ちなみにガバッと開いた蓋の方にはメッシュ地のポケット。

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ここは地図だったり財布だったりとちょっとしたものを入れるのに便利。

大胆な反面、中々細やかな気配りの出来る女のようだ。


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いい女ポイント2.「あうんの呼吸」


愛人と言えど、そこは共に雪山を戦うパートナー。

僕が心臓外科医だとするならば、雪山という手術室でメスなどを適切なタイミングで渡してくれたり、スッと額の汗を拭いてくれるような技術を彼女には求めたい。

僕が「風雪が強くなって来たな」と思えばサッとゴーグルを出してくれ、「寒くなって来たな」と思えばサッとインナーダウンが出て来たり、サッと「バラクラバ」が出て来たりするような。

そして「腹減ったな」と思えばパンが出て来て、「みんなで記念撮影だ」と思えば三脚まで出して来る。

そんな「ツーと言えばカー」なあうんの呼吸が、冬の愛人には求められるのだ。


今までのトリコニさんだと、サッと取り出したいものを入れる場所は雨蓋のわずかなスペースにしかなかった。

僕はそんな彼女のもったいぶった態度が非常に気に食わなかった。

しかしチュガッチさんは違う。

なんと背面側のザック上部に、上下二つの「速攻アクセススペース」を用意しているという準備の良さだ。

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まさに「上からでも下からでもバッチ来い」と言わんばかりだ。


早速下の方から再び「ガバッ」とむき出しにしてやる。

するとこのような広い収納スペースに速攻アクセス可能なのだ。

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しかも仕切りを解放すれば、内部が筒抜けになって1気室にもなる使い勝手の良さ。

もちろん濡れに強い素材を使用していて、何かと濡れ易い冬の道具も扱い易い。


試しにメッシュポケットの位置にモバイルバッテリーを忍ばせて、

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頻繁に使うインナーダウンや座布団や厚手のバラクラバをイン。

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もちろん三脚だって飲み込んでしまう。

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とんだバキュームだぜ。

行動食のパンだって余裕で入ってしまうぞ。


一方、上のスペースはどうだろう?

こちらは絶妙なサイジングで、ゴーグルがすっぽりだ。

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これでいつ突然の風雪に晒されても、最短でゴーグルを取り出す事が出来る。

しかもである。

なんとこの上部のお部屋の内部生地は、ゴーグルに優しいフカフカのフリース生地なのだ。

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小料理屋のカウンターで酔いつぶれてうたた寝してしまった際、そっと毛布をかけてくれる女将さんのようなこの優しさ。

我が本妻が優しさを失ってしまっている状態なだけに、この細やかな優しさこそ愛人にふさわしい。

この手の「先を読んだ優しさ」ほど男を狂わせるものはないのだ。


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いい女ポイント3.「黒光りボディと自立精神」


一番のポイントであったスノーシューなどの取り付け問題。

トリコニさんの場合、無理矢理サイドのコンプレッションベルトを引っ張って来て強引に固定していた。

トリコニさんはあくまで冬用のザックではないので、どんなに調教しても冬の僕色に染まってくれなかったのだ。

しかしチュガッチさんは「冬専用愛人」。

もう調教なぞしなくても、しっかり両手を広げてこの受け入れ態勢だ。

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まさに「さあ、私の胸に飛び込んでらっしゃい」とでも言っているような包容力。

しかもスノーシューの刃が当たりそうな部分はさらに強靭な布で補強までしてくれているではないか。

今までのトリコニさんだと常にソフトタッチが求められたが、チュガッチさんは鍛えられた強靭な黒光りボディの持ち主。

少々手荒に扱っても泣き言ひとつ言わないのだ。


そしてここの部分のベルトはこのスペース用に独立しているから、何の苦もなくスノーシューが取り付け可能。

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さらにはちゃんとピッケルホルダーもあるという包容力。

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しかもダブルアックスに縁のない僕の為に、無駄に両サイドにあるわけじゃなく一カ所のホルダーのみ。

