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関東祝福遠征 塔ノ岳編〜追込み神前式〜

Posted by yukon780 on 14.2016 塔ノ岳/神奈川 0 comments 0 trackback
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祝いたい。

結婚おめでとうと叫びたい。

しかし平地の式場でおめでとうと言ってもありがたみがない。

どうせ祝うなら標高の高い所から上から目線で祝ってあげたい。

しかもできるだけ爽やかな早朝に祝ってあげたいのである。


サケヤKの結婚式当日の朝。

我らが向かった先は式場ではなく、もちろん丹沢山地。

神奈川在住の彼女を祝うのには持って来いのステージである。


しかし僕はここまでに結構な疲労と寝不足を重ねてヘコヘコ状態。

それでもお祝いしたい気持ちが僕をその場に停滞させようとしない。

濡れ岩の二子山も、渇水の長瀞だってすべて結婚式の一部。

あくまでも嫁には「結婚式に行って来る」としか言ってないから、これらは誰が何と言おうと「結婚式」なのである。

決して好きで関東の名所を遊び回っているわけではないのである。


二子山では式に向けた準備運動をし、長瀞で身を清めた次は、ここ丹沢山中で祝詞(のりと)を唱える。

朝から出来るだけ体を追い込み、胃液と共にこみ上げて来た衝動で祝詞を山の神に奏上する。

それが今回の目的。

これが我ら流の「神前式」なのである。


それでは結婚式前に行われた塔ノ岳神前式。

そこから無事に結婚式を駆け抜ける所まで、ザクッと振り返って行こう。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


朝3時半。

泥のような眠りを切り裂くアラーム。

それでも体が目覚めるのを拒否するかのように動かない。

昨日の「大移動+1時間半仮眠+二子山登山+長瀞川下り」の疲労が、たった4時間くらいの睡眠じゃ抜けるわけがない。

それでも鬼の形相で目覚める僕。

意地でも丹沢行って走らねばならんのだ。


もはや遊びという範疇を大いにはみ出た使命感。

飲み会帰りで30分くらいしか仮眠が取れなかったB旦那を叩き起こし、二人してフラフラになりながら家を出る。

俺たちが祝わずして、一体誰が丹沢で祝詞をあげるというのだ。

これは自分たちのための戦いじゃない。

全てはサケヤKのためなのである。


やがて目をシパシパさせながら丹沢へ移動。

全身はすでにボロボロだが、精一杯の空元気ポーズでいざ出発。

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これより「お腹とおっぱい出てるのに何故か動けるブラザーズ」による、神前式スタートである。


早朝一発目からハイペースで「二ノ塔」目指して駆け上がる。

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この段階で僕は早くも終了間際の加藤鷹と化し、「ハアッ!ウウッ!アアーッ!」とやたらうるさいセクシークライマーに。

僕は恐らくその辺の小学生よりも息が上がるのが早い。

多分心拍数は常時170を越えた状態なんだが、不思議と息が上がると僕はスピードアップする。

ほぼ徹夜明けのB旦那も、いつも寝てなければ寝てないほどハイになってペースが上がる。


このような東西を代表する不思議人間達が駆け上がって行くと、やがてドドンとコイツのご登場だ。

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やはり富士山が出て来ると、「関東の山登ってます」って感じが一気に漂う。

地元鈴鹿の山とも、アルプスの景観とも違う独特な気持ちよさが丹沢には渦巻いていた。

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天気は快晴予報のはずだったのにやたらフォグってるが、それがまた味があってよろしい。


そんな富士山を横目に駆け上って行き、やがて「二ノ塔」を通過し、

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グハグハ走って「三ノ塔」に到達。

そこからはこれから辿って行く、塔ノ岳への長い長い道のりが見て取れる。

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遥か先の一番高いとこが塔ノ岳山頂。

この猛烈なアップダウンの光景を目にし、乳首を震わせてヨロコビに浸るマゾ。

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早くも昨晩食った焼き肉が喉元までこみ上げて来てそうだ。

そもそも新郎新婦ですらまだ眠っているであろうこんな早朝に、なぜこんな事をしているのか?

しかしその疑問は愚問。

あくまでこれは神前式なのだから。


ってことで、せっかく稼いだ標高を無にするダウンヒル。

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この山は登っては下ってまた登るという行程。

まさにそれは夫婦関係にも似たものがある。

喧嘩もすれば仲直りもする。

そうして山頂という名の幸せに辿り着くのだ。

この辛さは我々からサケヤKへのメッセージ。

岐阜の方にはずっと下り続けて闇に落ちて行った男もいるらしいが、どうかそんな風にならずに円満な夫婦生活を送っていただきたいのである。


で、ガツンと下ったらガツっと登って行く。

もうその頃には、不眠状態のB旦那は完全にハイで危険な状態に。

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青少年達も変なハーブとかに手を染めるより、彼のように不眠で山を走れば良いのだ。

簡単にハイになれて誰にも迷惑かけないからオススメだ。


そんなハイ状態で続いて「烏尾山」に到達。

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そのままグハグハと尾根道を走って「行者ヶ岳」到達。

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B旦那のハイが止まらない一方、久々のトレランスタイルでヒィヒィの疲労男。

この時点でクソ甘いエネルギージェルが、非常に美味しく感じてしまうという危険ゾーンへ。

蓄積疲労と痩せなかったダイエットのせいで、80キロのこの体が重いのなんのって。


そして頑張って上げた標高を、またしても下りでハードにリセット。

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そんな厳しい精神攻撃に耐えながら、5つ目の山「新大日」に到達。

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その先の「木ノ又大日」にはこんな可愛らしい小屋もある。

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このコースはとにかく登山道は綺麗に整備されてるし、低山なのに所々にトイレや小屋があってなんとも至れり尽くせり。

鈴鹿では考えられないおもてなしっぷりに、さすがは関東と唸らずにはいられない。

どうせならもっと山ガールが溢れる日中に来たかったものである。


しかし今日は神事で来ているので、その手の色欲や小屋の炭酸ジュースには目もくれずにひたすら先を急ぐ。

だって時間通り帰らないと、式自体に遅れてしまって本末転倒も良いとこなのだから。


やがて綺麗なお花のトンネルを駆け抜けて、

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吐き気を堪えながら最後の追い打ち急登を登って行くと、

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ついに塔ノ岳(1,491m)の頂に到達なのである。

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約4時間ちょっとのコースを2時間半で来れたんだから、O2B(お腹とおっぱい出てるのに何故か動けるブラザーズ)にしては上出来の結果だ。

しかし本当の意味での神前式の祝詞はここでは発せられない。

もっともっと己を追い込んだマゾの先にこそ、山の神と対峙する事が可能になるのである。


ってことでお互いにサクッとヤラセ写真を撮って、

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さっさと弾丸下山開始。

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下山と言えど、アップダウン豊富なルートなので結局グハグハと悶絶しながらの追込みアタック。

ここからはダウンヒルに集中するため、カメラもザックインして記録は残っていない。

しかしここでちょっとしたアクシデントが発生したのである。


もの凄い勢いで調子良く下りをかっとんでいた僕。

しかし途中で前を少々ゆっくり目で走っていたトレイルランナーがいて軽く渋滞状態に。

後ろからそれとなく音を立てて抜かさせて欲しい意思表示をするが、その人はヘッドフォンで音楽を聴きながら走っていたから聞こえない。

仕方なく、しばしドラクエ2のように3人が縦に並んだ状態で重なってゆるゆると走った。

しかし途中で少しだけ抜かせそうな広さの道があったから、チャンスとばかりに僕は「失礼します」と言って横を追い抜いた。

それに対しそのトレイルランナーは「勝負かけてきやがったな」と勘違いしたのか、もの凄い勢いで我々を猛追。

結果後ろから追われる形となり、3人は猛烈な勢いで弾丸ダウンヒルに突入。

完全にいつも以上のハイペースで駈け下り、その結果僕は激しく左足をグネッたのである。


結局あまりにもケンカ腰なその猛追に対して嫌気がさして、その人には先に行ってもらった。

というかヘッドフォンしながら山走るのはやめようよ...。


そしてそこに残ったのは、無理して左足首を捻挫した敗残兵が一匹。

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左手首はじん帯損傷で、左足首は捻挫。

いいぞ、だいぶ仕上がって来た。

しかもテーピング巻いてる途中に足の指をツるというおまけ付きだ。

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悶絶に悶絶が重なり、一体どこが痛くてどこが痛くないかもうよく分からない。


さあ、祝詞に向けた準備が整って来た。

正直走るどころか歩くのも痛いリアルな怪我だ。

もはや軽い遭難状態だが、このくらいじゃなきゃ山の神様に謁見など叶わない。

僕はビッコを引きながらフラフラ状態で突き進む。


やがて下山のくせに、「三ノ塔」に向けた猛烈な急登区間に突入。

ここでB旦那による「ここは最後の登りです。全力タイムアタックで共に死にましょう。」と小粋な提案が。

もちろん僕はその提案を飲んだ。


そこからは脚を引きづりながらも、猛烈なスピードでハイクアップ。

心臓が飛び出そうになほど心拍数はうなぎ登り。

すれ違う人の「おはようございます!」の挨拶にも、「ざ..す...」としか答えられない苦しすぎる戦い。

全速力で10分以上走ってる状態と言えば分かり易いだろうか。


やがて「もうそろそろか」と思って曲がった先を見た。

するとまだまだ終わらない超急登の嵐が目に入る。

するとついに僕は心が折れてその場に倒れ込む。

それを見てB旦那も「あと少しじゃないか!ガンバレ!立て!」と丹下段平状態で僕を奮起させる。


もう逃げ出したい。

しかしこれは自分のためではなくサケヤKのための神前式。

僕は予備の緊急ターボエンジンを点火させ、本気で吐きそうになりながら最後の急登を登った。

そして登りきった先でリアルダウン。

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胃の中からこみ上げて来る熱き想い。

それは声にならない声でヒューヒューと口から漏れ吐き出されていく。

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「掛けまくも畏き丹沢神の大前にマゾ男恐み恐みも白さく

八十日は有れども今日を生日の足日と選定め....」


薄れいく意識の中、ついに胃の底から沸き上がる祝詞。

これが我々流の神前式。

丹沢の神に己の身を奉納し奉り、無事に祝詞を奏上する事に成功。

これでサケヤKの結婚生活は順風満帆間違いなし。


この時間帯から登山者が増えて来て、多少変な目で見られたが気にしない。

再び根性で立ち上がり、左手首と左足首を負傷している半身不随男は、式に間に合わせるために必死の下山。

やがて山頂から1時間半で下山完遂。

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無事に?神前式を終える事が出来誇らしげな二人。

もう過労やら痛みやら眠気やらが混在して、とてもフレッシュな気分で一杯だ。


しかも今回の山行にて、我がお気に入りのトレランシューズがソールが剥げてご臨終を迎えてしまった。

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ここまでやれば奉納も十分だろう。

実に良い神前式だった。


こうして我々は、一路横浜に向けて帰って行った。

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意地でも休場しようとしない角番大関のような足首のテーピングが実に痛々しい。