この「余計な化粧はしない。ありのままの私を愛して欲しいの」と言った潔い態度がたまらない。


さらにである。

チュガッチさんは、全く思ってもいなかった才能を見せつける。

スノーシューを付けた状態だと、なんと彼女は「自立」するのだ。

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僕はこの事実を知った時は、口から愛が溢れ出てしまいそうだった。

胸がキュッとして、思わず抱きしめてしまいそうになったほどだ。


今までのトリコニさんは、雪面にを下ろすとぐったりと倒れて雪まみれになってうっとうしかった。

その度に僕は「大丈夫か」と言って抱き起こし、雪をはらってやっていた。

このような「男に依存しないと生きて行けない女」では、冬の愛人としては頼りない。


その点、チュガッチさんは実に自立した芯のある女性。

基本的に男はみんな「甘えん坊」だ。

家庭で甘えられない分、やはり愛人宅ではしっかりと自立した女性に甘えたいではないか。


この「自立」にすっかりコーフンした僕は、ザックを前に「ハァハァ」と吐息が漏れる。

しかしそんな変態お父さんを見つめる、こーたろくんの冷たい視線。

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彼の切ない目が「お父さん、このザックが新しいお母さんなの?」と訴えて来ているようで何やら罪悪感が。

やはりこの愛人を、今この自宅で抱きしめるわけにはいかない。

早く現場で自立する彼女を抱きしめてやりたいものだ。


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いい女ポイント4.「素早いナイチンゲール精神」


ドラクエで強い敵と戦う際、戦いの重要なキーマンとなって来る奴がいる。

それは勇者でも戦士でもなく「僧侶」である。

僧侶は敵に対して直接的な打撃攻撃こそしないが、相手の防御力や素早さを下げたり、ダメージを受けた味方の体力の回復を図る縁の下の力持ち。

もちろん厳しい雪山という戦場でも、愛人にはこの「僧侶」としてのスキルが求められるのだ。


今までのトリコニさんだと、ただでさえアクセスしづらいザックのさらに奥に「薬草」を持っていた。

そんなんじゃいざという時、薬草を探している最中にマヒャドを食らって死んでしまう。


しかしチュガッチさんの補助は実に素早い。

なんとこのスノーシュー取り付け側も「ガバッ」っと開いてスペースが現れるのだ。

IMGP1379.jpg

実はこのスペースは、スコップやゾンデ棒などの「アバランチギア(雪崩対策)」が入る用に設計されたスペース。

バックカントリー用ならではのスペースで、もちろん将来的に僕も買いそろえるつもりだからありがたい。

しかし今はまだそんな高価な呪文「ザオリク」を唱える事は出来ない。

現時点では「ザオラル」しか使えないので、このスペースにはエマージェンシーキットをセッティング。

IMGP1380_201402201030336be.jpg

このスコップの柄とゾンデ棒が入るスペースに、テーピングなどの全てのグッズが絶妙に納まった。

さらにまだまだ余裕があるので、スノーシューの追加テイル、予備グローブ、ザックカバー、サングラスケースなども見事にイン。

IMGP1378.jpg

一体どこまで無駄がないのだろうか。

「ベホマ」や「ザオラル」の回復系呪文だけでなく、「スクルト」や「フバーハ」まで網羅している。

この得難い僧侶が愛人でいてくれるという喜び。

これで強力なダンジョンの中にでも臆せずに突入できるぞ。


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いい女ポイント5.「適切なセンタリング」


先ほどはドラクエで例えたが、次はサッカーで例えてみよう。

雪山登山というフィールドは、山頂というゴールネットを揺らすことが出来るかという戦いだ。

言わば登山者は「香川」であり「点取り屋」である。


しかし香川一人ではゴールネットを揺らす事は出来ない。

そこで重要になって来るのが、長友と内田の「両サイドバック」なのである。

彼らが守備を引きつけ、完璧なセンタリングを香川に上げる事によってゴールが見えて来るのだ。

そんな重要な両サイドバックを、たった一人で守ってくれる愛人。

それがチュガッチさんなのである。


まずは右サイドバック。

本来の用途は不明だが、ここには僕の「山専ボトル」がしっかりと納まるスペースがある。

IMGP1368.jpg

この位置から絶妙な「水分補給」と言うセンタリングが上がる。

このセンタリングのおかげで、僕はFWとして脱水状態になる事なく攻めて行けるのだ。


でも「こんなポケットよくあるじゃん」と言う人もいるだろう。

しかし実はこの手のバックカントリー用のものは、スキー板を積む用にこの位置にはループがあるだけだったりするのだ。

でもチュガッチさんだけはなぜかこんな調度良いポケットになっていた。

IMGP1369.jpg

この位置だと、いちいちザックを下ろさないでもボトルを取れるのもありがたい。

しかもキュッと絞るベルトまで付いているから、ふいにボトルだけ谷底へ落としてしまうといった心配も無い。

まさに僕の使用に合わせた完璧なセンタリングだ。


そして左サイドバック。

ここのコンプレッションベルトの位置に綺麗にアイゼンケースが設置可能だ。

IMGP1370.jpg

雪山ゴール付近のペナルティエリア内。

そこは氷とスライディングが頻発するデッドゾーン。

そんな時にサッと「アイゼン」が左サイドから駆け上がり、スライディングに負けないスルーパスを出してくれるのだ。


トリコニさんの時はアイゼンをザック内に入れていたから、出し入れが面倒くさくて億劫だったがこの位置ならばストレスフリーだ。

しかもこの左サイドには、右サイドのような余計なポケットがないという無駄のなさ。


まったく、どこまで僕を虜にすれば気が済むのか?