さあ、後は穏やかな気持ちで結婚式に出るのみなのである。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


東京の結婚式会場。

途中で何度も寝落ちしそうになり、「B旦那...僕...式場に辿り着けないかもしれないっす...」と弱音を吐いていたが、なんとか会場にまで辿り着いたのである。

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静岡のモジャ男「黒はんぺんH」も合流し、お祝いの準備は万端。


しかしここで式場のスタッフに呼び出される僕とB旦那。

実は僕はサケヤKに頼まれて、式の最後に流れる来場者へのありがとうメッセージ動画を作成していた。

で、B旦那はその動画をDVDに焼いて式場に提出していたのだ。

でもってここに来て、その動画が「ちゃんと再生されない」というビッグアクシデントが勃発なのである。


後は気楽に式を楽しむだけと思っていた我々に突きつけられた最終難関。

最後にB旦那の家のプレステでちゃんと動作確認したのに、なぜここに来てちゃんと写らないのか。

なぜ我が人生はいつもこうなんだ。


しかし結局式場の人が別日にそのデータを焼いたDVDがあった事で、なんとか事なきを得た。

式場の人も「DVD焼き代が別途かかりますが」と言っていたが、本気で助かったから問題ない。

まあ式場価格で高くなったとして、DVD代と手数料含めてせいぜい2,000円くらいだろう。


するとスタッフは言った。

「10,800円になります。」と。


その瞬間、僕とB旦那は激しくズッこけた。

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さすがはビッグシティ東京の関東価格。

DVD焼くだけでこんなにもグレートな価格だとは。

しかもしっかり消費税まで。


結果「DVDすらまともに焼けなかったのは私ですから...」とB旦那が支払う事に。

これにてパーフェクトな奉納が完成し、これ以上ない完全体の形でサケヤKをお祝い出来る事と相成った。


これには別テーブルにいたサディステッィク女優Eも大爆笑しながら合流。

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横浜組オールスターが勢揃いし、いよいよ高まるセレモニームード。

そしてついに新郎新婦のご入場であります。

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脳裏に駆け巡るは辛かったここまでの戦いの日々。

ずぶ濡れ岩登り、渇水どんより川下り、胃酸逆流神前式、写らないDVD...。

ついつい熱くなる目頭。

もはや僕の目は真っ赤っかなのである。(ただの寝不足という説)


うまい棒係、ビールサーバー係のB旦那とバターNも実に嬉しそう。

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ビールはほとんど泡だけど。


何はともあれ、こうして無事にサケヤKの結婚式を祝う事が出来た。

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聞けば旦那さんも相当なマゾらしい。

尻に敷かれる事は必至だが、どうかそんなサケヤKの上質なサドを楽しんで欲しい。

そしてあまりに度が過ぎる発言が目立って来たら僕に相談しておくれ。

正しい土下座の仕方と仕事行くふりして遊びに行く極意しか教えてあげられないが、共に泣く事はできる。


そしてサケヤKよ。

どうか幸せになって欲しい。

そして出来るだけ旦那さんをやさしく包んであげてほしい。

どこぞの岐阜の養子のような悲しみを繰り返していけない。

ほんの一握り。

一握りのやさしさでいいのです...。


そんな君たち夫婦に、昨日僕が愛する嫁に言われたホカホカの名言を贈ります。


「ちょっとどいてよ。打ち上げられたトドみたいな顔しやがって!」です。


もう一度言う。

こんな悲しみを繰り返していけない...。


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さあ、これで無事結婚式は終了。

今すぐにでも眠りたい気持ちはやまやまだが、もちろん祝い足りない我々は二次会へ。

そこでは必死に疲労と眠気の限界ラインで戦う男の勇姿が確認された。

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とうに限界を突破しているが、もちろんまだまだ祝い足りない。

そこで翌日。

我々は仕上げの「三次会会場」へと足を運んだ。


向かった先は多摩川上流、奥多摩の「御岳エリア」。

ここでサクッとデザート的にライトな川下りをし、ささやかに幕を閉じようというのが狙いだ。


しかしである。

あれよあれよと増えて行く「我らも祝いたいのだ」という有志達が大量登場。

最終的にその人数はまさかの「17人」という大船団に。


まだまだ終わらない関東祝福遠征。

家に帰るまでが結婚式。


血を吐いて倒れるのは

家に帰ってからで良いのである。


だって私は


打ち上げられたトドなのだから




関東祝福遠征 奥多摩編へ  〜つづく〜



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今回のギア


【上半身】
・ベース/ファイントラック「パワーメッシュT」
・Tシャツ/MHW「ウェイ2クールショートスリーブT」
・ウィンドシェル/ノースフェイス「コンパクトジャケット」

【下半身】
・ショートパンツ/パタゴニア「ストライダーショーツ」
・テーピング/ニューハレ「ニューハレVテープ」

【足】
・ソックス/ドライマックス「トレイルランニング」
・シューズ/モントレイル「バハダ」

【頭部】
・バイザー/ノースフェイス「ランナーズバイザー」

【ギア】
・トレッキングポール/シナノ「トレランポール」
・ヘッデン/ブラックダイヤモンド「ストーム」

【ザック類】
・トレランザック/ノースフェイス「マーティン ウイング 10」

【デジ物】
・コンデジ/ソニー「RX100」
・三脚/JOBY「アクションゴリラポッド」
・ウェアラブル/GoPro「HERO4silver」

関東祝福遠征 二子山編〜はじまりはいつも雨〜

Posted by yukon780 on 03.2016 二子山/埼玉 0 comments 0 trackback
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5月末。

横浜組のサディスティック女「サケヤK」がめでたく結婚式を挙げる事と相成った。

(左が四国に行った時のサケヤK↓右はサド仲間の女優E)

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その招待状を受け取った僕は、早速水面下で裏工作に奔走。

即座にグーグルマップを立ち上げ、式場から半径数十キロ圏内の山と川を調べまくった。

もちろん遊びに行くのではない。

あくまでも彼女の結婚式に花を添えるための「余興」として行くのである。


手首はじん帯損傷で固定中だし、バッチリのタイミングで風邪も引いている。

正直ハードな事は何も出来ない状況だ。

しかしそれでも行かねばならない。

私はただただ彼女を祝福したい気持ちで一杯なのである。


そして僕は「結婚式出席」という名の光り輝く大義名分を背に、嫁との交渉のテーブルにつく。

有休を取って合計3日間という自由を得るための戦い。

それはサケヤKの幸せがかかった、決して譲れない戦いだった。


もちろん嫁の「2泊もする意味が分からない」というごもっともな反論に対し、「はるばる岐阜から来る僕に、横浜の皆さんがわざわざ名所を案内してくれるって言うんですよ。色々準備してくれてるんですよ。」と横浜組をダシにして匠の交渉術を展開。

そこから色々とゴタゴタがあったが、なんとか「そういう事なら」とOKが出た。

何故か去り際に「下半身朝青龍で上半身わんぱく相撲な体しやがって!」と謎の罵倒を食らったが、何はともあれこれでサケヤKを祝う準備は整った。


自身初の関東遠征。

どうせ行くならこの3日間で血を吐くまで関東を堪能し、そしてサケヤKを祝福しまくってみせる。


ってことで、今回のブライダルメニューは以下の通り。


◎前菜〜二子山〜:秩父の岩の殿堂に滑落の恐怖を添えて
◎スープ〜荒川〜:痛めた手首に耐えて激流長瀞川下り
◎季節の嘔吐〜塔ノ岳〜:寝不足を胃酸逆流ソースと共に
◎メイン〜結婚式〜:写らないDVDと東京焦りのポワレ
◎デザート〜奥多摩〜:大人数SPによる皇族風御岳下り


さあ、果たして最後まで倒れずに完走出来るのか?

結婚式とはご祝儀だけ包めば良いってもんじゃない。

いかに己の身を削ってその夫婦を祝えるかが重要。

いざ、今ここにユーコン流結婚式の神髄を関東人に見せつけてみせる。

そして見事にぎゃふんと言わされてやるのである。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


待ちに待った関東遠征1日目早朝。

埼玉県二子山の登山口。

そこでずぶ濡れになった一匹のドブネズミが確認された。

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期待を胸にはるばる7時間もかけて来た男に用意された「ウェルカム・レイン」。

しかもけっこうな本降り。

関東よ、お前もか。

出だしから小粋なおもてなしが骨身に染みる。


この時点でこのドブネズミはすでに疲労困憊。

実は彼はここに来る途中カーナビの反乱に遭い、高速道路を下ろされて甲府からハードな「山越え」でこの現場に連れて来られている。

その間、道路に飛び出して来た鹿の数は軽く10頭を越えたほどだ。

そんなこともあって、やたら時間かかった大移動な上に1時間半くらいしか仮眠が取れなかった。

40歳に突入してのオールナイトロングドライブからの不眠祭りで意識は朦朧。

そして追い打ちのウェルカム・レイン。

彼が登場一発目からうなだれているのも無理はない。


しかも風邪は治ってないし、手首もご覧の通り。

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この手でこれから岩登りをしようってんだから実に粋な男である。

しかもこんなに雨降る予報じゃ無かったから、彼が用意して来たのはレインウェアじゃなくてウィンドシェルだったりする。

なのでまだ出発前なのに早くも体がずぶ濡れとなり、みるみる体温が奪われて恍惚の表情に。

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暑いと思ってたから下は生肌半ズボンだし、どんどん体温が奪われて瞬く間に体がガタガタ震えて風邪が悪化して行く。

さすがは荒武者関東屈指の名山。

出発前から早くも大遭難の予感がプンプンだ。


僕は「もう..やめない?登山...」と言いかけたが、横浜組メンバーが僕を囲んで逃がそうとしない。

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彼らは彼らで、はるばる岐阜からやって来た西のマゾをもてなそうと必死なのだ。

一説では、彼らは政府に雇われた諜報部員だという噂もある。

伊勢志摩で開催中のサミットに合わせて、政府から「雨が降ったらオバマの機嫌を損ねる。アイツをできるだけ東の方に足止めしといてくれ。」との命を受けている可能性が高い。


そうとなれば僕もお国ために耐えねばならぬ。

自慢のプリケツを突き出しながら、この雨を一身に受けて二子山へ突入なのである。

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それにずぶ濡れになりながら追従するB旦那、B女房、バターNの3人。

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出だしから悲壮感漂う世界観。

なんせ足元はゲリ化してズルズルな上、結構な急坂のおもてなし。


ちなみにこの山の仕組みはこんな感じ。

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我々が目指す上級者コースのイラストはもはや垂直な岩稜帯。

隣の看板には「転落多し」「岩場は滑りやすく危険」と書いてある。

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そんな滑りやすく危険な岩場も、本日は雨も降って「滑りやすさ当社比50%アップ」となった状態。

正直全然この先に進みたくない。

しかし実は今年は劒岳に挑戦する予定があって、その予行演習としてこの山行を承諾した経緯がある。

この程度の山で無理だったら、劒岳なんて行くべきではないのだ。


やがて例の垂直区間の取り付きに到達。

果敢に攻め上がって行くB旦那。

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僕もその後を付いて行く。

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しかしここで濡れた岩の上に乗った時、少しだけツルッと滑った。