実に恐ろしい女である。


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いい女ポイント6.「お腰に付けた控え室」


ドラクエ、サッカーと来たら、もちろん次は「桃太郎」だ。

いよいよ何の事を書いているのかよく分からなくなって来たが、ノープランで進んで行くぞ。


雪山登山とは、山頂という名の鬼ヶ島を目指す戦いだ。

そこで重要となって来るのが、シャリバテ(エネルギー不足)に陥らない為の「行動食」が重要となって来る。

その名の通り、行動食ってものは行動中に適宜摂取できる位置にこそ愛人のように忍ばせたいというもの。


それがこの「お腰に付けたきびだんご」スペースなのである。

IMGP1363.jpg

別にこの手のポケットも珍しくはないんだが、今までのトリコニさんはこの部分のスペースが極端に貧弱だった。

だから僕はトリコニさんに別のオプションザックを取り付けて凌いで来た。

あの女はいちいち高級なバッグを買ってやらないと、一切僕のきびだんごを持ってくれなかったのだ。


しかしチュガッチさんは、しっかりと僕の行動食を己のポケットに受け入れてくれたのだ。

IMGP1364_20140220112612ec9.jpg

これで出会い頭の犬や猿にも、即座にきびだんごを与えてやる事が出来る。

しかもそのポケット内にはさらなるポケットが。

IMGP1365_20140220112612696.jpg

これならパワージェルなどの包装ゴミをポケット内で分別できるし、小さなウェットティッシュでも忍ばせておけば手がべたついた時も便利だ。

細かいが何気に嬉しいぞ。


そしてきびだんごで精を付けつつ、犬・猿・キジを仲間にしたら「左のお腰」に注目だ。

IMGP1329_2014022011345294d.jpg

このギアループがあるだけの何の変哲も無い小さなポケット。

しかしこの部分が実は「一番購入の決め手となった」部分だったりする。


なんとこの小さなポケットから、「ずるん」とこんなん出て来ました。

IMGP1330_20140220113503d7c.jpg

このボトルホルダー的な隠れスペース。

男と言う生き物が「隠れスペース」というものにロマンを感じてしまう生き物だという事を知り尽くした、チュガッチさんの小悪魔的なイタズラ行為。

これを初めて見た時は、僕の胸が「ズキュゥゥゥンッ」とディオってしまったのは言うまでもない。


もちろんここに水筒を入れても良いが、常時入れてるのは邪魔。

なのでここは「ちょっと今はここで待機しててね」って奴らの、言わば「ネクストバッターズサークル」的な扱いをするのがベスト。

つまりここは、犬・猿・キジなどのお供のメンバーの控え室だ。


例えばオーバーグローブ。

IMGP1332_20140220113502b48.jpg

樹林帯のハイクアップ中はインナーグローブだけだが、稜線が近づいて風が出て来た時などにササッとここからオーバーグローブが出動するのだ。

ちなみにグローブの口を下にして入れれば、グローブ内に雪が入る事も無い。


あとはゴーグルとかの待機スペースだったり、

IMGP1346.jpg

単独行時の己撮り用に、常に三脚を忍ばせておくのも良い。

IMGP1350.jpg

まさに状況に合わせたネクストバッターズサークル。

ヤッターマンで言えば、ヤッターパンダの中から「今週のドッキリメカ」が発進して行くあの感じだ。