その瞬間、一気に僕の得意のネガティブシンキングタイムがスタート。

「やっぱり岩が滑るじゃない。B旦那の靴は買ったばかりだからいいけど僕のは底が擦れ出している。ダメだ。何度シュミレーションしても次の一足で42パターン分の滑落シーンが想像出来てしまう。というか無理してこの先進んで行ったらもう途中で引き返すなんて無理だ。決断するなら今じゃないのか?というかちょっと前までこの山は鎖が沢山設置されてたらしいけど、あまりの不評でキレた鎖設置者が全撤去してしまったと言うじゃない。それもこれも僕を抹殺するための国の陰謀じゃないのか?そもそも今回は結婚式がメインのはず。ここで滑落してしまって、式場の僕の席だけ花瓶が置かれる事にでもなったら式をぶち壊してしまう。嫁の手前もただの横浜観光になってるから滑落死なんておかしな話だ。そんな事になったら嫁に殺される。ん?結局死ぬんじゃないか!ああ..もう!生まれて来てすみません!」

こうなったらもうアウト。

一度闇に取り付かれたらもう体が言う事を聞かない。

多少マシになって来たかと思ってたけど、全然高所恐怖症が治ってなかったのだ。


結局「やはり今日は危険すぎます。僕は生きる事を選択します!」と敗北宣言。

早くも一発目の「ギャフン!」が炸裂。

こりゃあ劒岳なんて無理っぽいぞ。


これでてっきり登山中止になるかと思いきや、そんな負け犬の遠吠えには耳を貸さないとばかりに突き進んで行く横浜組。

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一緒に撤退すると信じていたB女房に至っては、満面の喜び顔で僕を取り残して行く。

そういえば彼女は命のやり取りが大好きな突撃系マゾガールだった事をすっかり忘れていた。


ってことで僕だけ皆と別のチキンルートで山頂を目指す事に。

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チキンルートって割には不穏な気配がプンプンするが、せめて山頂に立たないと結婚式の前座としての役目を全う出来ない。

ひとりぼっちで不安だが、いざ突入である。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


一方、横浜組の面々は元気にファイト一発中。

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しかしこの段階でバターNも脱落してチキンコース行きに。

それでもB女房は退く事を知らず、結局夫婦だけで濡れた岩場を逞しく突き進んで行った。

サケヤKに対し「結婚とはいかなる困難も夫婦で共に乗り越えて行くものである」という、親戚のおっさんの挨拶のようなアツいメッセージが炸裂なのである。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


その頃、夫婦でファミキャンすら乗り越えられなかった夫は、一人ずぶ濡れになって己の不甲斐なさを噛み締めながらチキンルートをゆく。

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しかもである。

失意の彼はそのままピンクテープを見失って見事に遭難して行ったのである。


道は「ほんとにこれ合ってるか?」といった様相を呈し、足元は滑る上にどんどん角度が急に。

結局不安のまま這いつくばるように這い上がって行く。

生きた心地がしないが、もう元に戻れない状況なので上に突き進むしかない。


やがて生足を傷だらけにしながら、なんとか脱出して正規ルートに達した。

今登って来た道を振り向けばこの悲惨さ。

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よくこんなズルスベの急坂を登って来たものだ。

間違いなく上級者コースよりも上級なチキンコースだった気がしてならない。

結婚式を祝うのも楽じゃない。

しかしこれが私流の余興なのである。


そんな小粋なひとマゾを堪能し、やがて山頂手前で勝ち組の夫婦に合流する負け犬。

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しばらくすると同じく「結婚出来ない負け犬」としてお馴染みのバターNもチキンコースから合流。

再び4人が揃い、やがて目の前には感動的な白い絶景が広がった。

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僕も感動で写真を撮りまくり、「やっぱ関東のホワイトはどこかスタイリッシュだなあ!」と興奮が止まらない。

僕レベルともなれば、同じ白でも違いが分かる男になってしまっているのである。


一方危険が大好きな突撃系マゾガールは、我先にと草を分けて絶壁の方へ行って「アタイを撮りな!」とばかりにこのポーズ。

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B旦那は「困ったもんだ」と呟いていたが、僕はファインダー越しに「こういう嫁が良かったなあ...」と涙が止まらない。

ひからびたサムゲタン見てキレる人より、やっぱ崖の上でガッツポーズする女性の方が見ていて落ち着く。

果たしてサケヤKはどっちのタイプの嫁になるだろうか。

多分両方だな...。


さあ、ここからは再び岩との戦いだ。

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ある意味で周りが白い絶景で助かった。

こんなとこ景色がズルムケだった日には、我がパンティーが黄金色に染められてしまう。

でも周囲はしっかり見えるから、広角のGoProだとご覧の有様に。

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もはや「あれ?ここって界王星だったけ?」と思ってしまうほどの光景。

そんな楽しい世界を、いつも通り「ひぃ!ひぃ!ふぅ〜〜」のラマーズアタックで乗り越えて行く。

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右も左も地獄。

さすがはかつてテリーマンとザ・魔雲天が死闘を繰り広げた秩父の山。

しかし僕は超人じゃないから、ここからバックドロップで転落して行くわけにはいかない。


そんなこんなで苦難を乗り越え、見事に山頂到達。

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途中で何度かギャフンと叫んだ気がするが、口ほどにも無かったぞ二子山。

さあ、これで結婚式に行くための第一段階をクリアだ。

サケヤKにも見せてやりたかったなあ。

このどこまでも広がる、山頂からの大絶景を。

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やはりウエディングには純白が良く似合う。

この景色のように、君たちの夫婦生活の未来は真っ白で希望が一杯だ。

そしてこれからはその純白を二人だけの色に染めて行くがいいさ。

岐阜の方に結婚後もずっと真っ白のままな奴がいるらしいが、君たちはくれぐれもそうならないように。


ちなみに本来なら、ここからはこんな感じの景色だったようです。(↓B旦那)

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ポーズだけは一緒だけど、同じ場所、というか同じ惑星の景色には見えない。

せっかく7時間かけて来たんだからこんな景色を見てみたかったね。

まあ叶わない夢は見ない事にしてるんでいいですけどね。

ちょっとだけ泣き崩れちゃったけど悔しくなんて無いからね。

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さあ、何気に一番不安なのはここからの下山。

登りは何とかなっても、下りでツルツルなのはリアルにキツい。

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しかしサケヤKが、我々が祝いに来てくれるのを待っている。

その思いに応えるため、再びラマーズ呼吸法でヒイヒイ言いながらの一気下山である。

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途中、痛めてない方の右手を岩にぶつけて流血してしまうチャッピーな一コマもあったが、なんとか無事下山に成功。

そしてお約束のように雨が上がると共に下山終了。

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まだ朝の10時頃なんだが、昨日の長距離移動と寝不足のせいで疲労感が凄まじい。

正直もう岐阜に帰ってしまいたい気持ちで一杯だが、まだまだ我々の祝福の炎は消えやしない。


次はこのまま移動して、関東が誇るカヌーのメッカ「長瀞(ながとろ)」へと雪崩れ込むのである。

清い体で結婚式に出るためには、この関東屈指の激流で汚れた心身を洗い流して禊ぎの儀式を完遂しなくてはならない。

老いた体には厳しいダブルヘッダーだが、これも全てサケヤKのためなのである。


で、移動中にしっかり雨は上がって景色が広がるカヌー野郎あるあるもしっかり展開。

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こういう景色、山の上から見たかったね。


さあ、まだまだ関東遠征は序章。

結婚式に到達するまでに、まだ激流とトレランという二つの壁が我々の前に立ちふさがる。

過酷だが、やり抜くしか無い。


遊びたいわけではない。

浮かれたいわけでもない。


「とにもかくにも祝いたい」


その思いがある限り、

我らの歩みが止まる事は無いのである。





関東祝福遠征 長瀞編へ  〜つづく〜


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今回のギア

【上半身】
・ベース/ファイントラック「スキンメッシュT」
・ミドル/マムート「アタカソジッププルAF」
・アウター/ノースフェイス「コンパクトジャケット」

【下半身】
・下着/ノースフェイス「ドライショート」
・ショートパンツ/アークテリクス「パリセードショート」

【足】
・ソックス/ドライマックス「トレイルランニング」
・シューズ/ノースフェイス「レックミッドGTX」

【頭部】
・キャップ/マムート「MTR 201 Cap」

ビッグボディ彦野とサメボーイ

Posted by yukon780 on 24.2016 城ヶ峰/岐阜 11 comments 0 trackback
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まさかのじん帯損傷から早3週間。

あれから週末は狂ったように良い天気が続いている。


カヌー野郎として、一年のうちで最もアツい5月を棒に振った私。

2年前の5月はひと月で11本の川を下ったものだったが、今年は予定外だった熊野川1本のみ。

あんなに楽しかった熊野川だったが、今となっては悔やまれる1本に。


この状況を誰にでも分かり易く例えるなら、1991年に中日の彦野がサヨナラホームランを打った時、1塁ベース上で転倒して右ひざのじん帯を断裂させて前代未聞の「サヨナラ代走」を出されてそのシーズンを棒に振った時のような感覚である。

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まさに天国から地獄。

さあこれからだ!と言った矢先のまさかだったのである。


ってことで、5月だというのに整形外科でがっつり手首を固定されてパドリング禁止令発令中。

なので今回はとりあえず、気晴らしで行った子連れ登山の記録をサクサクッと書き留めておこう。

おヒマな人だけどうぞ。


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先週末。

天気は最高潮にピーカンで、気温も上昇して川下りするには持って来いのベストコンディション。

しかし下って行くのは川ではなくテンションばかり。

Facebookの皆の楽しそうな川下りの記事と、固定された我が手首とを見てはため息が止まらない。

当時は「彦野アホだねー」なんて言っていたが、今なら彼の悔しかった無念の気持ちがよく分かる。

何事もベテランともなると少しの怪我が命取りなのだ。


かと言ってこんな最高の天気の日に大人しく自宅療養なんてしてられるか。

ってことで、「登山なら手首使わんから文句なかろう。」と再び子供を連れ出して揖斐川町の「城ヶ峰」へ。

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こーたろくんは風邪引いたので、久しぶりにりんたろくんとの二人きりのタッグ登山。

正直子供二人面倒見るのはかなりヘビーなので、これはこれでとても気楽で良い。

特に今こーたろくんのイヤイヤ期はナチス拷問級に僕を苦しめて来るから育児ノイローゼ街道まっしぐら。

こーたろくんには悪いけど、久々に静かな心で一日を過ごせるぞ。


実はこの城ヶ峰へと続く登山口には、登山関係者にとって外す事が出来ないマニアックスポットがある。

それがこの「一心寺」。

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江戸時代、槍ヶ岳や笠ヶ岳に初めて登頂して開山の祖となった播隆上人。

その播隆上人のベーステンプルとなったのがこの一心寺なのである。

そんな聖地に今、未来の日本を代表するアルピニストになるかならないかの男りんたろくんが相見える。

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彼は播隆上人に何を願ったのだろうか?

僕を立派なアルピニストにしてくださいと願をかけたのだろうか?


僕は試しに「りんちゃんは将来何になりたいんだ?」と聞いてみると、彼は思いがけない夢を静かに語った。

「僕はね。将来はサメになりたいんだ。どんなに歯が抜けてもまた生えて来るのがいいんだよね。」と。

もう彼に無理してアルピニストになって欲しいなんて言わないでおこう。

せめて人として生きて行って欲しい。



何はともあれ、聖者播隆上人へのご挨拶が済んだ所で出発。

前回の記事では「川旅の原点回帰」的な旅をした。

そこで今回も原点回帰。

せっかくこーたろくんもいない事なので、久しぶりに終始ガッツリりんたろくんを背負って登ってみようではないか。

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基本的に3歳までが快適使用限度のベビーキャリアなので、6歳の彼が入ると猛烈に異様である。

この写真をゆでたまご先生に送れば、そのまま新超人として採用されるのではないだろうか?


基本的に山歩きが嫌いな彼は(この時点で未来のアルピニストの線アウト)、担がれると途端にご機嫌になる。

昔からこのブログ読んでる人には懐かしいこの親子セットの図。

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最近こーたろくんばかり背負ってたから、この久々のズッシリ重量でマゾ心が満たされて行く。

僕も「今日は登山ではなくお父さんの特訓だ。手首が痛いからそれ以外の場所を痛くしてこの晴天をやりきるんだよ。」と説明。

りんたろくんも「僕のプリンス・カメハメ式超人トレーニングについて来れる?」とやる気満々だ。

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出だしはほのぼのした感じだが、スズメバチが乱舞して全く気が抜けないカメハメ式トレーニング。

そしてスズメバチにばかり気を取られていると、頭上から毛虫が落ちて来るという楽しいアクティビティ。

やがて筋トレには持って来いの急坂ゾーンへ。

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無風でクソ暑い中、23キロほどの重量担いでムッハムッハと自傷プレイに勤しむお父さん。

そしてある程度登りきって急坂を抜けた時。

急にりんたろくんが「あれ?三脚どっかに落としちゃったみたい。」と言うじゃない。

彼におもちゃ替わりに持たせていた三脚を途中で落としたと言うのだ。


結局頑張って登って来た急坂をまた戻って行くお父さん。

そして急坂を降りきったその時。

りんたろくんが「あ、ここにあった。僕ちゃんと持ってた。」と言うじゃない。

結局お父さんは再び急坂をムッハムッハと汗だくで登って行く羽目に。

さすがはカメハメ式トレーニング。

48の殺人マゾ技を完全マスターするのは簡単ではなさそうだ。


ある程度急坂を越えて行くと、途端に快適なトレイルとなる。

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というのも、ここは元々揖斐城というお城があった所。

城ヶ峰って名前もそっから来てるんだろう。

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本丸跡を見つつ、当時の城の防衛理論を小1に力説する歴史マニア。

もちろん将来サメになるために役に立たない情報ばかりなので、りんたろくんは右から左へと聞き流す。


やがて見晴らしの良い休憩スポットが出て来たから休憩。

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濃尾平野が見渡せる揖斐の山は、低山でも景色が開けてるから気持ちがいい。

あんまり良い感じだったから、「たまにはお父さんを景色と一緒に写真撮ってよ。」とりんたろくんに頼む。

すると何故か「じゃあキン肉マンビッグボディのポーズでそこ立ってよ。」と言うじゃない。

キン肉マンにはまりすぎなのが将来不安でしょうがないが、山で子供が喜ぶのなら父さんは何だってするぞ。

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ビッグボディにしては腹がポヨッとしてるし、手首のサポーターも乳首の起ちっぷりも痛々しい。

あのまさかのパーソナルトレーニングジム終了からずっとトレーニングは持続しているが、足と腕に筋肉がつくばかりで腹がどんどん出て来ている。

もちろん苦しい糖質制限&筋トレし続けているにもかかわらず、体重も体脂肪も現状維持をキープするばかり。

それでもこの父の偽ビッグボディでテンション上がったりんたろくんは、「回転龍尾脚!」と叫んで喜々としてラーメンマンの必殺技を連呼。

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彼とはアウトドアという共通の趣味は持てなかったが、キン肉マンを通して熱い友情が芽生えている。


そこからは新緑の気持ちいいトレイルの中、陽気にビッグボディチームの敗因について語りながら進んでいく。

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すると途端に道がジャングリーな状態に。

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生足の中年に襲いかかる草木達。

頭上の枝も容赦なくりんたろくんを急襲。

そして選んだ山がマニアックすぎたのか、誰も来ないからここからは蜘蛛の巣地獄との戦いに。


生足を傷だらけにしながらりんたろくんに枝が当たらないように動いては、顔中蜘蛛の巣だらけになって悶絶するの繰り返し。

低山ながら中々過酷なカメハメトレーニング。

りんたろくんからは「大事な息子をこんなとこ連れて来ちゃダメだよ。」とダメ出しされながらも、お父さんは根性で進んでいく。

止まってはダメだ。

止まったら今日が絶好の川下り日和だって事を思い出しちゃう。

全てを忘れて前に進め。


やがて驚くほど展望ゼロの山頂に到達。

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これでいい。

ヘタに景色が見れたら色々と遊びたくなっちゃうからね。

ここまで苦労して登って来た甲斐があったというものだ。


とは言えここは適度な広さの山頂で、親子二人でのんびりするには最適な空間。

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やたらアリだらけだったが気にしない。

今日はここで川下り欲が鎮静するまでとことんのんびりするつもりで来た。

なので、無駄に時間かけてちゃんとメシを炊くのである。

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今回はあえて燃料現地調達スタイルで、VARGOのヘキサゴンウッドストーブにて調理。

コツを掴めば強火から弱火への調節がしやすいので、炊飯には持ってこいだ。

アウトドアで唯一焚き火だけは大好きなりんたろくんも、夢中になって火をこねくりまわす。

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こねくり回しすぎて火のついた枝が僕の大事なオールウェザーブランケットに落ちて穴を開けてしまったが、今日の所は許してやろう。

のんびりとした山頂でのひととき。

怪我した時くらい、このような平和を満喫するのも良いものだ。

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僕はふいに「お父さんはなんであんなにお母さんに嫌われてるんだろう?」と相談してみる。

するとりんたろくんは、「なんかね、気持ち悪いって言ってたよ。」なーんて言うじゃない。

お父さんは「そっか...。そうだよな...。」としか言えなかったよね。


そんな悲しい事実を聞かされてる間に炊飯完了。

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夫婦生活は冷えてても、外で炊いたご飯はいつだってホカホカだ。

お米は裏切らない。

僕の事をキモいとか言わないから大好きだ。


りんたろくんも自分で炊いたごはんに、実にわんぱくなスタイルで貪りついている。

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脇にご飯抱えて食う少年って、今の時代中々見る事は出来ないだろう。

よっぽど美味しかったんだね。


メシ食ったらしばしここで昼寝して、来た道とは違う道で下山開始。

ただこの道も非常にジャングリーで、かつ大急降下なのである。

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写真では分かりにくいけど結構な下りで、落ち葉がまた滑るのなんの。

23キロの重みとこの79キロのビッグボディの重みが、一気に膝に一点集中。

常時踏ん張ってる状態だから、腿の筋肉がパツンパツンに。

しかも10歩に1回の割合で現れる蜘蛛の巣トラップ。

足元ばかりに集中してると、途端に顔は蜘蛛の巣まみれ。


しかし長年低山で戦って来たこの親子をなめないでいただきたい。

ここからは2体が1体となって戦うサタンクロススタイル。

僕が足元に集中している時は、後方からりんたろくんが三脚で蜘蛛の巣を除去して行くのである。

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まさに人馬一体の妙技。

しかしりんたろくんの蜘蛛の巣除去の精度が低すぎる。

彼は僕の眼の前以外の蜘蛛の巣を除去して行くから、結局お父さんは蜘蛛の巣まみれだったね。


やがてスパイダー急降下区間が終わると、モサモサ区間に突入。

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敏感肌のお父さんの生足が異様に痒くなっちゃったね。

それでもなんとか突破して車道へ。

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ここからは地味に普通の道を出発点目指して30分以上歩かねばならない。

こんなことなら普通にピストンで帰って行けばよかった。


とは言え、揖斐の田舎の風景の中を歩いて行くんでこれはこれで気分は良い。

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いつもはこーたろくんがワーワーなっちゃうから、久々にじっくりと親子の会話が出来た気がするよ。

たまにはじん帯も痛めてみるもんだな。


やがてスタート地点に戻ってゴール。

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りんたろ登頂記ばっかりやっていた頃を少し思い出しました。

今度はこーたろくんと二人で登ってみるかな。


で、このあと大野温泉行ってジムでトレーニングしてからプールへ。

二人して遅くまでプールで戯れたね。


しかしそれがいけなかったのか。

その日の夜から僕は喉が痛くなり始め、鼻水もズビズビに。

翌朝目覚めればりんたろくんも発熱して見事に風邪野郎に。

こーたろくんと合わせて、我が家の野郎3人はことごとくダウン。

もちろん嫁の「面倒を増やしやがって」という視線が一番痛い。



こうして僕は手首固定&風邪という状態をしっかりと作り上げた。

それが何を意味するかは察しの良い読者なら分かるはず。

そう。

今週末、ちゃっかり遊びの予定を立てちゃっているからである。


もう我慢ならない。

5月が終わってしまうのに川に行かないなんてありえない。

しかもそのステージは初の「関東」。

「友達の結婚式」という正義の剣を手に、有給もくっつけて嫁に交渉して手に入れた珠玉の3Days。

それは「二子山岩登り」「長瀞川下り」「丹沢トレラン」「結婚式」「奥多摩川下り」の怒濤の5本立て。

手首は固定したままだが、根性があればどうにかなるだろう。


結局私は安静に出来ない男。


関東に行けばどうなるものか?

危ぶむなかれ 危ぶめば道はなし

踏み出せばその一足が後悔となり

その一足がマゾとなる

迷わず行けよ

行けばわかるさ


行くぞ!

関東!


ぎゃふんと言わされてやるぜ!