もう例えに例えが重なってよく分からないが、とにかくこの何気ないおまけ機能に心底ぞっこんなのです。

女性の方は良く覚えておくと良い。

男はこんな些細な「隠れアイテム」で浮かれられる、めでたい生き物なのである。


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いい女ポイント7.「胸元セクシー」


隠れアイテムも良いが、よりストレートに男の心を鷲掴みにするもの。

それが「胸元セクシー」である。


やはり「小さく見えて意外と大きく、ガッパリと開いた胸元」というのは愛人には必須の機能とも言える。

それがこの胸付近のショルダーベルトにあるこのチャック。

IMGP1323.jpg

このセクシーなチャックを、峰不二子のライダースーツのようにシュッと下に下げてやる。

すると中からプルンとハンディGPSがセクシーに登場。

IMGP1324.jpg

まるで不二子ちゃんの谷間からGPSを取り出すかのようなコーフンを覚えるぞ。


これまた絶妙な位置に絶妙なサイズのスペース。

これならトリコニさんの時みたいな余計な外部ポケットを装着する事なく、いつだって現在地が確認できる。

なんなら防水化に成功したiPhoneを忍ばせたって良い。

IMGP1325.jpg

iPhoneの背面にカイロでも忍ばせておけば、iPhoneが突然フリーズしてしまう事も無いだろう。

ミニモバイルバッテリーや、タッチペンなども入れておけばさらにインテリジェンスな登山野郎に見えることだろう。

このスペースも地味に嬉しいぞ。


ちなみに本当の胸のチェストストラップ部分はこんな感じ。

IMGP1328_2014022011575807f.jpg

このバックル部分、実は「ホイッスル」だったりするのです。

遭難時や、ホワイトアウト時など、何かと仲間や救助の人に自分の存在を知らせたい時などに地味に便利な機能。

こういう気づかなければスルーしてしまいがちな気配りには、熟女愛人的な安定感すら感じてしまう。

気配りが細やか過ぎて、まるでサザエさんのフネさんを愛人にしてしまったかのような安堵感である。


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いい女ポイント8.「連れ子のお世話」


私は罪な男だ。

夏で冬でも、常にザックという愛人に「連れ子」の世話をさせていた。

愛人としてはデートの時くらい二人きりで逢瀬を楽しみたいと思うだろうが、僕としてはどうしてもその連れ子を山に連れて行きたいのだ。

その連れ子とは「一眼レフカメラ用ザック」の事である。


トリコニさん含め、今までこの連れ子をうまく飼いならして上手に面倒を見れる愛人が少なかった。

どの子も帯に短し襷に長しで、絶妙なポイントで連れ子を装着できなかったのだ。


しかしそこは夢の愛人ことチュガッチさん。

実に良い位置にDリングがつているじゃないのさ。

IMGP1326_20140220124009c95.jpg

そしてここに連れ子をセッティング。

その持ち前の包容力で、見事に連れ子まで優しく包み込んだチュガッチさん。

IMGP1327_20140220123958442.jpg

この位置だと、ちょうどカメラが胸元に来て実に出し入れが用意だ。

もちろん僕は胸元不二子ちゃんにはGPSを入れるから、この連れ子にiPhoneを持たせている。

IMGP1367_20140220124002478.jpg

まるで無駄が無いスペシャルさだ。


しかしである。