ビッグボディ彦野とサメボーイ 〜完〜


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今回のギア

【上半身】
・Tシャツ/パタゴニア「メンズロゴTシャツ」

【下半身】
・下着/ノースフェイス「ドライショート」
・ショートパンツ/アークテリクス「パリセードショート」

【足】
・ソックス/ドライマックス「トレイルランニング」
・シューズ/モントレイル「バハダ」

【頭部】
・キャップ/ノースフェイス「ロゴキャップ」

【ギア】
・トレッキングポール/ローカスギア「cp3」
・敷物/ハイマウント「オールウェザーブランケット」

【ザック類】
・ベビーキャリア/モンベル「ベビーキャリア」

【デジ物】
・コンデジ/キャノン「S110」
・三脚/ベルボン「キューブ」

【食】
・ウッドストーブ/VARGO「ヘキサゴンウッドストーブ」
・コッヘル/ロータス「アルミポッド」
・ライター/ソト「ポケトーチ」
・箸/モンベル「野箸」
・シェラカップ/モンベル「チタンシェラカップ」
・米1合、サバ缶、ごはんですよ




栂池遭難記〜狂乱のドラゴンナイト〜

Posted by yukon780 on 04.2016 栂池自然園/長野 0 comments 0 trackback
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2016年4月2日。

登山史を語る上で忘れられない一日となった。

その日の出来事は、後の世まで多くの登山家達に語り継がれて行く事になる。


それは歴史的な遭難事件だった。

今回の物語は決してフィクションではない。

実際に起きた遭難事件を元に、貴重な資料をひもといて当時の様子を振り返って行くドキュメンタリー。

今後二度とあのような悲しい事故が起きないよう、ここでしっかりと検証して行く必要がある。

それが山を生きる我々の責任なのである。


もう犠牲者は出さない。

もうあんな悲劇は繰り返さない。

だから私はどんなに反対されようと、その事件の全てを赤裸々に記す決心をした。

それが生き残った私が、星になった彼に捧ぐ事が出来る唯一のレクイエムなのである。


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その日はとても穏やかな日だった。

普段の私達ではあり得ない快晴が広がり、風も実に爽やか。

そんな中、私達はとあるスーパーに集合した。

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そしてこの穏やかな場所で、のんきにおちょぼ口で弁当食ってるこの男。

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彼こそが、この日の夜に歴史的大遭難を巻き起こす事になるジョンボーA(37)。

この時は後に自分が星になってしまうなんて想像だにしていない様子。

友人のパパラッチKは、「あの時はいつものようにアホ面でメシ食ってました。まさかあんなことになるなんて...」と涙を堪えて当時を振り返る。


もちろん自分の身に大惨事が起こってしまうなんて微塵も思っていない彼は、出発前の段階で黒くて長い乳首を立てて得意げにコリコリして浮かれていた。

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彼の大先輩である白馬在住のハッポーNさんは、「まさかこの時の乳首コリコリが、後に我が身に災いとなって降り掛かろうとは想像もしていなかったわ。」と当時を振り返る。


ともあれこの10名にも及ぶ大遠征隊は、夜に大遭難が待っているなんて考えもせずに浮かれて出発記念写真。

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左上で陽気にピースしている彼の姿が、今となっては涙を誘ってしまう。

ちなみに当時の遠征メンバーは左下から順に以下の通りである。

■低血圧Mちゃん・・・松本移住が成功し新居にバルサン炊きに来たついでに参加。
■ハッポーNさん・・・快晴祈願のためにハードな口唇ヘルペスをこさえての参戦。
■(アドベンチャーM改め)ブチ切れ姫・・・京都から参加の最年少舌打ち担当。
■ゲロッパ田沢・・・大金払ってジム行ってリバウンド。ビックリ人間枠で参加。
■ツリキチ吞平・・・足がツリ出したら右に出る者なし&いびき担当として参加。
■ビビるS・・・山を居酒屋としか思っていない酒池肉林担当としての参戦。
■ヒューイさん・・・拳王の部下として風のコントロールを一手に担う風使い。
■ジョンボーA・・・今回の遭難者。亡骸は今も栂池自然園に眠っている。
■小木K・・・巻き込まれた二重遭難者。だが被害者でもあり加害者でもある。
■パパラッチK・・・永遠の未婚枠にて参加。日常生活中から遭難している。


中でも今回、早速背中に白菜を背負わされてチームの洗礼を浴びているこの現役JDのブチ切れ姫。

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彼女はまだウブな身なのに、後々ディープな遭難の被害者となることになる。

後のインタビューでも、彼女は「チッ...あの遭難の事は思い出したくない!」と怒りをあらわにしていた。

しかしこの時はまだいつもの大人しい人見知り姫なのである。


純粋な彼女をそこまで追い込む事になるジョンボーAは、ゴンドラで移動中も取り外し式の乳首(アクションカム)をこねくりまわしてまだまだ余裕の表情。

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この二人が並ぶと、実にコアなハメ撮り撮影班に見えてしまうのは何故なのか?

しかもその隣には、大金を出してパーソナルジムに通ったおかげで、こんなにもバキバキなボディになってしまった男の姿も。

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しばらく見ない間に随分体のラインもシュッとして、腹筋も割れに割れている。

彼のパーソナルジム生活も残す所あと半月。

これはこれでとんでもない大遭難の予感がしてならない。


しかし、外はそんな彼らも爽やかに見えてしまうほどの好天。

その中を、同じようなザックと身長の白菜ガールとバケットガールが突き進む。

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この先に地獄が待っているなんて思ってない二人。

ブチ切れ姫はもちろん、後方を進む低血圧Mちゃんも今夜の遭難に激しく巻き込まれる運命。

後に彼女は泣きながら、「シラフと書いて地獄と読むんです...」と当時を振り返った。

ある意味で今回の一番の被害者は彼女なのかもしれない。


一方、今回二年ぶりに遠征隊に選抜されたのは風のヒューイさん。

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彼女は二年前、あの伝説の「ジャギ谷事変」の首謀者だった。

当時ジャギと名乗っていたジョンボーAのテントを突風で谷底に葬り、現場を風で荒らすだけ荒らして途中で消えて行った彼女。

その時の貴重な映像資料が残っている。



さすがに当時はやり過ぎたと反省したのか、今回はラオウから「風をセーブせよ」という命を受けて無風状態をキープ。

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後続の遠征隊も、ヒューイの後ろにぴったり張り付いてスリップストリーム状態で順調な歩行を続ける。

しかしそんなヒューイの力ですら、夜の遭難は止められなかった。

後のインタビューでは、「非常に迷惑でしたね。次会ったらあの男ごとテントを谷底に吹き飛ばします。」とにこやかに語ってくれた。


そんなヒューイの活躍で、去年同様の見事な無風快晴状態を保つ栂池自然園。

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しかし足元はズクズクで、一歩一歩が結構な感じで足を取られて歩きにくいのなんの。

小木Kあたりは「誰だ?楽勝だからワカンもスノーシューもいらないなんて言った奴は!」と愚痴が止まらない。

もちろんそんなズサンな提案をしたのは、この真っ先に足を取られてデカケツを突き出して転倒しているゲロッパ田沢。

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後にリバウンド王として名を轟かす彼だが、これでも一応彼はまだジム通い中。

その割には明らかに体力まで落ちており、一人だけ「ハアッ!ハアッ!グゥッ!」と呼吸が荒すぎる。

彼は何故15万円もかけて、太って体力まで低下させたのか?


もちろんそれは今日の快晴無風のための代償。

しかも彼は会社の成績不振により、大幅な大減俸を言い渡されたばかり。

「晴れた無風の日に雪のテーブルでメシを食う」

たったそれだけのためにしては、いささか犠牲が大きすぎた気がしてならない。


しかしその甲斐もあって、順調に去年と同じ会場に到達した遠征隊。

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早速林間にテント村を設置し、

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雪のテーブルもこさえて、いざ宴会準備万端。

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もうあとは無心になって浮かれ倒すのみ。

漢たちも、その瞬間を前に「やってやるぞ」と意気盛んな様子。

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周りを見渡せば、この大絶景の嵐。

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最高の居酒屋だ。

この時は誰もが確信していた。

今回は何事もなく、ただただ平和な夜が過ぎて行く事を。

ここからは大人のダンディズムを味わう、優雅なひとときが始まってしまうのだと。

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しかしこの数時間後に登山史に残る大惨事が起きようとは思いもよらない。

今になってその惨事の張本人となる男をよくよく見てみると、どこかしら顔に死相が浮かんでいる気もする。

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やがてこのヒゲ面が狂気の凶器となって遠征隊に絶望を与える事になるとは。

横で美味しそうにビール飲んでるラオウも、後に「この時にタイムスリップ出来たら即座にあの男の命を奪ったものを」と悔やんでも悔やみきれない様子だ。


しかし宴会準備はにこやかに進められて行く。

ラオウも自らの闘気で鍋のお湯を沸騰させて、着々と準備を進めて行く。

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今回のディナーはオシャレに「ミルフィーユ鍋」と「チーズフォンデュ」。

我々ももう良い歳なので、おいしい料理に舌鼓を打ちつつ「しっとり」と飲みたいのである。


やがて準備も整って乾杯。

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燦々と降り注ぐ陽光の下、非常に爽やかなる立ち上がり。

わんぱくな男達が、我も我もとミルフィーユ鍋に群がる。

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そこから1時間ほど穏やかなトークが続き、会場は平和そのもの。

しかし早い段階で飲みスイッチが入ったのは、酒池肉林担当のビビるS。

彼は「イエローミシュランマン」と化して、どんなに寒くなっても今夜はとことん飲むぞと決意表明。

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そしてアンパンの頭をダウンに埋めて、「もう俺はここから動かん」と固い決意。

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それにつられてパパラッチKもガンガン飲んで陽気にクズトーーク。

それを見たツリキチは、脇腹をツッたのか手を挙げて体を伸ばす。

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するとその隣の小木Kがワイン飲み干してチャンポン開始。

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早くも悪酔いポールポジションについた小木Kが、ここで挨拶替わりのベーコンクラッシュ。

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しかも自分でぶちまけておいて雪の上にそのままにしておくという横暴さ。

いよいよエンジンがかかって来た戦士達。


そんな中、あの男だけは今にも「おふくろさん」を歌い出しそうなこの切ない表情。

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しかしよく見ると股間を抑えて悶えている。

そう。

普段こういう時あまり酒を飲まない彼は、いつもなら暴走を始めるメンバーの鎮静役。

しかし今日の彼はひと味違い、「今日の僕は飲みますよ。」とやる気宣言。

結果、酔いが回って気持ちよくなり、好みの男の物色し始めたのである。


運命の大遭難。

その時は刻一刻と遠征隊に忍び寄っているのである。


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何時間が経った事だろう。

昼の3時から飲み続け、やがて夜が来た。


実はこの時、翌週に誕生日を迎えるブチ切れ姫のためにサプライズバースデーケーキが登場した。

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長野名物「御柱祭ロールケーキ」にロウソクをぶっ刺した、ナイスミドル達からの小粋なケーキに感激するブチ切れ姫。

おっさんたちの野太いバースデーソングの後、「何歳になった?」「23歳!」という何でもないやり取りだけで笑いが止まらないほど酩酊者が続出。

そしてこの深海魚のような小木Kが、ブチ切れ姫の関西弁をいじりまくる。

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するとさっきまで笑顔だったのに、「バカにしてるんですか?」とブチ切れるブチ切れ姫。

そしてそんなブチ切れ姫を撮影すれば、「何撮っとんのじゃ!」とブチ切れるブチ切れ姫。

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そんな23歳のブチ切れプレイに、ヤンヤヤンヤの喜び喝采を上げる40代の男達。

そしてこのブチ切れを合図に、ついに「栂池大遭難」の幕が切って落とされたのである。


すっかり酒という大雪崩に飲み込まれたジョンボーA。

すかさずブチ切れ姫の背後に回り、14も歳の離れたガールにセクハラマッサージスタート。

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すっかり前屈みになりながら、時折耳元で「どうなの?いいの?どうなの?」と囁く吉兆女将プレイ。

そして両刀使いの彼は、その後は男達をたらい回しになでまわす。

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すると彼は見事に大遭難を開始。

ずっと目を付けていた男の元に達すると、暗闇に乗じて溢れんばかりの思いを具現化し始めたのである。

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ヒゲ面の男に揉みしだかれて行くうまい棒の男。

目の前で繰り広げられる、絵に描いたような遭難に声も出ないメンバー達。

すかさずパパラッチKが助けに入るが、結局二重遭難に巻き込まれてしまう。

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こうなったらもうその身を彼に預けるほか生還の道はなし。

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パパラッチKは屈辱にまみれながらも、彼を受け入れて生き残る道を選んだ。