この連れ子・パーゴワークスの「フォーカスL」は、本来は腰のベルトで固定するもの。

この位置だと腰ベルトまで届かないから、歩く度にプラプラして邪魔なものになってしまう。

そこで少しだけ工作が必要になって来るのです。


さあ、ここで何故か急に場所が移動します。

IMGP1386.jpg

家でせっせと撮影していたら、急に嫁から「布団を乾燥させて来い」という指示が。

ゆえに僕はチュガッチさんを背負って、コインランドリーという寂しい世界に来たわけであります。

まさかチュガッチさんのデビュー戦が雪山ではなく、コインランドリーだったという事に驚きが隠せません。


しかしそんなピンチをチャンスに換えるのが男の生き様。

たまに他の客が来ると猛烈な羞恥タイムになってしまうが、ここでいそいそと工作タイムに突入です。

IMGP1387.jpg

冷たい蛍光灯の下、ゴウンゴウンという音が鳴り響く空間でひたすら一人シコシコと工作をする惨めさよ。

しかしいつも子供の面倒を見ながらなので、逆にこれは腰を落ち着かせて作業が出来るぞ。

このくらいの雰囲気の方が、何だか「昭和的な愛人との逢瀬感」が溢れていていいではないか。


で、試行錯誤の結果このような状態に。

IMGP1392_2014022012581968f.jpg

IMGP1389_20140220125820edb.jpg

IMGP1390.jpg

要するに、取り外し可能な腰ベルトからの「バイパスベルト」をこしらえたのですね。

IMGP1391_20140220125822b7d.jpg

しかしこの工作の成功よりも、このコインランドリー内という撮影設定のシュールさの方が際立っている。

しかもこれは己撮りしようとした際、何度もお客さんが入って来た事による「テイク4」くらいの写真。

40近い良い大人が、一体コインランドリーで何をしているのか?

若干心にすきま風が通り抜けて行く感覚が楽しめた。


ちなみに布団の乾燥までまだ時間があったから、こんなものまで工作。

ヘルメット用?のループに細引き(靴ひも切れた時用)を巻き、そこにゴム糸設置。

IMGP1395.jpg

雨蓋が無いチュガッチさんは、脱いだジャケットを挟んでおく場所が無いから無理矢理作ってみたんですね。

IMGP1400.jpg

でもこれだと歩く度に丸めたジャケットが上下にぴょんぴょん跳ねてしまう。

なんだか急にチャーミングなザックになってしまった。

これは中途半端だからまだまだ改良の余地有りですな。

IMGP1401.jpg

しかしここでふと気づく。

こんなものよりも、改良の余地があるのは僕の方かもしれないぞと。


散財遭難した挙げ句、巡り巡ってまさかコインランドリー遭難にまで達してしまうとは。

しかも一人で勝手に「愛人とは」と語り出し、ノースフェイスの回し者のようにこんなに長々と記事まで書いてしまった。

要は買ってしまった物を褒めまくって、己を納得させたいだけなのだ。

誰かに「いいもの買ったね」って言ってもらって、少しでも散財の罪の意識から解放されたいだけなのだ。


恐ろしい。

なんて恐ろしいんだ、散財遭難。

そして冬の稲妻よ。



もう一度原点に戻ろう。


これから雪山始めようって思っている人々よ。

特に小さいお子さんを抱えているそこのあなた。


悪い事は言わない。

やめておきなさい。


コインランドリーで涙を流したくなければね。



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