そして逃げ後れた低血圧Mちゃんも捕まり、体をこすられて血行を良くされてしまう。

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この遠征隊で唯一酒を飲めない彼女は、なんとこの大惨事に「シラフ」のまま突入するという非常事態。

しかも彼女は先週も「モンゴルの洗礼」を受けてシラフのまま地獄絵図に放り込まれている。

彼女にとってこの遭難は二週連続の生き地獄。

いますぐにでもバルサンを炊いて、この酔っ払いを駆除したい気分だったことだろう。


そして史上まれに見る多重遭難の火は、ついに白馬の首領ハッポーNさんにまで及んだ。

ラオウとも呼ばれる彼に悪ふざけするという事は、死兆星を呼び込むに等しい愚行。

なのにジョンボーAは、構わずラオウの懐深く入り込んで行く。

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そしてついにラオウの胸の「死兆星」が白日の下に晒された。

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これにはラオウも「ぬうっ!お...おれは拳王!拳王は決してひざなど地につかぬ~!!」と必死で耐える。

しかしジョンボーのヒゲが首筋でチクチクするほどに、徐々に力が抜けてついに膝をついた。

恐らくこの姿を白馬にいる600人の拳王親衛隊が見たら、決して黙ってはいないだろう。


しかしその親衛隊長である風のヒューイですら、すぐさまジョンボーAのジョンボーAを背中に押しつけられて風を封じ込まれてしまう。

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19歳の立派な娘を持つ人に対して、失礼極まった究極奥義を繰り出し続けるクズ神拳の伝承者。

こうして遠征隊の全ての人がこの非人道的雪崩に巻き込まれてしまったのだ。


こうなるとこの動き出した闇の歯車は誰にも止める事が出来ない。

悩殺もみほぐしコースですっかり骨抜きにされた小木Kは、もはやジョンボーの求愛を拒否する事なんて出来やしない。

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そしてまだうら若き23歳の誕生日に、大人達の遭難模様を目の当たりにした後方のブチ切れ姫。

拡大してみると、口は笑っているが明らかに目の中全体に「軽蔑」という言葉が浮かび上がっている。

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これがこれから社会に旅立とうとする女子大生に向けた、人生の先輩からのメッセージ。

どうか我々のような立派な大人になって欲しい。

ここから多くの事を学んで欲しいのだ。

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やがて彼は成功した社会人として、先輩である僕に対してもこうアツく語る。

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成功者:「おい田沢!俺の酒が飲めねえのか!早くコップの中身開けろや!」

田沢:「でもさっきあなたに注がれた日本酒がまだなみなみと...」

成功者:「さっさと飲み干せばいいだろう!ほら早く!」

田沢:「スイマセンした!いただきます!」


これが本当に、かつて僕に対して「マジ、リスペクトしてるッス!」と言ってくれていたジョンボーAなのか?

遭難と時と酒は人をかくも変えてしまうのである。

そしてこの時点で被害者から加害者へと変貌してしまう者も現れる。

この暗闇の中で何故かサングラスをかけている小木Kである。

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この極寒の世界をうまい棒パーカーで乗り切ってる時点で立派な遭難者だが、ここからの奴の遭難っぷりも酷かった。

ここが標高2015mの山の中って事を忘れて、すっかり銀座のクラブにでもいる気分になっている様子。

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とんでもない道迷い。

そして彼らの迷走は暴走に変わり、またしてもハッポーNさんが小木KとジョンボーAに襲われた。

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こうしてハッポーNさんの口唇ヘルペスの操は、二人の男に弄ばれてしまった。

そしてこの遭難の恐怖による「吊り橋効果」なのか。

すっかりいい雰囲気のうまい棒ホモい棒コンビ。

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ついにはこのような大惨事にまで発展。

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大満足の小木Kと、恥ずかしさで顔を覆うジョンボーA。

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そしてジョンボーAは、なんとその状態のまま息を引き取ってしまった。

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これ以降、彼が目覚める事は二度となかった。

歴史的な大遭難を巻き起こした男。

彼は今、星になったのである。



そしてここからは小木Kの独壇場。

パパラッチKを巻き込んで踊り狂い遭難。

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そして斉藤和義熱唱遭難。

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さらにはブチ切れ姫も巻き込んでのももクロ遭難。

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挙げ句には、低血圧Mちゃんに「一緒のテントで寝ようよう〜。嫌わないでよ〜。」と絡み出して本気で逃げられる醜態遭難。

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終わらない狂乱の大遭難大会。

ふと見れば、暗闇の中で足をツッて死んでいるツリキチ吞ん平の死体もあったり。

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死して屍拾う者なし。

ここは生きるか死ぬかの栂池大遭難現場。


そして最初の犠牲者のジョンボーAの死体も、仲間によって回収されて運ばれて行く。

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こうしてなんとかこの迷惑野郎の納棺を完了。

そのままテントに火をつけて荼毘に付した。


しかしもう一人の迷惑野郎がまだ元気な状況。

この頃にはナオン二人を両サイドにはべらしたザギン状態に。

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そんなヒューイとブチ切れをはべらした状態で、まだしつこく「低血圧ちゃん〜。一緒のテントに〜。」と執拗にセクハラを続ける大醜態。

そんな状態で「頼むで今回のブログの記事、俺の事カッコ良く書いてくれよな。スラムダンクの仙道って事にしてくれよな。」と頼んで来るのだから恐ろしい。

もちろん私は真実を伝えるジャーナリスト。

彼は仙道ではなく、ただの外道だった事をここにしっかり記しておこう。


やがて酒と食料が尽きた遠征隊。

実に7時間以上飲み続け、遭難し続けた彼らの戦いが終わる。

それぞれが己のテントで眠りにつく。

栂池の夜空には、いつまでもツリキチのいびき声が響いていたという。


それではその夜の貴重な資料もここに添えておこう。

恐らく2,3日後には何らかの圧力によって削除されている可能性があるが、ジャーナリズムの火は消してはならない。

私は権力には屈しないのである。




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翌朝。

昨日の惨劇がウソだったかのように美しい朝がやって来た。

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しかしふとテン場に目をやってみる。

するとそこには信じがたい光景が。


なんと小木Kのテントが倒壊しているではないか!

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全くの無風の世界だったのに、一体彼の身に何が起こったのか?

一体どうやったらこんな事になるのか?

よく見ると、明らかにテントの中で人が寝ている感じ。

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この状態だと恐らく彼はテントの薄皮1枚で、マットなしでダイレクトに雪の上に寝ていると思われる。

激しい寝返りを打ったのだろうか?

夜間に暴漢に襲われたのだろうか?

それともシラフなのに数々のセクハラを受けた血圧の低い人の仕業なのだろうか?

結局なぜこうなったのかは未だに謎である。


一方で、昨日テントごと燃やしたはずのジョンボーAが生き返っていて、朝一から「昨日はほんとすみませんでした。ご迷惑おかけしました。」と謝罪しながら歩いている。

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しかも聞けば彼は昨晩激しく吐いたらしい。

今まで散々田沢の事を吐かして来た彼だが、ついに自らの追い込みによって己が吐くという新境地に到達したようだ。


凄まじい大遭難だったが、彼の生還によってなんとか一人の犠牲者も出さずに朝を迎えられた遠征隊。

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ジョンボーAも、「みなさんのラーメン、どうか僕によそわせてください。」と償いと更正の道を歩き出した模様。

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こうして力強いチームプレーで、この歴史的な大遭難を生き抜いたメンバー達。

この教訓は決して無駄にはしない。

そう決意した遠征隊は、より一層真面目に下山して行った。

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誰一人笑う事なく、沈痛な面持ちで下山。

しかしそれほど注意してても遭難の流れは止まらない。

帰りのロープウェイでは、あと少しという所でパパラッチKだけ駅に取り残されるという余計なアクシデント。

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しかも彼はチケットも失くしており、ロープウェイの係員に多大な迷惑を及ぼした。

やがて散々遠征隊メンバーを下の駅で待たせておいて、クールに帰還。

この大遭難を生き抜いた最後の一人に対し、大量に詰めかける報道陣。

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これが全国で放送され、この栂池大遭難は数日間ワイドショーをにぎわす事となった。

しかしその実体の多くは謎だった。


今回、私が遭難者の一人として筆を取ったのは、今後このような事件が起きない事を願っての事。

多分約2名の男から「頼むからあの写真は消してくれ」「あの発言はなかった事にしてくれ」という嘆願書が届く事だろう。

彼らにも生活があるから、その時は目の部分だけギリギリモザイクの処理を施す事を約束する。


真実はいつも一つ。


しかしそれを信じるか信じないかはあなた次第。



これはとある遠征隊の遭難物語。

彼らの失敗を目に焼き付けてほしい。

そして見事に生還した彼らに。


今心から拍手を送りたいのである。


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栂池遭難記 〜完〜


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いかがでしたでしょうか。

過去最低クラスの記事だった気がしてなりません。

というか、遭難中も「これどうやってブログに書いたらいいんだろう?」と思い悩んでました。

結果、全てそのまま包み隠さずに書くという英断に至りました。

後悔はしておりません。

苦情は受け付けないのであります。


それではおまけのおまとめムービー。

結局ただ晴天に浮かれて飲んだくれて帰って来ただけの回でしたが、楽しかったらそれでいいのです。

とりあえずあの痴態の過去は、もう楽しくShake it off(振り払っちゃう)しかないでしょう。


ってことで今回の曲はテイラーちゃんの「Shake it off」で。

サビをまとめると、「遊び人たちは遊び続けて、イヤな事はみんなシェイクして振り払ってやるわ。」です。

では、Let's Shake it off!(※PCじゃないと観れないかもです。)




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今回のギア

【上半身】
・ベース/ファイントラック「アクティブスキンロング」
・インナー/スマートウール「NTSミッド250クルー」
・ミドル/パタゴニア「キャプリーン3」
・アウター/パタゴニア「ナノエア」
・ビレイパーカ/パタゴニア「DASパーカ」

【下半身】
・下着/ノースフェイス「ドライショート」
・ベース/ファイントラック「アクティブスキンロング」
・インナー/スマートウール「NTSミッド250ボトム」
・ミドル/マムート「ソフテックトラバースパンツ」
・防寒/ナンガ「スーパーライトダウンパンツ」

【足】
・インナーソックス/ファイントラック「スキンメッシュソックス」
・ソックス/スマートウール「マウンテニアリング」
・予備ソックス/フィッツ「エクスペディションブーツ」
・シューズ/ノースフェイス「ヴェルトS6K」
・スパッツ/ヘリテイジ「サガルマータロングスパッツ」
・防寒/ナンガ「テントシューズロング」
・防寒/モンベル「シンプルオーバーシューズ」

【頭部】
・キャップ/マーモット「ニット帽」
・ネックウォーマー/ibex「インディークイックリンク」
・サングラス/オークリー「ピットブル」
・ゴーグル/スミス「iOX」

【手】
・インナーグローブ/ミズノ「ブレスサーモインナーニットグラブ」
・予備グローブ/モンベル「オーバー+ライナー」
・グローブ/マーシャス「エアーフュージョングローブ」

【ギア】
・トレッキングポール/ローカスギア「cp3」
・ヘッデン/ブラックダイヤモンド「ストーム」
・スコップ/bca「 B-1 EXT」
・ヒップソリ/スポーツ店「ヒップソリ」

【ザック類】
・大型ザック/グレゴリー「トリコニ60」
・カメラバッグ/パーゴワークス「フォーカスL」
・GoProセルフィー入れ/ノースフェイス「TRポールホルスター」
・ダウン類圧縮/グラナイトギア「eVent シルコンプレッサー 」
・ゴミ袋/モンベル「O.D.ガベッジバッグ」
・エマージェンシーキット
・財布/スノーピーク「山財布」

【デジ物】
・GPS時計/スント「アンビット」
・一眼カメラ/ペンタックス「K30」
・三脚/ベルボン「キューブ」
・ウェアラブル/GoPro「HERO4silver」

【住】
・テント/MSR「ツインブラザーズ」
・ペグ/MSR「ブリザードステイク×6」
・シート/デュポン「タイベックシート」
・シート/デュポン「タイベックシルバー」
・マット1/サーマレスト「リッジレスト」
・マット2/サーマレスト「ネオエアーXサーモS」
・シュラフ/ナンガ「オーロラ900DX」
・貸出シュラフ/モンベル「ULSSダウンハガー#4」
・ピロー/モンベル「U.L.コンフォートシステムピロー」
・チェア/サーマレスト「コンパックチェア」

【食】
・鍋/チームマサカズ「黄金の鍋」&おたま
・鍋台/EPI「ポットスタンド」
・風防/好日山荘「ウィンドスクリーン」
・コッヘル/エバニュー「チタンクッカーセット」
・カップ/シートゥサミット「Xシリーズ×1」
・ナイフ/オピネル「ステンレススチール#8 」
・箸/モンベル「野箸」
・水筒/サーモス「FFX-900」&「FFX-500」
・水筒/プラティパス「プラティ 2L ボトル」
・行動食、パン
・ビール×3缶、ウイスキー


浮かれ天狗の大行進〜キタヤツオシャレイズム〜

Posted by yukon780 on 01.2016 天狗岳/長野 0 comments 0 trackback
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いいんですか?

いいんです。

たまには浮かれていいんです。



そう。

ここは浮かれの殿堂「北八ヶ岳」。

全国の浮かれた輩が集まる「爽やか」の聖地。

誰もがランドネ的な笑顔で包まれ、思わずガーリーな気持ちに浸ってしまう魔性のエリアだ。


荒くれた野郎どもが眉間にしわを寄せ、黙々と己のマゾと向き合う厳冬期南アとは真逆の世界。

基本的に「山はSMの館」と勘違いしてしまった僕に対し、「実は山って楽しいんだよ。空って青いんだよ。景色って目で見えるもんなんだよ。」と思い出させてくれる奇跡の王国。

ここでは誰もが男の牙を抜かれ、思わずキャピキャピとカフェオレなぞを飲んでしまいがちな去勢の館。

それが冬季北八ヶ岳なのである。


僕はそんな世界にずっと憧れていた。

しかしいつも厳冬期には、北八ヶ岳以外のマゾい世界に吸い込まれがち。

その原因は、常に側に死神ランボーNと追込ジョンボーAがいたからだ。

本来は先週末、その二人と低血圧Mちゃんの4人で、ジョウゴ沢から硫黄岳に向けてアイスクライミングで駆けマゾる予定だった。


しかしランボー一家の「家庭内インフルエンザパンデミック」で中止が決定(もちろんランボーだけは感染していない)。

そしてその翌週はジョンボーAの都合が合わず、山に行けるのが僕と低血圧Mちゃんの二人だけに。

こうして武闘派の二人がいなくなった事により、僕の中で「北八ヶ岳に行ける」「普通の登山ができる」「浮かれるチャンスだ」と、念願の厳冬期脱マゾ宣言が炸裂。

普通の人々が楽しんでいるとされる、普通の雪山登山を今こそ存分に味わい尽くすのである。


そんな天狗岳での、いい気になった天狗兄妹の浮かれ登山。

いつものように、人のマゾ見て喜びに浸るのが目的な人間はここで立ち去るがよい。

たまに飴がないと、日常のムチには耐えられないのである。

たまには許して欲しいのである。


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登山口がある渋御殿湯に到達した二人の悪天候テロリスト。

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降水確率0%でも豪雨を降らせる兄と、常に霧に包まれる宿命を背負う妹の競演。

ついにこの迷惑な二人が、浮かれた北八ヶ岳に宣戦布告である。


しかし強いマイナス同士のこの二人だけだと、今まで結構ド快晴に恵まれて来た。

果たして天下の北八ヶ岳は、この二人の邪気をうまく融合してプラスに変える事はできるのか?


すると出発直後。

早くも「木漏れ日」というオシャレ攻撃に晒されてしまうフォグ女。

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いつもは真っ白な急登でしかニヤリとしない低血圧Mちゃんも、この見慣れない光には思わずニヤリ。

本日はいつもの「ネギ」ではなく、北八ヶ岳に相応しいオシャレ食材「バケット」を装着して来た甲斐があったようだ。


一方で、「アウトドアマンなのに日に焼けない男」でお馴染みの僕にも、燦々と日の光が降り注ぐ。

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慣れない光に思わず目が焼け砕ける所だったが、北八ヶ岳の森はそんな汚れた男すら優しく包み込む。


思わず僕から、「今日は噂に聞く“星空”ってやつが見れるんじゃないのか?」と強気な発言も飛び出す。

さすがは浮かれの殿堂北八ヶ岳。

浮かれ慣れてない者たちですら、早くもこの有様なのである。

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二人は「恐らく今日は我々の命日になるだろう。」と覚悟した。

そしてどうせ死ぬなら、心行くまでこの快晴を浮かれ尽くそうと誓い合う。


やがてそんな木漏れ日エリアを抜けると、シャレオツ山小屋の「黒百合ヒュッテ」が登場。

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僕の勝手なイメージだが、この小屋は青い空と爽やかな山ガールたちが似合うチャッピー空間。

正直このような場所には一生来る事がないと思っていた。


さあ、そんなチャッピー空間で、早速本日の寝床建設開始。

念願のMSR「ツインブラザーズ」の初現場張りの瞬間がやって来たのだ。


まずは整地。

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ひたすら雪を平らにならして行くが、なんせ2x4m分の広さなので地味にしんどい。

いつもなら突風が吹き荒れる中でやる羽目になって、中にはテントを飛ばされる奴もいる中での厳しいマゾ作業。

でも今日は燦々と降り注ぐ太陽の下でのチャッピー整地。

苦もなく設営完了なのである。

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そして中はご覧の広々空間。

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悪天候ブラザーズinツインブラザーズ。

二人だけで使うにはあまりにもオーバースペックな余計空間。

これは確かに4人寝れるし、うまく穴を掘れば8人くらいでの宴会も余裕で可能である。

ただどうしてもテストしたかったから重いの我慢して持って来たが、おっさん的にはせっかくガールと二人なんだからもっとキュンキュンに狭いテントにすればよかったと軽く後悔である。


さあ、ベースキャンプが完成したのでいざ出発の時。

天狗岳は明日の朝にアタックなので、本日は逆方面の「中山展望台」を目指す。

いつもなら「展望台」と名のつく所で何かを展望出来た事が無いが、さすがに今日は夢が見れそうだ。


しかし出発準備完了と共に、何やら頭上に重たい気配が。

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さっきまで雲一つなかった青空が、随分ホワイティーに浸食されていると感じるのは気のせいか?

二人は「きっと気のせいだよ」とこわばった顔で言い合い、空を見なかった事にして夢の展望台に向けて足を進めて行く。


ちなみに二人しかいないから、今回の記事は必然的に低血圧Mちゃん写真集的な感じになって行く。

しかもここからはどうしても、「覆面テロリストアイドルの個人撮影会」というニッチ感がつきまとってしまう事をご了承いただきたい。

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この状態でピッケルを持って無言で背後に立たれると、若干身の危険すら感じてしまう。

かなりマニア向けのグラビア写真集と言えるだろう。


そんなテロドルとともに中山峠を越えて行くと、やがて後方には明日行く予定の東天狗岳の姿。

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一応その姿は見えるが、全体的に色彩から青が消えているように感じる。

だがそれもまた見なかった事にし、展望台からの大展望に向けてその足を進める。


まずは「中山(2.496m)」の頂上に到達。

わざわざ来た甲斐があった、実に華やかな山頂である。

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地元の低山感溢れる、実に味気ない山頂。

しかし目的はここではない。

この先にある中山展望台。

そこは絶景とスノーモンスターが織りなす天上の楽園。

燦々と降り注ぐ太陽と爽やかなそよ風が頬をなでる、絶景の展望ワールドだったのである。



GoProのハウジングのせいで音声が縮小されちゃってるが、実際の現場の暴風音はケルベロスの雄叫びのようだった。

そんなステキな楽園で、オシャレな白をバックにパシャリ。

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どうかこの二人に教えてやって欲しい。

この世にちゃんと何かを展望出来る展望台って本当に存在するのでしょうか?

低血圧Mちゃんに至っては、もはや展望方向に背を向けて、妄想力だけで絶景を楽しんでいる始末。

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ゴーグルの奥にきらりと光るは夢の跡。



やがて失意の中、再び黒百合ヒュッテのテント場へ帰還。

あれ程チャッピーでシャレオツだった空間は、いつもの見慣れた世界観へ。

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もちろん先ほどからの風は勢いを増して、元気にツインブラザーズに襲いかかっている。

風に弱いこの双子兄弟を守るため、悪天候兄妹は必至で耐風用の雪壁製作に勤しむ。

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またお馴染みの「シベリア強制労働」の一コマに。

やがてついには「吹雪」となる過酷な現場に。

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強制労働のせいで痛む腰と、吹雪で冷えて行く我が身をガタガタ抑えながら僕は言う。

「誰だ...?今夜は星空が見えるかもしれないなんて言ってた野郎は...」と。

数時間前までこんなに浮かれてたのに。↓

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今回もダメなのか。

低血圧Mちゃんに至ってはショックで気が触れたのか、スコップで空を飛ぼうとしているではないか。(実際は道を作っている)

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突如吹雪の中に現れた「マゾの宅急便」。

彼女が届けるのはいつも霧と絶望。

とりあえず本日運悪くこの場に居合わせた他の登山者に、一人ずつ謝って回りたい気持ちで一杯です。


ひとまず雪壁も完成し、僕は凍傷寸前の足先をどうにかするべく秘密兵器を取り出す。

それがこのAmazonで買ったホットクリーム(塗るカイロ)。

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トウガラシエキスの4倍の持続力を誇り、暖かさは4時間も持続するというこの一品。

しかしこれが驚くほど「効果ゼロ」の名品だったのである。

ほんのりとすら暖かくならないというまさか。

むしろこれを塗るために裸足になって、冷たいクリームを塗ったせいで余計に足先が冷えてしまった。

現地で自ら無駄なマゾに埋没するため、このように私は日々余計な散財を行っているのである。


さあ、こうなったらもう宴会に全力を傾けるしかない。

今この北八ヶ岳にいる人の中で最も死に近い、極度の冷え性低体温コンビによる命がけの乾杯である。

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外が荒れてる以上、中の世界だけはチャッピーな感じでキャピキャピ行きたい。

ってことで、チーム・マサカズ料理長による久々のアヒージョが炸裂。

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そしてタンパク質強化月間の僕のために、尾張牛ステーキアタック。

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もうワインとウイスキーが進むこと進むこと。

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もちろんこれによって翌日は激しい二日酔いになるわけだが、そりゃあもう最高のディナー。

そして散々メシを作り、散々くっちゃべった結果どうなるか?

ツインブラザーズの中に、キラキラと念願の「星空」が広がったのである。

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このキラキラ光ってるのは、もちろん「凍った結露」。

それがシャンシャンシャンと雪となって我々に降り注ぐ。

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一見すると雰囲気抜群なメルヘンナイトに見えるが、極度の冷え性の二人にとっては生き地獄。

シェルターの中ですら雪を降らすとは、一体どこまで悪天候が好きなのか。

やはり北八ヶ岳は、拷問行為ですらオシャレなのである。


やがて小雪降る中、ひとつ屋根の下でご就寝。

なんだかそろそろ不倫疑惑が生じて「ゲスの極みおマゾとネッギーによる卒論の旅路」的な報道がなされそうだが、そんな事はないのでご安心を。

妙な誤解が生まれると人生を卒業させられてしまうので、そこはハッキリしておきますね。


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翌朝。

昨晩に続いて、アヒー女料理長による渾身のモーニングセット。

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いよいよ高まる北八ヶ岳らしさ。

もちろん食のお供はスウィートなカフェオレ。

これで外が晴れていた日には、我がティンコは枯れ果てて浮かれた山ガール路線一直線だ。


やがて外に出る二人。

すると低血圧Mちゃんの「ぎゃあああっっ!」という断末魔の叫び。

そして僕の「UUUURYYYYYYY!!!!!」というディオな絶叫。

そう。

二人の前には信じがたい光景が広がっていたのである。

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ド快晴ッッ!

いつもの「核戦争後の世界」じゃない!

この光景を見た途端、低血圧Mちゃんの目は潰れ、僕は砂となってサラサラとその場に崩れ去った。


昨日の今日だけに、正直好天なんて諦めていた二人はワナワナと震えるばかり。

僕は「これってまさかあの伝説のアイテム“サングラス”を使っても良いってことかな?浮かれて良いってことかな?」と何度も天に確認する。

半信半疑でうろたえが止まらない二人。

突然隕石とか落ちて来ないか警戒しながらも、なんとか二人は天狗岳に向けて出発した。

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快晴になっただけではなく、昨日の吹雪のおかげで森が白く染まっちゃって美しいのなんの。

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これだよこれ。

冬の北八ヶ岳はやっぱりこうでなくちゃ。


やがて稜線上に出ると、

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このようなマーベラスな世界が大展開。

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もはや脱糞を通り越して脱腸してしまう私。

東天狗岳の山頂と西天狗岳の山頂が一同に会し、まるでたわわな白いパイオツが横たわっているかのような奇跡。

これから向かう東天狗岳方面を拡大してみれば、大量の浮かれ登山者達が乳頭に向かって進撃中。

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いつもは我々のせいで迷惑を被る登山者の人達も、今日ばかりは我らを責める事はないだろう。


そして我々もその浮かれ乳頭進撃部隊の一員となり、その壮大な急登の中にその身を投じて行く。

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視線の先には青空に突き立つ天狗の乳首。

そこを乳輪に沿ってトラバース。

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やがて山頂にたむろする、全国から集まった我こそはという浮かれ天狗の群れを発見。

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ついに一生縁がないと思っていた、あの「勝ち組」の中に入れる時が来た。

もう他人のFacebookの快晴投稿を見て舌打ちをする日々にサヨウナラ。

今こそ声を大にして伝えたい。

「地球は青かった。」と。

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感無量の「元」悪天候兄妹だった二人。

視線の先は真っ白なキャンバスではなく、しっかりと広がる壮大な絵巻物語り。

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その先には、ヤツオリンピックの際にお世話になった赤岳さんの姿と阿弥陀岳の姿も。

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しかしまだまだ浮かれは止まらない。

勝ち組浮かれ天狗の大行進は、さらに本峰である西天狗岳に向かって進軍中。

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もちろん我らもそれに追随。

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ひょっとして昨日の晩に寒すぎて凍死したんじゃないかってぐらい、この天国過ぎる状況が信じられない。

今までフォグにまみれ続けて来た低血圧Mちゃんは天を見上げ、ゴーグルから涙がこぼれ落ちないようにするのに必死なご様子。

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脳裏に巡るは、今までの辛かった白い日々。

それでも涙をこらえ、二人は嗚咽まじりに北八ヶ岳最高峰の頂きを目指す。

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そしてついに山頂に到達だ!

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浮かれの殿堂北八ヶ岳のてっぺんで浮かれる二人。

頭上には遮るもののない青の嵐。

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まるで15年の長い地下牢獄生活から釈放されたかのようなこの開放感。

晴れ慣れしていない男は、すっかり「晴れ当たり」して立っている事も困難な様子。

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しかし何とか立ち上がって、全力で浮かれる。

「もう我々は悪天候人間ではない。」

こうしてすっかり天狗になってしまった二人。

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どうか今だけは温かい目で見てやって欲しい。

どうせこの鼻はすぐにへし折られるのだから。


こうしてセクシーな天狗の両パイオツを堪能した二人は、再び鞍部に降りて、

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別ルートでトラバース開始。

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やがてその先には、美しき樹氷という追加浮かれサービス。

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二人の浮かれ天狗の行進は止まらない。

帰りは「天狗の奥庭」と呼ばれるおへそ方面へと一気に下降。

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さらに大行進は続き、おへそから股間に向けて進撃。

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そしてその股間から見る大迫力の天狗のパイオツの姿がこれである。

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壮大なる白き女体盛り。

実に圧巻なる大迫力。

景色が美しくなればなるほど、我が文章力が毎度下品になって行くのはなぜなのか?


やがてそこから振り向けば、陰毛内に黒百合ヒュッテ発見。

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さあ、ここが最後の浮かれどころ。

浮かれ天狗の大行進の総仕上げ。

この急斜面を、一気にシリセードで急降下。

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溺れた人のようにドタバタと滑落して来る低血圧Mちゃん。

このドリフ的な見事なフィニッシュで、素晴らしすぎた浮かれ天狗達の大行進は完了。


そしてその後も、雨にも風にも霧にもやられることなく、浮かれたまま下山を完遂。

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初日こそ訳が分からなかったが、何やら久しぶりに正しい雪山登山をしてしまった気がする。

北八ヶ岳。

人をここまで浮かれさせ、堕落させてしまう魔性の王国。

やはり実に恐ろしい山域である。


まさにこれは束の間のマゾの休息。

軽く初日のフォグ&強風はなかった事にしているが、もうすでに我らは悪天候兄妹ではない。


しかし我々は知っている。


飴が甘ければ甘いほど


次回からのムチがしなりにしなる事を。





浮かれ天狗の大行進 〜完〜


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いやあ、浮かれましたねえ。

悪天候のジョウゴ沢が中止になってなかったらいつもの展開だったでしょうが、神様もランボー一家のインフルパンデミックまでは読めなかったようでモクモクが追いつかなかったんですね。


ってことで、おまとめ動画も北八ヶ岳らしく爽やかに。

今回の曲は、いつか浮かれた時に使ってやろうと温めていたNiceLittlePenguinsの「Flying」。

「I am flying.(浮かれちゃってるぜ)」の歌詞がピッタリですね。




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今回のお道具達

【上半身】
・ベース/ファイントラック「アクティブスキンロング」
・インナー/スマートウール「NTSミッド250クルー」
・腹巻き/アクシーズクイン「スソミ」
・ミドル/パタゴニア「R1」
・アウター/パタゴニア「ナノエア」
・ハードシェル/MHW「ドライステインジャケット」
・ビレイパーカ/パタゴニア「DASパーカ」

【下半身】
・ベース/ファイントラック「アクティブスキンロング」
・インナー/スマートウール「NTSミッド250ボトム」
・ミドル/マムート「ソフテックトラバースパンツ」
・オーバーパンツ/MHW「ヘスティアパンツ」
・防寒/ナンガ「スーパーライトダウンパンツ」

【足】
・ソックス/スマートウール「マウンテニアリング」
・インナーソックス/ファイントラック「スキンメッシュソックス」
・予備ソックス/フィッツ「エクスペディションブーツ」
・シューズ/ノースフェイス「ヴェルトS6K」
・スパッツ/ヘリテイジ「サガルマータロングスパッツ」
・防寒/ナンガ「テントシューズロング」
・防寒/モンベル「シンプルオーバーシューズ」

【頭部】
・キャップ/マーモット「ニット帽」
・バラクラバ/マーシャス「AIR SKINメタリックス・フード」
・ネックウォーマー/ibex「インディークイックリンク」
・サングラス/オークリー「ピットブル」
・ゴーグル/スミス「iOX」

【手】
・グローブ/ラボラトリズム「VBLグローブ」
・インナーグローブ/ミズノ「ブレスサーモインナーニットグラブ」
・予備グローブ/モンベル「オーバー+ライナー」

【ギア】
・トレッキングポール/ローカスギア「cp3」
・ヘッデン/ブラックダイヤモンド「ストーム」
・スコップ/bca「 B-1 EXT」
・アイゼン/グリベル「G12・ニューマチック」
・ピッケル/ブラックダイヤモンド「レイブンウィズグリップ65」

【ザック類】
・大型ザック/グレゴリー「トリコニ60」
・カメラバッグ/パーゴワークス「フォーカスL」
・GoProセルフィー入れ/ノースフェイス「TRポールホルスター」
・ダウン類圧縮/グラナイトギア「eVent シルコンプレッサー 」
・ゴミ袋/モンベル「O.D.ガベッジバッグ」
・エマージェンシーキット
・財布/スノーピーク「山財布」

【デジ物】
・GPS時計/スント「アンビット」
・一眼カメラ/ペンタックス「K30」+レリーズ
・三脚/ベルボン「キューブ」
・ウェアラブル/GoPro「HERO4silver」

【住】
・テント/MSR「ツインブラザーズ」
・ペグ1/MSR「ブリザードステイク×6」
・ペグ2/イーストン「ブラック12′×2」
・シート/ハイマウント「オールウェザーブランケット」
・マット1/サーマレスト「リッジレスト」
・マット2/サーマレスト「ネオエアーXサーモS」
・シュラフ/ナンガ「オーロラ900DX」
・ピロー/モンベル「U.L.コンフォートシステムピロー」
・チェア/サーマレスト「コンパックチェア」

【食】
・バーナー類は共同装備
・カップ/シートゥサミット「Xシリーズ×3」
・水筒/サーモス「FFX-900」
・ラーメン×2、行動食のパン
・ワイン、ウイスキー
・ワイン水筒/プラティパス「プラティプリザーブ」


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